JPH0543786B2 - - Google Patents

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JPH0543786B2
JPH0543786B2 JP11061387A JP11061387A JPH0543786B2 JP H0543786 B2 JPH0543786 B2 JP H0543786B2 JP 11061387 A JP11061387 A JP 11061387A JP 11061387 A JP11061387 A JP 11061387A JP H0543786 B2 JPH0543786 B2 JP H0543786B2
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thin film
gas
vapor
ionized
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Hiromoto Ito
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、薄膜形成方法およびその装置に関
するもので、特に、クラスターイオン蒸着法によ
り薄膜を蒸着形成する薄膜形成方法およびその装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来から、TiN、Al2O3、SiC等の薄膜が、ス
パツタリング、CVDなどの方法で部品表面に被
膜されている。しかしこのような方法で部品表面
に被膜した薄膜は硬度的に不十分でまた付着力が
弱いという欠点があつた。そこで反応性ガス雰囲
気中でクラスターイオンビーム法により蒸着物質
の蒸気を噴出させて薄膜を形成するR−ICB
(reactive−ionized cluster beam)法が行われ
ている。
第2図は特公昭57−54930号公報に掲載された
R−ICB装置を示す概念図であり、図において、
真空排気系5は真空槽6を所定の真空度に保持す
る。反応性ガス導入系4は、酸素、窒素、炭化水
素等の反応性ガスが充填されているガスボンベ4
1、反応性ガスを真空槽6に導入するための流量
調整バルブ42および反応性ガスを導くパイプ4
3で構成されている。蒸気発生源1は、ノズル1
1を有する密閉型のルツボ12、このルツボ12
を加熱するフイラメント13および熱シールド板
14からなつている。ルツボ12には蒸着物質1
5が充填されており、この蒸着物質15の蒸気を
ルツボ12のノズル11から噴出させてクラスタ
ー(塊状原子集団)16が形成される。イオン化
手段2はクラスター16をイオン化するもので、
電子ビーム放出フイラメント21、このフイラメ
ント21から電子を引き出し加速する電子引き出
し電極22と熱シールド板23で構成されてい
る。加速電極3はイオン化されたクラスター16
を電界が加速し、運動エネルギーを付与する。7
はその表面に薄膜が形成される基板である。電源
装置8には、バイアス用の直流電源81,82,
83とフイラメント加熱用の電源84,85が収
納されている。
まず、電源装置8内の各バイアス電源の機能は
次のとおりである。第1の直流電源81はフイラ
メント加熱用の電源84で加熱されたルツボ加熱
用フイラメント13から放出された熱電子がルツ
ボ12に衝突するようにフイラメント13に対し
てルツボ12の電位を正にバイアスする。第2の
直流電源82は電子引き出し電極22に対してフ
イラメント加熱用電源85で加熱されたイオン化
フイラメント21を負の電位にバイアスし、イオ
ン化フイラメント21から放出された熱電子を電
子引き出し電極22内部に引き出す。また、第3
の直流電源83はアース電位である加速電極3に
対して電子引き出し電極22およびルツボ12を
正電位にバイアスし、この間に形成された電界レ
ンズによつて、正電荷のクラスターイオンを加速
制御する。
次に動作について説明する。真空排気系5によ
つて真空槽6内が1×10-6Torr程度の真空度に
なるまで排気した後、流量調整バルブ42を開
き、反応性ガスをガス導入管43より真空槽6内
に導入する。
次いで、ルツボ12内の蒸気圧が数Torrにな
る温度までルツボ加熱用フイラメント13から直
流電源81で印加される電界によつて放出される
電子をルツボ12に衝突させて加熱すると、蒸着
物質15は蒸発してノズル11から真空中に噴射
する。この噴射する蒸気はノズル11を通過する
際、断熱膨張により加速冷却されて凝縮し、クラ
スター16と呼ばれる塊状原子集団が形成され
る。このクラスター16は次いでイオン化用フイ
ラメント21から放出される電子によつて一部イ
オン化され、クラスターイオンとなり、さらに加
速電極3で形成される電界による加速をうけてイ
オン化されていない中性クラスターとともに基板
7に衝突する。一方基板7付近には反応性ガスが
存在し、基板7付近で蒸着物質の蒸気と反応性ガ
スとの反応が進行して化合物が基板7に蒸着され
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上のような従来の薄膜形成方法および装置で
は、真空槽6内の反応性ガスは分子状態であり活
性度が低く、一部イオン源付近で形成される励
起、解離され活性化された元素もその寿命が短い
ものは、基板付近では活性度の低い状態にもどる
ため、得られる薄膜の反応度が低く、反応性ガス
の大部分は排気され薄膜形成にあずかる反応性ガ
スは非常に少ないという問題点があつた。
この発明は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、基板の表面に能率よく安定し
て質のよい薄膜を蒸着することができる薄膜形成
方法および装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係る薄膜形成方法は、酸素、窒素、
炭化水素、水素などの反応性ガスと、この反応性
ガスとの混合ガスまたは化合物元素などを含むガ
スを励起、解離もしくはイオン化した領域を特に
基板近傍で形成し、クラスターイオンビーム法に
より、蒸着物質の蒸気を噴出させて、前記化合物
元素などによつてタングリングボンドのない薄膜
を基板上に形成する。
この発明の別の発明に係る化合物薄膜形成装置
は、真空槽内において基板表面に射突する蒸気も
しくはクラスターを発生する蒸気発生源と、基板
表面に向けて反応性ガスを噴射するガス噴射ノズ
ルと、この噴射したガスの通路に相当する部分に
設けられた電子ビーム引出し電極と、電子ビーム
放出手段により特に基板近傍で反応性ガスを励
起、解離もしくはイオン化し、これを上記蒸気も
しくはクラスターと反応または結合させて薄膜物
質を形成するとともに、基板へのイオンの衝突運
動エネルギーを制御する加速電極が設けられてい
る。
〔作用〕
この発明においては、基板表面に蒸着すべき物
質を組成する蒸気およびクラスターと上記物質を
組成する元素を有する反応性ガスは、特に基板近
傍で励起もしくは解離された極めて活性度の高い
状態で存在し、化学反応や結合反応が効率よく行
われる。
また、この発明の別の発明では、加速電極によ
りイオンの運動エネルギーを制御できるので、高
性能の薄膜が形成できる。
〔実施例〕
以下、この発明およびこの発明の別の発明の一
実施例を第1図を参照し、化合物薄膜の形成を例
として説明する。第1図はこの発明の別の発明に
従つて構成した化合物薄膜形成装置の一実施例で
あり、R−ICB装置、その他第2図に示した従来
装置と同様な部分には同一の符号を付して説明は
省略する。
ガス導入系4にはガス噴射ノズル44が設けら
れている。9はガスイオン源であり、ガスの通路
に相当する部分に設けられた電子ビーム放出手段
92、この電子ビームを引出す電子ビーム引出し
電極91、ガスイオンを加速する第2の加速電極
93、電界シールト板95、ガスイオン源9全体
をシールドする内部槽94からなつている。ガス
イオン源9の電源装置10は、電子ビーム放出手
段92であるフイラメントを加熱する電源10
1、電子ビーム引出し電極91をフイラメント9
2および電界シールド板95に対して正の電位に
バイアスする直流電源102、加速電極93に電
圧を印加する直流電源103で構成されている。
以上の構成により、真空排気系5によつて高真
空中に保たれた真空槽6内に、ガスボンベ41と
真空槽6との間に設けられている流量調整バルブ
42を調整することにより流量が調整された反応
性ガスをガス噴射ノズル44より導入し、真空槽
6内のガス圧を10-4〜10-3Torr程度になるよう
に調整する。このとき内部槽94内のガス圧はさ
らに高く保たれる。一方、電界シールド板94内
に設けられた加熱電源101により電子ビーム放
出手段である2000℃程度に加熱されたフイラメン
ト92から、ガス分射ノズル44の下流に配設さ
れている電子ビーム引出し電極91に電子ビーム
が放出されるように直流電源102によつてバイ
アス電圧を印加し、1〜5A程度の電子を放出さ
せ反応性ガスを励起、解離もしくはイオン化して
非常に活性化された状態となる。
次いでルツボ12内の蒸気圧が数Torrになる
温度までルツボ加熱用フイラメント13によつて
加熱すると、蒸着物質15は蒸発し、ノズル11
から噴射する。この噴射する蒸気もしくはクラス
ター16は次いでイオン化用フイラメント21か
ら放出される電子によつて一部イオン化され、第
1の加速電極3で形成される電界により加速をう
けてイオン化されていない蒸気もしくはクラスタ
ーと共に基板7に衝突する。
一方、基板7および基板7付近には励起、解離
もしくはイオン化された反応性ガスが存在し、蒸
着物質15の蒸気もしくはクラスターと衝突して
反応が進行し化合物薄膜が基板7に蒸着される。
他方、第1、第2の加速電極3および93に直流
電源83および103によつて0〜数kV程度の
電圧を印加すると、上述のイオンは加速されて基
板7に到達するため、このときの加速電圧を独立
に変えることによつて、基板7に入射する反応性
ガスイオンと蒸気もしくはクラスターの運動エネ
ルギーを独立に制御することが可能であり、これ
により基板7上に形成される化合物薄膜の結晶
性、電気的特性や付着力などの薄膜をコントロー
ルすることができる。
また、このガスイオン源9から放出される加速
されたイオンもしくは電子ビームの量は加速電圧
によつて制御でき、たとえば0〜0.2kVでは
10-6A/mm2程度の電子ビームが基板7に照射さ
れ、0.2〜0.6kVでは10-6〜10-5A/mm2程度のイオ
ンビームが基板7に照射される。この基板7に射
突するイオンもしくは電子ビームは、基板付近に
存在する反応性ガスを励起、解離もしくはイオン
化するため、基板7に入射してくるクラスタービ
ームとの反応が促進されて効率よくダングリング
ボンドの少ない化合物薄膜が形成される。
なお、他の実施例として、反応性ガスおよび反
応性ガスが混合された混合ガスおよび一定の元素
を含むガスの反応性ガスのいずれかを励起、解離
およびイオン化した領域を基板の近傍で形成し、
反応性ガスのイオンに電界を印加して運動エネル
ギーを付与して基板に照射し、基板の物理的クリ
ーニングをした後、クラスターイオンビーム法に
より蒸着物質の蒸気を噴出させて基板に薄膜を形
成する。
これにより、さらに高品質の薄膜を形成するこ
とができる。
また、上記実施例において、クラスターを形成
するノズル11としては、少なくとも口径2mm程
度のものを1個以上設ける。
次に、具体例として窒化チタン薄膜を形成する
には、窒素ガス、窒素ガスが混合された混合ガス
および窒素元素を含むガスの反応性ガスのいずれ
かを励起、解離およびイオン化した領域を基板の
近傍で形成し、クラスターイオンビーム法によ
り、チタンの蒸気を噴出させて、反応性ガスとの
化学反応により窒化チタン薄膜を形成する。この
場合、チタンの蒸着速度は100Åmin以上とする
ことが望ましい。また、基板7付近でのチタン蒸
気と窒素ガスとの反応は、Ti+1/2N2→TiNおよ
び2Ti+N2→2Ti2Nのようになり、基板に形成さ
れる窒化チタン薄膜の結晶性は、TiN、TiNと
Ti2Nとの混晶もしくはTi2Nとなる。
さらに、ルツボ材料としては、カーボンもしく
はタングステンが適している。
さらに次の具体例としてアモルフアスシリコン
(a−Si+H)薄膜を形成するには、水素ガスを
励起、解離およびイオン化した領域を基板の近傍
で形成し、クラスターイオンビーム法によりシリ
コンの蒸気を噴出させて、水素ガスが薄膜中に混
入したアモルフアスシリコン(a−Si:H)薄膜
を基板に形成する。
この場合、ルツボ材料としては、タンタルもし
くはタングステンが適しており、シリコンクラス
ターイオンを電界加速する運動エネルギーを
