JPH0559108B2 - - Google Patents
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- JPH0559108B2 JPH0559108B2 JP16196183A JP16196183A JPH0559108B2 JP H0559108 B2 JPH0559108 B2 JP H0559108B2 JP 16196183 A JP16196183 A JP 16196183A JP 16196183 A JP16196183 A JP 16196183A JP H0559108 B2 JPH0559108 B2 JP H0559108B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は医薬の分野で有用な新規1,4−ジヒ
ドロピリジン誘導体、さらに詳しくは、2−置換
アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボン酸対称または非対称ジエステル誘導体
に関する。 従来技術および発明が解決しようとする課題 従来より1,4−ジヒドロピリジン骨格を有す
る循環器官用薬としては、ニフエジピン
(Nifedipine:3,5−ジメチル 2,6−ジメ
チル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシラート;米
国特許第3485847号公報参照)が知られている。
また、2−置換アルキル基を有する1,4−ジヒ
ドロピリジン誘導体は、特開昭57−118565号公報
および特開昭57−175166号公報等に開示されてい
る。しかしながら、いずれの引例においてもピリ
ジン環の4位には、モノ置換フエニル基が置換し
た化合物が開示されているにとどまり、ジ置換フ
エニル基特に2,3−ジクロロフエニル基が置換
した化合物は全く開示されていない。また本発明
化合物と近似した特開昭57−175166号公報の化合
物[実施例33:4−(o−クロロフエニル)−2−
カルバモイルオキシメチル−6−メチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸 ジ
エチルエステル]はニフエジピンに比べ、安全性
においては良好な改善がみられるが血管拡張作用
については充分とはいえず、より優れた血管拡張
作用および血圧降下作用を有し、かつ毒性が極め
て弱い、医薬として有用な化合物が求められてい
る。 課題を解決するため手段 本発明者らは、より優れた血管拡張作用および
血圧降下作用を有し、安全性に優れた1,4−ジ
ヒドロピリジン誘導体を創製すべく鋭意研究した
結果、1,4−ジヒドロピリジン核の2位に置換
アルキル基を、4位に2,3−ジクロロフエニル
基を有し、該ピリジン核の3位および5位が対称
または非対称のカルボン酸エステルである新規な
1,4−ジヒドロピリジン誘導体が、既存の1,
4−ジヒドロピリジン誘導体に比べて、優れた血
管拡張作用を有し、かつ毒性が弱いことを見出し
本発明を完成した。 本発明は、一般式[] [式中、R1およびR2は、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、アラルキル基、アリール基、アラルキ
ルオキシアルキル基または−B−N(R5)R6(こ
こにおいて、R5およびR6は、低級アルキル基ま
たはアラルキル基、Bは、直鎖状または分岐状の
アルキレン基を示す)、R3は、水素原子または−
CON(R7)R8(ここにおいて、R7およびR8は、水
素原子、低級アルキル基、低級アルキニル基、ア
ラルキル基またはアリール基を示す)(但し、R1
およびR2がともに低級アルキル基であり、R3が
−CON(R7)R8の場合を除く)、R4は、低級アル
キル基、Aは、直鎖状または分岐状のアルキレン
基を意味する]で示される2−置換アルキル−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−カルボン酸
ジエステル誘導体に関する。 次に、本明細書中に記載された各種用語につい
て説明する。 低級アルキル基とは、炭素数1ないし6個から
なる直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
が挙げられる。 低級ハロアルキル基とは、前記の低級アルキル
基にハロゲン原子が置換したハロアルキル基を示
し、例えばβ−クロロエチル基、β−ブロモエチ
