JPH0560454B2 - - Google Patents
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- JPH0560454B2 JPH0560454B2 JP60277987A JP27798785A JPH0560454B2 JP H0560454 B2 JPH0560454 B2 JP H0560454B2 JP 60277987 A JP60277987 A JP 60277987A JP 27798785 A JP27798785 A JP 27798785A JP H0560454 B2 JPH0560454 B2 JP H0560454B2
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はアクリル系モノマーの製造方法に関
し、更に詳しくは高品位のアクリル系モノマーを
高収率で得る方法に関する。 本発明によつて得られるアクリル系モノマーは
産業排水、生活排水の処理に用いるカチオン系高
分子凝集剤、中性抄紙の歩留向上剤、帯電防止
剤、染色改良剤、土壌改良剤、紙力増強剤などの
原料として用いられる。 (従来の技術) 本発明のアクリル系モノマーの製造方法に関
し、従来技術として例えば特開昭57−82350号記
載の方法がある。この方法はビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸エステル−2をア
ルコール溶液として加えたアルカリ金属のアルコ
ラートの存在下でアンモニア又は一級アミン又は
二級アミンと反応せしめてアミド化するものであ
り、このアミド化物から系内のアルコラートを鉱
酸等で失活せしめた後、熱分解し精留を経てアク
リル系モノマーを得ることができる。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記の方法において用いるビシ
クロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸エ
ステル−2(以下単にエステルアダクトという。)
は吸湿性であり、水分を含んだものとアミン系化
合物とを反応させてビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
テン−5−カルボン酸アミド−2を製造すると触
媒が加水分解して失活するから反応に用いる上記
エステル、アンモニア、アミン、溶媒等の原料は
使用前によく脱水し、且つ水分が侵入しないよう
に保たれることが望ましいと指摘している。 しかしながら、エステルアダクトは空気中の水
分を吸湿して容易に0.3%以上の水分となるため
指摘のようによく脱水した原料を用いても反応容
器に投入する際に吸収する程度の水分によつても
以下に述べるような欠点を有することがわかつ
た。 すなわち、 1 エステルアダクトは、アミン系化合物と反応
する際、系内に水分が存在するとその水分によ
つて容易に加水分解してビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸(以下単にアク
リル酸アダクトという)を副生する。このアク
リル酸アダクトは次の熱分解工程によりアクリ
ル酸に変化するが、このアクリル酸はアニオン
性であり本発明の方法により製造されるアニオ
ン性のアクリル系モノマーの重合を阻害し、高
重合度のポリマーを得るために支障となる。し
かし、アクリル系モノマーとアクリル酸とは沸
点や揮発度などの物性値が近似しているため、
精留で分離するのがきわめて困難であり、実用
性のある品質水準のポリマーを得るにはモノマ
ー中のアクリル酸許容限度0.05%以下に抑える
必要があり、このためには精留を多数回反復す
る必要があり、多くの時間が必要であり、更に
反復に伴なつて重合物その他の発生によりロス
が生じ、収率が著しく低下するという欠点が生
じる。 2 又前記1に示したように水分を含有した状態
で反応が開始する場合、この反応に併用する触
媒が水と等モル量失活してしまうため、反応を
進めるためには含水量に相当する分だけ余分に
触媒を必要とするが、触媒量が多いと反応終了
後鉱酸で中和した際生成する塩が多くなり、こ
の塩が後の熱分解工程で支障を生ずる。即ち、
反応した液を熱分解の蒸発缶へ送る送液ポンプ
が詰りやすくなり、蒸発缶のよごれが多くなつ
て熱効率が悪くなり、更に熱量の過剰供給によ
り重合物が多く収率が低下するという欠点が生
じる。 3 又反応系に水分が多く存在すると、理由は明
らかではないが、反応系が石綿状の不均一系に
なり易く反応の進行を著しく妨げるという欠点
を有する。 以上のようにエステルアダクトが吸湿性である
ため、十分脱水したものを使用しても操作中に吸
湿してやはり水分の存在による欠点を防ぐことは
できない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは前記の欠点を解消するため、鋭意
検討した結果、エステルアダクト、アミノ化合物
を反応前に加熱、減圧下に還流してエステルアダ
クトの水分を0.08重量%にした後アミノ化合物を
添加して反応させることによりアクリル酸アダク
トの含量が著しく少く、その結果不純物であるア
クリル酸が少く、かつ収率よくアクリル系モノマ
ーを得ることが出来ることを見い出し、本発明に
到達したものである。 すなわち、本発明は、 (イ) 一般式〔〕で表わされるエステルアダクト
と、一般式〔〕又は〔′〕で表わされるア
ミノ化合物とを反応せしめて、まず一般式
〔〕又は(′)で表わされるアクリル系アダ
クトを得、さらにこれを熱分解、精留を行つて
一般式〔〕又は〔′〕で表わされるアクリ
ル系モノマーを製造するに際し、反応容器内で
反応前にエステルアダクト〔〕及びアミノ化
合物〔〕又は〔′〕の水分率を0.08重量%
以下に脱水した後、触媒を添加し、更に還流し
ながら反応せしめることを特徴とする高品位、
且、高収率でアクリル系モノマーを製造する方
法である。 但し Xは−CH2−基又は酸素原子 Yは−OH又は−NH2基 Zは酸素原子又は−NH2−基 nは1〜4の自然数 R1,R2はC1〜C3のアルキル基又は水素原子 前記のエステルアダクト〔〕としては例えば
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン
酸メチル−2,7−エポキシビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル−2が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。 又、前記のアミノ化合物〔〕又は〔′〕と
しては例えばモノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジメチルアミノメチルアミン、ジメチルアミ
ノエタノール、ジメチルアミノプロピルアミン、
ジエチルアミン、モノプロピルアミン、モノメチ
ルアミノブチルアミンなどが挙げられるがこれに
限定されるものではない。 本発明において用いられる反応容器としては精
留装置を備えた容器が用いられる。反応前、反応
容器内において、エステルアダクト〔〕は真空
度300〜10Torr、還流比5/1〜20/1の範囲と
なるよう適宜加熱することにより、水分が0.08重
量%以下になるまで精留脱水される。更にこの脱
水後所定量のアミノ化合物〔〕又は〔′〕を
添加した後前記と同様にして反応容器内の水分が
0.08%以下になるまで精留脱水を行なう。このと
きエステルアダクト〔〕とアミノ化合物〔〕
又は〔′〕とを同時に仕込み、精留脱水しても
よい。 これらの主原料を精留脱水した後、反応容器内
に水分が浸入しないように、反応触媒としてソヂ
ウムメチラート等のアルカリ金属アルコラートを
減圧吸引等の方法で添加し、反応を開始する。 反応触媒は通常無水アルコール溶液が用いら
れ、添加量はエステルアダクト〔〕に対して
0.5〜20モル%が好ましい。 反応は、エステルアダクト〔〕、アミノ化合
物〔〕又は〔′〕の種類により若干異なるが
10〜150℃の範囲で、10〜300Torr、還流比は反
応中に副生するアルコールを系外に抜くことが出
来るよう適宜調節する。反応によつて得られるア
クリル系アダクト〔〕又は〔′〕としてはビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,N−ジ
メチルカルボン酸アミド−2,7−エポキシビシ
クロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,N−ジメ
チルカルボン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N−モノメチルカルボン酸ア
ミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5
−N−(N′,N′−ジメチルアミノメチル)カルボ
ン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテ
ン−5−N,N−ジメチルアミノエチルカルボン
酸エステル−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテ
ン−5−N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N,N−ジエチルカルボン酸
アミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−
5−N−モノプロピルカルボン酸アミド−2、ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N−(N′−
モノメチルアミノブチル)カルボン酸アミド−2
などが得られる。反応後、アクリル系アダクト
〔〕又は〔′〕は反応後を直接蒸留することに
より精製して取り出すことが出来るが、望ましく
は残存・触媒を硫酸等の鉱酸か、酢酸等の有機酸
で中和するか、又はイオン交換樹脂で除いた後蒸
留等の精製取り出し操作を行なう方が良い。 得られたアクリル系アダクト〔〕又は〔′〕
は、200〜500℃程度の温度で熱分解を行ない、
〔〕又は〔′〕のアクリル系モノマーを得る。
熱交換の方法は特に限定されるものではないが、
例えばガラス、ステンレス、磁製のラツシヒリン
グ等を必要に応じて充填した加熱管に、加熱気化
させたアクリル系アダクト〔〕又は〔′〕の
蒸気をそのまま通す方法が挙げられる。次いで精
留工程において純粋なアクリル系モノマー〔〕
又は〔′〕を得る。得られたアクリル系モノマ
ーとしてはN,N−ジメチルアクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアク
リルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−
メチルアミノブチルアクリルアミドなどがある。 (作用及び効果) 本発明の方法によれば、反応前に反応容器内で
原料に含まれる水分を従来の方法では実現出来な
い0.08重量%以下に減少させることにより、中間
生成品であるアクリル系アダクトに含まれる不純
物アクリル酸アダクトの量を著しく少くできたた
め、これを熱分解して得られるアクリル系モノマ
ーに含まれるアクリル酸の含量も少なくなり精製
工程において産業用として希望されている純度水
準99.5%以上の品質も少い精留回数により達成が
可能であり、これにより収率の低下も少ない。 更に原料中の水分が少ないため、反応系に石綿
状物の発生が殆んどなく反応が円滑にすすみ、且
必要とする触媒の量が少なくなる為、反応後生ず
る塩類の生成が少ない為工程中の送液が円滑に行
なわれる。 (実施例) 以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に
説明するが本発明はこれらの実施例によつて限定
