JPH05464A - 可撓性発泡スチロール製品の製造方法 - Google Patents
可撓性発泡スチロール製品の製造方法Info
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- JPH05464A JPH05464A JP3153080A JP15308091A JPH05464A JP H05464 A JPH05464 A JP H05464A JP 3153080 A JP3153080 A JP 3153080A JP 15308091 A JP15308091 A JP 15308091A JP H05464 A JPH05464 A JP H05464A
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Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発泡スチロール製品の可撓性を高めて、発泡
スチロール製品を曲げ変形して包装容器内の内部隙間に
充填させることができ、また、曲げや捩じりの外力が作
用しても、変形してその外力を吸収して、簡単に破損す
ることのない可撓性発泡スチロール製品の製造方法を提
供することにある。 【構成】 ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビーズの
表面を溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチレンを
予備発泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微小な繊
維を混合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着
し、溶媒及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に付着
しなかった微小な繊維を分離除去し、表面に微小な繊維
を付着した発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定形状
の発泡スチロール製品を製造する。
スチロール製品を曲げ変形して包装容器内の内部隙間に
充填させることができ、また、曲げや捩じりの外力が作
用しても、変形してその外力を吸収して、簡単に破損す
ることのない可撓性発泡スチロール製品の製造方法を提
供することにある。 【構成】 ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビーズの
表面を溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチレンを
予備発泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微小な繊
維を混合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着
し、溶媒及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に付着
しなかった微小な繊維を分離除去し、表面に微小な繊維
を付着した発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定形状
の発泡スチロール製品を製造する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ポリスチレンを予備
発泡させた発泡ビーズを金型に詰めて融着させて所定形
状の発泡スチロール製品を製造する方法の技術に係り、
特に、ポリスチレンを予備発泡した発泡ビーズの表面に
繊維を付着し、繊維が表面に付着した発泡ビーズを金型
に詰めて融着させて、可撓性に富んだ発泡スチロール製
品を得ることのできる可撓性発泡スチロール製品の製造
方法に関するものである。
発泡させた発泡ビーズを金型に詰めて融着させて所定形
状の発泡スチロール製品を製造する方法の技術に係り、
特に、ポリスチレンを予備発泡した発泡ビーズの表面に
繊維を付着し、繊維が表面に付着した発泡ビーズを金型
に詰めて融着させて、可撓性に富んだ発泡スチロール製
品を得ることのできる可撓性発泡スチロール製品の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリスチレンを予備発泡させた発
泡ビーズを金型に詰めて融着させて所定形状の発泡スチ
ロール製品を製造する方法が知られている。そして、こ
の製造方法によって製造された発泡スチロール製品は、
非常に軽量で、断熱性があり、又硬質である等の特徴を
有している。
泡ビーズを金型に詰めて融着させて所定形状の発泡スチ
ロール製品を製造する方法が知られている。そして、こ
の製造方法によって製造された発泡スチロール製品は、
非常に軽量で、断熱性があり、又硬質である等の特徴を
有している。
【0003】このような特徴を利用した発泡スチロール
製品には、例えば、家電包装用、水産用魚凾などがあ
る。このうち、家電包装用に使用される発泡スチロール
製品は、家電製品とこの家電製品を入れる包装容器内の
