JPH055169A - 溶融めつき線の製造方法 - Google Patents
溶融めつき線の製造方法Info
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- JPH055169A JPH055169A JP26830391A JP26830391A JPH055169A JP H055169 A JPH055169 A JP H055169A JP 26830391 A JP26830391 A JP 26830391A JP 26830391 A JP26830391 A JP 26830391A JP H055169 A JPH055169 A JP H055169A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被めっき線の伸線加工工程から溶融めっき前
処理工程を被めっき線表面に特に鉄分の付着することの
ない構成とし、表面清浄な被めっき線に溶融めっきを施
し、線肌露出のない高品位溶融めっき線を製造する。 【構成】 被めっき母線Aを伸線加工経路表面を鉄錆の
発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10を用い水
溶性潤滑剤中にて伸線加工する。得られた被めっき線1
を表面に鉄錆の発生しない材料からなる巻枠2に巻取り
貯留する。貯留された被めっき線1を蒸気雰囲気加熱炉
3内に導入し、線表面の蒸気洗浄と焼鈍を行なう。次に
超音波洗浄浴5に導入し洗浄した後エアワイパー6aで
乾燥する。次に還元性ガス雰囲気加熱炉7内に導入し、
被めっき線1表面の酸化層の除去と同時に予熱した状態
で直接溶融金属めっき浴8に導入して溶融めっきを施
す。
処理工程を被めっき線表面に特に鉄分の付着することの
ない構成とし、表面清浄な被めっき線に溶融めっきを施
し、線肌露出のない高品位溶融めっき線を製造する。 【構成】 被めっき母線Aを伸線加工経路表面を鉄錆の
発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10を用い水
溶性潤滑剤中にて伸線加工する。得られた被めっき線1
を表面に鉄錆の発生しない材料からなる巻枠2に巻取り
貯留する。貯留された被めっき線1を蒸気雰囲気加熱炉
3内に導入し、線表面の蒸気洗浄と焼鈍を行なう。次に
超音波洗浄浴5に導入し洗浄した後エアワイパー6aで
乾燥する。次に還元性ガス雰囲気加熱炉7内に導入し、
被めっき線1表面の酸化層の除去と同時に予熱した状態
で直接溶融金属めっき浴8に導入して溶融めっきを施
す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子部品のリード線や電
子配線材の導体として用いられる溶融めっき線、例えば
溶融錫めっき線、溶融はんだめっき線等の製造方法に関
する。
子配線材の導体として用いられる溶融めっき線、例えば
溶融錫めっき線、溶融はんだめっき線等の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の溶融めっき線の製造方法について
図5を用いて説明する。被めっき母線Aは、段ロール,
滑車,キャプスタン等の伸線加工経路表面の大部分を鉄
材から構成した伸線機(図示せず)を用いて、通常、水
溶性潤滑剤又は油性潤滑剤中にて伸線加工が施され所要
サイズの被めっき線1’として鉄材からなる巻枠2’に
巻き取られている。一旦、巻枠2’に貯留された被めっ
き線1’は、次の工程で巻枠2’から導出されて蒸気焼
鈍炉3’内を走行しながら焼鈍され、続いて水洗浴5’
中を走行させ線材の冷却を行なった後、乾燥器6で線表
面に付着した水分が乾燥され、次に酸フラックス浴11中
を通過し被めっき線1’の表面が酸洗いされ、続いて、
この被めっき線1’はその表面に酸フラックスの付着さ
れたまま溶融金属めっき浴8へ導入され、この溶融めっ
き浴8の溶融金属に触れることにより被めっき線1’の
表面洗浄が行なわれると同時に被めっき線1’にめっき
が施され、続いて絞りダイスdを通過させ、所要めっき
厚さに調整して溶融めっき線1’aを得る製造方法であ
る。
図5を用いて説明する。被めっき母線Aは、段ロール,
滑車,キャプスタン等の伸線加工経路表面の大部分を鉄
材から構成した伸線機(図示せず)を用いて、通常、水
溶性潤滑剤又は油性潤滑剤中にて伸線加工が施され所要
サイズの被めっき線1’として鉄材からなる巻枠2’に
巻き取られている。一旦、巻枠2’に貯留された被めっ
き線1’は、次の工程で巻枠2’から導出されて蒸気焼
鈍炉3’内を走行しながら焼鈍され、続いて水洗浴5’
中を走行させ線材の冷却を行なった後、乾燥器6で線表
面に付着した水分が乾燥され、次に酸フラックス浴11中
を通過し被めっき線1’の表面が酸洗いされ、続いて、
この被めっき線1’はその表面に酸フラックスの付着さ
れたまま溶融金属めっき浴8へ導入され、この溶融めっ
き浴8の溶融金属に触れることにより被めっき線1’の
表面洗浄が行なわれると同時に被めっき線1’にめっき
が施され、続いて絞りダイスdを通過させ、所要めっき
厚さに調整して溶融めっき線1’aを得る製造方法であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来から一般に、伸線
機の伸線加工経路にあたる段ロール,滑車,キャプスタ
ン等には鉄材が多用されている。このため、伸線加工工
程でこれらの鉄材の一部鉄粉が微量ながら被めっき線
1’の表面に付着してきて、鉄粉が付着されたまま巻枠
2’に巻き取られていた。また更に、被めっき線1’が
巻き取られ、貯留される前記巻枠2’には鉄材の巻枠が
用いられていた。このように、被めっき線1’は伸線加
工工程、更に被めっき線を長時間貯留する巻枠で鉄材と
