JPH0555018U - 絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装置 - Google Patents

絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装置

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JPH0555018U
JPH0555018U JP11158191U JP11158191U JPH0555018U JP H0555018 U JPH0555018 U JP H0555018U JP 11158191 U JP11158191 U JP 11158191U JP 11158191 U JP11158191 U JP 11158191U JP H0555018 U JPH0555018 U JP H0555018U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶内方に向って凹んだドーム状缶底を有する
DI缶において、トリムハイトとボトム深さとを同時に
測定する。 【構成】 被検査缶Zを、対称に形成された一対の保持
ブロック7、7′で挟持、保持し、そのトリミングされ
た開口端部Eに第1測定子11を、降下、接触させ、ゲ
ージ4で、その接触部からテーブル3の上面3bまでの
距離を測定すると同時に、テーブル下方から第2測定子
21をドーム状缶底の最深部まで延出させ、ゲージ19
で、その接触部からテーブル上面3bまでの距離を測定
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は絞りしごき加工によって形成され、トリミングされた開口端部を有し 且つ該開口端部に向ってくぼむドーム状底部を有する2ピース缶のトリムハイト とボトム深さを測定、記録する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、市販されている2ピース缶は、肉厚の開口端部と、それに続く薄肉の胴 部と、それに続く底部とを有するが、その端部は、所定の缶高寸法になるよう縁 切り(トリミング)され───このトリミング後の缶高寸法を「トリムハイト」 という───、一方、底部は、内容物充填後の内容物による内圧に耐えられるよ うに、縁切りされた開口端部に向ってくぼむドーム状に形成される(そのドーム の深さを「ボトム深さ」という)。
【0003】 トリムハイトは後工程であるフランジ成形時に所定のフランジ寸法を得るのに 最適な寸法に切断する必要があり、この切断寸法が許容値を越えてバラツクとフ ランジ寸法が所定寸法にならず、内容物充填後の蓋との巻締め工程で正常な巻締 め寸法が得られず内容物の漏洩事故に発展する。
【0004】 一方ボトム深さは充填後の内容物による缶内圧に対抗する能力(一般に「耐圧 性能」と称する。)に関与し、一般にボトム深さが浅くなると耐圧性能が低下す る傾向にあり、許容値以上に浅くなると、缶内側へくぼんだドーム状底部が缶内 圧に耐えきれず缶外側へ反転し、いわゆるバックリングといわれる事故が発生す る。
【0005】 従って、このような事故を防止するために、トリムハイト、ボトム深さの寸法 を正しく管理する必要がある。
【0006】 その手段として、当初はダイヤルゲージを使って手作業で、トリムハイトとボ トム深さとを別個に測定し、品質管理することが行われていたが、手作業に頼る のでは、精度や作業能率の点で難があるので、自動測定化が企図され、その一例 が特開昭64−32110号に開示されている。
【0007】 その装置は、絞りしごき加工で作られ、有底円筒状をなすとともに底部中央に 開口部部へ向ってくぼむ凹部が形成された2ピース缶の底部から側板部上縁まで の高さを、上記缶を回転させながら上記側縁部上縁に測定子を接触させて測定す るトリムハイト測定機構と、上記缶を回転させながら側板部を測定子で挟んでそ の厚さを測定する厚さ測定機構と、上記凹部に測定子を挿入してその深さを測定 するボトム深さ測定機構と、該缶をその種類毎に収納する収納機構と、収納機構 から該缶を取り出して各測定機構へ移送し、かつ測定済の缶を測定機構から取り 出す搬送機構と、上記各測定機構による測定結果に基づいて缶の良否を判断する とともに、各測定結果を集計する制御機構とを備えた、2ピース缶の寸法検査装 置である。
