JPH0551345A - 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法 - Google Patents

光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法

Info

Publication number
JPH0551345A
JPH0551345A JP23109291A JP23109291A JPH0551345A JP H0551345 A JPH0551345 A JP H0551345A JP 23109291 A JP23109291 A JP 23109291A JP 23109291 A JP23109291 A JP 23109291A JP H0551345 A JPH0551345 A JP H0551345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
norbornanone
mmol
optically active
nmr
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP23109291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3123137B2 (ja
Inventor
Naoyuki Yoshida
尚之 吉田
Mitsuyo Sugiura
光代 杉浦
Kazutoshi Miyazawa
和利 宮沢
Yasuyuki Koizumi
靖幸 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
Priority to JP23109291A priority Critical patent/JP3123137B2/ja
Priority to US07/931,993 priority patent/US5266728A/en
Priority to EP92307629A priority patent/EP0528694B1/en
Priority to SG1996001566A priority patent/SG54127A1/en
Publication of JPH0551345A publication Critical patent/JPH0551345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3123137B2 publication Critical patent/JP3123137B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの新規
製造法を提供する。 【構成】 式(I) (例として、Rは基: を、*は不斉炭素を示す。)で表される光学活性アクリ
ル酸エステルをシクロペンタジエンと反応させ、加水分
解、接触水素添加、酸化および酸化的脱炭酸の4工程を
経た後、アルキル化する、式(II) (式中、Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニル
基、アリール基、アラルキル基を示す。)の光学活性3
−置換−2−ノルボルナノンの製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、様々な生理活性物質の
合成中間体として有用な光学活性3−置換−2−ノルボ
ルナノンの製造法に関するものである。例えば、本化合
物を中間体として、血液凝固阻止剤として有用なトロン
ボキサンA2受容体アンタゴニストを合成することが出
来る (Narisadaら、J.Med. Chem.,31, 1847 (1988))。
【0002】
【従来の技術】近年、生理活性物質を光学活性体として
合成することの必要性が高まってきている。これら物質
に複数の光学異性体が存在する場合、各異性体間でその
活性に差異が認められることが多いが、通常強い活性を
示すのは一異性体であり、それ以外の異性体は活性が弱
いか、しばしば望ましくない毒性を示すことが認められ
ている。従って、生理活性物質を特に医薬品として合成
する場合には、望ましい光学異性体を選択的に合成する
ことが、十分な生理活性を発現させるためのみならず、
安全面からも強く望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の光学活性3−
置換−2−ノルボルナノンを効率よく合成するには、光
学活性2−ノルボルナノンを効率よく取得することが必
要である。光学活性2−ノルボルナノンの合成方法に関
しては、(1)ラセミ体のendo−または exo−2−ノルボ
ルナノールをジアステレオマー法により光学分割する方
法(Winsteinら、J.Am. Chem. Soc., 74, 1147 (1952),
Berson ら、ibid., 83, 3986 (1961)) 、(2)ラセミ体
の exo−2−ノルボルナノ−ルまたは2−ノルボルナノ
ンをウマ肝臓アルコールデヒドロゲナーゼにより不斉酸
