JPH0578336A - 光学活性オキサゾリジノン誘導体およびその製造法 - Google Patents

光学活性オキサゾリジノン誘導体およびその製造法

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JPH0578336A
JPH0578336A JP4518491A JP4518491A JPH0578336A JP H0578336 A JPH0578336 A JP H0578336A JP 4518491 A JP4518491 A JP 4518491A JP 4518491 A JP4518491 A JP 4518491A JP H0578336 A JPH0578336 A JP H0578336A
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、Rは置換ないしは非置換アラルキル基、*は不
斉炭素原子をそれぞれ意味する)で表わされる光学活性
オキサゾリジノン誘導体。 【効果】 本発明により化合物をキラルな合成シントン
として用いることにより、所望する光学異性体たとえば
光学活性β−ヒドロキシ−α−アミノアルコールを、簡
便にかつ高収率でしかも高光学純度で製造することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば光学活性β−
ヒドロキシ−α−アミノアルコールなどの合成において
キラルな合成シントンとして有用な光学活性3−ベンジ
ル−4−ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノンのよ
うな光学活性オキサゾリジノン誘導体およびその製造法
に関する。
【0002】光学活性3−ベンジル−4−ヒドロキシメ
チル−2−オキサゾリジノンは、光学活性なアミノアル
コールの部分構造をもつアミノ酸やアミノ糖、スフィン
ゴ脂質などの生理活性物質の合成原料として有用である
と考えられるだけでなく、不斉合成反応におけるキラル
補助剤としても期待され、産業上利用価値の高い物質で
ある。
【0003】
【従来の技術および解決すべき課題】一般に、光学活性
な化合物を製造する際、操作が簡便で収率が良く、しか
も光学純度が高く保持されることが肝要である。このよ
うな要望に合致する製造法として、化学変換しやすいキ
ラル中間体を合成し、この化合物を経て目的物を製造す
るという手法がある。この方法で重要な点は、このキラ
ル中間体が操作の点で取り扱い易い上に、安価でかつ大
量に入手可能な物質であることである。たとえば光学活
性アミノアルコールはアミノ酸を出発原料として製造で
きることが知られている。アミノ酸はキラル原料の中で
も比較的安価であり有用であるが、天然のアミノ酸はL
形である。したがって、天然化合物の立体化学構造とは
逆の構造を持つ化合物を得ようとする場合には、上記の
ようにアミノ酸を出発原料とする方法は適用できない場
合がある。
【0004】一般に、所望する光学異性体を自在に製造
できることは、医薬品その他生物活性を有する有機化合
物を製造する上で極めて重要である。本発明は、このよ
うな点に鑑み、光学活性アミノアルコールを製造するの
に重要な新規中間体およびその製造法を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による光学活性オ
キサゾリジノン誘導体は、 一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは置換ないしは非置換アラルキ
ル基、*は不斉炭素原子をそれぞれ意味する)で表わさ
れる物質である。
【0008】上記式中、Rで表される置換ないしは非置
換アラルキル基の代表例は置換基を有しないベンジル基
である。したがって、本発明による光学活性オキサゾリ
ジノン誘導体の代表例は、光学活性3−ベンジル−4−
ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノンである。置換
ないしは非置換アラルキル基の上記ベンジル基以外の例
としては、フェネチル基、α−メチルベンジル基、これ
らアラルキル基のベンゼン環に低級アルキル基その他の
置換基を有する基、同置換基を有するベンジルなどが挙
げられる。
【0009】本発明による光学活性オキサゾリジノン誘
導体は、光学活性グリシドールとアラルキルイソシアネ
ートを塩基性条件下で反応させることによって製造せら
れる。この反応において、グリシドールのアラルキルイ
ソシアネートへの付加と、オキサゾリジノン環の形成と
は1段の操作で進行する。
【0010】アラルキルイソシアネートの代表例は置換
基を有しないベンジルイソシアネートである。この場