【0008】 この装置では、被検査缶は、ロボットハンドで、缶収納部から取出され、まず トリムハイト測定部に移されて、高さ測定後、又、ロボットハンドで、その測定 部から抜出されて缶胴部厚さ測定部に移され、肉厚が測定されたあと、さらに、 ボトム深さ測定部に移されて、深さが測定される。それら測定値は、コンピュー ター処理され、良否判別が行われる。
【0009】
【考案が解決しようとする問題点】
上記検査装置は、ロボットハンドを用いて作業を自動化し、又、コンピュータ ー処理することで、これまで人手によっていた検査にくらべ、測定部位のバラツ キもゲージの読み取り誤差もなくなり、測定精度を向上させることができ、更に 、測定作業を無人化することができる点で効果があると言えるが、測定項目、例 えば、トリムハイト測定のためのトリムハイト測定機構と、ボトム深さ測定のた めのボトム深さ測定機構が別々に配置されているので、トリムハイトとボトム深 さの両方を測定する場合は、一方を測定後、他の測定部に缶を移し、その測定部 ごとに、抜出→移送→装着→測定、という工程を経らなければならず、一連の測 定が完了するのに時間がかかる難点がある。
【0010】 又、上記検査装置では、直径が異なる数種類の缶を測定する場合、別個に配置 されている各測定機構ごとに缶種別の測定部を複数配置する必要があり、直径を 異にする多品種の缶を1台の装置で共通にして汎用性のあるものにしておくこと が望まれている現在、上記装置にはなお、改善の余地がある。
【0011】 本考案は、測定項目ごとに別々の測定機構を用意しなくとも、自動的に短時間 で測定し、検査できる装置の提供を目的とする。
【0012】 又、本考案は、トリムハイトとボトム深さとを被検査缶を移送することなく、 同時に測定することで、測定時間の大幅な短縮を可能にする装置の提供を、他の 目的とする。
【0013】 さらに又、本考案はトリムハイトとボトム深さとを測定するにあたり、市販さ れている大部分の2ピース缶は、211直径(約66mm)の大径缶か、202 直径(約55mm)の小径缶かのいずれかに属する(例えば、180ml,20 0ml,250ml,350ml,500ml缶などは211直径に属し、13 5ml,250ml缶などは202直径に属する)ことに着眼して、大径缶ある いは小径缶いずれの被検査缶についても、容易に対応でき共通して測定できる装 置の提供を目的とする。
【0014】
【問題点を解決するための手段】
絞りしごき加工によって形成され、トリミングされた開口端部を有し、且つ、 該開口端部に向ってくぼむドーム状底部を有する被検査缶が、正立状態で載置さ れるテーブルと、 該テーブル上に載置された被検査缶を挟持し、測定位置に保持する缶体保持手 段と、 該テーブル上に上下動可能に配設され、測定位置に保持された被検査缶を該テ ーブル上面に押しつける缶体押圧手段と、 該テーブル上に上下動可能に配設され、該缶体押圧手段によって押付けられて いる被検査缶のトリミングされた開口端部と接触する第1測定子を有し、該第1 測定子の該開口端部に接する接触端部とテーブル上面との距離を測定するトリム ハイト測定手段と、 該テーブルの下側に上下動可能に配設され、該テーブル上面から突出して、測 定位置に保持された被検査缶のドーム状底部の最深個所に当接する第2測定子を 有し、該第2測定子の該ドーム状底部に接する接触端部とテーブル上面との距離 を測定するボトム深さ測定手段と、 前記各手段を予め定めた順に連続的に駆動させ、トリムハイトとボトム深さの 各測定値を予め設定した基準値と比較して良否を判別し、その結果を外部出力す る制御機構とを備えてなる ことを特徴とする絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装 置。
【0015】 上記検査装置において、該缶体保持手段は、夫々、半円状の缶体接触面を有し 、相対して被検査缶を挟持する、水平移動可能な一対の保持ブロックで構成され ることが出来、その一対の保持ブロックは、夫々、被検査缶の測定位置を基準に 、テーブルの下側に相対して配設された一対のロッドレスシリンダによって駆動 されることが出来、該一対のロッドレスシリンダは、夫々、テーブル上面から突 出する保持ブロック支持ピンを備えたものであることが出来る。
