JPH0561066A - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JPH0561066A
JPH0561066A JP22026891A JP22026891A JPH0561066A JP H0561066 A JPH0561066 A JP H0561066A JP 22026891 A JP22026891 A JP 22026891A JP 22026891 A JP22026891 A JP 22026891A JP H0561066 A JPH0561066 A JP H0561066A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示の信頼性および表示の品位のいずれをも
向上可能な液晶表示パネルを実現すること。 【構成】 ガラス基板9の表面側で、モリブデンシリサ
イドからなる信号線2aは、その上に形成されたTFT
8のソース領域4に導電接続している。一方、ドレイン
領域7の下方には、信号線2aと同時形成された積み上
げ電極層21を有し、層間絶縁膜13を平坦化してい
る。ここで、ソース領域4は信号線2aの形成領域に沿
って拡張されており、信号線2aは、その拡張領域を上
層側に備えることによって冗長配線構造になっている。
また、画素電極6の端部6a,6bは画素領域1a,1
bの信号線2a,2bの上方位置にまで拡張されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示パネルに関し、
特に、そのマトリックスアレイの信号線の形成技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクッス型の液晶表示パ
ネルの技術は飛躍的に進歩しており、テレビなどからO
A機器向けの大型ディスプレイなどにも採用されていく
ものと期待されている。この液晶表示パネルに欠かせな
いマトリックスアレイの代表的な構造は、その平面図を
図14に示すように、垂直方向の信号線102a,10
2b・・・と、水平方向のゲート線103a,103b
・・・とが格子状に配線され、それらの間に各画素領域
101a,101b・・が形成されている。例えば、画
素領域101aにおいては、信号線102aが導電接続
するソース領域104、ゲート線103aが導電接続す
るゲート電極105、および画素電極106が導電接続
するドレイン領域107によって、TFT(薄膜トラン
ジスタ)108が形成されている。ここで、画素電極1
06は、ITOからなる透明電極であって、画素領域1
01aの内側領域に形成されている。このTFT108
の断面構造は、図15に示すように、透明なガラス基板
109の表面側の多結晶シリコン層110には、チャネ
ル領域111を除いて、ソース領域104およびドレイ
ン領域107が形成されている。さらに、TFT108
の表面側には層間絶縁膜112が形成されており、その
接続孔112a,112bを介して、信号線102aは
ソース領域104に、画素電極106はドレイン領域1
07にそれぞれ導電接続している。この構成のマトリッ
クアレイにおいて、信号線102aからの信号電位がソ
ース領域104に印加された状態で、ゲート線103a
からゲート駆動電位が印加されると、ドレイン領域10
7を介して信号電位が画素電極106に印加されて、対
向する共通電極(図示せず)とに間に封入された液晶材
料の配向状態を変えて情報を表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マトリックスアレイにおいて、信号線104および画素
電極106は、いずれも同一の層間絶縁膜112の表面
上でそれぞれパターニングにより形成されたものである
ため、ショート状態になりやすいという問題を有する。
例えば、フォトリソグラフィの精度が低い場合やマスク
の欠陥などがあった場合に、信号線102aと画素電極
106とがショート状態になると、この画素領域101
aの表示に点欠陥が発生する。また、信号線102aお
よびゲート電極105も層間絶縁膜113によって絶縁
分離された構造になっているが、接続孔112aを開口
するとき、その形成位置がずれて、信号線102aおよ
びゲート電極105(ゲート線103a)がショート状
態となると、信号線102aから信号電位を供給される
べき画素領域全体への信号電位の印加が妨げられて、表
