JPH0557337B2 - - Google Patents
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- JPH0557337B2 JPH0557337B2 JP922389A JP922389A JPH0557337B2 JP H0557337 B2 JPH0557337 B2 JP H0557337B2 JP 922389 A JP922389 A JP 922389A JP 922389 A JP922389 A JP 922389A JP H0557337 B2 JPH0557337 B2 JP H0557337B2
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Landscapes
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は、表面品質にすぐれるのみならず、加
工性にすぐれる冷延鋼板の製造方法に関する。 従来の技術 深絞り性にすぐれるプレス成形用冷延鋼板は、
従来より、箱焼鈍によつて大量に製造されてお
り、この箱焼鈍のうち、コイル幅方向の材質の均
一性や生産性の点から、特に、オープンコイル焼
鈍がタイトコイル焼鈍よりも好まれている。 このオープンコイル箱焼鈍においては、通常、
冷間圧延後、清浄せずに、直接に圧延油の付着し
た状態で送られてきたコイルをリコイリイング・
ユニツトにてスペーサを巻き込みつつルーズ・コ
イルに巻き直して、焼鈍炉に装入される。上記鋼
板の表面に付着している圧延油は、炉内雰囲気に
よつて、通常、焼鈍工程中に完全に蒸発するが、
特殊な添加剤を含む圧延油が用いられている場合
には、完全には蒸発せず、鋼板表面に炭素状で付
着し、汚れの原因となる。そこで、このような場
合は、汚れ防止の観点から、昇温時に雰囲気ガス
に水蒸気を吹き込むガスクリーニングを行なつ
て、炭素を完全にガス化させている。 しかし、近年、冷延鋼板の表面品質に対する要
求が非常に厳しく、特に、表面処理鋼板の原板へ
の要求が厳しくなつており、汚れによる表面品質
の不良の防止のために、ガスクリーニングは、そ
の処理温度範囲が拡大される傾向にあつて、通
常、コイル温度にて100〜200℃から開始し、550
〜600℃で終了されている。 発明が解決しようとする課題 しかし、上記のようなガスクリーニング条件で
焼鈍を行なつた場合、焼鈍温度がA1点以下であ
るにもかかわらず、炉内における位置にてコイル
の上部側(炉内でコイル軸を鉛直方向としたと
き、コイル幅方向の上部側を意味する。以下、同
じ。)に塊状や紐状の炭化物が生成することがあ
り、冷延鋼板の加工性、特に、伸びブランジ性が
劣化して、プレス成形時、割れ等の不良が発生し
やすい。 この原因を明らかにすべく、本発明者らは、焼
鈍温度やガスクリーニング条件について詳細な研
究を重ねた結果、C量0.04〜0.05%の冷延鋼板の
場合、ガスクリーニングを150℃で開始し、600℃
で終了する条件の下、700℃でオープンコイル箱
焼鈍を行なうとき、炉内位置でコイルの上部側の
比較的温度が高くなる部分において、0.010〜
0.015%程度まで脱炭が認められ、このために、
A1変態点以下の焼鈍温度であつても、多量のC
が固溶し、これが冷却過程において未固溶のセメ
ンタイトを核に析出して、粗大な炭化物を生成す
ることを見出した。即ち、オープンコイル箱焼鈍
の過程でガスクリーニングの高温域において脱炭
が生じ、これが原因となつて、コイルに粗大な炭
化物が生成することを見出した。 そこで、本発明者らは、ガスクリーニングの終
了温度を種々に変えて、オープンコイル箱焼鈍を
行なつたところ、ガスクリーニング温度を下げる
ことによつて、前述したような塊状や紐状の炭化
物の生成をほぼ完全に防止することができること
を見出し、更に、ガスクリーニング温度を下げた
ことに伴う鋼板表面の炭素汚れについては、スペ
ーサとして、直径2.5mm以上の大径のものを用い
て、鋼板間の間隔を拡げ、雰囲気ガスの流量を増
大させることによつて、解決し得ることを見出し
て、本発明に至つたものである。 課題を解決するための手段 本発明による加工性にすぐれる冷延鋼板の製造
方法は、重量%にて C 0.03〜0.07% Si 0.20%以下、 Mn 0.05〜0.60%、 P 0.10%以下、 Al 0.01〜0.10%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を熱間圧