【0016】 上記検査装置は、さらに、測定位置に保持された被検査缶の、缶胴外周面の一部 に圧接し、被検査缶を所定角度だけ回転させる回転機構を有することが出来る。
【0017】 上記検査装置における該保持ブロックは、夫々一対の大径缶用保持ブロックと 小径缶用保持ブロックとで成り、小径缶用保持ブロックは、大径缶用保持ブロッ ク上に積み重ね可能に構成されていることが出来、そのため該検査装置は、通常 は、該小径缶用保持ブロックを大径缶用保持ブロックの移動通路上方に保持し、 小径缶検査時にはその小径缶用保持ブロックを下降させ、待機している大径缶用 保持ブロックに積み重ねる、保持ブロック型替手段をさらに具備することが出来 、その保持ブロック型替手段は、大径缶用保持ブロックの移動通路後方でテーブ ル上面に固設されたエアシリンダと、そのエアシリンダに固定され、小径缶用保 持ブロックを水平に咬持する小径缶用保持ブロック支持部材とで成り、該小径缶 用保持ブロック支持部材は、該エアシリンダによって上下動するものであること が出来る。
【0018】 以下、本考案の実施例を図によって説明する。
【0019】 実施例1
【0020】 図1〜図4は被検査缶を測定位置に保持した状態での本例装置に係るもので、 図1は正面図、図2は右側面図、図3は一部(トリムハイト測定手段を含む)を 省略した平面図、図4は保持ブロックと関連部材とを示す略線的斜視図である。
【0021】 本例装置の構造を説明すれば、絞りしごき加工によって形成され、トリミング された開口端部Eを有し、且つ、該開口端部に向ってくぼむドーム状底部Bを有 する被検査缶Z(以下、単に缶と呼ぶ)を正立状態で載置するテーブル3が、長 方形をした基台1の4隅に固設された支柱2に固定されており、その下部には、 缶体保持手段駆動部と、ボトム深さ測定手段とその駆動部とが配設され、上部に は缶体保持手段と、トリムハイト測定手段とその駆動部とが配設される。
【0022】 缶体保持手段は、符号7、7′で示される一対の保持ブロックで成り、各保持 ブロック7、7′は缶をテーブル3上の測定位置で挟持できるよう、夫々半円状 の缶体接触面7S(図3、4参照)を有するセグメントであり、相対してその接 触面7Sで缶Zの胴部外周を包囲し、保持するものである。従って、この保持ブ ロック7、7′は、缶を挟持し或いは又それを解くことが出来るよう、テーブル 3の上面に沿って水平に移動可能に構成される。
【0023】 そのための駆動機構がテーブル3の下方に設けられる。即ち、テーブル3の下 面に、その正面幅のほぼ全幅に亘って板8を固定、垂下し、その板8に、一対の ロッドレスシリンダ9、9′を、左右に対向させて取付ける。このロッドレスシ リンダ9、9′は、図2からよく判るように、側面からみてL形のロッドレスシ リンダ移動台9a、9′aを夫々有している。その移動台の一辺は、テーブル3 の下面に接近し、それに平行に沿って配設され、且つその先端部に夫々2本の保 持ブロック支持ピン10、10;10′、10′が、テーブル3に測定位置を基 準に左右対称に穿たれた4つの細長の保持ブロック支持ピン移動用孔3a、3a ;3′a、3′aを通って、テーブル上面3bから突出するように取り付けられ ている。
【0024】 これらの保持ブロック支持ピン10、10;10′、10′は、前記保持ブロ ック7、7′の接触面7Sの後方部に穿たれた貫通孔7a、7′aに挿入され( 図4参照)、各保持ブロック7、7′を、テーブル上面に保持する。
【0025】 このような構成になっているので、ロッドレスシリンダ9、9′によって、保 持ブロック支持ピン10、10′が取り付けられた移動台9a、9′aが互いに 接近(或いは離反)する方向に動くと、それにつれて、その保持ブロック支持ピ ンで移動台と一体化された保持ブロック7、7′も亦、互いに接近(或いは離反 )する方向に動くことができる。而して、接近する場合、両保持ブロック7、7 ′は左右から対面方向に動くことになり、やがて互いに接触し夫々の缶体接触面 7S、7Sで缶を挟持し、測定位置に缶を保持することとなる。