内部隙間を充填するために使用され、このため、予め内
部隙間の形状に合うように成型されている。
製品には、例えば、家電包装用、水産用魚凾などがあ
る。このうち、家電包装用に使用される発泡スチロール
製品は、家電製品とこの家電製品を入れる包装容器内の
内部隙間を充填するために使用され、このため、予め内
部隙間の形状に合うように成型されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
発泡スチロール製品は可撓性に乏しいため、包装容器内
の内部隙間を充填するために使用する場合、発泡スチロ
ール製品を曲げ変形して内部隙間に充填させることがで
きず、内部隙間の形状に発泡スチロール製品を成型し、
その成型したものを使用しなければならず、非常に面倒
であった。
発泡スチロール製品は可撓性に乏しいため、包装容器内
の内部隙間を充填するために使用する場合、発泡スチロ
ール製品を曲げ変形して内部隙間に充填させることがで
きず、内部隙間の形状に発泡スチロール製品を成型し、
その成型したものを使用しなければならず、非常に面倒
であった。
【0005】また、従来の発泡スチロール製品の水産用
魚凾も同様に可撓性に乏しく、ある程度の大きさの曲げ
力や捩じり力が作用すると、このような外力を変形によ
って吸収することができず、簡単に破損していた。
魚凾も同様に可撓性に乏しく、ある程度の大きさの曲げ
力や捩じり力が作用すると、このような外力を変形によ
って吸収することができず、簡単に破損していた。
【0006】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、発泡スチロール製品の可撓性を高め
て、発泡スチロール製品を曲げ変形して包装容器内の内
部隙間に充填させることができ、また、曲げや捩じりの
外力が作用しても、変形してその外力を吸収して、簡単
に破損することのない可撓性発泡スチロール製品の製造
方法を提供することにある。
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、発泡スチロール製品の可撓性を高め
て、発泡スチロール製品を曲げ変形して包装容器内の内
部隙間に充填させることができ、また、曲げや捩じりの
外力が作用しても、変形してその外力を吸収して、簡単
に破損することのない可撓性発泡スチロール製品の製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めにこの発明は、ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビ
ーズの表面を溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチ
レンを予備発泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微
小な繊維を混合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を
付着し、溶媒及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に
付着しなかった微小な繊維を分離除去し、表面に微小な
繊維を付着した発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定
形状の発泡スチロール製品を製造する方法よりなる。こ
こで、溶媒はアセトン、希釈剤はエタノールからなるも
のでもよい。
めにこの発明は、ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビ
ーズの表面を溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチ
レンを予備発泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微
小な繊維を混合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を
付着し、溶媒及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に
付着しなかった微小な繊維を分離除去し、表面に微小な
繊維を付着した発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定
形状の発泡スチロール製品を製造する方法よりなる。こ
こで、溶媒はアセトン、希釈剤はエタノールからなるも
のでもよい。
【0008】
【作用】以上のような構成を有するこの発明は、次のよ
うに作用する。すなわち、溶媒が発泡ビーズの表面を溶
かし、溶けた発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着させ
るように作用し、また、表面に微小な繊維を付着した発
泡ビーズを金型に詰めて融着することにより、各発泡ビ
ーズ同士の融着部分には繊維が介在して、この繊維が発
泡スチロール製品の可撓性を高めるように作用する。
うに作用する。すなわち、溶媒が発泡ビーズの表面を溶
