JPH0555498U - 粒子加速器の偏向部の真空チャンバ構造 - Google Patents

粒子加速器の偏向部の真空チャンバ構造

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JPH0555498U
JPH0555498U JP11380791U JP11380791U JPH0555498U JP H0555498 U JPH0555498 U JP H0555498U JP 11380791 U JP11380791 U JP 11380791U JP 11380791 U JP11380791 U JP 11380791U JP H0555498 U JPH0555498 U JP H0555498U
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JP
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vacuum chamber
straight
deflection
bellows
particle accelerator
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JP11380791U
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Inventor
康一 片山
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石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子加速器の偏向部の真空チャンバの内表面
積を小さくして、ガスの放出量を少くする。 【構成】 粒子加速器の偏向部30を構成する真空チャ
ンバ22を、複数本の直管40をタイロッド付ベローズ
42を間に挾んで溶接48で連結することにより作る。
連結後にタイロッド46の長さを調整することにより、
真空チャンバ22全体を偏向軌道38に沿わせる。偏向
部の真空チャンバを箱状のチャンバや全体をベローズで
作ったものに比べて内表面積が小さくなり、ガスの放出
量が減少する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、粒子加速器の偏向部における真空チャンバ構造に関し、チャンバ 内壁面の表面積を小さくすることを可能にしてチャンバ内壁面からのガスの放出 量を減少させたものである。
【0002】 粒子加速器の一例として、小型シンクロトロン放射光装置(SOR装置)の概 要を図2に示す。荷電粒子発生装置(電子銃等)10で発生した電子ビームは線 型加速装置(ライナック)12で光速近くに加速され、ビーム輸送部14の偏向 電磁石16で偏向されて、インフレクタ18を介して蓄積リング22内に入射さ れる。蓄積リング22に入射された電子ビームは高周波加速空洞21でエネルギ を与えられながら収束電磁石23(垂直方向用)、25(水平方向用)で収束さ れ、偏向電磁石24で偏向されて蓄積リング22中を回り続ける。偏向電磁石2 4で偏向される時に発生するシンクロトロン放射光はビームチャンネル26を通 して例えば露光装置28に送られて超々LSI回路作成用の光源等として利用さ れる。
【0003】 蓄積リング22の偏向部(偏向電磁石24が配置されている位置)を構成する 真空チャンバは、チャンバ壁を厚肉に構成することができれば、直管に力を加え て円弧状に曲げて作ることができる。しかし、偏向磁場の時間的変化率が大きい 電子シンクロトロン等では偏向部のチャンバ壁に大きな渦電流が発生するため、 チャンバ壁を厚肉に構成することができない。このため、このようなものでは、 チャンバ壁を肉薄に作らなければならないが、直管に力を加えて曲げる方法では このような薄肉の直管は潰れてしまい、円弧状に形成することはできない。
【0004】 このため、従来は図3に示すように、偏向部30の真空チャンバを箱状のチャ ンバ32,34をつないで構成したり、図4に示すように、ベローズ36で構成 したりしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記図3の箱状のチャンバ32,34や図4のベローズ36を用いると、チャ ンバ内表面積が大きいため、ガス放出量が多く、真空チャンバ22内を超高真空 に保つのが難しかった。
【0006】 この考案は、従来の技術における欠点を解決して、内表面を小さくしてガスの 放出量を少くすることができる粒子加速器の偏向部真空チャンバ構造を提供しよ うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、複数本の直管を偏向軌道に沿って斜めにつなぎ合わせて偏 向部の真空チャンバを構成したものである。
【0008】 また、請求項2〜4の考案は、請求項1の考案を具体化したものである。すな わち、請求項2の考案は、直管の端面をその軸方向に対して略々直角に形成し、 これら直管相互間にタイロッド付ベローズを介挿したものである。
