JPH0556773A - 柑橘種子抽出物含有低温貯蔵加工食品、柑橘種子抽出物含有組成物及びその用途 - Google Patents

柑橘種子抽出物含有低温貯蔵加工食品、柑橘種子抽出物含有組成物及びその用途

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JPH0556773A
JPH0556773A JP3118748A JP11874891A JPH0556773A JP H0556773 A JPH0556773 A JP H0556773A JP 3118748 A JP3118748 A JP 3118748A JP 11874891 A JP11874891 A JP 11874891A JP H0556773 A JPH0556773 A JP H0556773A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】低温貯蔵中における加工食品の風味の低下防
止、殺菌又は保存剤及び食品の保存方法並びに食品製造
機械器具類の殺菌方法を提供する。 【構成】柑橘種子抽出物を用い上記目的を達成する。 【効果】本発明の柑橘種子抽出物含有低温貯蔵加工食品
は、従来品に比べて優れた保存性を有し、また本発明の
柑橘種子抽出物含有組成物は、食品の保存性を著しく高
めまた、優れた殺菌力を有し食品製造機械器具類の殺菌
に有効であり、さらに本発明の保存または殺菌方法と共
に、食品業界に大いに貢献することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温貯蔵中における加
工食品の風味の低下防止、柑橘種子抽出物を含有してな
る殺菌又は保存剤及び食品の保存方法並びに食品製造機
械器具類の殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の変質防止、保存性向上及び
機械器具類の殺菌の目的で無機酸,有機酸及びその塩類,
グリシン,アルコール,抗菌性甘草抽出物,プロタミン,
酢酸ナトリウム,抗菌性ペクチン抽出物,抗菌性ゼラチン
分解物,ソルビン酸類,食用乳化剤,ε−ポリリジン等が
1種又は併用のかたちで用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術では、変質
防止効果が十分でなかったり、変質を防止しようとする
添加物自体に悪臭があったり、特有の異味があったりし
て食品自体の風味、品質を低下させる欠点があり、また
従来の使用量では、食品の保存又は食品製造機械器具類
の殺菌効果が十分得られない欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者はこのような事
情に鑑み、種々研究を重ねた結果本発明を完成した。す
なわち本発明は、 1) 柑橘種子抽出物を含有してなる低温貯蔵加工食品、 2) 柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミンB1アルキ
ル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペクチン分解
物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出物,可食性
酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジン,澱粉加水
分解物のうち、少なくとも1種とを含有してなる殺菌又
は保存剤、 3) 柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミンB1アルキ
ル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペクチン分解
物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出物,可食性
酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジン,澱粉加水
分解物のうち、少なくとも1種とを併用することを特徴
とする食品の保存方法、 4)柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミンB1アルキ
ル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペクチン分解
物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出物,可食性
酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジン,澱粉加水
分解物のうち、少なくとも1種とを併用することを特徴
とする食品製造機械器具類の殺菌方法に関する。
【0005】本発明における柑橘種子における柑橘とは
ミカン科ミカン類の果実の総称であり、その具体例とし
ては、例えばレモン,ミカン,ダイダイ,ネーブル,オレ
ンジ,ザボン,グレープフルーツ等が挙げられる。本発明
における柑橘種子抽出物とは、柑橘種子又は、柑橘種子
及び柑橘パルプ(果皮又は果肉と果皮)の混合物の抽出物
をいい、後者の場合における両者の比率は、用いる柑橘
および種子の含量により異なるが、種子5〜95%(重
量)程度,パルプ5〜95%(重量)程度が好ましい。本発
明における柑橘種子抽出物を得るための抽出方法として
は、通常、水,アルコール,プロピレングリコール,グリ
セリン等の溶媒を単独あるいは混合物として用いた溶媒
抽出法により行われ、その場合溶媒抽出後、抽出液を減
圧下に濃縮することが望ましい。また、柑橘種子と柑橘
パルプとをそれぞれ抽出後、両者を混合してもよく、そ
の場合、抽出前の種子とパルプの比率が、上記比率とな
るように混合することが好ましい。柑橘種子抽出物の例
としては、例えばDF−100[ケミ リサーチ アン
ドマニファクチュアリング社( Chemie Research & Manu
facturing Co.,Inc.)製,米国]が挙げられる。DF−1
00は、グレープフルーツの種子とパルプの比率がそれ
ぞれ約80%(重量)と約20%(重量)の混合物を、グリ
セリンまたはプロピレングリコールとグリセリンにより
抽出後濃縮した液状のもので、薄い黄色をしておりわず
かな渋みと粘稠性がある。その成分は、ビタミンC1
6.5%,プロティン2.0%,脂肪1.0%,その他チッ素
を含まない成分39.6%,グリセリン30.0%,灰分
0.5%,センイ0.4%,水分10.0%である。
【0006】加工食品の低温貯蔵保管中の変化は食品の
種類、原料の品質鮮度等により異なるが、一般にはごく
短期間中にいわゆる冷凍冷蔵臭と称される不快な悪臭や
異臭が発生したり、保管中に風味が低下する等の品質低
下がおこる。通常、冷蔵品で2日〜7日程度、冷凍品で
5日〜1ケ月程度で変化が認められる。しかし、本発明
の柑橘種子抽出物を含有させた低温貯蔵加工食品は添加
量にもよるが通常の2倍以上の期間食品の風味・品質を
低下させることなく良好に貯蔵することができる。上記
の低温貯蔵加工食品における加工食品とは、生鮮食品そ
のものではなく、例えば調味,調理,成形,加熱,乾燥,塩
干,漬物等加工手段をこうじた製品又は半製品をいう。
【0007】それ等の例としては、例えば冷凍・冷蔵・
摺身,魚肉煉製品(例、 蒲鉾,竹輪,サツマ揚,ナルト巻,
魚肉ソーセージ等)、 畜肉製品(例、 肉ダンゴ,ハンバー
ク,ソーセージ,ミートソース等)、 そう菜(例、 サラダ,
其の他あえもの,煮物,焼物,揚物等)、 乳製品(例、 ヨー
グルト,バター,チーズ,クリーム等)、調味食品(例、 醤
油,ソース,タレ,ケチャップ,マスタード,ドレッシン
グ,ジャム等)、パン類,菓子類(例、 ケーキ,カスタード,
プディング,ホットケーキ,シュークリーム,まんじゅう
等)、 味噌類(例、 米味噌,麦味噌,豆味噌等)、 米飯類、
