JPH0540848U - 磁歪式トルクセンサ - Google Patents
磁歪式トルクセンサInfo
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用トルクセンサにおいて、低トルク領
域の検出感度を向上させ、自動車の自動変速機構の変速
タイミング制御を的確に行なうことができ、乗り心地の
向上および燃費の向上を確実に図る。 【構成】 積分回路15とコントロールユニット16と
の間に関数発生回路21を接続する。この関数発生回路
21はトルク零の点を変曲点とし、対数関数的に変化さ
せるもので、低トルク領域で電圧E´の勾配を急にして
検出感度を向上させる。
域の検出感度を向上させ、自動車の自動変速機構の変速
タイミング制御を的確に行なうことができ、乗り心地の
向上および燃費の向上を確実に図る。 【構成】 積分回路15とコントロールユニット16と
の間に関数発生回路21を接続する。この関数発生回路
21はトルク零の点を変曲点とし、対数関数的に変化さ
せるもので、低トルク領域で電圧E´の勾配を急にして
検出感度を向上させる。
Description
【0001】
本考案は、例えば自動車用エンジンの出力軸等に発生するトルクを検出するの に好適に用いられる磁歪式トルクセンサに関する。
【0002】
自動変速器を備えたオートマチック車等では、例えば自動変速機構による変速 タイミングを適正化するために、プロペラシャフト等にトルクセンサを取付ける ようにすることが提案されている。
【0003】 そこで、図3ないし図5にこの種の従来技術によるトルクセンサとして、2コ イル型の磁歪式トルクセンサを例に挙げて示す。
【0004】 図中、1は例えばクロムモリブデン鋼等の磁歪材料から形成された磁歪シャフ トを示し、該磁歪シャフト1は例えばプロペラシャフトの途中に設けられるもの で、両端が入力側取付部1A,出力側取付部1Bとなり、これらの中間はスリッ ト溝形成部1Cとなり、該スリット溝形成部1Cの外周には下向き45°,上向 きに45°に刻設したスリット溝2,3とがそれぞれ対向するように設けられて いる。
【0005】 4は前記スリット溝形成部1Cの外周を囲むように一対の軸受5,5を介して 磁歪シャフト1と相対的に回転自在に設けられたコイル固定部材を示し、該コイ ル固定部材4は図示しない車体側に固着して取付けられている。6は前記コイル 固定部材4の内周側に固着されたリング状のコア部材を示し、該コア部材6には 、スリット溝2,3とそれぞれ対向する位置に検出コイル7,8が設けられ、該 検出コイル7,8の自己インダクタンスはL1 ,L2 となっている。
【0006】 次に、図4に検出回路と検出処理回路を示し説明する。
【0007】 図4中、9は検出回路としてのブリッジ回路を示し、該ブリッジ回路9は検出 コイル7,8と、該検出コイル7,8の鉄損r1 ,r2 と、前記検出コイル7, 8とそれぞれ対向するように接続された調整抵抗R,Rにより構成され、検出コ イル7,8の接続点aと調整抵抗R,Rの接続点bとの間には、後述する発振器 10が接続され、検出コイル7と調整抵抗Rとの接続点cおよび検出コイル8と 調整抵抗Rとの接続点dは、それぞれ検出コイル7,8からの出力電圧V1 ,V 2 を導出する出力端子となって、当該接続点c,dは差動増幅器11の入力端子 にそれぞれ接続される。
【0008】 次に、検出処理回路について説明する。該検出処理回路は後述する発振器10 ,差動増幅器11,位相調整回路13,検波処理回路14および積分回路15等 から大略構成されている。
【0009】 10は発振器を示し、該発振器10は波高値V0 ,周波数f(例えば30 KHZ )の交流電圧Vを発生するもので、その出力側はブリッジ回路9の接続点aに接 続されると共に、位相調整回路13に接続されている。
【0010】 11は差動増幅器を示し、該差動増幅器11はオペアンプ等により構成され、 入力端子には前記ブリッジ回路9の接続点c,dがそれぞれ接続され、出力電圧 V1 ,V2 が入力され、出力端子12は検波処理回路14に接続され、検出電圧 E0 を出力する。
【0011】 13は発振器10の出力側に接続された位相調整回路を示し、該位相調整回路 13はブリッジ回路9による位相差を調整して、検波処理回路14に位相調整電 圧VP を出力する。
【0012】 14は検波処理回路を示し、該検波処理回路14の入力側にはブリッジ回路9 の出力端子12および位相調整回路13の出力側が接続され、検出電圧E0 およ び位相調整電圧VP が入力される。そして、該検波処理回路14では、位相調整 電圧VP により検出電圧E0 を同期し得られた部分を積分回路15に出力する。 そして、該積分回路15では、この電圧を積分して直流の電圧Eとしてコントロ ールユニット16に出力する。また、該コントロールユニット16では、入力さ れた電圧Eに基づいて自動変速機構の変速タイミング制御を行なうようになって いる。
【0013】 なお、各調整抵抗Rの調整によって、磁歪シャフト1に作用するトルクが零の ときに接続点c,dからの出力電圧V1 ,V2 が同一波形となるようにブリッジ 回路9の平衡状態が保たれ、このときの差動増幅器11の出力端子12からの検 出電圧E0 が直流電圧VCO[V]にオフセットされるように、該差動増幅器11 のオペアンプにはオフセット調整回路17が接続されている。従って、磁歪シャ フト1に作用するトルクが零のときには、積分回路15を介してコントロールユ ニット16に出力される電圧EはVCO[V]となる(図5参照)。
【0014】 このように構成される2コイル型の磁歪式トルクセンサにおいては、検出コイ ル7,8に発振器10の交流電圧Vを印加すると、磁歪シャフト1の表面に磁路 が形成されるが、スリット溝形成部1Cの表面にスリット溝2,3が設けられて いるため、表面磁界による磁路はスリット溝2,3に沿って形成されるようにな る。
【0015】 一方、磁歪シャフト1の入力側取付部1Aに図3に示すような矢示方向(反時 計方向)のトルクTを加えたとすると、スリット溝2には引っ張り応力+σが発 生し、スリット溝3には圧縮応力−σが発生する。そして、磁歪シャフト1に正 の磁歪材を用いている場合、引っ張り応力+σにより透磁率μが増加し、圧縮応 力−σにより透磁率μが減少することが知られている。
【0016】 然るに、検出コイル7,8においては、それぞれの自己インダクタンスL1 , L2 を、
【0017】
【数1】 のように算出する。
【0018】 また、ブリッジ回路9において、検出コイル7のL1 ,r1 は調整抵抗Rに、 検出コイル8のL2 ,r2 は調整抵抗Rにそれぞれ直列接続されているから、検 出コイル7,8を流れる電流i1 ,i2 は、
【0019】
【数2】 により算出され、接続点c,dの出力電圧V1 ,V2 は、
【0020】
【数3】 により算出される。
【0021】 さらに、差動増幅器11の出力端子12から出力される検出電圧E0 は、
【0022】
【数4】 E0 =A×(V1 −V2 ) ただし、A:増幅率 のようになる。
【0023】 かくして、磁歪シャフト1に矢示方向(反時計方向)の負のトルクTを加えた 場合、スリット溝2側では引張り応力+σにより透磁率μが増加するから、該ス リット溝2に対向する検出コイル7の自己インダクタンスL1 が増加して、該検 出コイル7に流れる電流i1 が減少し、出力電圧V1 が減少する。
【0024】 一方、スリット溝3側では圧縮応力−σにより透磁率μが減少するから、該ス リット溝3に対向する検出コイル8の自己インダクタンスL2 が減少して、該検 出コイル8を流れる電流i2 は増加し、出力電圧V2 が増加する。
【0025】 そして、出力電圧V1 ,V2 は前記数式1、数式3による透磁率μの変化に基 づいて位相角α1 ,α2 を生じさせると共に、数式3に示すように振幅(電圧値 )を変化させ、矢示方向のトルクTに比例した検出信号を検出電圧E0 として検 波処理回路14に出力し、該検波処理回路14では、位相調整回路13からの位 相調整電圧VP により検出電圧E0 を同期し得られた部分を積分回路15で積分 し、トルクTに対応した電圧E(<VCO)としてコントロールユニット16に出 力する。
【0026】 一方、磁歪シャフト1に矢示方向と逆方向(時計方向)の正のトルクTを加え た場合には、検出コイル7に流れる電流i1 が増加し、検出コイル8に流れる電 流i2 が減少するから、前記数式4により検出電圧E0 として検波処理回路14 に出力し、積分回路15を介して、コントロールユニット16にトルクTに対応 した電圧E(>VCO)を出力する。
【0027】 そして、磁歪シャフト1に加わるトルクTに対する電圧Eは図5に示すような リニアな特性となる。
【0028】 なお、トルクTが零の時の位相角α1 ,α2 とトルクTを加えたときの位相角 α1 ,α2 の差は、数式3に示すようにインダクタンスL1 ,L2 の変化による から、分母の抵抗値に較べインダクタンスL1 ,L2 は極めて小さいから、位相 角α1 ,α2 の差は殆ど零と見なすことができる。
【0029】
ところで、上述した従来技術では、磁歪シャフト1に加わるトルクTにより、 発生する応力を検出コイル7,8の自己インダクタンスL1 ,L2 の変化として ブリッジ回路9で検出し、発振器10,差動増幅器11,位相調整回路13,検 波処理回路14および積分回路15からなる検出処理回路で電圧Eとしてトルク Tを検出するものであるから、該検出処理回路ではトルクTの変化量に対する電 圧Eの変化がリニアな特性となる。しかし、このトルクセンサを例えば自動車の 自動変速機構に用いた場合には、高精度な検出を必要とする低トルク領域であっ ても、低精度の検出でよい高トルク領域であっても同じ精度であるため、特に、 的確なトルク検出により自動変速を行なう低トルク領域においては高精度の検出 ができず、適切な変速タイミング制御ができず、乗り心地の悪化や燃費の低下を 招くという問題がある。
【0030】 本考案は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本考案は特に高精度 のトルク検出が必要な低トルク領域の検出精度を向上できるようにした磁歪式ト ルクセンサを提供することを目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段】 上述した課題を解決するために本考案が採用する構成の特徴は、検出処理回路 の出力側にトルク零の点を変曲点として対数関数的に変化させる関数発生回路を 設けたことにある。
【0032】
上記構成により、磁歪シャフトに加わる低トルク領域において、各検出コイル のインダクタンスの変化量による出力信号を対数的に変化させることにより、低 トルク領域の勾配を急にすることができる。
【0033】
以下、本考案の実施例を図1および図2に基づき説明する。なお、実施例では 前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも のとする。
【0034】 ここで、図1は検出回路としてのブリッジ回路9と、検出処理回路としての発 振器10,差動増幅器11,位相調整回路13,検波処理回路14,積分回路1 5および関数発生回路21を示している。
【0035】 図中、21は本実施例の関数発生回路を示し、該関数発生回路21は積分回路 15とコントロールユニット16との間に接続され、リニアな特性線を持った電 圧Eをノンリニアな特性線22を持った電圧E´に変換するものである。
【0036】 そして、該関数発生回路21は、トルクTが零のときの電圧VCOを変曲点とし て、トルクTが正のとき図2中の特性線22Aを持った対数関数を発生し、トル クTが負のとき図2中の特性線22Bを持った対数関数を発生するように構成さ れている。
【0037】 これにより、本実施例による関数発生回路21は、図5に示す従来技術による リニアな特性線を有する電圧Eを、図2の特性線22を持った電圧E´に変換す ることができる。
【0038】 なお、図2中では正のトルクTに対応する特性線22Aを対数関数とみること ができ、負のトルクTに対応する特性線22Bを負の対数関数とみることができ る。
【0039】 これにより、検出処理回路から出力される電圧E´は、トルクTが零のときの 電圧VCOが変曲点付近の変化量が急勾配となる特性線22が得られ、この電圧E ´をコントロールユニット16に出力する。
【0040】 然るに、本実施例により検出処理回路を備えたトルクセンサにおいては、高精 度要求領域である低トルク領域では、トルクTの微小変化に対して電圧E´を大 きく変化させることができ、低トルク領域での高精度検出を可能とする。
【0041】 かくして、このトルクセンサを自動変速機構を備えた自動車の軸トルク検出に 用いることにより、低トルク領域では高精度の検出を可能とし、的確な変速タイ ミング制御を確実に行なうことができ、乗り心地の向上および燃費の向上を確実 に図ることができる。
【0042】 なお、本実施例では2コイル式のトルクセンサを例に挙げて説明したが、本考 案はこれに限らず、4コイル式のトルクセンサに用いてもよい。
【0043】
以上詳述した如く、本考案によれば、検出処理回路の出力側にトルク零の点を 変曲点とし、対数関数的に変化させる関数発生回路を付設したから、磁歪シャフ トに加わるトルクが低トルクのときの検出を高精度にすることができ、自動車の 自動変速機構の変速タイミング制御を的確に行なうことができ、乗り心地の向上 および燃費の向上を確実に図ることができる。
【図1】本考案の実施例による磁歪式トルクセンサの検
出回路および検出処理回路を示す回路構成図である。
出回路および検出処理回路を示す回路構成図である。
【図2】実施例によるトルクと関数発生回路から出力さ
れる電圧との関係を示す特性線図である。
れる電圧との関係を示す特性線図である。
【図3】従来技術による磁歪式トルクセンサの構成図で
ある。
ある。
【図4】従来技術による検出回路および検出処理回路を
示す回路構成図である。
示す回路構成図である。
【図5】従来技術によるトルクと整流回路から出力され
る電圧との関係を示す特性線図である。
る電圧との関係を示す特性線図である。
1 磁歪シャフト 7,8 検出コイル 9 ブリッジ回路 10 発振器 11 差動増幅器 13 位相調整回路 14 検波処理回路 15 積分回路 21 関数発生回路
Claims (1)
- 【請求項1】 磁歪シャフトと、該磁歪シャフトの外周
側に設けられた少なくとも一対の検出コイルと、該各検
出コイルからのインダクタンスの変化により前記磁歪シ
ャフトにかかるトルクを検出する検出回路と、該検出回
路からの信号に基づきトルクを電気信号に変換する検出
処理回路とからなる磁歪式トルクセンサにおいて、前記
検出処理回路の出力側にトルク零の点を変曲点として対
数関数的に変化させる関数発生回路を設けたことを特徴
とする磁歪式トルクセンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991099053U JP2545762Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 磁歪式トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1991099053U JP2545762Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 磁歪式トルクセンサ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0540848U true JPH0540848U (ja) | 1993-06-01 |
| JP2545762Y2 JP2545762Y2 (ja) | 1997-08-27 |
Family
ID=14236880
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1991099053U Expired - Lifetime JP2545762Y2 (ja) | 1991-11-05 | 1991-11-05 | 磁歪式トルクセンサ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2545762Y2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS564877A (en) * | 1979-06-25 | 1981-01-19 | Fujitsu Ten Ltd | Logarithmic conversion circuit for resistance variable sensor |
| JPH02122230A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-09 | Toshiba Corp | トルクセンサ |
-
1991
- 1991-11-05 JP JP1991099053U patent/JP2545762Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS564877A (en) * | 1979-06-25 | 1981-01-19 | Fujitsu Ten Ltd | Logarithmic conversion circuit for resistance variable sensor |
| JPH02122230A (ja) * | 1988-10-31 | 1990-05-09 | Toshiba Corp | トルクセンサ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2545762Y2 (ja) | 1997-08-27 |
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