されるものではない。 (実施例 1) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1530.5Kg仕込み、釜温82〜95℃、真空度
113〜24Torr、還流比9/1の条件で脱水を
24Hr行い、その後にジメチルアミノプロピルア
ミン1120Kgを追加して同じ条件で脱水をさらに
15Hr行なつた。脱水後の反応系内の水分は0.02
%であつた。その後、触媒として28%濃度のソジ
ウムメチラートのメタノール溶液を35Kg(エステ
ルアダクトに対し1.8モル%)仕込み、反応を開
始した。反応は釜温75〜100℃、真空度200Torr、
還流比3/1で24Hr行なつた(反応率100%)。
反応後、70℃まで冷却した後、50%硫酸18.2Kg添
加して触媒を中和した。その後、釜温80〜100℃、
真空度200〜6Torr、還流比3/1〜9/1で残
ジメチルアミノプロピルアミンを留去、精製して
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N−
(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)カルボン酸
アミド−2を2210Kg(収率99%)得た。生成物中
のアクリル酸アダクトの含有率は0.1%であつた。 得られたビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5
−N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)カル
ボン酸アミド−2に重合禁止剤フエノチアジン
1000ppmを添加した溶液を26Kg/Hrの供給速度
で蒸発缶に供給し、真空度60Torrで230〜240℃
に加熱して蒸発気化せしめたアクリル系アダクト
を、ラツシヒリングを充填し370〜390℃に加熱し
た90容積の熱分解塔に通して熱分解を行なつ
た。その結果、粗なN,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドを1574Kg(純分95.7%、熱分
解効率97%)を得て、アクリル酸の含量は0.08%
であつた。 引き続き、得られた粗なN,N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミドに重合禁止剤フエノチ
アジン5000ppmを添加して500蒸発缶に仕込み、
ポールリングを充填した精留塔により5Torrの減
圧で精留を行いN,N−ジメチルアミノプロピル
アクリルアミドを1400Kg(純分99.7%、精留収率
89%)を得た。アクリル酸の含量は0.02%であつ
た。 (実施例 2) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1850Kg、ジメチルアミノエタノール1410Kg
を仕込み釜温を85〜90℃、真空度200〜40Torr、
還流比9/1の条件で脱水を24Hr行なつた。脱
水後の反応系内の水分は0.02%であつた。その
後、触媒として28%濃度のソジウムメチラートの
メタノール溶液を34Kg(エステルアダクトに対し
1.4mol%)仕込み、反応を開始した。反応は釜
温60〜100℃、真空度200〜31Torr、還流比1/
1〜全還流で24Hr行なつた(反応率87.7%)。そ
の後、釜温112〜120℃、真空度20〜4Torr、還流
比1/1で残ジメチルアミノエタノール等の低沸
物を除去した後、釜温130℃、5Torrで単蒸留し
て粗ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,
N−ジメチルアミノエチルカルボン酸エステル−
2を2547Kg(収率93%)得た。生成物中のアクリ
ル酸アダクトの含有率は0.05%であつた。 実施例1と同じ装置を用い、同じ方法で熱分解
を行なつた。供給量30Kg/Hr、蒸発缶温度125〜
130℃、真空度60Torr、熱分解塔温度300〜350℃
の条件で粗なN,N−ジメチルアミノエチルアク
リレートを1785Kg(純分93%、熱分解効率95%)
を得て、アクリル酸含量は0.04%であつた。 引き続き実施例1と同じ装置を用いて精留を行
いN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートを
1600Kg(純分99.8%、精留収率90%)を得てアク
リル酸の含量は0.01%であつた。 (実施例 3) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1486Kg仕込み釜温を85〜90℃、真空度200
〜40Torr、還流比9/1の条件で脱水を24Hr行
なつた。脱水後の反応系内の水分は0.02%であつ
た。その後、液化したジメチルアミン472Kgを仕
込み、次いで触媒として28%濃度のソジウムメチ
ラートのメタノール溶液を85Kg(エステルアダク
トに対し4.5mol%)仕込み、反応を開始した。
反応は釜温80〜100℃、真空度200Torr、還流比
1/3で24Hr行なつた(反応率95.0%)。その後
釜温80〜100℃、真空度200〜4Torr、還流比1/
1で低沸物を除去した後、釜温90〜120℃、真空
度3〜4Torrで単蒸留してビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N,N−ジメチルカルボン酸
アミド−2を920Kg(収率95%)得た。生成物中
のアクリル酸アダクトの含有率は0.04%であつ
た。 実施例1と同じ装置を用い、同じ方法で熱分解
を行なつた。供給量30Kg/Hr、蒸発缶温度80℃、
真空度60Torr、熱分解塔温度300〜360℃の条件
で粗なN,N−ジメチルアクリルアミドを590Kg
(純分84%、熱分解効率90%)を得てアクリル酸
含量は0.02%であつた。 引き続き実施例1と同じ装置を用いて精留を行
いN,N−ジメチルアクリルアミドを442Kg(純
分99.8%、精留収率75%)を得てアクリル酸の含
量は0.01%であつた。 (比較例 1) 実施例1と同じ装置、同じ仕込量で反応前の脱
水を行なわないでアクリル系アダクト化反応を行
なつた。その結果系内の水分が0.9%であつた。
触媒が失活して反応しないため触媒を追加して計
350Kg(エチルアダクトに対し18モル%、実施例
1に対して10倍)使用した。反応は系内が石綿状
の不均一溶液になり、メタノールの流出(反応の
進行)は遅かつた。収量は2100Kg(収率94%)で
生成物中のアクリル酸アダクトの含有率は1.3%
であつた。 この液を熱分解へ送液する際ストレーナーを通
過させるが、このとき大量の芒硝がストレーナー
につまり、通液がわるくなつたので、途中芒硝を
除去した後再び送液を行なつた。 引き続いて実施例1と同じ装置、同じ方法で熱
分解を行ない粗なN,N−ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミドを1500Kg(純分85%、熱分解効
率90%)を得てアクリル酸含量は1.0%であつた。 熱分解終了後蒸発缶には著量の芒硝が蓄積して
いた。 引き続いて実施例1と同じ装置、同じ方法で精
留を行い、N,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミドを1320Kg(純分95.5%、精留収率88
%)を得てアクリル酸の含量は0.5%であつた。 以上のように精留収率を実施例1と同程度にす
ると純分が低く、アクリル酸含量が多いため、上
記で得られた精製物(純分95.5%、アクリル酸の
含量0.5%)を上記の精留条件で精製し、純分
99.3%、アクリル酸含量0.09%のN,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド780Kgを得た。
この得られた精製物を更に同様にして精製し、純
分99.5%、アクリル酸0.03%のN,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド620Kgを得た。こ
のものの品質は実施例1のものよりやや劣る程度
のものとなつたが以上の3回の精留による全精留
収率はわずか41%となり、実施例1の89%に比
べ、著しく実用性に欠けるものであつた。 (比較例 2) 反応前の系内水分を0.2%まで脱水して触媒量
70Kgとした以外は実施例1と全く同様に反応を行
なつたところ収率96%でアクリル系アダクトを得
て、アクリル酸アダクトの含量は0.5%であつた。 反応液には、比較例1の場合に比べ低度ではあ
つたが石綿状物が発生していた。 次いで熱分解工程への送液途中でストレーナー
詰りがあり、送液が円滑には進行しなかつた。 熱分解では純分89%、熱分解効率93%で1550Kg
得て、アクリル酸の含量は0.3%であつた。次の
精留ではN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドを1395Kg(純分96.1%、精留収率90%)
を得てアクリル酸の含量は0.2%であつた。 (比較例 3) 実施例1において、ビシクロ〔2,2,1〕ヘ
プテン−5−カルボン酸メチル−2とジメチルア
ミノプロピルアミンを別々に0.08%まで脱水し、
別々にストアータンクに貯蔵し、その後仕込ん
だ。反応容器に仕込んだ後の水分は0.3%にも増
加していた。触媒量100Kgで反応を行ない収率95
%でアクリル酸アダクトを得て、アクリル酸アダ
クトの含量は0.9%であつた。 反応液には比較例の場合に比べ低度ではあつた
がかなりの石綿状物が発生し、液の均一性、攪拌
を妨げていた。 次いで熱分解工程への送液途中で、触媒を中和
して発生した芒硝によるストレーナー詰りがかな
りひどく、送液が困難であつた。 熱分解では純分87%、熱分解効率92%で1500Kg
得て、アクリル酸の含量は0.5%であつた。次の
精留ではN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドを1335Kg(純分96.5%、精留収率89%)
を得てアクリル酸の含量は0.2%であつた。
し、更に詳しくは高品位のアクリル系モノマーを
高収率で得る方法に関する。 本発明によつて得られるアクリル系モノマーは
産業排水、生活排水の処理に用いるカチオン系高
分子凝集剤、中性抄紙の歩留向上剤、帯電防止
剤、染色改良剤、土壌改良剤、紙力増強剤などの
原料として用いられる。 (従来の技術) 本発明のアクリル系モノマーの製造方法に関
し、従来技術として例えば特開昭57−82350号記
載の方法がある。この方法はビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸エステル−2をア
ルコール溶液として加えたアルカリ金属のアルコ
ラートの存在下でアンモニア又は一級アミン又は
二級アミンと反応せしめてアミド化するものであ
り、このアミド化物から系内のアルコラートを鉱
酸等で失活せしめた後、熱分解し精留を経てアク
リル系モノマーを得ることができる。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前記の方法において用いるビシ
クロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸エ
ステル−2(以下単にエステルアダクトという。)
は吸湿性であり、水分を含んだものとアミン系化
合物とを反応させてビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
テン−5−カルボン酸アミド−2を製造すると触
媒が加水分解して失活するから反応に用いる上記
エステル、アンモニア、アミン、溶媒等の原料は
使用前によく脱水し、且つ水分が侵入しないよう
に保たれることが望ましいと指摘している。 しかしながら、エステルアダクトは空気中の水