ル基、β−クロロプロピル基、β,β−ジクロロ
エチル基、β,β,β−トリクロロエチル基等が
挙げられる。 低級アルケニル基とは、炭素数2ないし4個か
らなるアルケニル基を示し、例えばビニル基、ア
リル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基等が
挙げられる。 低級アルキニル基とは、炭素数2ないし4個か
らなるアルキニル基を示し、例えばプロパルギル
基、2−ブチニル基が挙げられる。 アラルキル基とは、例えばベンジル基、フエネ
チル基、α−メチルベンジル基等が挙げられる。 アリール基とは、例えばフエニル基、ナフチル
基、置換フエニル基(但し、その置換基として
は、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、シ
アノ基等が挙げられる)等が挙げられる。 アラルキルオキシアルキル基とは、前記のアラ
ルキル基および前記アルキル基からなるアラルキ
ルオキシアルキル基を示し、例えばβ−ベンジル
オキシエチル基、β−フエネチルオキシエチル
基、β−(α−メチルベンジルオキシ)エチル基
等が挙げられる。 直鎖状または分岐状のアルキレン基とは、炭素
数1ないし4個からなるアルキレン基を示し、例
えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、テ
トラメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメ
チレン基等が挙げられる。 ハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子等を示す。 一般式[]の化合物において、R1およびR2
は同一または異なつていて、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、アラルキル基、アリール基、低級アル
コキシアルキル基、低級アルケニルオキシアルキ
ル基、アラルキルオキシアルキル基または−B−
N(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は同一ま
たは異なつていて、低級アルキル基またはアラル
キル基、Bは直鎖状または分岐状のアルキレン基
を示す)を示し、R1がメチル基のとき、R2がエ
チル基、プロペニル基、ベンジル基、−B−N
(R5)R6がN−ベンジル−N−メチルアミノエチ
ル基(即ちR5=CH3,R6=CH2Ph,B=
CH2CH2のとき)の化合物が良好な薬理活性を有
する。 R3は水素原子または−CON(R7)R8(ここにお
いて、R7およびR8は同一または異なつていて、
水素原子、低級アルキル基、低級アルキニル基、
アラルキル基またはアリール基を示す)(但し、
R1およびR2がともに低級アルキル基であり、R3
が−CON(R7)R8の場合を除く)。R3が水素原
子、−CON(R7)R8がカルバモイル基(即ちR7=
R8=Hのとき)、メチルカルバモイル基(即ちR7
=H,R8=CH3のとき)の化合物が良好な薬理
活性を有する。 Aは直鎖状または分岐状のアルキレン基を意味
し、Aがメチレン基の化合物が良好な薬理活性を
有する。 R4は低級アルキル基を意味し、R4がメチル基
の化合物が良好な薬理活性を有する。 本発明の2−置換アルキル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導
体は以下に示す方法により合成される [式中、R1、R2、R3、R4およびAは前記の意
味を有する。] 本製造法は、一般式[a]のプロペン酸エステ
ルと一般式[b]のベンジリデン化合物とを反応
させることにより、一般式[]の化合物を製造
するものである。 一般式[]の化合物を製造する際の反応条件
は、使用される原料化合物の種類により適宜選択
される。通常一般式[a]のプロペン酸エステル
に対して、一般式[b]のベンジリデン化合物の
使用量は反応に特に悪影響を及ぼさない限り、自
由に変えることができるが、好ましくは、該プロ
ペン酸エステルとほぼ等モル使用する。反応溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれ
ば特に限定されないが、水、不活性有機溶媒また
は水と不活性有機溶媒との混合溶媒が挙げられ