化または不斉還元する方法(Irwinら、J. Am. Chem. So
c., 98, 8476 (1976)) 等が報告されている。しかしな
がら、(1)の方法は、光学純度を向上させるために再結
晶を何度も繰り返す必要があり効率的でない。また、
(2)の方法は、試薬が高価なため実用性に乏しく、不斉
収率も低い。
【0004】以上のように、いずれの方法も工業的レベ
ルで実用化するには満足のいくものではなかった。以上
のことから、生理活性物質の合成中間体として極めて応
用範囲の広い有用な光学活性3−置換−2−ノルボルナ
ノンの簡便な製造法の開発が強く要望されていた。本発
明者らは、光学活性3−置換−2−ノルボルナノンを効
率よく大量に得るという目的を達成するため鋭意検討し
た結果、前記一般式(II) で表される光学活性3−置換
−2−ノルボルナノンを効率よく大量に得る製造法を見
出し本発明に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は一般式、
【0006】
【化5】
【0007】*は不斉炭素を示す。)で表される光学活
性アクリル酸エステルをシクロペンタジエンと反応させ
ることを特徴とする、一般式
【0008】
【化6】
【0009】(式中、R4はアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、アリール基、アラルキル基を示す。)で
表される光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造
法である。また、本発明は一般式
【0010】
【化7】
【0011】で表される光学活性カルボン酸を二段階で
酸化して一般式
【0012】
【化8】
【0013】で表される光学活性2−ノルボルナノンを
得ることを特徴とする。次に本発明について詳細に述べ
る。本発明の光学活性3−置換−2−ノルボルナノン
(II) は、以下の反応工程にしたがって製造することが
出来る。
【0014】
【化9】
【0015】(式中の R1 および R4 は上記と同じであ
る。)本発明の出発物質である(I)で表される化合物
は、(R)−(−)−、または(S)−(+)−パント
イルラクトン、及び(S)−(−)−、または(R)−
(+)−N−メチル−2−ヒドロキシコハク酸イミドを
アクリル酸クロリドと反応させることにより、光学純度
よく取得することが出来る(Pollら、Tetrahedron Let
t., 30 , 5595(1988).) 。
【0016】式(V) で表される化合物は、式(I)で
表される化合物をルイス酸触媒存在下、シクロペンタジ
エンとディールス・アルダー反応させることにより合成
できる。反応に用いられる触媒の例としては四塩化チタ
ン等が挙げられる。反応溶媒としては、塩化メチレン、
クロロホルム、ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、ま
たはこれらとペンタン、ヘキサン、ヘプタン、石油エー
テル等の炭化水素系溶液との混合溶媒を用いることが出
来る。反応温度は−78℃〜室温が適当であり、特に好ま
しくは−20℃〜0℃である。
【0017】式(V)で表される化合物は、塩基性条件
下に加水分解を行うことにより、式(VI)で表される化
合物に容易に変換することが出来る。反応に用いられる
塩基の例としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等が挙げられる。反応溶媒として
は、好ましくは、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶
媒が用いられる。反応温度は0〜50℃が適当であり、特
に好ましくは、室温付近である。
【0018】式(III)で表される化合物は、式(VI)で
表される化合物を接触水素添加することにより容易に得
ることが出来る。反応に用いられる触媒の例としては、
パラジウム−炭素等が挙げられる。反応溶媒としてはメ
タノール、エタノール、ソルミックス等のアルコール系
溶媒を用いることが出来る。反応温度は0〜50℃が適当
であり、特に好ましくは室温付近である。
【0019】式(VII)で表される化合物は、式(III)で
表される化合物を酸化することにより得ることが出来
る。反応に用いられる酸化剤の例としては、過マンガン
酸カリウムが挙げられる。反応溶媒としてはペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、石油エーテル等の炭化水素系溶媒
と水との二相系を用いることが出来る。反応温度は0〜
100 ℃が適当であり、特に好ましくは室温〜70℃であ
る。
【0020】式(IV) で表される化合物は、式(VII)で
表される化合物を酸化することにより容易に得ることが
出来る。反応に用いられる酸化剤の例としては、ビスマ
ス酸ナトリウム−燐酸、四酢酸鉛、クロム酸−硫酸等が
挙げられる。これらの酸化剤は常法に従って用いること
が出来るが、例えば、ビスマス酸ナトリウム−燐酸を酸
化剤として用いる場合には、反応溶媒として水を用いる
ことができ、また反応温度としては室温〜60℃が好まし
