JPH0539368A - 絹フイブロイン膜の製造方法 - Google Patents
絹フイブロイン膜の製造方法Info
- Publication number
- JPH0539368A JPH0539368A JP22469491A JP22469491A JPH0539368A JP H0539368 A JPH0539368 A JP H0539368A JP 22469491 A JP22469491 A JP 22469491A JP 22469491 A JP22469491 A JP 22469491A JP H0539368 A JPH0539368 A JP H0539368A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- silk fibroin
- membrane
- immobilized
- antibody
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 絹フィブロイン膜をポリオール類、またはポ
リエーテル類の水溶液中に浸漬した後、乾燥させること
を特徴とする。 【効果】本発明の方法によって処理された絹フィブロイ
ン膜は、可撓性,平滑性に優れ、強度面においても良好
なものである。更に、本発明の処理を施して得られる抗
体固定化絹フィブロイン膜は、可撓性があり取扱い性に
優れると共に、以下の試験結果に示すとおり、長期保存
安定性にも優れており、EIAの免疫センサーに使用す
る場合も、予め水洗処理を施しているので、第1回目か
ら正確な測定結果が得られ、測定時間を大幅に短縮でき
る。同様に本発明の処理を施して得られる酵素固定化絹
フィブロイン膜は、以下の試験結果に示すとおり、処理
前の膜に比べて酵素活性の低下は認められず、処理法と
しても温和なものである。本発明の絹フィブロイン膜の
処理方法は、膜の成型加工上の一工程として、また該膜
を装着したセンサーやリアクターの使用を一時停止する
際の保存方法としても有用な手段を提供するものであ
る。
リエーテル類の水溶液中に浸漬した後、乾燥させること
を特徴とする。 【効果】本発明の方法によって処理された絹フィブロイ
ン膜は、可撓性,平滑性に優れ、強度面においても良好
なものである。更に、本発明の処理を施して得られる抗
体固定化絹フィブロイン膜は、可撓性があり取扱い性に
優れると共に、以下の試験結果に示すとおり、長期保存
安定性にも優れており、EIAの免疫センサーに使用す
る場合も、予め水洗処理を施しているので、第1回目か
ら正確な測定結果が得られ、測定時間を大幅に短縮でき
る。同様に本発明の処理を施して得られる酵素固定化絹
フィブロイン膜は、以下の試験結果に示すとおり、処理
前の膜に比べて酵素活性の低下は認められず、処理法と
しても温和なものである。本発明の絹フィブロイン膜の
処理方法は、膜の成型加工上の一工程として、また該膜
を装着したセンサーやリアクターの使用を一時停止する
際の保存方法としても有用な手段を提供するものであ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絹フィブロイン膜の新
規な処理方法に関する。
規な処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絹フィブロイン膜は、酵素や抗体を固定
化した膜としてバイオセンサーやバイオリアクターへの
利用が計られている他、医用材料としても注目されてい
る。絹フィブロイン膜の製造法としては、従来から絹フ
ィブロイン自体の構造転移を利用した様々な製造法が研
究されている。絹原料からセリシンを除去した後、アル
カリ金属塩やアルカリ土類金属塩等の水溶液に溶解し、
さらに透析することによって得られる絹フィブロイン水
溶液は、やや不安定な状態にあり、ずり応力を加えた
り、乾燥させたり、メタノール等の水溶液に浸漬するこ
とにより容易にゲル化することが知られている。そし
て、この性質を利用し、絹フィブロイン水溶液に酵素を
混入し、得られた混合物を板上に流延風乾、更にホルム
アルデヒド等の水溶液に浸漬することにより酵素固定化
絹フィブロイン膜を製造する方法が開示されている(特
開昭52−57392号公報)。しかしながら、この様
にして得られた膜は、いったん乾燥してしまうと硬化
し、可撓性がなくなってしまうため水溶液として保存せ
ざるをえず、取扱い性に欠けることから、この改良が望
まれていた。
化した膜としてバイオセンサーやバイオリアクターへの
利用が計られている他、医用材料としても注目されてい
る。絹フィブロイン膜の製造法としては、従来から絹フ
ィブロイン自体の構造転移を利用した様々な製造法が研
究されている。絹原料からセリシンを除去した後、アル
カリ金属塩やアルカリ土類金属塩等の水溶液に溶解し、
さらに透析することによって得られる絹フィブロイン水
溶液は、やや不安定な状態にあり、ずり応力を加えた
り、乾燥させたり、メタノール等の水溶液に浸漬するこ
とにより容易にゲル化することが知られている。そし
て、この性質を利用し、絹フィブロイン水溶液に酵素を
混入し、得られた混合物を板上に流延風乾、更にホルム
アルデヒド等の水溶液に浸漬することにより酵素固定化
絹フィブロイン膜を製造する方法が開示されている(特
