JPH0538278Y2 - - Google Patents

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JPH0538278Y2
JPH0538278Y2 JP1987059716U JP5971687U JPH0538278Y2 JP H0538278 Y2 JPH0538278 Y2 JP H0538278Y2 JP 1987059716 U JP1987059716 U JP 1987059716U JP 5971687 U JP5971687 U JP 5971687U JP H0538278 Y2 JPH0538278 Y2 JP H0538278Y2
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driven
sprocket
drive
strainer
oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、二輪駆動状態と四輪駆動状態とに切
換可能ないわゆるパートタイム式四輪駆動車にお
けるトランスフア装置のトランスフアケースの改
良に関するものである。
(従来の技術) 従来より、四輪駆動車用のトランスフア装置と
して、例えば特開昭61−2972号公報に開示される
ように、トランスフアケース内に、変速ギヤ装置
を収納するギヤ室と、チエーン式出力分配装置を
収納する出力分配室(チエーン収納室)とを設け
るとともに、上記ギヤ室と出力分配室との境界部
分にギヤ室の少なくとも略中間高さまで延びる分
離プレート(仕切壁)を設けることにより、ギヤ
室内のオイルの動きと出力分配室のオイルの動き
とを分離プレートによつて互いに分離させて、双
方の流動オイルの衝突を抑制し、出力分配室での
撹拌抵抗を低減するようにしたものが提案されて
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、二輪駆動時に例えば後輪のみに変速
機(エンジン)の出力を伝達するようにしたパー
トタイム式四輪駆動車のトランスフア装置におい
て、変速機に駆動連結された入力軸上に支持さ
れ、四輪駆動時に該入力軸に連結されて回転する
駆動側スプロケツトと、トランスフアケースの下
方に配置され、かつ上記入力軸下方の前輪側出力
軸上に支持され、上記駆動側スプロケツトにチエ
ーンを介して連結される被駆動側スプロケツトと
を設けて、前輪側出力軸(前輪)をチエーンによ
り駆動する場合、二輪駆動状態では、上記入出力
軸上の各スプロケツトの回転及びチエーンの回行
がないので、トランスフアケース内下部に溜まつ
た潤滑オイルが入力軸側に供給され難い。
この問題を解消するために、上記入力軸内に軸
方向に貫通するオイル通路を設けるとともに、該
入力軸上に上記オイル通路に連通するトロコイド
ポンプ等からなるオイルポンプを設け、このオイ
ルポンプのオイルストレーナをトランスフアケー
ス内下部に配置することにより、ケース内下部の
オイルを入力軸内のオイル通路を介して入力軸側
の潤滑部分に供給して入力軸側を確実に潤滑する
ようにすることが考えられる。
ところが、その場合、二輪駆動状態では問題は
生じないものの、四輪駆動状態では、駆動側スプ
ロケツトの回転によりチエーンが回行してトラン
スフアケース内下部に位置する被駆動側スプロケ
ツトが回転するため、その回転に伴つてオイルが
跳ね上げられ、ケース内下部のオイルレベルが下
がり、上記オイルストレーナにオイルに混じつて
空気が吸い込まれることとなり、その結果、空気
の吸込みによる「チユツ、チユツ」という異音が
発生したり、オイル不足によるオイルポンプの焼
付けが発生したりする等の問題が生じる。
また、上記チエーンの回行により、そのチエー
ンのオイルによる撹拌抵抗が大になるとともに、
その撹拌作用によるオイルの発熱量が増大する等
の問題も生じる。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、基本的に、被駆動側スプロケツ
トを支持するベアリングの支持強度を増大させつ
つ、それに伴う構成をうまく利用し、かつ上記し
