JPH0544509A - 自動変速機付車両のエンジン制御装置 - Google Patents

自動変速機付車両のエンジン制御装置

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JPH0544509A
JPH0544509A JP3224596A JP22459691A JPH0544509A JP H0544509 A JPH0544509 A JP H0544509A JP 3224596 A JP3224596 A JP 3224596A JP 22459691 A JP22459691 A JP 22459691A JP H0544509 A JPH0544509 A JP H0544509A
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JP
Japan
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timing
map
time
actual
shift
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JP3224596A
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English (en)
Inventor
Haruo Fujiki
晴夫 藤木
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機の変速時のエンジントルク低減制
御において、エンジントルク低減の開始と終了のタイミ
ングを、種々の走行条件において常に高い精度で決定し
て、変速ショックを最適に軽減する。 【構成】 変速時の実際の開始時期と終了時期を検出す
る実変速時期検出手段47と、変速信号出力後の開始時
期をマップで設定すると共にそのマップを実際の開始時
期とのずれに応じて修正する開始時期マップ設定手段4
4と、開始時期マップによりエンジントルク低減の開始
時期を決定する開始時期決定手段46と、変速信号出力
後の終了時期をマップで設定すると共にそのマップを実
際の終了時期とのずれに応じて修正する終了時期マップ
設定手段45と、マップと実際の終了時期のいずれか早
い方によりエンジントルク低減の終了時期を決定する終
了時期決定手段49とを備え、実際の変速時期に対応し
て開始と終了時期を常に的確に決定し、変速ショックを
効果的に軽減することを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機を搭載した
車両において変速時にエンジントルクを強制的に低減制
御して変速ショックを軽減するエンジン制御装置に関
し、詳しくは、エンジントルク低減の開始時期と終了時
期の決定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】自動変速機付車両においては、所定の変
速パターンにより自動変速機がアップシフトまたはダウ
ンシフトして自動的に変速制御される。この変速時の特
にアップシフト時は、エンジン回転数、自動変速機入力
回転数、その出力軸トルク等が比較的大きく変化して変
速ショックを生じる。そこで、この変速ショックを軽減
する対策として、自動変速機の実際の変速時期を判断し
てエンジントルクを強制的に低減するように制御し、エ
ンジン回転数等の変動を抑えることが知られている。
【0003】従来、上記変速時のエンジン制御装置に関
しては、例えば特開昭63−254256号公報の先行
技術がある。ここで、自動変速機の入力回転数を検出す
る入力回転数検出手段を有し、入力回転数が変速開始判
断用入力回転数になったことで変速開始を判断し、入力
回転数が変速終了判断用入力回転数になったことで変速
終了を判断する。そして、この変速開始から終了までの
間エンジン出力を低下して、変速ショックを防止するこ
とが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記先行技
術のものにあっては、自動変速機の入力回転数を用いて
実際の変速時期を判断するので、その入力回転数検出手
段を特別に装着する必要がある。ここで、自動変速機の
入力側のトルクコンバータのタービン軸は、一般にオイ
ルポンプ駆動軸の内部に挿通されているので、入力回転
数検出手段の装着自体も難しく、この点でも不利であ
る。また、変速開始と終了をその判断用入力回転数で行
っているので、変速の種類が異なる毎に判断用入力回転
数を各別に設定する必要がある等の問題がある。ここ
で、実際の変速状態をエンジン回転数で判断することが
考えられるが、トルクコンバータのスリップにより誤差
を生じ易い。また、変速開始判定から所定時間だけエン
ジントルクを低減する方法では、タイミングにずれを生