開昭52−57392号公報)。しかしながら、この様
にして得られた膜は、いったん乾燥してしまうと硬化
し、可撓性がなくなってしまうため水溶液として保存せ
ざるをえず、取扱い性に欠けることから、この改良が望
まれていた。
【0003】一方、本発明者らは、酵素を添加した絹フ
ィブロイン水溶液に予めグリセリン等を混合し、これを
板上に流延し風乾,剥離することにより不溶性の酵素固
定化絹フィブロイン膜を提案した(特公昭56−381
93号公報)。また、予め抗体を板上に流延風乾してお
き、その上に予めグリセリン等を添加した絹フィブロイ
ン水溶液を流延し風乾,剥離し、免疫計測に有用な抗体
固定化絹フィブロイン膜が提案されている(特公平3−
22944号公報)。この様にして得られた膜は、乾燥
状態でも保存安定性が良く、しかも可撓性,平面性に優
れており、取扱い性の良いものである。ところで、抗体
固定化絹フィブロイン膜は、膜表面に固定化されていな
い抗体が付着しており、このまま免疫計測に使用した場
合、この付着抗体が測定誤差の原因となる。そこで、該
膜センサーに利用するに際しては、膜を電極に装着後、
一定時間水洗処理して取り除いておく必要があり、商品
性を下げる要因となっていた。予めこの処理を行った場
合、再乾燥させると膜が硬化し柔軟性を失うため、水溶
液中に保存せざるをえず、膜装着上の取扱い性が悪くな
るといった問題点があった。そこで、上述のこうした問
題点を解消するため、可撓性,平面性に優れ保存安定性
も良好な膜を与える処理方法の開発が望まれていた。
ィブロイン水溶液に予めグリセリン等を混合し、これを
板上に流延し風乾,剥離することにより不溶性の酵素固
定化絹フィブロイン膜を提案した(特公昭56−381
93号公報)。また、予め抗体を板上に流延風乾してお
き、その上に予めグリセリン等を添加した絹フィブロイ
ン水溶液を流延し風乾,剥離し、免疫計測に有用な抗体
固定化絹フィブロイン膜が提案されている(特公平3−
22944号公報)。この様にして得られた膜は、乾燥
状態でも保存安定性が良く、しかも可撓性,平面性に優
れており、取扱い性の良いものである。ところで、抗体
固定化絹フィブロイン膜は、膜表面に固定化されていな
い抗体が付着しており、このまま免疫計測に使用した場
合、この付着抗体が測定誤差の原因となる。そこで、該
膜センサーに利用するに際しては、膜を電極に装着後、
一定時間水洗処理して取り除いておく必要があり、商品
性を下げる要因となっていた。予めこの処理を行った場
合、再乾燥させると膜が硬化し柔軟性を失うため、水溶
液中に保存せざるをえず、膜装着上の取扱い性が悪くな
るといった問題点があった。そこで、上述のこうした問
題点を解消するため、可撓性,平面性に優れ保存安定性
も良好な膜を与える処理方法の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、既存の
絹フィブロイン膜の有する上記諸問題点に鑑み、鋭意研
究を続けた結果本発明を完成したものであって、その目
的とするところは、可撓性且つ平滑性に優れ、強度面に
於いても良好な絹フィブロイン膜並びに生理活性物質固
定化絹フィブロイン膜の製造方法を提供するにある。
絹フィブロイン膜の有する上記諸問題点に鑑み、鋭意研
究を続けた結果本発明を完成したものであって、その目
的とするところは、可撓性且つ平滑性に優れ、強度面に
於いても良好な絹フィブロイン膜並びに生理活性物質固
定化絹フィブロイン膜の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、絹フィブ
ロイン膜をポリオール類、またはポリエーテル類の水溶
液中に浸漬した後、乾燥させることを特徴とする絹フィ
ブロイン膜並びに生理活性物質固定化絹フィブロイン膜
の製造方法により達成される。
ロイン膜をポリオール類、またはポリエーテル類の水溶
液中に浸漬した後、乾燥させることを特徴とする絹フィ
ブロイン膜並びに生理活性物質固定化絹フィブロイン膜
の製造方法により達成される。
【0006】本発明に用いるポリオール類化合物または
ポリエーテル類化合物としては、水溶性のものであっ
て、例えば、エチレングリコール,プロピレングリコー
ル,ブタンジオール等の脂肪族二価アルコール類、グリ
セリン,ペンタエリスリトール,ソルビット等の多価ア
ルコール類、ポリエチレングリコール,ポリプロピレン
グリコール等の脂肪族ポリエーテル類のほか、エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテルアルコール類を挙げるこ
とができる。なかでも分子量が1000以下のポリエチ
レングリコール,ポリプロピレングリコールや、エチレ
ングリコール,グリセリン,ブタンジオール等が好まし
い。かかる化合物は蒸気圧が低く、温和な乾燥条件では
乾燥によって膜から失われる量は僅かである。
ポリエーテル類化合物としては、水溶性のものであっ
て、例えば、エチレングリコール,プロピレングリコー
ル,ブタンジオール等の脂肪族二価アルコール類、グリ
セリン,ペンタエリスリトール,ソルビット等の多価ア
ルコール類、ポリエチレングリコール,ポリプロピレン
グリコール等の脂肪族ポリエーテル類のほか、エチレン
グリコールモノメチルエーテル,エチレングリコールモ
