JPH0553152A - 液晶素子 - Google Patents

液晶素子

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JPH0553152A
JPH0553152A JP23576591A JP23576591A JPH0553152A JP H0553152 A JPH0553152 A JP H0553152A JP 23576591 A JP23576591 A JP 23576591A JP 23576591 A JP23576591 A JP 23576591A JP H0553152 A JPH0553152 A JP H0553152A
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JP
Japan
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liquid crystal
temperature
equation
chiral smectic
dielectric anisotropy
Prior art date
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Pending
Application number
JP23576591A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kitayama
宏之 北山
Yu Mizuno
祐 水野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH0553152A publication Critical patent/JPH0553152A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答速度の温度依存性を改善し、低温でも画
像表示のスピードが遅くならないようする。 【構成】 2枚の対向した電極基板間にカイラルスメク
チック液晶層を保持してなる液晶素子において、カイラ
ルスメクチック液晶の45℃における誘電率異方性Δε
(45℃)と20℃における誘電率異方性Δε(20
℃)と間の関係が、Δε(45℃)−Δε(20℃)<
0.7を満足するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子や液晶光
シャッタ等で用いる液晶素子、特に強誘電性液晶素子に
関し、詳しくは、液晶の誘電率異方性について数値規定
することにより、温度特性を改善した液晶素子に関する
ものである。
【0002】
【従来技術】強誘電性液晶分子の屈折率異方性を利用し
て偏光素子との組み合わせにより透過光線を制御する型
の表示素子がクラーク(Clark)及びラガーウオル
(Lagerwall)により提案されている(特開昭
56−107216号公報、米国特許第4367924
号明細書等)。この強誘電性液晶は、一般に特定の温度
域において、非らせん構造のカイラルスメクチックC相
(SmC* )又はH相(SmH* )を有し、この状態に
おいて、加えられる電界に応答して第1の光学的安定状
態と第2の光学的安定状態のいずれかを取り、且つ電界
の印加のないときはその状態を維持する性質、すなわち
双安定性を有し、また電界の変化に対する応答も速やか
であり、高速ならびに記憶型の表示素子用としての広い
利用が期待され、特にその機能から大画面で高精細なデ
ィスプレーへの応用が期待されている。
【0003】このような双安定状態が付与されたカイラ
ルスメクチック液晶素子は、一般的に、液晶層が2μm
以下の極めて薄い膜厚で形成され、実用上、−10〜5
0℃の広い温度範囲で画像出しが可能であることが必要
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、カイラルスメクチック液晶は、低温になるにつれて
粘性係数ηが大きくなり、そのために、液晶に電界を印
加した際の応答速度τが遅くなってしまうという問題が
ある。このために、低温側では、大画面で高精細なディ
スプレーでの画像表示のスピードが遅くなってしまうこ
とになる。
【0005】したがって、本発明の目的は、液晶素子に
おいて、このような問題点を解決し特にカイラルスメク
チック液晶を用いた液晶素子における応答速度の温度依
存性を改善し、画像表示のスピードが遅くならないよう
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明では、2枚の対向した電極基板間にカイラルスメ
クチック液晶層を保持してなる液晶素子において、カイ
ラルスメクチック液晶の45℃における誘電率異方性Δ
ε(45℃)と20℃における誘電率異方性Δε(20
℃)とは、下記数2式を満足するようにしている。
【0007】
【数2】
【0008】
【作用】通常、カイラルスメクチック液晶の電界印加時
の応答速度τは、印加される電圧をE、粘性係数をη、
自発分極をPS とすれば、下記数3式で表される。
【0009】
【数3】 この数3式は、自発分極トルクと粘性トルクという2つ
のトルクのバランスの条件から容易に導出される(例え