分を吸湿して容易に0.3%以上の水分となるため
指摘のようによく脱水した原料を用いても反応容
器に投入する際に吸収する程度の水分によつても
以下に述べるような欠点を有することがわかつ
た。 すなわち、 1 エステルアダクトは、アミン系化合物と反応
する際、系内に水分が存在するとその水分によ
つて容易に加水分解してビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸(以下単にアク
リル酸アダクトという)を副生する。このアク
リル酸アダクトは次の熱分解工程によりアクリ
ル酸に変化するが、このアクリル酸はアニオン
性であり本発明の方法により製造されるアニオ
ン性のアクリル系モノマーの重合を阻害し、高
重合度のポリマーを得るために支障となる。し
かし、アクリル系モノマーとアクリル酸とは沸
点や揮発度などの物性値が近似しているため、
精留で分離するのがきわめて困難であり、実用
性のある品質水準のポリマーを得るにはモノマ
ー中のアクリル酸許容限度0.05%以下に抑える
必要があり、このためには精留を多数回反復す
る必要があり、多くの時間が必要であり、更に
反復に伴なつて重合物その他の発生によりロス
が生じ、収率が著しく低下するという欠点が生
じる。 2 又前記1に示したように水分を含有した状態
で反応が開始する場合、この反応に併用する触
媒が水と等モル量失活してしまうため、反応を
進めるためには含水量に相当する分だけ余分に
触媒を必要とするが、触媒量が多いと反応終了
後鉱酸で中和した際生成する塩が多くなり、こ
の塩が後の熱分解工程で支障を生ずる。即ち、
反応した液を熱分解の蒸発缶へ送る送液ポンプ
が詰りやすくなり、蒸発缶のよごれが多くなつ
て熱効率が悪くなり、更に熱量の過剰供給によ
り重合物が多く収率が低下するという欠点が生
じる。 3 又反応系に水分が多く存在すると、理由は明
らかではないが、反応系が石綿状の不均一系に
なり易く反応の進行を著しく妨げるという欠点
を有する。 以上のようにエステルアダクトが吸湿性である
ため、十分脱水したものを使用しても操作中に吸
湿してやはり水分の存在による欠点を防ぐことは
できない。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らは前記の欠点を解消するため、鋭意
検討した結果、エステルアダクト、アミノ化合物
を反応前に加熱、減圧下に還流してエステルアダ
クトの水分を0.08重量%にした後アミノ化合物を
添加して反応させることによりアクリル酸アダク
トの含量が著しく少く、その結果不純物であるア
クリル酸が少く、かつ収率よくアクリル系モノマ
ーを得ることが出来ることを見い出し、本発明に
到達したものである。 すなわち、本発明は、 (イ) 一般式〔〕で表わされるエステルアダクト
と、一般式〔〕又は〔′〕で表わされるア
ミノ化合物とを反応せしめて、まず一般式
〔〕又は(′)で表わされるアクリル系アダ
クトを得、さらにこれを熱分解、精留を行つて
一般式〔〕又は〔′〕で表わされるアクリ
ル系モノマーを製造するに際し、反応容器内で
反応前にエステルアダクト〔〕及びアミノ化
合物〔〕又は〔′〕の水分率を0.08重量%
以下に脱水した後、触媒を添加し、更に還流し
ながら反応せしめることを特徴とする高品位、
且、高収率でアクリル系モノマーを製造する方
法である。 但し Xは−CH2−基又は酸素原子 Yは−OH又は−NH2基 Zは酸素原子又は−NH2−基 nは1〜4の自然数 R1,R2はC1〜C3のアルキル基又は水素原子 前記のエステルアダクト〔〕としては例えば
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン
酸メチル−2,7−エポキシビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル−2が挙げ
られるが、これらに限定されるものではない。 又、前記のアミノ化合物〔〕又は〔′〕と
しては例えばモノメチルアミン、ジメチルアミ
ン、ジメチルアミノメチルアミン、ジメチルアミ
ノエタノール、ジメチルアミノプロピルアミン、
ジエチルアミン、モノプロピルアミン、モノメチ
ルアミノブチルアミンなどが挙げられるがこれに
限定されるものではない。 本発明において用いられる反応容器としては精
留装置を備えた容器が用いられる。反応前、反応
容器内において、エステルアダクト〔〕は真空
度300〜10Torr、還流比5/1〜20/1の範囲と
なるよう適宜加熱することにより、水分が0.08重
量%以下になるまで精留脱水される。更にこの脱
水後所定量のアミノ化合物〔〕又は〔′〕を
添加した後前記と同様にして反応容器内の水分が
0.08%以下になるまで精留脱水を行なう。このと
きエステルアダクト〔〕とアミノ化合物〔〕
又は〔′〕とを同時に仕込み、精留脱水しても
よい。 これらの主原料を精留脱水した後、反応容器内
に水分が浸入しないように、反応触媒としてソヂ
ウムメチラート等のアルカリ金属アルコラートを
減圧吸引等の方法で添加し、反応を開始する。 反応触媒は通常無水アルコール溶液が用いら
れ、添加量はエステルアダクト〔〕に対して
0.5〜20モル%が好ましい。 反応は、エステルアダクト〔〕、アミノ化合
物〔〕又は〔′〕の種類により若干異なるが
10〜150℃の範囲で、10〜300Torr、還流比は反
応中に副生するアルコールを系外に抜くことが出
来るよう適宜調節する。反応によつて得られるア
クリル系アダクト〔〕又は〔′〕としてはビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,N−ジ
メチルカルボン酸アミド−2,7−エポキシビシ
クロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,N−ジメ
チルカルボン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N−モノメチルカルボン酸ア
ミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5
−N−(N′,N′−ジメチルアミノメチル)カルボ
ン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテ
ン−5−N,N−ジメチルアミノエチルカルボン
酸エステル−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテ
ン−5−N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボン酸アミド−2、ビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N,N−ジエチルカルボン酸
アミド−2、ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−
5−N−モノプロピルカルボン酸アミド−2、ビ
シクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N−(N′−
モノメチルアミノブチル)カルボン酸アミド−2
などが得られる。反応後、アクリル系アダクト
〔〕又は〔′〕は反応後を直接蒸留することに
より精製して取り出すことが出来るが、望ましく
は残存・触媒を硫酸等の鉱酸か、酢酸等の有機酸
で中和するか、又はイオン交換樹脂で除いた後蒸
留等の精製取り出し操作を行なう方が良い。 得られたアクリル系アダクト〔〕又は〔′〕
は、200〜500℃程度の温度で熱分解を行ない、
〔〕又は〔′〕のアクリル系モノマーを得る。
熱交換の方法は特に限定されるものではないが、
例えばガラス、ステンレス、磁製のラツシヒリン
グ等を必要に応じて充填した加熱管に、加熱気化
させたアクリル系アダクト〔〕又は〔′〕の
蒸気をそのまま通す方法が挙げられる。次いで精
留工程において純粋なアクリル系モノマー〔〕
又は〔′〕を得る。得られたアクリル系モノマ
ーとしてはN,N−ジメチルアクリルアミド、N
−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノ
プロピルアクリルアミド、N,N−ジエチルアク
リルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−
メチルアミノブチルアクリルアミドなどがある。 (作用及び効果) 本発明の方法によれば、反応前に反応容器内で
原料に含まれる水分を従来の方法では実現出来な
い0.08重量%以下に減少させることにより、中間
生成品であるアクリル系アダクトに含まれる不純
物アクリル酸アダクトの量を著しく少くできたた
め、これを熱分解して得られるアクリル系モノマ
ーに含まれるアクリル酸の含量も少なくなり精製
工程において産業用として希望されている純度水
準99.5%以上の品質も少い精留回数により達成が
可能であり、これにより収率の低下も少ない。 更に原料中の水分が少ないため、反応系に石綿
状物の発生が殆んどなく反応が円滑にすすみ、且
必要とする触媒の量が少なくなる為、反応後生ず
る塩類の生成が少ない為工程中の送液が円滑に行
なわれる。 (実施例) 以下に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に
説明するが本発明はこれらの実施例によつて限定
されるものではない。 (実施例 1) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1530.5Kg仕込み、釜温82〜95℃、真空度
113〜24Torr、還流比9/1の条件で脱水を
24Hr行い、その後にジメチルアミノプロピルア
ミン1120Kgを追加して同じ条件で脱水をさらに
15Hr行なつた。脱水後の反応系内の水分は0.02
%であつた。その後、触媒として28%濃度のソジ
ウムメチラートのメタノール溶液を35Kg(エステ
ルアダクトに対し1.8モル%)仕込み、反応を開
始した。反応は釜温75〜100℃、真空度200Torr、
還流比3/1で24Hr行なつた(反応率100%)。
反応後、70℃まで冷却した後、50%硫酸18.2Kg添
加して触媒を中和した。その後、釜温80〜100℃、
真空度200〜6Torr、還流比3/1〜9/1で残
ジメチルアミノプロピルアミンを留去、精製して
ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N−
(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)カルボン酸
アミド−2を2210Kg(収率99%)得た。生成物中
のアクリル酸アダクトの含有率は0.1%であつた。 得られたビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5
−N−(N′,N′−ジメチルアミノプロピル)カル
ボン酸アミド−2に重合禁止剤フエノチアジン
1000ppmを添加した溶液を26Kg/Hrの供給速度
で蒸発缶に供給し、真空度60Torrで230〜240℃
に加熱して蒸発気化せしめたアクリル系アダクト
を、ラツシヒリングを充填し370〜390℃に加熱し
た90容積の熱分解塔に通して熱分解を行なつ
た。その結果、粗なN,N−ジメチルアミノプロ
ピルアクリルアミドを1574Kg(純分95.7%、熱分
解効率97%)を得て、アクリル酸の含量は0.08%
であつた。 引き続き、得られた粗なN,N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミドに重合禁止剤フエノチ
アジン5000ppmを添加して500蒸発缶に仕込み、
ポールリングを充填した精留塔により5Torrの減
圧で精留を行いN,N−ジメチルアミノプロピル
アクリルアミドを1400Kg(純分99.7%、精留収率
89%)を得た。アクリル酸の含量は0.02%であつ
