JPH0542029U - ブレーキ制御装置のモジユレータ - Google Patents

ブレーキ制御装置のモジユレータ

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JPH0542029U
JPH0542029U JP9209791U JP9209791U JPH0542029U JP H0542029 U JPH0542029 U JP H0542029U JP 9209791 U JP9209791 U JP 9209791U JP 9209791 U JP9209791 U JP 9209791U JP H0542029 U JPH0542029 U JP H0542029U
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valve
air
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plug
hold
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浩敬 中村
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Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立性に優れるとともに、部品の加工時間を
短縮する低コストのブレーキ制御装置のモジュレータを
得ることを目的とする。 【構成】 ソレノイドコイル20の内部に形成された中
空部96には、インナーヨーク50と、プランジャ59
と、プラグ90とを有し、インナーヨーク50とプラグ
90とは、インナーヨーク50の一端部の内面に凸部5
2が形成されるとともに、プラグ90の他端部の外面に
前記凸部52と合致する凹部93が形成され、インナー
ヨーク50とプラグ90との接合を図り、インナーヨー
ク50の他端側に第1爪部53及び第2爪部54が設け
られ、インナーヨーク50の一端部から他端部に亘って
エアの通り抜けを確保するためのスリットが形成されて
いるブレーキ制御装置のモジュレータとした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両に搭載されるエアオーバ・ハイドロリック・ブレーキシステム におけるブレーキ制御装置のモジュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキ制御装置のモジュレータの従来技術としては、一方にエアピストン、 他方にハイドロリックピストンが内蔵されたエアオーバ・ハイドロリックシリン ダを備え、空気圧を液圧に変換して、ホイルシリンダの液圧を制御する機構が知 られている。
【0003】 ところで、前記モジュレータには、モジュレータの空気室側へのエアの吸入・ 保持・排出を制御するソレノイドバルブ(ホールドバルブ・ディケイバルブ)を 一体のユニット化(バルブユニット)にして装着することが考えられる。
【0004】 このようなモジュレータにトラクション制御機構をも備えたバルブユニットの 構造を図10に示す。 このバルブユニット306の主要構成について説明すると、バルブユニット3 06内には第1の弁装置としてのホールドバルブ304と、第2の弁装置として のディケイバルブ305とが並列に配置されており、それぞれの弁部を構成する バルブブロック307と、電磁力を発生するソレノイドブロック308とは貫通 ボルト319により一体的に固定されている。
【0005】 ソレノイドブロック308は、カバー309に覆われたボビンアッシイ303 を備えている。ボビンアッシイ303は、ホールドバルブ304側の第1のソレ ノイドコイル320aとディケイバルブ305側の第2のソレノイドコイル32 0bとがそれぞれボビンに卷回された状態でアウターヨーク405内に位置し、 これらの第1のソレノイドコイル320a,第2のソレノイドコイル320bに 通電を行うコネクターピン(図示せず)と共に、一体的に樹脂モールド成形され ている。
【0006】 また、前記ボビンアッシイ303の上面外周にはシール溝410が形成される とともに、ボビンアッシイ303の下面外周にはシール溝411が形成されてお り、前記シール溝410にはOリング338が嵌合されるとともに、前記シール 溝411にはOリング339がそれぞれ嵌合されて、カバー309とバルブブロ ック307に対して密閉性を保持している。
【0007】 ホールドバルブ304側には第1のソレノイドコイル320aの内部に形成さ れた中空部396内に、円筒形のインナーヨーク350と、このインナーヨーク 350内を軸方向に移動可能なホールドプランジャ323と、中空部396の下 端側を密閉するプラグ390とを備えている。
