JPH0557520U - リップ型シール - Google Patents

リップ型シール

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JPH0557520U
JPH0557520U JP112758U JP11275891U JPH0557520U JP H0557520 U JPH0557520 U JP H0557520U JP 112758 U JP112758 U JP 112758U JP 11275891 U JP11275891 U JP 11275891U JP H0557520 U JPH0557520 U JP H0557520U
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JP
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lip
inner diameter
lip member
peripheral surface
shaft
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Withdrawn
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JP112758U
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Inventor
顕 吉野
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リップ部材14の耐熱性及び耐圧性を向上さ
せ、シール性を長期間維持することにある。 【構成】 リップ部材14が、エラストマーよりも剛性
が高くフレオンの浸透性が低い樹脂材製の接液側本体1
41と、この本体141の内径部141aの内周面に被
着された合成ゴム製薄膜142とからなり、リップ部材
14の背面がエラストマーよりも剛性が高い樹脂材製の
サポートリング15で支持され、サポートリング15の
内径にシャフト18の外周面にほぼ摺接してリップ部材
14の内径部に接触するリップ部15aを有する構成と
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リップ型シールであって、とくに冷凍機の冷媒であるフレオンを密 封対象とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、例えばカークーラーのコンプレッサに使用される軸封装置として、 図2に示すようなリップ型シールがある。このリップ型シールは、ハウジング6 の軸孔に形成された取付部6aにOリング7を介して密嵌固定される金属ケース 1の内周に、密封空間A側にあって外径の基部が金属リング3で補強されたニト リルゴム(NBR)からなるゴム材製リップ部材2と、反密封空間(大気)B側 の耐熱性を有するPTFE製リップ部材4と、このPTFE製リップ部材4をそ の反密封空間B側から支承する金属製バックアップリング5が、それぞれの外径 部を互いに密着した状態で保持され、各リップ部材2,4の内径部2a,4a, がシャフト8の外周面と気密摺接し、密封空間A内の冷媒および冷凍機油が反密 封空間Bすなわち大気中へ漏れるのを阻止するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記リップ型シールにおいて、通常運転時の密封空間Aの圧力は1kg/cm2 〜 4kg/cm2 程度であり、いわゆる斜板式を代表とする比較的運転条件の緩いコン プレッサに使用されることが多かった。しかしながら、近年のクーラー用コンプ レッサは、小型化・高速化によって、密封空間A(圧縮室)の温度が高くなる傾 向にあり、また、新たに開発された可変容量式のコンプレッサについては、密封 空間A(圧縮室)の圧力が増大するため、それに伴って密封空間A側のゴム材製 リップ部材2とシャフト8の摺動による発熱量も増大する傾向にある。
【0004】 ところが、上記従来のリップ型シールによると、ゴム材製リップ部材2の材料 であるニトリルゴムは耐油性及び耐摩耗性、耐フレオン性を重視したものである ため、高温雰囲気条件や高速摺動による高発熱条件ではゴム弾性が劣化し、クラ ックや異常摩耗による漏れの発生が散見されていた。また、ゴム材製リップ部材 2の内径部2aはPTFE製リップ部材4でバックアップされていないため、密 封空間Aが高圧の場合は、シャフト8に対するゴム材製リップ部材2の内径部2 aの摺動負荷がきわめて大きくなり、上記クラックや以上摩耗、焼き付きといっ た不具合が発生しやすかった。
【0005】 ところで、耐熱性の向上を図る場合、ゴム材製リップ部材2の材料としてはフ ッ素ゴムを用いることが望ましいが、高圧条件での摺動負荷の上昇は避けること ができず、しかも、フッ素ゴムは密封空間A内の冷媒であるフレオンの浸透性が 高いため、ゴム内部に多量のフレオンが浸透しやすく、フレオンが浸透した状態 で雰囲気温度が上昇すると、ゴム雰囲気中のフレオンの飽和蒸気圧が高くなり、 ゴム材製リップ部材2に発泡による亀裂が生じてしまうため、実際はフッ素ゴム を使用することができなかった。