つくだ煮類、 珍味類、塩臓品、塩辛類、 漬物類(例、 味
噌漬,浅漬,コウジ漬等)、魚介乾製品(例、 ミリ ンぼし,
なまぼし,塩干物)、 くん製品(例、 さけ,肉等のくん製
品)、めん類(例、 うどん,そば,中華麺,マカロニ,スパゲ
ティ)、 もち類、 卵製品(例、 卵豆腐,厚焼,マヨネーズ
等)、豆腐類、 カレールー、 あん類(例、 まめ,いも,あづ
き等)、 さら に上記食品をビン詰,カン詰,レトルトポウ
チ、 各種プラスチックフィルム(例、 セロハン,ポリエ
チレン,塩酸ゴム,塩化ビニリデン,ポリエステル,ポリプ
ロピレ ン,複合加工紙等)によりケーシングチルド又は
レトルトした密封食品もあげられる。上記の低温貯蔵加
工食品における低温貯蔵とは、一般に−40℃程度から
通常の冷蔵庫の温度である10℃〜12℃程度に貯蔵す
ることをいう。
【0008】本発明における柑橘種子抽出物の加工食品
中の含有量は、対象とする食品の種類により異なるが、
加工食品に対する重量濃度は通常1ppm程度〜5%程度
好ましくは10ppm程度〜3%程度より好ましくは50p
pm程度〜1%程度である。また、含有とは、加工食品中
に混入している状態だけでなく、加工食品表面に付着し
ている状態をいい、これらは、加工食品に柑橘種子抽出
物を添加,噴霧,塗布するか、柑橘種子抽出物に加工食品
を浸漬することにより達せられる。上記柑橘種子抽出物
は、単独でも加工食品の保存性を高め、また殺菌力を有
するが、該柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミンB1
アルキル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペクチ
ン分解物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出物,
可食性酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジン,澱
粉加水分解物のうち、少なくとも1種とを含有してなる
組成物は、柑橘種子抽出物そのものに比べ、食品の風味
・品質を低下させないで、より強い保存性改善性及び殺
菌力を有している。これら組成物は新規であり、新規殺
菌又は保存剤として有用であり、その用途として、例え
ば食品の保存剤又は食品製造機械器具類の殺菌剤等への
利用が挙げられる。上記の食品とは、例えば野菜,果物,
肉,魚介類等一般に食用とされる生鮮食料品、 及び前述
の加工食品をいう。また、 食品製造機械器具類とは、 一
般に、 食品及びその原料の製造工場に存在する機械器具
類をいう。上記のアルコールとしては、99%(V/V)の高
純度のものでも50〜60%(V/V)程度に希釈されたも
のでもよく、 さらに香りや味を加えた変性アルコールや
味淋タイプのものでもよい。
【0009】可食性酸類としては、ソルビン酸,フイチ
ン酸,酢酸,プロピオン酸,フマル酸,クエン酸,リン
ゴ酸,酒石酸,アジピン酸,乳酸,アスコルビン酸,コ
ウジ酸,炭酸等の有機カルボン酸類、メタリン酸,ポリ
リン酸,ピロリン酸,リン酸等の無機酸及びそれぞれ可
食性酸類のカリウム塩,ナトリウム塩,カルシウム塩等
の塩類が挙げられいづれも食品衛生法でみとめられてい
るものをいう。又、例えば無水酢酸ナトリウムに醸造酢
を吸着させて酸性塩にしたようなものでもよい。
【0010】上記のビタミンB1アルキル硫酸塩として
は、ビタミンB1とラウリル硫酸,セチル硫酸等との塩類
が挙げられる。上記の香辛料抽出物としては、 ユーカリ
葉抽出物,セージ抽出物,クローブ抽出物,ローズマリ
ー抽出物(1989年版・天然物便覧,139頁〜145
頁,食品と科学社発行)等が挙げられる。上記のグリシ
ンとは、アミノ酸の一種で食品添加物に指定されている
ものをいう。上記の抗菌性ペクチン分解物としては、酵
素,酸,アルカリにより高分子ペクチンを分断したもので
