JPH0543479A - 肝炎治療剤 - Google Patents

肝炎治療剤

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JPH0543479A
JPH0543479A JP3200047A JP20004791A JPH0543479A JP H0543479 A JPH0543479 A JP H0543479A JP 3200047 A JP3200047 A JP 3200047A JP 20004791 A JP20004791 A JP 20004791A JP H0543479 A JPH0543479 A JP H0543479A
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JP
Japan
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hepatitis
polypeptide
macrophage colony
factor activity
rat
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Withdrawn
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JP3200047A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Abe
力 阿部
Toshinori Ishizuya
俊則 石津谷
Kazumi Shiraiwa
和己 白岩
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を有
するポリペプチドを肝炎に対する治療剤として提供する
ものである。 【構成】 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を有
するポリペプチドを有効成分とする肝炎治療剤である。 【効果】 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を有
するポリペプチドが肝炎における肝臓障害の指標となる
各種肝逸脱酵素値の上昇を有効に改善せしめて肝炎を治
療ないし肝臓障害を予防し得ることを示しており、かつ
マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペ
プチドが低毒性であることからも、予防の範囲を含むよ
うな肝臓障害治療剤が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マクロフアージ・コロ
ニー刺激因子活性を有するポリペプチドを有効成分とす
る肝炎治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】肝臓は、血漿タンパク質の合成・分泌、
糖新生、グリコーゲン代謝による血糖調節、脂質合成、
胆汁合成・分泌、解毒など生体の恒常性維持に欠かせな
い多様な代謝機能を担つている肝実細胞と、それ以外の
肝非実質細胞が7:3の割合で存在している臓器であ
る。
【0003】肝非実質細胞には、ビタミンAの貯蔵・輸
送に関与する伊東細胞や、抗原性物質・免疫複合体など
の捕食処理を行うクツパー細胞、同様の捕食機能を持
ち、類洞腔全周を取り囲む内皮細胞などが挙げられる。
これら肝非実質細胞は解剖学的ににも肝実質細胞に近接
した位置にあり、各細胞間においては密接な相互作用が
存在し、病理学的検知からもその相互作用が指摘されて
いる。
【0004】特に、肝炎発症時にはクツパー細胞や多形
核白血球の、炎症部位への浸潤が観察され、また肝繊維
化の過程では伊東細胞や内皮細胞によるコラーゲン線維
の合成が著しく亢進している。また広範囲に及ぶ外科的
肝切除術では術後、肝非実質細胞障害に起因すると考え
られる肝不全、腎不全、呼吸不全、消化管出血などが併
発しやすい。
【0005】こうした肝炎に対する治療手段としては、
一般に、特殊組成アミノ酸輸液、抗生物質、アンモニア
代謝改善薬、コルチコステロイド、ドーパミン投与など
による対症療法が主流であり、最近、重症な肝炎に対し
ては肝再生促進を目的としてグルカゴン・インスリン投
与なども行われている他、非特異的網内系賦活因子とし
てポリミキシン・Bなどの非吸収性抗生剤や、OK−4