た従来例の分離プレートと同様の部材によりトラ
ンスフアケース内下部を2室に区画するようにす
ることにより、四輪駆動時に、トランスフアケー
ス内における被駆動側スプロケツトの回りのオイ
ルレベルを下げる一方、オイルポンプのオイルス
トレーナ部分ではオイルレベルを積極的に上げる
ようにし、よつてチエーンの撹拌抵抗の低減及び
オイルの発熱量の低減を図るとともに、オイルス
トレーナへの空気の吸込みをなくしてオイルポン
プの焼付きの防止及び異音の発生を図ることにあ
る。
(課題を解決するための手段) この目的の達成のため、本考案の解決手段は、
オイルが溜まるトランスフアケース内下壁に、そ
の被駆動側スプロケツトとオイルストレーナとを
仕切るように仕切壁を突設して、その仕切壁によ
りオイルストレーナの空間をスプロケツトの空間
よりも小容積とし、トランスフアケース内下部に
溜まるオイルの量自体が少なくてもオイルストレ
ーナの空間では常にオイルレベルが上昇するよ
う、両空間に溜まるオイルレベルの差をつける構
成としたものである。
具体的には、本考案の構成は、変速機に駆動連
結された駆動軸上に支持され、四輪駆動時に核駆
動軸に連結されて回転する駆動側スプロケツト
と、トランスフアケース下部に位置して上記駆動
軸下方の被駆動軸を支持する被駆動軸支持部内に
配置され、かつ上記被駆動軸上に支持され、上記
駆動側スプロケツトにチエーン連結部内のチエー
ンを介して連結される被駆動側スプロケツトと、
上記駆動軸上に設けられ、駆動軸側の潤滑部分を
潤滑する潤滑用オイルを供給するオイルポンプと
を備え、上記被駆動軸支持部内の被駆動側スプロ
ケツト近傍に、上記オイルポンプへの潤滑オイル
を吸入するオイルストレーナが隣接配置された四
輪駆動車用トランスフア装置のトランスフアケー
スが前提である。
そして、上記被駆動側スプロケツト両側近傍の
被駆動軸をそれぞれ被駆動軸支持部に回転自在に
支持する第1及び第2ベアリングと、上記第1ベ
アリングに対し被駆動側スプロケツトと反対側の
被駆動軸を被駆動軸支持部に回転自在に支持する
第3ベアリングとを設け、上記被駆動軸支持部な
いし該被駆動軸支持部に連続するチエーン連結部
における軸方向に対向する側壁部はそれぞれ上記
第1及び第2ベアリングに対応した位置で略真直
ぐに上下方向に延びるように配置する。
さらに、上記被駆動側スプロケツトとストレー
ナとの間には、被駆動軸支持部内をストレーナの
位置するストレーナ室と、被駆動側スプロケツト
が位置しかつ上記ストレーナ室よりも大きい容積
を有するスプロケツト室とに仕切る仕切壁が配設
し、この仕切壁は、被駆動軸支持部底壁から駆動
側スプロケツトと被駆動側スプロケツトとの間の
上記チエーン連結部まで略上方に延びている構成
とする。
(作用) この構成により、本考案では、基本的に、駆動
軸に駆動されて作動するオイルポンプにより、ト
ランスフアケース下部の被駆動軸支持部内に溜ま
つている潤滑オイルがオイルストレーナから吸い
込まれ、このオイルはポンプから吐出された後、
駆動軸側潤滑部分の潤滑に供される。
そして、上記駆動軸上の被駆動側スプロケツト
とストレーナとの間に、ケース下部の被駆動軸支
持部底壁から上記駆動側スプロケツトと被駆動側
スプロケツトとの間のチエーン連結部まで略上方
に延びる仕切壁が配設され、この仕切壁により被
駆動軸支持部内の空間が、ストレーナの位置する
ストレーナ室と被駆動側スプロケツトの位置する
スプロケツト室とに仕切られているため、四輪駆
動時に上記駆動側スプロケツト、被駆動軸上の被
駆動側スプロケツト及びチエーンが回転又は回行
した場合、被駆動軸支持部内に溜まつているオイ
ルのうち、上記スプロケツト室側のオイルは被駆
動側スプロケツトの回転により跳ね上げられ、そ
の一部が上記仕切壁の作用によりストレーナ室側
に移動することになり、この繰返しにより次第に
被駆動軸支持部内のオイルレベルがスプロケツト
室側とストレーナ室側とで差を生じて、ストレー
ナ室側のオイルレベルがスプロケツト室側よりも
高くなる。しかも、上記ストレーナの位置するス
トレーナ室の容積が、被駆動側スプロケツトの位
