JPH0549465U - 自動車用シートのスライド装置 - Google Patents
自動車用シートのスライド装置Info
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- JPH0549465U JPH0549465U JP10392591U JP10392591U JPH0549465U JP H0549465 U JPH0549465 U JP H0549465U JP 10392591 U JP10392591 U JP 10392591U JP 10392591 U JP10392591 U JP 10392591U JP H0549465 U JPH0549465 U JP H0549465U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 自動車用パワーシートのシートボトムを正確
に狙った位置に停止させるようにする。 【構成】 自動車用シートのスライド装置において、モ
ータ6の回転を減速する回転減速機構7は第一減速機構
71と第二減速機構72と回転切替手段と回転中継手段
73とが直列に接続されてなり、各減速機構はサンギヤ
ーと、サンギヤーよりも大径の第一リングギヤーと、こ
のリングギヤーとサンギヤーの双方に噛合してサンギヤ
ーの周りを公転する複数個のプラネタリーギヤーとこれ
らのプラネタリーギヤーに対してその公転が伝達される
ように連結されたキャリアとからなり、上記回転切替手
段は、第二減速機構72の減速作用を阻止して第一減速
機構71の回転をそのまま第二減速機構72に伝達する
ように切り替え可能に構成されている。
に狙った位置に停止させるようにする。 【構成】 自動車用シートのスライド装置において、モ
ータ6の回転を減速する回転減速機構7は第一減速機構
71と第二減速機構72と回転切替手段と回転中継手段
73とが直列に接続されてなり、各減速機構はサンギヤ
ーと、サンギヤーよりも大径の第一リングギヤーと、こ
のリングギヤーとサンギヤーの双方に噛合してサンギヤ
ーの周りを公転する複数個のプラネタリーギヤーとこれ
らのプラネタリーギヤーに対してその公転が伝達される
ように連結されたキャリアとからなり、上記回転切替手
段は、第二減速機構72の減速作用を阻止して第一減速
機構71の回転をそのまま第二減速機構72に伝達する
ように切り替え可能に構成されている。
Description
【0001】
本考案は、自動車用シートの前後の位置決めをモータの駆動力で行う、いわゆ るパワーシートのスライド装置に関するものである。
【0002】
通常、図6の平面図に示すように、自動車用のシート1は着座席であるシート ボトム11と背凭れであるシートバック12とから構成されている。そして、い わゆるパワーシートと称されるシート1は、スライド装置が装着され、モータ6 の駆動によってシートボトム11の前後動が可能に構成されている。
【0003】 このスライド装置は、車体(フロアF)に固設されたロアレール21およびシ ートボトム11を支持して上記ロアレール21にスライド可能に嵌合されたアッ パーレール22からなるスライドレール2と、上記アッパーレール22に回転可 能に取り付けられ、かつ回転軸61および回転方向変換手段3を介してモータ6 に接続されたスクリューシャフト4と、車体(フロアF)に一体に固設され上記 スクリューシャフト4に螺合するように構成されたナット体5とから構成されて いる。回転方向変換手段3としては、通常駆動力伝達側のウォームギヤーとそれ を受ける側の平歯車とで構成されていることが多い。
【0004】 従って、モータ6を駆動させることにより、回転方向変換手段3を介してその 回転力はスクリューシャフト4に伝達されるため、スクリューシャフト4は回転 する。そして、このスクリューシャフト4は、フロアFに固設されたナット体5 に螺合しているため、上記回転に伴って前後動し、スクリューシャフト4に連結 されたシートボトム11も前後動を行う。
【0005】
ところで、上記のような従来のパワーシートにおいては、モータ6の駆動力は 直接回転軸61に伝えられるように構成されているため、回転方向変換手段3内 のウォームギアーで減速されるとはいいながら、かなり高速度でスクリューシャ フト4を回転させる。従って、シート1の着座者のスイッチ操作はかなりむずか しく、正確に狙った位置でシートボトム11を停止させることができない。結局 シートボトム11の前後動を数回繰り返した後、ようやく位置決めをすることが できるというのが実情であり、そのため無駄な作動を行うばかりでなく、時間的 なロスを生じさせることになる。