延及び冷間圧延し、得られた冷延鋼板をリコイリ
イング・ユニツトにてスペーサを巻き込みつつル
ーズ・コイルに巻き直して、Ac1点以下の温度に
てオープンコイル箱焼鈍するに際して、昇温時に
雰囲気ガスに水蒸気を吹き込むガスクリーニング
を行なう方法において、コイル温度が350〜500℃
の範囲の温度に達したときにガスクリーニングを
終了することを特徴とする。 先ず、本発明の方法において用いる鋼の化学成
分について説明する。 Cは、その添加量が0.03%よりも少ないとき
は、焼鈍後、鋼中に固溶Cとして残存しやすくな
り、時効特性を著しく劣化させるので、0.03%を
下限量とする。しかし、0.07%を越えて過多に添
加するときは、鋼が硬質化し、加工性が劣化する
ので、上限量を0.07%とする。 Siは、冷延鋼板の表面性状を劣化させ、また、
焼鈍時に固溶Cを増加させる作用を有するので、
少ないほどよいが、上限量として0.20%までは許
容される。 Mnは、Sと結合して、熱間脆性を防止する。
この効果を有効に得るには、少なくとも0.05%の
添加を必要とする。しかし、過多に添加するとき
は、延性及び深絞り性を著しく劣化させるので、
添加量は0.60%以下とする。 Pは、深絞り性を損なわずに鋼を強化すること
ができ、且つ、安価でもあるので、高強度鋼の製
造に最もよく用いられる強化元素であるが、0.10
%を越える添加は、溶接性を劣化させるので、こ
れを上限とする。尚、軟質鋼の場合は、通常、
0.01〜0.02%程度添加されるが、延性の向上のた
めには、添加量は少ないほどよい。 Alは、脱酸のため、及び鋼中のNの固定によ
り、常温時効を防止するために、少なくとも0.01
%の添加を必要とする。しかし、0.10%を越えて
過多に添加するときは、加工性の劣化を招くの
で、0.10%を上限とする。 本発明は、かかる化学成分を有する鋼を常法に
従つて熱間圧延し、冷間圧延し、圧延油の付着す
るままにて得られた冷延鋼板をリコイリイング・
ユニツトにてスペーサを巻き込みつつルーズ・コ
イルに巻き直した後、昇温時に雰囲気ガスに水蒸
気を吹き込むガスクリーニングを行なうAc1点以
下の温度でのオープンコイル箱焼鈍に際して、コ
イル温度が350〜500℃の範囲の温度に達したとき
にガスクリーニングを終了し、もつて、表面品質
のみならず、加工性にすぐれる冷延鋼板を得るも
のである。 熱間圧延においては、最終成品の深絞り性向上
の観点から、A3点以上で仕上げるのが好ましく、
また、スケールの生成量を少なくするために、巻
取はA1点以下の温度とするのが好ましい。これ
に続く冷間圧延においては、焼鈍時、深絞り性に
有利な再結晶集合組織を発達させるために、40〜
90%の圧下率とするのが望ましい。 オープンコイル箱焼鈍においては、本発明によ
れば、ガスクリーニング開始温度は100〜200℃の
温度とし、ガスクリーニング終了温度は、350〜
500℃の範囲の温度とする。500℃を越えるとき
は、前述したように、脱炭が著しく進行し、塊状
や紐状の粗大な炭化物の生成を免れることができ
ない。しかし、350℃よりも低い温度では、表面
不良の発生を避け難い。 更に、本発明においては、ルーズコイルのスト
リツプ間に巻き込まれるスペーサは、直径が2.5
mm以上の大径のものを用いて、ストリツプ間を流
れる雰囲気ガスの流量を増大させ、低温でのガス
クリーニングによつて、上記脱炭を防止しつつ、
炭素汚れのない表面品質のすぐれた冷延鋼板を得
ることができる。 発明の効果 以上のように、本発明の方法によれば、オープ
ンコイル箱焼鈍において、ガスクリーニング温度
を下げることによつて、脱炭に起因する塊状や紐
状の炭化物の生成をほぼ完全に防止し、更に、ル
ーズコイルのストリツプ間に巻き込まれるスペー
サとして、直径2.5mm以上の大径のものを用いる
ことによつて、炭素汚れをも防止することがで
き、かくして、表面品質及び加工性にすぐれる冷
延鋼板を製造することができる。 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。 実施例 1 転炉にて第1表に示す化学成分を有する鋼を溶
製し、連続鋳造してスラブとした後、1150〜1270
℃に加熱して、熱間圧延し、仕上温度880〜930
℃、巻取温度450〜600℃にて板厚3.2mmの熱延鋼
板を得た。これら熱延鋼板を酸洗した後、冷間圧