【0026】 次に、かくして所定位置に保持された缶のトリムハイトを測定する手段と、測 定する間、缶を押え安定させる缶体押圧手段とを説明する。
【0027】 これら2つの手段は、連動するように構成される。即ち、缶の測定位置近傍で 、保持ブロック7、7′の移動の邪魔にならない個所に、缶の缶高よりも充分な 高さをもつ、脚部材6がテーブル上面に固定、立設され、その脚部材6からアー ム部材5が、保持ブロック7、7′によって測定位置に保持された缶の上方に張 出すように水平に固定される。この脚部材6とアーム部材5とで共通支持部材C が構成される。
【0028】 而して、図2に示されるように、このアーム部材5の先端部には、測定位置に 保持された缶Zの開口端部Eを上方から缶径横断的に押え、缶をテーブル上面に 押付けるためのウエイトブロック13を下端に有し、該アーム部材5に対して上 下動自在なロッド13bが取付けられ、さらにその横に、該ウエイトブロック1 3によって覆われていない開口端部Eに接触する先端平面状で上下動自在なトリ ムハイト測定子(第1測定子)11を下端に備えたデジタルゲージ4が、該アー ム部材5に垂直に固設されている。このゲージ4はテーブル上面と、開口端部E に接している第1測定子先端面との距離を測定するものである。
【0029】 さらに、該デジタルゲージ4の傍に、それと並んでエアシリンダ12が、アー ム部材5に立設、固定されている。このエアシリンダ12はアーム部材5から下 方に延出している先端に鍔部12aを有し、これが第1測定子11の鍔部11a と、ウエイトブロックの鍔部13aとに係合していて、エアシリンダ12の上下 運動に伴い、これら第1測定子11とウエイトブロック13も上下動するように なっている。
【0030】 次に、ボトム深さ測定手段を説明する。テーブル3には、保持ブロック7、7 ′によって挟持され測定位置に保持された缶Zの缶底中央(これは、ドームの最 深部に該る)に相当する個所に別の貫通孔3cが穿たれており、テーブル下面に は、この貫通孔3cに連通する貫通孔をもった小板20が固定されている。
【0031】 この小板20には、先端に、これら貫通孔を通る測定子(第2測定子)21を 有するボトム深さ測定用デジタルゲージ19が取付けられる。このデジタルゲー ジ19は該デジタルゲージ専用のレリーズ23を介して、基台1に固設されたエ アシリンダ22により、上下動する。即ち、エアシリンダ22のロッドが矢印Y 方向(図2)に動くと、レリーズ23が押され、第2測定子21が上昇する。な お、このデジタルゲージ19は、測定子21の先端が、缶Zのドーム状底部の最 深部に到達したとき、該測定子21の接触端部とテーブル上面3bとの距離、即 ち、ドーム深さを測定するものである。
【0032】 なお図3において、31、31′は、缶検出センサーである。
【0033】 この他本装置は、これら缶体保持手段、缶体押圧手段、トリムハイト測定手段 及びボトム深さ測定手段を予め定めた順に連続的に駆動し、トリムハイトとボト ム深さの各測定値を予め設定した基準値と比較してその良否を判別し、その結果 を外部出力する制御機構とを備えているが、公知のものを利用できるので図面に は示していない。
【0034】 次に、本例装置の作動について説明する。測定を始める前の状態は、第1測定 子11、ウエイトブロック13が上方位置(待機位置)にあり、ロッドレスシリ ンダ移動台9a、9′aは正面でみて、それぞれ左側、右側に開いた状態に位置 し、第2測定子21は下方位置(待機位置)にある。
【0035】 このような前述待機状態にある装置のテーブル3上に、保持ブロック支持ピン 移動用の細長い孔3a、3a、3′a、3′aと第2測定子用貫通孔3cを目印 にして、缶Zを正立状態で載せ、操作盤(図示せず)のスタートスイッチを押下 げ、缶検出センサー31、31′で缶の存在を確認する。確認したならば、装置 を制御する電気回路に電気的測定開始信号が送られ、各部が作動を始める。