置するスプロケツト室よりも小さいので、被駆動
軸支持部内に溜まるオイルの量自体が少なくて
も、上記容積が小さい分だけストレーナ室のオイ
ルレベルはスムーズに上昇する。これらの結果、
オイルストレーナは確実にオイル内に浸漬され、
該ストレーナにオイルに混じつて空気が吸い込ま
れることはなく、よつてオイルポンプの焼付きや
空気の吸込みによる異音の発生が防止される。
また、スプロケツト側のオイルレベルが低下す
るので、チエーンの回行時にそのオイルに対する
撹拌抵抗が低減されるとともに、撹拌によるオイ
ルの発熱量も抑制されることとなる。
さらに、上記被駆動側スプロケツト両側近傍の
被駆動軸をそれぞれ被駆動軸支持部に回転自在に
支持する第1及び第2ベアリングと、この第1ベ
アリングに対し被駆動側スプロケツトと反対側の
被駆動軸を被駆動軸支持部に回転自在に支持する
第3ベアリングとが設けられていて、被駆動側ス
プロケツトに対し第2ベアリングと反対側の被駆
動軸は第1及び第3の2つのベアリングで支持さ
れ、また、上記被駆動軸支持部ないし該被駆動軸
支持部に連続するチエーン連結部における軸方向
に対向する側壁部はそれぞれ上記第1及び第2ベ
アリングに対応した位置で略真直ぐに上下方向に
延びているので、被駆動軸において、最も荷重の
かかる第1及び第3ベアリングの支持強度を増大
させることができる。つまり、このようにして第
1及び第3ベアリングの支持強度を増大させた構
造を利用して、上記被駆動軸支持部を小さくし、
かつ、その内部にある仕切壁によりストレーナ室
の容積をスプロケツト室よりも小さくでき、被駆
動軸支持部内に溜まるオイルの少なく油量でもス
トレーナ室のオイルレベルを上昇させることがで
きるのである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図及び第2図において、1はパートタイム
式四輪駆動車に搭載されたエンジンの出力軸にク
ラツチ機構(いずれも図示せず)を介して駆動連
結された手動式変速機であつて、この変速機1の
後方にはエンジンの動力をフロント及びリヤアク
スル軸を介して前後輪(いずれも図示せず)に分
配するためのトランスフア装置2が配設されてい
る。
上記トランスフア装置2は、変速機1のケース
1aに連設されたトランスフアケース3を備え、
該トランスフアケース3は前側(第1図で左側)
から順に前側ケース4、中央側ケース5及び後側
ケース6に3分割され、上記中央側及び後側ケー
ス5,6はそれぞれ前側ケース4と略同径の本体
5a,6aと、該本体5a,6aから略鉛直面に
沿つて斜め下方に延びるチエーン連結部5b,6
bを介して連続する出力軸支持部5c,6cとで
構成されている。そして、このトランスフアケー
ス3内には変速機1の出力軸1bと同一軸線上に
配置された駆動軸としての入力軸7と、該入力軸
7の側方に入力軸7と平行に配置された被駆動軸
としての前輪側出力軸8と、入力軸7の後方に入
力軸7と同一軸線上に配置された後輪側出力軸9
とが設けられ、上記入力軸7は上記前側ケース
4、中央側ケース5及び後側ケース6の各本体5
a,6aにベアリング10〜12を介して、また
後輪側出力軸9は後側ケース6に上記入力軸7の
支持に兼用されたベアリング12,13を介し
て、さらに前輪側出力軸8は上記中央側及び後側
ケース5,6の出力軸支持部5c,6cにベアリ
ング14〜16を介してそれぞれ回転自在に支持
されている。
上記入力軸7の前端部つまり変速機1側の端部
には、エンジンから車輪に伝達される動力の伝達
比を低速状態及び高速状態に切り換えるための減
速機構17が配設されている。この減速機構17
は、入力軸7上にラジアルベアリング18及びス
ラストベアリング19を介して回転自在に支承さ
れたサンギヤ20と、該サンギヤ20の後方の入
力軸7に回転一体にスプライン結合され、上記サ
ンギヤ20に噛合する複数のピニオン21,2
1,……を担持するピニオンキヤリア22と、上
記各ピニオン21に噛合するリングギヤ23とを
有する遊星歯車機構からなり、上記リングギヤ2
3はその外周面の歯部23aが上記前側ケース4
内面に形成した歯部4aに噛合されていて、回転