合、本発明の製造法はつぎの反応式で示される。
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Phはフェニル基、*は不斉炭素
原子をそれぞれ意味する) アラルキルイソシアネートのその他の例としては、フェ
ネチルイソシアネート、α−メチルベンジルイソシアネ
ート、これらイソシアネートのベンゼン環に低級アルキ
ル基その他の置換基を有するイソシアネート、同置換基
を有するベンジルイソシアネートなどが挙げられる。
【0013】光学活性グリシドールとしては、光学純度
が極めて高いものとして本出願人が先に出願した光学活
性体を用いることができる(特願平1−330367号
および特願平1−330368号明細書参照)。アラル
キルイソシアネートとしてベンジルイソシアネートを用
いる場合、ベンジルイソシアネートはグリシドールに対
して好ましくは1〜2当量用い、さらに好ましくは1〜
1.2当量用いる。また、用いられる塩基としてはアミ
ン類が好ましく、反応の簡便さからトリエチルアミンが
特に好ましい。ただし塩基はアミンに限定されない。塩
基の添加量はグリシドールに対して触媒量でよいが、反
応時間その他を考慮すれば0.1〜0.5当量用いるの
が好ましい。
【0014】反応溶媒としては、無水の非プロトン性溶
媒、たとえばクロロホルム、ジクロロメタン、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどが適宜選択使
用される。反応溶媒は反応に関与しないものであれば上
記のものに限定されない。
【0015】反応条件については、反応温度が好ましく
は20〜50℃、特に好ましくは30〜45℃であり、
反応時間は好ましくは10〜20時間、さらに好ましく
は15〜18時間である。
【0016】
【発明の効果】本発明により上述の如く新規光学活性オ
キサゾリジノン誘導体が創製されるので、これをキラル
な合成シントンとして用いることにより、所望する光学
異性体たとえば光学活性β−ヒドロキシ−α−アミノア
ルコールを、簡便にかつ高収率でしかも高光学純度で製
造することができる。
【0017】
【実施例】つぎに、本発明による光学活性オキサゾリジ
ノン誘導体の合成例を示す実施例、およびその高光学純
度を確認する参考例を挙げる。
【0018】[実施例]R−(+)−グリシドールから(S)−(+)−3−ベ
ンジル−4−ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノン
の合成 光学純度98%(ee)以上のR−(+)−グリシドー
ル556mg(7.5mmol) のジクロロメタン5ml溶液
に、乾燥したトリエチルアミン1.9ml(1.35mmo
l)とベンジルイソシアネート1.0g (7.5mmol)
(アルドリッチ社製)とを室温で加えた。得られた混合
物を約35℃に加温し、18時間攪拌した。ジクロロメ
タンおよびトリエチルアミンを減圧下に留去した後、残
った固形物を直ちにシリカゲルのカラムクロマトグラフ
ィーに掛け、溶離溶媒ジエチルエーテル・ジクロロメタ
ン(=3:5)による流出部分を集め、溶媒を減圧下に
留去して、(S)−(+)−3−ベンジル−4−ヒドロ
キシメチル−2−オキサゾリジノンを1276mg得た
(収率82%)。
【0019】この化合物の物理特性はつぎのとおりであ
る: m.p. 74-75℃ IR(CHCl3 ) 3688, 3624, 3452, 1742, 1524, 142
8, 1212cm-1. NMR(CDCl3 ) 2.72(1H, OH) ,3.4-4.8 (7H,m)
,7.32(5H, s) [α]D 22 +29.7(c =1.31,CHCl3 ) 元素分析 測定値 C:63.70% , H:6.30%, N:6.72% C11H13O3 N1 としての計算値 C:63.75% , H:6.32%, N:6.76% [参考例]実施例で得られた(S)−(+)−3−ベン
ジル−4−ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノンの
光学純度を調べるために、つぎの実験を行なった。
【0020】a) (S)−(+)−3−ベンジル−4
−ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノンから(S)
−(−)−3−ベンジル−4−ベンゾイルオキシメチル
−2−オキサゾリジノンの合成 (S)−(+)−3−ベンジル−4−ヒドロキシメチル
−2−オキサゾリジノン207mg(1mmol)の塩化メチ
レン3ml溶液に冷却下でトリエチルアミン0.2ml
(1.3mmol) と塩化ベンゾイル0.13ml(1.1mm
ol)を加え、得られた混合物を同温度で1時間攪拌し
