JPH0558726A - 圧電磁器および表面実装型圧電部品 - Google Patents

圧電磁器および表面実装型圧電部品

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JPH0558726A
JPH0558726A JP3217242A JP21724291A JPH0558726A JP H0558726 A JPH0558726 A JP H0558726A JP 3217242 A JP3217242 A JP 3217242A JP 21724291 A JP21724291 A JP 21724291A JP H0558726 A JPH0558726 A JP H0558726A
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JP
Japan
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piezoelectric
piezoelectric ceramic
electric field
bias electric
internal bias
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JP3217242A
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English (en)
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Makoto Higashibetsupu
誠 東別府
Shigemitsu Taniyama
重光 谷山
Nobuyoshi Fujikawa
信儀 藤川
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】Pb(Zr,Ti)O3 を主成分とし、特にT
iのZrに対する組成モル比(Ti/Zr)が0.93
以上で、少なくともMnを酸化物換算で0.85〜2.
0モル%の割合で含有するとともに、磁器中に発生する
内部バイアス電界が0.15kV/mmより大きく、且
つ結晶構造が正方晶を主体とすることを特徴とし、この
圧電磁器を表面実装型圧電部品用として用いる。 【効果】温度に対する反共振周波数の変化率が小さく、
耐熱性に優れるために車両等に搭載されるフィルター用
材料や基板表面に実装する圧電部品として適用すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は、フィルター等に用いられ
る圧電磁器に関するものであり、詳細には、耐熱性に優
れた基板表面に実装可能な圧電磁器に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】近年、映像信号や音声信号等における通信
情報量の大容量化や、自動車電話等の移動体通信等の通
信端末の多様化に伴い、高選択、低損失、高信頼性のフ
ィルターが求められ、このようなフィルターに適した圧
電磁器の開発が望まれている。このような圧電磁器とし
ては従来から、Pb(Zr,Ti)O3 系圧電磁器が用
いられており、誘電率、電気機械的結合係数Kp、機械
的品質係数Qm等の特性を向上させるために従来より組
成的に各種の改良が行われている。
【0003】また、このような圧電素子は、最近では電
子部品のチップ化に伴い、基板への表面実装可能なセラ
ミックフィルター等が望まれており、その開発が進めら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の圧電磁器を表面実装用のフィルターに適用する場合、
圧電素子を基板にハンダ付けする際、200℃以上の高
温に晒されるために圧電磁器が脱分極して圧電特性が失
われてしまうという問題があった。
【0005】また、環境変化の激しい車両搭載用通信装
置等のフィルターに適用した場合、設定した送受信周波
数が車両の温度変化により変動し安定した送受信ができ
なくなるという問題が生じており、圧電磁器として、耐
熱性に優れたものの開発が望まれている。
【0006】これに対して、従来より圧電磁器の耐熱性