不能にトランスフアケース3に固定されている。
一方、上記サンギヤ20の前端部外周にはサンギ
ヤ用スプライン歯部20aが、ピニオンキヤリア
22の前端部内周にはピニオンキヤリア用スプラ
イン歯部22aがそれぞれ形成されている。ま
た、入力軸7の前端部回りには前端が変速機1の
出力軸1bに回転一体にスプライン結合された円
筒部材24が配置され、該円筒部材24の後端部
外周面には上記サンギヤ用スプライン歯部20a
と同径のスプライン歯部24aが形成され、該ス
プライン歯部24aには、後端部でサンギヤ用ス
プライン歯部20aに噛合可能な内周スプライン
歯部25aを有するスリーブ25が摺動自在にか
つ回転一体にスプライン結合され、該スリーブ2
5の後端外周面には上記ピニオンキヤリア用スプ
ライン歯部22aに噛合可能なスプライン歯部2
5bが形成されている。そして、上記トランスフ
ア入力軸7の側方にはシフトロツド26が入力軸
7と同方向に摺動自在に支持され、該シフトロツ
ド26には上記スリーブ25に係合してそれを摺
動させるフオーク27が固定されており、このシ
フトロツド26の摺動によりスリーブ25を円筒
部材24上で前後方向に摺動させて、その外周ス
プライン歯部25bをピニオンキヤリア用スプラ
イン歯部22aに、又は内周スプライン歯部25
aをサンギヤ用スプライン歯部20aにそれぞれ
選択的に噛合させることにより、動力伝達比を低
速状態又は高速状態に切り換え、スリーブ25を
図で実線にて示すように前端位置(低速位置)に
位置付けて、その外周スプライン歯部25bをピ
ニオンキヤリア用の歯部22aに噛合させたとき
には、変速機1の出力軸1bをトランスフア入力
軸7に回転一体に直結して、出力軸1bの回転を
減速せずにそのまま入力軸7に伝達することよ
り、動力伝達比を高速状態とする一方、スリーブ
25を仮想線にて示すように後端位置(高速位
置)に位置付けて、その内周スプライン歯部25
aをサンギヤ用の歯部20aに噛合させたときに
は、変速機出力軸1bをサンギヤ20、各ピニオ
ン21及びピニオンキヤリア22を介してトラン
スフア入力軸7に伝達してその回転を減速するこ
とにより、動力伝達比を低速状態とするように構
成されている。
一方、上記トランスフア入力軸7上の後端部に
は遊星歯車式のセンタデフ28が配設されてい
る。このセンタデフ28のサンギヤ29は入力軸
7上に回転自在に支承され、各ピニオン30を担
持するピニオンキヤリア31はサンギヤ29の後
側の入力軸7に回転一体にスプライン結合され、
リングギヤ32は上記後輪側出力軸9に回転一体
に結合されている。
また、上記センタデフ28の前側の入力軸7上
には駆動側スプロケツト33がラジアルベアリン
グ34,34を介して回転自在に支承されてい
る。一方、上記前輪側出力軸8上には上記ベアリ
ング15,16間に被駆動側スプロケツト35が
回転一体に結合され、この被駆動側スプロケツト
35と上記駆動側スプロケツト33との間にはチ
エーン36が巻き掛けられており、このチエーン
36により入力軸7側の回転を前輪側出力軸8に
伝達するようになされている。
すなわち、この実施例では、上記ベアリング1
5は、被駆動側スプロケツト35の前側近傍の前
輪出力軸8を出力軸支持部5cに回転自在に支持
する第1ベアリングとされ、一方、ベアリング1
6は、被駆動側スプロケツト35の後側近傍の前
輪出力軸8を出力軸支持部6cに回転自在に支持
する第2ベアリングとされといる。また、ベアリ
ング14が、上記ベアリング15(第1ベアリン
グ)に対し被駆動側スプロケツト35と反対側の
前輪出力軸8を出力軸支持部5cに回転自在に支
持する第3ベアリングとされている。
そして、上記出力軸支持部5c,6cないし該
出力軸支持部5c,6cに連続するチエーン連結
部5b,6bにおける軸方向に対向する前壁部及
び後壁部のうち、前壁部は上記前側のベアリング
15に対応した位置で、また後壁部は後側のベア
リング16に対応した位置でそれぞれ略真直ぐに
上下方向に延びている。
さらに、上記センタデフ28のサンギヤ29及
びリングギヤ32はそれぞれ前方に延長され、そ
のサンギヤ29の延長部29aの前端部には外周