い。
【0021】式(II)で表される化合物は、式(IV)で
表される化合物をエノール化した後にハロゲン化アルキ
ルで捕捉することにより容易に得ることができる。エノ
ール化に用いられる塩基の例としては、リチウムジイソ
プロピルアミド(LDA)、リチウムビス(トリメチル
シリル)アミド等が挙げられる。またハロゲン化アルキ
ルの例としては、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチ
ル、塩化アリル、臭化アリル、ヨウ化アリル、塩化ベン
ジル、臭化ベンジル、ヨウ化ベンジル、塩化ビニル、臭
化ビニル、ヨウ化ビニル等が挙げられる。反応溶媒とし
てはテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒を用いるこ
とが出来る。反応温度は−78℃〜室温が適当であり、特
に好ましくは−20℃〜0℃である。
【0022】以上の操作により、光学活性3−置換−2
−ノルボルナノンを製造することが出来る。以上のよう
にして得られる光学活性3−置換−2−ノルボルナノン
のうち代表的なものの名称を以下に示す。 (+)−3−メチル−2−ノルボルナノン、(+)−3
−エチル−2−ノルボルナノン、(+)−3−アリル−
2−ノルボルナノン、(+)−3−ビニル−2−ノルボ
ルナノン、(+)−3−ベンジル−2−ノルボルナノ
ン、(+)−3−フェニル−2−ノルボルナノン、
(−)−3−メチル−2−ノルボルナノン、(−)−3
−エチル−2−ノルボルナノン、(−)−3−アリル−
2−ノルボルナノン、(−)−3−ビニル−2−ノルボ
ルナノン、(−)−3−ベンジル−2−ノルボルナノ
ン、(−)−3−フェニル−2−ノルボルナノン等であ
る。
【0023】
【発明の効果】本発明の製造法は、入手容易な不斉源、
安価な原料および試薬を用いて実施でき、また簡便な操
作によって、光学純度の高い生成物を収率良く得ること
が可能である。即ち、本発明の製造法は、生理活性物質
の合成中間体として極めて応用範囲の広い有用な化合物
である光学活性3−置換−2−ノルボルナノンを効率的
に、しかも大量に得ることができる優れた方法である。
【0024】
【実施例】以下、実施例によって本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例によって制限され
るものではない。 実施例1 (−)− exo−3−アリル−2−ノルボルナノンの製造 工程1 (R)−(−)−パントイルラクトン46.8g(360mmo
l)、トリエチルアミン54.7g(541mmol)、塩化メチレン
300ml の混合物に、−25℃にてアクリル酸クロリド41.2
g(455mmol) を滴下し、−20〜−25℃で5時間攪拌し
た。氷冷下、反応混合物に0.5 N塩酸500ml を加えて有
機層を分離し、水層を塩化メチレン(150ml×3)で抽出
した。有機層を合わせて飽和重曹水、水、飽和食塩水
(各250ml)で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウム上で
乾燥後、溶媒を濾過、留去し、粗製のアクリル酸エステ
ル64.5gを得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン−酢酸エチル3:1)により精製し、(R)
−ジヒドロ−3−アクリロイルオキシ−4,4−ジメチ
ル−2(3H)−フラノン61.3g(333mmol)を得た。収
率93%。
【0025】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1(s, 3H), 1.3(s, 3H), 4.0(s, 2H), 5.
5(s, 1H),5.9-6.7(m, 3H)。 工程2 (R)−ジヒドロ−3−アクリロイルオキシ−4,4−
ジメチル−2(3H)−フラノン25.1g(136mmol)を、
塩化メチレン−石油エーテル(7:1)混合溶媒200ml
に溶解し、−15℃にて四塩化チタン1.6ml (14.6mmol)
(石油エーテル10mlに溶解) を滴下した。−10〜−15℃
で30分間攪拌した後、用時調製したシクロペンタジエン
11.9g(180mmol) を滴下し、3時間同温度で攪拌した。
炭酸ナトリウム10水塩17.3g(60.4mmol)の粉末を少量に
分けて加えた後除々に昇温し、室温で30分間攪拌した。
不溶物を濾去し、濾上物を塩化メチレン(100ml×3)で
洗浄した。濾液を洗浄液と合わせて留去し、粗製のディ
ールス・アルダー付加体34.0gを得た。ヘキサン−酢酸
エチル(5:3)混合溶媒(125ml)から再結晶し、ディ
ールス・アルダー付加体27.5g(110mmol) を得た。収率
81%。
【0026】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。 1 H-NMR δ: 1.0-2.2(m, 4H), 1.1(s, 3H), 1.2(s, 3
H), 2.8-3.3(m, 3H),4.0(s, 2H), 5.3(s, 1H) ,5.8-6.