延して、板厚0.8mm、板幅1244mmの冷延コイルと
した。 これを巻き戻し、直径1.6mmのスペーサを用い
て、ルーズコイルとした後、焼鈍炉に装入し、均
熱温度700℃にて焼鈍した。この際、ガスクリー
ニングは、150℃から開始し、350〜600℃の間の
種々の温度にて終了した。 1%の調質圧延を施した後、試料を採取し、コ
イルの幅方向における塊状及び紐状の炭化物の発
生状況を調べ、また、時効特性、伸びフランジ性
及び表面汚れ状況を調べた。 第1図にガスクリーニング終了温度による塊状
炭化物のコイル幅方向の発生部位の変化を示す。
ガスクリーニング終了温度が500℃以上のとき、
塊状炭化物の発生部位が板幅方向に急激に拡大す
る。しかし、鋼種による差異は、特に認められな
い。 第2図にガスクリーニング終了温度と炭素汚れ
による不良発生率との関係を示す。ガスクリーニ
ング温度が500℃以下のときに、炭素汚れ不良率
が急激に高まることが認められる。 第3図は、ガスクリーニング温度終了温度を
600℃としたA鋼及びB鋼について、塊状炭化物
の発生部位と材質との関係を示し、塊状炭化物の
発生部位では、時効特性及び伸びフランジ性が共
に著しく劣つている。 実施例 2 転炉にて第1表に示す化学成分を有する鋼を溶
製し、連続鋳造してスラブとした後、1180〜1250
℃に加熱して、熱間圧延し、仕上温度880〜920
℃、巻取温度450〜560℃にて板厚3.2mmの熱延鋼
板を得た。これら熱延鋼板を
工性にすぐれる冷延鋼板の製造方法に関する。 従来の技術 深絞り性にすぐれるプレス成形用冷延鋼板は、
従来より、箱焼鈍によつて大量に製造されてお
り、この箱焼鈍のうち、コイル幅方向の材質の均
一性や生産性の点から、特に、オープンコイル焼
鈍がタイトコイル焼鈍よりも好まれている。 このオープンコイル箱焼鈍においては、通常、
冷間圧延後、清浄せずに、直接に圧延油の付着し
た状態で送られてきたコイルをリコイリイング・
ユニツトにてスペーサを巻き込みつつルーズ・コ
イルに巻き直して、焼鈍炉に装入される。上記鋼
板の表面に付着している圧延油は、炉内雰囲気に
よつて、通常、焼鈍工程中に完全に蒸発するが、
特殊な添加剤を含む圧延油が用いられている場合
には、完全には蒸発せず、鋼板表面に炭素状で付
着し、汚れの原因となる。そこで、このような場
合は、汚れ防止の観点から、昇温時に雰囲気ガス
に水蒸気を吹き込むガスクリーニングを行なつ
て、炭素を完全にガス化させている。 しかし、近年、冷延鋼板の表面品質に対する要
求が非常に厳しく、特に、表面処理鋼板の原板へ
の要求が厳しくなつており、汚れによる表面品質
の不良の防止のために、ガスクリーニングは、そ
の処理温度範囲が拡大される傾向にあつて、通
常、コイル温度にて100〜200℃から開始し、550
〜600℃で終了されている。 発明が解決しようとする課題 しかし、上記のようなガスクリーニング条件で
焼鈍を行なつた場合、焼鈍温度がA1点以下であ
るにもかかわらず、炉内における位置にてコイル
の上部側(炉内でコイル軸を鉛直方向としたと
き、コイル幅方向の上部側を意味する。以下、同
じ。)に塊状や紐状の炭化物が生成することがあ
り、冷延鋼板の加工性、特に、伸びブランジ性が
劣化して、プレス成形時、割れ等の不良が発生し
やすい。 この原因を明らかにすべく、本発明者らは、焼
鈍温度やガスクリーニング条件について詳細な研
究を重ねた結果、C量0.04〜0.05%の冷延鋼板の
場合、ガスクリーニングを150℃で開始し、600℃
で終了する条件の下、700℃でオープンコイル箱
焼鈍を行なうとき、炉内位置でコイルの上部側の
比較的温度が高くなる部分において、0.010〜
0.015%程度まで脱炭が認められ、このために、
A1変態点以下の焼鈍温度であつても、多量のC
が固溶し、これが冷却過程において未固溶のセメ
ンタイトを核に析出して、粗大な炭化物を生成す
ることを見出した。即ち、オープンコイル箱焼鈍
の過程でガスクリーニングの高温域において脱炭
が生じ、これが原因となつて、コイルに粗大な炭
化物が生成することを見出した。 そこで、本発明者らは、ガスクリーニングの終
了温度を種々に変えて、オープンコイル箱焼鈍を
行なつたところ、ガスクリーニング温度を下げる
ことによつて、前述したような塊状や紐状の炭化
物の生成をほぼ完全に防止することができること
を見出し、更に、ガスクリーニング温度を下げた
ことに伴う鋼板表面の炭素汚れについては、スペ