た。この反応混合物にメタノール1mlを加えて20分間
攪拌した後、反応混合物を氷水に注ぎ、エーテル抽出を
行った。得られた有機層を集め、飽和食塩水で洗浄した
後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去
して、半固形物を得た。これをシリカゲルのカラムクロ
マトグラフィーに掛け、溶離溶媒ヘキサン・酢酸エチル
(=2:1〜1:1)による流出部分を集め、溶媒を減
圧下に留去して、(S)−(−)−3−ベンジル−4−
ベンゾイルオキシメチル−2−オキサゾリジノン310
mg(定量的)の結晶を得た。
【0021】この化合物の物理特性はつぎのとおりであ
る: m.p. 46-47℃ IR(CHCl3 ) 3688, 3624, 1750, 1604, 1524, 142
6, 1270, 1208,1118,1098, 1070, 1030, 928 cm -1. NMR(CDCl3 ) 3.9-4.9 (7H,m), 7.25-8.1(10H,m). [α]D 22 −35.1(c =0.87,CHCl3 )b) (L)−N−t−ブトキシカルボニル−O−ベン
ジルセリンメチルエステルから(R)−(−)−4−ベ
ンゾイルオキシメチル−2−オキサゾリジノンの合成 J.Org.Chem.,52,2361(1987)記載のP.ガーナー(Garner)
と J.M. パーク(Park)の方法に従って、(L)−N−t
−ブトキシカルボニル−O−ベンジルセリンメチルエス
テル500mg(1.57mmol)のトルエン8ml溶液へ、
−78℃で水素化ジイソブチルアルミニウム0.42ml
(2.35mmol)を滴下し、−78℃で2時間攪拌し
た。反応混合物にメタノール1mlをゆっくり滴下した
後、氷冷した1N塩酸水溶液へ反応混合物を注ぎ、酢酸
エチルで抽出を行った。得られた有機層を集め、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減
圧下に留去してエステルの還元によって生じた対応する
アルデヒドを油状物として得た。
【0022】このアルデヒドを精製することなく直ちに
イソプロパノール10mlとテトラヒドロフラン10mlの
混合溶媒に溶かし、ここへ氷冷下に水素化ホウ素ナトリ
ウム190mg(5mmol) を少しずつ加えた。反応混合物
を氷冷下で30分間攪拌した後酢酸エチルで稀釈し、氷
冷した1N塩酸水溶液へ注いだ。この混合物を酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を集め、飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧下に留去して、
アルデヒドの還元によって生じた対応するアルコールを
得た。
【0023】このアルコールを精製することなくジメチ
ルホルムアミド5mlに溶かし、室温で60%油性水素化
ナトリウム77mg(1.92mmol)を少しずつ加え、1
時間攪拌を行った。反応混合物に氷冷下で塩化アンモニ
ウムの水溶液を加えた後、塩化メチレンで抽出を行い、
有機層を集め、飽和食塩水で洗浄した後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去して4−ベンジル
オキシメチル−2−オキサゾリジノンの粗精製物を得
た。
【0024】この粗精製物を精製することなく乾燥塩化
メチレン15mlに溶かし、この溶液に氷冷下でオゾンを
通じた。薄層クロマトグラフィーで原料のベンジルエー
テルが消失したのを確認した後、ジメチルスルフィドを
加え、得られた混合物を氷冷下に1時間攪拌した。溶媒
を減圧下に留去して得られた粗結晶を塩化メチレン・ヘ
キサン混合溶媒から結晶化させ、(R)−(−)−4−
ベンゾイルオキシメチル−2−オキサゾリジノン324
mgを得た(収率は4段階で84%)。
【0025】 [α]D 22 −28.1°(c =1.03,CHCl3 )c) (R)−(−)−4−ベンゾイルオキシメチル−
2−オキサゾリジノンから(R)−(+)−3−ベンジ
ル−4−ベンゾイルオキシメチル−2−オキサゾリジノ
ンの合成 前工程で得た(R)−(−)−4−ベンゾイルオキシメ
チル−2−オキサゾリジノン478mg(2.16mmol)
のテトラヒドロフラン10ml溶液へ、氷冷下に60%油
性水素化ナトリウム121mg(3.03mmol)を加え、
得られた混合物を15分間攪拌した。ついで、ヨウ化テ
トラメチルアンモニウム555mg(2.16mmol)を加
え、さらにベンジルブロミド0.31ml(2.59mmo
l)とジメチルホルムアミド3.5mlを加えた。反応混
合物を0℃で2.5時間攪拌した後、さらに室温で1.