【0008】 そして、前記インナーヨーク350の下端部は、前記プラグ390の上端部の 凹凸に合わせてかしめにより接合されている。 また、ホールドプランジャ323の下部にはバルブブロック307方向からホ ールドスプリング324によって図中上方に付勢されたバルブピン325の上端 が当接している。このバルブピン325の下端は、ホールドバルブ弁室311内 において拡径されており、その最下端面にはバルブゴム326が装着されてホー ルドバルブ弁本体315を構成している。
【0009】 ホールドバルブ弁室311内において、前記バルブピン325の下方にはバル ブ受け体313が配置されており、このバルブ受け体313の内部には、一端を 連絡路367と連通されたエア導入通路312が軸方向に穿設されている。そし てこのエア導入通路312の他端(上端)は前記バルブ受け体313の上端面で 開口部314を形成している。このバルブ受け体313の周側面にはOリング3 34が嵌合されており、バルブ閉塞時の連絡路367からホールドバルブ弁室3 11側へのエア漏れを防止している。
【0010】 前記バルブ受け体313の下面には、ホールドバルブ弁室311から連絡路3 67方向へのエアの流れのみを許可するリターンバルブ328がリターンスプリ ング330によって上方に付勢された状態で取り付けられている。
【0011】 前記ホールドバルブ304のホールドバルブ弁本体315は、第1のソレノイ ドコイル320aに通電が行われていない状態では、ホールドスプリング324 により上方に付勢され、弁本体が開口部314から離れており、常開型の制御弁 を構成している。また、ホールドバルブ弁室311は、エアチャンバに通じる図 示しないチャンバ通路と連通されている。
【0012】 ディケイバルブ305側の説明は省略する。 バルブブロック307の下部には、図10(b)に示すように、連絡路367 と第1エアインレット310と第2エアインレット380との三方向に連通する 連通路365が形成してある。この連通路365内には、第1エアインレット3 10側にエアの流れを制御するためのシャトル弁装置371が備えられるととも に、第2エアインレット380側にもエアの流れを制御するための絞り弁381 が備えられている。そして、シャトル弁装置371側と絞り弁381側とは、エ ア通路366により連通されている。
【0013】 そして、通常のブレーキやアンチロック及びトラクションブレーキ制御時、ホ ールドバルブ304及びディケイバルブ305を適宜作動させ、第1エアインレ ット310及び第2エアインレット380からのエアを制御し、ブレーキ制御を 行う。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のブレーキ制御装置のモジュレータでは、円筒形のインナーヨークが 切削加工により形成されており、また、インナーヨークとプラグの接合は、イン ナーヨークの下端部である結合部を、組立時にプラグの上端部の凹凸に合わせて 塑性変形させる、かしめによりなされている。
【0015】 そして、モジュレータの組立時には、ボビンアッシイから前記インナーヨーク 及びプラグやプランジャが脱落し易く、組立性を低下させている。 さらに、中空部内のエア通路を、プランジャに機械加工を施すことにより形成 しているため、プランジャの加工時間が長くかかり、コストも割高なものとなっ てしまう。
【0016】 本考案は前記事項に鑑みなされたものであり、組立性に優れるとともに、低コ ストのブレーキ制御装置のモジュレータを得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
エアチャンバ1に供給されるエアによってエアチャンバ1内にその一端が配置 されたエアピストン2を作動させて、このエアピストン2の他端でホイールシリ ンダ103への液圧を制御するモジュレータ21において、前記モジュレータ2 1は、前記エアチャンバ1へのエアの供給を制御する第1の弁装置4と、エアチ ャンバ1からの排気を制御する第2の弁装置5とが内設されたバルブユニット6 を有し、このバルブユニット6は、電磁力を発生して第1の弁装置4及び第2の 弁装置5内のプランジャ59を作動させる第1のソレノイドコイル20aと第2 のソレノイドコイル20bを有するソレノイドブロック8を備え、前記第1のソ レノイドコイル20a及び第2のソレノイドコイル20bの内部に形成された中 空部96には、円筒形状のインナーヨーク50と、このインナーヨーク50内を 摺動可能なプランジャ59と、中空部96の片側を密閉する径大の頭部91と軸 