面にスプライン歯部37aを有するクラツチハブ
37が回転一体に結合されている。一方、リング
ギヤ32の延長部32aは上記サンギヤ29の延
長部29a外周にラジアルベアリング38を介し
て相対回転自在に支持され、この延長部32aの
外周には上記クラツチハブ37外周のスプライン
歯部37aと同径のスプライン歯部32bが形成
されている。さらに、上記駆動側スプロケツト3
3は後側に延長され、この延長部33aの外周に
は上記クラツチハブ37外周のスプライン歯部3
7aと同径のスプライン歯部33bが形成されて
いる。そして、上記クラツチハブ37、センタデ
フ28におけるリングギヤ32の延長部32a及
び駆動側スプロケツト33の延長部33aの各ス
プライン歯部37a,32b,33bには切換ロ
ツド39にフオーク40を介して連結したスリー
ブ41が摺動自在にスプライン結合されており、
切換ロツド39の摺動によるスリーブ41の前後
方向の摺動によつてセンタデフ28のフリー状態
及びロツク状態、又は二輪駆動状態及び四輪駆動
状態を切り換え、スリーブ41を前端位置に位置
付けたときには、クラツチハブ37と駆動側スプ
ロケツト33とを回転一体に連結して四輪駆動状
態とするとともに、センタデフ28のリングギヤ
32とサンギヤ29との非連結によつて該センタ
デフ28をフリー状態とする。また、前後中間位
置に位置付けたときには、上記と同様に、クラツ
チハブ37と駆動側スプロケツト33とを回転一
体に連結して四輪駆動状態とするとともに、セン
タデフ28のリングギヤ32とサンギヤ29とを
連結して該センタデフ28をロツク状態とする。
さらに、スリーブ41を図で実線にて示すように
後端位置に位置付けたときには、センタデフ28
のリングギヤ32とサンギヤ29とを連結して該
センタデフ28をロツク状態としながら、クラツ
チハブ37と駆動側スプロケツト33との連結を
解除して二輪駆動状態とするように構成されてい
る。
さらに、上記ベアリング11と上記駆動側スプ
ロケツト33との間の入力軸7上にはトロコイド
ポンプからなるオイルポンプ42が設けられてい
る。このオイルポンプ42は、第2図に示すよう
に、中央側ケース5に固定されたハウジング43
と、該ハウジング43内に嵌装され、入力軸7に
より回転駆動されるロータとを有し、上記ハウジ
ング43のオイル吸込口43aには吸入管45の
一端部が嵌合され、該吸入管45は中央側ケース
5の内壁下面に沿つて斜め下方に延びて、その他
端部は、上記被駆動側スプロケツト35の前側に
それと隣接するように配置したオイルストレーナ
46に接続されている。一方、ハウジング43の
オイル吐出口43bは入力軸7に貫通形成したオ
イル通路7aを介して入力軸7上の各潤滑部分に
連通されており、このオイルポンプ42の作動に
より、トランスフアケース3を構成する中央側及
び後側ケース5,6の各出力軸支持部5c,6c
内に溜まる潤滑オイルを入力軸7上の潤滑部分に
供給するようになされている。
また、上記トランスフアケース3下部の出力軸
支持部5c,6c内において、被駆動側スプロケ
ツト35とストレーナ46との間には、出力軸支
持部5c,6cの底壁から上記駆動側スプロケツ
ト33と被駆動側スプロケツト35との間のチエ
ーン連結部5b,6bまで略上方に延びる仕切壁
47が配設され、この仕切壁47により上記トラ
ンスフアケース3内下部(中央側及び後側の各ケ
ース5,6における出力軸支持部5c,6c内下
部)はストレーナ16が配置されたストレーナ室
たる前室48と、被駆動側スプロケツト35が位
置するスプロケツト室たる後室49とに区画され
ている。
したがつて、上記実施例においては、車両の走
行中、エンジンに変速機1を介して連結されてい
る入力軸7が回転して、該入力軸7の駆動により
オイルポンプ42が作動し、このオイルポンプ4
2の作動により、トランスフアケース3の中央側
及び後側の各ケース5,6における出力軸支持部
5c,6c内下部に溜まつている潤滑オイルがオ
イルストレーナ46から吸い込まれ、このオイル
はポンプ42から吐出されて入力軸7側の各潤滑
部分に供給される。
そして、二輪駆動時、後輪のみが駆動回転さ
