JPH0561386B2 - - Google Patents

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JPH0561386B2
JPH0561386B2 JP1151190A JP1151190A JPH0561386B2 JP H0561386 B2 JPH0561386 B2 JP H0561386B2 JP 1151190 A JP1151190 A JP 1151190A JP 1151190 A JP1151190 A JP 1151190A JP H0561386 B2 JPH0561386 B2 JP H0561386B2
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wool fiber
durable
wool
fiber product
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ZENKOKU SHIROSETSUTO KAKOGYO KYODOKUMIAI
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ZENKOKU SHIROSETSUTO KAKOGYO K
ZENKOKU SHIROSETSUTO KAKOGYO KYODOKUMIAI
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、羊毛繊維製品の耐久的折目加工法に
関する。詳細には、羊毛繊維製品の折目加工時及
び加工後の着用時における変色、悪臭、羊毛繊維
の脆化を防止することができる羊毛繊維製品の耐
久的な折目加工法に関する。尚、耐久的折目と
は、70℃の温湯に30分間浸漬しても消えない折目
をいう。
(従来の技術) 従来、羊毛繊維製品の折目加工方法としては、
蒸気を用いて熱を加えつつセツトすることによ
り、羊毛繊維内における水素架橋結合の開裂を行
い、羊毛繊維製品に対し折目の固定を行うように
した方法がある。
この折目加工法にあつては、羊毛繊維内におい
て最も強固に結合しているジサルフアイド結合が
開裂されないため、折目加工時におけるジサルフ
アイド結合のストレスが解消されず、その折目は
耐久的なものではなく、次第に元の状態に戻つて
しまい、羊毛繊維製品に固定された折目が消失し
ていた。
前記羊毛繊維内におけるジサルフアイド結合を
開裂する機能を有する還元性含硫黄有機化合物を
含有するセツト液を用い、羊毛繊維製品に付与さ
れた形状が永久的にそのセツト状態を保持できる
ようにした「織物にパーマネントセツトを施す方
法」が特公昭37−3099号公報に記載されている。
このセツト方法は、チオグリコール酸アンモニウ
ム等のチオール化合物を含有するセツト剤を用
い、このセツト剤の水溶液存在下で羊毛繊維製品
を加熱し、羊毛繊維におけるジサルフアイド結合
を開裂させ、更に再結合により羊毛繊維製品を所
定の形状に固定する方法である。
又、チオグリコール酸アンモニウムの代わり
に、モノエタノールアミン重亜硫酸塩や、モノエ
タノールアミン亜硫酸塩を使用する方法がある。
現行の折目加工にはこの両者が用いられている。
(発明が解決しようとする課題) 特公昭37−3099号公報に記載のパーマネントセ
ツト方法において、羊毛繊維製品に付与されるセ
ツト液は、チオグリコール酸アンモニウム等のチ
オール化合物を含有している。
特公昭37−3099号公報に記載の発明では、チオ
ール化合物として、チオグリコール酸アンモニウ
ム以外に、メルカプト・エタノール、チオグリセ
ロール、チオ酢酸、チオサリチル酸、メルカプ
ト・ブチル酸、エチル・メルカプタン、チオナフ
トール等を挙げている。
チオグリコール酸アンモニウムは、確かに、パ
ーマネントセツト液として羊毛繊維に対し有効に
作用するものの、染料に対する影響が大きく、繊
維製品の色相に変化を与えることがある。又、鉄
などの金属イオンにより呈色反応を起こす性質が
あり、容器や繊維製品の汚れの中の微量の金属の
影響を受けて変色し、繊維製品を変色させるとい
う欠点がある。更に、チオグリコール酸アンモニ
ウムは空気との接触により容易に酸化するため、
溶液の安定性がきわめて悪く作業性が悪いという
欠点がある。
又、モノエタノールアミン重亜硫酸塩や、モノ
エタノールアミン亜硫酸塩を含有する現行の耐久
的折目加工液を用いて羊毛繊維を還元する場合に
は、亜硫酸ガス、硫化水素、アンモニア等が少量
づつ長期にわたつて発生し悪臭を放つといつた欠