【0006】 本考案のリップ型シールは、このような点に鑑みてなされたもので、その目的 とするところは、リップ部材の耐熱性及び耐圧性を向上させ、シール性を長期間 維持することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本考案に係るリップ型シールは、金属ケースの内周 に、シャフトの外周面に摺接する内径部が密封空間側へ屈曲して延びるリップ部 材を一体に保持したリップ型シールにおいて、リップ部材が、エラストマーより も剛性が高くフレオンの浸透性が低い樹脂材製の接液側本体と、この本体の内径 部の内周面に被着された合成ゴム製薄膜とからなり、リップ部材の内径部を含む 背面が、内径にシャフトの外周面にほぼ摺接するリップ部を有しエラストマーよ りも剛性が高い樹脂材製のサポートリングで支持された構成としたものである。
【0008】
【作用】 上記構成によると、密封空間と接するリップ部材の接液側本体はフレオンの浸 透性が低いものである一方、本体の内径部の内周面に被着した合成ゴム製薄膜は 、その弾性によってシャフトの外周面に確実に密接するもので、本体の先端内径 から露出した端面が僅かに密封空間に接するのみであるため、密封空間内のフレ オンの浸透が抑えられる。また、リップ部材の接液側本体はエラストマーよりも 剛性が高く、しかもリップ部材は、シャフトとの摺動面を除く背面がサポートリ ングで支持されており、このサポートリングは内径にシャフトの外周面にほぼ摺 接するリップ部を有するとともにエラストマーよりも剛性の大きい樹脂材製であ ることから、リップ部材に対する支持力が大きく、このため、密封空間が高圧に なっても、シャフトに対するリップ部材内径部の合成ゴム製薄膜からなる摺動面 の負荷が高くならない。
【0009】
【実施例】
図1は、クーラー用コンプレッサの軸封装置として用いられる本考案リップ型 シールの一実施例を示すもので、11は断面L字形の金属製アウターケース、1 2はこのアウターケース11の内周にカシメ固定された断面L字形の金属製イン ナーケースである。アウターケース11には、その外径筒状部11aの外周にあ って環状に突出したガスケット部13aと、内径フランジ11bの内径端部から 反密封空間Bすなわち大気側へ傾斜して延びるダストリップ13bとを有するニ トリルゴム製のシール部材13が加硫接着されている。
【0010】 アウターケース11とインナーケース12の内径フランジ11b,12aは軸 方向に互いに対向しており、両フランジ11b,12a間には、内径部が密封空 間A側へ屈曲して延びるリップ部材14と、その反密封空間B側のサポートリン グ15が挟着されている。このうち、リップ部材14は、合成ゴム等エラストマ ーよりも剛性が高くかつフレオンが殆ど浸透しないPTFE等の樹脂材製の接液 側本体141と、この本体141の内径部141aの内周面を含む背面全体に接 着剤をもって被着されたフッ素ゴム製薄膜142とから構成されている。具体的 には、例えば接液側本体141の肉厚が 1.0mm程度であるのに対し、フッ素ゴム 製薄膜142の肉厚は 0.1mm〜0.5mm としてある。
【0011】 また、サポートリング15は、合成ゴム等のエラストマーに比較して十分に剛 性が高いPTFE等の樹脂材からなるものであって、その内径には密封空間A側 へ向けて傾斜したリップ部15aが設けられている。このリップ部15aを含む サポートリング15の正面15bは、リップ部材14の形状に合ったなだらかな 湾曲面をなしており、リップ部材14の背面すなわちフッ素ゴム製薄膜142の 背面に接触している。また、サポートリング15の背面15cは、シール部材1 3の一部であってアウターケース11の内径フランジ11bの正面に被着された 薄膜部13cと密接する平坦な面をなしている。
【0012】 上記構成のリップ型シールは、ハウジング16の軸孔に形成された取付部16 aにシール部材13のガスケット部13aにおいて密嵌され、スナップリング1 7で固定されるとともに、リップ部材14の内径部の内周面、すなわちフッ素ゴ ム薄膜142の内径部142aがシャフト18の外周面と気密摺接することによ って、密封空間A内の冷媒および冷凍機油が反密封空間Bの大気中へ漏れるのを 阻止するものである。
【0013】 接液側本体141を構成する樹脂材(PTFE)は耐熱性が高く、しかもフレ オンの浸透もないが、フッ素ゴム製薄膜142は、その内径部142aの先端面 142bが本体141の先端内径から密封空間Aに露出しているので、この先端 面142bから密封空間A内のフレオンが浸透する。しかしながら、本実施例の 構成によると、フッ素ゴム製薄膜132の肉厚すなわち密封空間Aへの露出幅は 0.1mm 〜0.2mm のきわめて小さいものであるため、フレオンの浸透量は微量に抑 えられる。また、薄肉であることによって、浸透したフレオンが高温時あるいは 低圧時に気化しても、この気化したフレオンがゴム表面から放出され、ゴム雰囲 気中での発泡現象が起こらない。したがって、フレオンが浸透しやすいフッ素ゴ ムを用いたにも拘らず、フレオンの多量の浸透及びそれによる発泡現象を防止す ることができる。