じて好ましくない。
【0005】本発明は、この点に鑑みてなされたもの
で、自動変速機の変速時のエンジントルク低減制御にお
いて、エンジントルク低減の開始と終了のタイミング
を、種々の走行条件において常に高い精度で決定して、
変速ショックを最適に軽減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、少なくとも燃料噴射量を演算して点火時期を
決定する手段を有するエンジン制御系と、少なくとも変
速を判断してライン圧を設定する手段を有する自動変速
機制御系とを備えた制御系において、変速時の実際の開
始時期と終了時期を検出する実変速時期検出手段と、変
速信号出力後の開始時期をマップで設定すると共にその
マップを実際の開始時期とのずれに応じて修正する開始
時期マップ設定手段と、開始時期マップによりエンジン
トルク低減の開始時期を決定する開始時期決定手段と、
変速信号出力後の終了時期をマップで設定すると共にそ
のマップを実際の終了時期とのずれに応じて修正する終
了時期マップ設定手段と、マップと実際の終了時期のい
ずれか早い方によりエンジントルク低減の終了時期を決
定する終了時期決定手段とを備えるものである。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、自動変速機制御系から変速
及びライン圧制御の信号が出力して変速する際に、変速
信号出力後の開始時期及び終了時期として予め設定され
たマップによりそれらの時期が決定され、このとき実際
の変速時期も検出されてマップの値が実変速時期とずれ
ている場合には修正されることになり、こうして開始と
終了の時期がそれぞれ実際の変速時期に対応して的確に
決定され、この時期にエンジントルクが低減制御される
ことで、エンジン回転数等の変動を抑えて滑らかに変速
することが可能になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図3において、エンジン駆動系と電子制御系の概
略について説明すると、符号1はエンジンであり、この
エンジン1が、トルクコンバータ2を介して自動変速機
3に連結し、変速機出力軸4が車輪側に連結する。エン
ジン1には、燃料制御するインジェクタ5、点火時期制
御するイグナイタ6が設けられ、クランク角センサ1
0、スロットルセンサ11、エアフローメータ12の信
号を制御ユニット20で処理して、インジェクタ5に噴
射信号を出力し、イグナイタ6に点火信号を出力する。
また、自動変速機3の油圧制御装置7には、シフトソレ
ノイド8a,8b、ライン圧ソレノイド9が設けられ、
レンジスイッチ13、回転センサ14、スロットルセン
サ11の信号を制御ユニット20で処理して、各ソレノ
イド8a,8b,9に変速信号、ライン圧制御信号を出
力するようになっている。
【0009】図2において、制御ユニット20の電子制
御系について説明する。先ず、エンジン制御系について
説明すると、スロットルセンサ11の信号が入力するス
ロットル開度検出手段21を有してスロットル開度αを
検出し、クランク角センサ10の信号が入力するエンジ
ン回転数検出手段22を有してエンジン回転数Neを検
出し、エアフローメータ12の信号が入力する吸入空気
量検出手段23を有して吸入空気量Qを検出する。エン
ジン回転数Neと吸入空気量Qは基本燃料噴射幅算出手
段24に入力して、エンジン1回転当たりの吸入空気量
Q、定数Kにより基本燃料噴射幅Tpを算出する。基本
燃料噴射幅Tpは燃料噴射制御手段25に入力して、他
の種々の補正係数等と共に燃料噴射幅Tiを演算し、こ
の噴射信号をインジェクタ5に出力する。基本燃料噴射
幅Tpとエンジン回転数Neは点火時期設定手段26に
入力し、両者の関係から点火時期θigを設定する。こ
の場合に、図4(a)のように点火時期θigはエンジ
ン回転数Neの増大に応じて進角し、基本燃料噴射幅T
pの増大に応じて遅角するように設定する。そしてこの
点火時期θigは点火時期制御手段27に入力し、この
点火信号をイグナイタ6に出力する。
【0010】自動変速機制御系について説明すると、回
転センサ14の信号が入力する車速検出手段28を有し
て車速Vを検出する。レンジスイッチ信号、車速V及び
スロットル開度αは変速判定手段29に入力し、例えば
Dレンジの場合に図4(b)の変速パターンに基づいて
各変速段を判断する。この変速段の判定信号は変速制御
手段30に入力し、例えば1速では両シフトソレノイド
8a,8bをONし、2速では一方のシフトソレノイド
8aをOFFし、3速では他方のシフトソレノイド8b
もOFFし、4速では一方のシフトソレノイド8aをO
Nし他方のシフトソレノイド8bをOFFするように変
速信号を出力する。また、変速段の信号とスロットル開
度αはライン圧設定手段31に入力し、図4(c)のよ