ーサとして、直径2.5mm以上の大径のものを用い
て、鋼板間の間隔を拡げ、雰囲気ガスの流量を増
大させることによつて、解決し得ることを見出し
て、本発明に至つたものである。 課題を解決するための手段 本発明による加工性にすぐれる冷延鋼板の製造
方法は、重量%にて C 0.03〜0.07% Si 0.20%以下、 Mn 0.05〜0.60%、 P 0.10%以下、 Al 0.01〜0.10%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を熱間圧
延及び冷間圧延し、得られた冷延鋼板をリコイリ
イング・ユニツトにてスペーサを巻き込みつつル
ーズ・コイルに巻き直して、Ac1点以下の温度に
てオープンコイル箱焼鈍するに際して、昇温時に
雰囲気ガスに水蒸気を吹き込むガスクリーニング
を行なう方法において、コイル温度が350〜500℃
の範囲の温度に達したときにガスクリーニングを
終了することを特徴とする。 先ず、本発明の方法において用いる鋼の化学成
分について説明する。 Cは、その添加量が0.03%よりも少ないとき
は、焼鈍後、鋼中に固溶Cとして残存しやすくな
り、時効特性を著しく劣化させるので、0.03%を
下限量とする。しかし、0.07%を越えて過多に添
加するときは、鋼が硬質化し、加工性が劣化する
ので、上限量を0.07%とする。 Siは、冷延鋼板の表面性状を劣化させ、また、
焼鈍時に固溶Cを増加させる作用を有するので、
少ないほどよいが、上限量として0.20%までは許
容される。 Mnは、Sと結合して、熱間脆性を防止する。
この効果を有効に得るには、少なくとも0.05%の
添加を必要とする。しかし、過多に添加するとき
は、延性及び深絞り性を著しく劣化させるので、
添加量は0.60%以下とする。 Pは、深絞り性を損なわずに鋼を強化すること
ができ、且つ、安価でもあるので、高強度鋼の製
造に最もよく用いられる強化元素であるが、0.10
%を越える添加は、溶接性を劣化させるので、こ
れを上限とする。尚、軟質鋼の場合は、通常、
0.01〜0.02%程度添加されるが、延性の向上のた
めには、添加量は少ないほどよい。 Alは、脱酸のため、及び鋼中のNの固定によ
り、常温時効を防止するために、少なくとも0.01
%の添加を必要とする。しかし、0.10%を越えて
過多に添加するときは、加工性の劣化を招くの
で、0.10%を上限とする。 本発明は、かかる化学成分を有する鋼を常法に
従つて熱間圧延し、冷間圧延し、圧延油の付着す
るままにて得られた冷延鋼板をリコイリイング・
ユニツトにてスペーサを巻き込みつつルーズ・コ
イルに巻き直した後、昇温時に雰囲気ガスに水蒸
気を吹き込むガスクリーニングを行なうAc1点以
下の温度でのオープンコイル箱焼鈍に際して、コ
イル温度が350〜500℃の範囲の温度に達したとき
にガスクリーニングを終了し、もつて、表面品質
のみならず、加工性にすぐれる冷延鋼板を得るも
のである。 熱間圧延においては、最終成品の深絞り性向上
の観点から、A3点以上で仕上げるのが好ましく、
また、スケールの生成量を少なくするために、巻
取はA1点以下の温度とするのが好ましい。これ
に続く冷間圧延においては、焼鈍時、深絞り性に
有利な再結晶集合組織を発達させるために、40〜
90%の圧下率とするのが望ましい。 オープンコイル箱焼鈍においては、本発明によ
れば、ガスクリーニング開始温度は100〜200℃の
温度とし、ガスクリーニング終了温度は、350〜
500℃の範囲の温度とする。500℃を越えるとき
は、前述したように、脱炭が著しく進行し、塊状
や紐状の粗大な炭化物の生成を免れることができ
ない。しかし、350℃よりも低い温度では、表面
不良の発生を避け難い。 更に、本発明においては、ルーズコイルのスト
リツプ間に巻き込まれるスペーサは、直径が2.5
mm以上の大径のものを用いて、ストリツプ間を流
れる雰囲気ガスの流量を増大させ、低温でのガス
クリーニングによつて、上記脱炭を防止しつつ、
炭素汚れのない表面品質のすぐれた冷延鋼板を得
ることができる。 発明の効果 以上のように、本発明の方法によれば、オープ
ンコイル箱焼鈍において、ガスクリーニング温度
を下げることによつて、脱炭に起因する塊状や紐
状の炭化物の生成をほぼ完全に防止し、更に、ル
ーズコイルのストリツプ間に巻き込まれるスペー
サとして、直径2.5mm以上の大径のものを用いる
ことによつて、炭素汚れをも防止することがで