示のライン欠陥となる。
【0004】このような表示の欠陥などの信頼性の低下
を防止するため、従来は、信号線102aと、画素電極
106およびゲート電極105との間に一定以上の離間
距離を確保して、それらを絶縁分離する構造を採用して
いる。ここで、液晶表示パネルは、TFT108が形成
されていない領域の画素電極106から光を透過させて
表示する。従って、各電極部の離間距離を広げると、表
示の信頼性が向上するものの、表示可能な領域の面積率
(開口率)が縮小され、表示の品位が低下する。このよ
うに、従来の構造では、表示の信頼性と表示の品位とは
二律背反する関係を有し、表示の高品質化などに対する
障害になっている。
【0005】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
新規な信号線の配置構造を採用することによって、上記
の二律背反する特性、すなわち、表示の信頼性および表
示の品位のいずれをも向上可能な液晶表示パネルを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る液晶表示パネルにおいて講じた手段
は、透明基板の表面側で、画素電極に導電接続するドレ
インおよびゲート線に導電接続するゲート電極領域を備
えた薄膜トランジスタに対し、信号線が、この薄膜トラ
ンジスタのゲート酸化膜の下層側に形成されて、そのソ
ース領域に導電接続することである。すなわち、本発明
においては、ゲート酸化膜を絶縁分離に利用する。ここ
で、ゲート酸化膜とは、薄膜トランジスタのゲート酸化
膜に加えて、ソース領域およびドレイン領域などが形成
されたシリコン層表面にゲート酸化膜と同時に形成され
た酸化膜をも含めたものを意味する。
【0007】ここで、信号線としては、例えば、透明基
板とソース領域の間の層でソース領域に導電接続してい
る構造を採用することができる。この場合には、透明基
板とドレイン領域との間にも、信号線と同時形成された
積み上げ電極層を形成しておき、この領域の表面側の平
坦化を図ってもよい。
【0008】また、ソース領域の形成領域を信号線の形
成パターン領域にまで拡張し、この拡張領域によって信
号線の上層側を構成させて、信号線を複層構造とするこ
とが好ましい。
【0009】さらに、信号線には、モリブデンシリサイ
ドなどのシリサイド化合物を用いて、耐熱性の確保およ
び低抵抗化を確保すると共に、熱酸化による良好なシリ
コン酸化膜の形成およびポリシリコンなどとの一括エッ
チングを可能とすることが好ましい。
【0010】本発明においては、信号線として、ソース
領域とゲート酸化膜との間の層でソース領域に導電接続
しているものを採用してもよい。この場合にも、ドレイ
ン領域の表面側に信号線と同時形成された積み上げ電極
層を設けておき、この積み上げ電極層を介して画素電極
をドレイン領域に導電接続させることにより、この領域
の表面の平坦化を図ってもよい。
【0011】この場合の信号線には、製造プロセス中に
薄膜トランジスタのチャネル領域などを汚染しないよう
に、シリコンとは別の材質のもの、例えば、金属配線層
などを使用することが好ましい。
【0012】さらに、本発明においては、画素電極が、
その画素領域の信号線の上方位置から隣接する画素領域
の信号線の上方位置にまで拡張形成されていることが好
ましい。
【0013】なお、上記の信号線を、この信号線側の遮
光マスクとして利用してもよい。
【0014】
【作用】本発明に係る液晶表示パネルにおいて、信号線
は、ゲート酸化膜の下層側、例えば、透明基板とソース
領域の間の層として形成されて、そこでソース領域に導
電接続しており、ゲート電極や画素電極との間に少なく
ともゲート酸化膜を有しているため、信号線と、画素電
極またはゲート電極との絶縁分離は確実に確保されてい
る。従って、信号線をゲート電極に近接配置させても、
ショート状態が発生しない。それ故、表示のライン欠陥
が発生しないと共に、画素領域における薄膜トランジス
タの占有面積が縮小され、画素電極の形成領域を拡張で
きるので、開口率を高めることができる。しかも、ソー
ス領域およびドレイン領域をセルフアライン構造とする
ことができるので、TFTの寄生容量の低減および短チ
ャネル化が阻害されない。また、画素電極の端部を信号
線の近傍、例えばその上方位置に到達するまで拡張して
も、これらの間にはショート状態が発生しない。従っ
て、表示の点欠陥を発生させることなく画素電極を拡張