【0014】 接液側本体141はフッ素ゴム製薄膜142に比較してヤング率が高い樹脂材 からなるため、密封空間Aの圧力による縮径変形量が小さく、したがって、高圧 時におけるリップ部材14のシャフト18の外周面に対する接触幅の増大に伴う 摺動発熱量の増大が抑制される。また、前記本体141は、逆にヤング率が高い が故にシャフト18に対する初期の締め付け力すなわち緊迫力が大きくなってし まうため、このような緊迫力による摺動負荷を緩和する目的で、少なくとも本体 141の内径部141aを厚さ 1.0mm程度の薄肉構造としているものである。な お、この肉厚は、使用条件例えば密封空間Aの圧力等を考慮して適宜に設定すれ ば良い。
【0015】 また、合成ゴム等のエラストマーに比較して十分に剛性が高いPTFE等の樹 脂材からなるサポートリング15は、内径のリップ部15aを含むサポートリン グ15の正面15bが、リップ部材14の背面を、シャフト18との摺動面とな る内径部142a近傍まで支持しており、しかも、サポートリング15のリップ 部15aは、シャフト18の外周面とほぼ摺接するように形成されているので、 リップ部材14に対する支持力が大きい。すなわち、リップ部材14の接液側本 体141自体の有する高い剛性に加え、サポートリング15がリップ部材14に 対する優れた支持力を有することから、密封空間Aが高圧になっても、シャフト 18に対するリップ部材14の摺動負荷の上昇を微小に抑えることができる。
【0016】 なお、サポートリング15の正面15bは、軸心と直交する平面に対する傾斜 角度を大きくすると、リップ部材14に加わる総荷重が小さくなり、シャフト1 8に対する摺動面圧の低下によって密封性が低下し、逆に前記傾斜角度を小さく すると、密封空間Aの圧力上昇時にリップ部材14とシャフト18の接触幅が大 きくなって発熱量の増大を招くため、この傾斜角度は20〜70°の範囲とすること が望ましい。
【0017】 アウターケース11に一体に加硫接着されたシール部13は、ダストリップ1 3b以外の部分では摺動部のような摩擦熱の発生がなく、また、ダストリップ1 3bも密封空間Aの圧力を受けるものではないので摺動負荷が小さく、それほど 高い耐熱性を要求する必要がない、したがって、耐熱性の低いニトリルゴムの使 用が可能となったものである。
【0018】 なお、本考案は、図示の一実施例の構造に限定されるものではなく、例えばフ ッ素ゴム製薄膜132は、PTFE製本体13の内径部131aの内周面にのみ 被着した構造としても良い。また、ダストリップ13bは大気中の異物の介入を 阻止するものであるが、その要否は使用環境条件によって決定される。
【0019】
【考案の効果】
以上、本考案によると、密封空間と接するリップ部材の接液側本体が剛性の高 い樹脂材からなり、加えて、シャフトとの摺動面を除くリップ部材の背面がサポ ートリングで支持されており、このサポートリングは内径にシャフトの外周面に ほぼ摺接するリップ部を有するとともにエラストマーよりも剛性の大きい樹脂材 製であることから、リップ部材に対する支持力が大きく、したがって、密封空間 が高圧になっても、シャフトに対するリップ部材の摺動負荷が高くならず、耐圧 性及び耐熱性を向上して長期間優れた密封性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す半裁断面図である。
【図2】従来構造の一例を示す半裁断面図である。
【符号の説明】
11 アウターケース(金属ケース) 12 インナーケース(金属ケース) 14 リップ部材 141 接液側本体 142 フッ素ゴム製薄膜(合成ゴム製薄膜) 15 サポートリング 15a リップ部 18 シャフト A 密封空間 B 反密封空間

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属ケースの内周に、シャフトの外周面
    に摺接する内径部が密封空間側へ屈曲して延びるリップ
    部材を一体に保持したリップ型シールにおいて、リップ
    部材が、エラストマーよりも剛性が高くフレオンの浸透
    性の低い樹脂材製の接液側本体と、この本体の内径部の
    内周面に被着された合成ゴム製薄膜とからなり、リップ
    部材のシャフトとの摺動面を除く背面が、内径にシャフ
    トの外周面にほぼ摺接するリップ部を有しエラストマー
    よりも剛性が高い樹脂材製のサポートリングで支持され
    ていることを特徴とするリップ型シール。
JP112758U 1991-12-27 1991-12-27 リップ型シール Withdrawn JPH0557520U (ja)

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Cited By (5)

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Effective date: 19960404