JPH055409Y2 - - Google Patents

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JPH055409Y2
JPH055409Y2 JP3038387U JP3038387U JPH055409Y2 JP H055409 Y2 JPH055409 Y2 JP H055409Y2 JP 3038387 U JP3038387 U JP 3038387U JP 3038387 U JP3038387 U JP 3038387U JP H055409 Y2 JPH055409 Y2 JP H055409Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空調用氷蓄熱を行う場合の製氷装置
に関する。
〔従来の技術並びに問題点〕
氷蓄熱空調システムにおける氷製造法は、大別
すれば、間接熱交換方式と直接熱交換方式が従来
より知られている。間接熱交換方式は、製氷用伝
熱管(熱交換器)を用いる方法であり、伝熱管内
(外)に低温の冷媒(ブライン、フレオン等)を
流し、管外(内)に氷を生成する方法である。他
方の直接熱交換方式は、冷媒ガスを水中に直接吹
き込む方式である。
伝熱管による間接方式では、被冷却液が水の場
合、生成した氷は管壁に着氷して生長する。この
場合、氷の熱伝導率は、悪いので着氷の厚みが増
すほど氷の生長速度が遅くなるという欠点があ
る。氷の生長を促進するためには冷媒温度も着氷
の厚みが増すほど下げる必要があり、このために
冷凍機の成績係数(COP)が下がる欠点をもつ。
また、水槽内での氷の充填率(IPF)はあまり大
きくできなく、せいぜい20〜30%程度である。し
たがつて蓄熱効率は普通の蓄熱水槽(冷水蓄熱)
に比べてあまり良くはならない。
このため、伝熱管方式ではあるが、管壁に着氷
させない方式として、被冷却液にエチレングリコ
ール等の不凍液を混ぜる方式が最近注目されてい
る。この方式では伝熱面に着氷することなくシヤ
ーベツト状の氷が被冷却液の液中に生成する。こ
のため、氷の充填率(IPF)を50〜60%にまで高
めることができる。しかし、氷の生成に伴つて被
冷却液中のエチレングリコール濃度が高くなるの
で冷媒温度はこれに伴つて−10〜−20℃程度へと
徐々に下げなければならない。このため、冷凍機
の成績係数(COP)が低下するという問題があ
る。さらに、伝熱管表面は例えば鏡面仕上げを施
したような滑らかなものを使用しなければ管壁に
着氷するので、熱交換器は自ずと高価なものにな
る。
一方、直接熱交換方式では、冷媒温度は0℃近
い温度で使用できるので、冷凍機の成績係数は上
がる。また、金属の伝熱面を持たないので着氷に
よる氷塊の発生はなく、従つて氷充填率は50〜60
%程度となる。しかし、冷媒ガス中に氷が入り、
フロンと水とが反応して腐食性の塩素ガスを発生
するという問題が生ずる。
本考案は、かような問題点をもつ従来の製氷法
に代わる新規な蓄熱水用製氷装置の開発を目的と
してなされたものである。
〔考案の構成〕
前記の目的を達成せんとする本考案の要旨とす
るところは、蓄熱水槽の上部に保水性の無端ベル
トを回動可能に設置し、この無端ベルトの一部を
蓄熱水槽の水面下に浸漬するかまたはこの無端ベ
ルトに蓄熱水槽の水を散布する手段を設け、無端
ベルト表面の付着水膜に向けて低温低湿空気を噴
射するノズルを設置した蓄熱用製氷装置である。
すなわち、蓄熱水槽の水の一部を空気中を回動
する無端ベルトの表面に保水させて水膜にして移
動させつつ、この水膜に対して低温低湿空気(例
えば露点温度が−5℃以下、湿球温度が−1℃以
下の低温低湿空気)を大気圧下もしくは大気圧以
下で直接的に吹付け、この気液直接接触によつて
該水膜の表面に氷層を生成させ、この水と氷の複
合相の流体を該蓄熱水槽に戻すようにしたもので
あり、従来のような冷媒と被冷却水とを熱交換し
て氷を製造するのとは異なり、低温低湿空気と水
膜流とを直接的に大気圧下または大気圧以下のも
とで気液接触させることによつて、水膜を低温空
気で冷却すると共に水膜から水を低湿空気に蒸発
させて蒸発潜熱を奪熱するという二重の冷却効果
によつて水膜の表面部に薄氷層を形成させる点に
特徴がある。
本考案で使用する低温低湿空気を製造するには
コンプレツサー、ドレン抜きを備えた空気タンク
および空気冷却器を空気の流れの順に設置してな
る設備を使用するのが好適である。あた、除湿剤
を使用した公知の除湿装置および/または冷却除
湿器を単独または複合してなる設備を使用するこ