接触する状態にあった。特に、被めっき線1’は鉄製巻
枠2’に貯留中、常に鉄製巻枠2’の胴部表面及び内つ
ば表面で鉄材と接触している状態にあるので、この接触
面から鉄さび等の鉄酸化物が被めっき線1’の表面に付
着してくることは避けられなかった。しかも、このよう
にして被めっき線1’の表面に付着してきた鉄酸化物は
その後の溶融めっき工程でめっき線の品質に極めて悪影
響を及ぼすものであった。即ち、被めっき線1’の表面
に付着した鉄酸化物は、めっき前処理工程の蒸気焼鈍炉
3’内を走行中に水酸化鉄に変質し、この被めっき線
1’の表面の水酸化鉄は被めっき線1’が溶融金属めっ
き浴8中に導入されたとき、めっき浴の熱により分解し
て水分を生じ、この水分が直ちに気化して被めっき線
1’の表面から発散する結果、水酸化鉄が付着していた
被めっき線1’の表面部分には溶融めっきが施されない
まま残り、所謂、芯線肌露出の不具合を発生させる原因
となっていた。
機の伸線加工経路にあたる段ロール,滑車,キャプスタ
ン等には鉄材が多用されている。このため、伸線加工工
程でこれらの鉄材の一部鉄粉が微量ながら被めっき線
1’の表面に付着してきて、鉄粉が付着されたまま巻枠
2’に巻き取られていた。また更に、被めっき線1’が
巻き取られ、貯留される前記巻枠2’には鉄材の巻枠が
用いられていた。このように、被めっき線1’は伸線加
工工程、更に被めっき線を長時間貯留する巻枠で鉄材と
接触する状態にあった。特に、被めっき線1’は鉄製巻
枠2’に貯留中、常に鉄製巻枠2’の胴部表面及び内つ
ば表面で鉄材と接触している状態にあるので、この接触
面から鉄さび等の鉄酸化物が被めっき線1’の表面に付
着してくることは避けられなかった。しかも、このよう
にして被めっき線1’の表面に付着してきた鉄酸化物は
その後の溶融めっき工程でめっき線の品質に極めて悪影
響を及ぼすものであった。即ち、被めっき線1’の表面
に付着した鉄酸化物は、めっき前処理工程の蒸気焼鈍炉
3’内を走行中に水酸化鉄に変質し、この被めっき線
1’の表面の水酸化鉄は被めっき線1’が溶融金属めっ
き浴8中に導入されたとき、めっき浴の熱により分解し
て水分を生じ、この水分が直ちに気化して被めっき線
1’の表面から発散する結果、水酸化鉄が付着していた
被めっき線1’の表面部分には溶融めっきが施されない
まま残り、所謂、芯線肌露出の不具合を発生させる原因
となっていた。
【0004】また、めっき前処理工程として酸フラック
ス浴11が用いられているため、浴中の酸が飛散したり、
被めっき線1’に付着した酸フラックスが高温の溶融金
属めっき浴8で気化したりして、周囲設備を汚損,劣化
させ、また作業環境を汚染するという問題があった。更
に、酸フラックスは高温の溶融めっき金属と反応して金
属塩を生成するため、溶融めっき浴が不純化されめっき
品質を低下させるという問題もあった。
ス浴11が用いられているため、浴中の酸が飛散したり、
被めっき線1’に付着した酸フラックスが高温の溶融金
属めっき浴8で気化したりして、周囲設備を汚損,劣化
させ、また作業環境を汚染するという問題があった。更
に、酸フラックスは高温の溶融めっき金属と反応して金
属塩を生成するため、溶融めっき浴が不純化されめっき
品質を低下させるという問題もあった。
【0005】本発明は従来の溶融めっき線の製造方法が
有する上記問題点を解決するために為されたものであ
り、被めっき線の芯線肌露出のない高品質な溶融めっき
線を得ることのできる溶融めっき線の製造方法を提供す
ることを目的とする。
有する上記問題点を解決するために為されたものであ
り、被めっき線の芯線肌露出のない高品質な溶融めっき
線を得ることのできる溶融めっき線の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、伸線材の接触通過する伸線加工経路表面を
鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10を
用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線Aに伸線加工を施
す伸線加工工程;と伸線加工された被めっき線1を少な
くとも該被めっき線1と接触する表面が鉄錆の発生しな
い材料からなる巻枠2に巻取り貯留する巻取り貯留工
程;と、前記巻枠2に巻取り貯留された被めっき線1を
蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、前記伸線加工工程
で被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑剤を分離し
やすい状態にする蒸気洗浄と被めっき線1の焼鈍とを同
時に行なう蒸気加熱工程と、この蒸気加熱工程後の被め
っき線1を洗浄液4を用いた超音波洗浄浴5中を通過さ
せ線表面を洗浄する洗浄工程と、この被めっき線1の表
面の水分をエアワイパー6a等を用い強制的に除去,乾
燥する乾燥工程と、この乾燥工程後の被めっき線1を還
元性ガス雰囲気の加熱炉7(以下ガス還元炉7と略記す
る)内を走行させ、被めっき線1の表面の酸化層の除去
と同時に被めっき線1を予備加熱し溶融めっき金属との
反応を促進するための還元性ガス加熱工程とからなるめ
っき前処理工程;と、この還元性ガス加熱工程と直結し
て被めっき線1に溶融金属めっきを施す溶融めっき工
程;とを備えた溶融めっき線の製造方法にある。
に本発明は、伸線材の接触通過する伸線加工経路表面を
鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10を
用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線Aに伸線加工を施
す伸線加工工程;と伸線加工された被めっき線1を少な