を高くする方法として、圧電磁器のキュリー温度(T
c)を上昇させる手法が用いられているが、キュリー温
度を高くすると、比誘電率が低下し、フィルターに適用
する場合、減衰量が小さくなるという問題があり、有効
な手法とは言えないのが現状である。
【0007】本発明は、上記の問題を解決し、耐熱性に
優れ、圧電磁器の脱分極を防ぐとともに、熱による周波
数の変化が小さい圧電磁器および表面実装型の圧電部品
を提供することを目的とするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明者等は、圧電磁
器としてPb(Zr,Ti)O3 系材料を選択し、かか
る系の熱的特性をあらゆる因子に基づき検討を重ねた結
果、耐熱性の良否が反共振周波数faの変化率(faド
リフト)によって判断でき、しかもこのfaドリフト
が、圧電磁器の内部バイアス電界Ei、圧電磁器の結晶
性および組成としてMnの添加量に大きく起因すること
を見出し、これらを制御することにより上記目的が達成
できることを知見した。
【0009】即ち、本発明の圧電磁器は、組成上Pb
(Zr,Ti)O3 を主成分とし、少なくともMnを含
有するもので、Mnの含有量が全金属成分中に0.85
〜2.0原子%の割合で含有するとともに該磁器中に発
生する内部バイアス電界Eiが0.15kV/mm以上
で、且つ結晶構造が正方晶を主体とすることを特徴とす
るもので、さらに表面実装型圧電部品が圧電磁器として
内部バイアス電界Eiが0.15kV/mm以上の圧電
磁器を具備することにより信頼性の高い電子部品を提供
することができるのである。
【0010】圧電磁器の耐熱性について評価するに、耐
熱試験後の圧電フィルターの周波数特性は、中心周波数
と通過帯域に変化が生じる。これはフィルターを構成す
る圧電共振器子の共振周波数の変化に起因するものであ
るが、この共振周波数の変化は圧電共振子の分極状態の
変化によって圧電特性に劣化を生じるためである。した
がって、圧電磁器の耐熱性は、耐熱試験後の共振周波数
の変化率によって評価することができる。よって、圧電
磁器を所定の耐熱試験後の反共振周波数faの変動幅
(変化幅)、即ちfaドリフトによって判断することが
できる。
【0011】本発明によれば、このfaドリフトが圧電
磁器の内部バイアス電界と大きく関与する。そこで、図
1に内部バイアス電界とfaドリフトとの関係を示し
た。図1によると、内部バイアス電界が大きくなるに従
い、faドリフトが小さくなることが理解される。本発
明によれば、かかる見解に基づき、内部バイアス電界が
0.15kV/mm以上とすることにより優れたfaド
リフトを小さくすることができ、結果として磁器の耐熱
性を高めることができる。即ち、内部バイアス電界が
0.15kV/mmより小さいと、faドリフトが大き
くなり、周波数特性が劣化する。なお、内部バイアス電
界が大きすぎると誘電率が低下する傾向にあることか
ら、望ましくは0.15〜0.40kV/mmであるこ
とがよい。
【0012】また、本発明の圧電磁器は、組成上はPb
(Ti,Zr)O3を主成分とし、少なくともMnを含
有するものであり、Mnが全金属成分中に0.85〜
2.0原子%の割合で含有することが重要である。Mn
量を上記の範囲に限定したのは、Mnが0.85原子%
より少ないと内部バイアス電界が小さくなるとともに、
機械的品質係数Qmが小さくなるなり、2.0原子%よ
り多いと比誘電率εr、電気機械的結合係数Kpが小さ
くなるからである。
【0013】さらに、Pb(Zr,Ti)O3 を主成分
とする圧電磁器は、ペロブスカイト型結晶構造を有する
が、結晶相としては菱面体型結晶と、正方晶型結晶が知
られているが、本発明の圧電磁器によれば、結晶構造が
正方晶を主体とするものであることが重要である。これ
は、正方晶型結晶が菱面体型結晶に比較して内部バイア
ス電界が高いこと、また圧電特性的に共振周波数の温度
依存性が良好であるためである。このことを図2により
説明すると、結晶のc軸長とa軸長との長さ比(c/
a)が大きくなるに従い、正方晶量が増加することを意
味しており、このc/a値が大きくなるに従い、内部バ
イアス電界Eiが大きくなる傾向にあることがわかる。
よって、図2によれば、c/a比が1.017以上であ
ることが望ましい。また、このような磁器の結晶形態
は、特に組成的はペロブスカイト型結晶のBサイトを形
成するZrとTiとの比率によっても変わり、本発明で
はTi/Zrモル比が0.93以上、特に1.0以上に
設定することが望ましい。
【0014】本発明によれば、圧電磁器の組成として
は、Pb(Zr,Ti)O3 を主成分とし、Mnを所定
量含む以外は特に限定するものではないが、圧電特性
上、例えば、下記化1および化2
【0015】
【化1】 Pb〔Zrx Tiy (Nba Sbb Mnc z 〕O3 式中、0.42≧x≧0.46,0.44≧y≧0.49 0.08≧z≧0.10 a=1,0≧b≧0.45,0.33≧c≧0.50
【0016】
【化2】 Pb〔Zrx Tiy (Nba Mgb Mnc z 〕O3 式中、0.425≧x≧0.46,0.44≧y≧0.475 0.08≧z≧0.10 a=1,0≧b≧0.45,0.33≧c≧0.50 の化学式に示すようにBサイト形成成分としてNb、M
g、Sbを所定量添加することにより圧電特性、周波数
の温度特性に優れた圧電磁器を得ることができ、その
他、Sn、Fe、Al、Crを添加することにより圧電
特性を改善してもよい。また、上記組成式においてPb
の5〜12原子%をBa、CaおよびSrから選ばれる
1種以上の元素により置換することにより特性の改善を
行うことができる。
【0017】また、本発明の圧電磁器は、表面実装型圧
電部品用材料として好適であるが、具体的な圧電部品と
しては、例えば図3に示す梯子型フィルターが挙げられ
る。
【0018】図3によれば、フィルター1は、その表面
にAg等のペーストを約550℃で焼き付けてなる電極
が形成された圧電磁器2と、圧電磁器2の中心部を挟持
する端子電極3より構成され、これらは外囲器4内に収
納されている。また端子電極3の端部は外囲器4の外部
に導出されている。そして、このフィルターは基板5の
表面の配線6にSn−Pb等のハンダ7により180〜
240℃で接着され基板表面に直接実装される。
【0019】
【作用】本発明によれば、圧電磁器の内部バイアス電界
Ei、Mn量および結晶相が前述したような構成を満足
することにより、faドリフト、即ち温度に対する反共
振周波数の変化率を小さくすることができ、それにより
磁器の耐熱性を大きく向上させることができる。
【0020】さらに、自動車等の車両に搭載される通信
装置等のフィルター等へ適用した場合においても、激し
い環境変化に対しても設定した送受信周波数が車両の温
度変化により変動することがなく、常に安定した送受信
ができる。
【0021】また、耐熱性に優れることから、表面実装
型の圧電部品へ適用することが可能となり、基板表面に
ハンダ等により実装する際に、加熱処理に対しても脱分
極を生じることがなく、設定された圧電特性の変動およ
び劣化が生じない。
【0022】
【実施例】純度99.9%以上のPb3 4 、Zr
2 、TiO2 、Nb2 5 、Sb23 、MnO2
MgCO3 の各原料粉末を用いて、前述した化1に示す
組成式にてx、y、z、a、b、c値が表1及び表2に
示す割合になるように秤量し、ジルコニアボールを用い
てにより15時間湿式ミル混合した。また、同様に前記
化2に示した組成式にてx、y、z、a、b、c値が表
3及び表4に示す割合になるように秤量し、同様にして
混合を行った。その後、それぞれ混合した粉末を100
0℃で3時間仮焼し、仮焼物を再度ボールミルで24時
間粉砕し、ポリビニルアルコールをバインダーとして加
え、造粒後、1.5ton/cm2 の圧力で直径23m
m×厚み3〜4mmの円板の成形した。
【0023】この成形体試料をPb成分の蒸発を防止す
るためにPZT仮焼粉末を敷いたMgO匣鉢に入れ密閉
して、電気炉中で1250〜1320℃の間の各温度で
2時間保持し焼成した。
【0024】得られた焼結体を所定の厚み(0.5m
m)になるように研磨した後、両面にAgペーストを塗
布し、750℃で焼付けて電極を形成した。分極には、
80℃の絶縁油中で5KV/mmの直流電界を10分印
加し、その後分極状態の安定化のために25〜220℃
の間の各温度で1時間保持して熱処理した。次に、4.
3×4.3×0.5mmの角板状を切断加工して圧電特
性評価用エレメントを得た。
【0025】圧電特性としては比抵抗ρ、比誘電率ε
r、キュリー温度Tc、機械的品質係数Qmを評価し
た。比抵抗ρは、室温にて10Vの直流電圧を30秒間
印加後に測定した。比誘電率εrは、インピーダンスア
ナライーザーを用いて1kHz、1Vrmsの信号電圧
を印加して静電容量を求め、これより誘電率を算出し
た。
【0026】また100〜400℃の温度範囲で同じ方
法により静電容量を測定し、その極大値を示す温度より
キュリー温度Tcを求めた。
【0027】次に、インピーダンスアナライザーにより
400〜500KHzの範囲でのインピーダンス特性を
求め、それにより決定される共振周波数および反共振周
波数から機械的品質係数Qmを算出した。
【0028】圧電磁器の耐熱性の評価は、表面実装化に
対応した、即ちリフローハンダ条件に基づいた試験によ
り行った。測定は、図4に示すような温度プロファイル
に設定したリフロー炉に圧電磁器を通過させた時の反共
振周波数faの変動幅、即ちfaドリフトを測定し耐熱
性の評価を行った。
【0029】また、圧電磁器の内部バイアス電界Eiの
測定は、ソーヤ・タワーの回路を用いて測定したD−E
ヒステリシス曲線より算出した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】表1乃至表4によれば、本発明に基づき内
部バイアス電界Ei値が0.15KV/mm以上の試料
はいずれもfaドリフト値が絶体値で0.2%以下が達
成されている。また、表1の試料は試料No.20を除
き、結晶相は正方晶を主体とするものであった。さらに
Mn量に関しては、その量が少ない試料No.1,2,
38,39ではいずれも内部バイアス電界が小さく、ま
たfaドリフトが大きいものであった。逆にMn量が多
い試料No.7および53ではいずれも誘電率が小さい
ものであった。
【0035】これに対して、本発明品はいずれも比誘電
率が900以上、Kp値45以上、Qm値1600以
上、faドリフト0.2%以下(絶体値)が達成され
た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、温度に対する反共振周
波数の変化率が小さいために、磁器の耐熱性を向上させ
ることができる。それにより激しい温度変化を生じる車
両等に搭載されるフィルター用材料として適用できる。
また、ハンダフローの条件下においても圧電特性の劣化
がないことから基板に実装する圧電部品として適用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内部バイアス電界Eiとfaドリフトとの関係
を示した図である。
【図2】磁器のc軸長/a軸長の比率(c/a)と内部
バイアス電界Eiとの関係を示した図である。
【図3】表面実装型圧電フィルターの断面図である。
【図4】実施例におけるハンダリフローの温度プロファ
イルを示す図である。
【符合の説明】
1 フィルター 2 圧電磁器 3 端子電極 4 外囲器 5 基板 6 配線 7 ハンダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Pb(Zr,Ti)O3 を主成分とし、少
    なくともMnを含有するとともに、Mnが全金属成分中
    に0.85〜2.0原子%の割合で存在する圧電磁器で
    あって、該磁器中に発生する内部バイアス電界が0.1
    5kV/mmより大きく、且つ結晶構造が正方晶を主体
    とすることを特徴とする耐熱性に優れた圧電磁器。
  2. 【請求項2】TiのZrに対する組成モル比(Ti/Z
    r)が0.93以上である請項1記載の圧電磁器。
  3. 【請求項3】Pb(Zr,Ti)O3 を主成分とする磁
    器であって、該磁器中に発生する内部バイアス電界が
    0.15kV/mmより大きい圧電磁器を具備してなる
    表面実装型圧電部品。
JP3217242A 1991-08-28 1991-08-28 圧電磁器および表面実装型圧電部品 Pending JPH0558726A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010103521A (ja) * 2008-09-29 2010-05-06 Fujifilm Corp 圧電アクチュエータの製造方法、液体吐出ヘッド、及び画像形成装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57169285A (en) * 1981-04-09 1982-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd Piezoelectric ceramic composition

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