る。好ましい反応溶媒としては、例えば水;メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール並びにブタノール等のアルコール;ジエチ
ルエーテル、エチルメチルエーテル並びにジイソ
プロピルエーテル等のエーテル;ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリル、アセトン、
N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ベ
ンゼン、ジクロロメタンおよびクロロホルム等の
不活性有機溶媒および水とこれらの不活性有機溶
媒との混合溶媒が挙げられる。 反応は、通常一般式[a]のプロペン酸エステ
ルと一般式[b]のベンジリデン化合物を該反応
溶媒に溶解し、撹拌下、室温ないし加熱下、好ま
しくは60ないし70℃の加熱下で行われる。反応時
間には、特に限定はないが、反応は2ないし24時
間で完結する。 また、触媒として、酢酸、プロピオン酸等の有
機酸、ピペリジン、ピペラジン、ジイソプロピル
アミン等の有機塩基を適量添加することにより、
該反応は促進される。 本製造法により合成された一般式[]の化合
物は、反応終了後、有機溶媒を用いる抽出処理、
アルミナ、シリカゲル等の担体を用いるクロマト
グラフイーによる分離精製処理および結晶化処理
等の通常の方法を、要すれば該処理を適宜組合せ
て行うことにより、分離、精製、単離および採取
することができる。 次に、本発明の一般式[]の化合物の有用性
を示すために、以下の薬効薬理試験および毒性試
験を行つた。 薬効薬理試験 1) 試験方法 (a) 冠血管拡張作用 ウサギ摘出心臓を用いて、ランゲンドルフ
[O.Langendorff;pflu¨gers arch.ges.phisiol.,
61,291−322(1895)]法により冠動脈拡張作用を
調べた。冠血管拡張作用の強さは冠動脈血流量を
50%増加させるサンプル投与量即ちICD50(g/
ml)により評価した。 (b) 抗高血圧作用 生後15ないし16週齢、体重300g前後の雄性高
血圧症ラツト(spontaneous hypertensive rat:
SHR)を用いた。血圧の測定は、SHRを予め45
ないし50℃で10ないし20分間加温後、自動血圧記
録計を用い、tail plethysmograph法により尾動
脈の収縮期血圧を非観血的に測定した。一群5匹
用いた。薬物は、ポリエチレングリコールC−
300に溶解し、10mg/Kg相当量を経口投与した。
抗高血圧作用は薬物投与前の血圧に対して、各薬
物を投与後各時間の血圧の減少を抑圧%として表
した。 計算式は、次の通りである。 抑圧(%) =(投与前血圧)−(投与後各時間の血圧)/(投与
前血圧) ×100 (c) 急性毒性 DM系雄マウス(18ないし22g)を用い、静脈
内投与法によりアツプ・アンド・ダウン法に従つ
てLD50値を求めた。 2) 試験結果 ランゲンドルフ法によるウサギに対する冠血管
拡張作用並びにマウスに対する急性毒性は次の表
−1に示す通りであつた。 【表】 本発明により得られる化合物は冠血管に作用し
て強力な冠状動脈拡張効果を示している。例えば
比較化合物として特開昭57−175166号公報の実施
例33の化合物[4−(o−クロロフエニル)−2−
カルバモイルオキシメチル−6−メチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸 ジ
エチルエステル]を代表として、本発明化合物と
比較化合物のICD50値を比較すると、本発明化合
物の冠状動脈拡張作用は4倍〜16倍に改善されて
おり、驚くべき冠血管拡張作用を示している。ま
た本発明化合物とニフエジピンを比較すると、本
発明化合物の冠状動脈拡張作用は1倍〜4倍に改
善されており、極めて優れた冠血管拡張作用を示
している。さらに急性毒性はニフエジピンに比べ
1/4〜1/9(静注)に軽減されており優れた医薬品
としての効果が期待できる。次に、高血圧症ラツ
ト(SHR)に対する抗高血圧作用は表−2に示
す通りであつた。 【表】 表−2から明らかのように、本発明の化合物は
高血圧症ラツト(SHR)に対し経口投与で強力
な抗高血圧作用を示している。また、投与後6時
間においても本発明化合物は抗高血圧作用を示し
ており、作用の持続性を示唆している。 以上に示した薬効薬理試験並びに毒性試験の結
果から、本発明の化合物()は冠血管拡張作用
並びに抗高血圧作用が強く且つ作用の持続性が示
唆され、更に毒性が弱いので、高血圧症、心機能