くとも該被めっき線1と接触する表面が鉄錆の発生しな
い材料からなる巻枠2に巻取り貯留する巻取り貯留工
程;と、前記巻枠2に巻取り貯留された被めっき線1を
蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、前記伸線加工工程
で被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑剤を分離し
やすい状態にする蒸気洗浄と被めっき線1の焼鈍とを同
時に行なう蒸気加熱工程と、この蒸気加熱工程後の被め
っき線1を洗浄液4を用いた超音波洗浄浴5中を通過さ
せ線表面を洗浄する洗浄工程と、この被めっき線1の表
面の水分をエアワイパー6a等を用い強制的に除去,乾
燥する乾燥工程と、この乾燥工程後の被めっき線1を還
元性ガス雰囲気の加熱炉7(以下ガス還元炉7と略記す
る)内を走行させ、被めっき線1の表面の酸化層の除去
と同時に被めっき線1を予備加熱し溶融めっき金属との
反応を促進するための還元性ガス加熱工程とからなるめ
っき前処理工程;と、この還元性ガス加熱工程と直結し
て被めっき線1に溶融金属めっきを施す溶融めっき工
程;とを備えた溶融めっき線の製造方法にある。
【0007】また本発明は、伸線材の接触通過する伸線
加工経路表面を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成
した伸線機10を用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線A
に伸線加工を施す伸線加工工程;と、前記伸線加工され
た被めっき線1を蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、
前記伸線加工工程において被めっき線1の表面に付着し
た水溶性潤滑剤を分離しやすい状態にする蒸気洗浄と被
めっき線1の焼鈍とを同時に行なう蒸気加熱工程と、こ
の蒸気加熱工程後の被めっき線1を洗浄液4を用いた超
音波洗浄浴5中を通過させ線表面を洗浄する洗浄工程
と、この被めっき線1の表面の水分をエアワイパー6a
等を用い強制的に除去,乾燥する乾燥工程と、この乾燥
工程後の被めっき線1をガス還元炉7内を走行させ、前
記被めっき線1の表面の酸化層の除去と同時に被めっき
線1を予備加熱し溶融めっき金属との反応を促進するた
めの還元性ガス加熱工程とからなるめっき前処理工程;
と、この還元性ガス加熱工程と直結して被めっき線1に
溶融金属めっきを施す溶融めっき工程;とを備え、前記
伸線加工工程,めっき前処理工程および溶融めっき工程
を連続して行なう溶融めっき線の製造方法にある。
加工経路表面を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成
した伸線機10を用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線A
に伸線加工を施す伸線加工工程;と、前記伸線加工され
た被めっき線1を蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、
前記伸線加工工程において被めっき線1の表面に付着し
た水溶性潤滑剤を分離しやすい状態にする蒸気洗浄と被
めっき線1の焼鈍とを同時に行なう蒸気加熱工程と、こ
の蒸気加熱工程後の被めっき線1を洗浄液4を用いた超
音波洗浄浴5中を通過させ線表面を洗浄する洗浄工程
と、この被めっき線1の表面の水分をエアワイパー6a
等を用い強制的に除去,乾燥する乾燥工程と、この乾燥
工程後の被めっき線1をガス還元炉7内を走行させ、前
記被めっき線1の表面の酸化層の除去と同時に被めっき
線1を予備加熱し溶融めっき金属との反応を促進するた
めの還元性ガス加熱工程とからなるめっき前処理工程;
と、この還元性ガス加熱工程と直結して被めっき線1に
溶融金属めっきを施す溶融めっき工程;とを備え、前記
伸線加工工程,めっき前処理工程および溶融めっき工程
を連続して行なう溶融めっき線の製造方法にある。
【0008】また本発明は、前記めっき前処理工程で被
めっき線1が接触して通過する経路表面を鉄錆の発生し
ない材料から構成した溶融めっき線の製造方法にある。
更に前記溶融めっき工程における被めっき線1外周の溶
融金属めっき厚さの調整が、絞りダイスdにより行なわ
れるか、又は前記被めっき線1の導出される前記溶融金
属めっき浴8面に接して非酸化性ガス又は還元性ガス雰
囲気のガス室9を設け、前記被めっき線1を前記溶融金
属めっき浴8面から前記非酸化性ガス又は還元性ガス雰
囲気のガス室9内へ垂直方向へ導出通過させることによ
り行なわれる溶融めっき線の製造方法にある。
めっき線1が接触して通過する経路表面を鉄錆の発生し
ない材料から構成した溶融めっき線の製造方法にある。
更に前記溶融めっき工程における被めっき線1外周の溶
融金属めっき厚さの調整が、絞りダイスdにより行なわ
れるか、又は前記被めっき線1の導出される前記溶融金
属めっき浴8面に接して非酸化性ガス又は還元性ガス雰
囲気のガス室9を設け、前記被めっき線1を前記溶融金
属めっき浴8面から前記非酸化性ガス又は還元性ガス雰
囲気のガス室9内へ垂直方向へ導出通過させることによ
り行なわれる溶融めっき線の製造方法にある。
【0009】
【作用】被めっき母線Aは被めっき母線Aの接触通過す
る伸線加工経路表面を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料か
ら構成した伸線機10を用いて伸線されるので、伸線加工
工程で被めっき線1の表面に鉄粉が付着してくることが
ない。更にまた、巻取り貯留工程に於いて、被めっき線
1は少なくとも該被めっき線1と接触する表面が鉄錆の
発生しない材料からなる巻枠2に巻取られ貯留されるの