32などのグラム陰性菌由来物質の効果が検討されてい
る。
【0006】一方、マクロフアージ・コロニー刺激性因
子活性を持つポリペプチドとしてはヒト骨髄中で単球・
マクロフアージの前駆細胞であるCFU−M(colo
nyforming unit−macrophag
e)から成熟した単球やマクロフアージが産生される時
に必要なポリペプチドとして理解されている(J.Im
munol.Methods,42,253−284
(1981))。
【0007】マクロフアージ・コロニー刺激因子は、種
々の生理作用を有することが多数報告されている。例え
ば、造血刺激作用〔Blood,71,41−45(1
988)〕、骨髄移植成功率上昇作用〔臨床科学、2
6,156−162(1990)〕、
【0008】また成熟したマクロフアージに対しても、
顆粒球・マクロフアージ・コロニー刺激因子を始めとす
る各種サイトカインの合成・分泌、貧食質・脂質代謝な
どの機能を亢進させる活性を持つ。これらのことから、
マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を持つポリペプ
チドは汎性血球減少症や癌化学療法後の血球減少症の改
善剤、血中コレステロール低下剤としての適応が検討さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マクロ
フアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチド
が、肝炎治療剤となることを示す報告は全く見当たらな
いものであり、本発明は該活性物質を肝炎に対する治療
剤として提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】肝炎は、発症原因として
A型、B型などの肝炎ウイルス、アルコール、代謝障
害、その他化学薬剤などに基づく症状が知られており、
また症状の経過から急性、慢性、肝硬変などに分類さ
れ、症状が最も進行した場合が肝硬変と呼ばれている。
【0011】本発明者らは、組織病理的にヒトのウイル
ス性肝炎に類似するとされるD−ガラクトサミン肝炎、
ヒトのアルコール性肝炎のモデルとされるエタノール・
硫酸ヒドラン肝炎、更にヒト肝硬変のモデルとされる四
塩化炭素肝炎を典型的な肝炎モデルとして選択し、マク
ロフアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチ
ドを、これら肝炎モデル動物に投与したところ、肝障害
の指標となる血清中肝逸脱酵素値の改善を認めた。
【0012】本発明は、上記の知見に基づいてなされた
もので、マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を有す
るポリペプチドを有効成分とする肝炎治療剤である。
【0013】本発明によるマクロフアージ・コロニー刺
激因子活性を有するポリペプチドとしては、ヒト骨髄中
で単球・マクロフアージの前駆細胞であるCFU−M
(colony forming unit−macr
ophage)から成熟した単球や、マクロフアージが
産生されるときに必要なポリペプチドとして定義される
(J.Immunol.Methods,42,253
−284(1981)。
【0014】当該ポリペプチドは、マクロフアージ・コ
ロニー刺激因子活性を有するポリペチドであればいずれ
でもよく、天然由来の抽出、精製によつて得られたポリ
ペチドであつてもよく、
【0015】またこのような天然由来のポリペプチドを
化学的合成または遺伝子操作の手段を利用して得られた
ポリペプチドでもよく、更に天然由来のポリペプチドを
化学的合成または遺伝子操作の手段を利用して本来のマ
クロフアージ・コロニー刺激因子活性を維持し、かつ構
成ペプチドの一部を変換せしめた誘導体であつてもよ
い。
【0016】このようなマクロフアージ・コロニー刺激
因子活性を有するポリペプチドとしては、例えば天然由
来のポリペプチドとしてヒト尿より、Blood,5
8,630−641(1981)、Blood,52,
1012−1020(1978)、特開平1−2289
9号、特開平2−2391号に記載されている方法や、
【0017】サイトテクノロジー(Cytotechn
ology)5巻、サプリメント2(suppleme
nt−2),95−114(1991)、特開平3−4
7073号等に記載された細胞大量培養法による方法で
分子量40000〜60000のものや、70000〜
90000のものの当該ポリペプチドが挙げられる。
【0018】また、マクロフアージ・コロニー刺激因子
活性を有するポリペプチドのDNAを適当な発現プラス
ミドに組み替えた後、大腸菌や酵母などの微生物、もし
くはヒト、囓歯類など哺乳類由来の細胞に形質転換せし
め、これらの細胞を培養して目的とする当該ポリペプチ
ドを得てもよく、特表昭62−501607号、特表平
1−501283号、特表平1−502397号などに
記載の遺伝子操作によって得たものでもよい。
【0019】そして分子量40000〜60000の当
該ポリペプチドを取得する方法として、サイトテクノロ
ジー(Cytotechnology)5巻、サプリメ
ント2(supplement−2),95−114
(1991)に、記載された方法を用いることができ
る。
【0020】更に、取得した当該ポリペプチドは適宜公
知の手段によりデキストラン、ポエチレングリコール、
ゼラチンなどの高分子キヤリアと結合させた修飾体(特
開昭62−230729号、特開平2−275900号
等)として用いてもよい。
【0021】このようにして得られ精製されたマクロフ
アージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドの
投与量は、体重kg当り1〜10000μgであり、好ま
しくは10〜2000μgの投与量であり、1〜2日で
1回ないし数回投与すればよい。
【0022】本発明における製剤の形態としては、注射
剤、経口剤、直腸吸収剤などが挙げられる。これら製剤
の投与形態は何ら限定されるものではない。これらの製
剤は、通常の製剤形態に適した剤型に調製される。注射
剤は例えば本有効成分を緩衝剤、等張化剤、pH調製
剤、安定化剤と適量に溶解した注射用蒸留水に溶解し、
除菌フイルターを通して無菌化したものをアンプルに分
注する。
【0023】あるいはまた、本有効成分を増量剤、安定
化剤とともに注射用蒸留水に溶解し、除菌フイルターを
通して無菌化したものをアンプルに充填し、またはバイ
アル壜中に分注した当該活性ポリペプチドに、グルコー
ス、ショ糖、マンニトール、ソルビトールなどの糖類の
凍結安定化剤を0.5〜10%濃度となるように添加し
て凍結乾燥し、筋肉注射、皮下注射または静脈注射用の
用事懸濁用の製剤とすることができる。
【0024】また、直腸吸収剤としては、例えば本有効
成分をペクチン酸ナトリウムやアルギン酸ナトリウムな
どのキレート能を有する吸収促進剤、塩化ナトリウムや
グルコースなどの高張化剤を適宜選択使用して、蒸留水
または油性ビヒクルに溶解または分散して直腸注入座剤
または座剤として調製される。
【0025】このようにして得られたマクロフアージ・
コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドは以下の実
施例に示す通り、肝機能の障害を極めて良好に改善維持
せしめてなる肝炎治療剤として有用なものである。
【0026】次いで、本発明の実施例を挙げて詳しく説
明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものは
ない。 尚、表中における略語は、次の用語を意味する。 M−CSF;マクロフアージ・コロニー刺激因子 GOT;glutamic oxaloacetic
transaminase(グルタミン酸オキザロ酢酸
トランスアミナーゼ) GPT;glutamic pyruvic tran
saminase(グルタミン酸ピルビン酸トランスア
ミナーゼ) ALP;alkaline phosphatase
(アルカリ性ホスフアターゼ) 生食 ;リン酸緩衝生理食塩水
【0027】実施例 1 製法および製剤化 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性物質として、マ
クロフアージ・コロニー刺激因子活性物質生産性ヒト腎
癌由来細胞TRC−29SF(FERM BP−237
5)より、サイトテクノロジー(Cytotechno
logy)5巻、サプリメント2(supplemen
t−2),95〜114(1991)に記載された方法
により調製され精製された当該活性ポリペプチドを製剤
化するのに用いた。
【0028】その製剤化としては、当該ポリペプチド
0.2mgを注射用生理食塩水1mlに溶解し、次いで0.
22μmのミクロフイルターで無菌化して0.2mg/ml
の濃度の注射用製剤を得、以下の実験に供した。また、
同様にして0.02mg/mlの濃度の注射用製剤を得た。
【0029】実施例 2 ガラクトサミン肝炎 F344/DuCrj系ラツト200−250gに塩酸
D−ガラクトサミンを200mg/体重kg、腹腔内に投与
した。投与と同時にマクロフアージ・コロニー刺激因子
活性を有するポリペプチドとして、実施例1に記載した
該活性ポリペプチド(108 単位/mg蛋白質)をラツト
当り100μg尾静脈投与した。24時間後、再度該活
性ポリペプチドを同量、尾静脈投与した。
【0030】この時点で動物を絶食させ、24時間後、
下大動脈より採血し血清中の肝逸脱酵素値を測定、また
は肝組織切片を作成し、病理学的観察を行つた。また、
コントロールとして、無処置ラツト群、該活性ポリペプ
チド単独投与ラツト群、塩酸D−ガラクトサミン並びに
リン酸緩衝生理食塩水投与ラツト群を設けた。実験は各
群共に8匹のラツトを用いた。
【0031】その結果は表1に示す通りであつた。肝障
害の極期と報告されるガラクトサミン投与後、48時間
目において、該活性ポリペプチドを静脈投与されたラツ
ト群では著明に血清中肝逸脱酵素値の低下を認めた。
【0032】マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を
有するポリペプチドのガラクトサミン肝炎抑制効果
【0033】
【表1】
【0034】また、組織病理的観察では、ガラクトサミ
ン肝炎ラツトの肝臓には、肝細胞の単細胞壊死とそれに
随伴する炎症性細胞(マクロフアージなど)の湿潤が散
見された(図1、図5)。また小葉周辺性に肝細胞空砲
性が見られ(図3)、肝細胞が腫大していた(図1、図
3、図5)。
【0035】図1は、ガラクトサミンを投与した(20
0mg/体重kg・48時間後)ラツトの肝小葉・中心静脈
周辺を観察したものであり、HE(ヘマトキシリン・エ
オジン)染色後、実倍率660倍で検鏡した写真であ
る。
【0036】図2は、ガラクトサミン(200mg/体重
kg・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100
μg/ラツト)したラツトの肝小葉・中心静脈周辺を観
察したものであり、HE染色後、実倍率660倍で検鏡
した写真である。
【0037】図3は、ガラクトサミン投与(200mg/
体重kg・48時間後)したラツトの肝小葉・グリソン鞘
周辺を観察したものであり、HE染色後、実倍率660
倍で検鏡した写真である。
【0038】図4は、ガラクトサミン(200mg/体重
kg・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100
μg/ラツト)したラツトの肝小葉・グリソン鞘周辺を
観察したものであり、HE染色後、実倍率660倍で検
鏡した写真である。
【0039】図5は、ガラクトサミン投与した(200
mg/体重kg・48時間後)ラツトの肝小葉・中心静脈周
辺を観察したものであり、HE染色後、実倍率1320
倍で検鏡した写真である。
【0040】図6は、ガラクトサミン(200mg/体重
kg・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100
μg/ラツト)したラツトの肝小葉・中心静脈周辺を観
察したものであり、HE染色後、実倍率1320倍で検
鏡した写真である。
【0041】一方、肝炎にマクロフアージ・コロニー刺
激因子活性物質を投与したラツトでは、肝細胞の腫大も
認められず、類洞内にクツパー細胞の活性化が見られる
ので、その他の変化は殆ど観察されなかつた(図2、図
4、図6)ことから、M−CSFが有効に作用したもの
と認められた。
【0042】実施例 3 ガラクトサミン肝炎 F344/DuCrj系ラツト20−250gに塩酸D
−ガラクトサミンを200mg/体重kg、腹腔内に投与し
た。投与と同時にマクロフアージ・コロニー刺激因子活
性を有するポリペプチドをラツト当り10μg尾静脈投
与した。24時間後、再度マクロフアージ・コロニー刺
激因子活性を有するポリペプチドを同量、尾静脈投与し
た。
【0043】この時点で動物を絶食させ、24時間後、
下大動脈より採血し、血清中の肝逸脱酵素値を測定し
た。また、コントロールとして無処置ラツト群、マクロ
フアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチド
単独投与ラツト群、塩酸D−ガラクトサミン並びリン酸
緩衝生理食塩水投与ラツト群を設けた。実験は各群共に
8匹のラツトを用いた。
【0044】その結果は、表2に示す通りであり、実施
例2より低量のマクロフアージ・コロニー刺激因子活性
を有するポリペプチド静脈投与ラツト群でも、血清中肝
逸脱酵素値の抑制は変わらず認められた。
【0045】マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を
有するポリペプチドのガラクトサミン肝炎抑制効果
【0046】