【0036】 まず、左右位置にあるロッドレスシリンダの移動台9a、9′aがそれぞれ対 向、接近する方向に駆動され、保持ブロック7、7′がテーブル3上で閉じられ 、載置されていた缶Zを挟持し、所定の測定位置に保持する。次にエアーシリン ダ12のロッドが下側に駆動され、それにともないエアーシリンダ12の鍔部1 2aを介して互いに係合しているウエイトブロック13と、デジタルゲージ4の 測定子11とが下降し、ウエイトブロック13の下面と測定子11の下面が缶Z の開口端部Eに当たる。この時、ウエイトブロック13の重量(本例では450 グラム)によって缶の缶底はテーブル上面3bに隙間なく押さえつけられ、こう することでボトム深さ測定用の第2測定子21による押上げ力に抗し、又、トリ ムハイト測定時のモーメントによる缶の倒れが予防される。
【0037】 次にエアーシリンダ22が作動してレリーズ23が押され、その動きはデジタ ルゲージ19に伝えられ、測定子21が上昇し、缶のドーム状底部の最深部に当 たる。
【0038】 この状態でのデジタルゲージ4の測定値がトリムハイトであり、デジタルゲー ジ19の測定値がボトム深さであり、各々の測定値は制御回路(図示せず)に取 り込まれ、コンピューター(図示せず)に送られる。
【0039】 測定が終了したあとは、上記と逆の手順がとられる。即ち、エアーシリンダ2 2のロッドは、矢印Yと反対方向に駆動され、それに伴ってレリーズ23が戻さ れ、測定子21が下降し、ドーム状底部の最深部より離れ、テーブル3の上面3 bより下がる。又、エアーシリンダ12のロッドが上側位置へ駆動され、ウエイ トブロック13、第1測定子11も上昇する。次に、ロッドレスシリンダ9、9 ′の移動台9a、9′aがそれぞれ左と右に、開く方向に駆動され、保持ブロッ ク7、7′が開き、夫々の原位置に戻る。一方、測定値を送られたコンピュータ は、その値を予め当該コンピュータに設定された許容値を比較し、測定値が許容 値内にあるか否かを判定し、許容値内にあれば合格、許容値を越えていれば不合 格として、外部に電気的信号をもって出力し、同時に印字し、出力する。
【0040】 実施例2
【0041】 実施例1では、トリムハイト測定子を1個とし、従ってトリムハイト測定値は 1ケ得られるだけの最も単純なものを示した。測定値は1ケでも通常は間に合う ので、このような装置でも充分実用性をもつが、慎重な測定をする場合は、数箇 所で測定することも求められる。
【0042】 本例は、その一策として、測定位置に保持され最初のトリムハイト測定が行わ れたあと、缶を正立状態のままで一定角度だけ回動させ、次の測定を行い得るよ うにしたものを説明する。
【0043】 尤も、例えば図5に略線的に示すように、ウエイトブロック13を各先端が缶 Zの開口端部からはみ出すサイズの三角形プレートに形成し、一方、第1測定子 11を、120°間隔で3ケ(11A、11B、11C)配置し、それに合わせ てエアシリンダ12も3ケ(12A、12B、12C)配置するようにすれば、 一時に3地点でトリムハイト測定が行われることになるが、ここでは測定子11 が1ケであり、缶体を120°づつ回転させて、3回測定する場合を示す。
【0044】 これを、缶体回転機構を含む本考案検査装置の他の例の部分断面図である図1 0によって説明する。なお、このような回転手段は、多くのものが知られている がここにはその一例が示される。
【0045】 14は、テーブル上面に保持された缶Zの外周面に圧接する回転ローラで、テ ーブルの下方に延出する軸18に固設されている。この軸18は歯車17、17 を介してパルスモータ16の出力軸に連なり、このパルスモータ16はブラケッ ト15によって支持される。このブラケット15は、テーブル3の下面に固設さ れたブラケット29aに固設されたエア駆動式リニアスライド29の移動台30 に取付けられている。なお、図中70′は回転ローラ14の逃しをつけた保持ブ ロック、90′aはブラケット15の逃しをつけた移動台、30aはローラ14 移動用の孔である。
【0046】 エア駆動式リニアスライド29の移動台30は、図面(図10)上、左右に移 動でき、従ってその移動台30に固設されたブラケット15と共に、パルスモー タ16、歯車17、軸18、回転ローラ14は、左右に移動できる。
【0047】 而して、一回目の測定が終わったなら、測定子21を下降させ、ウエイトブロ ック13と測定子11とを上昇させ、エア駆動式リニアスライド29を図面上左 側に駆動し、回転ローラ14を左側へ移動させて、缶Zの外周部に圧接させる。 その状態でパルスモータ16が缶の外径円周長さの1/3に相当する距離の回転 を缶に与えるため、回転ローラ14を予め設定されたパルス数をもって回転させ る。この回転を3回繰り返して缶の開口端部E上3箇所でトリムハイト測定が行 われる。