抗菌性を有するものであればよい。 (特開昭57−16
3477号公報)また、それらの中で分子量600〜5
000程度のものがよい。
【0011】上記の抗酸化性ゼラチン分解物質として
は、ゼラチンを酸又は酵素で加水分解したもので抗酸化
性を有するものであればよく、分子量10000以下好
ましくは5000以下のものが挙げられる。上記の抗菌
性甘草抽出物としては、特開昭60−172928号公
報に記載されたもの、すなわち甘草から、芳香族炭化水
素,アセトン,メタノール等で抽出した抗菌性物質が挙げ
られる。上記のプロタミンとしては、 魚介類の内臓、特
に精巣から抽出調製された抗菌性物質が挙げられる。
(特開昭62−201563号公報)上記のリゾチームと
しては、一般に卵白から抽出したものが用いられるが、
食品衛生上問題がなければ他のものでもよい。
【0012】上記のε−ポリリジンは、ε−ポリリジン
生産菌であるストレプトマイセスアルプラス又はストレ
プトマイセス ヌールセイが生産する抗生物質であり、
L−リジンの25〜30残基がε結合したポリリジンで
ある。また、特公昭59−20359号公報,特開昭6
2−58975号公報等に記載されているように、スト
レプトマイセス属に属するポリリジン生産菌である、ス
トレプトマイセスアルプラス サブスビーシーズ リシ
ノポリメラスNo346−D株(微工研菌寄3834号)を
培地に培養し得られる培養物から分離採取する方法によ
っても得ることができる。上記の澱粉加水分解物として
はDE(デキストローズ当量)が3以上で比容積が5以
上りものが適している。その澱粉加水分解物は通常澱粉
をα−アミラーゼ又はβ−アミラーゼなどの酵素,シュ
ウ酸,塩酸などの酸を用いて加水分解したものがよく、
特にDE値が5〜18で、比容積が10〜20の粉末体
で、 粘度は約15〜30cps(30%水溶液20℃)の
ものが好ましい。その1例としてパインフロー(松谷化
学社製)が挙げられる。上述におけるDEとは還元糖を
ブドウ糖として測定しその還元糖の固形分に対して求め
た100分率をいい、糖化の進行程度を示す。結晶ブド
ウ糖のように、ほとんど純粋なものはDE100に近い
(特開平2−2330号公報)。以上のものはいずれも
それ自体に異味異臭等の食品の風味品質を阻害する物質
が含まれており従って食品の風味を低下させる場合が多
いが本発明における柑橘種子抽出物は前記の品質の阻
害、異味異臭等の悪影響を緩和又は除去し食品の風味を
良好にすることが出来る。また更に食品の保存性を高め
殺菌効果も著るしく優れている。
【0013】柑橘種子抽出物と上述した各物質とを併用
する場合の本発明における使用量は、対象とする食品の
種類により異なるが、通常食品に対し、柑橘種子抽出物
は、1ppm程度〜5%程度、好ましくは10ppm程度〜3
%程度、より好ましくは50ppm程度〜1%程度であ
り、アルコールは、例えば70%(容量)濃度のものとし
て、20%(容量)程度以下、好ましくは5%(容量)程度
以下であり、ビタミンB1アルキル硫酸塩は、0.005
%以下、好ましくは0.003%以下であり、香辛料抽
出物は、0.001%〜0.05%、好ましくは0.00
2%〜0.02%であり、可食性酸類として5%程度以
下、好ましくは3%以下であり、グリシンも、5%程度
以下が好ましく通常3%以下である。抗菌性ペクチン分
解物は、5%以下、好ましくは1%以下であり、抗酸化
性ゼラチン分解物は、5%以下、好ましくは1%以下で
あり、抗菌性甘草抽出物は、0.05%以下、好ましく
は0.01%以下であり、プロタミンは0.1%以下、好
ましくは0.05%以下、リゾチームは、0.2%以下、
好ましくは0.05%以下であり、ε−ポリリジンは、
0.001%から0.05%、好ましくは0.002%〜
0.02%程度であり、澱粉加水分解物は10%以下好
ましくは3%程度以下である。尚、上記%は特定しない
場合は重量%を表す。また、柑橘種子抽出物と2種以上
の物質を併用する場合は、上記使用量を上限目安として
