JPH0544745A - 流体圧継手装置 - Google Patents

流体圧継手装置

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Publication number
JPH0544745A
JPH0544745A JP22486591A JP22486591A JPH0544745A JP H0544745 A JPH0544745 A JP H0544745A JP 22486591 A JP22486591 A JP 22486591A JP 22486591 A JP22486591 A JP 22486591A JP H0544745 A JPH0544745 A JP H0544745A
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JP
Japan
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vane
fluid pressure
coupling device
resistance
torque
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Application number
JP22486591A
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English (en)
Inventor
Takeo Hiramatsu
健男 平松
Yasuyoshi Oohira
容禄 大平
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車用四輪駆動装置に用いて好
適の流体圧継手装置に関し、流体圧継手装置の制動系と
の干渉を低減できるようにすることを目的とする。 【構成】 ベーンポンプ構造により2つの回転系の間で
回転トルクを伝達する流体圧継手装置において、上記ベ
ーンポンプ構造に上記2つの回転系の回転速度差に応じ
て作動流体を加圧しこの作動流体圧を通じて上記2つの
回転系の間のトルク伝達を行なうベーン17が設けられ
るとともに、該ベーン17に高圧側の作動流体を低圧側
に抵抗を伴って流通させることで上記回転速度差に対す
るトルク伝達量を調整する抵抗流路27,101が設け
られて、上記抵抗流路27,101の流路抵抗を上記ベ
ーン17の逆転時に正転時よりも小さくなるように設定
した構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの回転軸の回転速
度差に応じて生じる流体圧によりトルク伝達を行なう流
体圧継手装置に関し、特に、自動車用四輪駆動装置に用
いて好適の、流体圧継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、前輪と後輪とを同一のエンジン
で駆動する四輪駆動では、前輪と後輪との回転速度差に
より、タイトコーナブレーキング現象が生じないように
するとともに、エンジンの駆動力を、前後輪間の回転速
度差に応じて前後輪へ分配する駆動連結装置を前後輪間
にそなえた、所謂フルタイム四輪駆動式の自動車が開発
されている。
【0003】この駆動連結装置としては、前後輪間にそ
の回転速度差を吸収するデファレンシャル(センターデ
フ)を設けるとともに前後輪の作動を拘束するデフロッ
ク機構(もしくは作動を制限するビスカスカップリン
グ)を設けたもの、または、ビスカスカップリングを単
独に設けたもの等が開発されている。
【0004】しかしながら、センターデフを設けたもの
では、センターデフは小型化が難しく車体の重量増加や
製造コストの増加を招くほか、4輪駆動性を確保するた
めのデフロック機構やビスカスカップリング等を必要す
ることから、装置の複雑化を招いている。また、ビスカ
スカップリングを単独で設けたものは、回転差が増大す
るに従って伝達トルクが漸減するというトルク伝達特性
を有し、車両が例えば砂地,ぬかるみ,雪溜り等の極め
て摩擦係数の小さな路面上を走行する場合、前後輪の回
転差が大きくないと従駆動側の車輪へトルクを伝達でき
ず、主駆動側の車輪のスリップを招くおそれがある。
【0005】そこで、このセンターデフをそなえたもや
ビスカスカップリングに代わるものとして、流体圧によ
って前輪側から後輪側へ適宜トルク伝達をする駆動連結
装置として流体圧継手装置が開発されている。
【0006】この流体圧継手装置は、主駆動側の入力軸