で、巻枠に長期間貯留された状態にあっても、巻枠から
の鉄さび等の鉄酸化物の影響を受けることがない。
る伸線加工経路表面を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料か
ら構成した伸線機10を用いて伸線されるので、伸線加工
工程で被めっき線1の表面に鉄粉が付着してくることが
ない。更にまた、巻取り貯留工程に於いて、被めっき線
1は少なくとも該被めっき線1と接触する表面が鉄錆の
発生しない材料からなる巻枠2に巻取られ貯留されるの
で、巻枠に長期間貯留された状態にあっても、巻枠から
の鉄さび等の鉄酸化物の影響を受けることがない。
【0010】従って、伸線加工工程,めっき前処理工程
及び溶融めっき工程とを連続して行う連続工程方式とし
た場合は勿論、伸線加工工程,巻取り貯留工程とそれ以
降のめっき前処理工程,溶融めっき工程とを分割した分
割工程方式とした場合であっても、被めっき線1はその
表面に鉄粉及び鉄酸化物の付着されない状態でめっき前
処理工程の蒸気加熱工程に導入されるので、蒸気雰囲気
の加熱炉3内を走行中にも該線表面に水酸化鉄の発生を
みることがなくなり、被めっき線1が溶融金属めっき浴
8に導入されたときにも、従来のように被めっき線1の
表面に付着した水酸化鉄の分解によって生じていた水分
の生成及びこの水分の気化によるガス発生もなくなるの
で、めっき線の芯線肌露出の不具合発生がなくなる。
及び溶融めっき工程とを連続して行う連続工程方式とし
た場合は勿論、伸線加工工程,巻取り貯留工程とそれ以
降のめっき前処理工程,溶融めっき工程とを分割した分
割工程方式とした場合であっても、被めっき線1はその
表面に鉄粉及び鉄酸化物の付着されない状態でめっき前
処理工程の蒸気加熱工程に導入されるので、蒸気雰囲気
の加熱炉3内を走行中にも該線表面に水酸化鉄の発生を
みることがなくなり、被めっき線1が溶融金属めっき浴
8に導入されたときにも、従来のように被めっき線1の
表面に付着した水酸化鉄の分解によって生じていた水分
の生成及びこの水分の気化によるガス発生もなくなるの
で、めっき線の芯線肌露出の不具合発生がなくなる。
【0011】また、蒸気加熱工程に於いては、被めっき
線1は蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行することにより焼
鈍され、同時に伸線加工工程で被めっき線1の表面に極
く微量に付着してくる水溶性の潤滑剤が加熱蒸気による
蒸気洗浄により除去し易い状態となり、次工程の洗浄工
程に於いて、洗浄液4の超音波洗浄浴5中を通過するこ
とにより、被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑剤
は勿論、その他の付着不純物も完全に洗浄される。また
乾燥工程に於いては、洗浄工程で被めっき線表面に付着
した水分がエアワイパー等により強制的に除去,乾燥さ
れる。また還元性ガス加熱工程に於いては、被めっき線
1はガス還元炉7内を走行することにより、線表面酸化
層が還元除去されるので線表面は清浄化されるととも
に、このガス還元炉7で被めっき線1に付与される熱に
より、被めっき線1と溶融めっき金属との反応が促進さ
れ、良好なめっき層を有する溶融めっき線1aが得られ
る。
線1は蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行することにより焼
鈍され、同時に伸線加工工程で被めっき線1の表面に極
く微量に付着してくる水溶性の潤滑剤が加熱蒸気による
蒸気洗浄により除去し易い状態となり、次工程の洗浄工
程に於いて、洗浄液4の超音波洗浄浴5中を通過するこ
とにより、被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑剤
は勿論、その他の付着不純物も完全に洗浄される。また
乾燥工程に於いては、洗浄工程で被めっき線表面に付着
した水分がエアワイパー等により強制的に除去,乾燥さ
れる。また還元性ガス加熱工程に於いては、被めっき線
1はガス還元炉7内を走行することにより、線表面酸化
層が還元除去されるので線表面は清浄化されるととも
に、このガス還元炉7で被めっき線1に付与される熱に
より、被めっき線1と溶融めっき金属との反応が促進さ
れ、良好なめっき層を有する溶融めっき線1aが得られ
る。
【0012】また、溶融めっき工程で被めっき線1の外
周に付着してくる溶融金属を所要のめっき厚さに調整す
る絞り手段としては、通常用いられている絞りダイスd
を用いる手段と、絞りダイスdのような固体絞り具を用
いずに、溶融金属めっき浴8の表面を非酸化性ガス又は
還元性ガス雰囲気に保持し、溶融めっき線1aを溶融金
属めっき浴8の表面から前記非酸化性ガス又は還元性ガ
ス雰囲気中へ垂直方向に導出し、溶融めっき厚さの調整
を行なう手段とがある。後者の絞り手段を用いた場合、
前者の場合の絞りダイスのダイス孔径の選択の如何によ
って生ずるめっき厚の変動や偏肉のおそれがないので、
本発明の効果は一層向上される。
周に付着してくる溶融金属を所要のめっき厚さに調整す
る絞り手段としては、通常用いられている絞りダイスd
を用いる手段と、絞りダイスdのような固体絞り具を用
いずに、溶融金属めっき浴8の表面を非酸化性ガス又は
還元性ガス雰囲気に保持し、溶融めっき線1aを溶融金
属めっき浴8の表面から前記非酸化性ガス又は還元性ガ
ス雰囲気中へ垂直方向に導出し、溶融めっき厚さの調整
を行なう手段とがある。後者の絞り手段を用いた場合、
前者の場合の絞りダイスのダイス孔径の選択の如何によ
って生ずるめっき厚の変動や偏肉のおそれがないので、
本発明の効果は一層向上される。
【0013】
【実施例】本発明の溶融めっき線の製造方法の実施例に
ついて図を用いて説明する。図1は本発明の溶融めっき