れ、前輪は回転しないので、前輪に連結されてい
る駆動側スプロケツト33、前輪側出力軸8上の
被駆動側スプロケツト35及びチエーン36は回
転又は回行しない。
一方、前後輪が駆動回転する四輪駆動時にあつ
ては、上記両スプロケツト33,35及びチエー
ン36が回転又は回行する。
その場合、上記被駆動側スプロケツト35とス
トレーナ46との間には、出力軸支持部5c,6
cの底壁から上記駆動側スプロケツト33と被駆
動側スプロケツト35との間のチエーン連結部5
b,6bまで略上方に延びる仕切壁47が配設さ
れているため、この仕切壁47の区画作用によ
り、上記トランスフアケース3下部の出力軸支持
部5c,6c内に溜まつているオイルのうち、上
記被駆動側スプロケツト35が配置された後室4
9(スプロケツト室)内のオイルは同スプロケツ
ト35の回転により跳ね上げられ、その一部が仕
切壁47を越えてオイルストレーナ46側の前室
48(ストレーナ室)に移動することになる。そ
して、このオイル移動の繰返しにより次第に前後
室48,49でのオイルレベルに差が生じて、前
室48内のオイルレベルが後室49よりも高くな
る。このため、前室48内に配置されているオイ
ルストレーナ46は該前室48のオイル内に確実
に浸漬され、該ストレーナ46にオイルに混じつ
て空気が吸い込まれることはなく、よつてオイル
不足によるオイルポンプ42の焼付きや空気の吸
込みによる「チユツ、チユツ」という異音の発生
を防止することができる。
また、スプロケツト35側の後室49内のオイ
ルレベルが低下するので、チエーン36の回行に
伴うオイルによる撹拌抵抗を低減することができ
るとともに、その撹拌によるオイルの発熱量も抑
制することができる。
しかも、上記トランスフアケース3内下部に設
けられる仕切壁47は、ケース底壁から上記駆動
側スプロケツト33と被駆動側スプロケツト35
との間の比較的小さい断面積スペースのチエーン
連結部5b,6b間部分まで略上方に延びている
ため、車両の加減速時に車体つまりトランスフア
ケース3が前後に傾動したとしても、上記前室4
8内のオイルが仕切壁47を越えて多量に溢れ出
ることはなく、よつてオイルストレーナ46にオ
イルを確実に吸入させることができる。
さらに、オイルポンプ42へのオイルストレー
ナ46を、被駆動側スプロケツト35を配置する
ためのトランスフアケース3の出力軸支持部5
c,6c内下部に被駆動側スプロケツト35と隣
接して配置しているので、ストレーナ46の配置
スペースを小さくでき、しかもオイル吸込みのた
めの室を別固に設けずとも済み、よってトランス
フアケース3のコンパクト化を保つことができ
る。
さらにまた、上記前輪側出力軸8は被駆動側ス
プロケツト35の前後両側のベアリング15,1
6と前端のベアリング14との3つのベアリング
で支持されていて、被駆動側スプロケツト35前
側では2つのベアリング14,15で支持され、
また、上記出力軸支持部5c,6cないしそれに
連続するチエーン連結部5b,6bにおける軸方
向に対向する前壁部及び後壁部はそれぞれ上記被
駆動側スプロケツト35両側のベアリング15,
16に対応した位置で略真直ぐに上下方向に延び
ているので、前輪側出力軸8において、最も荷重
のかかるベアリング14,15の支持強度を増大
させることができる。換言すると、この両ベアリ
ング14,15の支持強度を増大させた構造を利
用して、上記出力軸支持部5c,6cの大きさを
小さくし、かつその内部にある仕切壁47により
後室49の容積を前室48よりも小さくすること
ができ、出力軸支持部5c,6c内に溜まるオイ
ルの少ない油量でも前室48のオイルレベルを安
定して上昇させることができ、よつてストレーナ
46への空気の吸込み等を確実に防止することが
できる。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によると、四輪駆
動時、変速機に駆動連結された駆動軸をその下方
に配置された被駆動軸にチエン及びスプロケツト
を介して伝達するようにしたパートタイム式四輪
駆動車用のトランスフア装置において、被駆動軸