点がある。この悪臭は乾燥により一時的に消える
が、高湿度の雰囲気により再び、臭うようにな
る。又、モノエタノールアミン重亜硫酸塩やモノ
エタノールアミン亜硫酸塩は強い還元性を有する
ため、変色を生じたり、ジサルフアイド結合の切
断時に羊毛繊維の脆化を招いていた。
更に、モノエタノールアミン重亜硫酸塩、モノ
エタノールアミン亜硫酸塩のいずれも、反応時に
アミノアクリル酸残基を発生し、これが増加する
と羊毛繊維製品が黄変するといつた不具合を生じ
る。
発明者らは、上記の課題に鑑み、鋭意研究を重
ねた結果、システインというアミノ酸が、羊毛繊
維に対して優れた還元性を有すると共に、変色或
は悪臭を発生させたりしない物質であり、還元時
に羊毛繊維の脆化を生じさせないという知見に基
づき、本発明を完成した。
本発明は、羊毛繊維製品の変色、悪臭、羊毛繊
維の脆化を確実に防止することができる羊毛繊維
製品の耐久的な折目加工法を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用) 上記目的を達成するため、請求項1記載の発明
にあつては、システイン又はシステイン誘導体を
含有する耐久的折目加工液を羊毛繊維製品に付与
して、羊毛繊維におけるジサルフアイド結合を再
結合可能な状態で開裂させ、次いで羊毛繊維製品
の所定の折目に保持した状態で、このジサルフア
イド結合を再結合させることを特徴とする羊毛繊
維製品の耐久的折目加工法をその要旨とした。
本発明において、羊毛繊維製品は、羊毛繊維の
みからなるものに限らず、羊毛繊維と他の繊維、
例えば、モヘア繊維、カシミヤ繊維等の獣毛繊維
及び該加工剤が悪影響を及ぼさない、ポリエステ
ル繊維、セルロース繊維、アクリル繊維、ポリア
ミド繊維、絹等との混紡、交編、交撚したものか
らなるものであつてもよい。
この羊毛繊維製品にシステイン又はシステイン
誘導体を含む耐久的折目加工液を付与する。
耐久的折目加工液に含まれるシステインとして
は、D−システイン、L−システイン、これらの
混合物、これらのラセミ体のいずれでもよい。
又、システイン誘導体としては、N−アセチル−
L−システイン、N−カプロイル−L−システイ
ン、N−プロピオニル−L−システイン、N−パ
ルミトイル−L−システイン等のN−アシルシス
テイン、又はこれらの塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩、塩酸塩等)、有機酸塩
(酢酸塩等)、及びエステル類(例えば、メチル、
エチル、プロピル等の1価アルコール、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、グリセロー
ル等の多価アルコール類)が挙げられる。
耐久的折目加工液の好ましい例は、以上挙げた
システイン又はシステイン誘導体の羊毛繊維製品
上の純分を0.1〜0.8%o.w.f.としたものである。
というのは、システイン又はシステイン誘導体の
純分が0.1%o.w.f.に満たない場合、充分な耐久的
折目加工性能を得ることができないからである。
また、純分が0.8%o.w.f.を超える場合、耐久的折
目加工後に、未反応のシステイン残存量が多くな
るからである。
上記耐久的折目加工液は、塗布或は噴霧といつ
た従来より知られた手法により羊毛繊維製品へ付
与される。
羊毛繊維製品に付与されたシステイン又はシス
テイン誘導体は、羊毛繊維との間で次式で示すよ
うな反応を起こす。
W−SS−W+T−SH −−→W−SS−T+W−SH W−SS−T+T−SH −−→W−SH+T−SS−T W−SS−W:ウールシスチン残基、 −SS:ジサルフアイド結合、 T−SH:システイン又はシステイン誘導
体、 W−SH:ウールシステイン残基、 T−SS−T:システイン又はシステイン誘導
体。
上式に示した如く、羊毛繊維製品に付与された
耐久的折目加工液中のシステイン又はシステイン
誘導体は、羊毛繊維の中のジサルフアイド結合
(−SS−)と反応して、ジサルフアイド結合(−
SS−)を開裂させ、システイン残基を生成し、
そのチオール基によりセツトが効果的に進行す
る。
又、耐久的折目加工液中のシステイン又はシス
テイン誘導体は、マイルドな還元性化合物である
ため、悪臭、変色或は羊毛繊維を脆化させること
はない。
前記耐久的折目加工液に含まれるシステインの
羊毛繊維への吸尽性は、本発明者らによる実験に
よりきわめて優れていることが明らかとなつた。
以下、この吸尽性について、詳細に説明する。
実験方法 次のa〜fの6通りの条件下で吸尽実験を行つ
た。