適宜選択すればよい。また、食品製造機械器具類には、
溶液として上述の濃度のものを用いることができる。
【0014】さらに、上述のいかなる場合においても、
所望により糖類,ベタイン,乳化剤(グリセリン脂肪酸
エステル,プロピレングリコール脂肪酸エステル,ショ
糖脂肪酸エステル,ソルビタン脂肪酸エステル等特にC
8〜C12が好ましく大豆リン脂質等も挙げられる。)、
旨味調味料例えば化学調味料(例、 グルタミン酸及びそ
のカリウム,ナトリウム,イノシン酸,グアニル酸等)、
アミノ酸類(例、 アラニン等)、 天然調味料(例、 酵母エ
キス,肉エキス等)、 その他ガム類の糊料、 大豆蛋白等そ
の他食品添加物等を混合したり併用することができる。
その使用量は種類により異なるが目安として大旨、食品
に対して0.005%〜10%程度である。柑橘種子抽
出物と上述各成分を、食品に対し併用する場合の使用方
法は、前述柑橘種子抽出物を加工食品に使用する場合と
同様であるが、柑橘種子抽出物と上述各成分を別々にあ
るいはあらかじめ混合したものを製剤として用いてもよ
い。
【0015】食品製造機械器具類に対しては、柑橘種子
抽出物と上述各成分を別々あるいはあらかじめ混合した
ものを製剤として、浸漬,塗布,噴霧等の方法により使用
する。更に、 柑橘種子抽出物又は、 柑橘種子抽出物と上
述各成分とを含有する組成物が液状である場合、粉状又
は半固体状とするのが便利で効果的である。その例とし
て酢酸ナトリウム(無水)又は澱粉加水分解物に吸着させ
粉状又は半固状とすることも出来る。その量は酢酸ナト
リウム(無水)に対して50%程度以下が好ましい。また
澱粉加水分解物ではDE(デキストローズ当量)が3以上
で、比容積が5以上のものが適している。その配合量は
澱粉加水分解物に対して40%程度以下が好ましい。
尚、無水結晶マルトース(商品名「ファイントース」,林
原株式会社製)も吸湿性は高いが一度吸湿すると安定な
結晶マルトースとなるため吸着状とすることも出来る。
その配合量は無水結晶マルトースに対して30%程度以
下が好ましい。
【0016】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明する。尚「パーセント(%)」及び「部」は特に記載
のない限り「重量%」及び「重量部」をそれぞれ示す。 実施例1(液剤の処方) A. DF−100 84%,乳酸3%,浄水13% B. DF−100 60%,浄水39%,アジピン酸1
% C. DF−100 50%,結晶酢酸ナトリウム7%,
クエン酸3%,浄水40% D. DF−100 65%,プロピオン酸5%,浄水3
0% E. DF−100 5%,アジピン酸2%,フマル酸5
%,浄水35%,エチルアルコール53%(容量) F. DF−100 10%,リン酸3%,アルコール6
0%(容量),浄水27% 以上をよく混合して液剤とする。 G.市販の炭酸水40%,アルコール50%,DF−1
00 10%をよく混合した液剤をDF−100が10
0ppmになるように浄水で希釈して惣菜工場内及び機械
器具に噴霧すると、従来品に比較して殺菌効果が顕著で
あった。
【0017】実施例2(粉剤の処方) A. パインフロー90%,DF−100 10% Aをよく混合して粉剤とする。 B. 実施例2のA60%,炭酸水素ナトリウム20%,
クエン酸ナトリウム5%,アスコルビン酸ナトリウム1
5% C. 実施例2のA50%,酢酸ナトリウム20%,アジ
ピン酸20%,フマル酸10% D. 実施例2のA50%,ソルビン酸25%,ソルビン
酸カリウム25% E. 実施例2のA40%,プロタミン5%,リン酸−ナ
トリウム10%,無水酢酸ナトリウム20%,グリシン
25% F. 実施例2のA45%,ε−ポリリジン5%,グリシ
ン20%,クエン酸ナトリウム20%,ポリリン酸ナト
リウム10% G. 実施例2のA60%,リゾチーム10%,グリシン
20%,フマル酸−ナトリウム10% H. DF−100 10%,パインフロー50%,無水