0(m, 1H), 6.2-6.4(m, 1H)。 工程3 ディールス・アルダー付加体27.5g(110mmol) をテトラ
ヒドロフラン−水(5:2)混合溶媒420ml に溶解し、
氷冷下、水酸化カリウム(85 %) 30.0g(455mmol)(水12
0ml に溶解) を加えて室温で24時間攪拌した。テトラヒ
ドロフランを留去した後、濃塩酸40mlで中和し、ヘキサ
ン−塩化メチレン(98:2)混合溶媒(150ml ×4)で
抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した
後、溶媒を濾過、留去して粗製の5−ノルボルネン−2
−カルボン酸15.7gを得た。粗収率100 %。
【0027】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1-1.6(m, 3H), 1.7-2.1(m, 1H), 2.7-3.3
(m, 3H),6.0(dd,1H), 6.2(dd, 1H), 11.4(brs, 1H) 。 工程4 粗製の5−ノルボルネン−2−カルボン酸 15.7g(110mm
ol) をエタノール300mlに溶解し、5%パラジウム−カ
−ボン末1.55gを加えて水素雰囲気下で24時間攪拌し
た。触媒を濾去した後、溶媒を留去し、粗製の2−ノル
ボルナンカルボン酸14.5gを得た。粗収率94%。
【0028】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1-1.9(m, 8H), 2.2-2.4(m, 1H), 2.5-3.0
(m, 2H),11.0(brs, 1H) 。 工程5 水酸化カリウム(85 %) 24.1g (367mmol)、過マンガン
酸カリウム18.9g(120mmol) を水84mlに溶解し、氷冷
下、粗製の2−ノルボルナンカルボン酸8.36g(59.6mmo
l)の石油エーテル溶液84mlを滴下した。6時間加熱還流
した後、室温で18時間攪拌した。氷冷下、反応混合物を
6N硫酸120ml 中にゆっくりと加えて酸性にした後、亜
硫酸水素ナトリウム13.0gの水溶液60mlを加えて室温で
1時間攪拌した。エーテル(100ml×4) で抽出し、抽出
液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を濾過、
留去し、粗製の2−ヒドロキシ−2−ノルボルナンカル
ボン酸8.34gを得た。粗収率90%。
【0029】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.0-2.3(m, 10H), 7.4(brs, 2H)。 工程6 粗製の2−ヒドロキシ−2−ノルボルナンカルボン酸8.
25g(52.8mmol)、ビスマス酸ナトリウム(80 %) 19.5g
(55.7mmol) を、水85mlに溶解し、リン酸(85%) 18.0
g(156mmol) を滴下して45〜50℃で8時間、室温で18時
間攪拌した。エーテル(100ml×4) で抽出し、抽出液を
飽和重曹水、水、飽和食塩水 (各100ml)で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。エーテルを常圧下
留去した後、蒸留し(−)−2−ノルボルナノン3.09g
(28.1mmol)を得た。収率53%。
【0030】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.2-2.3(m, 8H), 2.5-2.9(m, 2H)。 また、物性値は以下の通りであった。 沸点:174 ℃ 比旋光度:−28.5° (cl.55, CHCl3) 工程7 リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン−
ヘキサン2M溶液3.4ml(6.8mmol) に、−40℃にて
(−)−2−ノルボルナノン500mg(4.54mmol) のテトラ
ヒドロフラン溶液1mlを滴下し、−20℃で10分間攪拌し
た。続いて臭化アリル540mg(4.46mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液1mlを滴下し、−20℃で30分間攪拌した後、
室温まで昇温し、更に1 時間攪拌した。氷冷下、反応混
合物を1N塩酸20ml中に注ぎ、トルエン(50ml ×4)で
抽出した。抽出液を飽和重曹水、水、飽和食塩水 (各50
ml) で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。溶媒を濾過、留去し、粗製の3−アリル−2−ノル
ボルナノン980mgを得た。蒸留により精製し、(−)−
exo −3−アリル−2−ノルボルナノン550mg(3.66mmo
l)を得た。収率81%。
【0031】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.2-2.8(m, 11H), 4.9-5.3(m, 2H), 5.6-6.