不全、狭心症、心筋梗塞並びに脳血管障害などの
循環器系疾病の治療剤として期待される化合物で
あることが明らかとなつた。 本発明化合物()の投与形態としては、一般
に静脈内、皮下または筋肉内注射または直腸投与
などの非経口投与あるいは錠剤、散剤、顆粒剤、
カプセル剤、舌下錠またはシロツプ剤などの経口
投与などが挙げられる。投与量としては、患者の
症状、年令、体重並びに投与形態によつて異る
が、通常は成人に対して1日量1乃至500mgであ
る。 上記の各製剤はそれぞれ周知の方法により製造
することができる。 次に、本発明の化合物を実施例を挙げて詳しく
説明するが、本発明はこれにより特に限定される
ものではない。 実施例 1 3−アミノ−4−ヒドロキシクロトン酸メチル
131g(10ミリモル)および2−(2,3−ジクロ
ロベンジリデン)アセト酢酸メチル2.73g(10ミ
リモル)をエタノール50mlに溶解し、70〜80℃に
おいて24時間撹拌して反応する。反応混合液を減
圧濃縮し、残渣をベンゼンから結晶化すると針状
結晶の4−(2,3−ジクロロフエニル)−2−ヒ
ドロキシメチル−6−メチル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジメチルエステ
ル3.6g(収率93.2%)を得る。 mp:167〜168℃ UV:λMeOH nax 236,362nm IR(KBr,cm-1):3370,1670,1475,1440,
1220,1120,1020,800,7851 H−NMR(90MHz、DMSO−ds)、δin ppm:
2.34(s,3H)、3.53(s,6H)、4.58(d,
2H,J=3Hz)、5.41(s,1H)、 5.57(t,1H,J=3Hz)、7.18〜7.55(m,
3H)、8.53(s,1H) 実施例 2〜11 実施例1に記載の方法に準拠して表−3に記載
された化合物が得られる。 【表】 【表】 実施例 12 4−カルバモイルオキシ−3−アミノクロトン
酸2−クロロエチル2.2g(10ミリモル)および
2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセト酢
酸メチル2.7g(10ミリモル)をエタノール(50
ml)に溶解し、60〜70℃において16時間撹拌して
反応する。反応混合物を減圧濃縮し、残査を酢酸
エチル−ヘキサンから結晶化すると結晶状の4−
(2,3−ジクロロフエニル)−2−カルバモイル
オキシメチル−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−クロロ
エチル)5−メチル3.8g(収容79.5%)を得る。 mp:131〜134℃ UV:λMeOH nax 236,360nm IR(KBr,cm-1):3350,1690,1485,1330,
1210,1115,1100,1080,1035,780,7351 H−NMR(90MHz,DMSO−d6)、δ in
ppm:23(s,3H)、3.54(s,3H)、3.75(t,
2H,J=4Hz)、4.25(t,2H,J=4Hz)、
4.92(d,1H,J=13.5Hz)、5.06(d,1H,
J=13.5Hz)、5.42(s,1H)、6.67(s,
2H)、7.0〜7.7(m,3H)、8.94(s,1H)。 実施例 13〜23 実施例12に記載の方法に準拠して表−4に記載
された化合物が得られる。 【表】 【表】 【表】 発明の効果 本発明の化合物は、優れた冠血管拡張作用を有
するので、血圧降下剤として期待される薬剤であ
る。
ドロピリジン誘導体、さらに詳しくは、2−置換
アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−
ジカルボン酸対称または非対称ジエステル誘導体
に関する。 従来技術および発明が解決しようとする課題 従来より1,4−ジヒドロピリジン骨格を有す
る循環器官用薬としては、ニフエジピン
(Nifedipine:3,5−ジメチル 2,6−ジメ
チル−4−(2−ニトロフエニル)−1,4−ジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボキシラート;米
国特許第3485847号公報参照)が知られている。
また、2−置換アルキル基を有する1,4−ジヒ
ドロピリジン誘導体は、特開昭57−118565号公報
および特開昭57−175166号公報等に開示されてい