浸漬俗比は1:4(例えば、浸漬液100ml、羊毛
繊維製品25g)とし、各時間毎の残俗を一定量採
取し、エルマン試薬〔5,5′ジチオビス(2−ニ
トロ安息香酸)……DTNB〕で発色後、最大吸
収波長412nmで吸光度を測定し、残存するシステ
イン量を定量する。
a 浸漬液:システイン1wt%、浸漬試料:羊毛
繊維、浸漬温度:20℃。第1図中●印で示す。
b 浸漬液:システイン1wt%、浸漬試料:絹
糸、浸漬温度:20℃。第1図中○印で示す。
c 浸漬液:システイン1wt%、浸漬試料:還元
羊毛繊維、浸漬温度:20℃。第1図中▲印で示
す。
d 浸漬液:モノエタノールアミン亜硫酸塩5wt
%、浸漬試料:羊毛繊維、浸漬温度:20℃。第
1図中×印で示す。
e 浸漬液:システイン1wt%+エチレングリコ
ール1wt%、浸漬試料:羊毛繊維、浸漬温度:
20℃。第1図中□印で示す。
f 浸漬液:システイン1wt%、浸漬試料:羊毛
繊維、浸漬温度:50℃。第1図中△印で示す。
この実験結果を第1図に示す。
第1図から明らかなように、絹糸は動物性蛋白
繊維であるが、ジサルフアイド結合がないため、
システインの吸尽は認められなかつた。
又、還元羊毛繊維ではジサルフアイド結合の大
部分がチオール基に変換されているため、システ
インの吸尽は殆ど認められなかつた。
又、モノエタノールアミン亜硫酸塩に比べ、シ
ステインの方が羊毛繊維への吸尽性が遥かに優れ
ていることが認められた。
又、システイン溶液の温度を上げることによ
り、初期の吸尽速度が高くなり、吸尽性も向上す
ることが認められた。
以上の結果から、システインの羊毛繊維への吸
尽性は大変優れたものであり、このため、低濃度
で充分な耐久的折目性能を得ることができる。
又、システイン溶液の温度を高めることにより、
システインの初期の吸尽速度を速めることができ
るということが確認された。
このように耐久的折目加工液が羊毛繊維に吸尽
されると、上式のように反応が起こるが、この耐
久的折目加工液に、界面活性剤、湿潤剤、膨潤剤
等の添加剤を添加することにより羊毛繊維への吸
尽性を一層高めることができ、低濃度で充分な耐
久的折目性能が得られる。
界面活性剤は、前記耐久的折目加工液の羊毛繊
維への浸透性を向上させる。これは、羊毛繊維製
品表面におけるシステイン又はシステイン誘導体
の残存量を減少させることにもなる。ノニオン系
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレン
アルキルフエニルエーテル、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル等、又、アニオン系界面活性剤としては、
ネオコール系、例えばジアルキルスルホコハク酸
エステルソーダ塩等が好ましい。
湿潤剤は、羊毛繊維表面に水分を保持して前記
耐久的折目加工液の羊毛繊維への吸尽性を高める
機能を有しており、この湿潤剤を添加することよ
り、羊毛繊維製品の耐久的折目性能より高めるこ
とができる。
湿潤剤としては、例えばエタノール、プロパノ
ール、ブタノール等のアルコール類、エチレング
リコール、プロピレングリコール、エチルエチレ
ングリコール、2−プロパンジオール、3−ブタ
ンジオール等のグリコール類が好ましい。
膨潤剤は羊毛繊維の分子の隙間を開く作用を有
しており、前記耐久的折目加工液の羊毛繊維への
吸尽性を向上させ、羊毛繊維製品の耐久的折目性
能をより高めることができる。
膨張潤剤としては、モノエタノールアミン、ジ
−エタノールアミン、トリ−エタノールアミン等
の水溶性アミン類が好ましい。
以上のような耐久的折目加工液を付与した後、
次いで、プレス機、オートクレーブその他のスチ
ーミング装置を用いて、羊毛繊維製品を所定の折
目に保持しスチーミングする。スチーミングの条
件としては、1〜10分間、90〜120℃の温度が好
ましい。
この後、羊毛繊維製品を自然乾燥或は強制乾燥
させることにより、羊毛繊維製品の耐久的折目加
工処理を完了する。
尚、上述した耐久的折目加工処理後の際、羊毛
繊維製品の摩耗強度を向上させるため、樹脂を併
用してもよい。樹脂としては、カチオン性ポリア
ミドエピクロルヒドリン、ポリウレタン系樹脂、
フツ素系撥水撥油樹脂等が好ましい。
上記羊毛繊維製品の耐久的折目加工処理後の羊
毛繊維内にチオール基が残存している場合に羊毛
繊維製品の折目が元に戻るという弊害が生じる。
この弊害を防止する方法として、本発明者ら
は、更に、請求項3記載の発明を完成した。
以下、この請求項3記載の発明について説明す
る。
請求項3記載の発明は、システイン又はシステ
イン誘導体を含む耐久的加工液を羊毛繊維製品に
付与して、羊毛繊維におけるジサルフアイド結合
を再結合可能な状態で開裂させ、次いで羊毛繊維
製品を所定の折目に保持した状態で、このジサル
フアイド結合を再結合させ、更に、この羊毛繊維
製品に過酸化物等を酸過剤を付与することによつ
て酸化処理を特徴とする羊毛繊維製品の耐久的折
目加工法をその要旨とするものである。
この請求項3記載の発明において、羊毛繊維製
品を過酸化物等の過酸化剤によつて酸化処理する
という構成以外は、請求項1記載の発明のものと
同じであるため省略する。
請求項3記載の酸化剤としては、過酸化水素、
臭素酸カリ等が好ましい。この酸化剤を噴霧或は
塗布して羊毛繊維製品に付与すると、羊毛繊維内
或は羊毛繊維製品表面に残存するチオール基は、
ジサルフアイド結合可能に転換する。
この結果、羊毛繊維のジサルフアイド結合が再
び開裂されることはない。
(実施例) 以下、請求項1〜3の本発明の羊毛繊維製品の
耐久的折目加工法について、実施例に従い更に詳
しく説明する。
実施例 1 ズボンの股下に相当する筒状の織物(羊毛繊維
製品)を用いて、ズボンに対する折目加工につい
て検討する。
水1000mlに対し、10g、15g、20g及び30gのシ
ステインを各々加え、更に、湿潤剤として1wt%
のエチレングリコール及び浸透剤として0.2wt%
の非イオン系界面活性剤を各々加えて4種類の耐
久的折目加工液を調製した。
これらの耐久的折目加工液を2.0Kg/cm2の圧縮
空気を利用してハンドスプレイガンにより筒状の
織物の両面に均一に織物重量の20〜40%o.w.f.の
付着量となるよう噴霧を行つた。そして、噴霧前
後の筒状織物の重量測定により正確な噴霧量を求
め、織物に添加されたシステイン純分と折目の耐
久性との関係を求めた。
織物:トツプ染め純毛サージ、反染め純毛サー
ジ。
プレス機によるスチーム処理条件:耐久的折目
加工液を噴霧した織物をプレス機の上下鏝の
間に挟持させ、次の条件でスチーム処理を行
う。
30秒間のスチーミングの後、30秒間のベイ
キングと10秒間のバキユーミングを行う。こ
の時の蒸気圧は5Kg/cm2で鏝の上下より同時
にスチーム噴射する。
乾燥:スチーム処理後、筒状の織物をハンガー
にかけ、60℃の熱風乾燥機で30分間乾燥す
る。
折目の耐久性試験:筒状の織物につけられた2
本の折目の上下2箇所より合計4箇所の織物
小片、即ち折目の長さ方向1cm及び折目から
幅2cmを切り取る。そして、折目のついた松
葉状の糸を各織物片より5本づつほぐし取
る。これらを0.1wt%の浸透剤を含む25℃の
水中に2分間浸漬した後、水中における糸の
折目角度(開角度)を上部より分度器にて測
定する。そして、合計20本の糸の開角度の平
均を求めた。尚、この開角度が小さいほど折
目の耐久性は優れ、90°以内であることが必
要である。
この結果、第2図及び第3図に示す。
この結果から、システイン純分で0.4%o.w.f.で
開角度が90°以内となり0.6%o.w.f.以上で最大の
効果が得られた。
実施例 2 プリーツスカートはヘムを折り曲げた前身頃と
後ろ身頃の織物(羊毛繊維製品)に対しプリーツ
用型紙で複数の折目を付与し、そしてスチーム処
理した後、これらを縫合して製造される。そこ
で、30cm×75cmの織物を用いてスカートに対する
耐久的折目加工処理を行つた。尚、スカートに対
する耐久的折目加工処理では一度に複数の織物が
処理できるため、長時間のスチーム処理が可能と
なり使用する耐久的折目加工液の濃度を前記実施
例1のものよりも薄くした。
水1000mlに対し、3.8g、5.0g、7.5g、10.0g、
15.0g及び20.0gのシステインを各々加え、更に湿
潤剤として0.5wt%のエチレングリコール及び浸
透剤として0.1wt%の非イオン界面活性剤を各々
加えて6種類の耐久的折目加工液を調製した。
これらの耐久的折目加工液を実施例1と同様な
方法により各織物に噴霧し、システインの純分と
折目の耐久性との関係を求めた。
織物:トツプ染め純毛サージ、反染め純毛サー
ジ。
複数の折目型入れ:予めサイド型のプリーツが
付与されている一対のカードボードの間に耐
久的折目加工液を噴霧した織物片を挟み込
み、カードボードを折目に沿つて折り曲げ
て、織物片にサイド型プリーツを付与する。
これを数組づつ厚板で上下より押え、ベルト
で強く締め、スチーム処理する。
スチーム処理:真空ポンプを備えた高圧ス
チーム釜の中へベルトで締められたカードボ
ードを入れ、下記の条件でスチーム処理を行
う。
1 第1真空(1分、740mmHg) 2 第1スチーミング(1分、105℃) 3 第2真空(1分、740mmHg) 4 第2スチーミング(6分、105℃) 5 第3真空(1分、740mmHg) 乾燥:スチーム処理後、ベルトを外し、カード
ボードからプリーツの付いた織物片を取り出
し、乾燥機により平らな状態で60℃、30分乾
燥する。
折目の耐久性試験:複数の折目の付いた織物片
の左右2箇所より、山ひだと谷ひだの付いた
織物小片を切取り、各ひだより実施例1と同
様に松葉状の折目の付いた糸を取り、糸の開
角度を測定する。この結果を第4図及び第5
図に示す。
この結果から、システイン純分で0.2%o.w.f.で
開角度が90°以内となり、0.4%o.w.f.以上で最大
の効果が得られた。
(発明の効果) 上記構成を採つたことにより、請求項1記載の
発明の羊毛繊維製品の耐久的折目加工法におい
て、羊毛繊維製品に付与された耐久的折目加工液
中のシステインは、マイルドな還元性化合物であ
るため、悪臭、変色或は羊毛繊維の脆化及び黄変
を招くことはない。
又、この耐久的折目加工方法において、耐久的
折目加工液中に含まれるシステインの羊毛繊維へ
の吸尽性は大変優れており、低濃度で充分な耐久
的折目性能を得ることができる。又、同溶液の温
度を高めることにより、システインの初期の吸尽
速度を速めることができ、耐久的折目加工の処理
効率を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、上記請求項1記
載の発明の効果に加え、羊毛繊維製品に付与する
システイン又はシステイン誘導体の純分を0.1〜
0.8%o.w.f.の範囲としたことから、充分な耐久的
折目性能を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、上記請求項1記
載の発明の効果に加え、羊毛繊維製品の耐久的折
目加工処理後の羊毛繊維内あるいは羊毛繊維製品
表面に未反応のチオール基が残存していることに
より生じていた羊毛繊維製品の折目が元に戻ると
いう弊害を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は耐久的折目加工液に含まれるシステイ
ンの羊毛繊維への吸尽性を示したグラフ、第2図
は実施例1において、織物としてトツプ染め純毛
サージを用いた場合のシステイン純分と折目の耐
久性との関係を示すグラフ、第3図は実施例1に
おいて、織物として反染め純毛サージを用いた場
合のシステイン純分と折目の耐久性との関係を示
したグラフ、第4図は実施例2において、織物と
してトツプ染め純毛サージを用いた場合のシステ
イン純分と折目の耐久性との関係を示したグラ
フ、第5図は実施例2において、織物として反染
め純毛サージを用いた場合のシステイン純分と折
目の耐久性との関係を示したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 システイン又はシステイン誘導体を含む耐久
    的折目加工液を羊毛繊維製品に付与して、羊毛繊
    維におけるジサルフアイド結合を再結合可能な状
    態で開裂させ、次いで羊毛繊維製品の所定の折目
    に保持した状態で、このジサルフアイド結合を再
    結合させることを特徴とする羊毛繊維製品の耐久
    的折目加工法。 2 羊毛繊維製品に付与するシステイン又はシス
    テイン誘導体の純分が0.1〜0.8%o.w.f.であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の羊毛繊維製品の耐
    久的折目加工法。 3 システイン又はシステイン誘導体を含む耐久
    的折目加工液を羊毛繊維製品に付与して、羊毛繊
    維におけるジサルフアイド結合を再結合可能な状
    態で開裂させ、次いで羊毛繊維製品を所定の折目
    に保持した状態で、このジサルフアイド結合を再
    結合させ、更に、この羊毛繊維製品に過酸化物等
    の酸化剤を付与することによつて酸化処理するこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の羊毛繊維製
    品の耐久的折目加工法。
JP1151190A 1990-01-20 1990-01-20 羊毛繊維製品の耐久的折目加工法 Granted JPH03249267A (ja)

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