JPH0538843A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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JPH0538843A
JPH0538843A JP19459391A JP19459391A JPH0538843A JP H0538843 A JPH0538843 A JP H0538843A JP 19459391 A JP19459391 A JP 19459391A JP 19459391 A JP19459391 A JP 19459391A JP H0538843 A JPH0538843 A JP H0538843A
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JP
Japan
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recording
developer
electrode
toner
carrier
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JP19459391A
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Inventor
Tadao Yamamoto
本 忠 夫 山
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録部上流側の現像剤搬送路での現像剤の飛
散を防止し、地汚れの無い高品質な記録画像を安定して
形成可能な静電記録装置を提供する。 【構成】 現像スリーブ15周表面と円筒電極5周表面
が近接対向する位置に記録電極シート17の記録電極E
Lとなる先端を位置させて記録部Wを形成してある。記
録電極シート17は、多数の記録電極線17aをベース
フィルム17b上にパターン形成し、その上に絶縁コー
ト層17c1と導電コート層17c2を積層した保護コー
ト17cを被着して構成してある。そして、現像剤dと
接触する導電コート層17c2を接地接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、記録ヘッドと記録媒体
を接触させずに静電記録画像を形成する非接触式静電記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、普通紙を用いることが
でき、且つ、画像媒体と記録電極先端との微小間隔を正
確に確保できる静電記録方式として、ドラム状の中間記
録媒体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙
上に転写する方式が用いられている。この方式による場
合、中間記録媒体を用いる為に装置が大型化する傾向が
ある。そこで、記録と現像を同時に行なうプロセスを採
用し装置の大型化を回避する方式が採用されている。こ
の方式では、記録電極を現像剤搬送路の中間記録媒体を
兼ねる対向電極に対向する位置に幅方向(主走査方向)
へ並列設置し、その電極対向部で記録情報に応じ搬送さ
れてくる現像剤を選択的に記録電極上から転移させてト
ナー記録画像を形成する。
【0003】現像剤は、電極対向部に至る前に、トナー
とキャリヤ等の現像剤粒子同士或いは層厚規制部材や現
像剤搬送路を形成する現像剤担持部材表面との摩擦によ
り、所期の極性と電荷量に帯電する。然るに、現像剤搬
送路の材質によっては、帯電量が不足したり所期の極性
とは逆極性に帯電したりする不具合が発生する。現像剤
が逆極性に帯電したり帯電量が不足すると、地汚れが発
生し易くなる。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の問題点
に鑑みなされたものであって、現像剤を所期の極性で必
要且つ充分に摩擦帯電させることができ、地汚れのない
高品質な記録画像を長期に亘り安定して形成可能な静電
記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の要点】この発明の要点は二点あり、その内の一
点は、上述した目的を達成するために、所定の現像剤搬
送経路に沿って現像剤を搬送する現像剤搬送手段と、前
記現像剤搬送経路上に間隔を保って並設した記録電極
と、該記録電極に対向配置した対向電極とを有し、前記
現像剤としてトナーとキャリヤを含む二成分現像剤を用
い、各前記記録電極に記録情報に応じて電圧を印加し、
前記記録電極と前記対向電極が対向する記録部に搬送さ
れてきた現像剤を前記対向電極側へ選択的に転移させる
静電記録装置において、前記記録部の現像剤搬送方向上
流側で少なくとも前記現像剤と接する面を導電性材料で
形成すると共に接地した点である。
【0006】この発明の要点の他の一点は、上記目的を
達成する為、所定の現像剤搬送経路に沿って現像剤を搬
送する現像剤搬送手段と、前記現像剤搬送経路上に間隔
を保って並設した記録電極と、該記録電極に対向配置し
た対向電極とを有し、前記現像剤としてトナーとキャリ
ヤを含む二成分現像剤を用い、各前記記録電極に記録情
報に応じて電圧を印加し、前記記録電極と前記対向電極
が対向する記録部に搬送されてきた現像剤を前記対向電
極側へ選択的に転移させる静電記録装置において、前記
記録部の現像剤搬送方向上流側で少なくとも前記現像剤
と接する面を、前記キャリヤと摩擦して前記トナーの前
記キャリヤとの帯電極性と同極性に帯電する摩擦帯電特
性を備えた絶縁材料で形成した点である。
【0007】
【発明の実施例】以下、この発明を図1乃至図7に示す
実施例に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の一
方の要点の一実施例としての記録装置の全体構成を示す
模式的断面図である。同図において、1は普通紙Pを積
載収納した給紙カセットであり、機体側方に挿脱自在に
装着してある。挿着した給紙カセット1の先端部上方に
は、給紙コロ1aが矢印方向に駆動回転可能に配設して
ある。給紙コロ1aの前方には、絶縁部材よりなる上、
下搬送ガイド板2a,2bを敷設して用紙搬入経路を形
成してある。この用紙搬入経路中には、待機ロール対3
を配設してあり、給紙コロ1aにより繰り出された用紙
Pの進行を一旦停止させて搬送姿勢を整えた後、下流側
の画像転写部Tへ後述する記録画像の到達タイミングと
同期する様に再給送する。
【0008】待機ロール対3下流側の画像転写部Tに
は、転写帯電器4を像担持体を兼ねる円筒電極5の上部
周面に対向配置してある。円筒電極5は、後述する記録
電極の対向電極となるもので、本例では矢印イで示す反
時計回り方向に駆動回転する。この円筒電極5には、後
述する現像剤中のトナーの帯電極性と同極性のバイアス
電圧を印加可能なバイアス電源5aを接続してある。円
筒電極5の反対側の周表面には、後述する記録画像形成
ユニットUを対向設置してある。この記録画像形成ユニ
ットUにより円筒電極5表面にトナー記録画像が形成さ
れ、円筒電極5の回転と共にトナー記録画像が画像転写
部Tへ搬送され、再給送されてくる用紙上に転写され
る。記録画像形成ユニットUの構成については、後程詳
細に説明する。
【0009】画像転写部Tの下流側には、分離爪6を先
端を円筒電極周面に圧接させて配設してある。そして、
分離爪6の下流側には、エアーサクション方式の搬送ベ
ルト7を水平方向に張設してあり、記録画像の転写を終
え分離爪6により円筒電極5周面から分離された用紙の
裏面を吸引しつつその前方に設けられている定着器8に
向けて搬送する。定着器8は加熱ロール8aと圧接ロー
ル8bから成り、両ロール間に用紙を挾持し搬送する際
にトナー像を熱定着する。定着を終えた用紙は、排出口
9から画像面を下にしたフェイスダウン状態で排紙トレ