る。しかしながら、いずれの引例においてもピリ
ジン環の4位には、モノ置換フエニル基が置換し
た化合物が開示されているにとどまり、ジ置換フ
エニル基特に2,3−ジクロロフエニル基が置換
した化合物は全く開示されていない。また本発明
化合物と近似した特開昭57−175166号公報の化合
物[実施例33:4−(o−クロロフエニル)−2−
カルバモイルオキシメチル−6−メチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸 ジ
エチルエステル]はニフエジピンに比べ、安全性
においては良好な改善がみられるが血管拡張作用
については充分とはいえず、より優れた血管拡張
作用および血圧降下作用を有し、かつ毒性が極め
て弱い、医薬として有用な化合物が求められてい
る。 課題を解決するため手段 本発明者らは、より優れた血管拡張作用および
血圧降下作用を有し、安全性に優れた1,4−ジ
ヒドロピリジン誘導体を創製すべく鋭意研究した
結果、1,4−ジヒドロピリジン核の2位に置換
アルキル基を、4位に2,3−ジクロロフエニル
基を有し、該ピリジン核の3位および5位が対称
または非対称のカルボン酸エステルである新規な
1,4−ジヒドロピリジン誘導体が、既存の1,
4−ジヒドロピリジン誘導体に比べて、優れた血
管拡張作用を有し、かつ毒性が弱いことを見出し
本発明を完成した。 本発明は、一般式[] [式中、R1およびR2は、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、アラルキル基、アリール基、アラルキ
ルオキシアルキル基または−B−N(R5)R6(こ
こにおいて、R5およびR6は、低級アルキル基ま
たはアラルキル基、Bは、直鎖状または分岐状の
アルキレン基を示す)、R3は、水素原子または−
CON(R7)R8(ここにおいて、R7およびR8は、水
素原子、低級アルキル基、低級アルキニル基、ア
ラルキル基またはアリール基を示す)(但し、R1
およびR2がともに低級アルキル基であり、R3が
−CON(R7)R8の場合を除く)、R4は、低級アル
キル基、Aは、直鎖状または分岐状のアルキレン
基を意味する]で示される2−置換アルキル−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−カルボン酸
ジエステル誘導体に関する。 次に、本明細書中に記載された各種用語につい
て説明する。 低級アルキル基とは、炭素数1ないし6個から
なる直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル
基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等
が挙げられる。 低級ハロアルキル基とは、前記の低級アルキル
基にハロゲン原子が置換したハロアルキル基を示
し、例えばβ−クロロエチル基、β−ブロモエチ
ル基、β−クロロプロピル基、β,β−ジクロロ
エチル基、β,β,β−トリクロロエチル基等が
挙げられる。 低級アルケニル基とは、炭素数2ないし4個か
らなるアルケニル基を示し、例えばビニル基、ア
リル基、3−ブテニル基、イソプロペニル基等が
挙げられる。 低級アルキニル基とは、炭素数2ないし4個か
らなるアルキニル基を示し、例えばプロパルギル
基、2−ブチニル基が挙げられる。 アラルキル基とは、例えばベンジル基、フエネ
チル基、α−メチルベンジル基等が挙げられる。 アリール基とは、例えばフエニル基、ナフチル
基、置換フエニル基(但し、その置換基として
は、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、ジ低級アルキルアミノ基、シ
アノ基等が挙げられる)等が挙げられる。 アラルキルオキシアルキル基とは、前記のアラ
ルキル基および前記アルキル基からなるアラルキ
ルオキシアルキル基を示し、例えばβ−ベンジル
オキシエチル基、β−フエネチルオキシエチル
基、β−(α−メチルベンジルオキシ)エチル基
等が挙げられる。 直鎖状または分岐状のアルキレン基とは、炭素
数1ないし4個からなるアルキレン基を示し、例
えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、テ
トラメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメ
チレン基等が挙げられる。 ハロゲン原子とは、塩素原子、臭素原子、ヨウ
素原子等を示す。 一般式[]の化合物において、R1およびR2
は同一または異なつていて、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、アラルキル基、アリール基、低級アル
コキシアルキル基、低級アルケニルオキシアルキ
ル基、アラルキルオキシアルキル基または−B−
N(R5)R6(ここにおいて、R5およびR6は同一ま
たは異なつていて、低級アルキル基またはアラル
キル基、Bは直鎖状または分岐状のアルキレン基
を示す)を示し、R1がメチル基のとき、R2がエ
チル基、プロペニル基、ベンジル基、−B−N
(R5)R6がN−ベンジル−N−メチルアミノエチ
ル基(即ちR5=CH3,R6=CH2Ph,B=
CH2CH2のとき)の化合物が良好な薬理活性を有
する。 R3は水素原子または−CON(R7)R8(ここにお
いて、R7およびR8は同一または異なつていて、
水素原子、低級アルキル基、低級アルキニル基、
アラルキル基またはアリール基を示す)(但し、
R1およびR2がともに低級アルキル基であり、R3
が−CON(R7)R8の場合を除く)。R3が水素原
子、−CON(R7)R8がカルバモイル基(即ちR7=
R8=Hのとき)、メチルカルバモイル基(即ちR7
=H,R8=CH3のとき)の化合物が良好な薬理
活性を有する。 Aは直鎖状または分岐状のアルキレン基を意味
し、Aがメチレン基の化合物が良好な薬理活性を
有する。 R4は低級アルキル基を意味し、R4がメチル基
の化合物が良好な薬理活性を有する。 本発明の2−置換アルキル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導
体は以下に示す方法により合成される [式中、R1、R2、R3、R4およびAは前記の意
味を有する。] 本製造法は、一般式[a]のプロペン酸エステ
ルと一般式[b]のベンジリデン化合物とを反応
させることにより、一般式[]の化合物を製造
するものである。 一般式[]の化合物を製造する際の反応条件
は、使用される原料化合物の種類により適宜選択
される。通常一般式[a]のプロペン酸エステル
に対して、一般式[b]のベンジリデン化合物の
使用量は反応に特に悪影響を及ぼさない限り、自
由に変えることができるが、好ましくは、該プロ
ペン酸エステルとほぼ等モル使用する。反応溶媒
としては、反応に悪影響を及ぼさないものであれ
ば特に限定されないが、水、不活性有機溶媒また
は水と不活性有機溶媒との混合溶媒が挙げられ
る。好ましい反応溶媒としては、例えば水;メタ
ノール、エタノール、プロパノール、イソプロパ
ノール並びにブタノール等のアルコール;ジエチ
ルエーテル、エチルメチルエーテル並びにジイソ
プロピルエーテル等のエーテル;ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、アセトニトリル、アセトン、
N,N−ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、ベ
ンゼン、ジクロロメタンおよびクロロホルム等の
不活性有機溶媒および水とこれらの不活性有機溶
媒との混合溶媒が挙げられる。 反応は、通常一般式[a]のプロペン酸エステ
ルと一般式[b]のベンジリデン化合物を該反応
溶媒に溶解し、撹拌下、室温ないし加熱下、好ま
しくは60ないし70℃の加熱下で行われる。反応時
間には、特に限定はないが、反応は2ないし24時
間で完結する。 また、触媒として、酢酸、プロピオン酸等の有
機酸、ピペリジン、ピペラジン、ジイソプロピル
アミン等の有機塩基を適量添加することにより、
該反応は促進される。 本製造法により合成された一般式[]の化合
物は、反応終了後、有機溶媒を用いる抽出処理、
アルミナ、シリカゲル等の担体を用いるクロマト
グラフイーによる分離精製処理および結晶化処理
等の通常の方法を、要すれば該処理を適宜組合せ
て行うことにより、分離、精製、単離および採取
することができる。 次に、本発明の一般式[]の化合物の有用性
を示すために、以下の薬効薬理試験および毒性試
験を行つた。 薬効薬理試験 1) 試験方法 (a) 冠血管拡張作用 ウサギ摘出心臓を用いて、ランゲンドルフ
[O.Langendorff;pflu¨gers arch.ges.phisiol.,
61,291−322(1895)]法により冠動脈拡張作用を
調べた。冠血管拡張作用の強さは冠動脈血流量を
50%増加させるサンプル投与量即ちICD50(g/
ml)により評価した。 (b) 抗高血圧作用 生後15ないし16週齢、体重300g前後の雄性高
血圧症ラツト(spontaneous hypertensive rat:
SHR)を用いた。血圧の測定は、SHRを予め45
ないし50℃で10ないし20分間加温後、自動血圧記
録計を用い、tail plethysmograph法により尾動
脈の収縮期血圧を非観血的に測定した。一群5匹
用いた。薬物は、ポリエチレングリコールC−
300に溶解し、10mg/Kg相当量を経口投与した。
抗高血圧作用は薬物投与前の血圧に対して、各薬
物を投与後各時間の血圧の減少を抑圧%として表
した。 計算式は、次の通りである。 抑圧(%) =(投与前血圧)−(投与後各時間の血圧)/(投与
前血圧) ×100 (c) 急性毒性 DM系雄マウス(18ないし22g)を用い、静脈
内投与法によりアツプ・アンド・ダウン法に従つ
てLD50値を求めた。 2) 試験結果 ランゲンドルフ法によるウサギに対する冠血管
拡張作用並びにマウスに対する急性毒性は次の表
−1に示す通りであつた。 【表】 本発明により得られる化合物は冠血管に作用し
て強力な冠状動脈拡張効果を示している。例えば
比較化合物として特開昭57−175166号公報の実施
例33の化合物[4−(o−クロロフエニル)−2−
カルバモイルオキシメチル−6−メチル−1,4
−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸 ジ
エチルエステル]を代表として、本発明化合物と
比較化合物のICD50値を比較すると、本発明化合
物の冠状動脈拡張作用は4倍〜16倍に改善されて
おり、驚くべき冠血管拡張作用を示している。ま
た本発明化合物とニフエジピンを比較すると、本
発明化合物の冠状動脈拡張作用は1倍〜4倍に改
善されており、極めて優れた冠血管拡張作用を示
している。さらに急性毒性はニフエジピンに比べ
1/4〜1/9(静注)に軽減されており優れた医薬品
としての効果が期待できる。次に、高血圧症ラツ
ト(SHR)に対する抗高血圧作用は表−2に示
す通りであつた。 【表】 表−2から明らかのように、本発明の化合物は
高血圧症ラツト(SHR)に対し経口投与で強力
な抗高血圧作用を示している。また、投与後6時
間においても本発明化合物は抗高血圧作用を示し
ており、作用の持続性を示唆している。 以上に示した薬効薬理試験並びに毒性試験の結
果から、本発明の化合物()は冠血管拡張作用
並びに抗高血圧作用が強く且つ作用の持続性が示
唆され、更に毒性が弱いので、高血圧症、心機能
不全、狭心症、心筋梗塞並びに脳血管障害などの
循環器系疾病の治療剤として期待される化合物で
あることが明らかとなつた。 本発明化合物()の投与形態としては、一般
に静脈内、皮下または筋肉内注射または直腸投与
などの非経口投与あるいは錠剤、散剤、顆粒剤、
カプセル剤、舌下錠またはシロツプ剤などの経口
投与などが挙げられる。投与量としては、患者の
症状、年令、体重並びに投与形態によつて異る
が、通常は成人に対して1日量1乃至500mgであ
る。 上記の各製剤はそれぞれ周知の方法により製造
することができる。 次に、本発明の化合物を実施例を挙げて詳しく
説明するが、本発明はこれにより特に限定される
ものではない。 実施例 1 3−アミノ−4−ヒドロキシクロトン酸メチル
131g(10ミリモル)および2−(2,3−ジクロ
ロベンジリデン)アセト酢酸メチル2.73g(10ミ
リモル)をエタノール50mlに溶解し、70〜80℃に
おいて24時間撹拌して反応する。反応混合液を減
圧濃縮し、残渣をベンゼンから結晶化すると針状
結晶の4−(2,3−ジクロロフエニル)−2−ヒ
ドロキシメチル−6−メチル−1,4−ジヒドロ
ピリジン−3,5−ジカルボン酸ジメチルエステ
ル3.6g(収率93.2%)を得る。 mp:167〜168℃ UV:λMeOH nax 236,362nm IR(KBr,cm-1):3370,1670,1475,1440,
1220,1120,1020,800,7851 H−NMR(90MHz、DMSO−ds)、δin ppm:
2.34(s,3H)、3.53(s,6H)、4.58(d,
2H,J=3Hz)、5.41(s,1H)、 5.57(t,1H,J=3Hz)、7.18〜7.55(m,
3H)、8.53(s,1H) 実施例 2〜11 実施例1に記載の方法に準拠して表−3に記載
された化合物が得られる。 【表】 【表】 実施例 12 4−カルバモイルオキシ−3−アミノクロトン
酸2−クロロエチル2.2g(10ミリモル)および
2−(2,3−ジクロロベンジリデン)アセト酢
酸メチル2.7g(10ミリモル)をエタノール(50
ml)に溶解し、60〜70℃において16時間撹拌して
反応する。反応混合物を減圧濃縮し、残査を酢酸
エチル−ヘキサンから結晶化すると結晶状の4−
(2,3−ジクロロフエニル)−2−カルバモイル
オキシメチル−6−メチル−1,4−ジヒドロピ
リジン−3,5−ジカルボン酸3−(2−クロロ
エチル)5−メチル3.8g(収容79.5%)を得る。 mp:131〜134℃ UV:λMeOH nax 236,360nm IR(KBr,cm-1):3350,1690,1485,1330,
1210,1115,1100,1080,1035,780,7351 H−NMR(90MHz,DMSO−d6)、δ in
ppm:23(s,3H)、3.54(s,3H)、3.75(t,
2H,J=4Hz)、4.25(t,2H,J=4Hz)、
4.92(d,1H,J=13.5Hz)、5.06(d,1H,
J=13.5Hz)、5.42(s,1H)、6.67(s,
2H)、7.0〜7.7(m,3H)、8.94(s,1H)。 実施例 13〜23 実施例12に記載の方法に準拠して表−4に記載
された化合物が得られる。 【表】 【表】 【表】 発明の効果 本発明の化合物は、優れた冠血管拡張作用を有
するので、血圧降下剤として期待される薬剤であ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式[] [式中、R1およびR2は、低級アルキル基、低
級ハロアルキル基、低級アルケニル基、低級アル
キニル基、アラルキル基、アリール基、アラルキ
ルオキシアルキル基または−B−N(R5)R6(こ
こにおいて、R5およびR6は、低級アルキル基ま
たはアラルキル基、Bは、直鎖状または分岐状の
アルキレン基を示す)、R3は、水素原子または−
CON(R7)R8(ここにおいて、R7およびR8は、水
素原子、低級アルキル基、低級アルキニル基、ア
ラルキル基またはアリール基を示す)(但し、R1
およびR2がともに低級アルキル基であり、R3が
−CON(R7)R8の場合を除く)、R4は、低級アル
キル基、Aは、直鎖状または分岐状のアルキレン
基を意味する]で示される2−置換アルキル−
1,4−ジヒドロピリジン−3,5−カルボン酸
ジエステル誘導体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16196183A JPS6054364A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 2−置換アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16196183A JPS6054364A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 2−置換アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6054364A JPS6054364A (ja) | 1985-03-28 |
| JPH0559108B2 true JPH0559108B2 (ja) | 1993-08-30 |
Family
ID=15745356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16196183A Granted JPS6054364A (ja) | 1983-09-05 | 1983-09-05 | 2−置換アルキル−1,4−ジヒドロピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル誘導体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6054364A (ja) |
-
1983
- 1983-09-05 JP JP16196183A patent/JPS6054364A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6054364A (ja) | 1985-03-28 |
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