ノエチルエーテル等のエーテルアルコール類を挙げるこ
とができる。なかでも分子量が1000以下のポリエチ
レングリコール,ポリプロピレングリコールや、エチレ
ングリコール,グリセリン,ブタンジオール等が好まし
い。かかる化合物は蒸気圧が低く、温和な乾燥条件では
乾燥によって膜から失われる量は僅かである。
【0007】また、本発明に用いるこれら水溶液の物質
濃度は、その化合物の分子量,物性等によって異なる
が、一般的に15〜90重量%程度であることが好まし
く、30〜80重量%が特に好ましい。これらの水溶液
に絹フィブロイン膜を浸漬する時間も、加えるポリオー
ル類化合物やポリエーテル化合物の性質や分子量によっ
て、また処理する膜が乾燥しているか含水しているか、
膜の状態によって異なるが、一般に30秒以上であるこ
とが好ましく、更に好ましくは1分間以上である。浸漬
温度は特に限定されないが、生理活性物質、例えば酵
素,抗体,抗原等が固定化された絹フィブロイン膜の場
合、それらの物質が失活しないように適宜条件を選択す
ることが必要であり、4〜40℃とすることが好まし
い。本発明の方法は極めて穏和な処理であるが、それで
も失活がある場合は、効果の失われない範囲で処理時間
を出来るだけ短くすることが必要である。
濃度は、その化合物の分子量,物性等によって異なる
が、一般的に15〜90重量%程度であることが好まし
く、30〜80重量%が特に好ましい。これらの水溶液
に絹フィブロイン膜を浸漬する時間も、加えるポリオー
ル類化合物やポリエーテル化合物の性質や分子量によっ
て、また処理する膜が乾燥しているか含水しているか、
膜の状態によって異なるが、一般に30秒以上であるこ
とが好ましく、更に好ましくは1分間以上である。浸漬
温度は特に限定されないが、生理活性物質、例えば酵
素,抗体,抗原等が固定化された絹フィブロイン膜の場
合、それらの物質が失活しないように適宜条件を選択す
ることが必要であり、4〜40℃とすることが好まし
い。本発明の方法は極めて穏和な処理であるが、それで
も失活がある場合は、効果の失われない範囲で処理時間
を出来るだけ短くすることが必要である。
【0008】本発明に適用される絹フィブロイン膜は、
特にその製造方法や履歴によって限定を受けるものでは
なく、酵素,抗体,菌体等の生理活性物質が混合され、
包括法や化学結合法で固定化されたものについても有効
に用いられるものである。例えば、特開昭52−573
92号公報に示されているような成膜後メタノール等の
水溶液に浸漬して不溶化させた酵素固定化絹フィブロイ
ン膜と、特公昭56−38193号公報に示されている
ような予めグリセリン等を混合して乾燥製膜した酵素固
定化絹フィブロイン膜とではその結晶形態は異なるがい
ずれも本発明を適用できる。また特公平3−22944
号公報に示されているような表面に抗体を固定化した絹
フィブロイン膜、あるいは化学結合により酵素や抗体等
を固定化した絹フィブロイン膜にも同様に適用できる。
これらの膜は直接或いは水溶液中で水洗処理や化学処理
を施した後の含水した状態、更にこれを乾燥した状態の
何れの状態でも本発明の方法に適用することができる。
かかる膜の含水状態も処理効果に影響するため、最適条
件を選択することが好ましい。
特にその製造方法や履歴によって限定を受けるものでは
なく、酵素,抗体,菌体等の生理活性物質が混合され、
包括法や化学結合法で固定化されたものについても有効
に用いられるものである。例えば、特開昭52−573
92号公報に示されているような成膜後メタノール等の
水溶液に浸漬して不溶化させた酵素固定化絹フィブロイ
ン膜と、特公昭56−38193号公報に示されている
ような予めグリセリン等を混合して乾燥製膜した酵素固
定化絹フィブロイン膜とではその結晶形態は異なるがい
ずれも本発明を適用できる。また特公平3−22944
号公報に示されているような表面に抗体を固定化した絹
フィブロイン膜、あるいは化学結合により酵素や抗体等
を固定化した絹フィブロイン膜にも同様に適用できる。
これらの膜は直接或いは水溶液中で水洗処理や化学処理
を施した後の含水した状態、更にこれを乾燥した状態の
何れの状態でも本発明の方法に適用することができる。
かかる膜の含水状態も処理効果に影響するため、最適条
件を選択することが好ましい。
【0009】浸漬処理後の膜を乾燥させるに先立ち、膜
の表面に付着した水溶液を濾紙等に吸収させ除去してお
くことが乾燥後の平滑性を確保する点で好ましい。固定
化された生理活性物質の失活を抑制するため、乾燥温度
は4〜40℃とすることが好ましい。この一連の処理を
施すことにより、可撓性,平面性,且つ形態面及び固定
化された生理活性物質の活性面での保存安定性に優れた
膜を得ることが出来る。
の表面に付着した水溶液を濾紙等に吸収させ除去してお
くことが乾燥後の平滑性を確保する点で好ましい。固定
化された生理活性物質の失活を抑制するため、乾燥温度
は4〜40℃とすることが好ましい。この一連の処理を
施すことにより、可撓性,平面性,且つ形態面及び固定
化された生理活性物質の活性面での保存安定性に優れた
膜を得ることが出来る。
【0010】
【発明の効果】本発明の方法によって処理された絹フィ
ブロイン膜は、可撓性,平滑性に優れ、強度面において