ば、岡野、小林、共編、「液晶」、培風館、153ペー
ジ参照)。数3式から、応答速度τの温度特性を改善す
るためには、低温での粘性を小さくすること、および、
低温での自発分極PS を大きくすることが必要である。
自発分極PS は、低温では大きくなるという性質がある
ため、粘性係数ηを低温で小さくするすることが必須で
ある。ところが、通常、粘性係数ηは、低温でかなり大
きくなるため、粘性係数ηを小さくすることは容易では
ない。
【0010】そこで、本発明者らは、粘性以外に応答速
度の温度依存特性を改善できる物性値が他にないかどう
かを検討したところ、誘電率異方性Δεの温度特性を改
善すれば、応答速度の改善に効果があることを発見し
た。以下、これについて説明する。
【0011】前記数3式は、自発分極トルクと粘性トル
クという2つのトルクバランスの条件から導出された
が、本発明者らはさらに誘電率異方性トルクも加えて計
算と考察を行い、上記3つのトルクバランスの条件より
容易に、下記数4式を得た。
【0012】
【数4】 ここで、ε0 は真空の誘電率、Δεは誘電率異方性の大
きさ、Θはカイラルスメクチック液晶のコーン角であ
る。従来は、数3式を用いて自発分極PS と応答速度τ
を実験的に求めて粘性係数ηを算出していたが、Δεを
も考慮する場合は数4式を用いて、粘性係数ηを算出す
べきである。
【0013】PS E≫ε0 ΔεE2 sin2 Θが成立す
ると数4式は数3式に帰着するが、Δε、E、Θの値に
よっては成立しないこともあり得る。そこで、本発明者
らはより正確な数4式を用いて考察を進めた。
【0014】応答速度の温度依存性の指標として、高温
と低温での2点の温度を、それぞれT2 、T1 としたと
きの応答速度の比τ(T1 )/τ(T2 )を用いると、
数4式より、下記数5式を得る。
【0015】
【数5】 そこで、誘電率異方性Δεに注目して、応答速度τの温
度特性を改善するという目的をもって以下のような考察
がなされた。
【0016】数5式の左辺の値を小さくするためには、
上述のように、まず粘性係数ηを低温でも小さくするこ
とが必要であるが、これは容易ではない。
【0017】次に、自発分極PS は低温で大きくなるの
で、応答速度τの温度特性改善には有利に作用する。コ
ーン角Θも低温で大きくなるので、自発分極PS と同様
な効果を有すると一応は考えられるが、その際、誘電率
異方性Δεの符号が問題になってくる。一般に、誘電率
異方性Δεの大きさは、温度依存性があり、温度の値に
よっては、符号が変わることもあり得るからでる。この
ことの定式化は「S.Chandrasekhar著
“Liquidcrystal”、Cambridge
University press、59ページ」で
行われている。つまり、誘電率異方性Δεは、液晶分子
の長軸方向の比誘電率および液晶分子の長軸に垂直な方
向の比誘電率を用いれば、下記数6式で表されるが、多
くのカイラルスメクチック液晶について長軸方向の比誘
電率と長軸に垂直な方向の比誘電率の温度特性を測定し
たところ、長軸方向の比誘電率は、温度低下とともに小
さくなるのに対して、長軸に垂直な方向の比誘電率は、
温度依存性があまりないことが判明した。
【0018】
【数6】 このことにより、多くのカイラルスメクチック液晶で
は、高温側でΔε(T2)>0、低温側でΔε(T1)<0とな
る。この場合、数5式の右辺は、分子が大きくなり、分
母が小さくなるので、右辺全体として大きくなり、応答
速度τの温度特性は悪くなるという作用を及ぼすので、
誘電率異方性Δεの温度変化は、あまり大きくすべきで
ないという結論を得る。もし、高温側のΔε(T2)も低温
側のΔε(T1)も共に負の場合は、Δε(T1)<Δε(T2)<
0となるので、数5式の右辺はかなり小さくなって温度
特性改善にはかなり有効である。
【0019】そして以上の結果をふまえて、さらに検討
を進めた結果、高温側の温度T2 を45℃、低温側の温
度T1 を20℃としたとき、下記数7式を満足するとき
に限って、応答速度τの温度特性を飛躍的に改善できる
ことが発見された。
【0020】
【数7】
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に従って具体的に説明
する。2枚の0.7mm厚のガラス板を用意し、それぞ
れのガラス板上にITO膜を形成することにより、電圧
印加用の電極を作成し、さらにこの上にSiO2 を蒸着
させて絶縁層を形成した。さらにこの上に、シランカッ
プリング剤(信越化学(株)製KBM−602)0.2
%イソプロピルアルコール溶液を回転数2000r.
p.m.のスピンナーで15秒間塗布し、表面処理を施
した。この後、120℃にて20分間加熱乾燥処理を施
した。
【0022】さらに表面処理を行ったこのITO膜付き
のガラス板上に、ポリイミド樹脂前駆体(東レ(株)S
P−510)1.5%ジメチルアセトアミド溶液を回転
数2000r.p.m.のスピンナーで15秒間塗布し
た。この成膜後、60分間、300℃で加熱縮合焼成処
理を施した。このときの塗膜の膜厚は、約250Åであ
った。
【0023】次に、この焼成後の被膜に、アセテート植