できるため、この領域の開口率のロスをなくして、開口
率を高めることができる。このように、ショートに起因
する表示の欠陥の発生を防止することによって、表示の
信頼性を高めると共に、開口率を高めることによって、
表示の品位も向上させることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付図面を
参照して説明する。
【0016】〔実施例1〕図1は本発明の実施例1に係
る液晶表示パネルのマトリックスアレイの一部を示す平
面図、図2はそのA−A線における断面図である。
【0017】この実施例は、図1に示すように、垂直方
向の信号線2a,2b・・・と、水平方向のゲート線3
a,3b・・・とが格子状に配線され、それらの間に各
画素領域1a,1b・・が形成されている。
【0018】以下に画素領域1aを例にとって、その構
造を説明する。この画素領域1aにおいては、モリブデ
ンシリサイドからなる信号線2aが導電接続するソース
領域4、ゲート線3aが導電接続するゲート電極5、お
よび画素電極6が導電接続するドレイン領域7によっ
て、TFT8が形成されている。ここで、画素電極6
は、ITOからなる透明電極であって、その一方の端部
6aは信号線2aと重なり合い、他方の端部6bは隣接
する画素領域1bの信号線2bと重なり合うまで、画素
領域1aのほぼ全面にわたって拡張形成されている。
【0019】このTFT8の断面構造は、図2に示すよ
うに、液晶表示パネル全体を支持する透明なガラス基板
9の表面上に信号線2aが形成されており、その表面側
に多結晶シリコン層10が形成されている。この多結晶
シリコン層10には、真性の多結晶シリコン領域である
チャネル領域11を除いて、n型の不純物としてのリン
が導入されて、ソース領域4およびドレイン領域7が形
成されている。これにより、信号線2aは、ソース領域
4とガラス基板9との間でソース領域4に導電接続する
構造になっている。ここで、リンの導入は、多結晶シリ
コン層10の表面側に形成されたゲート酸化膜12を介
してイオン注入により行われ、その上のゲート電極5を
利用してセルフアラインとなるように行われる。その条
件は信号線2aとソース領域4とが導電接続するように
設定される。また、TFT8の表面側にはシリコン酸化
膜からなる層間絶縁膜13が堆積されており、それには
接続孔13aのみが開口されている。この接続孔13a
を介して、画素電極6がドレイン領域7に導電接続して
いる。ここで、画素電極6の一方の端部6aは、ソース
領域4の上方位置、すなわち、信号線2aの上方位置に
まで延びている一方、他方側の端部6bは、隣接する画
素領域1bの信号線2bの上方位置にまで拡張されて、
画素電極6の形成領域が最大限に拡張されている。ま
た、従来の構造であれば、層間絶縁膜13の接続孔を介
してソース領域4と信号線2aとを導電接続させている
ため、信号線2aとゲート電極5とがショート状態とな
らないように、それらの離間距離を広く確保しているの
に対し、本例においては、信号線2aとゲート電極5と
を、異なる層に、すなわち、ゲート酸化膜12の下層側
および上層側に分離して形成している。従って、層間絶
縁膜13に形成する接続孔の形成位置のばらつき、開口
時のレジストマスクの欠陥などを考慮する必要がないの
で、信号線2aとゲート電極5との配置間隔を狭めて、
TFT8の形成領域を縮小している。このため、画素電
極6の形成領域がさらに拡張されて、開口率が高くなっ
ている。それ故、ショート状態が発生せず、信頼性が高
いのに加えて、表示の品位も高い。
【0020】かかる構造の液晶表示パネルのマトリック
スアレイの製造方法を、図3を参照して説明する。
【0021】図3は、液晶表示パネルの製造方法の一部
を示す工程断面図である。
【0022】まず、図3(a)に示すように、ガラス基
板9の表面上にスパッタ法により、モリブデンシリサイ
ドを被着した後、パターニングして、所定のパターン領
域に信号線2aを残す。
【0023】次に、図3(b)に示すように、それらの
表面側に真性の多結晶シリコン層を堆積させた後に、パ
ターニングして、多結晶シリコン層10aを残す。さら
に、熱酸化を施して、多結晶シリコン層10aの表面に
ゲート酸化膜12を形成する。本発明においては、ゲー
ト酸化膜12とは、多結晶シリコン層10aの表面全体
に形成された酸化膜のことを意味する。
【0024】次に、これらの表面側にリンドープの多結