イ10上に排出積載される。
【0010】以上の如く、本例の記録装置においては、
用紙の給紙から排紙に至る全用紙搬送経路が略ストレー
ト状に形成されている為、通紙動作が全般的に滑らかで
あり、画像不良やジャム等の通紙不良が発生し難い。
又、記録装置にとって好ましいページ揃えが不要なフェ
イスダウン排紙状態を上述のストレート通紙経路で得る
ことができるという利点も備えている。
【0011】ここで、記録画像形成ユニットUの詳細な
構成について説明する。記録画像形成ユニットUは、図
2に示す様に、大略、補給用トナーt0を貯留するトナ
ー貯留槽11及び記録手段と現像手段を備えた現像記録
槽12等から成る。トナー貯留槽11内には、撹拌羽根
11aを回動可能に配設してある。現像剤としては二成
分現像剤を用い、本例では摩擦帯電極性が負(−)の磁
性体キャリヤと正(+)の絶縁性トナーを所定の割合で
混合した二成分磁性現像剤を使用する。
【0012】現像記録槽12の底部には、図3に示す現
像剤の水平循環経路13を形成してある。図3におい
て、この水平循環経路13における一対の平行な長手経
路13a,13b中には、一対のオーガロール14a,
14bを回転自在に設置してある。各オーガロール14
a,14bは、各シャフト14a1,14b1の周面に複
数の螺旋羽根14a2,14b2を立設し、夫々の片側端
部に螺旋方向が逆の逆送り羽根14a3,14b3を立設
して成る(図5の斜視図参照)。そして、夫々の逆送り
羽根14a3,14b3が互いに反対側に位置する様に、
各オーガロール14a,14bを長手経路13a,13
b内に夫々配置する。これら一対のオーガロール14
a,14bを、矢印ロ,ハで示す様に互いに反対方向で
且つ逆送り羽根14a3,14b3に向って現像剤を搬送
する方向に駆動回転する。これにより、逆送り羽根14
a3,14b3を設けた各コーナー部では、互いに向い合
う逆方向の搬送力が衝突し、現像剤が直角方向に突き出
され他方の長手経路側へ流動する。この様にして、現像
剤を本例では破線矢印ニで示す方向に撹拌しつつ循環流
動させ、この際に現像剤を充分に摩擦帯電させることが
できる。尚、オーガロール14a,14bの材質や形状
を変えることにより、現像剤に必要な帯電量を充分に摩
擦帯電させることができる。
【0013】上述の様に構成した水平循環経路13の中
央部には、循環する現像剤が侵入しない様に周囲を壁S
wで囲繞した空間Sを形成してある。そして、図2に示
す様に、トナー貯留槽11に近い方のオーガロール14
aの上方には、補給用トナーt0の補給口11bをオー
ガロール14aの軸方向に沿って穿設してある。
【0014】図2において、オーガロール14bの上方
には、現像剤の垂直搬送路を形成する現像剤担持部材と
しての現像スリーブ15を、水平方向に延在設置してあ
る。現像スリーブ15は、内部に現像剤搬送手段として
のマグネットロール16を回転自在に内蔵し、前述した
円筒電極5に対向配置してある。マグネットロール16
の周表面には異なる磁極を交互に着磁してあり、このマ
グネットロール16を矢印ホで示す反時計回り方向に駆
動回転することにより、現像剤dが現像スリーブ15周
表面に沿って垂直方向の破線矢印ヘで示す時計回り方向
に搬送される。
【0015】現像スリーブ15周表面近傍で円筒電極5
周表面に近接する対向部のトナー搬送方向に対し上流側
には、搬送されてくる現像剤dの層厚を適正な厚さに規
制する層厚規制部材としてのドクタブレード12aを配
設してある。又、ドクタブレード12aの上方には、ト
ナー飛散防止板12bを配設してある。このトナー飛散
防止板12bは、ドクタブレード12aによる層厚規制
を受けて下流側に搬送される現像剤が記録画像形成ユニ
ットU外に飛散し画像を汚す不都合を防止する為に設け
てある。本例では、現像記録槽12の槽壁の上端部を二
股に分岐させ、ドクタブレード12aとトナー飛散防止
板12bに夫々形成してある。