た。 (実施例 2) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1850Kg、ジメチルアミノエタノール1410Kg
を仕込み釜温を85〜90℃、真空度200〜40Torr、
還流比9/1の条件で脱水を24Hr行なつた。脱
水後の反応系内の水分は0.02%であつた。その
後、触媒として28%濃度のソジウムメチラートの
メタノール溶液を34Kg(エステルアダクトに対し
1.4mol%)仕込み、反応を開始した。反応は釜
温60〜100℃、真空度200〜31Torr、還流比1/
1〜全還流で24Hr行なつた(反応率87.7%)。そ
の後、釜温112〜120℃、真空度20〜4Torr、還流
比1/1で残ジメチルアミノエタノール等の低沸
物を除去した後、釜温130℃、5Torrで単蒸留し
て粗ビシクロ〔2,2,1〕ヘプテン−5−N,
N−ジメチルアミノエチルカルボン酸エステル−
2を2547Kg(収率93%)得た。生成物中のアクリ
ル酸アダクトの含有率は0.05%であつた。 実施例1と同じ装置を用い、同じ方法で熱分解
を行なつた。供給量30Kg/Hr、蒸発缶温度125〜
130℃、真空度60Torr、熱分解塔温度300〜350℃
の条件で粗なN,N−ジメチルアミノエチルアク
リレートを1785Kg(純分93%、熱分解効率95%)
を得て、アクリル酸含量は0.04%であつた。 引き続き実施例1と同じ装置を用いて精留を行
いN,N−ジメチルアミノエチルアクリレートを
1600Kg(純分99.8%、精留収率90%)を得てアク
リル酸の含量は0.01%であつた。 (実施例 3) 精留装置を備えた反応容器(5m3)にビシクロ
〔2,2,1〕ヘプテン−5−カルボン酸メチル
−2を1486Kg仕込み釜温を85〜90℃、真空度200
〜40Torr、還流比9/1の条件で脱水を24Hr行
なつた。脱水後の反応系内の水分は0.02%であつ
た。その後、液化したジメチルアミン472Kgを仕
込み、次いで触媒として28%濃度のソジウムメチ
ラートのメタノール溶液を85Kg(エステルアダク
トに対し4.5mol%)仕込み、反応を開始した。
反応は釜温80〜100℃、真空度200Torr、還流比
1/3で24Hr行なつた(反応率95.0%)。その後
釜温80〜100℃、真空度200〜4Torr、還流比1/
1で低沸物を除去した後、釜温90〜120℃、真空
度3〜4Torrで単蒸留してビシクロ〔2,2,
1〕ヘプテン−5−N,N−ジメチルカルボン酸
アミド−2を920Kg(収率95%)得た。生成物中
のアクリル酸アダクトの含有率は0.04%であつ
た。 実施例1と同じ装置を用い、同じ方法で熱分解
を行なつた。供給量30Kg/Hr、蒸発缶温度80℃、
真空度60Torr、熱分解塔温度300〜360℃の条件
で粗なN,N−ジメチルアクリルアミドを590Kg
(純分84%、熱分解効率90%)を得てアクリル酸
含量は0.02%であつた。 引き続き実施例1と同じ装置を用いて精留を行
いN,N−ジメチルアクリルアミドを442Kg(純
分99.8%、精留収率75%)を得てアクリル酸の含
量は0.01%であつた。 (比較例 1) 実施例1と同じ装置、同じ仕込量で反応前の脱
水を行なわないでアクリル系アダクト化反応を行
なつた。その結果系内の水分が0.9%であつた。
触媒が失活して反応しないため触媒を追加して計
350Kg(エチルアダクトに対し18モル%、実施例
1に対して10倍)使用した。反応は系内が石綿状
の不均一溶液になり、メタノールの流出(反応の
進行)は遅かつた。収量は2100Kg(収率94%)で
生成物中のアクリル酸アダクトの含有率は1.3%
であつた。 この液を熱分解へ送液する際ストレーナーを通
過させるが、このとき大量の芒硝がストレーナー
につまり、通液がわるくなつたので、途中芒硝を
除去した後再び送液を行なつた。 引き続いて実施例1と同じ装置、同じ方法で熱
分解を行ない粗なN,N−ジメチルアミノプロピ
ルアクリルアミドを1500Kg(純分85%、熱分解効
率90%)を得てアクリル酸含量は1.0%であつた。 熱分解終了後蒸発缶には著量の芒硝が蓄積して
いた。 引き続いて実施例1と同じ装置、同じ方法で精
留を行い、N,N−ジメチルアミノプロピルアク
リルアミドを1320Kg(純分95.5%、精留収率88
%)を得てアクリル酸の含量は0.5%であつた。 以上のように精留収率を実施例1と同程度にす
ると純分が低く、アクリル酸含量が多いため、上
記で得られた精製物(純分95.5%、アクリル酸の
含量0.5%)を上記の精留条件で精製し、純分
99.3%、アクリル酸含量0.09%のN,N−ジメチ
ルアミノプロピルアクリルアミド780Kgを得た。
この得られた精製物を更に同様にして精製し、純
分99.5%、アクリル酸0.03%のN,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド620Kgを得た。こ
のものの品質は実施例1のものよりやや劣る程度
のものとなつたが以上の3回の精留による全精留
収率はわずか41%となり、実施例1の89%に比
べ、著しく実用性に欠けるものであつた。 (比較例 2) 反応前の系内水分を0.2%まで脱水して触媒量
70Kgとした以外は実施例1と全く同様に反応を行
なつたところ収率96%でアクリル系アダクトを得
て、アクリル酸アダクトの含量は0.5%であつた。 反応液には、比較例1の場合に比べ低度ではあ
つたが石綿状物が発生していた。 次いで熱分解工程への送液途中でストレーナー
詰りがあり、送液が円滑には進行しなかつた。 熱分解では純分89%、熱分解効率93%で1550Kg
得て、アクリル酸の含量は0.3%であつた。次の
精留ではN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドを1395Kg(純分96.1%、精留収率90%)