【0009】 また、請求項3の考案は、直管の端面をその軸方向に対して略々直角に形成し 、これら直管相互間に端面をテーパ状に形成した狭幅のリング状部材を介挿した ものである。
【0010】 また、請求項4の考案は、直管の端面をテーパ状に形成して、直管相互を直接 つなぎ合わせたものである。
【0011】
【作用】
請求項1の考案によれば、直管を偏向軌道に沿って斜めにつなぎ合わせて偏向 部の真空チャンバを構成したので、前記図3の箱状チャンバ32,34や図4の ベローズ36で構成した場合に比べてチャンバ内表面積が小さくなり、ガス放出 量を減らすことができる。また、直管を曲げたりせずにそのまま用いることがで きるので、薄肉のものを用いることができ、磁場の時間的変化率が大きい偏向部 にも利用することができる。
【0012】 また、請求項2,3の考案によれば、直管相互間にタイロッド付ベローズや端 面にテーパが形成された狭幅のリング状部材を介挿するので、直管の端面をテー パ状に形成しなくてすみ直管の製造が容易となる。また、請求項2の考案によれ ば、タイロッド付ベローズにより、偏向部チャンバの中心軌道位置の調整を行な うことができる。
【0013】 また、請求項4の考案によれば、直管の端面をテーパ状に形成する手間はかか るものの、直管相互間にはベローズやリング状部材を介挿しなくてすむので、安 価に実現できる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の実施例を説明する。はじめにその概要を図5を参照して説明 する。図5は、例えばSOR装置の蓄積リングの偏向部を構成する真空チャンバ を示したものである。この偏向部30は例えば偏向半径が30m程度の大曲率で 全長が2〜6m程度に形成されており、真空チャンバ22は偏向軌道38(ビー ム周回軌道)に沿って1本の長さが例えば30cm程度の直管40を斜めにつない ていって構成されている。各直管40は肉厚が例えば0.3mm程度の薄板を丸め て、突き合わされる辺どうしを溶接することにより、断面が例えば楕円の直管に 形成されている。
【0015】 次に、直管どうしをつなぐ具体例を説明する。 (具体例1) 図1の具体例は、請求項2の考案の一実施例を示すもので、直管40相互間を タイロッド付ベローズ42でつないだものである。各直管40は例えば矩形の薄 板を丸めて作られ、その端面が非テーパ面(すなわち、軸方向に対して略々直角 な端面)に形成されている。
【0016】 タイロッド付ベローズ42は、ベローズ44の周囲にタイロッド46を配置し て構成され、タイロッド44の長さを内周側と外周側で異ならせることにより、 屈曲状態を任意に設定することができる。
【0017】 タイロッド付ベローズ42と直管40とはその端面どうしを溶接48で接合す ることにより直結される。薄肉の直管40を溶接するため、直管40の端部を外 側に折り曲げてエッジ50を形成して溶接48(TIG、電子ビーム溶接等)を 行なう。
【0018】 各直管40をタイロッド付ベローズ42を間に挾んで溶接48で接合してつな ぎ合わせていって偏向部30の真空チャンバ22ができ上がったら、各タイロッ ド付ベローズ42のタイロッド44の長さを調整することにより、偏向軌道38 に沿った形状に調整する。
【0019】 以上の構成によれば、偏向部30の真空チャンバ22を直管40で構成してい るので、前記図3の箱状チャンバ32,34や図4の全体をベローズ36で構成 したものに比べて内表面積を小さくすることができ、ガス放出量を減らすことが できる。また、タイロッド付ベローズ42を介挿したので、つなぎ合わせた後に 偏向軌道38に正しく沿うように調整することができる。また、直管40は端面 をテーパに形成しなくてすむので製造が容易である。
【0020】 (具体例2) 図6の具体例は、請求項3の考案の一実施例を示すもので、直管40相互間を リング状部材52でつないだものである。各直管40は端面が非テーパ面(すな わち、軸方向に対して略々直角な端面)に形成されている。
【0021】 リング状部材52は端面をテーパ状に形成して、くさび形に形成されたもので 、例えば、直管40と同じ薄板をリング状に丸めて、溶接して作られている。テ ーパの程度は直管40と連結したときに偏向軌道38に沿って真空チャンバ22 が形成される大きさにする(例えば内周側の幅が0.5mm、外周側の幅が1mm) 。
【0022】 リング状部材52と直管40とはその端面どうしを溶接48で接合することに より直結される。薄肉の直管40とリング状部材52を溶接するため、直管40 およびリング状部材52の端部を外側に折り曲げてエッジ50,56を形成して 溶接48(TIG、電子ビーム溶接等)を行なう。
【0023】 以上の構成によれば、偏向部30の真空チャンバ22を直管40で構成してい るので、前記図3の箱状チャンバ32,34や図4のベローズ36で構成したも のに比べて内表面積を小さくすることができ、ガス放出量を減らすことができる 。また、直管40は端面をテーパに形成しなくてすむので製造が容易である。