0.5KeV以上とする。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、ガス噴射ノ
ズルから噴射したガスに電子ビームを照射して反
応性ガスを励起、解離もしくはイオン化した領域
で、クラスターイオンビーム法により、蒸気を噴
射させて薄膜を形成するようにしたので、ダング
リングボンドが少ない高品質の薄膜が効率よく成
膜できる効果がある。
また、この発明の別の発明によれば、加速電極
の電圧を変えることによつて、高い蒸着速度で化
合物の結晶性などの膜質を制御できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の別の発明の一実施例の正断
面図、第2図は従来の化合物薄膜形成装置の正断
面図である。 1……蒸気発生源、2……イオン化手段、3…
…第1の加速電極、6……真空槽、7……基板、
44……ガス噴射ノズル、91……電子ビーム引
出し電極、92……電子ビーム放出手段、93…
…第2の加速電極、94……内部槽。なお、各図
中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 反応性ガスと、反応性ガスとの混合ガスおよ
    び一定の元素のいずれかを含むガスを励起、解離
    およびイオン化のいずれかを行つた領域を特に基
    板の近傍で形成し、クラスターイオンビーム法に
    より、蒸着物質の蒸気を噴出させて、前記元素と
    の化学反応および結合反応のいずれかにより薄膜
    を前記基板に形成する薄膜形成方法。 2 反応性ガスおよび反応性ガスが混合された混
    合ガスおよび一定の元素を含むガスの反応性ガス
    のいずれかを励起、解離およびイオン化した領域
    を基板の近傍で形成し、前記反応性ガスのイオン
    に電界を印加することで運動エネルギーを付与し
    て前記基板に照射し、前記基板の物理的クリーニ
    ングをした後、クラスターイオンビーム法により
    蒸着物質の蒸気を噴出させて前記基板に薄膜を形
    成する薄膜形成方法。 3 窒素ガス、窒素ガスが混合された混合ガスお
    よび窒素元素を含むガスの反応性ガスのいずれか
    を励起、解離およびイオン化した領域を基板の近
    傍で形成し、クラスターイオンビーム法により、
    チタンの蒸気を噴出させる特許請求の範囲第2項
    記載の薄膜形成方法。 4 チタンの蒸着速度が100Å/min以上である
    特許請求の範囲第3項記載の薄膜形成方法。 5 基板に形成する窒化チタン薄膜の結晶性は
    TiN、TiNとTi2Nの混晶もしくはTi2Nとする特
    許請求の範囲第3項記載の薄膜形成方法。 6 水素ガスを励起、解離およびイオン化した領
    域を基板の近傍で形成し、クラスターイオンビー
    ム法によりシリコンの蒸気を噴出させて、前記水
    素ガスが薄膜中に混入したアモルフアスシリコン
    薄膜を前記基板に形成する特許請求の範囲第2項
    記載の薄膜形成方法。 7 シリコンクラスターイオンを電界加速する運
    動エネルギーを0.5keV以上とする特許請求の範
    囲第6項記載の薄膜形成方法。 8 所定の真空度に保持された真空槽と、この真
    空槽内に設けられる基板に向けて蒸着物質の蒸気
    を噴出し前記蒸着物質のクラスターを発生させる
    蒸気発生源と、前記クラスターをイオン化するイ
    オン化手段と、イオン化された前記蒸着物質のク
    ラスターイオンを加速制御しイオン化されていな
    い前記蒸着物質の中性の蒸気および前記クラスタ
    ーのいずれかと共に前記基板に衝突させる第1の
    加速電極と、前記真空槽内に設けられた内部槽
    と、この内部槽の内側に設けられたガス噴射ノズ
    ルと、このガス噴射ノズルから噴出した一定の元
    素を含む反応性ガスの通路に相当する部位に配設
    された電子ビーム引出し電極および電子ビーム放
    出手段と、前記反応性ガスの噴射方向に当たる前
    記内部槽の壁面に形成した切欠部に設けられた第
    2の加速電極とを備えてなる薄膜形成装置。
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