も良好なものである。更に、本発明の処理を施して得ら
れる抗体固定化絹フィブロイン膜は、可撓性があり取扱
い性に優れると共に、以下の試験結果に示すとおり、長
期保存安定性にも優れており、EIAの免疫センサーに
使用する場合も、予め水洗処理を施しているので、第1
回目から正確な測定結果が得られ、測定時間を大幅に短
縮できる。同様に本発明の処理を施して得られる酵素固
定化絹フィブロイン膜は、以下の試験結果に示すとお
り、処理前の膜に比べて酵素活性の低下は認められず、
処理法としても温和なものである。本発明の絹フィブロ
イン膜の処理方法は、膜の成型加工上の一工程として、
また該膜を装着したセンサーやリアクターの使用を一時
停止する際の保存方法としても有用な手段を提供するも
のである。
ブロイン膜は、可撓性,平滑性に優れ、強度面において
も良好なものである。更に、本発明の処理を施して得ら
れる抗体固定化絹フィブロイン膜は、可撓性があり取扱
い性に優れると共に、以下の試験結果に示すとおり、長
期保存安定性にも優れており、EIAの免疫センサーに
使用する場合も、予め水洗処理を施しているので、第1
回目から正確な測定結果が得られ、測定時間を大幅に短
縮できる。同様に本発明の処理を施して得られる酵素固
定化絹フィブロイン膜は、以下の試験結果に示すとお
り、処理前の膜に比べて酵素活性の低下は認められず、
処理法としても温和なものである。本発明の絹フィブロ
イン膜の処理方法は、膜の成型加工上の一工程として、
また該膜を装着したセンサーやリアクターの使用を一時
停止する際の保存方法としても有用な手段を提供するも
のである。
【0011】
フィブロイン水溶液の調製 生糸100gを1.0重量%のマルセル石けん水溶液5
000ml中に浸漬し、80℃で3時間精練した。水洗
後、更に0.5重量%のマルセル石けん水溶液5000
mlに浸漬して80℃で3時間精練し、セリシン等を実質
的に除去したフィブロイン原料72gを得た。水100
gとエチルアルコール80gの入ったニーダー中に塩化
カルシウム150gを溶解し、75℃に昇温後、上記の
フィブロイン原料70gを投入し、1時間攪拌下に溶解
した。次いで、180gの温水(75℃)を加えて希釈
した。これを冷却した後、ホローファイバー型の透析器
を用いて、流水に対して透析脱塩し、5.7重量%のフ
ィブロイン水溶液1200mlを得た。塩化カルシウムの
残存量は0.08%であった。
000ml中に浸漬し、80℃で3時間精練した。水洗
後、更に0.5重量%のマルセル石けん水溶液5000
mlに浸漬して80℃で3時間精練し、セリシン等を実質
的に除去したフィブロイン原料72gを得た。水100
gとエチルアルコール80gの入ったニーダー中に塩化
カルシウム150gを溶解し、75℃に昇温後、上記の
フィブロイン原料70gを投入し、1時間攪拌下に溶解
した。次いで、180gの温水(75℃)を加えて希釈
した。これを冷却した後、ホローファイバー型の透析器
を用いて、流水に対して透析脱塩し、5.7重量%のフ
ィブロイン水溶液1200mlを得た。塩化カルシウムの
残存量は0.08%であった。
【0012】上記フィブロイン水溶液にグリセリンをフ
ィブロインに対して30重量%加え、その溶液を四方を
区切ったガラス板に流延し、20℃で10時間乾燥する
ことによって皮膜化させ、剥離することにより絹フィブ
ロイン膜(試料S−1)を得た。上記フィブロイン水溶
液にグリセリンをフィブロインに対して30重量%加
え、その溶液を四方を区切ったアクリル板に流延し、2
0℃で10時間乾燥することによって皮膜化させ、剥離
した。次いで、この膜を80%メタノール水溶液中に室
温で3分間浸漬させることにより不溶性の絹フィブロイ
ン膜(試料S−2)を得た。試料S−1及び試料S−2
を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)中
25℃で1時間浸漬し、次いで下記表1に示す各種水溶
液に25℃で1時間浸漬した。更に、膜表面に付着した
水溶液を濾紙で十分拭き取り、25℃,60%RHで3
日間乾燥した。得られた膜の可撓性を折り曲げ試験で、
平滑性を目視により評価した。結果を表1に示す。
ィブロインに対して30重量%加え、その溶液を四方を
区切ったガラス板に流延し、20℃で10時間乾燥する
ことによって皮膜化させ、剥離することにより絹フィブ
ロイン膜(試料S−1)を得た。上記フィブロイン水溶
液にグリセリンをフィブロインに対して30重量%加
え、その溶液を四方を区切ったアクリル板に流延し、2
0℃で10時間乾燥することによって皮膜化させ、剥離
した。次いで、この膜を80%メタノール水溶液中に室
温で3分間浸漬させることにより不溶性の絹フィブロイ
ン膜(試料S−2)を得た。試料S−1及び試料S−2
を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)中
25℃で1時間浸漬し、次いで下記表1に示す各種水溶
液に25℃で1時間浸漬した。更に、膜表面に付着した
水溶液を濾紙で十分拭き取り、25℃,60%RHで3
日間乾燥した。得られた膜の可撓性を折り曲げ試験で、
平滑性を目視により評価した。結果を表1に示す。
【0013】
【表1】 1);0.01Mのリン酸生理緩衝食塩水(pH7.