【0016】上述したトナー層厚規制部のトナー搬送方
向ヘに関して下流側には、円筒電極5周表面にトナー記
録画像を形成する記録部Wを次の様に構成してある。図
4に示す様に、本例では現像スリーブ15周表面におけ
る円筒電極5周表面に最近接する位置には、段差Gを形
成してある。この段差Gは、現像スリーブ15周表面の
幅方向全域に亘り形成してある。
【0017】上述の段差Gから上流側の現像スリーブ1
5周表面には、多数の記録電極を備えた記録電極シート
17を被着敷設してある。記録電極シート17では、図
5に示す様に、多数の記録電極線17aを、現像スリー
ブ15周表面の周方向に沿わせるシート長手方向へ互い
に平行に延在させると共に、所定の微細ピッチでシート
幅方向(トナー搬送路幅方向:主走査方向)へ並設して
ある。記録電極線17aの数は、主走査1ライン分の最
大データ数に対応させてある。本例の記録電極シート1
7は可撓性印刷回路基板(FPC)で構成してあり、多
数の非磁性導電材料からなる記録電極線17aを、可撓
性絶縁材料からなるベースフィルム17b上に40μm
の間隙を保って84.6μmピッチ(300DPI)の
密度で敷設形成してある。
【0018】而して、記録部Wとその近傍の拡大模式的
断面図である図6に示す様に、ベースフィルム17b上
に記録電極線17aを敷設した上に、記録画像の形成に
関与する先端部領域Zを除いて、保護コート17cを被
着してある。この保護コート17cを被着していない記
録電極線17a先端部Zが、記録画像を形成する記録電
極ELとなる。保護コート17cは、絶縁材料から成る
絶縁コート層17c1上に導電性材料から成る導電コー
ト層17c2を積層した2層構造に形成してある。これ
により、記録電極線17c間の絶縁性が絶縁コート層1
7c1により確保でき、且つ、保護コート17c全体で
搬送される現像剤dとの摩擦による記録電極線17aの
摩耗を防止することができる。そして、現像剤dと接触
する導電コート層17c2は、現像スリーブ15と共に
接地接続してある。
【0019】上述の様な記録電極シート17を製作する
場合、銅箔が被着された可撓性絶縁材からなるベースフ
ィルム17bにエッチング加工を施して多数の記録電極
線17aをパターン形成した後、絶縁コート層17c1
と導電コート層17c2を先端部領域Zを除いた領域に
順次積層すればよい。尚、絶縁コート層17c1に導電
コート層17c2を積層した保護コート17cを予め形
成しておき、記録電極線17aをパターン形成した後に
その保護コート17cを被着してもよい。
【0020】図4において、上述の様に構成した記録電
極シート17を、その記録電極ELが並列形成された先
端を段差G位置に揃え、この位置から現像スリーブ15
の上流側周表面に亘り被設してある。この記録電極EL
と円筒電極5周表面とが対向する空間が、記録部Wとな
る。
【0021】図2において、記録部Wのトナー搬送方向
ヘでの下流側には、前述した水平循環経路13の中央空
間Sを囲繞する壁で現像剤貯留槽12側の壁Sw1を延出
し、その先端を現像スリーブ15周表面に当接させてあ
る。これにより、記録部Wで転移されず現像スリーブ1
5周表面に残留しマグネットロール16の回転と共に搬
送されてきた現像剤d′を、水平循環経路13の補給槽
側経路13a上に掻き落とし、現像剤d′が中央空間S
内に侵入したり、水平循環経路13を経ずに現像スリー
ブ15周面に沿って上流側に直接返送される不都合を防
止する。尚、中央空間Sの周囲壁と別個に、現像スリー
ブ15に付着する残留現像剤d′を掻き取る為の専用の
平板部材を設けてもよい。この場合、その掻取り部材を
垂直方向に支持し、先端を現像スリーブ15周表面上に
当接させ、他端部を中央空間S底部まで延在させればよ
い。又、掻取り部材を磁性材料で形成すれば、マグネッ
トロール16の磁力を遮断でき、より円滑な掻き取り搬
送効果が得られる。
【0022】記録電極シート17は、記録電極EL先端