【0048】 実施例3
【0049】 実施例1では、缶体の保持ブロック7、7′を一対用意して測定する例である が、この場合は、缶はある一定の缶径の缶だけになる。しかし、2ピース缶の場 合、缶径は1つとは限らない。尤も、無制限にある訳ではなく、現在市販されて いる2ピース缶の大多数は、缶の直径66mm(内容量180、200、250 、350、500ml)か、55mm(内容量135、250ml)である。従 って、この2種類に対応出来れば、一台で大多数の2ピース缶について測定する ことが可能となる。本例は、そのための手段を備えた装置を示すものである。
【0050】 本例が、実施例1の装置と異なるところは、缶体保持ブロックが55mm用の ものと、66mm用のものと2種用意され、その型替手段を備えている点である ので、以下この点に焦点をあて説明する。
【0051】 図6は、本例装置の正面図、図7はその平面図(但し、トリムハイト測定手段 省略)、図8は2種類の保持ブロックと関連部材を示す略線的説明図、図9は保 持ブロック型替動作説明図、図10は缶体回転機構(既述)を備えた本例装置の 部分断面図(一部省略)である。これら図中、図1〜4におけると同じ符号は、 同じ部品を示す。
【0052】 これらの図において、7、7′は大径缶用の保持ブロックとして使用され、小 径缶用として形成されたブロックは24、24′で示される。
【0053】 この小径缶用保持ブロック24、24′は、他の保持ブロック7、7′とよく 似た形態をもつ板材であり、図7、8に示されるように、相対して缶を挟持する ため、夫々半円状の缶体接触面24Sを有するセグメントである。この場合、保 持ブロック7、7′の2つの接触面7Sによって形成される円が66mm缶の缶 外周を挟持する如く、保持ブロック24、24′の2つの接触面24Sによって 形成される円は55mm缶の缶外周を挟持する。又、これら保持ブロック7、7 ′、24、24′は、それらのRの中心が一致するように形成される。さらに、 保持ブロック24、24′は、保持ブロック支持ピン10、10′を受ける各一 対の貫通孔24a、24′aを有し、これら保持ブロック支持ピンによって、保 持ブロック7、7′上に積重ねることができる。
【0054】 直径55mmの小径缶用に加工されている保持ブロック24、24′は図6、 8から知られるように小径缶用保持ブロック支持部材25、25′に抜き差し可 能に水平に装着される。
【0055】 一方、大径缶用保持ブロック7、7′の移動通路後方でエアシリンダ28、2 8′がテーブルの上面3bに固定され(図6、7)、そのエアシリンダ28、2 8′の両側に(図7)、正面からみてL形の支持部材26、26′が同じくテー ブル上面に夫々立設、固定されている(図6)。さらに、それら支持部材26、 26′の垂直壁部分には、夫々リニアスライド27、27′が取付けられ、それ らリニアスライド27、27′に前記小径缶用保持ブロック支持部材25、25 ′が固定されている。
【0056】 この小径缶用保持ブロック支持部材25は、図8からよく理解できるように、 リニアスライド27、27を両端部に取付けた横長の板25−2と、その板に、 該リニアスライド27、27と背中合わせの形で固定され、保持ブロック24を 水平に咬持するL形部材25−1(図8に於いて、ブロック24は、L形部材2 5−1からやや引出された位置に描かれている)と、さらに、該リニアスライド 27、27間にあって、エアシリンダ28のロッド先端に固定された別のL形部 材25−3とが固着されている。従って、該シリンダ28のロッドの上下移動に よって、支持部材25も上下動することになる。なお、支持部材25と対をなす 小径缶用保持ブロック支持部材25′も同様構造である。
【0057】 なお、小径缶用保持ブロック支持部材25、25′は、小径缶用保持ブロック 24、24′の下方に、大径缶用保持ブロック7、7′が入り込めるだけの空間 が確保されるよう、該大径缶用保持ブロック7、7′の移動通路上方にセットさ れる(図6、10)。