毛布によるラビング処理を行い、その後、イソプロピル
アルコール液で洗浄し、平均粒径2μmのシリカビーズ
を一方のガラス板上に散布し、それぞれのラビング処理
軸が互いに平行となるように接着シール剤(リクソンボ
ンド;チッソ(株)製)を用いてガラス板を貼り合わ
せ、60分間、100℃にて加熱乾燥し、セルを作成し
た。このセルのセル厚をベレック位相板によって測定し
たところ、約2μmであった。
【0024】このセルにフェニルピリミジンを主成分と
する液晶組成物A〜Hを等方性液体状態で注入し、等方
相から20℃/hで25℃まで徐冷することにより、強
誘電性液晶素子を作成した。
【0025】この強誘電性液晶素子を使ってピーク・ト
ウ・ピーク電圧Vpp=16Vの電圧印加により直交ニ
コル下での光学的な応答(透過光量変化0〜90%)を
検知して応答速度τを測定した。
【0026】次に、以下のようにして誘電率の測定を行
った。すなわち、まず、ガラス板上にITO膜を形成
し、その上にポリイミド配向膜(東レ(株)製LP−6
4)を50Åで形成し、ラビング処理により水平配向セ
ルを形成した。一方、ポリイミドの代わりにカップリン
グ剤(チッソ(株)製ODS−E)を用いて垂直配向セ
ルを形成した。
【0027】これら2つのセルにそれぞれ上記の強誘電
性液晶を注入し、水平配向セルを用いて液晶分子の長軸
方向の比誘電率を測定し、垂直配向セルを用いて液晶分
子の長軸に垂直な方向の比誘電率を測定した。この測定
は、YHP社のLCRメーター4192Aを用い、0.
5Vsin波、20kHzの条件で行った。
【0028】以上のようにして、液晶A〜Eについて、
それぞれ、高温側の温度T2 を45℃、低温側の温度T
1 を20℃として、応答速度τ[μsec]、および誘
電率異方性Δεの測定を行った結果を、表1に示す。
【0029】
【表1】 この結果から、実施例1〜6の液晶化合物A〜Fの場合
のように、Δε(45℃)−Δε(20℃)の値が0.
7より小さければ、応答速度τの温度特性の指標である
τ(20℃)/τ(45℃)の値が小さくなることがわ
かる。一方、比較例1および2の液晶化合物GおよびH
の場合のように、Δε(45℃)−Δε(20℃)の値
が0.7以上であると、温度特性が急激に悪化してい
る。
【0030】以上から、誘電率異方性の温度変化をある
一定値以下にすれば、応答速度の温度依存性を大きく改
善した液晶素子を得ることができることがわかる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
イラルスメクチック液晶の45℃における誘電率異方性
Δε(45℃)と20℃における誘電率異方性Δε(2
0℃)との差、Δε(45℃)−Δε(20℃)の値が
0.7より小さくなるようにしたため、応答速度の温度
依存性を改善し、低温でも画像表示のスピードが遅くな
らないようすることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の対向した電極基板間にカイラルス
    メクチック液晶層を保持してなる液晶素子において、カ
    イラルスメクチック液晶の45℃における誘電率異方性
    Δε(45℃)と20℃における誘電率異方性Δε(2
    0℃)とは、下記数1式を満足することを特徴とする液
    晶素子。 【数1】
JP23576591A 1991-08-23 1991-08-23 液晶素子 Pending JPH0553152A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23576591A JPH0553152A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 液晶素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23576591A JPH0553152A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 液晶素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0553152A true JPH0553152A (ja) 1993-03-05

Family

ID=16990907

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23576591A Pending JPH0553152A (ja) 1991-08-23 1991-08-23 液晶素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0553152A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013088758A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Japan Display Central Co Ltd 液晶表示装置

Cited By (1)

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