線の製造方法の工程ブロック図で、図1の(a)の矢印
線は本発明の第1実施例の製造工程を示し、被めっき母
線の伸線加工工程;と、被めっき線の巻取り貯留工程;
と、蒸気洗浄と焼鈍とを同時に行なう蒸気加熱工程,洗
浄工程,乾燥工程,及び酸化物除去と予備加熱を同時に
行なう還元性ガス加熱工程からなるめっき前処理工程;
と、溶融めっき工程からなる。
ついて図を用いて説明する。図1は本発明の溶融めっき
線の製造方法の工程ブロック図で、図1の(a)の矢印
線は本発明の第1実施例の製造工程を示し、被めっき母
線の伸線加工工程;と、被めっき線の巻取り貯留工程;
と、蒸気洗浄と焼鈍とを同時に行なう蒸気加熱工程,洗
浄工程,乾燥工程,及び酸化物除去と予備加熱を同時に
行なう還元性ガス加熱工程からなるめっき前処理工程;
と、溶融めっき工程からなる。
【0014】また図1の(b)の矢印線は本発明の第2
及び第3実施例の製造工程を示し、被めっき線の巻取り
貯留工程が除かれたもので、伸線加工工程後の被めっき
線は直ちに蒸気加熱工程へと導入され、以降は第1実施
例と同一工程を経る。即ち、第2及び第3実施例は伸線
加工工程,めっき前処理工程及び溶融めっき工程をタン
デム方式化した溶融めっき線の製造方法である。以下そ
れぞれの実施例につき詳細に説明する。
及び第3実施例の製造工程を示し、被めっき線の巻取り
貯留工程が除かれたもので、伸線加工工程後の被めっき
線は直ちに蒸気加熱工程へと導入され、以降は第1実施
例と同一工程を経る。即ち、第2及び第3実施例は伸線
加工工程,めっき前処理工程及び溶融めっき工程をタン
デム方式化した溶融めっき線の製造方法である。以下そ
れぞれの実施例につき詳細に説明する。
【0015】第1実施例 第1実施例を図2に沿って説明する。同図(a)に示す
伸線機10は伸線材の接触通過する段ロール,キャプスタ
ン及び滑車等には例えばセラミック製或は鉄材の外周に
セラミック材を嵌め込む、又は鉄材の表面にセラミック
を熔射する、或は鉄材の表面に硬質クロムめっきを施す
等の鉄錆の発生しない耐磨耗性材料で表面処理したもの
が用いられる。被めっき母線Aはかかる伸線機10を用い
水溶性潤滑剤中にて、例えば2.6mmφの銅母線Aから0.3
mmφの被めっき銅線1に伸線加工される。伸線加工され
た被めっき銅線1が巻き取り貯留される巻枠2は、プラ
スチック製或は鉄製の巻枠の表面にエポキシ樹脂等の合
成樹脂をコーテイングしたもの、或は鉄製の巻枠の表面
にセラミックを被覆したもの、或は鉄製の巻枠の表面に
ニッケルやクロムめっきを施したもの等、巻枠の表面に
鉄錆の発生しない表面処理を行なったものが採用され
る。かようにして、被めっき銅線1はその表面に鉄粉及
び鉄酸化物の付着されない状態で貯留される。
伸線機10は伸線材の接触通過する段ロール,キャプスタ
ン及び滑車等には例えばセラミック製或は鉄材の外周に
セラミック材を嵌め込む、又は鉄材の表面にセラミック
を熔射する、或は鉄材の表面に硬質クロムめっきを施す
等の鉄錆の発生しない耐磨耗性材料で表面処理したもの
が用いられる。被めっき母線Aはかかる伸線機10を用い
水溶性潤滑剤中にて、例えば2.6mmφの銅母線Aから0.3
mmφの被めっき銅線1に伸線加工される。伸線加工され
た被めっき銅線1が巻き取り貯留される巻枠2は、プラ
スチック製或は鉄製の巻枠の表面にエポキシ樹脂等の合
成樹脂をコーテイングしたもの、或は鉄製の巻枠の表面
にセラミックを被覆したもの、或は鉄製の巻枠の表面に
ニッケルやクロムめっきを施したもの等、巻枠の表面に
鉄錆の発生しない表面処理を行なったものが採用され
る。かようにして、被めっき銅線1はその表面に鉄粉及
び鉄酸化物の付着されない状態で貯留される。
【0016】以降の工程について図2(b)を用いて説
明する。巻枠2に巻取り貯留された被めっき銅線1は線
速70m/minで巻枠2から導出され、設定温度650℃の蒸
気雰囲気のトンネル式加熱炉3内を走行し、この加熱炉
3内で、被めっき銅線1の表面に付着した水溶性潤滑剤
が分離し易い状態に蒸気洗浄されると一緒に焼鈍され
る。次に、被めっき銅線1は外気に触れることなく直接
洗浄液4の超音波洗浄浴5に導かれ、被めっき銅線1の
表面の水溶性潤滑剤及びその他の付着不純物が完全に洗
浄される。なお、洗浄液4としては、例えば不純物の混
在のない上水を用いたが、純水を用いれば更に好まし
い。続いて圧搾空気kの送り込まれたエアワイパー6a
により超音波洗浄浴5で被めっき銅線1の表面に付着し
た水分が除去,乾燥される。次に被めっき銅線1は設定
温度500℃の一酸化炭素ガス雰囲気のガス還元炉7内に
導入され、線表面の酸化層が還元されCO2ガスとして除
去されると同時に被めっき銅線1は予熱された状態で直
接設定温度260℃の溶融錫めっき浴8に導入され、溶融
錫が付着され、続いて被めっき銅線1は、該溶融めっき
浴8直上に設けた絞りダイスdを通過し、被めっき銅線
1に付着してくる過剰の溶融錫を絞り、線外周に約5μ
m厚の溶融錫めっきを施し、しかる後大気中に導出し被
めっき銅線1外周のめっき層を冷却固化して溶融錫めっ
き線1aを製造した。また溶融めっき線の製造工程中の
伸線加工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっき
銅線1の通過する経路表面は鉄錆の発生しない材料で構
成した。この結果、被めっき銅線1は付着不純物及び酸
化層が完全に除去された状態で溶融めっきが施され、芯
線肌露出のない品質良好な溶融錫めっき線1aが得られ
た。
明する。巻枠2に巻取り貯留された被めっき銅線1は線
速70m/minで巻枠2から導出され、設定温度650℃の蒸
気雰囲気のトンネル式加熱炉3内を走行し、この加熱炉
3内で、被めっき銅線1の表面に付着した水溶性潤滑剤
が分離し易い状態に蒸気洗浄されると一緒に焼鈍され