【0006】 本考案は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、無駄な 作動をなくし、狙った位置にシートボトムを正確に停止させることのできる自動 車用シートのスライド装置を提供することを目的としている。
【0007】
本考案の請求項1に係る自動車用シートのスライド装置は、車体に固設された ロアレールと、シートボトムを支持して上記ロアレールにスライド可能に嵌合さ れたアッパーレールと、回転減速機構を介してモータに接続されたスクリューシ ャフトと、このスクリューシャフトに螺合するナット体とを備え、モータの回転 力をスクリューシャフトおよびナット体を介してシートボトムの前後動に変換す るようにした自動車用シートのスライド装置において、上記回転減速機構は第一 減速機構と、第二減速機構と、第一減速機構と第二減速機構とによる二段減速と いずれか一方による一段減速とに切り替える回転切替手段とを備えていることを 特徴とするものである。
【0008】 本考案の請求項2に係る自動車用のスライド装置は、車体に固設されたロアレ ールと、シートボトムを支持して上記ロアレールにスライド可能に嵌合されたア ッパーレールと、回転減速機構を介してモータに接続されたスクリューシャフト と、このスクリューシャフトに螺合するナット体とを備え、モータの回転力をス クリューシャフトおよびナット体を介してシートボトムの前後動に変換するよう にした自動車用シートのスライド装置において、上記回転減速機構は回転切替手 段と互いに直列に接続された第一減速機構と第二減速機構と回転中継手段とから なり、上記第一減速機構は、上記モータの回転軸に取り付けられた第一サンギヤ ーと、内歯が設けられた上記第一サンギヤーよりも大径の第一リングギヤーと、 この第一リングギヤーと上記第一サンギヤーの双方に噛合して第一サンギヤーの 周りを公転する複数個の第一プラネタリーギヤーと、これら複数個の第一プラネ タリーギヤーに対してその公転が伝達されるように連結され、かつモータの回転 中心と同心で回転する第一キャリアとからなり、上記第二減速機構は、上記第一 キャリアの回転軸に取り付けられた第二サンギヤーと、内歯が設けられた上記第 二サンギヤーよりも大径の第二リングギヤーと、この第二リングギヤーと上記第 二サンギヤーの双方に噛合して第二サンギヤーの周りを公転する複数個の第二プ ラネタリーギヤーと、これら複数個の第二プラネタリーギヤーに対してその公転 が伝達されるように連結され、かつモータの回転中心と同心で回転する第二キャ リアとからなり、上記回転中継手段はその入力軸が上記第二キャリアの回転中心 に連結され、出力軸がスクリューシャフトに連結されてなり、上記回転切替手段 は、第二減速機構の減速作用を阻止して第一減速機構の回転をそのまま回転中継 手段に伝達するように切り替え可能に構成されていることを特徴とするものであ る。
【0009】
上記請求項1記載の自動車用シートのスライド装置によれば、上記回転減速機 構は、第一減速機構と、第二減速機構と、第一減速機構と第二減速機構とによる 二段減速といずれか一方による一段減速とに切り替える切替手段とを備えている ため、上記回転切替切替手段を操作して、モータの回転の一段減速または二段減 速を選択することができる。
【0010】 上記請求項2記載の自動車用シートのスライド装置によれば、上記回転減速機 構は、第一減速機構と第二減速機構と回転切替手段と回転中継手段とが直列に接 続されてなり、第一減速機構および第二減速機構は、それぞれ第一および第二の サンギヤーと、このサンギヤーに噛合してその周りを公転する複数個のプラネタ リーギヤーと、これら複数個のプラネタリーギヤーの自転の中心部に連結軸が嵌 合されてモータの回転中心と同心で回転するキャリアとからなり、いわゆるプラ ネタリーギヤー方式の減速機が同軸で直列に接続されているため、通常は上記モ ータの回転は、第一減速機構および第二減速機構の二段で減速されて第二減速機 構の第二キャリアに伝達される。
【0011】 そして、第二減速機構に引き続き設けられた回転切替手段は、第二減速機構の 減速作用を阻止して第一減速機構の回転をそのまま第二減速機構に伝達するよう に切り替え可能に構成されているため、この切り替えを行うことによって、上記 二段の減速を第一減速機構のみの一段の減速に変更することができる。
【0012】 第二減速機構の第二キャリアの回転は、上記回転中継手段を介してスクリュー シャフトの回転に伝達される。
【0013】 従って、上記切り替え操作を行い、ナット体に螺合しているスクリューシャフ トの回転の遅速を調節することにより、それに結合したシートボトムの前後動の 遅速を調節することができるため、シートボトムの位置決め操作は無駄なく正確 になる。
【0014】