酢酸ナトリウム30%,無水結晶マルトース10% 以上をそれぞれよく混合して粉剤とする。 I.粉剤Aを80%,酢酸ナトリウム(無水)10%,
アジピン酸8%,ショ糖脂肪酸エステル2%をよく混合
して粉剤としたものをDF−100が200ppmになる
ように浄水を加えて希釈水溶液とし、ブロイラーを常法
通り処理すると表面が柔らかく、臭,色調,光沢ともに
良好で殺菌効果も顕著であった。
【0018】実施例3 市販の魚肉ねり製品(蒸し蒲鉾・揚げ蒲鉾・ちくわ)を3
0℃恒温で7日間保存し腐敗させ、その後100mlの滅
菌水に夫々を外浸させ、混合したものを試料液として用
いて、それを菌液として一般生菌数測定用液体培地(酵
母エキス2.5g,ペプトン5.0g,ブドウ糖1.0gを精製
水1,000mlに加温溶解し、121℃で15分高圧蒸
気滅菌したもの)に加え更に、以下の如くDF−100
を希釈して添加する。その後38℃で24時間培養し菌
の増殖をみる。 以上の如くDF−100の抗菌力は、ソルビン酸の併用
により更に増加される。
【0019】実施例4 市販の白あえ(原料豆腐、コンニャク、ホウレン草、ゴ
マ其の他調味料)を購入し、〔表1〕の添加物を加えよ
く混合して夫々をポリ袋に入れて冷蔵庫に保管し、3日
後及び4日後に開封して風味品質を習熟したパネラーに
より比較観察した。その結果を〔表1〕に示す。
【表1】 尚、購入1日目の風味品質は1〜7までほとんど同様で
あった。
【0020】実施例5 市販の白菜の浅漬けを購入し、下記の如くDF−100
を希釈し、白菜の調味液に添加し、その保存効果をみ
る。 酢酸ナトリウムは2日目で味がやや薄く感じ3日目で酸
味がやや出る。 DF−100 100ppmは4日目でやや濁りを生じた
が風味は良好。
【0021】実施例6 ハンバーグ 下記配合のハンバーグの組成にDF−100 500pp
m添加したものと無添加のものを常法によりハンバーグ
を作り冷却後−25℃に冷凍して2ケ月後に取り出し風
味を比較した。 <組 成> 合挽ミンチ 100部 食 塩 3.6部 卵 白 10.0部 小 麦 粉 18.0部 ガーリック 1.2部 粉末コショウ 0.2部 玉 ネ ギ 48.0部 パ ン 粉 36.0部 大豆タンパク 10.0部 ポリリン酸ナトリウム 0.3部 結 果 本発明のDF−100 500ppmを添加したものは、
風味が良好であるが、無添加のものは異臭と共に、食感
がパサパサして風味も明らかに低下している。
【0022】実施例7 さつま揚げ 下記組成のさつま揚げに対しDF−100 200ppm
添加したものと無添加のさつま揚げを常法により製造し
冷却後冷蔵庫に保存10日後に取り出して風味品質を観
察した。 <組 成> 冷凍摺身(C級) 80.0部 冷凍摺身(特級) 20.0部 食 塩 3.0部 砂 糖 6.0部 グルコース 0.5部 グルタミン酸ナトリウム 0.7部 馬鈴薯澱粉 7.0部 醗酵調味料 2.0部 (味しるべ 武田薬品工業(株)製) 人工甘味料 0.14部 (アマエース 甲陽化学工業(株)製) 小 麦 粉 3.0部 氷 水 50.0部 結 果 DF−100 200ppm添加したものは歯切れがよ
く、やや固く感じ風味も良好であるが、無添加のもの
は、やや柔らかい感じで歯切れも劣り、後味に油の匂い
が残り風味が低下している。
【0023】実施例8 ポテトサラダ 下記のポテトサラダ配合組成にDF−100 500pp
m添加したものと、無添加のものを常法によりポテトサ
ラダを作り−20℃で20日間保存後、解凍して風味を
比較観察した。 <組 成> ゆでじゃがいも 100部 マヨネーズ 5部 キュウリ 15部 食 塩 1部 味 淋 2部 結 果 DF−100 500ppmを添加したものは味の低下が
なく風味が良好であるが、無添加のものは匂いが低下
し、風味も悪くなり、はっきりとした差を生じた。
【0024】実施例9 ハンバーグソース 下記のハンバーグソース配合組成にDF−100 0.