【0058】 本例装置の作動について述べると、55mm缶の測定が開始されるまでは、エ アシリンダ28、28′のロッドは上方にあって(図6)、大径缶用保持ブロッ ク7、7′の水平運動を害さないようにしている。
【0059】 ラインに小径缶が入ってきたときは、その信号に応じて、エアシリンダ28、 28′を作動させ、支持部材25、25′を下降させる。この操作は、予じめ、 本装置に具備されたコンピュータにライン毎に生産している品種を入力しておく ことで、容易に可能である。
【0060】 即ち、図9に示すように、大径缶用保持ブロック7(なお、7′についても同 じことが行われるので、以下7についてのみ説明する)を測定位置から後退させ 、小径缶用保持ブロック24の下側で待機させる。ついで、小径缶用保持ブロッ ク支持部材25が小径缶用保持ブロック24を咬持したまま下降し(図9(A) )、保持ブロック支持ピン用孔24aに、下の大径缶用保持ブロック7を貫通し ている支持ピン10が挿入され(図9(B))、大小2つの保持ブロック7、2 4が重なる。その状態でロッドレスシリンダ9を作動させれば、小径缶用保持ブ ロック24は大径缶用保持ブロック7に積み重なった状態で小径缶用保持ブロッ ク支持部材25から抜き出され、ロッドレスシリンダ9の移動台9aの移動に伴 い移動し、缶体接触面24Sが缶の缶外周に接触したとき、反対方向から動いて きた小径缶用保持ブロック24′と共に、缶を挟持、測定位置に保持する。この 場合、下側にある大径缶用保持ブロック7は、単なるスペーサーに過ぎないもの となる(図9(C))。
【0061】 このようにして測定位置に保持された缶のトリムハイト及びボトム深さは実施 例1におけると同様の手順で行われる。
【0062】 小径缶(55mm)の測定が終わったあと、再び、66mm缶の測定が行われ るときは、図9について述べた手順と反対に、小径缶用保持ブロック24、24 ′を、大径缶用保持ブロック7、7′に載せたまま、下降位置で待っている小径 缶用保持ブロック支持部材25、25′のところまで後退させ、小径缶用保持ブ ロック24、24′をL形部材25−1、25′−1に差込んで咬持させ、次い でシリンダ28のロッドを上昇させ、小径缶用保持ブロック24、24′を支持 ピン10、10′から抜き出し、大径缶用保持ブロック7、7′の移動の邪魔に ならない位置に保持する。
【0063】
【考案の効果】
本考案は被検査缶を、缶体保持ブロックで測定位置に保持した状態で、同時に トリムハイトとボトム深さとを測定できるので、測定項目ごとに被検査缶をその 測定個所まで移動させる要がないから、一層速やかに測定することができる。 また、缶径を異にする缶を測定する場合には、予じめ、缶体保持ブロックとし て、大径缶用のそれと小径缶用のそれとを準備し、大径缶用保持ブロックの上に 小径缶用保持ブロックを積み重ねることで、容易に対応出来るので、一台の装置 で対処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案装置の一実施例正面図
【図2】 その右側面図
【図3】 その平面図(一部省略)
【図4】 保持ブロックと関連部材とを示す略線的斜視
【図5】 トリムハイト測定子を3ケ設けた場合の説明
【図6】 本考案装置の他の実施例の正面図
【図7】 その平面図(一部省略)
【図8】 2種類の保持ブロックと関連部材を示す略線
的斜視図
【図9】 保持ブロック型替動作説明図
【図10】缶体回転機構を備えた装置の部分断面図(一
部省略)。
【符号の説明】
Z…被検査缶 B…そのドーム状底部 3…テーブル 3a、3′a…保持ブロック支持ピン移動用孔 3c…第2測定子用貫通孔 5…アーム部材 6…脚部材 7、7′、24、24′…缶体保持ブロック 7S、24S…半円状の缶体接触面 7a、7′a、24a、24′a…保持ブロック支持ピ
ン用孔 9、9′…ロッドレスシリンダ 9a、9′a…その移動台 10、10′…保持ブロック支持ピン 25、25′…小径缶用保持ブロック支持部材 27、27′…リニアスライド 13…ウエイトブロック 4、19…デジタルゲージ 11…第1測定子 12…エアシリンダ 21…第2測定子 22…エアシリンダ 14…回転ローラ 16…パルスモータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りしごき加工によって形成され、トリ