図1は、本考案に係るスライド装置を装着したシートの骨格を示す斜視図であ る。この図に示すように、自動車用のシート1は着座席であるシートボトム11 と背凭れであるシートバック12とから構成されている。そして、シートボトム 11は骨格としての車幅方向一対のフレーム13を有している。
【0015】 一方、シートボトム11の下部には車幅方向一対のスライドレール2が設けら れている。このスライドレール2は、フロアFに固設されたロアレール21とこ れに前後方向に摺動自在に嵌合したアッパーレール22とから構成され、このア ッパーレール22の上部にフレーム13が一体に取り付けられている。
【0016】 上記一対のアッパーレール22には、後述するモータ6および回転減速機構7 を下部に吊持する支持板23が架橋されている。そして、上記回転減速機構7を 貫通して回転軸61が設けられ、その両端はアッパーレール22の両内側部に固 設された回転方向変換手段3に結合している。回転方向変換手段3としては、通 常駆動力伝達側のウォームギヤーとそれを受ける側の平歯車とで構成されている 。そして、この回転方向変換手段3とアッパーレール22の後側部に設けられた ブラケット24とにスクリューシャフト4が差し渡された状態で軸支され、その 中間部分はフロアFに固設されたナット体5に螺合している。
【0017】 図2は上記回転減速機構7の分解斜視図である。回転減速機構7は、この図に 示すようにモータ6の駆動力を直接受ける第一減速機構71と、この第一減速機 構71を介してモータ6の駆動力を二次的に受ける第二減速機構72と、この第 二減速機構72からの駆動力をスクリューシャフト4への回転伝達用の回転軸6 1に中継する回転中継手段73とから構成されている。
【0018】 そして、第一減速機構71は、モータ6の回転軸に設けられた第一サンギヤー 62と、このサンギヤー62の周りに等間隔で配置される3個の第一プラネタリ ーギヤー71bと、これらの第一プラネタリーギヤー71bにその内歯71a’ が噛合するように装着される第一リングギヤー71aと、外周に外歯71c’の 設けられた第一キャリア71c(外歯車付キャリア)とから構成されている。
【0019】 第一プラネタリーギヤー71bの中心には中心軸孔71b’が設けられており 、第一キャリア71cのこの中心軸孔71b’に対応する位置にはそれに嵌合す るピン71dが設けられ、このピン71dが上記中心軸孔71b’に差し込まれ ることにより、プラネタリーギヤー71bがピン71dに回転可能に結合され、 これによってプラネタリーギヤー71bの公転を第一キャリア71cの自転とし て伝達するようにしている。
【0020】 第一キャリア71cのピン71dが設けられた面と反対の面にはその中心部分 に第二減速機構72の一部をなす第二サンギヤー62’が一体に設けられている 。
【0021】 また、第二減速機構72は、上記第二サンギヤー62’と、このサンギヤー6 2’の周りに等間隔で配置される3個の第二プラネタリーギヤー72bと、これ らのプラネタリーギヤー72bにその内歯72a’が噛合するように装着される 第二リングギヤー72aと、中心に嵌合孔72eを有する第二キャリア72cと から構成されている。
【0022】 第二プラネタリーギヤー72bの中心には中心軸孔72b’が設けられており 、第二キャリア72cのこの中心軸孔72b’に対応する位置にはそれに嵌合す るピン72dが設けられ、このピン72dを上記中心軸孔72b’に差し込むこ とによって第二プラネタリーギヤー72bの公転を第二キャリア72cの回転( 自転)として伝達することができるようにしている。
【0023】 第二リングギヤー72aの外周面には、帯溝72fが全周に亘って設けられ、 この帯溝72fにシフトフォーク8の下部先端に設けられた爪部81を嵌め込む ようにしている。また、第二キャリア72cの中心には、第一平歯車73aの回 転軸73cを嵌合するための嵌合孔72eが設けられている。この嵌合孔72e には、上記回転軸73cが軸方向には摺動自在で回転は阻止されるように嵌合さ れている。第二リングギヤー72aは、ケーシング9の内部で軸方向に摺動自在 とされている。
【0024】 また、第二リングギヤー72aの下流側の端面周縁部には、図3および図4に 示される平歯72gが形成されている。この平歯72gは、ケーシング9の垂直 壁91内面に設けられた平歯92に噛合するように形成されている。
【0025】 更に第二リングギヤー72aを上流側に移動させると、その内歯72a’は第 一キャリア71cの外歯71c’と噛合するようになされている。
【0026】 回転中継手段73は入力軸となる回転軸73cに軸支された第一平歯車73a と、この第一平歯車73aに噛合する第二平歯車73bとから構成され、この第 二平歯車73bはスクリューシャフト4を回転させる回転軸(出力軸)61に取 り付けられている。