うに前進速の通常のライン圧PL をスロットル開度αに
対して増大関数的に設定し、1,2変速時のライン圧、
2,3変速時のライン圧を漸次低下するように設定す
る。このライン圧信号はライン圧制御手段32に入力
し、ライン圧PLに応じたデューティ比Dの制御信号を
ライン圧ソレノイド9に出力するように構成される。
【0011】上記エンジン制御系と自動変速機制御系に
おいて、変速時のエンジントルク低減制御系について説
明する。先ず、エンジン回転数Ne、回転センサ14と
レンジスイッチ13の信号、スロットル開度α及び変速
信号が入力するエンジントルク低減タイミング決定手段
33を有し、変速時に各走行条件に応じて変速ショック
発生と一致したエンジントルク低減の開始時期tsと終
了時期teを決定する。この開始時期tsと終了時期t
eの信号、エンジン回転数Ne及び基本燃料噴射幅Tp
は補正量算出手段34に入力し、トルク低減量KFと、
エンジントルクの低減制御に対応して点火時期θigの
遅角量−θRを定める。即ち、トルク低減量KFをエン
ジン回転数Neと基本燃料噴射幅Tpに対して増大関数
で設定し、点火時期θigの遅角量−θRをエンジン回
転数Neとトルク低減量KFに対して増大関数で設定す
る。そして、開始時期tsでトルク低減量KFの補正信
号は燃料噴射制御手段25に入力して噴射信号を減量補
正し、遅角量−θRの補正信号は点火時期制御手段27
に入力して点火時期信号を遅角補正する。また、終了時
期te信号が入力すると、トルク低減量KFと遅角量−
θRを徐々に少なくして元に復帰する。
【0012】図1において、更に上記エンジントルク低
減タイミング決定手段33の制御系について説明する。
先ず、制御原理について説明すると、自動変速機におい
てはその油圧系の特性により、変速信号が出力した後の
実際の変速の開始時期終了時期Ms,Meが、図8のよ
うに実験的に設定されてマップとして用意され、この場
合にスロットル開度αによりライン圧が変化すると、そ
の影響を直接受けて上記各時期Ms,Meも変化する。
そのため、この図8のタイミングマップを用いることに
より、或る程度正確に変速ショック防止制御することが
できる。また上記開始時期Msと終了時期teのマップ
は、個体差や経年変化により実変速時期からずれること
があり、この場合は実際の変速開始と終了の時期を検出
して修正することで、精度が向上する。
【0013】ここで、実変速時期の最適な検出方法につ
いて説明する。実際の変速開始と終了時には、変速機出
力回転数No及びその変化率dNo/dtが緩やかに変
化するが、エンジン回転数Ne及びその変化率dNe/
dtが大きく増減変化する。従ってこれら両者の変化率
差を求めることにより、実際の変速時期と高い精度で一
致して制御の開始時期tsと終了時期teを決定するこ
とができる。変速時の走行条件によりエンジン回転数N
eと変速機出力回転数Noの関係が変化する場合に、こ
れらの要素で設定値を設定または更新することができ、
これにより走行条件に適応して常に最適に開始,終了時
期ts,teを決定することができる。更に、既成のエ
ンジン回転数Neと変速機出力回転数Noの要素のみを
用いて制御することも可能になる。
【0014】そこで、図8の変速信号出力後の開始時期
Msが予め設定されている開始時期マップ設定手段44
と、終了時期Meが予め設定されている終了時期マップ
設定手段45とを有する。開始時期マップMsと変速信
号はエンジントルク低減開始時期決定手段46に入力
し、変速信号出力時に開始時期マップMsから開始時期
tsを決定する。
【0015】また、実変速時期検出制御系として、エン
ジン回転数Neが入力するエンジン回転数変化率算出手
段40を有し、エンジン回転数Neを時間微分してエン
ジン回転数変化率dNe/dtを算出する。レンジスイ
ッチ13の信号が入力するギヤ比設定手段41を有し、
変速段に応じたギヤ比Geを設定する。ここで変速機出
力回転数Noとして、変速機出力側に装着される回転セ
ンサ14の実際の変速機出力回転数Nodをそのまま使
用すると、変速中の任意の時点で変速後のギヤ比により
大きく変化して好ましくない。そこで実際の変速機出力
回転数Nod、ギヤ比Ge、変速信号が入力する変速機
出力回転数算出手段42を有し、変速中は変速前のギヤ
比Geoを用いて、変速機出力回転数Noを、No=N
od/Geoにより算出する。この変速機出力回転数N
oは変化率算出手段43に入力して、変速機出力回転数
Noを時間微分して変速機出力回転数変化率dNo/d
tを算出する。
【0016】そして、上記エンジン回転数変化率dNe
/dt、変速機出力回転数変化率dNo/dt、変速信
号は実変速時期検出手段47に入力する。そして両変化
率の差と設定値K1により、 dNo/dt−dNe/dt>K1 が成立するときに実開始時期thsを検出する。また両