2)中25℃で1時間浸漬した後、25℃,60%RH
で3日間乾燥 *印 比較例
2)中25℃で1時間浸漬した後、25℃,60%RH
で3日間乾燥 *印 比較例
【0014】〔実施例2〕実施例1で得られた試料S−
1を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)
中25℃で1時間浸漬し、次いで60重量%グリセリン
水溶液に25℃で下記表2に示す時間浸漬した。更に、
膜表面に付着した水溶液を濾紙等で十分拭き取り、25
℃,60%RHで3日間乾燥することによって得た絹フ
ィブロイン膜の可撓性を折り曲げ試験で、平滑性を目視
により評価した。結果を表2に示す。
1を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.2)
中25℃で1時間浸漬し、次いで60重量%グリセリン
水溶液に25℃で下記表2に示す時間浸漬した。更に、
膜表面に付着した水溶液を濾紙等で十分拭き取り、25
℃,60%RHで3日間乾燥することによって得た絹フ
ィブロイン膜の可撓性を折り曲げ試験で、平滑性を目視
により評価した。結果を表2に示す。
【0015】
【表2】
【0016】〔実施例3〕抗ヒトAFPマウスモノクロ
ーナル抗体(1gG)を生理食塩水に溶解し、250μ
g/mlの抗体溶液を調製した。次に、この溶液を四方を
区切ったガラス板上に抗体量が20μg/cm2 となる
ように流延し、15℃で3時間乾燥した。実施例1と同
様のフィブロイン水溶液にグリセリンをフィブロインに
対して30重量%加え、その溶液を抗体が塗布されたガ
ラス板に流延し、20℃で10時間乾燥することによっ
て皮膜化させた後、剥離した。これを直径8mmの円形
に裁断し、厚さ60μmの標記抗ヒトAFPマウスモノ
クローナル抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−3)
を得た。
ーナル抗体(1gG)を生理食塩水に溶解し、250μ
g/mlの抗体溶液を調製した。次に、この溶液を四方を
区切ったガラス板上に抗体量が20μg/cm2 となる
ように流延し、15℃で3時間乾燥した。実施例1と同
様のフィブロイン水溶液にグリセリンをフィブロインに
対して30重量%加え、その溶液を抗体が塗布されたガ
ラス板に流延し、20℃で10時間乾燥することによっ
て皮膜化させた後、剥離した。これを直径8mmの円形
に裁断し、厚さ60μmの標記抗ヒトAFPマウスモノ
クローナル抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−3)
を得た。
【0017】上記抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S
−3)を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.
2)中37℃で10分間浸漬し、次いで0.1Mグリシ
ン−塩酸緩衝液(pH2.5,食塩2重量%含有)中3
7℃で10分間浸漬することにより膜表面に固定化され
ずに付着している抗体を洗浄除去した。更に、この膜を
蒸留水中で十分洗浄し、60重量%濃度のグリセリン水
溶液中に25℃で1時間浸漬した。次いで、この膜の表
面に付着した水溶液を濾紙等で拭き取り、25℃,60
%RHの条件下で48時間乾燥することにより、抗ヒト
AFPマウスモノクローナル抗体固定化絹フィブロイン
膜の洗浄処理膜(試料S−4)を得た。試料S−3及び
S−4を図1に示す様な大きさ及び型に打ち抜き、ゲー
ジ長5.2cmになるように引張試験機に装着し、引っ
張り速度50mm/minの条件下で強伸度を測定し
た。結果を表3に示す。
−3)を0.01Mのリン酸緩衝生理食塩水(pH7.
2)中37℃で10分間浸漬し、次いで0.1Mグリシ
ン−塩酸緩衝液(pH2.5,食塩2重量%含有)中3
7℃で10分間浸漬することにより膜表面に固定化され
ずに付着している抗体を洗浄除去した。更に、この膜を
蒸留水中で十分洗浄し、60重量%濃度のグリセリン水
溶液中に25℃で1時間浸漬した。次いで、この膜の表
面に付着した水溶液を濾紙等で拭き取り、25℃,60
%RHの条件下で48時間乾燥することにより、抗ヒト
AFPマウスモノクローナル抗体固定化絹フィブロイン
膜の洗浄処理膜(試料S−4)を得た。試料S−3及び
S−4を図1に示す様な大きさ及び型に打ち抜き、ゲー
ジ長5.2cmになるように引張試験機に装着し、引っ
張り速度50mm/minの条件下で強伸度を測定し
た。結果を表3に示す。
【0018】
【表3】
【0019】上表から、本発明の処理を施して得られる
抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−4)の機械的物
性は、成膜上がりのグリセリン含有膜(試料S−3)に
比較して、低下は認められないことがわかる。次に試料
S−3及びS−4(直径8mm)を60℃(65%R
H)の雰囲気中に放置し、経時的にサンプリングして、
標準試料とした1000ng/mlのヒトα−フェトプロ
テイン(以下、ヒトAFPと略記する。)及び0.5%
の牛血清アルブミンを含有する0.01Mリン酸緩衝生
理食塩水中で免疫反応量を測定する方法で膜固定化抗体
の活性を評価した。即ち、サンプリングした試料S−3
及びS−4を0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(pH
7.2)で十分洗浄し、濾紙で拭き取り、次いで内径
1.3mmのガラス試験官に入れ、以下の試験を行っ
た。
抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−4)の機械的物
性は、成膜上がりのグリセリン含有膜(試料S−3)に
比較して、低下は認められないことがわかる。次に試料
S−3及びS−4(直径8mm)を60℃(65%R
H)の雰囲気中に放置し、経時的にサンプリングして、
標準試料とした1000ng/mlのヒトα−フェトプロ
テイン(以下、ヒトAFPと略記する。)及び0.5%
の牛血清アルブミンを含有する0.01Mリン酸緩衝生
理食塩水中で免疫反応量を測定する方法で膜固定化抗体
の活性を評価した。即ち、サンプリングした試料S−3
及びS−4を0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(pH
7.2)で十分洗浄し、濾紙で拭き取り、次いで内径
1.3mmのガラス試験官に入れ、以下の試験を行っ
た。
【0020】ヒトAFP(抗原)1000ng/mlを含
有する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%の牛
血清アルブミン含有)0.5mlを前記のガラス試験官に
入れ、37℃で2時間免疫反応を行った。次に、蒸留水
3mlで3回洗浄後、カタラーゼ標識抗ヒトAFPマウス
モノクローナル抗体5.5μg/mlを含有するリン酸緩
衝生理食塩水(0.5%の牛血清アルブミン含有)0.
