JPH0549908U - 伸縮継手装置 - Google Patents

伸縮継手装置

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JPH0549908U
JPH0549908U JP10158291U JP10158291U JPH0549908U JP H0549908 U JPH0549908 U JP H0549908U JP 10158291 U JP10158291 U JP 10158291U JP 10158291 U JP10158291 U JP 10158291U JP H0549908 U JPH0549908 U JP H0549908U
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宗夫 嘉本
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株式会社日本アルミ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空間21を挟んで隣接する各躯体23a,2
3bが相対的に大きな変位を生じたときに、前記空間2
1を塞いだ状態を維持しかつその変位を許容する。 【構成】 空間21をあけて隣接する2つの躯体23
a,23b間にわたって設けられるカバープレート37
を、そのカバープレート37よりも内部30側に設けら
れる第1ばね手段35と、この第1ばね手段35に直列
に連結され、第1ばね手段35とはばね力が異なる第2
ばね手段36とによって、内部30側にばね付勢した状
態で各躯体23a,23bに係止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空間をあけて隣接する建物などの躯体間にわたって設けられる伸縮 継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な先行技術は、本件出願人によって提案されたたとえば実開平1−61 307(実願昭62−155437)に開示されており、この先行技術は図6の 水平断面図に簡略化して示されている。建物であるコンクリート製の2つの躯体 1a,1bは空間3を挟んで隣接して設けられ、この空間3を塞ぐようにして伸 縮継手装置4が設けられる。各躯体1a,1bにはアンカーボルト5a,5bに よって縁材6a,6bが固定される。縁材6a,6bには、外部7に向けて立上 がる突部8a,8bと、空間3に向けて相互に近接する方向に突出するばね受部 9a,9bとが形成される。このばね受部9a,9bには圧縮コイルばね10a ,10bが支持され、各圧縮コイルばね10a,10bにはボルト11a,11 bが挿通され、各ボルト11a,11bに螺着されたナット13a,13bおよ びばね受片14a,14bによって前記圧縮コイルばね10a,10bが抜止め されている。各ボルト11a,11bの頭部には摺動片15a,15bが装着さ れ、各摺動片15a,15bは軸直角断面が大略的にC字状のホルダ16に嵌り 込んだ状態で、その長手方向に沿って摺動自在に支持される。前記ホルダ16に は、たとえばアルミニウム製のカバープレート17がビスなどによって固定され 、このようにして各躯体1a,1bが地震あるいは地盤の不等沈下などによって 変位したときに、その変位を許容しかつ外部7から空間3内への風雨の侵入を防 止している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このような先行技術では、図7に示されるように、各躯体1a,1bが前後方 向A1,A2に相対的に変位すると、少なくとも一方の圧縮コイルばね10bが 、もはや縮むことができない程度に圧縮されてしまい、この状態を超えて各躯体 1a,1bがさらに前後方向A1,A2に変位すると、縁材6b、ホルダ16お よびカバープレート17に過大な力が作用して、変形あるいは破壊してしまうと いう問題が生じる。
【0004】 したがって本考案の目的は、各躯体間の空間を塞いだ状態を維持し、かつより 一層大きな各躯体間の相対的な前後方向の変位を許容することができるようにし た伸縮継手装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、空間をあけて隣接する2つの躯体間にわたって設けられるカバープ レートを、そのカバープレートよりも内部側に設けられる第1ばね手段と、この 第1ばね手段に直列に連結され、第1ばね手段とばね力が異なる第2ばね手段と によって内部側にばね付勢した状態で、各躯体に係止することを特徴とする伸縮 継手装置である。
【0006】
【作用】
本考案に従えば、空間をあけて隣接する2つの躯体間にわたってカバープレー トが設けられる。このカバープレートよりも内部側には、第1ばね手段とこの第 1ばね手段に直列に連結される第2ばね手段とが設けられ、これらの第1および 第2ばね手段によって前記カバープレートは内部側にばね付勢された状態で各躯 体に係止される。前記第2ばね手段は、第1ばね手段とばね力を異にしており、 したがって各躯体が相対的に変位したとき、第1および第2ばね手段のうちばね 力が小さいいずれか一方が圧縮あるいは伸長されて圧縮力または引張力を発揮し 、これによってカバープレートを内部側にばね付勢しながら係止して、各躯体の 変位を許容することができる。さらに、各躯体の相対的な変位が大きくなると、 第1および第2ばね手段のうちばね力の小さい前記一方のばね手段は圧縮または 伸長することができなくなり、したがって第1および第2ばね手段のうちばね力 の大きいいずれか一方のばね手段が圧縮または伸長して、圧縮力または引張力を 発揮し、前記カバープレートを内部側に向けてばね付勢したままで各躯体間のよ り一層大きな変位が許容される。
【0007】
【実施例】
図1は、典型的な先行技術の水平断面図である。空間21をあけて隣接する建 物などのコンクリート製躯体23a,23bには、大略的にL字状のステンレス 鋼製の縁材24a,24bがアンカーボルト25a,25bによってそれぞれ外 部26側から固定される。この縁材24a,24bは、前記外部26に臨む各躯 体23a,23bの外表面27a,27bに沿って延びる取付部28a,28b と、各躯体23a,23bの相互に対向する内面29a,29bに沿って前記外 表面27a,27bから内部30に向けて延びる延在部31a,31bと、延在 部31a,31bにほぼ直角に屈曲して連なり、相互に近接する方向に空間内2 1へ向けて延びる支持部33a,33bとを有する。各支持部33a,33b上 には、第1および第2ばね手段35a,35b;36a,36bが、各躯体23 a,23b間にわたって前記空間21を塞ぐアルミニウム製のカバープレート3 7を内部30側にばね付勢するように設けられる。
【0008】 図2は第1および第2ばね手段35a,36aの構成を示す図1の右側から見 た断面図であり、図3は第1および第2ばね手段35a,36a付近の斜視図で ある。なお、他方の躯体23bに設けられる第1および第2ばね手段35b,3 6bは、以下に述べる第1および第2ばね手段の35a,36aと同様に構成さ れているため、重複を避けて説明は省略する。
【0009】 前記第1ばね手段35aは、前記カバープレート37が固定される軸直角断面 が大略的にC字状のホルダ38内にその長手方向に沿って摺動自在に嵌り込む摺 動片39aと、この摺動片39aを挿通するボルト40aと、ボルト40aに装 着される圧縮コイルばね41aと、この圧縮コイルばね41aの一端部が当接す るばね受部材43aと、圧縮コイルばね41aの他端部が当接するばね受リング 44aと、前記ボルト40aに螺着されるナット46aとを有する。
【0010】 前記ばね受部材43aは、相互に間隔をあけて平行に形成される一対の側壁4 7,48と、各側壁47,48を連結する円弧状に弯曲した連結部49とを有す る。この連結部49と前記ホルダ38との間にはレバー50aが介在される。こ のレバー50aには、前記ボルト40aの軸部が挿通するボルト挿通孔51aが 形成される。また前記連結部49には、ボルト40aが挿通する挿通孔53aが 形成される。これらのボルト挿通孔51a,53aを挿通する前記ボルト40a を介する圧縮コイルばね41aからのばね力によって、ホルダ38aおよびレバ ー50aはばね受部材43aに弾発的に押し当てられた状態で係止されている。
【0011】 前記第2ばね手段36aは、前記縁材24aの支持部33aに固定される大略 的にC字状の抜止め部材56aと、この抜止め部材56aによって抜止めされる ブラケット57aと、ブラケット57aと前記ばね受部材43aとを連結するリ ンク手段58aと、前記ばね受部材43aがブラケット57aに近接する方向に ばね付勢するための複数の引張コイルばね59aとを有する。
【0012】 前記リンク手段58aは、長手方向一端部がピン60aによってピン結合され 、かつ長手方向他端部がピン61a,63aによって前記ばね受部材43aおよ びブラケット57aにそれぞれピン結合されるリンク部材64a,65aから成 る連結手段66aを、図2において左右対称に、かつ紙面に対して垂直方向に対 を成すようにして構成されている。リンク部材64aには、前記引張コイルばね 59aの一端部がピン61a寄りで係止され、他端部は前記リンク部材65aに ピン63a寄りで係止される。このような引張コイルばね59aによって、各リ ンク部材64a,65aは相互に近接する方向にばね付勢される。これらの引張 コイルばね59aは、本実施例では4本設けられており、また前記引張コイルば ね41aは1本である。これらの4本の引張コイルばね59aによるばね力F1 は、圧縮コイルばね41aのばね力F2よりも大きく(F1>F2)選ばれてお り、したがって各躯体23a,23bが相対的に前後方向A1,A2に変位した とき、まず圧縮コイルばね41aが圧縮された後に、引張コイルばね59aが伸 びだすことになる。通常の状態、つまり各躯体23a,23bが変位していない 状態では、各リンク部材64a,65a間に介在されるストッパ67aによって 、各リンク部材64a,65aが相互に近接する方向にピン60aの軸線まわり に角変位してしまうことを防止している。
【0013】 図4は、図1の上方から見たカバープレート37を省略して示す平面図である 。前記ホルダ38には、軸直角断面が略C字状の案内部材70がそのホルダ38 の長手方向中央位置で直角に固定される。この案内部材70には、図1に示され るように嵌合片71が変位自在に嵌り込み、この嵌合片71に一体的に形成され るねじ棒73に、前記レバー50a,50bの各端部が枢止される。このような 構成によって、各躯体23a,23bが相対的に変位しても、常に各躯体間の中 央位置にカバープレート37を配置した状態に保ち、空間21を確実に覆った状 態を維持することができる。
【0014】 このような構成によって、各躯体23a,23bが相対的に前後方向、すなわ ち図1の上下方向に相対的な変位を生じても、図5(1)に示されるように、ま ず圧縮コイルばね41が圧縮されて、リンク手段58が伸びることなしにばね受 部材43に対してカバープレート37およびホルダ38が離反する。さらに各躯 体23a,23bの相対的な変位が大きくなると、図5(2)に示されるように 、圧縮コイルばね41が最も圧縮された状態のままでリンク手段58が引張コイ ルばね59のばね力に抗して伸長動作を開始し、これによってさらに大きな変位 を許容することができる。
【0015】 前述の実施例では、第1ばね手段35として、圧縮コイルばね41を用い、ま た第2ばね手段36として、引張りコイルばね59を用いるようにしたけれども 、本考案の他の実施例として、第1ばね手段として引張ばねを用い、また第2ば ね手段として圧縮ばねを用いるようにしてもよい。
【0016】 さらに前述の実施例では、第1ばね手段35のばね力が第2ばね手段36のば ね力よりも弱く設定されたけれども、本考案の他の実施例として、第1ばね手段 35のばね力が第2ばね手段36よりも大きく設定されてもよい。
【0017】 さらに本考案の他の実施例では、第1および第2ばね手段として、圧縮ばねだ けを用いる構成であってもよく、あるいは引張ばねだけを用いる構成であっても よい。
【0018】
【考案の効果】
本考案によれば、カバープレートをばね力の異なる第1ばねと第2ばねとによ って内部側にばね付勢しながら係止するようにしたので、従来の比べて格段に大 きな各躯体間の相対的な変位を許容することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す水平断面図である。
【図2】第1および第2ばね手段35,36の構成を示
す図1の右側から見た断面図である。
【図3】第1および第2ばね手段35,36付近の斜視
図である。
【図4】図1の上方から見たカバープレート37を省略
して示す側面図である。
【図5】第1および第2ばね手段35,36の動作を説
明するための図である。
【図6】典型的な先行技術を簡略化して示す水平断面図
である。
【図7】各躯体1a,1bが変位した状態を示す水平断
面図である。
【符号の説明】
21 空間 23a,23b 躯体 24a,24b 縁材 26 外部 30 内部 35 第1ばね手段 36 第2ばね手段 37 カバープレート 38 ホルダ 41a,41b 圧縮コイルばね 43a,43b ばね受部材 44a,44b ばね受リング 50a,50b レバー 56a,56b 抜止め部材 57a,57b ブラケット 58a,58b リンク手段 59a,59b 引張コイルばね 70 案内部材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空間をあけて隣接する2つの躯体間にわ
    たって設けられるカバープレートを、そのカバープレー
    トよりも内部側に設けられる第1ばね手段と、この第1
    ばね手段に直列に連結され、第1ばね手段とばね力が異
    なる第2ばね手段とによって内部側にばね付勢した状態
    で、各躯体に係止することを特徴とする伸縮継手装置。
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