変化率の差と設定値K3により、 dNo/dt−dNe/dt<K3 が成立するときに実終了時期theを検出する。ここで
設定値K3に対しては、変速時の走行条件等で変化率差
の最大値が変動する場合に、それに対して適正に設定す
る必要がある。そこで設定値K3を、変化率差の最大値
で以下のように算出する。 K3=(dNo/dt−dNe/dt)max・K5 この変化率差の最大値は、初期値として設定した後にそ
れより大きくなる場合に順次更新する。ただし、K5は
定数。
【0017】こうして検出される実開始時期thsと開
始時期マップMsとは修正手段48に入力し、両者を比
較して修正の必要を判断し、これらにより開始時期のマ
ップMsを、以下のように修正する。 Ms=(ths−Ms′−K4)/2+Ms′ ただし、Ms′:変更前の開始時期マップであり、K
4:エンジントルクの応答性を考慮した定数で、スロッ
トル開度に応じたテーブルから設定する。
【0018】一方、終了時期に関しては、エンジントル
クの復帰の応答性を考慮すると、常に実終了時期the
より早い終了時期を決定する必要があり、このため変速
信号、終了時期マップMe及び実終了時期theがエン
ジントルク低減終了時期決定手段49に入力し、変速時
に終了時期マップMeから算出する終了時期teと実終
了時期theのいずれか早い方で終了時期を決定する。
またこの場合も、実終了時期theと終了時期マップM
eが入力する修正手段50を有し、両者を比較して修正
の必要を判断する。そしてこれらにより終了時期のマッ
プMeを、以下のように修正する。 Me=(the−Me′−K4)/2+Me′ ただし、Me′:変更前の終了時期マップ。
【0019】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、エンジン運転時にエンジン制御系で、エンジ
ン回転数Ne、吸入空気量Q等により燃料噴射幅Tiが
演算され、この噴射信号がインジェクタ5に出力して燃
料の噴射量が運転状態に応じて制御される。また、この
運転状態に応じて点火時期θigが設定され、この点火
信号がイグナイタ6に出力して最適に点火時期制御され
る。そしてこのように制御されるエンジン1のトルク
が、トルクコンバータ2を介して自動変速機3に入力す
る。そこで、このエンジン運転時に例えばDレンジをセ
レクトすると、スロットル開度αと車速Vにより例えば
1速が判断され、この変速信号がシフトソレノイド8
a,8bに出力して自動変速機3が1速状態になり、こ
の変速比の変速動力が出力して車両走行する。このと
き、スロットル開度αによりライン圧PLが設定され、
このライン圧のデューティ信号がライン圧ソレノイド9
に出力し、油圧制御装置7が所定のライン圧PLに制御
される。
【0020】こうして、エンジン運転により走行する際
に、スロットル開度αや車速Vが変化するのに伴い自動
的に高速段にアップシフトされ、この変速時に図5,図
6のフローチャートが実行され、変速時の動作状態は図
7のタイムチャートのようになる。即ち、ステップS1
で、設定値K1、変化率差の最大値と共に設定値K3が
初期化され、車速V、スロットル開度αが検出される。
また、エンジン回転数Ne、エンジン回転数変化率dN
e/dt、変速機出力回転数No、変速機出力回転数変
化率dNo/dtが算出される。そしてステップS2
で、車速V、スロットル開度αにより変速判定ルーチン
が実行される。そこで1速から2速に変速する場合につ
いて説明すると、車速Vの上昇により図7の時点toで
2速が判断されると、変速信号が出力して一方のシフト
ソレノイド8aがOFFし、ライン圧PLもこの変速時
のものに低下制御される。
【0021】そこでこの変速時には、ステップS2から
ステップS3に進んでタイマーセットされ、ステップS
4でタイマーセットをチェックした後に、ステップS5
においてタイミングマップに基づいて開始時期tsと終
了時期teがそれぞれ設定される。その後、エンジント
ルク制御開始前ではステップS6からステップS7に進
み、タイマー時間が開始時期tsと比較される。そこ
で、開始時期tsに達すると、ステップS8に進んでエ
ンジントルク制御フラグがセットされ、ステップS9で
エンジントルク低減、点火時期遅角ルーチンが実行され
る。即ち、図7のように低減量KFにより燃料噴射幅T
iが減量され且つ点火時期θigが遅角され、これによ
りエンジン1の出力トルクTDが強制的に低減すること
になる。
【0022】次いで、ステップS10で開始時期マップ
Msの修正フラッグがチェックされ、修正前の場合はス
テップS11に進む。ここで、変速信号が出力した直後
は、エンジン回転数Neが油圧制御装置7の遅れにより
図7のように継続して上昇し、所定の時点で実際に2速
に変速開始されるとエンジン回転数Neが低下するよう