き、かくして、表面品質及び加工性にすぐれる冷
延鋼板を製造することができる。 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。 実施例 1 転炉にて第1表に示す化学成分を有する鋼を溶
製し、連続鋳造してスラブとした後、1150〜1270
℃に加熱して、熱間圧延し、仕上温度880〜930
℃、巻取温度450〜600℃にて板厚3.2mmの熱延鋼
板を得た。これら熱延鋼板を酸洗した後、冷間圧
延して、板厚0.8mm、板幅1244mmの冷延コイルと
した。 これを巻き戻し、直径1.6mmのスペーサを用い
て、ルーズコイルとした後、焼鈍炉に装入し、均
熱温度700℃にて焼鈍した。この際、ガスクリー
ニングは、150℃から開始し、350〜600℃の間の
種々の温度にて終了した。 1%の調質圧延を施した後、試料を採取し、コ
イルの幅方向における塊状及び紐状の炭化物の発
生状況を調べ、また、時効特性、伸びフランジ性
及び表面汚れ状況を調べた。 第1図にガスクリーニング終了温度による塊状
炭化物のコイル幅方向の発生部位の変化を示す。
ガスクリーニング終了温度が500℃以上のとき、
塊状炭化物の発生部位が板幅方向に急激に拡大す
る。しかし、鋼種による差異は、特に認められな
い。 第2図にガスクリーニング終了温度と炭素汚れ
による不良発生率との関係を示す。ガスクリーニ
ング温度が500℃以下のときに、炭素汚れ不良率
が急激に高まることが認められる。 第3図は、ガスクリーニング温度終了温度を
600℃としたA鋼及びB鋼について、塊状炭化物
の発生部位と材質との関係を示し、塊状炭化物の
発生部位では、時効特性及び伸びフランジ性が共
に著しく劣つている。 実施例 2 転炉にて第1表に示す化学成分を有する鋼を溶
製し、連続鋳造してスラブとした後、1180〜1250
℃に加熱して、熱間圧延し、仕上温度880〜920
℃、巻取温度450〜560℃にて板厚3.2mmの熱延鋼
板を得た。これら熱延鋼板を
【表】
酸洗した後、冷間圧延して、板厚0.8mmの冷延コ
イルとした。 これを巻き戻し、種々の直径のスペーサを用い
て、ルーズコイルとした後、焼鈍炉に装入し、均
熱温度700℃にて焼鈍した。この際、ガスクリー
ニングは、150℃から開始し、500℃以下の温度に
て終了した。焼鈍後、表面の汚れ状況を調べた。 また、比較のために、焼鈍において、直径1.6
mmのスペーサを用い、ガスクリーニング終了温度
を600℃として、同様に、均熱温度700℃にて焼鈍
し、表面の炭素汚れによる不良発生率を調べた。 第4図にガスクリーニング終了温度を450℃と
した場合のスペーサ直径と炭素汚れ不良発生率と
の関係を示す。直径2.5mm以上の大径のスペーサ
を用いることによつて、炭素汚れ不良発生率を従
来の焼鈍における不良発生率程度に抑えることが
できることが示される。 第5図は、直径2.5mmの大径のスペーサを用い、
ガスクリーニングの終了温度を種々に変えた場合
の不良発生率を示す。ガスクリーニング終了温度
を350℃以上とするとき、大径のスペーサを用い
ることによつて、従来に比べて、不良発生率を小
さく抑えることができる。 但し、本実施例においては、コイルには塊状炭
化物の生成は認められなかつた。
イルとした。 これを巻き戻し、種々の直径のスペーサを用い
て、ルーズコイルとした後、焼鈍炉に装入し、均
熱温度700℃にて焼鈍した。この際、ガスクリー
ニングは、150℃から開始し、500℃以下の温度に
て終了した。焼鈍後、表面の汚れ状況を調べた。 また、比較のために、焼鈍において、直径1.6
mmのスペーサを用い、ガスクリーニング終了温度
を600℃として、同様に、均熱温度700℃にて焼鈍
し、表面の炭素汚れによる不良発生率を調べた。 第4図にガスクリーニング終了温度を450℃と
した場合のスペーサ直径と炭素汚れ不良発生率と
の関係を示す。直径2.5mm以上の大径のスペーサ
を用いることによつて、炭素汚れ不良発生率を従
来の焼鈍における不良発生率程度に抑えることが
できることが示される。 第5図は、直径2.5mmの大径のスペーサを用い、
ガスクリーニングの終了温度を種々に変えた場合
の不良発生率を示す。ガスクリーニング終了温度
を350℃以上とするとき、大径のスペーサを用い
ることによつて、従来に比べて、不良発生率を小
さく抑えることができる。 但し、本実施例においては、コイルには塊状炭
化物の生成は認められなかつた。
第1図は、ガスクリーニング終了温度とコイル