ともできる。無端ベルト上の水膜と気液接触させ
たあとの排気は再び空気処理設備に循環させるこ
ともできる。そのさい、気液接触をフード内で実
施して排気を取り出し易くすることもできる。
保水性の無端ベルトに水膜を形成させるには、
回動する無端ベルトの一部を蓄熱水槽の水面下に
浸漬して行つてもよいし、また蓄熱水槽の水をポ
ンプで汲み上げたうえ、無端ベルトに散布しても
よい。無端ベルトは、布、金網、エキスパンドメ
タル等の保水性を有し且つ可撓性のものであれば
本考案で使用できる。
以下に本考案の内容を図面の実施例に従つて具
体的に説明する。
〔実施例〕
第1図は本考案に従う蓄熱用製氷装置の全体を
示しており、蓄熱水槽1の上部において、回転ド
ラム2をその一部が水面に浸漬するように設置す
ると共に、ロール3を水面より上方に配置し、こ
の回転ドラム2とロール3の間に保水性の無端ベ
ルト4を張り渡した構成を示している。これによ
り、回転ドラム2を矢印の方向に回転すると無端
ベルト4は蓄熱水槽1内の水をその表面に付着さ
せたままロール3の方向に移動することになる。
そして、この付着水膜をもつて移動する無端ベル
ト4の表面に空気は噴射されるような位置関係で
空気噴射ノズル5a,5bが設置されている。こ
の空気噴射ノズル5a,5bには後述のようにし
て製造した低温低湿空気(例えば露点温度が−5
℃以下、湿球温度が−1℃以下の低温低湿空気)
が供給され、これによつて無端ベルト上の水膜表
面には氷が生成する。生成した氷はロール3の側
に取り付けたエツジ6によつて無端ベルト4から
掻き落とされ、蓄熱水槽1内に落下する。
空気噴射ノズル5a,5bに供給する低温低湿
空気は、コンプレツサー8、空気タンク9および
冷凍機ユニツトの蒸発器である空気冷却器11か
らなつている。図示の例では空気冷却器11の前
に空冷ラジエーター10を更に配置した例を示し
ている。コンプレツサー8は周囲空気を吸引する
か、または図示例のように気液接触を終えた排気
を吸引し、これを圧縮して空気タンク9にいつた
ん蓄える。この空気タンク9内の圧力は圧力調整
弁12によつて所定の圧力例えば6気圧に維持す
る。空気タンク9にはドレン抜きトラツプ13を
取付け、圧縮によつて生成したドレンをタンク内
から排出する。この圧縮空気を次に冷凍機ユニツ
トの空気冷却器11によつて冷却し更に除湿する
のであるが、その前に空冷ラジエーター10によ
つて周囲温度近くまで予め冷却することにより、
冷凍機ユニツトの負荷を低減することができる。
冷凍機ユニツトは、蒸発器としての空気冷却器1
1と凝縮器14との間に冷媒を循環させて冷凍サ
イクルを形成する通常のユニツトであり、圧縮機
15によつて圧縮した冷媒を凝縮器14で凝縮し
て冷却水または空気に放熱し膨張弁16でその液
冷媒を絞つたうえ、蒸発器である空気冷却器11
で膨張蒸発させて被処理空気から抜熱する。この
抜熱によつて空気冷却器11を通過する圧縮空気
は強制冷却される。そして、この冷却に伴つて空
気中の湿分が凝縮する。凝縮した湿分はドレント
ラツプ17によつてドレンとして分離され、さら
にミストセパレータ18において同伴するミスト
が分離され、低温低湿の高圧空気が製造される。
この低温低湿高圧空気は前記の空気噴射ノズル5
a,5bに供給されて無端ベルト4の付着水膜に
向けて噴射される。そのさい、この気液接触は大
気圧または大気圧以下の圧力の空気中で行われる
から、噴射による膨張によつて一層低温となり、
前述の露点温度:−5℃以下で湿球温度:−1℃
以下という要件を満足した低温低湿空気となつて
水膜と接触する。
なお、前記の空気処理設備において、空気タン
ク9の圧縮空気(ドレンを排出したあとの6気圧
の低湿空気)を1気圧強に戻して空気冷却器11
に送り、この空気冷却器11で乾球温度2℃程度
まで冷却した場合にも露点温度:−5℃以下で湿
球温度:−1℃以下の1気圧の空気を作ることが
できる。この空気をそのまま空気噴射ノズル5
a,5bに供給しても前記と同様の製氷ができ
る。いずれにしても、冷凍機ユニツトにおける空
気冷却器11では冷媒温度は0℃以下にまで下げ
る必要はない。
第1図ではフード20を蓄熱水槽1の上部に設
けたうえ、このフード20内で気液接触を行わ
せ、そして、このフード20の排気を排気口21
からコンプレツサー8に強制循環させる例を示し
ているが、この場合にはフード20内は大気圧よ
り低い圧に維持することもでき、また排気の持つ
冷熱を有効に再利用できる。排気に同伴する湿分
(水膜から蒸発した湿分)は空気タンク9や空気
冷却器11でドレンとして分離される。