かし、溶けた発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着させ
るように作用し、また、表面に微小な繊維を付着した発
泡ビーズを金型に詰めて融着することにより、各発泡ビ
ーズ同士の融着部分には繊維が介在して、この繊維が発
泡スチロール製品の可撓性を高めるように作用する。
【0009】
【第1実施例】以下の実施例に基づきながらこの発明に
ついてより具体的に説明する。ポリスチレンを予備発泡
させた発泡ビーズには、例えば、55倍予備発泡のもの
を使用し、又、使用量は例えば6リットルである。
ついてより具体的に説明する。ポリスチレンを予備発泡
させた発泡ビーズには、例えば、55倍予備発泡のもの
を使用し、又、使用量は例えば6リットルである。
【0010】一方、アセトンからなる溶媒にエタノール
からなる希釈剤を混合した液体に、例えばセルロースか
らなる繊維を入れて混合して混合液を造る。アセトンの
溶媒とエタノールの希釈剤の比率は、例えば10:1で
ある。また、その溶媒と希釈剤の使用量は、55倍予備
発泡の発泡ビーズの使用量が6リットルの場合、例えば
50ミリリットルである。
からなる希釈剤を混合した液体に、例えばセルロースか
らなる繊維を入れて混合して混合液を造る。アセトンの
溶媒とエタノールの希釈剤の比率は、例えば10:1で
ある。また、その溶媒と希釈剤の使用量は、55倍予備
発泡の発泡ビーズの使用量が6リットルの場合、例えば
50ミリリットルである。
【0011】セルロースの繊維の使用重量は、溶媒と希
釈剤の使用容量が50ミリリットルの場合、例えば20
gである。また、セルロースの繊維の長さは、例えば
0.3〜0.5mmのものを使用する。セルロースの繊維の長さ
は、発泡ビーズの表面に付着できる程度の微小の大きさ
である。
釈剤の使用容量が50ミリリットルの場合、例えば20
gである。また、セルロースの繊維の長さは、例えば
0.3〜0.5mmのものを使用する。セルロースの繊維の長さ
は、発泡ビーズの表面に付着できる程度の微小の大きさ
である。
【0012】そして、アセトンの溶媒とエタノールの希
釈剤の混合液を、発泡ビーズの入った容器内に入れて、
これらの混合液と発泡ビーズを攪拌機などを使用して十
分に混合し、各発泡ビーズの表面に混合液を付着させ
る。このとき、各発泡ビーズの表面に付着した混合液
は、その混合液中のアセトンの溶媒が発泡ビーズの表面
を僅かに溶かす。
釈剤の混合液を、発泡ビーズの入った容器内に入れて、
これらの混合液と発泡ビーズを攪拌機などを使用して十
分に混合し、各発泡ビーズの表面に混合液を付着させ
る。このとき、各発泡ビーズの表面に付着した混合液
は、その混合液中のアセトンの溶媒が発泡ビーズの表面
を僅かに溶かす。
【0013】その後に、微小なセルロースの繊維を入れ
て攪拌機などを使用して十分に混合する。そして、アセ
トンの溶媒とエタノールの希釈剤が蒸発するにしたがっ
て、微小な繊維が発泡ビーズの表面に徐々に付着されて
いく。
て攪拌機などを使用して十分に混合する。そして、アセ
トンの溶媒とエタノールの希釈剤が蒸発するにしたがっ
て、微小な繊維が発泡ビーズの表面に徐々に付着されて
いく。
【0014】このとき、一部の繊維は発泡ビーズの表面
に付着しない。このため、アセトンの溶媒とエタノール
の希釈剤が完全に蒸発した後、発泡ビーズの表面に付着
することなく残った微小な繊維を除去分離する。
に付着しない。このため、アセトンの溶媒とエタノール
の希釈剤が完全に蒸発した後、発泡ビーズの表面に付着
することなく残った微小な繊維を除去分離する。
【0015】残った微小な繊維の発泡ビーズからの除去
分離は、ふるいを使用して行う。ふるいの目の径は、発
泡ビーズの径より小さく、且つ微小な繊維の長さより大
きいものを使用する。ふるいを使用して、発泡ビーズの
表面に付着することなく残った微小な繊維を除去分離す
ると、そこには、表面に微小な繊維が付着した発泡ビー
ズのみが得られる。
分離は、ふるいを使用して行う。ふるいの目の径は、発
泡ビーズの径より小さく、且つ微小な繊維の長さより大
きいものを使用する。ふるいを使用して、発泡ビーズの
表面に付着することなく残った微小な繊維を除去分離す
ると、そこには、表面に微小な繊維が付着した発泡ビー
ズのみが得られる。
【0016】また、発泡ビーズの表面に付着した微小な
繊維の量は、溶媒、希釈剤及びセルロース繊維を発泡ビ
ーズと混合させる前、つまり処理前の発泡ビーズの比重
と、溶媒、希釈剤及びセルロース繊維を発泡ビーズと混
合させ、更に溶媒と希釈剤を蒸発させた後、つまり処理
後の発泡ビーズの比重と、を比較することによって判断
することができる。例えば、上記の条件下では以下のよ
うになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・・・
6リットル アセトン,エタノール(10:1)・・・・50ミリリ
ットル セルロース繊維(長さ 0.3〜 0.5mm)・・・20g 〔結果〕処理前・・・・・ 16.07g/リットル 処理後・・・・・ 18.14g/リットル この条件では、2.07g/リットル増えており、この量に
相当するセルロース繊維が発泡ビーズの表面に付着され
たものと考えられる。
繊維の量は、溶媒、希釈剤及びセルロース繊維を発泡ビ
ーズと混合させる前、つまり処理前の発泡ビーズの比重
と、溶媒、希釈剤及びセルロース繊維を発泡ビーズと混
合させ、更に溶媒と希釈剤を蒸発させた後、つまり処理
後の発泡ビーズの比重と、を比較することによって判断
することができる。例えば、上記の条件下では以下のよ
うになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・・・
6リットル アセトン,エタノール(10:1)・・・・50ミリリ
ットル セルロース繊維(長さ 0.3〜 0.5mm)・・・20g 〔結果〕処理前・・・・・ 16.07g/リットル 処理後・・・・・ 18.14g/リットル この条件では、2.07g/リットル増えており、この量に
相当するセルロース繊維が発泡ビーズの表面に付着され
たものと考えられる。
【0017】これに対して、例えば次のような条件では
以下のようになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・・・
・6リットル アセトン,エタノール(10:1)・・・・100ミリ
リットル セルロース繊維(長さ 0.3〜 0.5mm)・・・・20g 〔結果〕処理前・・・・・ 16.07g/リットル 処理後・・・・・ 17.89g/リットル この条件では、1.81g/リットル増えており、この量に
相当するセルロース繊維が発泡ビーズの表面に付着され
たことと考えられる。
以下のようになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・・・
・6リットル アセトン,エタノール(10:1)・・・・100ミリ
リットル セルロース繊維(長さ 0.3〜 0.5mm)・・・・20g 〔結果〕処理前・・・・・ 16.07g/リットル 処理後・・・・・ 17.89g/リットル この条件では、1.81g/リットル増えており、この量に
相当するセルロース繊維が発泡ビーズの表面に付着され
たことと考えられる。
【0018】次に、表面に微小な繊維を付着した発泡ビ
ーズを金型に詰めて融着して所定形状の発泡スチロール
製品を造ることになるが、この実施例では、特定の製品
を製造する変わりに、寸法が250×50×12mmの発
泡スチロールの試験片aを製造した。金型を使用した発
泡スチロール試験片aの製造は以下のような方法で行わ
れる。
ーズを金型に詰めて融着して所定形状の発泡スチロール
製品を造ることになるが、この実施例では、特定の製品
を製造する変わりに、寸法が250×50×12mmの発
泡スチロールの試験片aを製造した。金型を使用した発
泡スチロール試験片aの製造は以下のような方法で行わ
れる。
【0019】ホッパー内に貯留された表面に微小な繊維
を付着した発泡ビーズを金型に詰める。金型に詰めきれ
ない余分な発泡ビーズは、例えば圧縮空気を利用して、
元のホッパー内に戻される。金型は、2分割されてお
り、これを重合わせる構造になっている。また、2分割
された金型は、固定金型と移動金型とから構成されてい
る。
を付着した発泡ビーズを金型に詰める。金型に詰めきれ
ない余分な発泡ビーズは、例えば圧縮空気を利用して、
元のホッパー内に戻される。金型は、2分割されてお
り、これを重合わせる構造になっている。また、2分割
された金型は、固定金型と移動金型とから構成されてい
る。
【0020】続いて、発泡ビーズを詰めた金型を加熱す
る。加熱は、例えば蒸気を使って行われる。また、蒸気
を使った加熱時間は、例えば 5.5秒である。金型を加熱
した後、ドレン弁を開いて蒸気を逃がした後、内部の発
泡ビーズの加熱を行って融着させる。金型内部の発泡ビ
ーズの加熱は、先ず、一方加熱で、その加熱時間は例え
ば 5.5秒である。一方加熱の後に両方加熱を行う。両方
加熱時間は例えば 7.5秒である。また、金型加熱の内部
の発泡ビーズの加熱温度は、例えば 105度C程度であ
る。
る。加熱は、例えば蒸気を使って行われる。また、蒸気
を使った加熱時間は、例えば 5.5秒である。金型を加熱
した後、ドレン弁を開いて蒸気を逃がした後、内部の発
泡ビーズの加熱を行って融着させる。金型内部の発泡ビ
ーズの加熱は、先ず、一方加熱で、その加熱時間は例え
ば 5.5秒である。一方加熱の後に両方加熱を行う。両方
加熱時間は例えば 7.5秒である。また、金型加熱の内部
の発泡ビーズの加熱温度は、例えば 105度C程度であ
る。
【0021】加熱の終了後は金型の冷却を行う。冷却は
例えば水冷式で行われる。つまり、水冷式の場合には、
使用する金型に冷却用の冷却水路が形成されていて、こ
の冷却水路に冷却水を注入して、金型を冷やす。金型の
冷却は、先ず移動金型の冷却を先に行う。移動金型の冷
却時間は例えば4秒である。続いて、固定金型の冷却を
4秒行う。その後、金型を真空冷却で例えば25秒間冷
やす。そして、エアーで金型内の発泡スチロール試験片
を金型内面から離して、製造工程は完了し、発泡スチロ
ール試験片が得られる。
例えば水冷式で行われる。つまり、水冷式の場合には、
使用する金型に冷却用の冷却水路が形成されていて、こ
の冷却水路に冷却水を注入して、金型を冷やす。金型の