1(m, 1H)。 また、物性値は以下の通りであった。 沸点:70〜73℃/3mmHg 比旋光度:−89.1° (c0.972, CHCl3) 実施例2 (+)−exo −3−アリル−2−ノルボルナノンの製造 工程1 (S)−(−)−N−メチル−2−ヒドロキシコハク酸
イミド69.5g(538mmol)、トリエチルアミン70.8g(70
0mmol)、塩化メチレン400ml の混合物に、−25℃にてア
クリル酸クロリド63.4g(700mmol) を滴下し、−20〜−
25℃で4.5 時間攪拌した。氷冷下、反応混合物に1N塩
酸170ml を加えて有機層を分離し、水層を塩化メチレン
(200ml×3)で抽出した。有機層を合わせて飽和重曹
水、飽和食塩水(各150ml)で順次洗浄した。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を濾過して留去し、粗製の
アクリル酸エステル96.8gを得た。シリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル) により精製し、(S)
−(−)−N−メチル−3−アクリロイルオキシコハク
酸イミド72.2g(394mmol)を得た。収率73%。
【0032】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す1 H-NMR: δ 2.6-3.5(m, 2H), 3.0(s, 3H), 5.5-5.7(m,
1H), 5.8-6.7(m, 3H)。 工程2 (S)−(−)−N−メチル−3−アクリロイルオキシ
コハク酸イミド72.2g(394mmol)を塩化メチレン−石油
エーテル(7:1)混合溶媒580ml に溶解し、−15℃に
て、四塩化チタン4.4ml(40.1mmol)(石油エーテル30mlに
溶解) を滴下した。−10〜−15℃で30分間攪拌した後、
用時調製したシクロペンタジエン32.4g(490mmol) を滴
下し、3.5 時間同温度で攪拌した。炭酸ナトリウム10水
塩50.1g(175mmol) の粉末を少量に分けて加えた後、除
々に昇温し、室温で1時間攪拌した。不溶物を濾去し、
濾上物を塩化メチレン(250ml×3)で洗浄した。濾液を
洗浄液と合わせて留去し、粗製のディールス・アルダー
付加体99.6gを得た。ヘプタン−酢酸エチル(5:3)
混合溶媒(600ml)から再結晶し、ディールス・アルダー
付加体67.0g(269mmol)を得た。収率68%。
【0033】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。 1 H-NMR δ: 1.2-2.2(m, 4H), 2.4-3.4(m, 5H), 3.0(s,
3H), 5.3-5.5(m, 1H),5.8-6.0(m, 1H), 6.1-6.3(m, 1
H)。 工程3 ディールス・アルダー付加体67.0g(269mmol) をテトラ
ヒドロフラン−水(5:2)混合溶媒1040mlに溶解し、
氷冷下、水酸化カリウム(85 %) 70.5g(1.08mmol) (水
300ml に溶解) を加えて室温で24時間攪拌した。テトラ
ヒドロフランを留去した後、濃塩酸94mlで中和し、ヘキ
サン−塩化メチレン(98:2)混合溶媒(200ml ×4)
で抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た後、溶媒を濾過、留去して粗製の5−ノルボルネン−
2−カルボン酸38.8gを得た。粗収率100 %。
【0034】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1-1.6(m, 3H), 1.7-2.1(m, 1H), 2.7-3.3
(m, 3H),6.0(dd,1H), 6.2(dd, 1H), 11.4(brs, 1H) 。 工程4 粗製の5−ノルボルネン−2−カルボン酸38.8g(269mm