【0027】 以上のような回転減速機構7のうち、第一減速機構71の第一キャリア71c と第二減速機構72とは、図3および図4に示すように、円筒状のケーシング9 の中に納められている。そして、このケーシング9と第一リングギヤー71aと を同心で結合することによって第一減速機構71と第二減速機構72とが一体化 する。また、上記平歯車73a、73bはケーシング9内に納められ、図3およ び図4に示すように、ケーシング9を閉止する蓋体10によって回転軸61、7 3cが支持されている。
【0028】 ケーシング9の外部には、図2に示すように、逆U字状のシフトフォーク8が 、ケーシング9を跨いだ状態で支点82周りに揺動自在に設けられている。そし て、その下部先端には一対の爪部81が互いに対向するように突出して設けられ 、これら爪部81はケーシング9の胴部に穿孔された連絡孔83からケーシング 9の内部に没入し、その先端部(爪部81)が上記第二リングギヤー72aの帯 溝72fに嵌め込まれている。
【0029】 従って、シフトフォーク8を支点82周りに揺動させることによって、爪部8 1および帯溝72fを介して第二リングギヤー72aをケーシング9内で軸方向 に前後動させることができる。なお、図1に示すように、シートボトム11のフ レーム13の外側方には切替レバー15が設けられ、この切替レバー15とシフ トフォーク8とはワイヤ14によって連結され、切替レバー15を操作すること によってシフトフォーク8を動かすことができるようにしている。
【0030】 このような切替レバー15とシフトフォーク8とケーシング9内を筒方向に摺 動する第二リングギヤー72aとによって回転切替手段が構成されている。
【0031】 以下本考案の作用について、図3乃至図5を基に説明する。まず、図4に示す 状態にある切替レバー15を操作してワイヤ14を介しシフトフォーク8を支点 82周りに反時計方向に回動させると、シフトフォーク8の爪部81は右方に移 動するため、それが帯溝72fに嵌合している第二リングギヤー72aは右方に 移動し、ケーシング9の垂直壁91に当止して、そこに設けられた平歯92に噛 合して図3に示す状態になり、第二リングギヤー72aの回転は阻止される。
【0032】 この状態で、モータ6を駆動させると、その回転はまず第一サンギヤー62を 介して3個の第一プラネタリーギヤー71bに伝えられ、プラネタリーギヤー7 1bは第一リングギヤー71aとの間で自転しながら第一サンギヤー62の周り を公転する。各プラネタリーギヤー71bの公転により第一キャリア71cも同 速で回転する。
【0033】 第二リングギヤー72aはその右縁部に設けられた平歯72gが、ケーシング 9の垂直壁91の内面に設けられた平歯92に噛合して回転が阻止されているた め、第一キャリア71cが回転すると、それに設けられた第二サンギヤー62’ と噛合する3個の第二プラネタリーギヤー72bは自転しながら公転する。そし て、第二プラネタリーギヤー72bにピン72dを介して結合された第二キャリ ア72cが回転する。そして、モータ6の回転は、第一減速機構71と第二減速 機構72との二段減速が行われて第二キャリア72cに伝達される。
【0034】 第二キャリア72cが回転すると、その回転は、回転軸73cを介して第一平 歯車73aに伝えられ、更にそれに噛合している第二平歯車73bに伝えられて 回転軸61を回転させる。回転軸61が回転すると、その回転は回転中継手段3 を介してスクリューシャフト4を回転させるため、前記のように、このスクリュ ーシャフト4の回転に従ってシートボトム11は前後動する。
【0035】 次に、図3の状態から切替レバー15を操作してシフトフォーク8を支点82 周りに時計方向に回動させると、シフトフォーク8の爪部81は左方に移動する ため、それが帯溝72fに嵌合している第二リングギヤー72aは左方に移動し 、図4に示すように、垂直壁91の平歯92と第二リングギヤー72aの平歯7 2gとの噛合は解除されると共に、第二リングギヤー72aは第一キャリア71 cに被ぶさるように嵌合して第二リングギヤー72aと第一キャリア71cとは それぞれの内歯72a’と外歯71c’との噛合によって互いに一体に結合する 。
【0036】 従って、この状態では、第一キャリア71cと第二リングギヤー72aとは一 体化しており、また第二プラネタリーギヤー72bも固定された状態になるため 、第一キャリア71cの回転はそのまま第二リングギヤー72aに伝わり、それ に固定状態の第二プラネタリーギヤー72bは自転せずに第二サンギヤー62’ 周りを第二リングギヤー72aと共回りするため、この部分では減速されずに、 いわゆる一段減速によって第一キャリア71cの回転はそのまま回転軸73cに 伝達される。回転軸73c以降の回転力の伝達については先に説明した通りであ る。