【表2】
【0047】実施例 4 アルコール性肝炎 SDラツト250−300gを50%全卵蛋白含有飼料
を1日間与えた。翌朝9時より4時間絶食後、マクロフ
アージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドを
ラツト当り50μg尾静脈投与した。1時間後に20%
エタノール含有生理食塩水(0.13%硫酸ヒドラジン
添加)を体重kg当りエタノール7gとなるように経口投
与した。
【0048】24時間後、下大動脈より採血し血清中の
肝逸脱酵素値を測定した。またコントロールとして無処
置ラツト群、ラツト当りラツト血清アルブミン50μg
投与後エタノール負荷ラツト群を設けた。実験は各群共
に10匹のラツトを用いた。
【0049】その結果は表3に示す通りであつた。マク
ロフアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチ
ド静脈投与ラツト群において、血清中肝逸脱値の明らか
な抑制が観察された。
【0050】マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を
有するポリペプチドのアルコール性肝炎抑制効果
【0051】
【表3】
【0052】実施例 5 四塩化炭素肝炎 Wister130−150gに四塩化炭素(50%
(v/v)コーン油混和溶液)をラツト当り1ml、皮下
に週2回投与した。マクロフアージ・コロニー刺激因子
活性を有するポリペプチドも四塩化炭素投与と同日に、
同回数、ラツト当り10μg、尾静脈または頸静脈投与
した。
【0053】初回投与より6週間後、下大動脈より採血
し、血清中の肝逸脱酵素値を測定した。またコントロー
ルとして、コーン油を投与したラツト群、四塩化炭素投
与と同時にリン酸緩衝生理食塩水を静脈投与した群を設
けた。実験は各群共に10匹のラツトを用いた。
【0054】その結果は、表4に示す通りであつた。マ
クロフアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプ
チド静脈投与ラツト群において、血清中肝逸脱酵素値の
抑制が観察された。
【0055】マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を
有するポリペプチドの四塩化炭素肝炎抑制効果
【0056】
【表4】
【0057】
【発明の効果】以上のことから本発明は、マクロフアー
ジ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドが肝炎
における肝臓障害の指標となる各種肝逸脱酵素値の上昇
を有効に改善せしめて肝炎を治療、ないし肝臓障害を予
防し得ることを示したものであり、かつマクロフアージ
・コロニー刺激因子活性を有するポリペプチドが低毒性
(F344/DuCrj系ラツトにラツト当り500μ
gの該活性物質を4日間連続投与しても毒性は観察され
なかつた)であることからも、予防の範囲を含む有用な
肝障害治療剤を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガラクトサミン投与によるラツトの肝臓の病変
を示す写真である。
【図2】ガラクトサミン投与し、かつM−CSF投与し
た場合の肝組織像を示す写真である。
【図3】ガラクトサミン投与によるラツトの肝臓の病変
を示す写真である。
【図4】ガラクトサミン投与し、かつM−CSF投与し
た場合の肝組織像を示す写真である。
【図5】ガラクトサミン投与によるラツトの肝臓の病変
を示す写真である。
【図6】ガラクトサミン投与し、かつM−CSF投与し
た場合の肝組織像を示す写真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】肝臓は、血漿タンパク質の合成・分泌、
糖新生、グリコーゲン代謝による血糖調節、脂質合成、
胆汁合成・分泌、解毒など生体の恒常性維持に欠かせな
い多様な代謝機能を担つている肝実細胞と、それ以外
の肝非実質細胞が7:3の割合で存在している臓器であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】肝非実質細胞には、ビタミンAの貯蔵・輸
送に関与する伊東細胞や、抗原性物質・免疫複合体など
の捕食処理を行うクツパー細胞、同様の捕食機能を持
ち、類洞腔全周を取り囲む内皮細胞などが挙げられる。
これら肝非実質細胞は解剖学的にも肝実質細胞に近接し
た位置にあり、各細胞間においては密接な相互作用が存
在し、病理学的見地からもその相互作用が指摘されてい
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】特に、肝炎発症時にはクツパー細胞や多形
核白血球の、炎症部位への浸潤が観察され、また肝
化の過程では伊東細胞や内皮細胞によるコラーゲン線維
の合成が著しく亢進している。また広範囲に及ぶ外科的
肝切除術では術後、肝非実質細胞障害に起因すると考え
られる肝不全、腎不全、呼吸不全、消化管出血などが併