5mlを同試験官に入れ、37℃で2時間免疫反応を行っ
た。更に、蒸留水3mlで3回洗浄後、0.02M過酸化
水素−0.01Mリン酸緩衝生理食塩水1.0mlを加
え、10分間酵素反応を行った後、1規定硫酸1mlを加
えて反応を停止させ、過酸化水素に基づく240nmの
吸光度(A240)を測定した。結果を図2に示す。図
2に示す通り、本発明の処理を施して得られる抗体固定
化絹フィブロイン膜(試料S−4)の保存安定性は、成
膜上がりのグリセリン含有膜(試料S−3)に比較し
て、低下は認められないことがわかる。
有する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%の牛
血清アルブミン含有)0.5mlを前記のガラス試験官に
入れ、37℃で2時間免疫反応を行った。次に、蒸留水
3mlで3回洗浄後、カタラーゼ標識抗ヒトAFPマウス
モノクローナル抗体5.5μg/mlを含有するリン酸緩
衝生理食塩水(0.5%の牛血清アルブミン含有)0.
5mlを同試験官に入れ、37℃で2時間免疫反応を行っ
た。更に、蒸留水3mlで3回洗浄後、0.02M過酸化
水素−0.01Mリン酸緩衝生理食塩水1.0mlを加
え、10分間酵素反応を行った後、1規定硫酸1mlを加
えて反応を停止させ、過酸化水素に基づく240nmの
吸光度(A240)を測定した。結果を図2に示す。図
2に示す通り、本発明の処理を施して得られる抗体固定
化絹フィブロイン膜(試料S−4)の保存安定性は、成
膜上がりのグリセリン含有膜(試料S−3)に比較し
て、低下は認められないことがわかる。
【0021】次に示す酸素検出型免疫センサー(図3)
とフロー式の測定装置(図4)を用い、下記のヒトAF
P標準溶液について以下のようにして繰り返し測定を行
った。図3は、酸素検出型免疫センサーの説明図であ
る。同図において(1)は反応セル、(2)は抗体固定
化膜、(3)は酸素透過膜、(4)はO−リング、
(5)はガルバニ型酸素電極を表わす。
とフロー式の測定装置(図4)を用い、下記のヒトAF
P標準溶液について以下のようにして繰り返し測定を行
った。図3は、酸素検出型免疫センサーの説明図であ
る。同図において(1)は反応セル、(2)は抗体固定
化膜、(3)は酸素透過膜、(4)はO−リング、
(5)はガルバニ型酸素電極を表わす。
【0022】使用した酸素検出型免疫センサーは、特開
昭63−117253号公報の記載に準じ反応セル
(1)(容量0.2ml)に、抗体固定化膜(2),酸素
透過膜(3),O−リング(4)及びガルバニ型酸素電
極(5)(AN型,オリエンタル電気株式会社製)を図
の様に順次装着して構成されている。図4はフロー式の
測定装置の説明図である。同図において(10)は洗浄
液、(11)は解離液、(12)は酸素基質溶液、(1
3),(13′),(13″)はコック、(14),
(14′)はポンプ、(15)はサンプル供給口、(1
6)は免疫センサー、(17)は記録計である。抗体固
定化膜の繰り返し測定試験は図4の装置を使用し次の様
にして行った。即ち、ヒトAFP100ng/mlを含有
する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%牛血清
アルブミン含有)をヒトAFPの標準溶液とした。そし
てカタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗
体5.5μg/mlを含有する同標準溶液0.5mlを反応
セル(容量0.2ml)に導入し、7分間静置して免疫反
応を行った後、10ml/分の流速で2分間蒸留水を流し
て反応セルを洗浄した。次いで、26.5mMの過酸化
水素を含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)
0.2mlを反応セルに導入し、酸素電極の酸素濃度に比
例した電流値を求め、この値をAD変換器により、電位
値に変換した。続いて、0.1Mグリシン−塩酸緩衝液
(pH2.5,食塩2重量%含有)を20ml/分の流速
で1分間流した後、2分間静置して結合したヒトAFP
とカタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗
体を解離させ、更に20ml/分の流速で1分間蒸留水を
流して反応セルを洗浄した。操作はすべて30℃で行
い、酵素反応時以外はすべて攪拌を行った。結果を図5
及び図6に示す。同図から、本発明の処理を施して得ら
れる抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−4(図
6))を免疫センサーに使用した場合、成膜上がりのグ
リセリン含有膜(試料S−3(図5))に比較して、第
1回目から正確な測定結果が得られることがわかる。
昭63−117253号公報の記載に準じ反応セル
(1)(容量0.2ml)に、抗体固定化膜(2),酸素
透過膜(3),O−リング(4)及びガルバニ型酸素電
極(5)(AN型,オリエンタル電気株式会社製)を図
の様に順次装着して構成されている。図4はフロー式の
測定装置の説明図である。同図において(10)は洗浄
液、(11)は解離液、(12)は酸素基質溶液、(1
3),(13′),(13″)はコック、(14),
(14′)はポンプ、(15)はサンプル供給口、(1
6)は免疫センサー、(17)は記録計である。抗体固
定化膜の繰り返し測定試験は図4の装置を使用し次の様
にして行った。即ち、ヒトAFP100ng/mlを含有
する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%牛血清
アルブミン含有)をヒトAFPの標準溶液とした。そし
てカタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗
体5.5μg/mlを含有する同標準溶液0.5mlを反応
セル(容量0.2ml)に導入し、7分間静置して免疫反
応を行った後、10ml/分の流速で2分間蒸留水を流し
て反応セルを洗浄した。次いで、26.5mMの過酸化
水素を含有する0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)
0.2mlを反応セルに導入し、酸素電極の酸素濃度に比
例した電流値を求め、この値をAD変換器により、電位
値に変換した。続いて、0.1Mグリシン−塩酸緩衝液
(pH2.5,食塩2重量%含有)を20ml/分の流速