を現像スリーブ15周表面の円筒電極5周表面に最近接
する位置に揃え、これから上流側の約半分の周表面に亘
って敷設し、水平方向に引き出した後垂直に降下させ、
前述した水平循環経路の中央空間S内まで延設してあ
る。この記録電極シート17の垂直延設部には、記録デ
ータに応じて各記録電極ELに記録電圧を印加する複数
個の駆動回路素子18を搭載してある。そして、図5に
示す様に、各駆動回路素子18に上述した記録電極シー
ト17の記録電極線17aをN本づつに分けて夫々接続
してある。この様に、記録電極シート17の駆動回路素
子18を搭載した他端部を中央空間S内に収納設置する
ことにより、駆動回路素子18を現像剤等の埃から防御
できると共に、現像記録槽12の構造が極めてコンパク
ト化される。
【0023】次に、本例の静電記録装置における記録画
像形成動作について説明する。図2において、マグネッ
トロール16を矢印ホ方向に駆動回転すると、現像スリ
ーブ15の外周面上には、二成分現像剤dの各粒子を自
転させる回転磁場が形成される。この回転磁場により、
水平循環経路13b中の現像剤dが上方の現像スリーブ
15側に引き付けられ、記録電極シート17上を穂を形
成しつつマグネットロール16の回転方向とは逆の矢印
ヘ方向に搬送される。記録電極シート17表面に沿って
上方に搬送される現像剤dは、ドクタブレード12aに
より穂切り規制され、所望の層厚(穂の高さ)に均一に
薄層化されて記録部Wに至る。
【0024】ところで、従来の上述した記録部Wに至る
までの現像剤搬送路においては、次に示す様な不具合が
発生し易い。図8において、図6の実施例と同様に、現
像スリーブ91の円筒電極92に最近接する位置には段
差Gを形成し、記録電極シート93をその先端を段差G
に揃えて現像スリーブ91周表面に被設してある。記録
電極シート93は、多数の記録電極線93aをベースフ
ィルム93b上にパターン形成し、この上に先端部Zを
除き絶縁保護コート93cを被着して成る。この絶縁保
護コート93c表面を二成分現像剤dが穂を形成しつつ
搬送される。二成分現像剤dは、互いに摩擦して正極性
に帯電するの絶縁性トナーtと負極性に帯電する磁性キ
ャリヤcから成る。今、絶縁保護コート93cが、キャ
リヤcと摩擦して正極性に帯電する摩擦帯電特性を備え
ているとする。尚、図示する状態は非画像部を形成する
状態であり、駆動回路素子94による記録電極ELへの
印加電圧が接地電位側となっている。
【0025】現像剤dのキャリヤcは、トナーtとの摩
擦により負極性に帯電しているが、絶縁保護コート93
c表面上を搬送されるときにその表面と摩擦して正極性
の電荷を新たに帯び、負極性の電荷が中和される。その
結果、キャリヤcの負極性の帯電度合いが弱くなるか、
或るいは、絶縁保護コート93cとの摩擦帯電が顕著な
場合は正極性に帯電することがある。トナーtはキャリ
ヤcにクーロン力によって付着しているが、このクーロ
ン力は上述の様にキャリヤcの負電荷が中和されて減少
するに従い弱くなる。その結果、トナーtがキャリヤc
から離脱し易くなり、搬送時の遠心力や衝撃力によりト
ナーtがキャリヤcから離脱して飛散し、その飛散トナ
ーの一部tsが円筒電極92周表面に所謂鏡像力で付着
する。又、飛散トナーの他の一部ts′は、記録電極E
Lに同様の鏡像力で付着し堆積する。この記録電極EL
に堆積したトナーts′は、キャリヤcと記録電極EL
との導通を遮断する絶縁層となる為、キャリヤcが記録
電極EL上に搬送されてきても絶縁保護コート93cと
の摩擦で得られた正電荷をリークできない。従って、穂
を形成しつつ記録電極EL上に搬送されてきたキャリヤ
cは、弱い負極性か正極性のままであるから、円筒電極
92周表面に付着する飛散トナーtsと接触しても、こ
れを回収できない。この記録部Wにおいて回収されない
飛散トナーtsは、非画像部におけるトナー汚れ、即ち
地汚れとなり、画像品質を低下させる。