に変化する。従って、変速機出力回転数変化率dNo/
dtが略一定であるのに対して、エンジン回転数変化率
dNe/dtが図7のように顕著に低下変化し、このた
めエンジン回転数Neが低下した直後に両者の変化率の
差が設定値K1以下になって、実開始時期thsが検出
されることになる。
【0023】そこで、ステップS11では、タイマー時
間が開始時期tsに達した際の実開始時期thsの検出
の有無が判断され、実開始時期thsが未だ検出されな
い状態では修正することができないのでそのままリター
ンされる。一方、実開始時期thsが検出されると、ス
テップS12でこの実開始時期thsがセットされ、ス
テップS13で実開始時期thsと変更前の開始時期マ
ップMs′により開始時期マップMsが更新され、その
後ステップS14に進んで修正フラグがセットされる。
こうして、開始時期マップMsが実際の最適な制御開始
時期ts’に近いものになり、次回以降の変速時に更に
正確に開始時期tsが決定されることになる。
【0024】その後、ステップS15で制御フラグを確
認してステップS16に進む。そして変速機出力回転数
変化率dNo/dtとエンジン回転数変化率dNe/d
tの差の最大値が算出され、初期値の(dNo/dt−
dNe/dt)maxと比較され、この初期値より大き
くなった場合はステップS17に進んで更新される。そ
してステップS18で、更新した最大値に基づいて終了
時期決定用の他の設定値K3が算出される。その後、ス
テップS19に進んでタイマー時間が終了時期マップM
eと比較され、終了時期マップMe以前の場合はステッ
プS20に進んで、実際の変速機出力回転数変化率dN
o/dtとエンジン回転数変化率dNe/dtの差が設
定値と比較される。
【0025】ここで自動変速機3の2速の変速動作が終
了に近付くと、エンジン回転数Neが低下した状態から
再び上昇し始めて、エンジン回転数変化率dNe/dt
も図7のように顕著に増大変化する。そこでタイマー時
間の方が先に終了時期マップMeに達すると、ステップ
S19からステップS21に進む。この場合に変化率差
が設定値K3より大きくて実終了時期theが未だ検出
されない状態では修正することができない。このため、
更にステップS22に進んでエンジントルク制御のフラ
グをクリアし、図7のようにエンジントルクの低減量K
Fを徐々に減じて元に復帰する。また、変化率差の方が
終了時期マップMeから求めた終了時期teより先に設
定値K3以下になって実終了時期theが検出される
と、ステップS20からステップS23に進んで同様に
エンジントルク低減を終了する。こうして、終了時期t
eと実終了時期theのいずれか早い方のタイミングに
より確実にエンジントルク低減を終了する。
【0026】一方、実終了時期theの方が早かった
り、または終了時期teの方が早くても実終了時期th
e検出後である場合には、ステップS23からステップ
S24に進んで実終了時期theがセットされ、ステッ
プS25で終了時期マップMeが同様に更新される。そ
の後、ステップS26で変速フラグがクリアされ、ステ
ップS27でタイマーリセットされ、ステップS28で
修正フラグがクリアされて終了する。こうしてこの場合
も、終了時期マップMeが最適な制御終了時期te’に
近いものに修正され、次回以降の変速時に更に正確に終
了時期teが決定されることになる。尚、図7のように
上記制御が終了した後の時点t1で、自動変速機3の油
圧制御装置7のライン圧が元に復帰して、変速時の全て
の作用が終了する。
【0027】こうして、自動変速機3の特性、スロット
ル開度αに応じたライン圧特性により、予め設定される
開始、終了時期マップMs,Me、及び実際の開始、終
了時期ths,theで、実変速時期に高い精度で一致
して開始時期tsと終了時期teが決定されることにな
る。そしてこのときエンジントルクTDが低減制御され
ることで、エンジン回転数Neの急激な増減が抑えら
れ、加速度Gが図7のように滑らかに変化して変速ショ
ックが軽減される。一方、例えば低速段側の変速でエン
ジン回転数Neが高いような場合は、その変速時の落込
みが大きいが、変速終了も速くなる。この場合に、エン
ジン回転数Neの落込みに応じて終了時期決定用の設定
値K3の値が大きくなり、変速終了が早目に判断される
ようになる。こうして、変速時の走行条件等に伴い実際
の変速時期が変化しても、常にエンジントルク低減の開
始時期tsと終了時期teが最適に決定され、効果的に
変速ショックが軽減される。
【0028】以上、本発明の実施例について説明した
が、これのみに限定されない。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動変速機の変速時に変速信号出力後の開始時期と終了
時期のタイミングマップを前提とし、これを実際に検出