における塊状炭化物の発生部位との関係を示すグ
ラフ、第2図は、ガスクリーニング終了温度と炭
素汚れによる不良発生率との関係を示すグラフ、
第3図は、ガスクリーニング温度終了温度を600
℃としたA鋼及びB鋼について、塊状炭化物の発
生部位と材質との関係を示すグラフ、第4図は、
ガスクリーニング終了温度を450℃とした場合の
スペーサ直径と炭素汚れ不良発生率との関係を示
すグラフ、第5図は、直径2.5mmの大径のスペー
サを用い、ガスクリーニングの終了温度を種々に
変えた場合の不良発生率を示すグラフである。
における塊状炭化物の発生部位との関係を示すグ
ラフ、第2図は、ガスクリーニング終了温度と炭
素汚れによる不良発生率との関係を示すグラフ、
第3図は、ガスクリーニング温度終了温度を600
℃としたA鋼及びB鋼について、塊状炭化物の発
生部位と材質との関係を示すグラフ、第4図は、
ガスクリーニング終了温度を450℃とした場合の
スペーサ直径と炭素汚れ不良発生率との関係を示
すグラフ、第5図は、直径2.5mmの大径のスペー
サを用い、ガスクリーニングの終了温度を種々に
変えた場合の不良発生率を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%にて C 0.03〜0.07%、 Si 0.20%以下、 Mn 0.05〜0.60%、 P 0.10%以下、 Al 0.01〜0.10%、 残部鉄及び不可避的不純物よりなる鋼を熱間圧
延及び冷間圧延し、得られた冷延鋼板をリコイリ
イング・ユニツトにてスペーサを巻き込みつつル
ーズ・コイルに巻き直して、Ac1点以下の温度に
てオープンコイル箱焼鈍するに際して、昇温時に
雰囲気ガスに水蒸気を吹き込むガスクリーニング
を行なう方法において、コイル温度が350〜500℃
の範囲の温度に達したときにガスクリーニングを
終了することを特徴とする加工性にすぐれる冷延
鋼板の製造方法。 2 スペーサが直径2.5mm以上の大径のスペーサ
であることを特徴とする請求項第1項記載の冷延
鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP922389A JPH02190426A (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 加工性にすぐれる冷延鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP922389A JPH02190426A (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 加工性にすぐれる冷延鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02190426A JPH02190426A (ja) | 1990-07-26 |
| JPH0557337B2 true JPH0557337B2 (ja) | 1993-08-23 |
Family
ID=11714425
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP922389A Granted JPH02190426A (ja) | 1989-01-17 | 1989-01-17 | 加工性にすぐれる冷延鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02190426A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100705957B1 (ko) * | 2005-12-22 | 2007-04-12 | 현대하이스코 주식회사 | 경도보증용 냉연강판의 상자소둔로 소둔열처리 사이클 |
| CN114561696A (zh) * | 2022-02-25 | 2022-05-31 | 电子科技大学 | 一种超大面积单晶金属箔的制备方法 |
-
1989
- 1989-01-17 JP JP922389A patent/JPH02190426A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02190426A (ja) | 1990-07-26 |
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