部92とからなるプラグ90とを有し、前記インナーヨーク50とプラグ90と は、インナーヨーク50の一端部の内面に凸部52が形成されるとともに、プラ グ90の他端部の外面に前記凸部52と合致する凹部93が形成され、インナー ヨーク50とプラグ90との接合を図り、インナーヨーク50の他端側の外面に は、インナーヨーク50を前記中空部96に挿入した際に、インナーヨーク50 及びプラグ90の脱落を係止するための第1の爪部53が形成されるとともに、 プランジャの脱落を係止するための第2の爪部54がインナーヨーク50の他端 側の内面に設けられ、前記インナーヨーク50の一端部から他端部に亘ってエア の通り抜けを確保するためのスリット51が形成されているブレーキ制御装置の モジュレータとした。
【0018】
【作用】
通常のブレーキ制御時において、第1エアインレット10からのエアが第1の 弁装置4側を介してエアチャンバ1に供給され、エアチャンバ1内の圧力により エアピストン2が作動し、ホイールシリンダ103に液圧が加えられ、ブレーキ 制動がなされる。そして、エアチャンバ1内のエアは第1の弁装置4側を介して 第1エアインレット10を経てブレーキバルブより排気され、ブレーキの解除が 行われる。
【0019】 通常のブレーキ作動中、車輪のロック可能性を検知すると、第1の弁装置4を 閉じ、エアチャンバ1へのエアの供給を停止させるとともに、第2の弁装置5を 開き、エアチャンバ1内のエア圧を減圧させ、ブレーキ力を緩めてアンチロック 制御を行う。そして、車両の状況に応じて適宜第1の弁装置4及び第2の弁装置 5を作動させ、ブレーキ力のコントロールを行う。
【0020】 トラクションブレーキ制御時には、第2エアインレット80から強制的に供給 されたエアがエアチャンバ1に流入し、ブレーキ制動がなされる。そして、車両 状況に応じて適宜第1の弁装置4及び第2の弁装置5を作動させ、ブレーキ力の コントロールを行う。
【0021】 以上のようなブレーキ制御は、第1のソレノイドコイル20a,第2のソレノ イドコイル20bに通電がなされ、プランジャ59がインナーヨーク50内を摺 動し、第1の弁装置4及び第2の弁装置5が作動することによりブレーキ制御が なされる。この際、インナーヨーク50のスリット51内をエアギャップ58の エアが通り抜ける。
【0022】
【実施例1】 以下、本考案の第1の実施例を図1ないし図7に基づいて説明する。 図1(a)(b)は本実施例のバルブユニットの側断面図であり、図1(a) は図3におけるla−la線の断面図、図1(b)は図3におけるlb−lb線 の断面図、図2はボビンアッシイ3の中空部に部品を挿入した状態の断面図であ り、図3はモジュレータ21のホールドバルブ側の断面図であり、図4はモジュ レータ21のディケイバルブ側の断面図であり、図5はインナーヨーク部の横断 面図であり、図6はインナーヨークの斜視図、図7はプラグの斜視図である。 モジュレータ21はモジュレータユニット44とバルブユニット6とで構成され ており、モジュレータユニット44は、エアシリンダ45とハイドロリックハウ ジング46とで構成されている。
【0023】 エアシリンダ45の内部にはその軸方向に移動可能なエアピストン2と、この エアピストン2に連動して移動可能なピストンロッド47とを有している。 前記エアピストン2は、通常の状態では、ハイドロリックハウジング46の内 端面にその一端を係止されたピストンリターンスプリング48によってバルブユ ニット6側に付勢されており、エアピストン2とバルブユニット6との間に形成 されたエアチャンバ1を圧縮するように作用している。また、このエアピストン 2の周面にはエアカップ50が嵌装されており、エアチャンバ1からのエア漏れ を防止している。
【0024】 ハイドロリックハウジング46は前記エアシリンダ45よりも小径のハイドロ リックシリンダ52を有しており、このハイドロリックシリンダ52にはピスト ンロッド47の端部に連結されたハイドロリックピストン22がこのシリンダ内 を移動可能に取り付けられている。このハイドロリックシリンダ52の先端側に はホイールシリンダ103に連通されるハイドロリックアウトレット53が開口 されている。
【0025】 また、前記ハイドロリックハウジング46の段付部分には、前記ハイドロリッ クシリンダ52に対して、図示しない外部のリザーバと連通されたハイドロリッ クインレット54が設けられている。このハイドロリックインレット54を通じ てブレーキ液がリザーバ(図示せず)よりハイドロリックシリンダ52内に供給 される構造となっている。
【0026】 また、ハイドロリックインレット54内にはチェック弁が内嵌されており、ホ イールシリンダ(W/C)103に一定の残圧を与えている。 次に、バルブユニット6の構造について説明する。