る。次に、被めっき銅線1は外気に触れることなく直接
洗浄液4の超音波洗浄浴5に導かれ、被めっき銅線1の
表面の水溶性潤滑剤及びその他の付着不純物が完全に洗
浄される。なお、洗浄液4としては、例えば不純物の混
在のない上水を用いたが、純水を用いれば更に好まし
い。続いて圧搾空気kの送り込まれたエアワイパー6a
により超音波洗浄浴5で被めっき銅線1の表面に付着し
た水分が除去,乾燥される。次に被めっき銅線1は設定
温度500℃の一酸化炭素ガス雰囲気のガス還元炉7内に
導入され、線表面の酸化層が還元されCO2ガスとして除
去されると同時に被めっき銅線1は予熱された状態で直
接設定温度260℃の溶融錫めっき浴8に導入され、溶融
錫が付着され、続いて被めっき銅線1は、該溶融めっき
浴8直上に設けた絞りダイスdを通過し、被めっき銅線
1に付着してくる過剰の溶融錫を絞り、線外周に約5μ
m厚の溶融錫めっきを施し、しかる後大気中に導出し被
めっき銅線1外周のめっき層を冷却固化して溶融錫めっ
き線1aを製造した。また溶融めっき線の製造工程中の
伸線加工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっき
銅線1の通過する経路表面は鉄錆の発生しない材料で構
成した。この結果、被めっき銅線1は付着不純物及び酸
化層が完全に除去された状態で溶融めっきが施され、芯
線肌露出のない品質良好な溶融錫めっき線1aが得られ
た。
【0017】第2実施例 第2実施例につき図3を用いて説明する。この第2実施
例は伸線加工工程,めっき前処理工程及び溶融めっき工
程を連続工程方式とし、タンデム化したものである。
例は伸線加工工程,めっき前処理工程及び溶融めっき工
程を連続工程方式とし、タンデム化したものである。
【0018】被めっき母線Aの2.6mmφ銅線は、第1実
施例に示すと同一の伸線機10と伸線加工工程により0.3m
mφの被めっき銅線1に伸線加工され、この伸線加工さ
れた被めっき銅線1は伸線巻枠に貯留されることなく連
続して蒸気加熱工程の蒸気雰囲気のトンネル式加熱炉3
に導入され、以降の工程は第1実施例の工程と全く同一
の工程及び製造条件を経て溶融錫めっき線1aを製造し
た。なお、第2実施例の場合の線速も70m/minであっ
た。また、第2実施例の溶融めっき線の製造工程中の伸
線加工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっき銅
線1の通過する経路表面は第1実施例と同様鉄錆の発生
しない材料で構成した。第2実施例によって得られた溶
融錫めっき線1aも芯線肌見えのない極めて外観良好な
ものであった。
施例に示すと同一の伸線機10と伸線加工工程により0.3m
mφの被めっき銅線1に伸線加工され、この伸線加工さ
れた被めっき銅線1は伸線巻枠に貯留されることなく連
続して蒸気加熱工程の蒸気雰囲気のトンネル式加熱炉3
に導入され、以降の工程は第1実施例の工程と全く同一
の工程及び製造条件を経て溶融錫めっき線1aを製造し
た。なお、第2実施例の場合の線速も70m/minであっ
た。また、第2実施例の溶融めっき線の製造工程中の伸
線加工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっき銅
線1の通過する経路表面は第1実施例と同様鉄錆の発生
しない材料で構成した。第2実施例によって得られた溶
融錫めっき線1aも芯線肌見えのない極めて外観良好な
ものであった。
【0019】第3実施例 第3実施例につき図3及び図4を用いて説明する。第3
実施例も第2実施例と同様、伸線加工工程,めっき前処
理工程及び溶融めっき工程を連続工程方式とし、タンデ
ム化したものである。なお、溶融めっき工程における溶
融めっきの絞りは特に絞りダイス等の固体絞り具を用い
ずに行なった。
実施例も第2実施例と同様、伸線加工工程,めっき前処
理工程及び溶融めっき工程を連続工程方式とし、タンデ
ム化したものである。なお、溶融めっき工程における溶
融めっきの絞りは特に絞りダイス等の固体絞り具を用い
ずに行なった。
【0020】被めっき母線Aとして2.6mmφの無酸素銅
(OFHC)線を用い、この被めっき母線A を、第1実施例
に示すと同一の伸線機10と伸線加工工程により0.46mmφ
の被めっきOFHC線1に伸線加工を施し、続いてこの被め
っきOFHC線1を第2実施例と同様の製造工程,即ち伸線
加工を施した被めっきOFHC線1は伸線巻枠に貯留される
ことなく連続して設定温度650℃の蒸気雰囲気のトンネ
ル式加熱炉3内を走行し、次に被めっきOFHC線1は外気
に触れることなく直接洗浄液4の超音波洗浄浴5に導か
れ、被めっきOFHC線1の表面の水溶性潤滑剤及びその他
の付着不純物が完全に洗浄される。なお、洗浄液4は上
水を用いたが、純水を用いてもよい。続いて圧搾空気k
の送り込まれたエアワイパー6aにより超音波洗浄浴5
で被めっきOFHC線1の表面に付着した水分が除去,乾燥
される。次に被めっき0FHC線1は設定温度500℃の水素
ガスを10VOL%含有した窒素ガス雰囲気のガス還元炉7内
を走行し、線表面の酸化層が還元除去されると同時に被
めっきOFHC線1は予熱された状態で直接図4に示す設定
温度260℃の溶融錫めっき浴8に導入される。この溶融
めっき浴8に浸漬された被めっきOFHC線1は、該めっき
浴8から垂直方向へ導出されることにより、絞り具を用
いることなく線外周に溶融錫めっきが施される。この
際、被めっきOFHC線1が導出される溶融めっき浴面に接
して非酸化性或は還元性ガス雰囲気の室9を設ける。被
めっきOFHC線1は、前記溶融めっき浴8面から垂直方向
に非酸化性或は還元性ガス室9中へ導出され、非酸化性
或は還元性ガス室9を通過した後大気中に導出され、め
っき層を冷却固化し、めっき厚12μmの溶融錫めっき線