冷却は、先ず移動金型の冷却を先に行う。移動金型の冷
却時間は例えば4秒である。続いて、固定金型の冷却を
4秒行う。その後、金型を真空冷却で例えば25秒間冷
やす。そして、エアーで金型内の発泡スチロール試験片
を金型内面から離して、製造工程は完了し、発泡スチロ
ール試験片が得られる。
【0022】以上のような工程で製造された発泡スチロ
ール試験片aを、従来のものと可撓性について比較する
と次のようになる。比較は発泡スチロール試験片aを図
1に図示するように曲げたときの曲がり長さXをとっ
た。なお、試験片の寸法は250×50×12mmであ
る。 〔条件〕 S:従来の発泡スチロール製 A:55倍予備発泡ビーズ6リットル、セルロース繊維
20g アセトン,エタノール(10:1)の割合で50ミリリ
ットル B:55倍予備発泡ビーズ6リットル、セルロース繊維
20g アセトン,エタノール(10:1)の割合で100ミリ
リットル C:Aの処理を施した発泡ビーズに未処理の発泡ビーズ
を同量混合 〔評価〕 S:X= 15.28cm A:X= 12.56cm B:X= 12.62cm C:X= 14.12cm 以上の試験結果からもわかるように、発泡ビーズの表面
に繊維を付着させたものは、可撓性が増すことがわか
る。
ール試験片aを、従来のものと可撓性について比較する
と次のようになる。比較は発泡スチロール試験片aを図
1に図示するように曲げたときの曲がり長さXをとっ
た。なお、試験片の寸法は250×50×12mmであ
る。 〔条件〕 S:従来の発泡スチロール製 A:55倍予備発泡ビーズ6リットル、セルロース繊維
20g アセトン,エタノール(10:1)の割合で50ミリリ
ットル B:55倍予備発泡ビーズ6リットル、セルロース繊維
20g アセトン,エタノール(10:1)の割合で100ミリ
リットル C:Aの処理を施した発泡ビーズに未処理の発泡ビーズ
を同量混合 〔評価〕 S:X= 15.28cm A:X= 12.56cm B:X= 12.62cm C:X= 14.12cm 以上の試験結果からもわかるように、発泡ビーズの表面
に繊維を付着させたものは、可撓性が増すことがわか
る。
【0023】
【第2実施例】第2実施例では、微小な繊維としてビニ
ロン繊維を使用し、また、溶媒と希釈剤の比率、つまり
アセトンとエタノールの比率を1:1とした。発泡ビー
ズは第1実施例と同じ55倍予備発泡のものを使用し
た。なお、発泡スチロール試験片aの製造方法及び試験
片の寸法は前述の第1実施例と同じである。また、溶
媒、希釈剤及びビニロン繊維を発泡ビーズと混合させる
前、つまり処理前の発泡ビーズの比重と、溶媒、希釈剤
及びビニロン繊維を発泡ビーズと混合させ、更に溶媒と
希釈剤を蒸発させた後、つまり処理後の発泡ビーズの比
重との差異から、発泡ビーズの表面に付着した微小な繊
維の量は、次の条件下では以下のようになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・10
リットル アセトン,エタノール(1:1)・・・・125ミリリ
ットル セルロース繊維(長さ 2.0mm)・・・・・10g 〔結果〕処理前・・・・・ 32.69g/リットル 処理後・・・・・ 33.15g/リットル この条件では、0.46g/リットル増えており、この量に
相当するビニロン繊維が発泡ビーズの表面に付着された
ものと考えられる。
ロン繊維を使用し、また、溶媒と希釈剤の比率、つまり
アセトンとエタノールの比率を1:1とした。発泡ビー
ズは第1実施例と同じ55倍予備発泡のものを使用し
た。なお、発泡スチロール試験片aの製造方法及び試験
片の寸法は前述の第1実施例と同じである。また、溶
媒、希釈剤及びビニロン繊維を発泡ビーズと混合させる
前、つまり処理前の発泡ビーズの比重と、溶媒、希釈剤
及びビニロン繊維を発泡ビーズと混合させ、更に溶媒と
希釈剤を蒸発させた後、つまり処理後の発泡ビーズの比
重との差異から、発泡ビーズの表面に付着した微小な繊
維の量は、次の条件下では以下のようになる。 〔条件〕55倍予備発泡ビーズ・・・・・・・・・10
リットル アセトン,エタノール(1:1)・・・・125ミリリ
ットル セルロース繊維(長さ 2.0mm)・・・・・10g 〔結果〕処理前・・・・・ 32.69g/リットル 処理後・・・・・ 33.15g/リットル この条件では、0.46g/リットル増えており、この量に
相当するビニロン繊維が発泡ビーズの表面に付着された
ものと考えられる。
【0024】可撓性の試験方法は、前記第1実施例と異
なり、図2のように、発泡スチロール試験片aをL=1
5cmの間隔をおいて2点支持し、その中央に重りwを載
せて発泡スチロール試験片aを撓ませ、発泡スチロール
試験片aが破断するまでその重りwの重量(荷重)を増
し、破断時の発泡スチロール試験片aの撓み量Yを測定
した。 〔条件〕 発泡スチロール試験片aの寸法:250×50×12mm S:従来の発泡スチロール製 D:55倍予備発泡ビーズ10リットル、ビニロン繊維
10g アセトン,エタノール(1:1)の割合で125ミリリ
ットル 〔評価〕 S:Y=3.87cm(荷重=0.88kg) D:Y=4.00cm(荷重=0.89kg) 以上の試験結果からもわかるように、発泡ビーズの表面
に繊維を付着させたものは、可撓性が増すことがわか
る。
なり、図2のように、発泡スチロール試験片aをL=1
5cmの間隔をおいて2点支持し、その中央に重りwを載
せて発泡スチロール試験片aを撓ませ、発泡スチロール
試験片aが破断するまでその重りwの重量(荷重)を増
し、破断時の発泡スチロール試験片aの撓み量Yを測定
した。 〔条件〕 発泡スチロール試験片aの寸法:250×50×12mm S:従来の発泡スチロール製 D:55倍予備発泡ビーズ10リットル、ビニロン繊維
10g アセトン,エタノール(1:1)の割合で125ミリリ
ットル 〔評価〕 S:Y=3.87cm(荷重=0.88kg) D:Y=4.00cm(荷重=0.89kg) 以上の試験結果からもわかるように、発泡ビーズの表面
に繊維を付着させたものは、可撓性が増すことがわか
る。
【0025】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。上記実施例では、
55倍予備発泡ビーズを使用したもので説明したが、発
泡倍率についてはこれに限定されるものでなく、予備発
泡ビーズであればよい。また、溶媒にはアセトンを使用
し、また、希釈剤にはエタノールを使用したが、溶媒並
びに希釈剤はこれに限定されるものではなく、要は発泡
ビーズの表面を溶かし、その表面に繊維を付着できるも
のであればよい。更に、繊維としてセルロースやビニロ
ンを使用したが、これに限定されるものではなく、他の
繊維を使用してもよい。
ものではなく、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々
の改変をなし得ることは勿論である。上記実施例では、
55倍予備発泡ビーズを使用したもので説明したが、発
泡倍率についてはこれに限定されるものでなく、予備発
泡ビーズであればよい。また、溶媒にはアセトンを使用
し、また、希釈剤にはエタノールを使用したが、溶媒並
びに希釈剤はこれに限定されるものではなく、要は発泡
ビーズの表面を溶かし、その表面に繊維を付着できるも
のであればよい。更に、繊維としてセルロースやビニロ
ンを使用したが、これに限定されるものではなく、他の
繊維を使用してもよい。
【0026】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、この発
明に係る可撓性発泡スチロール製品の製造方法によれ
ば、ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビーズの表面を
溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチレンを予備発
泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微小な繊維を混
合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着し、溶媒
及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に付着しなかっ
た微小な繊維を分離除去し、表面に微小な繊維を付着し
た発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定形状の発泡ス
チロール製品を製造する方法により、各発泡ビーズ同士
の融着部分には繊維が介在して、この繊維によって発泡
スチロール製品の可撓性を高めることができる。
明に係る可撓性発泡スチロール製品の製造方法によれ
ば、ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビーズの表面を
溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチレンを予備発
泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微小な繊維を混
合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を付着し、溶媒
及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に付着しなかっ
た微小な繊維を分離除去し、表面に微小な繊維を付着し
た発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定形状の発泡ス
チロール製品を製造する方法により、各発泡ビーズ同士
の融着部分には繊維が介在して、この繊維によって発泡
スチロール製品の可撓性を高めることができる。
【0027】そして、発泡スチロール製品の可撓性を高
めることにより、発泡スチロール製品を曲げ変形して包
装容器内の内部隙間に充填させることができ、これによ
り、汎用性を高めることができ、内部隙間の形状に合っ
た発泡スチロール製品をその都度成型するのを減少で
き、コストの低減に寄与することができる。また、曲げ
や捩じりの外力が作用しても、変形してその外力を吸収
して、簡単に破損することのない発泡スチロール製の水