【0027】 本実施例のバルブユニット6は、図1(a)(b)において、第1の弁装置で あるホールドバルブ4が右側、第2の弁装置であるディケイバルブ5が左側にそ れぞれ配置されており、ソレノイドブロック8とバルブブロック7とが分割可能 な構造を有している。そして、ソレノイドブロック8は、貫通ボルト19によっ てバルブブロック7に対して固定されている。
【0028】 ソレノイドブロック8は、カバー9に覆われたボビンアッシイ3を備えている 。このボビンアッシイ3は、ホールドバルブ4側の第1のソレノイドコイル20 aとディケイバルブ5側の第2のソレノイドコイル20bとがそれぞれボビンに 卷回された状態でアウターヨーク105内に位置し、これらの第1のソレノイド コイル20a,第2のソレノイドコイル20bに通電を行うコネクターピン10 7と共に、一体的に樹脂モールド成形されている。
【0029】 そして、前記ボビンアッシイ3の上面外周にはシール溝110が形成されると ともに、ボビンアッシイ3の下面外周にはシール溝111が形成されいる。前記 シール溝110にはOリング38が嵌合され、上側シール部120を形成すると ともに、前記シール溝111にはOリング39が嵌合され、下側シール部121 を形成しており、それぞれカバー9とバルブブロック7のハウジング100に対 して密閉性を保持している。
【0030】 ホールドバルブ4側には第1のソレノイドコイル20aの内部に形成された中 空部96内に、円筒形状の非磁性体であるインナーヨーク50と、このインナー ヨーク50内を軸方向に移動可能なホールドプランジャ23と、中空部96の下 端側を密閉するプラグ90とを備えている。
【0031】 前記インナーヨーク50は、図6に示すように、板材を圧延加工により円筒形 状に形成してあり、インナーヨーク50の一端部から他端部にかけては、エア通 路であるスリット51が形成されている。また、インナーヨーク50の一端側の 内面には凸部52が設けてあり、インナーヨーク50の他端側の外面には突起状 の第1爪部53が形成され、他端側の内面には突起状の第2爪部54が形成され ている。
【0032】 また、プラグ90は、図7に示すように、径大な頭部91と円柱状の軸部92 とから形成されており、この軸部92の上端側には外周上に凹部93が形成され ている。
【0033】 そして、前記インナーヨーク50とプラグ90は、前記凸部52が凹部92に 嵌合することにより結合され、インナーヨーク50内にホールドプランジャ23 が挿入された状態で、中空部96内に挿入されている。
【0034】 図2は、ボビンアッシイ3にインナーヨーク50、プラグ90、ホールドプラ ンジャ23が挿入された状態を拡大して示すものである。 前記インナーヨーク50の他端側外面の第1爪部53は、アウターヨーク10 5と係止し、プラグ90,インナーヨーク50,ホールドプランジャ23が、図 中中空部96の下側から抜け出すことを防止している。
【0035】 また、インナーヨーク50の他端側内面の第2爪部54は、インナーヨーク5 0内からホールドプランジャ23が抜け出すことを防止している。 これらの爪部は、インナーヨーク50の圧延加工による成形時に、インナーヨ ーク50の他端側の周面の各部分を打ち出す形で形成する他、別個の突起を取り 付けて形成してもよい。
【0036】 そして、インナーヨーク50は中空部96内では、図2の線vにおける中空部 96部の断面図である図5に示されるように、スリット51部分が第1のソレノ イドコイル20aとプランジャ23とに挟まれた状態でエア通路を形成している 。
【0037】 ディケイバルブ5側は、中空部96内において、各部品が前記ホールドバルブ 4側と正逆反対に挿入されており、以下同一の符号は同様の部品を示すものとし て、説明を省略する。
【0038】 そして、このホールドプランジャ23の下部には、図1(a)に示すように、 バルブブロック7方向からホールドスプリング24によって図中上方に付勢され たバルブピン25の上端が当接している。このバルブピン25の下端は、ホール ドバルブ弁室11内において拡径されており、その最下端面にはバルブゴム26 が装着されてホールドバルブ弁本体15を構成している。
【0039】 ホールドバルブ弁室11内において、前記バルブピン25の下方にはバルブ受 け体13が配置されており、このバルブ受け体13の内部には、一端を連絡路6 7と連通されたエア導入通路12が軸方向に穿設されている。そしてこのエア導 入通路12の他端(上端)は前記バルブ受け体13の上端面で開口部14を形成 している。このバルブ受け体13の周側面にはOリング34が嵌合されており、 バルブ閉塞時の連絡路67からホールドバルブ弁室11側へのエア漏れを防止し ている。