1aを製造した。第3実施例の場合の線速は30m/minで
あった。固体絞り具を用いない第3実施例の場合のめっ
き厚さの調整は線速及び非酸化性或は還元性ガス室9の
ガス温度をコントロールすることによって可能である。
即ち線速を速くすればめっき厚を厚くでき、また線速を
遅くすればめっき厚を薄くでき、またガス室の温度を高
温にすることによりめっき厚を薄くすることができる。
また、第3実施例の溶融めっき線の製造工程中の伸線加
工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっきOFHC線
1の通過する経路表面は第1実施例と同様鉄錆の発生し
ない材料で構成した。第3実施例によって得られた溶融
錫めっき線1aは芯線肌見えのない均一なめっき厚さを
有する極めて外観良好なものであった。
(OFHC)線を用い、この被めっき母線A を、第1実施例
に示すと同一の伸線機10と伸線加工工程により0.46mmφ
の被めっきOFHC線1に伸線加工を施し、続いてこの被め
っきOFHC線1を第2実施例と同様の製造工程,即ち伸線
加工を施した被めっきOFHC線1は伸線巻枠に貯留される
ことなく連続して設定温度650℃の蒸気雰囲気のトンネ
ル式加熱炉3内を走行し、次に被めっきOFHC線1は外気
に触れることなく直接洗浄液4の超音波洗浄浴5に導か
れ、被めっきOFHC線1の表面の水溶性潤滑剤及びその他
の付着不純物が完全に洗浄される。なお、洗浄液4は上
水を用いたが、純水を用いてもよい。続いて圧搾空気k
の送り込まれたエアワイパー6aにより超音波洗浄浴5
で被めっきOFHC線1の表面に付着した水分が除去,乾燥
される。次に被めっき0FHC線1は設定温度500℃の水素
ガスを10VOL%含有した窒素ガス雰囲気のガス還元炉7内
を走行し、線表面の酸化層が還元除去されると同時に被
めっきOFHC線1は予熱された状態で直接図4に示す設定
温度260℃の溶融錫めっき浴8に導入される。この溶融
めっき浴8に浸漬された被めっきOFHC線1は、該めっき
浴8から垂直方向へ導出されることにより、絞り具を用
いることなく線外周に溶融錫めっきが施される。この
際、被めっきOFHC線1が導出される溶融めっき浴面に接
して非酸化性或は還元性ガス雰囲気の室9を設ける。被
めっきOFHC線1は、前記溶融めっき浴8面から垂直方向
に非酸化性或は還元性ガス室9中へ導出され、非酸化性
或は還元性ガス室9を通過した後大気中に導出され、め
っき層を冷却固化し、めっき厚12μmの溶融錫めっき線
1aを製造した。第3実施例の場合の線速は30m/minで
あった。固体絞り具を用いない第3実施例の場合のめっ
き厚さの調整は線速及び非酸化性或は還元性ガス室9の
ガス温度をコントロールすることによって可能である。
即ち線速を速くすればめっき厚を厚くでき、また線速を
遅くすればめっき厚を薄くでき、またガス室の温度を高
温にすることによりめっき厚を薄くすることができる。
また、第3実施例の溶融めっき線の製造工程中の伸線加
工工程以降、溶融めっき工程までの間、被めっきOFHC線
1の通過する経路表面は第1実施例と同様鉄錆の発生し
ない材料で構成した。第3実施例によって得られた溶融
錫めっき線1aは芯線肌見えのない均一なめっき厚さを
有する極めて外観良好なものであった。
【0021】
【発明の効果】本発明の溶融めっき線の製造方法によれ
ば、被めっき線の伸線加工工程及び被めっき線の貯留工
程で被めっき線表面に鉄粉及び鉄酸化物が付着する恐れ
が全くなくなったので、従来被めっき線表面に前記鉄酸
化物等が付着し、これらが変質した水酸化鉄の反応に起
因して発生していためっき線の芯線肌露出の不具合がな
くなり、また被めっき線の表面に付着してくる伸線加工
工程中の水溶性潤滑剤,その他の付着不純物及び被めっ
き線表面の酸化層等溶融めっきを阻害する汚れが、蒸気
雰囲気加熱炉,超音波洗浄浴,ガス還元炉を通過するこ
とにより被めっき線の表面から除去される。この結果、
外観の極めて優れた品質良好な溶融めっき線を安定して
製造することができる。更に、酸フラックス浴を用いる
必要がないのでめっき装置や周辺物の汚染,損耗もな
く、作業環境が改善される。
ば、被めっき線の伸線加工工程及び被めっき線の貯留工
程で被めっき線表面に鉄粉及び鉄酸化物が付着する恐れ
が全くなくなったので、従来被めっき線表面に前記鉄酸
化物等が付着し、これらが変質した水酸化鉄の反応に起
因して発生していためっき線の芯線肌露出の不具合がな
くなり、また被めっき線の表面に付着してくる伸線加工
工程中の水溶性潤滑剤,その他の付着不純物及び被めっ
き線表面の酸化層等溶融めっきを阻害する汚れが、蒸気
雰囲気加熱炉,超音波洗浄浴,ガス還元炉を通過するこ
とにより被めっき線の表面から除去される。この結果、
外観の極めて優れた品質良好な溶融めっき線を安定して
製造することができる。更に、酸フラックス浴を用いる
必要がないのでめっき装置や周辺物の汚染,損耗もな
く、作業環境が改善される。
【図1】本発明の溶融めっき線の製造方法の工程ブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の溶融めっき線の製造方法の第1実施例
を示す概略図であり、同図(a)は伸線加工工程及び巻
取り貯留工程を示し、また同図(b)は巻枠に貯留され
た被めっき線のめっき前処理工程及び溶融めっき工程を
示す。
を示す概略図であり、同図(a)は伸線加工工程及び巻
取り貯留工程を示し、また同図(b)は巻枠に貯留され
た被めっき線のめっき前処理工程及び溶融めっき工程を
示す。
【図3】本発明の溶融めっき線の製造方法の第2及び第
3実施例を示す概略図である。
3実施例を示す概略図である。
【図4】第3実施例の溶融めっき工程を示す概略図であ
る。
る。
【図5】従来の溶融めっき線の製造方法を示す概略図で