ol)を、ソルミックス740ml に溶解し、5%パラジウム
−カ−ボン末1.92gを加えて、水素雰囲気下で17.5時間
攪拌した。触媒を濾去した後、溶媒を留去し、粗製の2
−ノルボルナンカルボン酸38.0gを得た。粗収率100
%。
【0035】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1-1.9(m, 8H), 2.2-2.4(m, 1H), 2.5-3.0
(m, 2H),11.0(brs, 1H) 。 工程5 水酸化カリウム(85 %) 107g (1.63mol)、過マンガン酸
カリウム85.7g(542mmol) を水380ml に溶解し、氷冷下
粗製の2−ノルボルナンカルボン酸37.9g(271mmol) の
石油エーテル溶液380ml を滴下した。8時間加熱還流し
た後、室温で18時間攪拌した。氷冷下、反応混合物を6
N硫酸544ml 中にゆっくりと加えて酸性にした後、亜硫
酸水素ナトリウム62.2gの水溶液272ml を加えて室温で
1時間攪拌した。酢酸エチル(200ml×4) で抽出し、抽
出液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。溶媒を濾
過、留去し、粗製の2−ヒドロキシ−2−ノルボルナン
カルボン酸38.5gを得た。粗収率92%。
【0036】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.0-2.3(m, 10H), 7.4(brs, 2H)。 工程6 粗製の2−ヒドロキシ−2−ノルボルナンカルボン酸3
8.5g(247mmol) 、ビスマス酸ナトリウム(80 %) 90.6
g (259mmol)を水400ml に溶解し、リン酸(85 %) 83.9
g(728mmol) を滴下して45℃〜50℃で6時間、室温で18
時間攪拌した。酢酸エチル(200ml×4)で抽出し、抽出
液を飽和重曹水、水、飽和食塩水 (各200ml)で順次洗浄
後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。酢酸エチルを
常圧下留去した後、蒸留し、(+)−2−ノルボルナノ
ン14.8g(134mmol) を得た。収率50%。
【0037】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.2-2.3(m, 8H), 2.5-2.9(m, 2H)。 また、物性値は以下の通りであった。 沸点:174 ℃ 比旋光度:+29.0° (cl.51, CHCl3) 工程7 リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン−
ヘキサン2M溶液194ml(388mmol) に、−40℃にて
(+)−2−ノルボルナノン38.9g(353mmol)のテトラヒ
ドロフラン溶液50mlを滴下し、−20℃で10分間攪拌し
た。続いて臭化アリル47.0g(388mmol) のテトラヒドロ
フラン溶液30mlを滴下し、−20℃で30分間攪拌した後、
室温まで昇温し、更に1 時間攪拌した。氷冷下、反応混
合物を2N塩酸300ml 中に注ぎ、トルエン(200ml×4)
で抽出した。抽出液を飽和重曹水、水、飽和食塩水 (各
200ml)で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。溶媒を濾過、留去し、粗製の3−アリル−2−ノル
ボルナノン77.6gを得た。蒸留により精製し、(+)−
exo −3−アリル−2−ノルボルナノン42.5g(134mmo
l)を得た。収率80%。
【0038】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.2-2.8(m, 11H), 4.9-5.3(m, 2H), 5.6-6.