【0040】 前記バルブ受け体13の下面には、ホールドバルブ弁室11から連絡路67方 向へのエアの流れのみを許可するリターンバルブ28がリターンスプリング30 によって上方に付勢された状態で取り付けられている。
【0041】 前記ホールドバルブ4のホールドバルブ弁本体15は、第1のソレノイドコイ ル20aに通電が行われていない状態では、ホールドスプリング24により上方 に付勢され、弁本体が開口部14から離れており、常開型の制御弁を構成してい る。また、ホールドバルブ弁室11は図3に示すように、エアチャンバ1に通じ るチャンバ通路31aと連通されている。
【0042】 ディケイバルブ5側にはディケイスプリング58によって下方に付勢されたデ ィケイプランジャ60を有しており、このディケイプランジャ60の下端はディ ケイバルブ弁室18内において拡開部を有しており、この拡開部の先端面にはバ ルブゴムが装着されてディケイバルブ弁本体17を構成している。
【0043】 前記ディケイバルブ弁本体17は、第1のソレノイドコイル20bへの通電が なされていない状態ではエキゾーストバルブ16への排気路61に当接しており 、常閉型の制御弁を構成している。また、ディケイバルブ弁室18は図4に示す ように、エアチャンバ1に通じるチャンバ通路31bと連通されているが、前記 のように通常の状態ではディケイバルブ弁本体17は閉じているため、エアチャ ンバ1内のエアは、ディケイバルブ5側には流れない。
【0044】 バルブブロック7の下部には、図1(b)に示すように、連絡路67と第1エ アインレット10と第2エアインレット80との三方向に連通する連通路65が 形成してある。この連通路65内には、第1エアインレット10側にエアの流れ を制御するためのシャトル弁装置71が備えられるとともに、第2エアインレッ ト80側にもエアの流れを制御するための絞り弁81が備えられている。そして 、シャトル弁装置71側と絞り弁81側とは、エア通路66により連通されてい る。
【0045】 前記シャトル弁装置71内には、第1エアインレット10及びエア通路66よ り径大で、連通路65より径小の円筒形状のカラー75が内嵌されている。 このカラー75の第1エアインレット10側の一端部には、エア通り抜け用の スリット76が形成してあり、カラー75のエア通路66側の他端部にも同じく スリット77がそれぞれ形成してある。このエア通り抜け用のスリットの大きさ 及び数は、カラー75の強度を考慮すれば、カラー75の両端部に、径大にある いは複数箇所にわたって設けてもよい。
【0046】 カラー75の内部には、カラー75の内周径と略同径の弁本体であるシャトル 弁ピストン72が摺動自在に嵌入してある。このシャトル弁ピストン72の第1 エアインレット10側の端面にはバルブゴム73が備えてあり、シャトル弁ピス トン72が図1(b)のカラー75内の最右端に位置したときに、連通路65と 第1エアインレット10とを密閉でき、また、シャトル弁ピストン72のエア通 路66側の端面にはバルブゴム74が備えてあり、シャトル弁ピストン72がカ ラー75内の最左端に位置したときに、連通路65内のシャトル弁装置71側と 絞り弁81側とを密閉できるように形成されている。
【0047】 連通路65内の絞り弁81側には、筺体79が一端部をカラー75に当接し、 他端部を第2エアインレット80に当接するように内嵌されている。この筺体7 9の一端部側は前記エア通路66として形成され、他端部側は絞り弁81として 形成されている。
【0048】 次に、本実施例の動作について説明する。 まず、ブレーキ制動時において、第1エアインレット10から連通路65に供 給されたエアがシャトル弁ピストン72の一端部を押圧し、シャトル弁ピストン 72はエア通路66の一端部に当接して、シャトル弁装置71側と絞り弁81側 との間を密閉する。エアはカラー75のスリット76からホールドバルブ4側を 経てエアチャンバ1に供給され、ブレーキ制動がなされる。
【0049】 このとき、図示してないスピードセンサからの信号により集中制御部が車輪の ロック可能性を検知すると、バルブユニット6におけるホールドバルブ4側の第 1のソレノイドコイル20aにコネクターピン107を介して所定電圧の通電を 行い、ホールドプランジャ23はインナーヨーク50内を下方へ移動し、ホール ドバルブ弁本体15を閉じてエアチャンバ1へのエアの供給を停止する。これと ともに、ディケイバルブ5側の第2のソレノイドコイル20bにもコネクターピ ン107を介して通電を行い、ディケイバルブ弁本体17を開く。