される開始時期と終了時期で修正して、エンジントルク
低減の開始と終了時期を決定するように構成されるの
で、実際の変速時期に対し高い精度で一致することが可
能になり、変速ショックを確実に軽減することができ
る。タイミングマップを前提とすることで、開始と終了
時期の大幅な変動を防止でき、安定性が向上する。タイ
ミングマップが実際の変速時期に対し遅い場合にのみ的
確に修正されて、個体差や経年変化に対してタイミング
マップを常に最適化することができる。終了時期に対し
ては、マップと実終了時期のいずれか早い方で決定する
ので、不具合を生じない。実際の変速時期はエンジン回
転数と変速機出力回転数の変化率を用いるので、特別な
センサが不要になる。エンジントルクの低減により変速
時間が短縮されてフィーリングが向上し、自動変速機の
摩擦部分の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機付車両のエンジン制御
装置の実施例の要部を示すブロック図である。
【図2】エンジン制御系と自動変速機制御系を示すブロ
ック図である。
【図3】エンジン駆動系と制御系の概略を示す図であ
る。
【図4】各種の特性線図を示す図であり、(a)は点火
時期特性を示す図、(b)は変速パターンを示す図、
(c)はライン圧特性を示す図である。
【図5】変速時のエンジントルク低減制御の作用を示す
フローチャートである。
【図6】変速時のエンジントルク低減制御の作用を示す
フローチャートである。
【図7】変速時のエンジントルク低減制御の状態を示す
タイムチャートである。
【図8】変速信号出力後の開始、終了時期のタイミング
マップを示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 3 自動変速機 20 制御ユニット 25 燃料噴射制御手段 27 点火時期制御手段 30 変速制御手段 32 ライン圧制御手段 33 エンジントルク低減タイミング決定手段 34 補正量算出手段 44 開始時期マップ設定手段 45 終了時期マップ設定手段 46 エンジントルク低減開始時期決定手段 47 実変速時期検出手段 49 エンジントルク低減終了時期決定手段 48,50 修正手段 51 出力手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも燃料噴射量を演算して点火時
    期を決定する手段を有するエンジン制御系と、少なくと
    も変速を判断してライン圧を設定する手段を有する自動
    変速機制御系とを備えた制御系において、変速時の実際
    の開始時期と終了時期を検出する実変速時期検出手段
    と、変速信号出力後の開始時期をマップで設定すると共
    にその開始時期マップを実際の開始時期とのずれに応じ
    て修正する開始時期マップ設定手段と、開始時期マップ
    によりエンジントルク低減の開始時期を決定する開始時
    期決定手段と、変速信号出力後の終了時期をマップで設
    定すると共にその終了時期マップを実際の終了時期との
    ずれに応じて修正する終了時期マップ設定手段と、終了
    時期マップと実際の終了時期のいずれか早い方によりエ
    ンジントルク低減の終了時期を決定する終了時期決定手
    段とを備えることを特徴とする自動変速機付車両のエン
    ジン制御装置。
  2. 【請求項2】 上記開始時期マップ設定手段と終了時期
    マップ設定手段は、マップを実変速時期と一致する方向
    に修正することを特徴とする請求項1記載の自動変速機
    付車両のエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 上記実変速時期検出手段は、変速信号出
    力後の変速機出力回転数変化率とエンジン回転数変化率
    の差に基づいて、実際の開始時期と終了時期を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機付車両のエ
    ンジン制御装置。
  4. 【請求項4】 上記開始時期マップ設定手段と終了時期
    マップ設定手段は、変速信号出力後の開始時期と終了時
    期を、それぞれ自動変速機油圧系の特性、スロットル開
    度との関係で予め設定することを特徴とする請求項1記
    載の自動変速機付車両のエンジン制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009097445A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Toyota Motor Corp 有段自動変速機の変速制御装置

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