上の被駆動側スプロケツト両側近傍及びその一側
をそれぞれベアリングで支持するとともに、トラ
ンスフアケース下部の被駆動軸支持部ないしそれ
に連続するチエーン連結部における対向する側壁
部をそれぞれ被駆動側スプロケツト両側近傍のベ
アリング位置に対応して略真直ぐに上下方向に延
びるように配置し、さらに、上記駆動軸により駆
動されトランスフアケースの最下部に溜まるオイ
ルをストレーナを介して吸入する駆動軸側潤滑用
のオイルポンプを設けるとともに、該ストレーナ
とそれに隣接配置される被駆動側スプロケツトと
の間に、ケース底壁から上記チエーン連結部まで
略上方に延びかつ被駆動軸支持部内をストレーナ
室とそれよりも容積の大きいスプロケツト室とに
仕切る仕切壁を設けたことにより、被駆動軸にお
いて、最も荷重のかかるベアリングの支持強度を
増大させつつ、そのための構造を利用して被駆動
軸支持部を小さくし、かつ、その内部にある仕切
壁によりストレーナ室の容積をスプロケツト室よ
りも小さくでき、四輪駆動時、トランスフアケー
ス下部の被駆動軸支持部内に溜まるオイルが少量
でも、ストレーナ室のオイルレベルを安定して上
昇させてスプロケツト室よりも高く保つことがで
き、ストレーナからの空気の吸込みによるオイル
ポンプの焼付きや異音の発生を確実に防止するこ
とができるとともに、チエーンの回行に伴う撹拌
抵抗及びオイルの発熱量の増大を確実に抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図はトラン
スフア装置の縦断面図、第2図は第1図の−
線断面図である。 2……トランスフア装置、3……トランスフア
ケース、5b,6b……チエーン連結部、5c,
6c……出力軸支持部、7……入力軸、8……前
輪側出力軸、33……駆動側スプロケツト、14
〜16……ベアリング、35……被駆動側スプロ
ケツト、36……チエーン、42……オイルポン
プ、46……オイルストレーナ、47……仕切
壁、48……前室、49……後室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 変速機に駆動連結された駆動軸上に支持され、
    四輪駆動時に該駆動軸に連結されて回転する駆動
    側スプロケツトと、 トランスフアケース下部に位置して上記駆動軸
    下方の被駆動軸を支持する被駆動軸支持部内に配
    置され、かつ上記被駆動軸上に支持され、上記駆
    動側スプロケツトにチエーン連結部内のチエーン
    を介して連結される被駆動側スプロケツトと、 上記駆動軸上に設けられ、駆動軸側の潤滑部分
    を潤滑する潤滑用オイルを供給するオイルポンプ
    とを備え、 上記被駆動軸支持部内の被駆動側スプロケツト
    近傍に、上記オイルポンプへの潤滑オイルを吸入
    するオイルストレーナが隣接配置された四輪駆動
    車用トランスフア装置のトランスフアケースであ
    つて、 上記被駆動側スプロケツト両側近傍の被駆動軸
    をそれぞれ被駆動軸支持部に回転自在に支持する
    第1及び第2ベアリングと、 上記第1ベアリングに対し被駆動側スプロケツ
    トと反対側の被駆動軸を被駆動軸支持部に回転自
    在に支持する第3ベアリングとが設けられ、 上記被駆動軸支持部ないし該被駆動軸支持部に
    連続するチエーン連結部における軸方向に対向す
    る側壁部はそれぞれ上記第1及び第2ベアリング
    に対応した位置で略真直ぐに上下方向に延び、 上記被駆動側スプロケツトとストレーナとの間
    には、被駆動軸支持部内をストレーナの位置する
    ストレーナ室と、被駆動側スプロケツトが位置し
    かつ上記ストレーナ室よりも大きい容積を有する
    スプロケツト室とに仕切る仕切壁が配設され、 上記仕切壁は、被駆動軸支持部底壁から駆動側
    スプロケツトと被駆動側スプロケツトとの間の上
    記チエーン連結部まで略上方に延びていることを
    特徴とする四輪駆動車用トランスフアケース。
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