【0024】 (具体例3) 図7の具体例は、請求項4の考案の一実施例を示すもので、直管40相互間を 直接つないだものである。各直管40は端面がテーパ面に形成されている。
【0025】 テーパの程度は、直管40を相互につないでいったときに、偏向軌道38に沿 って真空チャンバ22が形成される大きさにする。
【0026】 直管40と直管40とはその端面どうしを溶接48で接合することにより直結 される。薄肉の直管40を溶接するため、直管40の端部を外側に折り曲げてエ ッジ50を形成して溶接48(TIG、電子ビーム溶接等)を行なう。
【0027】 以上の構成によれば、偏向部30の真空チャンバ22を直管40で構成してい るので、前記図3の箱状チャンバ32,34や図4のベローズ36で構成したも のに比べて内表面積を小さくすることができ、ガス放出量を減らすことができる 。また、直管40どうしを直接連結し、間に介挿させる部材や装置が不要なので 安価に実現できる。
【0028】
【変更例】
前記実施例では、この考案をSOR装置の偏向部の真空チャンバに適用した場 合について説明したが、他の粒子加速器の真空チャンバの偏向部にも適用するこ とができる。
【0029】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案によれば、直管を偏向軌道に沿って斜め につなぎ合わせて偏向部の真空チャンバを構成したので、前記図3の箱状チャン バ32,34や図4のベローズ36で構成した場合に比べて内表面積が小さくな り、ガス放出量を減らすことができる。また、直管を曲げたりせずにそのまま用 いることができるので、薄肉のものを用いることができ、磁場の時間的変化率が 大きい偏向部にも利用することができる。
【0030】 また、請求項2,3の考案によれば、直管相互間にタイロッド付ベローズや端 面にテーパが形成された狭幅のリング状部材を介挿するので、直管の端面をテー パ状に形成しなくてすみ直管の製造が容易となる。また、請求項2の考案によれ ば、タイロッド付ベローズにより、偏向部チャンバの中心軌道位置の調整を行な うことができる。
【0031】 また、請求項4の考案によれば、直管の端面をテーパ状に形成する手間はかか るものの、直管相互間にはベローズやリング状部材を介挿しなくてすむので、安 価に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項2の考案の一実施例を示す平面図であ
る。
【図2】SOR装置の概要を示す平面図である。
【図3】従来の偏向部の真空チャンバ構造を示す平面図
である。
【図4】従来の他の偏向部の真空チャンバ構造を示す平
面図である。
【図5】この考案の実施例の概要を示す平面図である。
【図6】請求項3の考案の一実施例を示す平面図であ
る。
【図7】請求項4の考案の一実施例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
22 真空チャンバ 30 偏向部 38 偏向軌道 40 直管 42 タイロッド付ベローズ 52 リング状部材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の直管を偏向軌道に沿って斜めにつ
    なぎ合わせて構成されてなる粒子加速器の偏向部の真空
    チャンバ構造。
  2. 【請求項2】前記直管の端面がその軸方向に対して略々
    直角に形成されており、これら直管相互間にタイロッド
    付ベローズを介挿してなる請求項1記載の粒子加速器の
    真空チャンバ構造。
  3. 【請求項3】前記直管の端面がその軸方向に対して略々
    直角に形成されており、これら直管相互間に端面をテー
    パ状に形成した狭幅のリング状部材を介挿してなる請求
    項1記載の粒子加速器の真空チャンバ。
  4. 【請求項4】前記直管の端面をテーパ状に形成して、直
    管相互を直接つなぎ合わせてなる請求項1記載の粒子加
    速器の真空チャンバ。
JP11380791U 1991-12-27 1991-12-27 粒子加速器の偏向部の真空チャンバ構造 Pending JPH0555498U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010080062A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp 真空ダクト

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010080062A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Mitsubishi Electric Corp 真空ダクト

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