1%添加のものと無添加のものを常法によりよく混合
し、夫々を容器に入れ80℃で30分間加熱冷却して、
常温で5日間放置後10℃の冷蔵庫に30日間保存し、
開封して風味品質を比較した。 <組 成> トマトピューレ 6kg 砂 糖 1.5kg ウスターソース 800g グルタミン酸ナトリウム 120g 食 酢 40g ホワイトペッパー 10gガーリック 5g 結 果 DF−100 0.1%添加のものは、品質風味も良好
で製造直後のものと殆ど同様に旨みがあったが、無添加
のものは醗酵臭がして口当りも泡状のものがあり、風味
が著しく低下した。
【0025】実施例10 蒸し蒲鉾 下記配合の基本組成に〔表2〕の記号の添加物を加え
て、(添加量は、基本組成に対する重量%)常法により蒸
し、蒲鉾を製造して簡易包装し32℃の恒温器に夫々5
本づつ保存して、変化を観察した。その結果を〔表2〕
に示す。 <組 成> 冷凍摺身特級 100部 砂 糖 2.0部 食 塩 2.7部 馬鈴薯澱粉 5.0部 L−グルタミン酸ナトリウム 1.0部 醗酵調味料 2.0部 (味しるべD−50S 武田薬品工業製) 調合調味料 0.5部 (プレミックスかまぼこ用 武田薬品工業製) 核酸調味料 0.05部 (リボタイド散−5 武田薬品工業製) 氷 水 30部 <記号説明> A. リゾチーム 0.01% B. 抗菌性甘草抽出物 0.005% C. プロタミン 0.01% D. 抗菌性ペクチン分解物 0.5% E. 抗酸化性ゼラチン分解物 0.5% F. 香辛料抽出物 0.02% G. ε−ポリリジン 0.02% H. フィチン酸 0.05% I. DF−100 250ppm A+IはDF−100の250ppmとリゾチーム0.01
%の併用を意味し、以下同様とする。
【0026】
【表2】 品質 −:5検体共変色又は変質していない状態 ±:1検体又は2検体変色又は変質している状態 +:3検体変色又は変質している状態 ++:4検体又は5検体変色又は変質している状態 風味 ○:良好 □:やや低下 △:低下
【0027】実施例11 蒲鉾の腐敗菌に対する抗菌力 液体培地に蒲鉾の腐敗菌を加え、更にDF−100及び
エタノールを下記の通り加える。その後38℃で24時
間培養し、菌の増殖を見る。実施例7の組成と同様にし
てさつま揚げを作り、夫々の両面に上記B〜Gを噴霧し
て30℃の恒温器に入れ比較観察した。
【0028】 にネトを発生し、Cは3日目にネトを発生したが、E及
びGは良好であった。又、D及びFはエタノール臭が
したが他は殆ど感じなかった。
【0029】実施例12 肉ダンゴ 以下の基本組成に〔表3〕に示す薬剤を添加し、(基本
組成に対する重量%)よく煉合し、常法により肉ダンゴ
を得た。冷却後20℃に保存してその結果を〔表3〕に
示す。 <組 成> 合挽ミンチ 150部 玉 葱 40部 バ タ ー 6部 卵 白 15部 牛 乳 24部 パ ン 粉 18部 食 塩 2部 胡 椒 0.2部 ガーリック粉 1.0部 <記号説明> A.グリシン 1% B.抗菌性甘草抽出物 0.005% C.抗菌性ペクチン 0.5% D.プロタミン 0.01% E.ビタミンB1ラウリル硫酸塩 0.001% F.ソルビン酸カリウム 0.2% G.フィチン酸 0.05% H.酢酸ナトリウム 0.5% I.DF−100 300ppm A+Iはグリシン1%とDF−100の300ppmの併
用を意味し、以下同様とする。
【表3】 品質 −:変化なし ±:ごくわずかに変質 +:明らかに変質(ネト、 カビ、 異臭) ++:変質の程度大 風味 ○:良好 □:やや低下 △:低下
【0030】実施例13 食品工場機械器具類付着菌の
殺菌効果 ハム・ソーセージ工場の煉合機及び工場使用器具の洗浄
用水より採取した菌を一般生菌用液体培地(酵母エキス
2.5g,ペプトン5.0g,ブドウ糖1.0gを精製水1,0
00mlに加温溶解し、121℃で15分間高圧蒸気滅菌
したもの)に夫々加え、38℃で24時間振とう培養
し、他の製剤及び DF−100と併用した場合の殺菌
効果を比較した。その結果を下記〔表4〕に示す。(但
し、この場合のDF−100 10ppmの殺菌効果は3.