【0050】 これによって、エアチャンバ1のエアがチャンバ通路31b→ディケイバルブ 弁室18→排気路61→エキゾーストバルブ16の経路で排気され、モジュレー タ21内のエアピストン2がピストンリターンスプリング48の付勢力及びハイ ドロリックピストンに作用する液圧力によってエアチャンバ1を圧縮する方向に 移動する。そして、ハイドロリックピストン22もこれに連動するため、ホイー ルシリンダ103内のブレーキ液がモジュレータ21方向に吸引されて減圧され 、車輪のロックを防止する。
【0051】 そして、前記ホイールシリンダ103内の液圧の保持を行う場合には、ホール ドバルブ弁本体15及びディケイバルブ弁本体17の両者を閉じてエアチャンバ 1内のエアを封じ込める。
【0052】 さらに、ホイールシリンダ103内を再加圧する場合には、前記ディケイバル ブ弁本体17を閉じた状態のままホールドバルブ弁本体15を開き、第1エアイ ンレット10からのエアを再びホールドバルブ4側からエアチャンバ1に供給す る。
【0053】 次に、トラクションブレーキ制御時の動作について説明する。 各車輪のスピードセンサからの情報に基づき、集中制御部が駆動輪の両輪ある いは片輪のみの加速スリップを判断すると、図示しないトラクション制御バルブ からのエアが第2エアインレット80より連通路65内に流れ込む。
【0054】 連通路65内に流れ込んだエアは、絞り弁81内からシャトル弁装置71側に 流れる。そしてシャトル弁ピストン72の他端部を押圧し第1エアインレット1 0に当接させ、連通路65と第1エアインレット10との間を密閉し、カラー7 5のスリット77から連絡路67を経てホールドバルブ4側を介し、チャンバ通 路31aからエアチャンバ1に供給され、ブレーキ制御を行う。
【0055】 すなわち、トラクション制御バルブからのエアは→第2エアインレット80→ 連通路65内に流れ込み→絞り弁81→エア通路66→カラー75内→スリット 77を通り抜け→連絡路67→ホールドバルブ4側を経て→チャンバ通路31a →エアチャンバ1へと供給される。
【0056】 このとき、各車輪のスリップ状況に応じて、第1のソレノイドコイル20a, 第2のソレノイドコイル20bに所定電圧の通電を行い、ホールドバルブ4及び ディケイバルブ5を適宜作動させ、トラクションブレーキ制御の調整を行う。
【0057】 次に、通常ブレーキ制御を解除した場合の動作について説明する。 エアチャンバ1のエアはホールドバルブ4側から連通路65に流れ込み、カラ ー75のスリット76からカラー75内部を通り第1エアインレット10を経て ブレーキバルブから排出される。
【0058】 このとき、連通路65内のカラー75の内部空間は前記エアの流速によりエア 通路66に対して負圧となり、シャトル弁ピストン72は第1エアインレット1 0側に移動する。そして、連通路65内のシャトル弁装置71側と絞り弁81側 とが連通状態となり、ホールドバルブ4側からのエアが、カラー75のスリット 77からカラー75内に流れ込み、開放されたエア通路66から絞り弁81内を 通り、第2エアインレット80を経てトラクション制御バルブからも排出される 。
【0059】 すなわち、エアチャンバ1のエアが→チャンバ通路31a→ホールドバルブ弁 室11→連絡路67→連通路65に至り、さらに連通路65から二方向に分かれ て排気される。つまり一方はスリット76からシャトル弁ピストン72の一端部 側のカラー75内に流れ込み→第1エアインレット10→ブレーキバルブから排 出される。そして他方はスリット77からシャトル弁ピストン72の他端部側の カラー75内に流れ込み→エア通路66→絞り弁81内を通り→第2エアインレ ット80→トラクション制御バルブのエキゾーストバルブから排出される。
【0060】 これらのブレーキ制御の際、ホールドプランジャ23及びディケイプランジャ 60の摺動に伴い、インナーヨーク50のスリット51内を、プラグ90とプラ ンジャ間のエアギャップ58に対応するエアが通り抜ける。
【0061】 以上のように、本実施例のブレーキ制御装置のモジュレータでは、インナーヨ ーク50を板材の圧延加工品とするとともに、インナーヨーク50にエア通路用 のスリット51を形成したため、プランジャ59にエア通路用の機械加工を施す 必要がなくなり、各部品の加工時間を大幅に短縮することができる。
【0062】 また、インナーヨーク50とプラグ90の接合部分に、予め合致する凸部52 と凹部93を形成してあるため、単純に両者を嵌合させることによりインナーヨ ーク50とプラグ90との接合が可能となり、組立の際に、かしめによる接合工 程を除去することができ、組立時間を短縮することができる。