また、無端ベルト4に付着させる水の温度は低
い方か望ましく、運転の初期などではこの水を約
1℃にまで冷却しておくのが望ましい。このため
蓄熱水槽1内を堰22で冷却部分と氷蓄熱部分と
を区分けし、氷蓄熱部分の下部の水をポンプ23
によつて冷水部分に循環させると共にその循環路
に冷却器24を介装して強制冷却してから冷水部
分に供給するとよい。
第2図は、回転ドラム2の全体を水面より上に
設置し、水槽のポンプ23によつて散水ノズル2
5に導き、この散水ノズル25から無端ベルト4
の表面に散水して、無端ベルト4の表面に水膜を
形成するようにした以外は、第1図と実質上同じ
構成の本考案に従う製氷装置を示している。この
場合には第1図の堰22は設けなくてもよく、水
槽の全域を氷蓄熱槽に利用することができる。
なお、第2図のように、散水ノズルを使用する
場合には、無端ベルトの構造を、低の浅い多数の
パレツトをキヤタピラ状に連接した構造とし、各
パレツト内に散水ノズルから水を供給してその中
に貯留したまま搬送させ、この搬送中のパレツト
内の水表面に対して低温低湿空気を噴射する方式
とすることもできる。
〔作用効果〕
本考案は、無端ベルト上を移動する水膜に対し
て低温低湿空気を大気圧下または大気圧以下のも
のとで直接的に接触させて水膜表面に薄氷層を生
成させるものであり、低温低湿空気との接触によ
る水膜の冷却に加え水膜表面からの水の蒸発によ
る潜熱の抜熱による一層の冷却効果を氷の生成に
利用するものである。したがつて、水膜の表面が
熱交換面であるから伝熱面に着氷するといつた問
題は全く生じない。また、被冷却液には真水がそ
のまま使用でき、不凍液の使用などは特に必要で
はない。そして、生成した氷は微細な形態とな
り、被冷却液の循環によつて蓄熱水槽内にはシヤ
ーベツト状の状態で氷蓄熱ができ、氷充填率60%
以上に高めることができる。また、コンプレツサ
ーと空気タンクによる空気の圧縮とドレン抜きを
採用することによつて、冷凍機の空気冷却器では
冷媒温度は0℃以上でよく、冷凍機の成績係数は
従来方式に比べて著しく高くなる。さらに本考案
による無端ベルトは伝熱面の作用はしないので、
布や金網などの保水性または貯水性の材料であれ
ばよく、安価な材料で構成することができ且つ装
置構成が極めて単純であるから操作性がよくまた
故障が生ずるおそれも少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従う製氷装置を示す機器配置
系統図、第2図は本考案に従う製氷装置の他の例
を示す機器配置系統図である。 1……蓄熱水槽、2……回転ドラム、3……ロ
ール、4……無端ベルト、5……空気噴射ノズ
ル、6……氷掻き落とし用エツジ、8……コンプ
レツサー、9……空気タンク、10……空冷ラジ
エーター、11……空気冷却器、17……ドレン
トラツプ、18……ミストセパレータ、20……
フード、23……循環ポンプ、24……冷却器、
25……散水ノズル。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 蓄熱水槽の上部に保水性の無端ベルトを回動
    可能に設置し、この無端ベルトの一部を蓄熱水
    槽の水面下に浸漬するかまたはこの無端ベルト
    に蓄熱水槽の水を散布する手段を設け、この無
    端ベルト表面の付着水膜に向けて空気を噴射す
    るノズルを設置し、他方、空気の除湿と冷却を
    行う設備を別途に設け、この設備によつて得ら
    れた低温低湿の空気を前記のノズルに圧送する
    管路を設け、このノズルから露点温度が−5℃
    以下で湿球温度が−1℃以下の空気を前記付着
    水膜に向けて噴射するようにした蓄熱用製氷装
    置。 (2) 空気の除湿と冷却を行う設備は、コンプレー
    サー、ドレン抜きを備えた空気タンクおよび空
    気冷却器を空気の流れの順に設置してなる実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の蓄熱用製氷装
    置。 (3) ノズルからの低温低湿空気の噴射は蓄熱水槽
    の上部に設けられたフード内で行われ、このフ
    ード内の排気が空気の除湿と冷却を行う設備に
    取入れられる実用新案登録請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の蓄熱用製氷装置。
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