【0026】然るに、本例では、図6に示す様に保護コ
ート17cの表面層を導電性材料から成る導電コート層
17c2として接地接続してあるから、次の様にして、
上述の不都合の発生が確実に防止される。図6におい
て、磁性キャリヤcと絶縁性トナーtから成る二成分現
像剤dの穂が、導電コート層17c2表面上を記録部W
に向けて搬送されている。現像剤dの穂が記録部Wに搬
入されるまでには、キャリヤcとトナーtが摩擦し合
い、夫々、前述した帯電極性に充分に摩擦帯電してい
る。即ち、キャリヤcが負極性に、トナーtが正極性
に、夫々が略等量の電荷で充分に帯電している。ここで
キャリヤcは、保護コート17cの導電コート層17c
2表面とも摩擦するが、導電コート層17c2は接地して
あるから、この導電コート17c2表面との摩擦による
電荷は殆ど発生しない。従って、キャリヤcのトナーt
との摩擦帯電により得られた負極性電荷が減少する虞は
なく、キャリヤcとトナーtは必要且つ充分な初期の帯
電電荷を保持した状態で記録部Wへ搬入される。よっ
て、搬送時において現像剤dに搬送に伴う遠心力や衝撃
力が作用しても、上述した様にトナーtとキャリヤcは
充分な電荷を保持しているから、その電荷による強いク
ーロン力によりトナーtがキャリヤcに確実に保持され
離脱しない。この様にして、飛散トナーによる地汚れの
発生が確実に防止される。
【0027】図4において、記録部Wでは、記録電極E
Lに対し円筒電極5の周表面が所定の微小間隙を保って
回転移動しており、この電極間に上述の薄層化された現
像剤dが搬入される。この記録部Wにおいて、各記録電
極ELに対し、前述した様に駆動回路素子が記録データ
に応じて記録電圧を選択的に印加する。この場合、1ビ
ットの記録データが例えば“H”のときに、対応する記
録電極ELに本例では+200Vの電圧が印加される。
記録電極ELに対向する円筒電極5には、バイアス電源
5aにより本例では+50Vのバイアス電圧が印加され
ている。従って、記録電極ELから円筒電極5周表面に
向けて+150Vの電位差に基づく電界が形成されてい
る。この様な電界が形成された記録部Wを、現像剤dの
穂が円筒電極5周表面と接触しつつ通過する。このと
き、現像剤d中の正極性に帯電しているトナーtには電
位の低い方へ移動させようとする電界力が作用する。こ
の電界力は、前述したキャリヤcとのクーロン力より大
きく、従って、+200Vの電圧が印加されている記録
電極EL上に担持された現像剤dの穂のトナーtだけが
選択的に円筒電極5表面に転移し、1黒ドットDtが形
成される。
【0028】図6の模式的拡大断面図は、非画像部(地
肌部)を形成する際の記録部Wの状態を示している。同
図に示す様に、1ビットの記録データが“L”のとき
は、駆動回路素子18による記録電極ELに印加される
記録電圧が接地電位側に切換えられる。その結果、円筒
電極5から接地電位の記録電極ELに向けて+50Vの
電位差が形成され、正極性のトナーtには電位の低い記
録電極EL側に引き寄せる電界力が作用する。従って、
現像剤dの穂が記録部Wを通過するときに円筒電極5周
表面にトナーtが接触するが、トナーtはクーロン力と
電界力の双方で記録電極EL側に引き付けられているか
ら、鏡像力により円筒電極5周表面に付着することはな
い。このようにして、トナーtはキャリヤcに付着した
まま記録部Wを通過するから、地汚れの発生がより確実
に防止される。
【0029】図4において、記録部Wでは、上述の様に
入力記録データに応じて各記録電極ELの電位が+20
0Vと接地電位に選択的に制御され、円筒電極5表面に
黒ドットDtから成る地汚れのないトナー記録画像が形
成される。記録部Wを通過した現像剤d′の穂は、直下
流側の段差Gに至り、円筒電極5周表面から速やかに遠
ざかる。これにより、円筒電極5周表面に形成されたト
ナー記録画像が記録部Wを通過した現像剤dの穂により
乱される不都合が、確実に回避される。
【0030】図1において、円筒電極5表面に形成され
たトナー記録画像は、円筒電極5の反時計回り方向イの
回転と共に画像転写部Tへ搬送され、ここで待機ロール
対3によりタイミングを測って再給送されてくる用紙上
に転写される。尚、上述のトナー記録画像の濃度を調節
するには、バイアス電源5aのバイアス電圧を変化させ
ればよい。その場合、適切な調節範囲は0〜+50V程
度であり、0Vに近い程、画像濃度が高くなる。
【0031】図2において、記録部Wを通過し段差G
(図4参照)を経た現像剤d′の穂は、マグネットロー
ル16の回転と共に下流側に移動し、掻取り壁Sw1によ
り現像スリーブ15表面から掻き取られてオーガロール
14aに落下し、補給口11bから補給されるトナーt
0と撹拌混合される。オーガロール14aの回転と共
に、落下返送された現像剤d′と補給用トナーt0が混
合撹拌されつつ循環搬送される。図3において、破線矢
印ニ方向に循環搬送される現像剤は、反補給側の長手経
路13bを搬送される際に、その上方に延在するマグネ
ットロール16の回転磁界により再度垂直方向に搬送さ
れる。
【0032】以上の様に、記録部Wを経て下流側に搬送
された現像剤d′が水平循環経路13上へ掻き落とさ
れ、この水平循環経路13を通じて撹拌されつつ円滑に
上流側に返送され、再度トナー記録画像の形成に供され
る。現像剤dが水平循環経路13を撹拌されつつ循環搬
送される際に、トナーとキャリヤが摩擦し合い、夫々が
正と負の各極性に充分に摩擦帯電する。
【0033】次に、本発明の他方の要点に基づく実施例
を図7に基づき説明する。尚、一方の要点に基づく上述
した実施例と同一の構成部材については、同一符号を付
してその説明を省略する。図7に示す実施例では、記録
電極シート19を、記録電極線19aをベースフィルム
19b上にパターン形成した後、この上に先端部Zを除
いて単層の絶縁材料からなる絶縁保護コート19cを被
着して構成してある。現像剤dとしては、上記実施例と
同様に、互いに摩擦し合って正極性に帯電するトナーt
と負極性に帯電するキャリヤcから成る二成分現像剤d
を用いている。そして、絶縁保護コート19cの絶縁材
料として、キャリヤcと摩擦してこれを負極性に帯電さ
せ(絶縁保護コート自体は正極性に帯電する)、好まし
くは、トナーtと摩擦してこれを正極性に帯電させる
(絶縁保護コート19c自体は負極性に帯電する)摩擦
帯電特性を備えた材料を選定する。即ち、摩擦帯電系列
上でトナーtの材料とキャリヤcの材料との間に位置す
る材料を選定する。これにより、現像剤dが現像剤搬送
経路となる絶縁保護コート19c表面を搬送される際
に、キャリヤcが絶縁保護コート19c表面と摩擦して
負極性に帯電する。キャリヤcは、トナーtと摩擦し負
極性に帯電しているから、絶縁保護コート19c表面上
を搬送される内により強く負極性に帯電する。従って、
正極性に帯電しているトナーtを強いクーロン力により
確実に付着保持できる。よって、現像剤dを記録部Wへ
搬送する際に遠心力等によりトナーtがキャリヤcから
離脱し飛散するのを防止し、地汚れのない良好な記録画
像を得ることができる。又、現像剤dの搬送中に絶縁保
護コート19c表面とトナーtが接触しても、両者の摩
擦帯電系列上の関係からトナーtは正極性に摩擦帯電す
るので、キャリヤcとのクーロン力がより強くなり、地
汚れの発生がより確実に防止される。
【0034】尚、本発明は、上記の特定の実施例に限定
されるべきものでなく、本発明の技術的範囲において種
々の変形が可能であることは勿論である。
【0035】例えば、現像剤としては、トナーが負
(−)帯電性でキャリヤが正(+)帯電性の二成分現像
剤を用いることも可能である。その場合、記録電極及び
対向電極へ印加するバイアス電圧を負(−)極性とすれ
ばよい。そして、保護コートを絶縁材料で形成する場合
は、キャリヤと摩擦してこれを正極性に帯電させる絶縁