晶シリコン層をCVD法により形成した後、図3(c)
に示すように、パターニングしてゲート電極5を残す。
この状態で、ゲート電極5をマスクとしてリンをイオン
注入して、ソース領域4およびドレイン領域7を導電化
する。このときの条件は、信号線2aとソース領域4と
が導電接続するように、ドーズ量などが設定されてい
る。
【0025】次に、図3(d)に示すように、これらの
表面側に、CVD法により層間絶縁膜13を堆積させた
後に、層間絶縁膜13に接続孔13aを開口する。その
後に、ITOのスパッタ形成およびパターニングを行
い、図2に示す領域に画素電極6を残して、マトリック
スアレイを製造する。
【0026】以上のとおり、本例においては、信号線2
aを形成しておくだけで、容易に表示の信頼性および表
示の品位が高い表示パネルを製造することができる。し
かも、ソース領域4およびドレイン領域7をセルフアラ
イン構造で形成できるので、形成されるTFT8の寄生
容量の低減および短チャネル化を妨げない。従って、T
FT8の寄生容量を、負荷である画素電極6の容量値に
比して小さくできるため、画素電極6に加えられた信号
がTFT8のスイッチングノイズの影響を受けにくいの
で、表示の信頼性が向上する。また、周辺ドライバー部
を一体化したときに、ドライバー部を高速化できる。ま
た、信号線2aにモリブデンシリサイドを使用している
ため、1000℃以上の耐熱性を有すると共に、不純物
ドープのポリシリコンなどに比して低抵抗である。
【0027】〔実施例2〕次に、本発明の実施例2に係
る液晶表示パネルを、図4および図5を参照して、説明
する。
【0028】図4は本発明の実施例2に係る液晶表示パ
ネルのマトリックスアレイの一部を示す平面図、図5は
そのB−B線における断面図である。ここで、実施例2
の液晶表示パネルは、実施例1に係る液晶表示パネルに
対して、ガラス基板9とドレイン領域7との間に信号線
2aと同時に形成された積み上げ電極層を加え、また、
ソース領域4を拡張形成して、信号線を複層化したもの
であって、他の構成は同様である。それ故、対応する部
位には同符号を付して、それらの説明は省略する。
【0029】これらの図において、ドレイン領域7の下
方には、ドレイン領域7とガラス基板9との間に形成さ
れた積み上げ電極層21を有する。この積み上げ電極層
21は、モリブデンシリサイドからなり、信号線2aと
同時に形成されたものである。この積み上げ電極層21
によって、TFT8の形成領域に対応する層間絶縁膜1
3の表面は平坦化されている。このため、画素電極6を
ドレイン領域7に導電接続させるための接続孔13aの
開口精度が高く、接続孔13aとゲート電極5との離間
距離を狭めて、TFT8の形成領域を一層狭めている、
これにより、画素電極6の形成領域が拡張されて、開口
率が高まり、表示の品位をさらに高めている。また、ソ
ース領域4と信号線2aとの導電接続を層間絶縁膜の接
続孔を介せず、直接に接続しているため、信号線2aに
ドッグボーンと呼ばれる幅の広い接続領域を形成する必
要がなく、信号線2aを直線的に配置でき、開口率のロ
スなどを低減できている。
【0030】さらに、ソース領域4の構造を、図6およ
び図7に示す。
【0031】図6は図4のC−C線における断面図、図
7はソース領域4および信号線2aの概略構成図であ
る。
【0032】これらの図において、ソース領域4は、信
号線2aとの接続部からさらに信号線2aの上層側を、
その形成パターンに沿って延長された拡張領域4aを有
している。この拡張領域4aの表面側には、ゲート酸化
膜12と同時に形成された酸化膜12aも有している。
ここで、拡張領域4aは、ソース領域4と同時に形成さ
れたものであって、ソース領域4と同様にリンがイオン
注入されて導電性を有する。従って、信号線2aは、上
層側に導電性の拡張領域4aを予備配線層として備える
構造である。このため、信号線2aに断線部分があって
も、この断線部分の導電接続は拡張領域4aが担うた
め、信号線2aが断線状態になって表示のライン欠陥が
発生することを防止されている。
【0033】かかる構造の液晶表示パネルのマトリック
スアレイの製造方法を、図8を参照して説明する。
【0034】図8は、液晶表示パネルの製造方法の一部
を示す工程断面図である。
【0035】まず、図8(a)に示すように、ガラス基
板9の表面上にスパッタ法により、モリブデンシリサイ