と従駆動側の出力軸との間の回転速度差に応じて生じる
流体圧によって、入力軸から出力軸へのトルク伝達を行
なうものである。例えば、車体前部に搭載されたエンジ
ンからの駆動力を前輪には直接に後輪にはプロペラシャ
フトを介して伝達する構成の4輪駆動車においては、こ
の流体圧継手装置を、プロペラシャフトの中間部分に装
着する。この場合、プロペラシャフトの前輪側が入力軸
に相当し、プロペラシャフトの後輪側が出力軸に相当し
て、上述の入力軸と出力軸との間の回転速度差は、前後
輪間の回転速度差に対応する。
【0007】この流体圧継手装置の構成について説明す
ると、図10に示すように、この流体圧継手装置は、例
えば図示しない出力軸と一体回転するカムリング11
と、図示しない入力軸と一体回転するロータ12とをそ
なえている。なお、ロータ12には軸部材13がセレー
ション結合されている。
【0008】そして、カムリング11の内周には複数(
ここでは3個)の凹部が形成され、この凹部とロータ1
2の外周面との間には、ポンプ室として機能する油室2
1が形成されている。
【0009】そして、このポンプ室21の内部には、複
数のベーン17が装備されており、このベーン17によ
って、各ポンプ室21が吐出側室と吸込側室とに仕切ら
れるようになっている。
【0010】これらのベーン17は、ロータ12に形成
された多数の溝18内にラジアル方向へ進退自在に装着
されており、その先端をカムリング11の内周面へ摺接
しいる。特に、ここでは、各ベーン17はスプリング
(図示略)によって、ラジアル方向へ付勢されている。
また、各ベーン17の上部には、吐出側室と吸込側室と
に通じるオリフィス27が装備されている。
【0011】また、ポンプ室21の両端部には、吸込吐
出口(吸込吐出ポート)21a,21bが形成されてお
り、これらの吸込吐出口21a,21bは、ベーン17
によって仕切られて、吐出側室となった時には吐出口
(吐出ポート)となり、吸込側室となった時には吸込口
(吸込ポート)となる。
【0012】そして、入力軸と出力軸との間に回転差が
生じると、ロータ12がカムリング11に対して相対回
転して、ベーン17によって各ポンプ室21の内部の作
動油が駆動される。
【0013】つまり、ロータ12がカムリング11に対
して相対回転すると、ベーン17が、ポンプ室21内の
ベーン17の前方の作動油を加圧するようになり、ベー
ン17の前方の吸込吐出口21b側が吐出側室(高圧
室)となる一方、ベーン17の後方の吸込吐出口21a
側が吸込側室(低圧室)となる。また、これと共に、各
ポンプ室21では、ベーン17のオリフィス27を通じ
て、吐出側室から吸込側室へと作動油が流通する。
【0014】ところで、作動油は、このオリフィス27
を通過する際に流量に応じた抵抗を受けるが、この流路
抵抗は、ロータ12のカムリング11に対する相対回転
を妨ぐ方向に働き、ロータ12とカムリング11とは、
相互の回転速度差が減少するように、作動油を通じて制
御されることになる。例えば、カムリング11がロータ
12に対して過回転しようとすると、カムリング11側
の回転トルクの一部は作動油を通じてロータ12に伝達
される。
【0015】このような流体圧継手装置の働きで、エン
ジンからのトルクが、前輪側と後輪側とに適宜の割合
で、つまり、前輪と後輪とが常にほぼ等しい速度で回転
するように、配分されて、四輪駆動状態が実現する。こ
の結果、各車輪のスリップが抑制されて駆動トルクを効
率よく路面に伝達できるようになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な流体圧継手装置をそなえた四輪駆動車において、AB
S(アンチロックブレーキングシステム)もそなえるよ
うにした場合、流体圧継手装置がABSに干渉する虞が
あり好ましくない。
【0017】つまり、上述の流体圧継手装置では、オリ
フィス27の抵抗を受けながら作動流体が高圧側から低
圧側に流れるので、2つの回転軸(入力軸と出力軸)の
差回転(回転速度差)が許容されつつ、この回転速度差
が大きいほど2つの回転軸の間でのトルク伝達量が大き
くなる。
【0018】例えば図11における曲線a,bは回転速
度差に対するトルク伝達量の特性を示しており、オリフ
ィス27の形状や大きさによりこの回転速度差に対する
トルク伝達特性が変化することが知られている。上述の
流体圧継手装置では、所望のトルク伝達特性(例えば曲
線aで示す特性)が得られるようにオリフィス27を設
定している。
【0019】このようなオリフィス27に応じて行なわ
れるトルク伝達は、ベーン17の正転時(つまり前進時
において入力軸側の方が出力軸側よりも回転速度が速く
入力軸側から出力軸側へトルク伝達されるような回転
時)のみならず、ベーン17の逆転時(つまり前進時に
おいて出力軸側の方が入力軸側よりも回転速度が速く出
力軸側から入力軸側へ逆にトルク伝達されるような回転
時)にも行なわれる。
【0020】そして、前進駆動時には一般にベーン17
が正転して、逆に前進制動時には一般にベーン17が逆
転して、何れも前輪側と後輪側との間でトルク伝達が行
なわれるが、制動時にこのようなトルク伝達が行なわれ
ると、ABS作動時にブレーキ性能の低下を招くのであ
る。
【0021】なお、オリフィス27の形状はベーン17
への加工性を考えると円形穴(円筒形穴)が最もシンプ
ルで好ましいが、トルク伝達特性を安定したものにする
には、例えば図12に示すように、円形穴の一方(正転
時の低圧側)を部分的に円錐面状に面取り加工して正転
時にオリフィス27を通過する作動流体の流れを整流し
てやることが考えられている。
【0022】この結果、図11に示す曲線aのようなト
ルク伝達特性が安定して得られるようになる。しかし、
この例の場合には、逆転時の作動流体は正転時よりも整
流され難い場合があり、例えば図11に示す曲線bのよ
うに、逆転時のトルク伝達特性が正転時のものよりも大
きくなって、制動時に大きなトルク伝達が行なわれやす
くABS作動時にブレーキ性能の低下を招きやすくなる
ことがある。
【0023】一方、車両の後退時を考えると、後進駆動
時には一般にベーン17が逆転するので、車両の後退時
に回転速度差に応じたトルク伝達特性で四輪駆動を行な
うためには、ベーン17の逆転時にもオリフィス27等
の抵抗流路の作動が必要になる。
【0024】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、制動系との干渉を低減できるようにした流体
圧継手装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1の流体圧継手装置は、ベーンポンプ構造により2つ
の回転系の間で回転トルクを伝達する流体圧継手装置に
おいて、上記ベーンポンプ構造に上記2つの回転系の回
転速度差に応じて作動流体を加圧しこの作動流体圧を通
じて上記2つの回転系の間のトルク伝達を行なうベーン
が設けられるとともに、該ベーンに高圧側の作動流体を
低圧側に抵抗を伴って流通させることで上記回転速度差
に対するトルク伝達量を調整する抵抗流路が設けられ
て、上記抵抗流路の流路抵抗が、上記ベーンの逆転時に
正転時よりも小さくなるように設定されていることを特
徴としている。
【0026】また、本発明の請求項2の流体圧継手装置
は、ベーンポンプ構造により2つの回転系の間で回転ト
ルクを伝達する流体圧継手装置において、上記ベーンポ
ンプ構造に上記2つの回転系の回転速度差に応じて作動
流体を加圧しこの作動流体圧を通じて上記2つの回転系
の間のトルク伝達を行なうベーンが設けられるととも
に、該ベーンに高圧側の作動流体を低圧側に抵抗を伴っ
て流通させることで上記回転速度差に対するトルク伝達
量を調整する抵抗流路が設けられて、上記ベーンの逆転
時に高圧側の作動流体の低圧側への流路抵抗を低減させ
る副抵抗流路が設けられていることを特徴としている。
【0027】
【作用】上述の本発明の請求項1の流体圧継手装置で
は、ベーンに高圧側の作動油を低圧側に抵抗を伴って流
通させることで回転速度差に対するトルク伝達量を調整
する抵抗流路の流路抵抗が、ベーンの逆転時に正転時よ
りも小さくなるように設定されているので、回転速度差
に対するトルク伝達量ついては、ベーンの逆転時の方が
ベーンの正転時よりも小さくなる。
【0028】上述の本発明の請求項2の流体圧継手装置
では、副抵抗流路を通じて、ベーンの逆転時に高圧側の
作動油の低圧側への流路抵抗が低減されるので、回転速
度差に対するトルク伝達量ついては、ベーンの逆転時の
方がベーンの正転時よりも小さくなる。
【0029】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1〜図7は本発明の第1実施例としての
流体圧継手装置を示すもので、図1はその要部断面図、
図2はその要部断面図(図1のA−A矢視断面図)、図
3はその横断面図、図4はその縦断面図、図5はその要
部斜視図、図6はそのベーンの正転時における要部断面
図、図7はそのベーンの逆転時における要部断面図であ
り、図8は本発明の第2実施例としての流体圧継手装置
のベーンを示す断面図であり、図9は本発明の第3実施
例としての流体圧継手装置のベーンを示す断面図であ
る。
【0030】第1実施例の流体圧継手装置について説明
すると、この流体圧継手装置の全体構成は、従来例のも
のとほぼ同様に構成されており、例えば出力軸と一体回
転するカムリング11と、入力軸と一体回転するロータ
12とをそなえ、入力軸と出力軸との間に回転差が生じ
ると、ロータ12とカムリング11とが相対回転して、
ベーン17によって各ポンプ室21の内部の作動流体と
しての作動油が駆動され、トルク伝達が行なわれるよう
になっている。
【0031】つまり、図3〜図5に示すように、この流
体圧継手装置は、第1の回転軸8Aと第2の回転軸8B
との間に介装され、第1の回転軸8Aと一体回転するカ
ムリング側部分10aと、第2の回転軸8Bと一体回転
するロータ側部分10bとをそなえている。
【0032】カムリング側部分10aは、カムリング1
1と、このカムリング11の両端に結合された端部ハウ
ジング15,16と、端部ハウジング15に接合される
スペーサ15Aと、これらのカムリング11,端部ハウ
ジング15,16およびスペーサ15Aを覆うように装
着されたカバー部材30とをそなえている。
【0033】そして、スペーサ15A,端部ハウジング
15,カムリング11および端部ハウジング16は、こ
れらを貫通し端部ハウジング16に螺合する複数のボル
ト37で一体に結合されている。このうち端部ハウジン
グ16は、第1の回転軸8Aの端部フランジ8aに結合
されている。
【0034】カバー部材30は、両端部を端部ハウジン
グ15,16に嵌合されてストッパリング47で固定さ
れており、その内部のカムリング11,端部ハウジング
15,16およびスペーサ15A等との隙間が作動流体
としての作動油を密封収納しうるタンク30aとなって
いる。なお、これらの各部材間にはシール部材45が介
装されている。
【0035】端部ハウジング16には、タンク30a内
に通じる油路16aが穿設されている。この油路16a
は、タンク30a内に作動油を供給するもので、供給後
にはテーパプラグ48で閉塞される。
【0036】一方、ロータ側部分10bは、ロータ12
と、ロータ12にセレーション結合された軸部材13
と、軸部材13の端部に装備された体積変化吸収用ピス
トン39と、このピストン39を付勢するスプリング4
0とをそなえている。
【0037】このうち軸部材13には、ベアリング4
3,44を介して端部ハウジング15,16が、それぞ
れ結合されている。これらの軸部材13と各端部ハウジ
ング15,16との間に形成される隙間は油室49とな
っており、この油室49の両端部はシール部材42およ
びシール機能付き蓋部材46で液密化されている。
【0038】なお、シール部材42,ベアリング43,
44および蓋部材46は、それぞれストッパ42a,4
3a,44a,46aで固定されている。
【0039】また、ロータ12外周のカムリング11と
の間には、ポンプ室21,22,23が形成されてい
る。つまり、図3に示すように、カムリング11の内周
には複数(ここでは3個) の凹部が形成され、この凹部
は端部ハウジング15,16の内面およびロータ12外
周面によって包囲され、ポンプ室として機能する油室2
1,22,23が形成されている。
【0040】そして、このポンプ室21,22,23の
内部には、複数のベーン17が装備されており、このベ
ーン17によって、各ポンプ室21,22,23が吐出
側室と吸込側室とに仕切られるようになっている。
【0041】これらのベーン17は、ロータ12に形成
された多数の溝18内にラジアル方向へ進退自在に装着
されており、その先端をカムリング11の内周面へ摺接
しいる。特に、ここでは、各ベーン17はスプリング2
6によって、ラジアル方向へ付勢されている。また、各
ベーン17の上部には、吐出側室と吸込側室とを連通す
る主抵抗流路としてのオリフィス27が装備されてい
る。
【0042】ロータ12の溝18の基部には、拡径部1
9が形成され、この多数の拡径部19の両端部には、端
部ハウジング15との間で、拡径部19を互いに連通す
る圧力室20が形成されている。
【0043】また、ポンプ室21,22,23の両端部
には、吸込吐出口(吸込吐出ポート)21a,21b,
22a,22b,23a,23bが形成されており、こ
れらの吸込吐出口21a〜23bは、ベーン17によっ
て仕切られて、吐出側室となった時には吐出口(吐出ポ
ート)となり、吸込側室となった時には吸込口(吸込ポ
ート)となる。
【0044】そして、タンク30aと各ポンプ室21〜
23の各吸込吐出口21a〜23bとを個々に連通させ
るように、作動流体供給路(以下、単に油路という)2
4a〜25cおよびチェック弁33a〜34cが設けら
れている。
【0045】つまり、端部ハウジング15,16および
スペーサ15Aには、各ポンプ室21,22,23の吸
込吐出口21a,21b,22a,22b,23a,2
3bとタンク30aとを相互に連通する油路24a,2
5a,24b,25b,24c,25cが穿設されてお
り、これと共に、各吸込吐出口21a,21b,22
a,22b,23a,23bと圧力室20とを連通する
油路31a,32a,31b,32b,31c,32c
が穿設されている。
【0046】これらの油路24a,25a,24b,2
5b,24c,25c,31a,32a,31b,32
b,31c,32cには、それぞれチェック弁34a,
34b,34c,33a,33b,33c,35a,3
5b,35c36a,36b,36cが介装されてい
る。
【0047】一方、軸部材13の一端には、フランジ部
13aが形成されており、このフランジ部13aが第2
の回転軸8Bの端部フランジ8bに結合されている。ま
た、このフランジ部13aの内部にはピストン室38が
形成されており、体積変化吸収用ピストン39とスプリ
ング40とからなる体積変化吸収機構14が設けられて
いる。
【0048】つまり、軸部材13の軸心には、両端まで
貫通し油室49に通じる孔部13bが穿設されており、
軸部材13の一端には、孔部13bよりも拡径したピス
トン室38が設けられている。ピストン39は、このピ
ストン室38に進退自在に摺接してそなえられ、スプリ
ング40によって孔部13b側へ向けて付勢されてい
る。
【0049】なお、ピストン室38の開口端には、リテ
ーナ41がストッパリング41aで固定され、また、ピ
ストン39の裏面には凹部39aが形成されており、ス
プリング40は、一端をリテーナ41に、他端をピスト
ン39の凹部39aに係止して装備される。
【0050】さらに、ピストン39には、ピストン室3
8との間をシールするシール部材39bが装備されてい
る。そして、油室49とタンク30aの内部との間に
は、油路50が穿設され、油室49とタンク30a内と
をほぼ同圧にしている。
【0051】なお、作動油は、油路16aを通じてタン
ク30a内へ供給されて密封収納されるが、この収納時
に作動油は所定圧に加圧されており、通常時には、ピス
トン39がスプリング40に抗して適当に後退してい
る。
【0052】ところで、各ベーン17は、その厚みを溝
18の幅よりもやや小さく設定されて、ベーン17と溝
18との隙間に進入した作動油により潤滑用油膜が形成
されるようになっており、これにより、各ベーン17が
溝18内を滑らかに昇降できるようになっている。
【0053】そして、各ベーン17には、図1,2に示
すように、オリフィス27の他に、もう1つのオリフィ
ス101が穿設されている。このオリフィス101は、
各ベーン17の下部の所要の位置に形成され、ベーン1
7がポンプ室21,22,23内で最も突出した状態で
もオリフィス101が溝18から外には露出しないよう
になっている。
【0054】一方、各溝18の開口部には、それぞれ切
欠き102が形成されており、オリフィス101と切欠
き102とから副抵抗流路が構成される。さらに、この
副抵抗流路101,102と主抵抗流路としてのオリフ
ィス27とから抵抗流路が構成される。
【0055】この切欠き102は、図1に示すように、
溝18においてベーン17の摺動する壁面18a,18
bのうち、ロータ12及びベーン17の正転方向側の壁
面18bの開口部に形成されている。
【0056】また、この切欠き102は、図2に示すよ
うに、溝18の長さ方向(図2の上下方向の中間部に部
分的に形成され、その深さは、ベーン17がポンプ室2
1,22,23内で最も突出した時にオリフィス101
がこの切欠き102に完全に開口するように設定されて
いる。
【0057】なお、上述の正転方向とは、前進駆動時に
おけるロータ12及びベーン17のカムリング11に対
する相対回転方向であって、この例では、図1におい
て、ロータ12及びベーン17のカムリング11に対し
て右回転する場合である。一方、前進制動時には、ロー
タ12及びベーン17のカムリング11に対する相対回
転方向が逆(図1において、ロータ12及びベーン17
のカムリング11に対して左回転する)になるが、これ
を逆転方向とする。
【0058】また、オリフィス27,101の形状は、
円形穴の一方(正転時の低圧側)を部分的に円錐面状に
面取り加工して形成しており、正転時のオリフィス27
を通過する作動流体の流れを整流して安定したトルク伝
達特性を得られるように配慮されている。
【0059】上述の構成により、この実施例の流体圧継
手装置では、入力軸と出力軸との間に回転差が生じる
と、ロータ12がカムリング11に対して相対回転し
て、ベーン17によって各ポンプ室21〜23の内部の
作動油が駆動される。
【0060】つまり、ロータ12がカムリング11に対
して相対回転すると、ベーン17が、ポンプ室21〜2
3内のベーン17の前方の作動油を加圧するようにな
り、ベーン17の前方の吸込吐出口21b〜23b側が
吐出側室となる一方、ベーン17の後方の吸込吐出口2
1a〜23側が吸込側室となる。
【0061】これと共に、各ポンプ室21〜23では、
ベーン17のオリフィス27を通じて、吐出側室から吸
込側室へと作動油が流通するが、作動油は、このオリフ
ィス27を通過する際に流量に応じた抵抗を受け、この
流路抵抗が、ロータ12のカムリング11に対する相対
回転を妨げる方向に働き、ロータ12とカムリング11
とは、相互の回転速度差が減少するように、作動油を通
じて制御されることになる。
【0062】例えば、カムリング11がロータ12に対
して過回転しようとすると、カムリング11側の回転ト
ルクの一部は作動油を通じてロータ12に伝達される。
【0063】このような流体圧継手装置の働きで、エン
ジンからのトルクが、前輪側と後輪側とに適宜の割合
で、つまり、前輪と後輪とが常にほぼ等しい速度で回転
するように配分されて、各車輪のスリップが抑制されて
駆動トルクを効率よく路面に伝達する四輪駆動状態が実
現する。
【0064】このオリフィス27を通じて得られるトル
ク伝達特性は、カムリング11とロータ12との差回転
(回転速度差)に対して例えば図11の曲線aのように
なるが、この流体圧継手装置では、抵抗流路としてオリ
フィス27の他にオリフィス101が設けられ、このオ
リフィス101がロータ12及びベーン17の逆転時の
み作用するので、逆転時にはトルク伝達量が減少する。
【0065】つまり、正転時には、図6に示すように、
ベーン17が低圧側(吸込吐出口21a側)へ傾いて、
ベーン17の側面が溝18の壁面18aにおける開口端
部と接触する(符号A参照)ので、低圧側(吸込吐出口
21a側)はオリフィス101とは連通しなくなって、
ポンプ室21の高圧側(吸込吐出口21b側)から低圧
側(吸込吐出口21a側)への流路はオリフィス27の
みとなる。したがって、正転時のトルク伝達特性は、図
11の曲線aのようになる。
【0066】なお、ベーン17が溝18内で傾くのは、
ベーン17が溝18内を滑らかに昇降できるように、ベ
ーン17の厚みが溝18の幅よりもやや小さく設定され
ているためであり、実際にはこの傾きは僅かなものであ
り、図6,図7では、判りやすくするために実際よりも
傾きを強調して示している。
【0067】一方、逆転時には、図7に示すように、ベ
ーン17が低圧側(吸込吐出口21b側)へ傾いて、ベ
ーン17の側面が溝18の壁面18bにおける開口端部
と接触する。この壁面18bにおける開口端部には、切
欠き102が設けられているので、ポンプ室21の低圧
側と溝18とが連通して、ベーン17が上昇すると、こ
の切欠き102にオリフィス101が開口するので、高
圧側の作動油が、図7中矢印で示すように、溝18の壁
面18aとベーン17の側面との隙間からオリフィス1
01さらに切欠き102を通じて低圧側に進入できるよ
うになる。
【0068】このようにして、逆転時には、ポンプ室2
1の高圧側(吸込吐出口21b側)から低圧側(吸込吐
出口21a側)への流路がオリフィス27の他にオリフ
ィス101の部分にも形成されるので、この分だけ流路
抵抗が小さくなり、逆転時のトルク伝達特性は、図11
の曲線cのようになり、正転時よりも小さくなる。
【0069】この結果、前進駆動時には一般にベーン1
7が正転して、差回転に対して所要の大きさのトルク伝
達量が得られる。一方、前進制動時には一般にベーン1
7が逆転して、差回転に対して正転時よりも適当に小さ
いトルク伝達量が得られるようになる。
【0070】このように制動時のトルク伝達量が小さい
ので、前後輪間でのトルク伝達に起因して生じやすいA
BS作動時におけるブレーキ性能の低下を低減できる。
【0071】また、車両の後退時には、後進駆動時にベ
ーン17が逆転するが、上述のように、逆転時にもある
程度のトルク伝達が行なわれるので、後進駆動も適切な
トルク配分での四輪駆動を実現できる。
【0072】さらに、オリフィス27の形状を、円形穴
の一方(正転時の低圧側)を部分的に円錐面状に面取り
加工したものにして、正転時に安定したトルク伝達特性
を得られるように配慮すると、逆転時の方が大きなトル
ク伝達が行なわれやすいが、このような場合にも、上述
のように逆転時のみ作用するオリフィス101によって
逆転時のトルク伝達量低減を十分に行なえる。
【0073】次に、第2実施例について説明すると、こ
の流体圧継手装置の全体構成は第1実施例とほぼ同様に
構成され、ベーン17及びこの近傍が第1実施例と異な
っている。
【0074】つまり、ベーン17には、オリフィス27
の他にもう1つのオリフィス(副抵抗流路)101が設
けられているが、このオリフィス101は、ベーン17
の突出時に溝18から外に露出するように設けられ、オ
リフィス101の一方の開口に弁103が設けられてい
る。そして、この弁103が、ベーン17の逆転時のみ
開口するようになっている。
【0075】なお、この流体圧継手装置では、第1実施
例のような切欠き102は設けられない。また、図8は
弁103の開放状態を強調して示しており、実際には弁
103はベーン17の表面から露出しないように設定さ
れている。
【0076】このような構成により、逆転時の流路抵抗
が小さくなって、逆転時のトルク伝達量が、正転時より
も小さくなり、第1実施例と同様の効果が得られる。
【0077】次に、第3実施例について説明すると、こ
の流体圧継手装置の全体構成は第1,2実施例とほぼ同
様に構成され、ベーン17及びこの近傍が第1,2実施
例と異なっている。
【0078】つまり、ベーン17には、オリフィス27
の他にもう1つのチェックボール付きオリフィス(副抵
抗流路)104が設けられている。このオリフィス10
4のチェックボールは、ベーン17の逆転時のみ流路開
口するようになっている。
【0079】なお、この流体圧継手装置では、第1実施
例のような切欠き102は設けられない。
【0080】このような構成により、逆転時の流路抵抗
が小さくなって、逆転時のトルク伝達量が、正転時より
も小さくなり、第1,2実施例と同様の効果が得られ
る。
【0081】なお、副抵抗流路は、これらのもの10
1,103,104に限らず、一方向(逆転時の作動油
の流通方向)のみに流れを許容する弁機能を有するもの
や、一方向(逆転時の作動油の流通方向)の流れの方が
抵抗が小さい方向性を有するオリフィスなどでもよい。
【0082】特に、方向性を有するオリフィスなどで
は、副抵抗流路としてではなく、オリフィス27に代わ
る主抵抗流路として設けてもよい。この場合には、副抵
抗流路を省略できる。
【0083】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
の流体圧継手装置よれば、ベーンポンプ構造により2つ
の回転系の間で回転トルクを伝達する流体圧継手装置に
おいて、上記ベーンポンプ構造に上記2つの回転系の回
転速度差に応じて作動油を加圧しこの作動流体圧を通じ
て上記2つの回転系の間のトルク伝達を行なうベーンが
設けられるとともに、該ベーンに高圧側の作動油を低圧
側に抵抗を伴って流通させることで上記回転速度差に対
するトルク伝達量を調整する抵抗流路が設けられて、上
記抵抗流路の流路抵抗が、上記ベーンの逆転時に正転時
よりも小さくなるように設定されるという構成で、抵抗
流路を通じて、制動時などのベーンの逆転時のトルク伝
達量を低減でき、流体圧継手装置のABS等の制動系と
の干渉を低減できるようになる。
【0084】また、本発明の請求項2の流体圧継手装置
よれば、ベーンポンプ構造により2つの回転系の間で回
転トルクを伝達する流体圧継手装置において、上記ベー
ンポンプ構造に上記2つの回転系の回転速度差に応じて
作動油を加圧しこの作動流体圧を通じて上記2つの回転
系の間のトルク伝達を行なうベーンが設けられるととも
に、該ベーンに高圧側の作動油を低圧側に抵抗を伴って
流通させることで上記回転速度差に対するトルク伝達量
を調整する抵抗流路が設けられて、上記ベーンの逆転時
に高圧側の作動油の低圧側への流路抵抗を低減させる副