ある。
ある。
1 被めっき線 1a 溶融めっき線 2 巻枠 3 蒸気雰囲気加熱炉 4 洗浄液 5 超音波洗浄浴 6a エアワイパー 7 還元性ガス雰囲気加熱炉 8 溶融金属めっき浴 9 非酸化性或は還元性ガス室 10 伸線機 A 被めっき母線 d 絞りダイス k 圧搾空気
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 伸線材の接触通過する伸線加工経路表面
を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10
を用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線Aに伸線加工を
施す伸線加工工程;と、伸線加工された被めっき線1を
少なくとも該被めっき線1と接触する表面が鉄錆の発生
しない材料からなる巻枠2に巻取り貯留する巻取り貯留
工程;と、前記巻枠2に巻取り貯留された被めっき線1
を蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、前記伸線加工工
程で被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑剤を分離
しやすい状態にする蒸気洗浄と被めっき線1の焼鈍とを
同時に行なう蒸気加熱工程と、この蒸気加熱工程後の被
めっき線1を洗浄液4を用いた超音波洗浄浴5中を通過
させ線表面を洗浄する洗浄工程と、この被めっき線1の
表面の水分を除去,乾燥する乾燥工程と、この乾燥工程
後の被めっき線1を還元性ガス雰囲気の加熱炉7内を走
行させ、被めっき線1の表面の酸化層の除去と同時に被
めっき線1を予備加熱し溶融めっき金属との反応を促進
するための還元性ガス加熱工程とからなるめっき前処理
工程;と、この還元性ガス加熱工程と直結して被めっき
線1に溶融金属めっきを施す溶融めっき工程;とを備え
たことを特徴とする溶融めっき線の製造方法。 【請求項2】 伸線材の接触通過する伸線加工経路表面
を鉄錆の発生しない耐磨耗性材料から構成した伸線機10
を用い水溶性潤滑剤中にて被めっき母線Aに伸線加工を
施す伸線加工工程;と、前記伸線加工された被めっき線
1を蒸気雰囲気の加熱炉3内を走行させ、前記伸線加工
工程において被めっき線1の表面に付着した水溶性潤滑
剤を分離しやすい状態にする蒸気洗浄と被めっき線1の
焼鈍とを同時に行なう蒸気加熱工程と、この蒸気加熱工
程後の被めっき線1を洗浄液4を用いた超音波洗浄浴5
中を通過させ線表面を洗浄する洗浄工程と、この被めっ
き線1の表面の水分を除去,乾燥する乾燥工程と、この
乾燥工程後の被めっき線1を還元性ガス雰囲気の加熱炉
7内を走行させ、前記被めっき線1の表面の酸化層の除
去と同時に被めっき線1を予備加熱し溶融めっき金属と
の反応を促進するための還元性ガス加熱工程とからなる
めっき前処理工程;と、この還元性ガス加熱工程と直結
して被めっき線1に溶融金属めっきを施す溶融めっき工
程;とを備え、前記伸線加工工程,めっき前処理工程お
よび溶融めっき工程を連続して行なうことを特徴とする
溶融めっき線の製造方法。 【請求項3】 前記めっき前処理工程で被めっき線1が
接触通過する経路表面を鉄錆の発生しない材料から構成
したことを特徴とする請求項1または2記載の溶融めっ
き線の製造方法。 【請求項4】 前記溶融めっき工程における被めっき線
1外周の溶融金属めっき厚さの調整が絞りダイスdによ
り行なわれることを特徴とする請求項1,2または3記
載の溶融めっき線の製造方法。 【請求項5】 前記溶融めっき工程における被めっき線
1外周の溶融金属めっき厚さの調整が、前記被めっき線
1の導出される前記溶融金属めっき浴8面に接して非酸
化性ガス又は還元性ガス雰囲気のガス室9を設け、前記
被めっき線1を前記溶融金属めっき浴8面から前記非酸
化性ガス又は還元性ガス雰囲気のガス室9内へ垂直方向
へ導出通過させることにより行なわれることを特徴とす
る請求項1,2または3記載の溶融めっき線の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26830391A JPH055169A (ja) | 1990-09-20 | 1991-09-19 | 溶融めつき線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25285390 | 1990-09-20 | ||
| JP2-252853 | 1990-09-20 | ||
| JP26830391A JPH055169A (ja) | 1990-09-20 | 1991-09-19 | 溶融めつき線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH055169A true JPH055169A (ja) | 1993-01-14 |
Family
ID=26540914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26830391A Pending JPH055169A (ja) | 1990-09-20 | 1991-09-19 | 溶融めつき線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH055169A (ja) |
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1991
- 1991-09-19 JP JP26830391A patent/JPH055169A/ja active Pending
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