ドを被着した後、パターニングして所定のパターン領域
に信号線2aを残すと共に、ドレイン形成予定領域に積
み上げ電極層21も残す。
【0036】次に、図8(b)に示すように、それらの
表面側全体に真性の多結晶シリコン層を堆積させた後
に、パターニングして、多結晶シリコン層10aを残
す。ここで、多結晶シリコン層10aの形成領域は、T
FTの形成予定領域に加えて、信号線2aを形成した領
域にまで拡張されている。その後に、熱酸化を施して、
ゲート酸化膜12を形成する。これにより、信号線2a
の上層側に残された多結晶シリコン層10aの表面側に
も酸化膜12aが形成される。
【0037】次に、これらの表面側にリンドープの多結
晶シリコン層をCVD法により形成した後、図8(c)
に示すように、パターニングしてゲート電極5を残す。
この状態で、ゲート電極5をマスクとしてリンをイオン
注入して、ソース領域4およびドレイン領域7を導電化
する。これにより、信号線2aとソース領域4との導電
接続が形成される。一方、信号線2aの上層側に残され
た多結晶シリコン層10a(拡張領域4a)も導電化
し、配線層2aの上層側配線層を構成する。
【0038】次に、図8(d)に示すように、これらの
表面側に、CVD法により層間絶縁膜13を堆積させた
後に、層間絶縁膜13に接続孔13aを開口する。その
後に、ITOのスパッタ形成およびパターニングを行
い、図5に示す領域に画素電極6を残して、マトリック
スアレイを製造する。
【0039】このように、信号線2aを形成するための
工程を援用して、積み上げ電極層21を形成すると共
に、ソース領域4およびドレイン領域7を形成する工程
を援用して、ソース領域4からの拡張領域4aを信号線
2aの上層にまで形成し、信号線2aの冗長配線構造を
形成する。このため、本例においても、生産性を高く維
持したまま、表示品質の高い液晶表示パネルを製造でき
る。また、ドレイン領域7に積み上げ電極層21を備え
ているため、層間絶縁膜13に接続孔13aを開口する
ときに、その開口深さにばらつきが発生した場合であっ
ても、この積み上げ電極層21がパッドとして機能する
ため、それらの導電接続を損ねることがない。また、信
号線2aにモリブデンシリサイドを用いているため、約
1000℃以上の耐熱性を備え、かつ、不純物ドープの
ポリシリコンなどに比して低抵抗である。さらに、信号
線2aの表面に、絶縁性が高いシリコン酸化膜を熱酸化
法によって形成できる。しかも、CF4 などを用いたド
ライエッチング法により、ポリシリコンとの積層膜を一
括してパターニングすることもできる。
【0040】なお、上記の製造方法においては、信号線
2aおよび積み上げ電極層21を完全にパターニングし
た後、多結晶シリコン層10aのパターニングを行って
いるが、以下の述べる製造方法を用いてもよい。
【0041】まず、ガラス基板9の表面全体に被着した
モリブデンシリサイド層に対し、図9(a)に示すよう
に、多結晶シリコン層10aが直接ガラス基板9表面に
形成されるべき領域22のみをパターニングにより除去
する。
【0042】次に、これらの表面側に多結晶シリコン層
を全面に被着した後、これらの表面を信号線2aおよび
積み上げ電極層21の形成領域の反転パターン領域を窓
開けしたマスクで覆い、その窓開け部からエッチングし
て、図9(b)に斜線領域23で示す領域に多結晶シリ
コン層10aを残すようにしてもよい。
【0043】この場合には、多結晶シリコン層10a
と、信号線2aおよび積み上げ電極層21とは同時にパ
ターニングされるので、精度が高い。従って、さらに、
各部位の形成領域を近接させて、TFT8の形成領域を
縮小し、開口率をより高めることができる。
【0044】また、図10に示すように、ソース領域4
の上方側には、層間絶縁膜13を形成せずに、画素電極
6の端部6bが、隣接する画素領域1bにおける信号線
2bの側のゲート酸化膜表面に直接形成されていてもよ
い。この場合には、この領域の層間絶縁膜が除去された
分に対応する開口率のロスなどをなくして、開口率を究
極まで高めることができるので、表示の品位をさらに向
上することができる。
【0045】〔実施例3〕図11は、本発明の実施例3
に係る液晶表示パネルのマトリックスアレイの断面図で
ある。
【0046】実施例1および実施例2は、いずれもソー
ス領域4の下方位置で、信号線2aが導電接続する構造
のものであったが、本例においては、ソース領域4の上
方位置で信号線2aが導電接続している。なお、他の構
成は、図2に示す実施例1に係る液晶表示パネルと同様
な構成であるため、対応する部位には同符号を付して、
それらの説明を省略する。
【0047】図11において、ガラス基板9の表面側に
形成されたTFT8のソース領域の上には、クロムから
なる信号線2aが形成されている。ここで、信号線2a
としてクロムを使用した理由は、シリサイド化合物を使
用すると、後述する製造工程において、TFT8のチャ
ネル領域11などの表面から、下層側を損傷することな
く、シリサイド化合物を完全に除去することが困難であ
るため、残滓として残留させてしまうためである。従っ
て、信号線2aにシリサイド化合物を使用しようとする
場合には、製造プロセスにおいて、マスキング層を形成
する必要があるのに対し、金属材料を使用すればシリコ
ンとの性質の違いを利用して、完全に除去しやすい。
【0048】この構成のマトリックスアレイにおいて
も、信号線2aとソース領域4との導電接続に層間絶縁
膜の接続孔を利用していないので、各部位の絶縁分離が
確実であるため、表示の欠陥などが発生せず、また、開
口率を高く維持することにより、表示の品位も高い液晶
表示パネルを実現できる。
【0049】かかる構成の液晶表示パネルの製造方法
を、図12を参照して説明する。
【0050】図12は、液晶表示パネルの製造方法の一
部を示す工程断面図である。
【0051】まず、図12(a)に示すように、ガラス
基板9の表面側全体に真性の多結晶シリコン層を堆積さ
せた後に、パターニングして、多結晶シリコン層10a
を残す。
【0052】次に、これらの表面全体にスパッタ法によ
りクロム層を被着した後、図12(b)に示すように、
所定のパターン領域に信号線2aを残す。
【0053】次に、図12(c)に示すように、それら
の表面側全体にCVD法により、シリコン酸化膜を堆積
させた後に、パターニングして、ゲート酸化膜12を残
す。
【0054】ここで、信号線2aにシリサイド化合物を
使用した場合には、熱酸化法によりゲート酸化膜12を
形成してもよい。
【0055】次に、これらの表面側にリンドープの多結
晶シリコン層をCVD法により形成した後、図12
(d)に示すように、パターニングしてゲート電極5を
残す。この状態で、ゲート電極5をマスクとしてリンを
イオン注入して、ソース領域4およびドレイン領域7を
導電化する。このときのリンの横拡散を利用して、信号
線2aとソース領域4との導電接続を形成する。
【0056】しかる後に、これらの表面側に、CVD法
により層間絶縁膜13を堆積させた後に、層間絶縁膜1
3に接続孔13aを開口する。その後に、ITOのスパ
ッタ形成およびパターニングを行い、図11に示す領域
に画素電極6を残して、マトリックスアレイを製造す
る。
【0057】なお、本例の液晶表示パネルにおいても、
実施例2の液晶表示パネルにおいて講じたように、ドレ
イン領域7の側に積み上げ電極層を設けてもよい。この
場合には、ドレイン領域7の上に、クロムからなる積み
上げ電極層が形成され、この積み上げ電極層に対して、
画素電極6が接続孔13aを介して導電接続する構造と
なる。なお、この積み上げ電極層とドレイン領域7との
導電接続にも、不純物の横拡散を利用できる。
【0058】以上のとおり、いずれの実施例において
も、ゲート酸化膜として形成されたシリコン酸化膜を境
界層として、信号線と、ゲート電極(ゲート線)および
画素電極とを確実に絶縁分離しているため、表示の点欠
陥およびライン欠陥の発生が抑制され、信頼性の高い液
晶表示パネルを製造することができる。また、絶縁分離
構造が確実であるため、それらの形成位置に対する制限
が緩和されているので、画素領域におけるTFTの形成
領域をコンパクト化して、画素電極の形成領域を拡張す
ることができる。それ故、開口率を高めることによっ
て、表示の品位を向上することが可能である。ここで、
透明基板9に形成された信号線を遮光マスクとして利用
してもよく、この場合には、他の部位に信号線側の遮光
マスクを形成する必要がなく、またマトリックスアレイ
の画素領域と遮光マスクの整合が確実であるので、表示
の品位が高い。特に、図13に示すように、実施例1な
いし実施例3における画素電極6の端部6a,6bを、
信号線2aの上方位置にまで延長すると共に、他方辺側
の端部6c,6dを、ゲート線3aの上方位置にまで延
長した構造とし、信号線2aおよびゲート線3aを遮光
マスクとして利用した場合には、対向共通電極側にいず
れ側の遮光マスクも形成する必要がない。しかも、マト
リックス基板と共通基板との貼り合わせ精度に余裕度が
得られるので、表示の品位を確実に高めることができ
る。
【0059】なお、上記の実施例の他に、各実施例の構
造を組み合わせてもよいものであり、信号線などに使用
した材質なども、モリブデンシリサイドやクロムに限定
されるものではなく、アルミニウムや他のシリサイド化
合物、例えば、タングステンシリサイド、タンタルシリ
サイド、チタンシリサイドなどを利用してもよい。
【0060】また、層間絶縁膜なども、シリコン酸化膜
の他に、シリコン窒化膜などを全体的に、または部分的
に用いてもよいものである。
【0061】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、液晶
表示パネルの透明基板の表面側に、画素電極に導電接続
するドレイン領域およびゲート線に導電接続するゲート
電極を備えた薄膜トランジスタと、この薄膜トランジス
タのゲート酸化膜の下層側に形成されて、そのソース領
域に導電接続する信号線とを有している。従って、本発
明によれば、信号線とソース領域とは直接に導電接続し
ており、層間絶縁膜の接続孔などを利用していないの
で、以下の効果を奏する。
【0062】 層間絶縁膜表面に信号線が形成されて
いないので、信号線と画素電極とがショート状態になる
ことがない。また、信号線はゲート酸化膜によって絶縁
分離され、ゲート電極ともショート状態になることがな
い。このため、表示の点欠陥やライン欠陥などが発生し
ないので、表示の信頼性が高い液晶表示パネルを実現で
きる。
【0063】 各部位の絶縁分離が確実であるため、
各部位を接近させて形成できるので、画素領域における
薄膜トランジスタの形成領域の占有面積を縮小し、画素
電極の形成領域を拡張できる。それ故、開口率を高くで
きるので、表示の品位も向上する。特に、画素電極が、
その画素領域の信号線の上方位置から隣接する画素領域
の信号線の上方位置にまで拡張形成されている場合に
は、開口率を究極まで高めることができる。
【0064】 しかも、ソース領域およびドレイン領
域をセルフアライン構造で形成できるので、形成される
TFTの寄生容量の低減および短チャネル化を妨げな
い。
【0065】 ソース領域の形成領域が信号線の配線
パターン領域まで拡張形成されて、この拡張領域が信号
線の上層側を構成している場合には、新たな製造プロセ
スを追加することなく、信号線の冗長配線構造を実現で
きる。
【0066】 ドレイン領域側に積み上げ電極層を備
えている場合には、TFT形成領域の表面側を平坦化で
きる。また、ドレイン層の上層側に形成した層間絶縁膜
に画素電極の導電接続用の接続孔を形成するとき、この
積み上げ電極層をパッドとして利用して、画素電極とド
レイン領域とを確実に導電接続させることができる。
【0067】 かかる信号線がシリサイド化合物から
なる場合には、耐熱性を確保できると共に、信号線の低
抵抗化を維持できる。しかも、熱酸化を利用して、その
表面に良好なシリコン酸化膜を形成できると共に、CF
4 などを用いたドライエッチングによって、ポリシリコ
ンとの一括エッチングも可能である。
【0068】 信号線を信号線側の遮光マスクとして
利用した場合には、この遮光ママスクを対向共通電極側
などに設ける必要がなく、また、表示の品位を維持、向
上するためのマトリックス基板と共通基板との貼り合わ
せ精度に余裕度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る液晶表示パネルのマト
リックスアレイの一部を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】(a)乃至(d)のいずれも、本発明の実施例
1に係る液晶表示パネルのマトリックスアレイの製造工
程の一部を示す工程断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係る液晶表示パネルのマト
リックスアレイの一部を示す平面図である。
【図5】図4のB−B線における断面図である。
【図6】図4のC−C線における断面図である。
【図7】図4に示す液晶表示パネルのマトリックスアレ
イの信号線の構造を示す概略構成図である。
【図8】(a)乃至(d)のいずれも、本発明の実施例
2に係る液晶表示パネルのマトリックスアレイの製造工
程の一部を示す工程断面図である。
【図9】(a),(b)いずれも、本発明の実施例2の
液晶表示パネルのマトリックスアレイの別の製造方法の
一部を示す平面図である。
【図10】図5に示す液晶表示パネルのマトリックスア
レイの変形例を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例3に係る液晶表示パネルのマ
トリックスアレイの一部を示す平面図である。
【図12】(a)乃至(d)のいずれも、本発明の実施
例3に係る液晶表示パネルのマトリックスアレイの製造
工程の一部を示す工程断面図である。
【図13】図1に示す液晶表示パネルのマトリックスア
レイの変形例に係るマトリックス基板の一部を示す平面
図である。
【図14】従来例の液晶表示パネルのマトリックスアレ
イの一部を示す平面図である。
【図15】図14のD−D線における断面図である。
【符号の説明】
1a,1b・・・画素領域 2a,2b・・・信号線 3a,3b・・・ゲート線 4・・・ソース領域 4a・・・拡張領域 5・・・ゲート電極 6・・・画素電極 7・・・ドレイン領域 8・・・TFT 10,10a・・・多結晶シリコン層 21・・・積み上げ電極層

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の表面側に、画素電極に導電接
    続するドレイン領域およびゲート線に導電接続するゲー
    ト電極を備えた薄膜トランジスタと、この薄膜トランジ
    スタのゲート酸化膜の下層側に形成されて、そのソース
    領域に導電接続する信号線と、を有することを特徴とす
    る液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記信号線は、前記
    透明基板と前記ソース領域の間で前記ソース領域に導電
    接続していることを特徴とする液晶表示パネル。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記透明基板と前記
    ドレイン領域との間には、前記信号線と同時に形成され
    た積み上げ電極層を備えることを特徴とする液晶表示パ
    ネル。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3において、前記
    ソース領域の形成領域が前記信号線の配線パターン領域
    まで拡張形成されて、この拡張領域が前記信号線の上層
    側を構成していることを特徴とする液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4のいずれかの項に
    おいて、前記信号線は、シリサイド化合物からなること
    を特徴とする液晶表示パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1において、前記信号線は、前記
    ソース領域と前記ゲート酸化膜との間で前記ソース領域
    に導電接続していることを特徴とする液晶表示パネル。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記ドレイン領域の
    表面側には前記信号線と同時に形成された積み上げ電極
    層を備え、この積み上げ電極層を介して前記画素電極は
    前記ドレイン領域に導電接続していることを特徴とする
    液晶表示パネル。
  8. 【請求項8】 請求項6または請求項7において、前記
    信号線は金属配線層からなることを特徴とする液晶表示
    パネル。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のいずれかの項に
    おいて、前記画素電極は、その画素領域の信号線の上方
    位置から隣接する画素領域の信号線の上方位置にまで拡
    張形成されていることを特徴とする液晶表示パネル。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれかの項
    において、前記信号線を、この信号線側の遮光マスクと
    して利用していることを特徴とする液晶表示パネル。
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