【0063】 さらに、インナーヨーク50の他端側に爪部が形成してあるため、組立時に、 ボビンアッシイ3の中空部96からの、インナーヨーク,プラグ,プランジャの 各部品の脱落を防止することができ、組立性を向上することができる。
【0064】
【実施例2】 次に、第2の実施例として、インナーヨークに形成されたスリットをエアチャ ンバへのエア通路とする一実施例を図8及び図9に示す。
【0065】 本実施例では、前記第1の実施例と同様の部分は説明を省略した。 図8はモジュレータ内のホールドバルブ側の一部断面図であり、図9はインナ ーヨーク250とプラグ290とを接合した図である。
【0066】 モジュレータのハウジング200内に、図示しないエアチャンバへのエアの供 給を制御するホールドバルブ204と、リターンバルブ228と、エアインレッ ト210が配置されている。
【0067】 ホールドバルブ4は、ソレノイドコイル220が、ボビンに卷回された状態で 図中上方に位置している。そして、ソレノイドコイル220内に形成された中空 部296内には、インナーヨーク250と、中空部296の右端側を密閉するプ ラグ290と、前記インナーヨーク250内で軸方向に摺動するホールドプラン ジャ223とが備えられている。
【0068】 インナーヨーク250とプラグ290は、図9に示すように、インナーヨーク の一端側に形成された凸部252と、プラグの他端側に形成された凹部293と が嵌合され、一体に接合されている。また、インナーヨーク250の一端部から 他端部に亘ってスリット251が形成されるとともに、インナーヨーク250の 一端部から他端部近傍にかけて形成されたスリット255が三箇所設けられてい る。なお、このスリット255は、三箇所に限らず、インナーヨーク250の強 度を考慮して何箇所に形成してもよい。
【0069】 プラグ290内には、エア導入通路212が形成されており、図8中エア導入 通路212の右端部はエアインレット210側と連通し、開口部214であるエ ア導入通路212の左端部はインナーヨーク250部を介して、図示しないエア チャンバ側と連通している。
【0070】 前記インナーヨーク250内に挿入されているホールドプランジャ223内に は、ホールドスプリング224によってホールドプランジャ223の右端側に付 勢されたホールドバルブ弁本体215が位置している。このホールドバルブ弁本 体215は、開口部214に対して常開型の制御弁となっている。
【0071】 そして、リターンバルブ228は、リターンスプリング229によってエアチ ャンバ側である図中左方に付勢され、エアチャンバからのエアのみをエアインレ ット210側へ通過させている。
【0072】 次に、本実施例の動作を説明する。 ブレーキ制御の際に、エアインレット210からのエアがプラグ290内を通 り、ソレノイドコイル220とホールドプランジャ223との間に位置してエア 通路となっているインナーヨーク250のスリット251及びスリット255を 経て、エアチャンバ側へ供給され、ブレーキ制御がなされる。
【0073】 すなわち、エアインレット210からのエアが→プラグ290内のエア導入通 路212→開口部214→プラグ290とホールドプランジャ223間のエアギ ャップ258内を通り→スリット251及びスリット255を経て→エアチャン バへと供給される。
【0074】 そして、ブレーキ制御中に車輪のロック可能性を検知すると、ソレノイドコイ ル220に通電を行い、ホールドプランジャ223をプラグ290側へ吸引する 。 このホールドプランジャ223の移動に伴い、ホールドバルブ弁本体215もプ ラグ290側へ移動し、開口部214を密閉して、エアの供給を停止させる。
【0075】 そして、車両の状況に応じて適宜ホールドバルブ弁本体215の開閉と、図示 しないディケイバルブの制御を行い、ブレーキ力を制御する。 トラクションブレーキ制御の際は、ホールドバルブ204を経て強制的にエア がエアチャンバへ供給され、ブレーキ制御がなされる。そして、前記アンチロッ クブレーキ制御の場合と同様に、ソレノイドコイル220への通電により車両の 状況に応じて適宜ホールドバルブ弁本体215の開閉と、図示しないディケイバ ルブの制御を行い、ブレーキ力を制御する。
【0076】 以上のように本実施例では、インナーヨーク250に、プランジャ作動時のエ ア通路と通常時のエア通路であるスリット251及びスリット255を設けたた め、ホールドプランジャ223も簡易な構造で良好な応答性を有することができ 、加工時間が短く、低コストのブレーキ制御装置のモジュレータとすることが可 能となる。
【0077】
【考案の効果】