産用魚凾などの容器を得ることができる等、極めて新規
的有益なる効果を奏するものである。
めることにより、発泡スチロール製品を曲げ変形して包
装容器内の内部隙間に充填させることができ、これによ
り、汎用性を高めることができ、内部隙間の形状に合っ
た発泡スチロール製品をその都度成型するのを減少で
き、コストの低減に寄与することができる。また、曲げ
や捩じりの外力が作用しても、変形してその外力を吸収
して、簡単に破損することのない発泡スチロール製の水
産用魚凾などの容器を得ることができる等、極めて新規
的有益なる効果を奏するものである。
【図1】第1実施例の曲げ試験を示す図である。
【図2】第2実施例の撓み試験を示す図である。
a:発泡スチロール試験片
w:重り
L:発泡スチロール試験片の支持間隔(=15cm)
X:曲がり長さ
Y:撓み量
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
C08J 9/22 CET 7148−4F
// B29K 105:06
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリスチレンを予備発泡させた発泡ビー
ズの表面を溶かす働きの溶媒及び希釈剤と、ポリスチレ
ンを予備発泡させた発泡ビーズとを混合し、これに微小
な繊維を混合して、発泡ビーズの表面に微小な繊維を付
着し、溶媒及び希釈剤の蒸発後、発泡ビーズの表面に付
着しなかった微小な繊維を分離除去し、表面に微小な繊
維を付着した発泡ビーズを金型に詰めて融着して所定形
状の発泡スチロール製品を製造することを特徴とする可
撓性発泡スチロール製品の製造方法。 - 【請求項2】 溶媒はアセトン、希釈剤はエタノールか
らなる請求項1記載の可撓性発泡スチロール製品の製造
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3153080A JPH05464A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可撓性発泡スチロール製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3153080A JPH05464A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可撓性発泡スチロール製品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05464A true JPH05464A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=15554543
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3153080A Pending JPH05464A (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 可撓性発泡スチロール製品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05464A (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5763335A (en) * | 1980-10-02 | 1982-04-16 | Murakashi Sekkai Kogyo Kk | Preparation of foamed polystyrene resin bead having modified compatibility with cementing material |
| JPS5889624A (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-28 | Karitasu Kogyo Gijutsu Kaihatsu Center:Kk | 静電気を防止,除去する発泡スチロ−ル成型品の製造法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP3153080A patent/JPH05464A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5763335A (en) * | 1980-10-02 | 1982-04-16 | Murakashi Sekkai Kogyo Kk | Preparation of foamed polystyrene resin bead having modified compatibility with cementing material |
| JPS5889624A (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-28 | Karitasu Kogyo Gijutsu Kaihatsu Center:Kk | 静電気を防止,除去する発泡スチロ−ル成型品の製造法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19950516 |