JPH0551155A - 巻取体及び巻取方法並びに巻取装置、そして磁気記録媒体の製造方法、さらには磁気記録媒体 - Google Patents

巻取体及び巻取方法並びに巻取装置、そして磁気記録媒体の製造方法、さらには磁気記録媒体

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JPH0551155A
JPH0551155A JP21332791A JP21332791A JPH0551155A JP H0551155 A JPH0551155 A JP H0551155A JP 21332791 A JP21332791 A JP 21332791A JP 21332791 A JP21332791 A JP 21332791A JP H0551155 A JPH0551155 A JP H0551155A
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健 岸戸
Masami Akiyama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取軸に巻き取られる帯状体に横皺や縦皺が
発生しないようにする技術を提供することである。 【構成】 巻取軸に帯状体が巻き取られてなる巻取体で
あって、前記巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体との間
に介在する気体層の厚みが常に約0.1〜0.7μmの
ものである巻取体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば写真フィルム、
印画紙等の写真感光材料や磁気テープ等の帯状体、その
巻取方法及び巻取装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】例えば、写真フィルム、印画紙等の写真
感光材料や磁気テープ等の帯状体を巻き取る巻取装置と
して各種の技術が提案(特開昭48−98268号公
報、特開昭61−238638号公報、特開昭62−2
44849号公報、特開昭62−259953号公報、
特開昭62−264154号公報及び特開昭63−37
055号公報)されている。しかしながら、これまでに
提案されている巻取装置では、写真感光材料や磁気テー
プ等の帯状体を巻き取った際の横皺や縦皺の問題点が十
分には解決されていない。
【0003】
【発明の開示】本発明者は、前記の問題点に対する検討
を鋭意押し進めて行った結果、例えば写真フィルム、印
画紙等の写真感光材料や磁気テープ等の帯状体を巻き取
る際に、帯状体と帯状体との間に巻き込まれる空気層の
厚さが厚い場合には巻が緩んでしまい、その結果巻ズレ
や幅方向の横皺が生じ、逆に、巻き込まれる空気層の厚
さが薄い場合には巻が締まり過ぎてしまい、その結果長
手方向に縦皺が生じることを究明した。そして、さらな
る研究を鋭意押し進めて行った結果、帯状体と帯状体と
の間に巻き込まれる空気層の厚さが常に約0.1〜0.
7μmになるように制御して巻き取れば、横皺や縦皺の
発生が著しく少なくなることを見出した。
【0004】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、巻取軸に巻き取られる帯状
体に横皺や縦皺が発生しないようにする技術を提供する
ことである。この本発明の目的は、巻取軸に帯状体が巻
き取られてなる巻取体であって、前記巻取軸に巻取られ
た帯状体と帯状体との間に介在する気体層の厚みが常に
約0.1〜0.7μmのものであることを特徴とする巻
取体によって達成される。
【0005】尚、巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体と
の間に介在する気体層の厚みは約0.2〜0.5μmの
ものであることが好ましい。又、巻取軸に帯状体を巻き
取る帯状体の巻取方法であって、前記巻取軸に巻取られ
た帯状体と帯状体との間に介在する気体層の厚みを常に
約0.1〜0.7μmになるように制御して巻き取るこ
とを特徴とする帯状体の巻取方法によって達成される。
【0006】尚、巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体と
の間に介在する気体層の厚みが約0.2〜0.5μmの
ものになるように制御して巻き取ることが好ましい。
又、磁性層が非磁性帯状支持体上に形成された帯状の磁
気記録媒体素材間に介在する気体層の厚みが0.1〜
0.7μmになるよう巻取軸に巻き取られたものが、巻
状体のまま40℃以上の高温室中に4時間以上放置さ
れ、放冷後にスリッティング又はディスク状に打ち抜か
れてなることを特徴とする磁気記録媒体によって達成さ
れる。
【0007】又、磁性層を非磁性帯状支持体上に形成
し、これを連続的に巻取軸に巻き取る際に帯状体間に介
在する気体層の厚みが0.1〜0.7μmになるよう巻
取条件を制御し、巻き取り終了後、巻状体のまま40℃
以上の高温室中に4時間以上放置し、放冷後、スリッテ
ィング又はディスク状に打ち抜くことを特徴とする磁気
記録媒体の製造方法によって達成される。
【0008】尚、巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体と
の間に介在する気体層の厚みが約0.2〜0.5μmの
ものになるように制御して巻き取ることが好ましい。そ
して、上記巻取体の巻き取り作業は、巻取軸に帯状体が
巻き取られる巻取装置であって、前記巻取軸の回転数を
検出する回転数検出手段と、前記巻取軸に巻き取られた
帯状体の巻取長を算出する巻取長算出手段と、前記回転
数検出手段からの回転数情報と巻取長算出手段からの巻
取長情報が入力されて所定の演算を行う演算手段と、こ
の演算手段からの出力信号により前記巻取軸に巻き取ら
れた帯状体と帯状体との間に介在する気体層の厚みを制
御する制御手段とを具備したことを特徴とする巻取装置
によって達成される。
【0009】すなわち、巻取軸の回転数ni は巻取軸の
モータのパルスをカウントすることにより求められ、
又、接触又は非接触式のリニアエンコーダで検出された
走行速度×時間によって巻取軸の回転数がni までの時
間に巻取軸に巻き取られた帯状体の巻取長li が算出さ
れ、これらの情報を基にすれば、(巻取軸に巻き取られ
た帯状体の厚さ+帯状体間に巻き込まれている空気層の
厚さ)ti
【0010】
【数1】
【0011】で求められることから、このti より帯状
体の厚さを引くことにより帯状体間に巻き込まれている
空気層の厚さが求められる。ところで、上記の式によれ
ば、巻取軸の寸法を全く考慮する必要がなく、そして回
転数ni 及び巻取長li は正確に測定できるから、帯状
体間に巻き込まれている空気層の厚さは正確に、すなわ
ち本発明で問題となっているようなサブミクロンオーダ
ーでの制御が可能となる。
【0012】尚、本発明によれば、帯状体間に巻き込ま
れている空気層の厚さの算出に巻取軸の寸法を全く考慮
する必要がないのであるが、巻取軸の寸法が大きくなり
すぎると、同じ巻長に対して巻数が少なくなることか
ら、高い精度での制御が得られにくく、従って巻取軸は
直径400mm以下であることが好ましい。但し、巻取
軸の寸法があまり小さくなると、巻取り初期は回転速度
が非常に速く、巻き乱れが生じ易くなったり、巻取軸自
体も強度が小さくなるので、撓みの問題から帯状体が歪
みを受けやすくなる。従って、巻取軸の材質や形状等を
考慮すると、巻取軸の直径は50mm以上であることが
好ましい。
【0013】帯状体間に巻き込まれる空気層の厚さは、
厳密に言えば時々刻々変わるものであるから、その時点
々々で求めてフイードバックすることが好ましいもので
ある。従って、巻取長の差(li −li-1 )が長くなり
すぎると、高い精度での制御が得られにくく、従って
(li −li-1 )は1000m以下であることが好まし
い。又、回転数nはわずかな違いでtiが大きく変化す
る為、1回転といった大きな単位で求めるのではなく、
1/2回転以下の単位で、より望ましくは1/4回転以
下の単位で、特に1/20〜1/6であることが好まし
い。ここで下限の1/20は、巻取長の検出精度から言
って、これ以下の単位で検出しても実質的に意味がない
とからである。
【0014】又、ti より帯状体の厚さを引くことによ
り帯状体間に巻き込まれている空気層の厚さが求められ
るものであり、この帯状体の厚さは略一定とみなしても
差し支えないのであるが、この帯状体の厚さを例えばX
線膜厚計やβ線膜厚計で計測し、この値を差し引くよう
にした方がより正確な空気層の厚さを求めることがで
き、その結果より綺麗な巻き取りが行われるようにな
る。
【0015】上記の発明が磁気記録媒体の製造に適用さ
れると、極めて大きな特長が奏される。すなわち、高温
処理を施すと、磁気テープ等の非磁性支持体は、通常、
ポリエステル等からなっている為に熱収縮を起こすか
ら、巻き取りによって発生する皺等の支持体変形が更に
酷いものとなる。よって、本発明の条件を満たすことが
極めて重要になるのである。この高温処理は非磁性支持
体の経時変形を防止する効果があり、記録再生時のトラ
ッキングの正確性を長期にわたって実質的に保証するも
のである。又、磁性層中の架橋剤の架橋反応を促進する
効果も期待されており、現在の磁気記録媒体の製造にお
いては不可欠なものになっている。この熱処理は、高温
である程度の時間(40℃以上の温度で4時間以上)保
持する必要がある為、スペースの問題等の生産効率など
から巻状体で処理される。この為、帯状体は巻の中で動
きを規制されつつ熱収縮することになり、前記のように
変形が強調されることになる訳である。従って、これを
防ぐ為には、巻き取りの際に変形のもとになる状態をつ
くらないことが重要であり、常に適当な厚さの空気層を
巻き込みながら巻き取ることである。それ故、高温処理
をするといっても、巻き取りの際に好ましい空気層の厚
さは巻き取りを行う時と特に変わらない。すなわち、元
々全く変形が起こらないように巻き取れば高温処理をし
ても変形は生じないということであり、このことが磁気
記録媒体の製造に応用した場合のポイントである。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕図1は、本発明に係る巻取装置の一実施例
を示す概略図である。同図中、Aは本発明の巻取装置、
1は直径300mmの樹脂製の巻取軸、2は巻取軸1に
巻き取られる(巻取速度は400m/min)厚さ18
μm、幅1m、長さ15000mの帯状体(ウェッ
ブ)、3は巻取軸1の表面に押し当てられるように配置
されたタッチロール、4はウェッブ2の巻取り張力を制
御するテンションロールである。
【0017】5は巻取軸1の回転数を検出する為の回転
数検出センサ、6は巻取軸1に巻き取られるウェッブ2
の走行速度を検出する為の接触又は非接触式のリニアエ
ンコーダであり、回転数検出センサ5からの信号ni
びリニアエンコーダ6からの信号が演算手段7に入力さ
れ、これらの信号に基づいて巻取長li が算出され、こ
の巻取長li の信号と回転数ni の信号が演算手段8に
入力されて
【0018】
【数2】
【0019】の演算が行われ、(巻取軸に巻き取られた
ウェッブの厚さ+ウェッブ間に巻き込まれている空気層
の厚さ)ti 又はウェッブの厚さが引かれたウェッブの
間に巻き込まれている空気層の厚さが求められる。そし
て、このようにして求められたウェッブの間に巻き込ま
れている空気層の厚さが約0.2〜0.5μmの範囲か
ら外れている場合には、すなわち0.5μmより大きな
値である場合には、タッチロール3の当接圧力を高める
ように、及び/又はテンションロール4による張力を高
めるような指令信号が各々のアクチエータ3a,4aに
出力され、又、0.2μmより小さな値である場合に
は、タッチロール3の当接圧力を弱めるように、及び/
又はテンションロール4による張力を低くするような指
令信号が各々のアクチエータ3a,4aに出力され、巻
き回されているウェッブ2の間に巻き込まれる空気層の
厚さが約0.2〜0.5μmの範囲内のものとなるよう
に制御される。
【0020】そして、このような制御によれば、例えば
写真フィルム、印画紙等の写真感光材料や磁気テープ等
のウェッブを巻き取る際に、ウェッブとウェッブとの間
に巻き込まれる空気層の厚さが厚い場合に起きる巻きの
緩み、巻ズレや幅方向の横皺が生じることなく、逆に、
巻き込まれる空気層の厚さが薄い場合に起きる巻きの締
まり過ぎ、縦皺が生じることがなく、綺麗に巻き取られ
たものである。
【0021】尚、巻き取りの進行につれて巻き締めが強
くならないように制御されていたことから、座屈も起き
にくいものである。 〔比較例1〕実施例1において、タッチロール接圧、張
力を巻ズレを起こさない程度の一定条件(各々60kg
/m幅、5kg/m幅)にして巻き取った時、空気層の
平均厚さは約0.8μmであった。
【0022】この巻を繰り出してみると、巻芯及び巻外
のそれぞれ約1500mを除いて、幅手方向の横皺が全
長にわたって発生していた。 〔比較例2〕比較例1と同様、タッチロール接圧、張力
を大幅に増加させた一定条件(各々100kg/m幅、
10kg/m幅)で巻き取ったところ、空気層の平均厚
さが0.05μmであった。
【0023】そして、この場合には、巻芯の約1000
mを除いて巻外近くまで縦皺が発生していた。 〔実施例2〕図2は、本発明に係る磁気記録媒体の製造
に用いられる装置の一部の概略図である。
【0024】同図中、Bは磁気記録媒体の製造装置、1
1は帯状の非磁性支持体10が巻回されている繰り出し
ロール、12はグラビアロール、13はバックアップロ
ール、14はスムーザ、15は乾燥機構、16はガイド
ローラである。17は帯状の非磁性支持体10の厚さが
計測されるβ線膜厚計であり、β線膜厚計17からの出
力が図1における演算手段8に入力されるように構成さ
れている。
【0025】18は塗布層厚さが計測されるX線膜厚計
であり、X線膜厚計18からの出力が図1における演算
手段8に入力されるように構成されている。そして、厚
さ14μm、幅1m、長さ11000mのポリエステル
フィルムからなる帯状の非磁性支持体10に、磁性粉、
バインダ樹脂、さらには各種の添加剤を有機溶媒に分散
した磁性塗料をグラビアロール12によりコーティング
スピード350m/mimで乾燥厚が4μmとなるよう
塗布し、乾燥機構15で乾燥後、図1に示される装置
(さらに、β線膜厚計17やX線膜厚計18が附設)で
巻き込み空気層の厚さが常に0.2〜0.5μmになる
ように巻き取り条件を自動制御して巻き取りを行なっ
た。
【0026】そして、巻き取られた100巻を引き続き
55℃に保たれている高温室に36時間保管後、放冷後
に1/2インチ幅にスリッティングして磁気テープを作
製した。この磁気テープを観察した結果、全ての巻で問
題になるような皺等の変形の発生は認められなかった。 〔比較例3〕実施例2において、磁気テープの巻き取り
条件を一定(タッチロール接圧80kg/m幅、張力7
kg/m幅)にして巻き取りを行った。
【0027】この場合には、100本の巻のうち13本
で横皺、10本で縦皺が発生していた。そして、前者の
ものは横皺発生個所で巻取時の空気層の厚さが0.7μ
mを越えており、後者のものは縦皺発生個所で巻取時の
空気層の厚さが0.1μmを下回っていたものであっ
た。
【0028】
【効果】本発明によれば、巻き緩みや巻き締まり過ぎが
起きることなく、かつ、横皺や縦皺が生じることがな
く、巻取具合が優れたものである特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻取装置の概略図である
【図2】磁気記録媒体の製造に用いられる装置の一部の
概略図である。
【符号の説明】
A 巻取装置 1 巻取軸 2 ウェッブ 3 タッチロール 4 テンションロール 5 回転数検出センサ 6 エンコーダ 7 演算手段 8 演算手段 B 磁気記録媒体の製造装置 10 非磁性支持体 11 繰り出しロール 12 グラビアロール 15 乾燥機構 17 β線膜厚計 18 X線膜厚計

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取軸に帯状体が巻き取られてなる巻取
    体であって、前記巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体と
    の間に介在する気体層の厚みが常に約0.1〜0.7μ
    mのものであることを特徴とする巻取体。
  2. 【請求項2】 巻取軸に帯状体を巻き取る帯状体の巻取
    方法であって、前記巻取軸に巻取られた帯状体と帯状体
    との間に介在する気体層の厚みを常に約0.1〜0.7
    μmになるように制御して巻き取ることを特徴とする帯
    状体の巻取方法。
  3. 【請求項3】 巻取軸に帯状体が巻き取られる巻取装置
    であって、前記巻取軸の回転数を検出する回転数検出手
    段と、前記巻取軸に巻き取られた帯状体の巻取長を算出
    する巻取長算出手段と、前記回転数検出手段からの回転
    数情報と巻取長算出手段からの巻取長情報が入力されて
    所定の演算を行う演算手段と、この演算手段からの出力
    信号により前記巻取軸に巻き取られた帯状体と帯状体と
    の間に介在する気体層の厚みを制御する制御手段とを具
    備したことを特徴とする巻取装置。
  4. 【請求項4】 磁性層を非磁性帯状支持体上に形成し、
    これを連続的に巻取軸に巻き取る際に前記帯状体間に介
    在する気体層の厚みが0.1〜0.7μmになるよう巻
    取条件を制御し、巻き取り終了後、巻状体のまま40℃
    以上の高温室中に4時間以上放置し、放冷後、スリッテ
    ィング又はディスク状に打ち抜くことを特徴とする磁気
    記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 磁性層が非磁性帯状支持体上に形成され
    た帯状の磁気記録媒体素材間に介在する気体層の厚みが
    0.1〜0.7μmになるよう巻取軸に巻き取られたも
    のが、巻状体のまま40℃以上の高温室中に4時間以上
    放置され、放冷後にスリッティング又はディスク状に打
    ち抜かれてなることを特徴とする磁気記録媒体。
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