【0037】 図5は、図2のA−A線視図およびB−B線視図を兼ねた図である(図中括弧 を付した符号は、B−B線視図を表す)。この図に示すように、第一サンギヤー 62およびリングギヤー71aの有効半径をそれぞれD1およびD2とすれば、 第一サンギヤー62の回転速度に対する第一プラネタリーギヤー71bの公転の 回転速度の減速比は、D1/D2となる。同様に、第二サンギヤー62’および 第二リングギヤー72aの有効半径をD3およびD4とすれば、第二サンギヤー 62’の回転速度に対する第二プラネタリーギヤー72bの公転の回転速度の減 速比は、D3/D4となる。
【0038】 従って、第二リングギヤー72aと第一キャリア71cとが互いに嵌合した図 4に示される状態では、モータ6の回転速度は、D1/D2だけ減速されて回転 軸61に伝えられるが、第二リングギヤー72aの平歯72gと垂直壁91の平 歯92とが噛合した図3に示される状態では、モータ6の回転速度は、(D1/ D2)×(D3/D4)と、更に減速された状態で回転軸61に伝えられる。
【0039】 シートボトム11の前後位置の設定を行うときは、まず切替レバー15を図4 に示す状態にしてモータ6を駆動させる。そうすると、この状態では上記のよう にモータ6の回転に対して一段の減速しか行われておらず、速い速度でシートボ トム11は前後動するため、無駄な時間を費やさずに目的の位置の近辺までシー トボトム11を移動させることができる。
【0040】 そして、シートボトム11が目的の位置の近傍まで到着したら、切替レバー1 5を操作して図3に示す状態に切り替える。そうすると、この状態では上記のよ うにモータ6の回転に対して二段の減速が行われており、遅い速度でシートボト ム11は前後動するため、目的の位置でモータ6の駆動を止めることにより、シ ートボトム11をオーバーランすることなく狙った位置で停止させることができ る。
【0041】 以上説明したように、本考案の自動車用シートのスライド装置は、サンギヤー 、リングギヤーおよびプラネタリーギヤーを組み合わせて全体として円筒状を形 成するように取りまとめ、モータ6の回転数を減少させながらスクリューシャフ ト4に伝えるものであるため、シートボトム11下部の狭い空間に減速用の回転 減速機構7を設置することができ好都合である。
【0042】 また、第二リングギヤー72aをケーシング9内で左右に摺動させることによ って回転速度の切り替えを行うことができるため、この切り替え操作によってシ ートボトム11のオーバーランを防止し、狙った位置に確実に停止させることが できる。
【0043】
以上説明したように本考案の自動車用シートのスライド装置は、駆動用のモー タと回転軸との間に回転減速機構7を介在させ、この回転減速機構は、サンギヤ ーと、リングギヤーと、このリングギヤーと上記サンギヤーの双方に噛合してサ ンギヤーの周りを公転する複数個のプラネタリーギヤーとを備えて構成されてい るため、コンパクトにまとめた小型のものとして得ることができる。従って、シ ートボトム下部の狭い空間にも充分装着が可能である。
【0044】 また、上記の回転減速機構によってモータの回転速度は減速されるため、シー トボトムの移動速度は従来よりも低速となり、結果として見計いの早止めやオー バーランが防止され、シートボトムを一回の操作で狙った位置に正確に停止させ ることができる。
【0045】 加えて、回転減速機構を二段に分けて直列に設け、内部のリングギヤーの動作 によって回転速度を切り替えることができるように構成されているため、操作者 はシートボトムの前後動の遅速を制御することができ、より迅速に、かつより正 確にシートボトムを目的の位置に停止させることができる。
【図1】本考案の自動車用シートのスライド装置を装着
したシートの骨格を示す斜視図である。
したシートの骨格を示す斜視図である。
【図2】本考案に係る回転減速機構の分解斜視図であ
る。
る。
【図3】本考案に係る回転減速機構において、二重の減
速が行われない状態を示す正面視の断面図である。
速が行われない状態を示す正面視の断面図である。
【図4】本考案に係る回転減速機構において、二重の減
速が行わている状態を示す正面視の断面図である。
速が行わている状態を示す正面視の断面図である。
【図5】図2のA−A線断面図またはB−B線断面図で
ある。
ある。
【図6】従来のパワーシートの骨格を示す平面図であ
る。
る。
1 シート 11 シートボトム 12 シートバック 13 フレーム 14 ワイヤ 15 切替レバー 2 スライドレール 21 ロアレール 22 アッパーレール 23 支持板 24 ブラケット 3 回転方向変換手段 4 スクリューシャフト 5 ナット体 6 モータ 61 回転軸 62 第一サンギヤー 7 回転減速機構 71 第一減速機構 71a 第一リングギヤー 71b 第一プラネタリーギヤー 71c 第一キャリア(外歯付キャリア) 72 第二減速機構 72a 第二リングギヤー 72b 第二プラネタリーギヤー 72c 第二キャリア 73 回転中継手段 8 シフトフォーク 9 ケーシング
Claims (2)
- 【請求項1】 車体に固設されたロアレールと、シート
ボトムを支持して上記ロアレールにスライド可能に嵌合
されたアッパーレールと、回転減速機構を介してモータ
に接続されたスクリューシャフトと、このスクリューシ
ャフトに螺合するナット体とを備え、モータの回転力を
スクリューシャフトおよびナット体を介してシートボト
ムの前後動に変換するようにした自動車用シートのスラ
イド装置において、上記回転減速機構は第一減速機構
と、第二減速機構と、第一減速機構と第二減速機構とに
よる二段減速といずれか一方による一段減速とに切り替
える回転切替手段とを備えていることを特徴とする自動
車用シートのスライド装置。 - 【請求項2】 車体に固設されたロアレールと、シート
ボトムを支持して上記ロアレールにスライド可能に嵌合
されたアッパーレールと、回転減速機構を介してモータ
に接続されたスクリューシャフトと、このスクリューシ
ャフトに螺合するナット体とを備え、モータの回転力を
スクリューシャフトおよびナット体を介してシートボト
ムの前後動に変換するようにした自動車用シートのスラ
イド装置において、上記回転減速機構は回転切替手段と
互いに直列に接続された第一減速機構と第二減速機構と
回転中継手段とからなり、上記第一減速機構は、上記モ
ータの回転軸に取り付けられた第一サンギヤーと、内歯
が設けられた上記第一サンギヤーよりも大径の第一リン
グギヤーと、この第一リングギヤーと上記第一サンギヤ
ーの双方に噛合して第一サンギヤーの周りを公転する複
数個の第一プラネタリーギヤーと、これら複数個の第一
プラネタリーギヤーに対してその公転が伝達されるよう
に連結され、かつモータの回転中心と同心で回転する第
一キャリアとからなり、上記第二減速機構は、上記第一
キャリアの回転軸に取り付けられた第二サンギヤーと、
内歯が設けられた上記第二サンギヤーよりも大径の第二
リングギヤーと、この第二リングギヤーと上記第二サン
ギヤーの双方に噛合して第二サンギヤーの周りを公転す
る複数個の第二プラネタリーギヤーと、これら複数個の
第二プラネタリーギヤーに対してその公転が伝達される
ように連結され、かつモータの回転中心と同心で回転す
る第二キャリアとからなり、上記回転中継手段はその入
力軸が上記第二キャリアの回転中心に連結され、出力軸
がスクリューシャフトに連結されてなり、上記回転切替
手段は、第二減速機構の減速作用を阻止して第一減速機
構の回転をそのまま回転中継手段に伝達するように切り
替え可能に構成されていることを特徴とする自動車用シ
ートのスライド装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10392591U JP2555983Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 自動車用シートのスライド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10392591U JP2555983Y2 (ja) | 1991-12-17 | 1991-12-17 | 自動車用シートのスライド装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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|---|---|---|---|---|
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-
1991
- 1991-12-17 JP JP10392591U patent/JP2555983Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR101435548B1 (ko) * | 2010-02-18 | 2014-09-02 | 존슨 컨트롤즈 컴포넌츠 게엠베하 운트 코. 카게 | 차량 시트용 구동 유닛 |
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