1(m, 1H)。 また、物性値は以下の通りであった。 沸点:71〜72.5℃/3mmHg 比旋光度:+87.3° (c1.08, CHCl3) 。
【0039】実施例3 (+)−5−ノルボルネン−2−カルボン酸の製造 工程1 (S)−乳酸エチル59.0g (499mmol) 、トリエチルアミ
ン55.7g (550mmol) 、ジクロロエタン200ml の混合物
に、−20℃にてアクリル酸クロリド49.8g (550mmol)(ジ
クロロエタン100ml に溶解) を滴下し、−20℃で4.5 時
間攪拌した。氷冷下、反応混合物に1N塩酸を加えて有
機層を分離し、水層を塩化メチレンで抽出した。有機層
を合わせて飽和重曹水、水で順次洗浄した。無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥後、溶媒を濾過、留去し、粗製の
(S)−エチル 2−アクリロイルオキシプロピオン酸7
5.0gを得た。
【0040】工程2 粗製の(S)−エチル 2−アクリロイルオキシプロピ
オン酸67.5g(392mmol)を塩化メチレン150ml に溶解し、
−20℃にて四塩化チタン5.0ml(45.6mmol)(ヘキサン30ml
に溶解) を滴下した。−10℃で30分間攪拌した後、用時
調製したシクロペンタジエン31.1g (470mmol)(塩化メチ
レン50mlに溶解) を滴下し、2時間同温度で攪拌した。
炭酸ナトリウム10水塩20.0g (69.9mmol)の粉末を少量に
分けて加えた後、徐々に昇温し、室温で一晩攪拌した。
不溶物を濾去し、濾上物を塩化メチレンで洗浄した。濾
液を洗浄液と合わせて飽和重曹水、水で順次洗浄した。
無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、溶媒を濾過、留去
し、粗製のディールス・アルダー付加体95.0gを定量的
に得た。
【0041】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.2-1.5(m, 10H), 2.6-3.1(m, 3H), 4.3(q,
2H), 5.1(q, 1H),6.0-6.2(m, 2H)。 工程3 ディールス・アルダー付加体95.0g (392mmol) をテトラ
ヒドロフラン950ml に溶解し、氷冷下、水酸化カリウム
(85%) 103g (1.57mol) (水760ml に溶解) を加えて室
温で24時間攪拌した。テトラヒドロフランを留去した
後、濃塩酸138mlで中和し、ヘキサン−塩化メチレン(9
8:2)混合溶媒(200ml ×4)で抽出した。抽出液を無水
硫酸マグネシウム上で乾燥した後、溶媒を濾過、留去し
て粗製の5−ノルボルネン−2−カルボン酸45.0gを得
た。粗収率83%。
【0042】本化合物は1H-NMRチャート解析により同定
した。1H-NMR(CDCl3) のデータを下記に示す。1 H-NMR: δ 1.1-1.6(m, 3H), 1.7-2.1(m, 1H), 2.7-3.3
(m, 3H),6.0(dd, 1H), 6.2(dd, 1H), 11.4(brs, 1H) 。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 *は不斉炭素を示す。)で表される光学活性アクリル酸
    エステルをシクロペンタジエンと反応させ、加水分解、
    接触水素添加、酸化および酸化的脱炭酸の4工程を経た
    後、アルキル化することを特徴とする、一般式 【化2】 (式中、R4はアルキル基、アルケニル基、アルキニル
    基、アリール基、アラルキル基を示す。)で表される光
    学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法。
  2. 【請求項2】 一般式 【化3】 で表される光学活性カルボン酸を酸化および酸化的脱炭
    酸の2工程を経て 【化4】 で表される光学活性2−ノルボルナノンを得ることを特
    徴とする、請求項1記載の光学活性3−置換−2−ノル
    ボルナノンの製造法。
JP23109291A 1991-08-20 1991-08-20 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法 Expired - Fee Related JP3123137B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23109291A JP3123137B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法
US07/931,993 US5266728A (en) 1991-08-20 1992-08-19 Method for producing optically active 3-substituted-2-norbornanones and their intermediates
EP92307629A EP0528694B1 (en) 1991-08-20 1992-08-20 Method for producing optically active 3-substituted-2-norbornanones and their intermediates
SG1996001566A SG54127A1 (en) 1991-08-20 1992-08-20 Method for producing optically active 3-substituted-2-norbornanones and their immediates

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23109291A JP3123137B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0551345A true JPH0551345A (ja) 1993-03-02
JP3123137B2 JP3123137B2 (ja) 2001-01-09

Family