    ミングされた開口端部を有し、且つ、該開口端部に向っ
    てくぼむドーム状底部を有する被検査缶が正立状態で載
    置されるテーブルと、 該テーブル上に載置された被検査缶を挟持し、測定位置
    に保持する缶体保持手段と、 該テーブル上に上下動可能に配設され、測定位置に保持
    された被検査缶を該テーブル上面に押しつける、缶体押
    圧手段と、 該テーブル上に上下動可能に配設され、該缶体押圧手段
    によって押付けられている被検査缶のトリミングされた
    開口端部と接触する第1測定子を有し、該第1測定子の
    該開口端部に接する接触端部とテーブル上面との距離を
    測定するトリムハイト測定手段と、 該テーブルの下側に上下動可能に配設され、該テーブル
    上面から突出して、測定位置に保持された被検査缶のド
    ーム状底部の最深個所に当接する第2測定子を有し、該
    第2測定子の該ドーム状底部に接する接触端部とテーブ
    ル上面との距離を測定するボトム深さ測定手段と、 前記各手段を予め定めた順に連続的に駆動させ、トリム
    ハイトとボトム深さの各測定値を予め設定した基準値と
    比較して良否を判別し、その結果を外部出力する制御機
    構とを備えてなることを特徴とする絞りしごき缶のトリ
    ムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装置。
  2. 【請求項2】 該缶体保持手段が、夫々、半円状の缶体
    接触面を有し、相対して被検査缶を挟持する、水平移動
    可能な一対の保持ブロックで構成されている請求項1記
    載の絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時
    自動検査装置。
  3. 【請求項3】 該一対の保持ブロックが、夫々被検査缶
    の測定位置を基準に、テーブルの下側に相対して配設さ
    れた一対のロッドレスシリンダによって駆動される請求
    項2記載の絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深
    さ同時自動検査装置。
  4. 【請求項4】 該一対のロッドレスシリンダが、夫々テ
    ーブル上面から突出する保持ブロック支持ピンを備えて
    いる請求項3記載の絞りしごき缶のトリムハイトおよび
    ボトム深さ同時自動検査装置。
  5. 【請求項5】 測定位置に保持された被検査缶の、缶胴
    外周面の一部に圧接し、被検査缶を所定角度だけ回転さ
    せる回転機構を、さらに備えた請求項1記載の絞りしご
    き缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装
    置。
  6. 【請求項6】 該保持ブロックが、夫々、一対の大径缶
    用保持ブロックと小径缶用保持ブロックとで成り、小径
    缶用保持ブロックは、大径缶用保持ブロック上に積み重
    ね可能に構成されている請求項2記載の絞りしごき缶の
    トリムハイトおよびボトム深さ同時自動検査装置。
  7. 【請求項7】 通常は該小径缶用保持ブロックを大径缶
    用保持ブロックの移動通路上方に保持し、小径缶検査時
    にはその小径缶用保持ブロックを下降させ、待機してい
    る大径缶用保持ブロックに積み重ねる、保持ブロック型
    替手段を備えた請求項8記載の絞りしごき缶のトリムハ
    イトおよびボトム深さ同時自動検査装置。
  8. 【請求項8】 該保持ブロック型替手段が、大径缶用保
    持ブロックの移動通路後方でテーブル上面に固設された
    エアシリンダと、そのエアシリンダに固定され、小径缶
    用保持ブロックを水平に咬持する小径缶用保持ブロック
    支持部材とで成り、該小径缶用保持ブロック支持部材
    は、該エアシリンダによって上下動する請求項9記載の
    絞りしごき缶のトリムハイトおよびボトム深さ同時自動
    検査装置。
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