本考案のブレーキ制御装置のモジュレータは、部品の加工及び組立の時間を短 縮するとともに、組立性に優れた低コストのブレーキ制御装置のモジュレータと することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本考案の第1の実施例であるブレーキ制
御装置のモジュレータの、図3のla−la線における
バルブユニットの内部構造を示す側断面図 (b)第1の実施例におけるバルブユニットの、図3の
lb−lb線における内部構造を示す側断面図
【図2】第1の実施例におけるボビンアッシイ部の断面
図
【図3】第1の実施例におけるモジュレータの全体構成
を示すホールドバルブ側の正断面図
【図4】第1の実施例におけるモジュレータの全体構成
を示すディケイバルブ側の正断面図
【図5】図2の線vにおけるインナーヨーク部の横断面
図
【図6】第1の実施例におけるインナーヨークの斜視
図、
【図7】第1の実施例におけるプラグの斜視図
【図8】第2の実施例におけるモジュレータのホールド
バルブ部の断面図
【図9】第2の実施例におけるインナーヨークとプラグ
を嵌合した状態の斜視図
【図10】(a)従来例におけるバルブユニットの内部
構造を示す側断面図 (b)従来例におけるバルブユニットの内部構造を示す
側断面図
【符号の説明】
1・・エアチャンバ 2・・エアピストン 3・・ボビンアッシイ 4・・ホールドバルブ(第1の弁装置) 5・・ディケイバルブ(第2の弁装置) 6・・バルブユニット 7・・バルブブロック 8・・ソレノイドブロック 20a,20b・・ソレノイドコイル 21・・モジュレータ 23・・ホールドプランジャ 50,250・・インナーヨーク 51,251・・スリット 52・・凸部 53・・第1爪部 54・・第2爪部 59・・プランジャ(ホールドプランジャ,ディケイプ
ランジャ) 60・・ディケイプランジャ 90・・プラグ 91・・頭部 92・・軸部 93・・凹部 103・・ホイールシリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアチャンバ(1)に供給されるエアに
    よってエアチャンバ(1)内にその一端が配置されたエ
    アピストン(2)を作動させて、このエアピストン
    (2)の他端でホイールシリンダ(103)への液圧を
    制御するモジュレータ(21)において、 前記モジュレータ(21)は、前記エアチャンバ(1)
    へのエアの供給を制御する第1の弁装置(4)と、エア
    チャンバ(1)からの排気を制御する第2の弁装置
    (5)とが内設されたバルブユニット(6)を有し、 このバルブユニット(6)は、電磁力を発生して第1の
    弁装置(4)及び第2の弁装置(5)内のプランジャ
    (59)を作動させる第1のソレノイドコイル(20
    a)と第2のソレノイドコイル(20b)を有するソレ
    ノイドブロック(8)を備え、 前記第1のソレノイドコイル(20a)及び第2のソレ
    ノイドコイル(20b)の内部に形成された中空部(9
    6)には、円筒形状のインナーヨーク(50)と、この
    インナーヨーク(50)内を摺動可能なプランジャ(5
    9)と、中空部(96)の片側を密閉する径大の頭部
    (91)と軸部(92)とからなるプラグ(90)とを
    有し、 前記インナーヨーク(50)とプラグ(90)とは、イ
    ンナーヨーク(50)の一端部の内面に凸部(52)が
    形成されるとともに、プラグ(90)の他端部の外面に
    前記凸部(52)と合致する凹部(93)が形成され、
    インナーヨーク(50)とプラグ(90)との接合を図
    り、 インナーヨーク(50)の他端側の外面及び内面には、
    インナーヨーク(50)を前記中空部(96)に挿入し
    た際に、プランジャ(59)とインナーヨーク(50)
    及びプラグ(90)の脱落を防止する第1爪部(53)
    及び第2爪部(54)が設けられ、 前記インナーヨーク(50)の一端部から他端部に亘っ
    てエアの通り抜けを確保するためのスリット(51)が
    形成されているブレーキ制御装置のモジュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20230391304A1 (en) * 2020-10-14 2023-12-07 Zf Cv Systems Europe Bv Brake pressure modulator, pneumatic brake system and vehicle

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