抵抗流路が設けられるという構成で、副抵抗流路を通じ
て、制動時などのベーンの逆転時のトルク伝達量を低減
でき、流体圧継手装置のABS等の制動系との干渉を低
減できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
要部断面図である。
【図2】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
要部断面図(図1のA−A矢視断面図)である。
【図3】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
横断面図である。
【図4】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
縦断面図である。
【図5】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
要部斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
ベーンの正転時における要部断面図である。
【図7】本発明の第1実施例としての流体圧継手装置の
ベーンの逆転時における要部断面図である。
【図8】本発明の第2実施例としての流体圧継手装置の
要部断面図である。
【図9】本発明の第3実施例としての流体圧継手装置の
要部断面図である。
【図10】従来例の流体圧継手装置の横断面図である。
【図11】流体圧継手装置のトルク伝達特性を示す図で
ある。
【図12】従来例の流体圧継手装置の要部断面図であ
る。
【符号の説明】
8A 第1の回転軸 8B 第2の回転軸 10a カムリング側部分 10b ロータ側部分 11 カムリング 12 ロータ 13 軸部材 17 ベーン 18 溝 18a,18b 溝18の壁面 19 拡径部 21,22,23 ポンプ室 21a,21b〜23a,23b 吸込吐出口(吸込吐
出ポート) 27 オリフィス(主抵抗流路) 101 オリフィス(副抵抗流路) 102 切欠き(副抵抗流路) 103 弁 104 チェックボール付きオリフィス(副抵抗流路)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベーンポンプ構造により2つの回転系の
    間で回転トルクを伝達する流体圧継手装置において、上
    記ベーンポンプ構造に上記2つの回転系の回転速度差に
    応じて作動流体を加圧しこの作動流体圧を通じて上記2
    つの回転系の間のトルク伝達を行なうベーンが設けられ
    るとともに、該ベーンに高圧側の作動流体を低圧側に抵
    抗を伴って流通させることで上記回転速度差に対するト
    ルク伝達量を調整する抵抗流路が設けられて、上記抵抗
    流路の流路抵抗が、上記ベーンの逆転時に正転時よりも
    小さくなるように設定されていることを特徴とする、流
    体圧継手装置。
  2. 【請求項2】 ベーンポンプ構造により2つの回転系の
    間で回転トルクを伝達する流体圧継手装置において、上
    記ベーンポンプ構造に上記2つの回転系の回転速度差に
    応じて作動流体を加圧しこの作動流体圧を通じて上記2
    つの回転系の間のトルク伝達を行なうベーンが設けられ
    るとともに、該ベーンに高圧側の作動流体を低圧側に抵
    抗を伴って流通させることで上記回転速度差に対するト
    ルク伝達量を調整する抵抗流路が設けられて、上記ベー
    ンの逆転時に高圧側の作動流体の低圧側への流路抵抗を
    低減させる副抵抗流路が設けられていることを特徴とす
    る、流体圧継手装置。
JP22486591A 1991-08-09 1991-08-09 流体圧継手装置 Pending JPH0544745A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0222424B2 (ja) * 1981-03-11 1990-05-18 Nashonaru Konpyuutaa Shisutemuzu Inc

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0222424B2 (ja) * 1981-03-11 1990-05-18 Nashonaru Konpyuutaa Shisutemuzu Inc

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