5時間攪拌した。氷冷下で反応混合物にクエン酸を加え
て反応液を中和した後、酢酸エチルで抽出を行った。得
られた有機層を集め、飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去して半固形物を
得た。この半固形物をシリカゲルのカラムクロマトグラ
フィーに掛け、溶離溶媒ヘキサン・酢酸エチル(=2:
1)による流出部分を集め、溶媒を減圧下に留去して、
(R)−(+)−3−ベンジル−4−ベンゾイルオキシ
メチル−2−オキサゾリジノン580mgを結晶として得
た(収率86%)。
【0026】m.p. 46-47℃ [α]D 22 −34.4°(c =1.30,CHCl3 )d) 比旋光度の測定 上記a)の手法により4−ヒドロキシ基をO−ベンゾイ
ル化して得られた(S)−(−)−3−ベンジル−4−
ベンゾイルオキシメチル−2−オキサゾリジノンの比旋
光度[α]D と、上記b)の手法により得られた(R)
−(−)−4−ベンゾイルオキシメチル−2−オキサゾ
リジノンを上記c)の手法によりN−ベンジル化して得
られた(R)−(+)−3−ベンジル−4−ベンゾイル
オキシメチル−2−オキサゾリジノンの比旋光度[α]
D とをそれぞれ測定し、得られた値の絶対値を比較し
た。
【0027】前者の比旋光度は[α]D 22 −35.1
°(C=0.87、CHCl3 )で、 後者の比旋光度
は[α]D 22 +34.4°(C=1.30、CHCl
3 )であり、これらの絶対値は互いに近似していること
から、本発明の方法によって製造される光学活性3−ベ
ンジル−4−ヒドロキシメチル−2−オキサゾリジノン
は光学的に極めて高純度のものであることが確認され
た。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Rは置換ないしは非置換アラルキル基、*は不
    斉炭素原子をそれぞれ意味する)で表わされる光学活性
    オキサゾリジノン誘導体。
  2. 【請求項2】 光学活性3−ベンジル−4−ヒドロキシ
    メチル−2−オキサゾリジノンである請求項1記載の光
    学活性オキサゾリジノン誘導体。
  3. 【請求項3】 光学活性グリシドールとアラルキルイソ
    シアネートを塩基性条件下で反応させることを特徴とす
    る、請求項1記載の光学活性オキサゾリジノン誘導体の
    製造法。
  4. 【請求項4】 アラルキルイソシアネートがベンジルイ
    ソシアネートである請求項3記載の光学活性オキサゾリ
    ジノン誘導体の製造法。
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KR100351623B1 (ko) * 2000-07-13 2002-09-11 한국과학기술연구원 수용성 키랄 보조제로서의(5r,5'r)-5,5'-비스(옥사졸리딘-2-온) 및 이의 제조방법

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KR100351623B1 (ko) * 2000-07-13 2002-09-11 한국과학기술연구원 수용성 키랄 보조제로서의(5r,5'r)-5,5'-비스(옥사졸리딘-2-온) 및 이의 제조방법

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