で1分間流した後、2分間静置して結合したヒトAFP
とカタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗
体を解離させ、更に20ml/分の流速で1分間蒸留水を
流して反応セルを洗浄した。操作はすべて30℃で行
い、酵素反応時以外はすべて攪拌を行った。結果を図5
及び図6に示す。同図から、本発明の処理を施して得ら
れる抗体固定化絹フィブロイン膜(試料S−4(図
6))を免疫センサーに使用した場合、成膜上がりのグ
リセリン含有膜(試料S−3(図5))に比較して、第
1回目から正確な測定結果が得られることがわかる。
【0023】〔実施例4〕実施例1に記載のフィブロイ
ン水溶液にグリセリンをフィブロインに対して30重量
%加え、次いでグルコースオキシターゼをフィブロイン
に対して1重量%加えて混合した。その溶液をガラス板
に流延し、20℃で10時間乾燥することによって皮膜
化させ、剥離した。これを直径8mmの円形に裁断し、
厚さ60μmのグルコースオキシターゼ固定化絹フィブ
ロイン膜(試料S−5)を得た。
ン水溶液にグリセリンをフィブロインに対して30重量
%加え、次いでグルコースオキシターゼをフィブロイン
に対して1重量%加えて混合した。その溶液をガラス板
に流延し、20℃で10時間乾燥することによって皮膜
化させ、剥離した。これを直径8mmの円形に裁断し、
厚さ60μmのグルコースオキシターゼ固定化絹フィブ
ロイン膜(試料S−5)を得た。
【0024】上記試料S−5(グルコースオキシターゼ
固定化絹フィブロイン膜)を0.01Mのリン酸緩衝生
理食塩水(pH7.2)中37℃で1時間浸漬し、膜表
面に固定化されずに付着している酵素を洗浄除去した。
次に、この膜を蒸留水中で十分洗浄し、60重量%濃度
のグリセリン水溶液中に25℃で1時間浸漬した。引き
続き、この膜の表面に付着した水溶液を濾紙等で拭き取
り、25℃,60%RHの条件下で48時間乾燥するこ
とにより、グルコースオキシターゼ固定化絹フィブロイ
ン膜の洗浄処理膜(試料S−6)を得た。試料S−5及
びS−6(直径8mm)を下記表4に示すグルコース量
を含有する0.1Mリン酸緩衝溶液(pH7.0)に浸
漬し、一定の攪拌速度で2分間反応させ、グルコースオ
キシターゼの酸化反応によって減少する溶液中の酸素濃
度をポーラ口型酸素電極(セントラル科学株式会社製)
を用いてグルコースオキシターゼ固定化絹フィブロイン
膜の活性を測定した。結果を表4に示す。
固定化絹フィブロイン膜)を0.01Mのリン酸緩衝生
理食塩水(pH7.2)中37℃で1時間浸漬し、膜表
面に固定化されずに付着している酵素を洗浄除去した。
次に、この膜を蒸留水中で十分洗浄し、60重量%濃度
のグリセリン水溶液中に25℃で1時間浸漬した。引き
続き、この膜の表面に付着した水溶液を濾紙等で拭き取
り、25℃,60%RHの条件下で48時間乾燥するこ
とにより、グルコースオキシターゼ固定化絹フィブロイ
ン膜の洗浄処理膜(試料S−6)を得た。試料S−5及
びS−6(直径8mm)を下記表4に示すグルコース量
を含有する0.1Mリン酸緩衝溶液(pH7.0)に浸
漬し、一定の攪拌速度で2分間反応させ、グルコースオ
キシターゼの酸化反応によって減少する溶液中の酸素濃
度をポーラ口型酸素電極(セントラル科学株式会社製)
を用いてグルコースオキシターゼ固定化絹フィブロイン
膜の活性を測定した。結果を表4に示す。
【0025】
【表4】 上表から、本発明の処理を施して得られる酵素固定化絹
フィブロイン膜(試料S−6)の酵素活性は、成膜上が
りのグリセリン含有膜(試料S−5)に比較して、低下
は認められないことがわかる。
フィブロイン膜(試料S−6)の酵素活性は、成膜上が
りのグリセリン含有膜(試料S−5)に比較して、低下
は認められないことがわかる。
【図1】実施例3における引伸度測定に用いる試験片の
形状を示す説明図。
形状を示す説明図。
【図2】本発明の処理を施した抗体固定化絹フィブロイ
ン膜(●印本発明例)と、処理前の抗体固定化絹フィブ
ロイン膜(○印比較例)との安定性試験結果を示す線図
であり、縦軸は過酸化水素に基づく240nmの吸光
度、横軸は時間(hr)を表わす。
ン膜(●印本発明例)と、処理前の抗体固定化絹フィブ
ロイン膜(○印比較例)との安定性試験結果を示す線図
であり、縦軸は過酸化水素に基づく240nmの吸光
度、横軸は時間(hr)を表わす。
【図3】膜の繰り返し測定試験に使用した酸素検出型免
疫センサーの説明図。
疫センサーの説明図。
【図4】図3の免疫センサーを組み込んだフロー式測定
装置の説明図。
装置の説明図。
【図5】本発明の処理を施さない抗体固定化絹フィブロ
イン膜の測定精度。
イン膜の測定精度。
【図6】本発明の処理を施した抗体固定化絹フィブロイ
ン膜の測定精度を表わす線図であり、縦軸はセンサー出
力(mV)、横軸は回数を示す。
ン膜の測定精度を表わす線図であり、縦軸はセンサー出
力(mV)、横軸は回数を示す。
1 反応セル 2 抗体固定化膜 3 酸素透過膜 4 O−リング 5 ガルバニ型酸素電極 10 洗浄液 11 解離液 13,13′,13″ コック 14,14′ ポンプ 15 サンプル供給口 16 免疫センサー 17 記録計
Claims (2)
- 【請求項1】 絹フィブロイン膜をポリオール類、また
はポリエーテル類の水溶液中に浸漬した後、乾燥させる
ことを特徴とする絹フィブロイン膜の製造方法。 - 【請求項2】 絹フィブロイン膜が生理活性物質固定化
絹フィブロイン膜である特許請求の範囲第1項記載の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22469491A JPH0539368A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 絹フイブロイン膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22469491A JPH0539368A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 絹フイブロイン膜の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0539368A true JPH0539368A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16817779
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22469491A Pending JPH0539368A (ja) | 1991-08-08 | 1991-08-08 | 絹フイブロイン膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0539368A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102133425A (zh) * | 2011-03-13 | 2011-07-27 | 苏州大学 | 一种柞蚕丝素蛋白膜及其制备方法 |
| JP2012505297A (ja) * | 2008-10-09 | 2012-03-01 | トラスティーズ オブ タフツ カレッジ | グリセロールを含有する改変された絹フィルム |
| JP2013122462A (ja) * | 2006-11-03 | 2013-06-20 | Trustees Of Tufts College | バイオポリマーセンサーおよびその製造方法 |
| JP2016216621A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 日立化成株式会社 | フィブロインナノ薄膜、ナノ薄膜シート及び転写方法 |
| JP2019142238A (ja) * | 2019-05-09 | 2019-08-29 | 日立化成株式会社 | ナノ薄膜転写シート及び転写方法 |
-
1991
- 1991-08-08 JP JP22469491A patent/JPH0539368A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013122462A (ja) * | 2006-11-03 | 2013-06-20 | Trustees Of Tufts College | バイオポリマーセンサーおよびその製造方法 |
| JP2012505297A (ja) * | 2008-10-09 | 2012-03-01 | トラスティーズ オブ タフツ カレッジ | グリセロールを含有する改変された絹フィルム |
| US10493179B2 (en) | 2008-10-09 | 2019-12-03 | Trustees Of Tufts College | Modified silk films containing glycerol |
| CN102133425A (zh) * | 2011-03-13 | 2011-07-27 | 苏州大学 | 一种柞蚕丝素蛋白膜及其制备方法 |
| JP2016216621A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 日立化成株式会社 | フィブロインナノ薄膜、ナノ薄膜シート及び転写方法 |
| JP2019142238A (ja) * | 2019-05-09 | 2019-08-29 | 日立化成株式会社 | ナノ薄膜転写シート及び転写方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN101310778B (zh) | 一种在医疗器械表面固定抗体的方法 | |
| EP0276782B1 (en) | Process for preparing enzyme electrodes | |
| FR2598511A1 (fr) | Dispositif de detection du glucose | |
| CN114152657A (zh) | 提高电化学活性的氧化还原酶及含有该氧化还原酶的生物传感器 | |
| JP3151331B2 (ja) | 生化学物質の固定化方法 | |
| JPH0539368A (ja) | 絹フイブロイン膜の製造方法 | |
| Tran et al. | Plasma modification and collagen binding to PTFE grafts | |
| Zhou et al. | An optical glucose biosensor based on glucose oxidase immobilized on a swim bladder membrane | |
| JPS63159748A (ja) | 分析物質を測定するための酵素−電極型センサ、このセンサの製法および試料中の分析物質を測定する方法 | |
| DE4435998C1 (de) | Verfahren zur Immobilisierung von Biomaterial auf einer Unterlage | |
| JPS62261341A (ja) | グルコ−ス濃度測定用体内留置型センサ− | |
| JPS6117948A (ja) | 酵素電極用固定化酵素膜 | |
| JPH07122622B2 (ja) | 免疫センサ− | |
| JPS63298051A (ja) | 酵素電極の製造方法 | |
| JP2006053115A (ja) | 過酸化水素およびオキシダーゼ基質計測用電極 | |
| JPS615782A (ja) | 固定化酵素の安定化法 | |
| JPS6193948A (ja) | スクロ−スセンサ | |
| JPH01239449A (ja) | 酵素固定膜の調製方法 | |
| JPH0743284A (ja) | 化学物質量の定量方法、これに用いる酵素センサーおよびその製造方法 | |
| Brett et al. | Influence of polymer preadsorption on the performance of an electrochemical serum biosensor | |
| JPS61145448A (ja) | 固定化酵素膜 | |
| JPH04360900A (ja) | 蛋白質膜のブロッキング方法 | |
| CN118549505A (zh) | 电化学生物传感器及其制备方法和应用 | |
| JPH0467623B2 (ja) | ||
| Tucker | Synthesis and characterization of ionomeric plasma polymerized membranes for biomedical sensor application |