発しやすい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】マクロフアージ・コロニー刺激因子は、種
々の生理作用を有することが多数報告されている。例え
ば、造血刺激作用〔Blood,71,41−45(1
988)〕、骨髄移植成功率上昇作用〔臨床科学、2
6,156−162(1990)〕などの骨髄幹細胞に
対する活性、
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また成熟したマクロファージに対しても、
顆粒球・マクロフアージ・コロニー刺激因子を始めとす
る各種サイトカインの合成・分泌、貪食能・脂質代謝な
どの機能を亢進させる活性を持つ。これらのことから、
マクロフアージ・コロニー刺激因子活性を持つポリペプ
チドは汎性血球減少症や癌化学療法後の血球減少症の改
善剤、血中コレステロール低下剤としての適応が検討さ
れている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明者らは、組織病理的にヒトのウイル
ス性肝炎に類似するとされるD−ガラクトサミン肝炎、
ヒトのアルコール性肝炎のモデルとされるエタノール・
硫酸ヒドラン肝炎、更にヒト肝硬変のモデルとされる
四塩化炭素肝炎を典型的な肝炎モデルとして選択し、マ
クロフアージ・コロニー刺激因子活性を有するポリペプ
チドを、これら肝炎モデル動物に投与したところ、肝障
害の指標となる血清中肝逸脱酵素値の改善を認めた。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】実施例 1 製法および製剤化 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性物質として、マ
クロフアージ・コロニー刺激因子活性物質生産性ヒト腎
癌由来細胞TRC−29(FERM BP−237
5)より、サイトテクノロジー(Cytotechno
logy)5巻、サプリメント2(supplemen
t−2),95〜114(1991)に記載された方法
により調製され精製された当該活性ポリペプチドを製剤
化するのに用いた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図2はガラクトサミン(200mg/体重kg
・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100μ
g/ラツトを2日間連日)したラツトの肝小葉・中心静
脈周辺を観察したものであり、HE染色後、実倍率66
0倍で検鏡した写真である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】図4は、ガラクトサミン(200mg/体重
kg・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100
μg/ラツトを2日間連日)したラツトの肝小葉・グリ
ソン鞘周辺を観察したものであり、HE染色後、実倍率
660倍で検鏡した写真である。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】図6は、ガラクトサミン(200mg/体重
kg・48時間後)投与し、かつM−CSF投与(100
μg/ラツトを2日間連日)したラツトの肝小葉・中心
静脈周辺を観察したものであり、HE染色後、実倍率1
320倍で検鏡した写真である。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】一方、肝炎にマクロフアージ・コロニー刺
激因子活性物質を投与したラツトでは、肝細胞の腫大も
認められず、類洞内にクツパー細胞の活性化が見られる
で、その他の変化は殆ど観察されなかつた(図2、
図4、図6)ことから、M−CSFが有効に作用したも
のと認められた。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】
【表2】
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正内容】
【0056】
【表4】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マクロフアージ・コロニー刺激因子活性
    を有するポリペプチドを有効成分とする肝炎治療剤。
JP3200047A 1991-07-15 1991-07-15 肝炎治療剤 Withdrawn JPH0543479A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006096931A1 (en) * 2005-03-18 2006-09-21 The University Of Queensland Renal repair and regeneration

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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