8×103で対照(無添加)は1010以上であった。)
【表4】
【0031】実施例14 食品及び機械器具類付着菌の
殺菌効果 佃煮そう菜製造工場の混合機及び分包機その他使用器具
の洗浄水及び排水より採取した菌を一般生菌用液体培地
(酵母エキス2.5g,ペプトン5.0g,ブドウ糖1.0gを
精製水1,000mlに加温溶解し、121℃で15分間
高圧蒸気滅菌したもの)に夫々加え、38℃で24時間
振とう培養した。その菌数の比較結果を下記〔表5〕に
示す。この場合の無添加対照の菌数は1010以上であっ
た。尚、使用したDF−100は粉末状(パインフロー
80% DF−100 20%を撹拌混合して粉末状に
したもの)であるが水溶液として使用した。
【表5】
【0032】実施例15 実施例8と同様にしてポテトサラダを作り、4等分して
以下の様に製剤を添加した。Aパインフロー1% B
(パインフロー95%にDF−100を5%加え粉末化
したもの)1% C(パインフロー90%にDF−10
0を10%加え粉末化したもの)1%それぞれをよく混
合し、ポリ袋にて密封し15℃で保存し、一般生菌数を
測定することにより保存効果を試験した。尚、対照とし
て無添加のポテトサラダを用いた。
【0033】
【発明の効果】本発明の柑橘種子抽出物含有低温貯蔵加
工食品は、従来品に比べ優れた保存性を有し、また本発
明の柑橘種子抽出物含有組成物は、食品の保存性を著し
く高めまた、優れた殺菌力を有し食品製造機械器具類の
殺菌に有効であり、さらに本発明の保存または殺菌方法
と共に、食品業界に大いに貢献することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 3/36 A 2114−4B A61L 2/16 Z 7108−4C 9/01 R 7108−4C

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柑橘種子抽出物を含有してなる低温貯蔵加
    工食品。
  2. 【請求項2】柑橘種子抽出物が、グレープフルーツ種子
    抽出物である請求項1記載の低温貯蔵加工食品。
  3. 【請求項3】抽出物が、グリセリンにより抽出した請求
    項1又は2記載の低温貯蔵加工食品。
  4. 【請求項4】柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミン
    B1アルキル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペク
    チン分解物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出
    物,可食性酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジ
    ン,澱粉加水分解物のうち、 少なくとも1種とを含有し
    てなる殺菌又は保存剤。
  5. 【請求項5】柑橘種子抽出物がグレープフルーツ種子抽
    出物である請求項4記載の殺菌又は保存剤。
  6. 【請求項6】食品用である請求項4又は5記載の保存
    剤。
  7. 【請求項7】食品製造機械器具類用である請求項4又は
    5記載の殺菌剤。
  8. 【請求項8】柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミン
    B1アルキル硫酸塩,香辛料抽出物,グリシン,抗菌性ペク
    チン分解物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出
    物,可食性酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジ
    ン,澱粉加水分解物のうち、少なくとも1種とを併用す
    ることを特徴とする食品の保存方法。
  9. 【請求項9】柑橘種子抽出物と、アルコール,ビタミン
    B1アルキル硫酸塩,グリシン,抗菌性ペクチン分解
    物,抗酸化性ゼラチン分解物,抗菌性甘草抽出物,可食
    性酸類,プロタミン,リゾチーム,ε−ポリリジン,澱
    粉加水分解物のうち、少なくとも1種とを併用すること
    を特徴とする食品製造機械器具類の殺菌方法。
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