ID=16918167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23109291A Expired - Fee Related JP3123137B2 (ja) 1991-08-20 1991-08-20 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3123137B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183215A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Honshu Chem Ind Co Ltd 脂環式モノオレフィンカルボン酸の製造方法
JP2006096723A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honshu Chem Ind Co Ltd エキソ型架橋脂環式モノオレフィンカルボン酸の製造方法
CN1308305C (zh) * 2005-04-21 2007-04-04 浙江工业大学 合成酰亚胺基取代的桥环化合物的方法
WO2010071122A1 (ja) * 2008-12-19 2010-06-24 第一三共株式会社 シクロヘキセン誘導体の製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5515376A (en) 1993-07-19 1996-05-07 Alantec, Inc. Communication apparatus and methods
US5909549A (en) 1996-11-12 1999-06-01 International Business Machines Corporation Network management system wherein the managed device reestablishes a connection to a management station after detecting a broken connection
US8984668B2 (en) 2012-09-10 2015-03-24 Levi Strauss & Co. Body shaping fit system
JP7260171B2 (ja) 2017-09-26 2023-04-18 株式会社 女性医療研究所 骨盤底筋支持補助具

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003183215A (ja) * 2001-12-20 2003-07-03 Honshu Chem Ind Co Ltd 脂環式モノオレフィンカルボン酸の製造方法
JP2006096723A (ja) * 2004-09-30 2006-04-13 Honshu Chem Ind Co Ltd エキソ型架橋脂環式モノオレフィンカルボン酸の製造方法
CN1308305C (zh) * 2005-04-21 2007-04-04 浙江工业大学 合成酰亚胺基取代的桥环化合物的方法
WO2010071122A1 (ja) * 2008-12-19 2010-06-24 第一三共株式会社 シクロヘキセン誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3123137B2 (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05331128A (ja) (R)−(−)−4−シアノ−3−ヒドロキシ酪酸t−ブチルエステル及びその製造方法
JPH0551345A (ja) 光学活性3−置換−2−ノルボルナノンの製造法
US5955627A (en) Process for the preparation of cyclopropylacetylene derivatives
JP2950696B2 (ja) 光学活性ムスコンの製造方法
JPH069483A (ja) 置換されたインダノン類の製造方法
US5498799A (en) Process for producing optically active 2-norbornanone
JP3118939B2 (ja) 光学活性−2−ヒドロキシ−2−ノルボルナンカルボン酸の製造方法
JP4087329B2 (ja) ムスコンの製造法
EP0528694B1 (en) Method for producing optically active 3-substituted-2-norbornanones and their intermediates
JP2002069026A (ja) (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造法
KR100558848B1 (ko) 두 개의 엑소 메틸렌을 가지는 7각형 고리화합물과 이의제조방법
JP2979677B2 (ja) ケトンの製造法
JPH04178350A (ja) 新規なヒメコガネ(Anomala rufocuprea)性フェロモンの合成中間体であるメチルエステル及びその製法、並びにこのエステルを用いるヒメコガネ(Anomala rufocuprea)性フェロモンの製法
JP2542843B2 (ja) 新規なノルボルナン誘導体およびその製造法
JPS61282343A (ja) シス−2−アルキル−3−アルコキシカルボニルメチルシクロペンタノンの製法
KR100365526B1 (ko) 바이시클로[3.3.1]노난 구조 화합물의 제조방법
JPS6239134B2 (ja)
JPH07133270A (ja) クロマン誘導体およびその製法
JP2005239620A (ja) 1−アセトキシ−3−(3,4−メチレンジオキシフェニル)プロペン誘導体の製法
JPH0578336A (ja) 光学活性オキサゾリジノン誘導体およびその製造法
JP2003221391A (ja) ブテノリド類の新規製造法
JPH0333696B2 (ja)
JPH10182523A (ja) 1位置換−2,2−ジフロロ−3−ブテン−1−オール類の製造法
JPH09157260A (ja) 光学活性な4,5−ジフェニル−2−イミダゾリジノン誘導体
JPH0625089A (ja) 3−イソプロペニルペンタン酸誘導体

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees