JPH0559291A - シアニン色素 - Google Patents

シアニン色素

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JPH0559291A
JPH0559291A JP3220619A JP22061991A JPH0559291A JP H0559291 A JPH0559291 A JP H0559291A JP 3220619 A JP3220619 A JP 3220619A JP 22061991 A JP22061991 A JP 22061991A JP H0559291 A JPH0559291 A JP H0559291A
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JP
Japan
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group
trimethyl
dye
iodide
formula
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Pending
Application number
JP3220619A
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English (en)
Inventor
Hirobumi Kawaguchi
博文 川口
Teijiro Kitao
悌次郎 北尾
Masahiko Inoue
将彦 井上
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0559291A publication Critical patent/JPH0559291A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 は、水素原子、アルキル基、アルコキシ
基、置換基を有することのあるフェニル基または置換基
を有することのあるフェノキシ基、R2 はアルキル基、
アルケニル基またはカルボキシアルキル基、X- はCH
3(CH2)n SO3 - 、CH3(CH2)n COO- または 【化2】 (式中、nは3以上の整数、R3 はアルキル基であ
る。)、mは0〜3の整数である。〕で表されるシアニ
ン色素である。 【効果】上記シアニン色素は酸化亜鉛系感光体や光導電
性トナーに含有される増感色素やその他の色素として有
用であり、高い増感効果を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なシアニン色素に
関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】いわ
ゆる酸化亜鉛系電子写真感光体は、酸化亜鉛を増感色素
と共に結着樹脂中に混合し、導電性基材上に感光層を設
けることによって形成されている。かかる酸化亜鉛系電
子写真感光体は、レーザープリンタ等に広く使用されて
いる。また、近時は、酸化亜鉛を使用した光導電性トナ
ー(感光性トナー)も提案されている。かかる光導電性
トナーも、上記感光層と同様に、結着樹脂に酸化亜鉛と
増感色素とを混合して形成されている。
【0003】これらの感光体または光導電性トナーに含
有される増感色素は、酸化亜鉛のみでは紫外領域しか吸
収しないため、必要とする可視光領域や近赤外光領域で
使用するために使用される。かかる増感色素は結着樹脂
中に均一に分散し、酸化亜鉛に強く吸着する必要があ
る。増感色素としては、通常、下記一般式(3) で示され
るようなシアニン色素が多く使用されている。
【0004】
【化3】
【0005】(式中、ZはO,S,Se,NH,−CH
=CH−など、Rはアルキル基である。) かかるシアニン色素はイオン性であるために、トルエン
等の非極性溶媒中では分散性または溶解性が悪く、従っ
て色素が不均一に酸化亜鉛に吸着し、充分な増感効果が
得られないという問題があった。
【0006】本発明の主たる目的は、かかる技術的課題
を解決し、電子写真感光体や光導電性トナーなどの増感
色素として使用したときに光感度を向上させることがで
きる新規なシアニン色素を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者ら
は、シアニン色素の非極性溶媒中での分散性または溶解
性を改善すべく鋭意研究を重ねた結果、シアニン色素に
特定の対イオン種を導入することにより、分散性または
溶解性が向上するという新たな知見を見出し、本発明を
完成するに到った。
【0008】すなわち、本発明のシアニン色素は、一般
式(1):
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R1 は、水素原子、アルキル基、
アルコキシ基、置換基を有することのあるフェニル基ま
たは置換基を有することのあるフェノキシ基、R2 はア
ルキル基、アルケニル基またはカルボキシアルキル基、
- はCH3(CH2)n SO3 - 、CH3(CH2)n COO
- または
【0011】
【化5】
【0012】(式中、nは3以上の整数、R3 はアルキ
ル基である。)、mは0〜3の整数である。〕で表され
るものである。かかる本発明は、従来の対アニオンであ
るヨウ素イオンを特定のアニオンX- に変換することに
より、シアニン色素の非極性溶媒に対する溶解性、分散
性を向上させ、これにより酸化亜鉛にシアニン色素を均
一に吸着させ、高い増感効果を発揮できるようにしたも
のである。
【0013】前記アルキル基としては、例えばメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基、ヘプチル基、オクチル基などの炭素数が1〜8
の分岐した若しくは直鎖のアルキル基があげられる。前
記アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ
基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ
基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオ
キシ基などの炭素数が1〜8の分岐した若しくは直鎖の
アルコキシ基があげられる。
【0014】置換基を有することのあるフェニル基とし
ては、例えばフェニル基のほか、2−メチルフェニル
基、2,6−ジエチルフェニル基、2−t−ブチルフェ
ニル基、2,6−ジt−ブチルフェニル基、4−メチル
フェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−ヘキシル
フェニル基などの炭素数1〜6の分岐したまたは直鎖の
アルキル基等を有することのあるフェニル基があげられ
る。
【0015】置換基を有することのあるフェノキシ基と
しては、例えばフェノキシ基のほか、2−メチルフェノ
キシ基、2,6−ジエチルフェノキシ基、2−t−ブチ
ルフェノキシ基、2,6−ジt−ブチルフェノキシ基、
4−メチルフェノキシ基、4−n−ブチルフェノキシ
基、4−ヘキシルフェノキシ基などの炭素数1〜6の分
岐したまたは直鎖のアルキル基等を有することのあるフ
ェノキシ基があげられる。
【0016】アルケニル基としては、例えばビニル基、
アリル基、3−ブテニル基、1−メチルアリル基、2−
ペンテニル、2−ヘキセニル等の炭素数2〜6のアルケ
ニル基があげられる。カルボキシアルキル基としては、
例えばカルボキシメチル基、カルボキシエチル基、3−
カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチル基などの
アルキル部分の炭素数が1〜6であるカルボキシアルキ
ル基があげられる。
【0017】また、フェニル基またはフェノキシ基に置
換してもよい置換基としては、上記アルキル基のほか
に、ハロゲン原子、アミノ基、水酸基、エステル化され
ていてもよいカルボキシル基、シアノ基、アルコキシ
基、アリール基、アルケニル基などがあげられる。置換
する置換基は2以上であってもよい。上記アニオンX-
として、CH3(CH2)n SO3 - またはCH3(CH2)n
COO- を使用する場合のnは3以上、好ましくは3〜
9であるのが適当である。
【0018】なお、置換基R1 として比較的嵩高いもの
を使用するのが好ましい。これは、平面分子であるシア
ニン色素同士が分子会合して溶解性、分散性が低下する
のを防止するためである。このような置換基R1 として
は、例えばn-ブチル基、t-ブチル基のように炭素数が4
以上のアルキル基、置換基を有することのあるフェニル
基やフェノキシ基などがあげられる。
【0019】前記一般式(1) で表されるシアニン色素
は、例えば下記に示す一連の反応式にて製造することが
できる。 反応式1:
【0020】
【化6】
【0021】(式中、R1 、R2 およびmは前記と同
じ、q は0 〜2 の整数である。)この反応式1は基本と
なる色素を合成するためのものである。すなわち、式
(a) で表されるアニリン誘導体を塩酸水溶液に分散し、
亜硝酸または亜硝酸ナトリウムを加えて、ジアゾ化し、
ついで塩化スズで還元してフェニルヒドラジン誘導体
(b) を得る。このフェニルヒドラジン誘導体(b) を酢酸
などの溶媒に溶解し、これにメチルイソプロピルケトン
を加えて反応させ、中間体であるインドレニン誘導体
(c) を得る。反応は温度約90〜110℃で約1〜2時
間加熱することにより行われる。
【0022】ついで、得られたインドレニン誘導体(c)
を単離し、ジメチルエーテルなどの溶媒に溶解して、ヨ
ウ化物(d) を還流下で反応させ上記インドレニン誘導体
(c)の第四級アンモニウム塩(e) を得る。このアンモニ
ウム塩(e) にジアルデヒドのジアニル塩酸塩(f) を反応
させて、対アニオンとしてヨウ素イオンを有する化合物
(g) を得る。反応にあたっては、第四級アンモニウム塩
(e) とジアルデヒドのジアニル塩酸塩(f) とを酢酸カリ
ウムと共に無水酢酸に溶解し、80〜100℃で約0.
5〜1時間反応させればよい。前記ジアルデヒドのジア
ニル塩酸塩(f)としては、例えばグルタコンアルデヒド
ジアニル塩酸塩などの上記mの数に対応した炭素数を有
するジアニル塩酸塩を使用する。 反応式2:
【0023】
【化7】
【0024】上記反応式1で得られた化合物(g) は、溶
剤中にて対アニオンX- の銀塩AgXとアニオン交換を起
こさせて、本発明のシアニン色素(1) を得る。反応は室
温下ないし30℃の温度で約5〜6時間で完結する。な
お、銀塩AgX に代えて、ナトリウム塩NaX やカリウム塩
KXを使用することも可能であるが、メタノール等の特定
の溶媒中では全くイオン交換できない場合もあるので、
注意を要する。
【0025】上記銀塩を得るには、比較的入手が容易な
対応するナトリウム塩やカリウム塩をイオン交換カラム
で遊離の酸としてのち、酸化銀を加えればよい。本発明
のシアニン色素は、電子写真感光体や光導電性トナーの
増感色素のほか、レーザー用色素、LB膜用色素、膜電
位測定用色素などとして有用である。
【0026】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明す
る。 実施例11,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・n−デカンスル
ホン酸塩の合成
【0027】
【化8】
【0028】n−デカンスルホン酸銀0.153g
(0.000466モル)をメタノール15mlに溶解
し、これにヨウ化1,3,3−トリメチル−2−〔7−
(1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデン)−
1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インドリウム
0.201g(0.000376モル)を加え、室温で
一夜攪拌した。析出したヨウ化銀を除去し、溶媒を減圧
乾固した。残渣をクロロホルムに溶解し、これを水洗
し、ついで減圧乾固して、標記化合物0.178gを得
た(収率76%)。
【0029】生成物は、IRスペクトルで1150cm
-1にスルホン酸塩に由来するピークが見られた。この生
成物のNMRスペクトル(CDCl3 ,TMS)を図1
に示す。 実施例21,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・n−ブタンスル
ホン酸塩の合成 n−デカンスルホン酸銀に代えてn−ブタンスルホン酸
銀を使用したほかは実施例1と同様にして標記化合物を
得た(収率77%)。 実施例31,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・n−ヘキサンス
ルホン酸塩の合成 n−デカンスルホン酸銀に代えてn−ヘキサンスルホン
酸銀を使用したほかは実施例1と同様にして標記化合物
を得た(収率77%)。 実施例41,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・n−オクタンス
ルホン酸塩の合成 n−デカンスルホン酸銀に代えてn−オクタンスルホン
酸銀を使用したほかは実施例1と同様にして標記化合物
を得た(収率77%)。
【0030】実施例2〜4の生成物はいずれも、実施例
1と同様に、IRスペクトルで1150cm-1にスルホ
ン酸塩に由来するピークが見られた。また、NMRスペ
クトルで標記化合物であることが確認された。 実施例51,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・p−トルエンス
ルホン酸塩の合成 n−デカンスルホン酸銀に代えてp−トルエンスルホン
酸銀を使用したほかは実施例1と同様にして標記化合物
を得た。
【0031】生成物は、実施例1と同様に、IRスペク
トルで1180cm-1にスルホン酸塩に由来するピーク
が見られた。また、NMRスペクトルで標記化合物であ
ることが確認された。 実施例61,3,3−トリメチル−2−〔7−(1,3,3−ト
リメチル−2−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプ
タトリエニル〕−3H−インドリウム・n−ヘキサンカ
ルボン酸塩の合成 n−デカンスルホン酸銀に代えてn−ヘキサンカルボン
酸銀を使用したほかは実施例1と同様にして標記化合物
を得た。
【0032】生成物は、実施例1と同様に、IRスペク
トルで1710cm-1にカルボン酸に由来するピークが
見られた。また、NMRスペクトルで標記化合物である
ことが確認された。 参考例1ヨウ化5−t−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(5−t−ブチル−1,3,3−トリメチル−2
−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニ
ル〕−3H−インドリウムの合成 p−t−ブチルフェニルヒドラジン塩酸塩2.1g
(0.00105モル)を酢酸50mlに分散し、これに
メチルイソプロピルケトン1.5g(0.00174モ
ル)を加え、約100℃で2時間反応させ、均一な赤色
の反応液を得た。反応後、減圧下で酢酸を留去した。残
渣を塩化メチレン30mlに溶解し、不溶分を除去したの
ち、塩化メチレンを減圧下で留去して、オイル状の化合
物である5−t−ブチル−2,3,3−トリメチルイン
ドレニン2.14gを得た。
【0033】この5−t−ブチル−2,3,3−トリメ
チルインドレニン1.3g(0.00604モル)をジ
メチルエーテル30mlに溶解し、これにヨウ化メチル
8.5g(0.0602モル)を加えて還流下で12時
間反応させた。析出した結晶をろ過し、ジメチルエーテ
ル50mlで洗浄し、乾燥した。これを熱水に溶解して、
活性炭処理後、再結晶してヨウ化5−t−ブチル−1,
2,3,3−テトラメチル−3H−インドリウム1.2
gを得た。
【0034】このヨウ化5−t−ブチル−1,2,3,
3−テトラメチル−3H−インドリウム1g(0.00
28モル)とグルタコンアルデヒドジアニル塩酸塩0.
4g(0.0014モル)と酢酸カリウム0.6g
(0.0061モル)とを無水酢酸4mlに溶解し、約1
00℃で約1時間反応させた。反応後、反応液をヨウ化
カリウム5gを溶解した50mlの水に投入し、結晶化し
た。結晶をろ過、水洗し、さらにジエチルエーテルで洗
浄した。この結晶をメタノールで再結晶して標記化合物
0.52gを得た(収率57%)。
【0035】生成物はIRスペクトルで1300cm-1
に共役オレフィンに由来するピークが見られた。この生
成物のNMRスペクトル(CDCl3 ,TMS)を図2
に示す。また、このものは185℃で分解した。 実施例75−t−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−〔7−
(5−t−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−イン
ドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3
H−インドリウム・n−デカンスルホン酸塩の合成 実施例1におけるヨウ化1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデ
ン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インド
リウムに代えて、参考例1で得たヨウ化5−t−ブチル
−1,3,3−トリメチル−2−〔7−(5−t−ブチ
ル−1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデン)
−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インドリウ
ムを使用したほかは、実施例1と同様にして標記化合物
を得た。
【0036】生成物は、実施例1と同様に、IRスペク
トルで1150cm-1にスルホン酸塩に由来するピーク
が見られた。また、NMRスペクトルで標記化合物であ
ることが確認された。 参考例2ヨウ化5−フェノキシ−1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(5−フェノキシ−1,3,3−トリメチル−2
−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニ
ル〕−3H−インドリウムの合成 p−フェノキシフェニルヒドラジン塩酸塩5.5g
(0.0232モル)を酢酸20mlに分散し、メチルイ
ソプロピルケトン4.0g(0.046モル)を加え
て、約100℃で2時間反応させた。反応後、酢酸を減
圧留去した後、塩化メチレンに溶解し、不溶分を除去
し、塩化メチレンを留去して、オイル状の化合物である
5−フェノキシ−2,3,3−トリメチルインドレニン
4.7gを得た(収率80.5%)。
【0037】この5−フェノキシ−2,3,3−トリメ
チルインドレニン4.2g(0.017モル)をヘキサ
ン25mlとジエチルエーテル10mlとの混合溶媒に溶解
し、これにヨウ化メチル20g(0.14モル)を加
え、約40℃で1日攪拌した。析出した結晶をろ過し、
ヘキサンで洗浄した。結晶を水に溶解し、活性炭処理
後、再結晶してヨウ化5−フェノキシ−1,2,3,3
−テトラメチル−3H−インドリウム4.4gを得た
(収率67%)。
【0038】このヨウ化5−フェノキシ−1,2,3,
3−テトラメチル−3H−インドリウム2g(0.00
51モル)とグルタコンアルデヒドジアニル塩酸塩0.
72g(0.00254モル)と酢酸カリウム1g
(0.01モル)とを無水酢酸15mlに溶解し、約10
0℃で約1時間反応させた。反応後、反応液を、ヨウ化
カリウム10gを溶解した150mlの水に投入し、結晶
化した。結晶をろ過、水洗し、さらにジエチルエーテル
で洗浄し、乾燥した。この結晶をメタノールで再結晶し
て標記化合物1.2gを得た(収率65%)。
【0039】生成物はIRスペクトルで1300cm-1
に共役オレフィンに由来するピークが見られた。この生
成物のNMRスペクトル(CDCl3 ,TMS)を図3
に示す。また、このものは190℃で分解した。 実施例85−フェノキシ−1,3,3−トリメチル−2−〔7−
(5−フェノキシ−1,3,3−トリメチル−2−イン
ドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3
H−インドリウム・n−デカンスルホン酸塩の合成 実施例1におけるヨウ化1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデ
ン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インド
リウムに代えて、参考例2で得たヨウ化5−フェノキシ
−1,3,3−トリメチル−2−〔7−(5−フェノキ
シ−1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデン)
−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インドリウ
ムを使用したほかは、実施例1と同様にして標記化合物
を得た。
【0040】生成物は、実施例1と同様に、IRスペク
トルで1150cm-1にスルホン酸塩に由来するピーク
が見られた。また、NMRスペクトルで標記化合物であ
ることが確認された。 参考例3ヨウ化5−n−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(5−n−ブチル−1,3,3−トリメチル−2
−インドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニ
ル〕−3H−インドリウムの合成 p−n−ブチルフェニルヒドラジン塩酸塩4.7g
(0.024モル)を酢酸40mlに分散し、これにメチ
ルイソプロピルケトン2.5g(0.029モル)を加
えて、約100℃で2時間反応させた。反応後、酢酸を
減圧留去し、残渣をジエチルエーテルに溶解し、不溶分
を除去した。ジエチルエーテルを減圧留去して、オイル
状の化合物である5−n−ブチル−2,3,3−トリメ
チルインドレニン5.03gを得た(収率約100
%)。
【0041】この5−n−ブチル−2,3,3−トリメ
チルインドレニン5g(0.023モル)をジエチルエ
ーテルに溶解し、これにヨウ化メチル30g(0.21
モル)を加え、室温で約1日反応させた。析出した結晶
をろ過し、ジエチルエーテルで洗浄し、減圧乾燥してヨ
ウ化5−n−ブチル−1,2,3,3−テトラメチル−
3H−インドリウム6.2gを得た(収率75%)。
【0042】このヨウ化5−n−ブチル−1,2,3,
3−テトラメチル−3H−インドリウム3g(0.00
84モル)とグルタコンアルデヒドジアニル塩酸塩1.
2g(0.0042モル)と酢酸カリウム1.8g
(0.018モル)とを無水酢酸12mlに溶解し、約1
00℃で約1時間反応させた。反応後、反応液をヨウ化
カリウム5gを溶解した100mlの水に投入し、結晶化
した。結晶をろ過、水洗し、さらにジエチルエーテルで
洗浄し、乾燥した。この結晶をメタノールで再結晶して
標記化合物1.52gを得た(収率56%)。
【0043】生成物はIRスペクトルで1300cm-1
に共役オレフィンに由来するピークが見られた。この生
成物のNMRスペクトル(CDCl3 ,TMS)を図4
に示す。また、このものは146℃で分解した。 実施例95−n−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−〔7−
(5−n−ブチル−1,3,3−トリメチル−2−イン
ドリニリデン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3
H−インドリウム・n−デカンスルホン酸塩の合成 実施例1におけるヨウ化1,3,3−トリメチル−2−
〔7−(1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデ
ン)−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インド
リウムに代えて、参考例3 で得たヨウ化5−n−ブチル
−1,3,3−トリメチル−2−〔7−(5−n−ブチ
ル−1,3,3−トリメチル−2−インドリニリデン)
−1,3,5−ヘプタトリエニル〕−3H−インドリウ
ムを使用したほかは、実施例1と同様にして標記化合物
を得た。
【0044】生成物は、実施例1と同様に、IRスペク
トルで1150cm-1にスルホン酸塩に由来するピーク
が見られた。また、NMRスペクトルで標記化合物であ
ることが確認された。 (評価試験) 1.溶解性 実施例1〜9で得たシアニン色素はいずれも非極性溶媒
に対する溶解性が、対アニオンとしてヨウ素イオンを有
する従来のシアニン色素(以下、比較例という)に比べ
て向上していた。 2.色素の特性評価 実施例1〜4で得たシアニン色素について、紫外線(U
V)吸収スペクトルによる各シアニン色素の最大吸収波
長λmax および分子吸光係数εを調べた。その結果を表
1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1から明らかなように、実施例1〜4の
シアニン色素は比較例のものに比較して分子吸光係数ε
には変化がみられるが、最大吸収波長λmax には変化が
なかった。このことから、実施例1〜4のシアニン色素
は色素の特性で比較例のものと変化がないと考えられ
る。 3.酸化亜鉛感光体薄膜の作製 酸化亜鉛、結着樹脂(スチレン−アクリル共重合体)お
よび比較例のシアニン色素をトルエン(少量のメタノー
ルを加える)に重量比で3:1:0.003の割合で溶
解、分散し、ガラス基板上に塗布、乾燥して比較用の酸
化亜鉛感光体薄膜を作製した。一方、実施例で得たシア
ニン色素は、上記比較用の酸化亜鉛感光体薄膜に含まれ
るシアニン色素と等モル量となるように配合して、酸化
亜鉛感光体薄膜を作製した。 4.シアニン色素の増感効果の評価 シアニン色素による酸化亜鉛の増感効果を、上記のよう
にして得られた酸化亜鉛感光体薄膜の光電流値を測定す
ることで評価した。すなわち、上記酸化亜鉛感光体薄膜
に、くし型金電極を蒸着し、それを光電流測定装置にセ
ットし、調湿後、光電流値を測定した。その結果を図5
に示す。
【0047】図5の結果から、実施例1〜4のシアニン
色素はいずれも比較例の色素に比べて光導電性が約10
0倍も向上していることがわかる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明のシアニン色素は、
酸化亜鉛系感光体や光導電性トナーなどにおける増感色
素として増感効果を向上させるのに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた生成物のNMRスペクトル
を示すグラフである。
【図2】参考例1で得られた生成物のNMRスペクトル
を示すグラフである。
【図3】参考例2で得られた生成物のNMRスペクトル
を示すグラフである。
【図4】参考例3で得られた生成物のNMRスペクトル
を示すグラフである。
【図5】実施例1〜4および比較例で得たシアニン色素
を用いた酸化亜鉛感光体薄膜の光電流測定結果を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 5/09 101 8305−2H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1): 【化1】 〔式中、R1 は、水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基、置換基を有することのあるフェニル基または置換基
    を有することのあるフェノキシ基、R2 はアルキル基、
    アルケニル基またはカルボキシアルキル基、X- はCH
    3(CH2)n SO3 - 、CH3(CH2)n COO- または 【化2】 (式中、nは3以上の整数、R3 はアルキル基であ
    る。)、mは0〜3の整数である。〕で表されるシアニ
    ン色素。
JP3220619A 1991-08-30 1991-08-30 シアニン色素 Pending JPH0559291A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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