材料を選定すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上、詳細に説明した様に、本発明によ
れば、記録電極と対向電極を対向させた記録部の上流側
で現像剤と接触する表面部を形成する部材を導電性材料
で形成して接地するか、又は、絶縁材料で形成する場合
は、キャリヤと摩擦してトナーと同極性に帯電する特性
を備えた絶縁材料を選択することにより、現像剤を記録
部へ搬送する前にトナーがキャリヤから離脱して対向電
極に付着する不都合を確実に防止することができる。そ
の結果、地汚れのない高品質な記録画像を安定して得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一方の要点の一実施例としての静電記
録装置の全体構成を示す模式的断面図である。
【図2】上記静電記録装置における記録画像形成ユニッ
トとその周辺構成を示す模式的断面図である。
【図3】上記記録画像形成ユニットの水平循環経路を示
す平断面図である。
【図4】上記静電記録装置における記録部とその近傍の
構成を示す模式的断面図である。
【図5】上記記録画像形成ユニット全体を示す斜視図で
ある。
【図6】上記記録部近傍の詳細構成と現像剤搬送動作を
示す模式的拡大断面図である。
【図7】本発明の他方の要点の実施例としての記録部と
その近傍の構成を示す模式的拡大断面図である。
【図8】従来の静電記録装置における記録部近傍の構成
を示す模式的拡大断面図である。
【符号の説明】 4 転写帯電器 5 円筒電極 5a バイアス電源(円筒電極側) 11 現像剤貯留槽 12 現像記録槽 13 水平循環経路 14a,14b オーガロール 15,20,91 現像スリーブ 16 マグネットロール 17,19,93 記録電極シート 17a,19a,93a 記録電極線 18,94 駆動回路素子 EL,EL′ 記録電極 S 中央空間 U 記録画像形成ユニット W 記録部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の現像剤搬送経路に沿って現像剤を
    搬送する現像剤搬送手段と、前記現像剤搬送経路上に間
    隔を保って並設した記録電極と、該記録電極に対向配置
    した対向電極とを有し、前記現像剤としてトナーとキャ
    リヤを含む二成分現像剤を用い、各前記記録電極に記録
    情報に応じて電圧を印加し、前記記録電極と前記対向電
    極が対向する記録部に搬送されてきた現像剤を前記対向
    電極側へ選択的に転移させる静電記録装置において、 前記記録部の現像剤搬送方向上流側で少なくとも前記現
    像剤と接する面を導電性材料で形成すると共に接地した
    ことを特徴とする静電記録装置。
  2. 【請求項2】 所定の現像剤搬送経路に沿って現像剤を
    搬送する現像剤搬送手段と、前記現像剤搬送経路上に間
    隔を保って並設した記録電極と、該記録電極に対向配置
    した対向電極とを有し、前記現像剤としてトナーとキャ
    リヤを含む二成分現像剤を用い、各前記記録電極に記録
    情報に応じて電圧を印加し、前記記録電極と前記対向電
    極が対向する記録部に搬送されてきた現像剤を前記対向
    電極側へ選択的に転移させる静電記録装置において、 前記記録部の現像剤搬送方向上流側で少なくとも前記現
    像剤と接する面を、前記キャリヤと摩擦して前記トナー
    の前記キャリヤとの帯電極性と同極性に帯電する摩擦帯
    電特性を備えた絶縁材料で形成したことを特徴とする静
    電記録装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁材料の摩擦帯電系列上の位置は
    前記トナーと前記キャリヤとの間にある請求項2記載の
    静電記録装置。
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