を得てアクリル酸の含量は0.2%であつた。 (比較例 3) 実施例1において、ビシクロ〔2,2,1〕ヘ
プテン−5−カルボン酸メチル−2とジメチルア
ミノプロピルアミンを別々に0.08%まで脱水し、
別々にストアータンクに貯蔵し、その後仕込ん
だ。反応容器に仕込んだ後の水分は0.3%にも増
加していた。触媒量100Kgで反応を行ない収率95
%でアクリル酸アダクトを得て、アクリル酸アダ
クトの含量は0.9%であつた。 反応液には比較例の場合に比べ低度ではあつた
がかなりの石綿状物が発生し、液の均一性、攪拌
を妨げていた。 次いで熱分解工程への送液途中で、触媒を中和
して発生した芒硝によるストレーナー詰りがかな
りひどく、送液が困難であつた。 熱分解では純分87%、熱分解効率92%で1500Kg
得て、アクリル酸の含量は0.5%であつた。次の
精留ではN,N−ジメチルアミノプロピルアクリ
ルアミドを1335Kg(純分96.5%、精留収率89%)
を得てアクリル酸の含量は0.2%であつた。
【表】
以上のように、比較例のように反応前の原料の
水分率が通常の取扱いでは自動的に吸湿してしま
す水準:0.08重量%以上であると、中間生成物に
は多量の副生物即ち、アクリル酸アダクトを副生
し、そのため熱分解後に著量のアクリル酸を含有
するため実施例と同程度の精製収率で精留した場
合には純分が低く、アクリル酸含有量が高いもの
となつた。これを実施例1と同程度の品質にする
ために精留を重ねると、収率が著しく低くなつて
しまうことが明らかである。
水分率が通常の取扱いでは自動的に吸湿してしま
す水準:0.08重量%以上であると、中間生成物に
は多量の副生物即ち、アクリル酸アダクトを副生
し、そのため熱分解後に著量のアクリル酸を含有
するため実施例と同程度の精製収率で精留した場
合には純分が低く、アクリル酸含有量が高いもの
となつた。これを実施例1と同程度の品質にする
ために精留を重ねると、収率が著しく低くなつて
しまうことが明らかである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (イ) 一般式[1]で表わされるエステルアダ
クトと、一般式[11]又は[11′]で表わされ
るアミノ化合物とを反応せしめてまず一般式
[111]又は[111′]で表わされるアクリル系ア
ダクトを得、更に(ロ)これを熱分解、精留を行つ
て化合物[IV]又は[IV′]で表わされるアク
リル系モノマーを製造するに際し、反応容器内
で反応前にエステルアダクト[1]及びアミノ
化合物[11]又は[11′]の水分率を0.08重量
%以下に脱水した後、触媒を添加し、更に還流
しながら反応せしめることを特徴とする高品位
のアクリル系モノマーを高収率で製造する方
法。 (1) 但し Xは−CH2−基又は酸素原子 Yは−OH又は−NH2基 Zは酸素原子又は−NH−基 nは1〜4の自然数 R1,R2はC1〜C3のアルキル基又は水素原子
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60277987A JPS62138455A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | アクリル系モノマ−の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60277987A JPS62138455A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | アクリル系モノマ−の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62138455A JPS62138455A (ja) | 1987-06-22 |
| JPH0560454B2 true JPH0560454B2 (ja) | 1993-09-02 |
Family
ID=17591046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60277987A Granted JPS62138455A (ja) | 1985-12-12 | 1985-12-12 | アクリル系モノマ−の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62138455A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2971449B2 (ja) * | 1997-07-31 | 1999-11-08 | 松下電子工業株式会社 | 半導体装置、その製造方法及び半導体装置のリードフレーム |
| EP0895287A3 (en) | 1997-07-31 | 2006-04-05 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Semiconductor device and lead frame for the same |
| JP4618853B2 (ja) * | 2000-08-07 | 2011-01-26 | 株式会社興人 | 気相熱分解時の重合防止方法 |
| JP4963054B2 (ja) * | 2006-09-28 | 2012-06-27 | 株式会社興人 | アクリル系単量体 |
| JP5626838B2 (ja) * | 2010-02-17 | 2014-11-19 | Kjケミカルズ株式会社 | 高品位なn(n,n)−モノ(ジ)アルキルアクリルアミドの製造方法 |
-
1985
- 1985-12-12 JP JP60277987A patent/JPS62138455A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62138455A (ja) | 1987-06-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |