JPH0633373A - 毛製品並びに頭髪のパーマネントセット方法 - Google Patents

毛製品並びに頭髪のパーマネントセット方法

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JPH0633373A
JPH0633373A JP22313492A JP22313492A JPH0633373A JP H0633373 A JPH0633373 A JP H0633373A JP 22313492 A JP22313492 A JP 22313492A JP 22313492 A JP22313492 A JP 22313492A JP H0633373 A JPH0633373 A JP H0633373A
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嘉一 山口
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Abstract

(57)【要約】 【目的】羊毛、カシミヤ等の毛編織物等の毛製品及び頭
髪の形状・形態を所定の形状・形態に固定する耐久性の
高いパーマネントセット法 【構成】毛製品及び頭髪に所定の形状・形態を付与した
状態下に於いて水素化硼素化合物溶液を付与しシスチン
結合を切断し、与えた形状に沿った状態下でシスチン結
合を再編成・再結合せしめ形状・形態を固定する方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、 毛編織物他毛製品の整理・縫製・仕上げに於ける製品
デザイン・形状・形態の付与固定の他、製品への折り
目、プリーツ等の形状・形態付与等を行う所謂パーマネ
ントセット法に関するものであり、又 頭髪の理容・美容に於ける整形パーマネントセットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、頭髪の理容・美容に於ける整形パ
ーマネントセット法としては、チオグリコール酸アンモ
ン溶液を所定形状を与えた頭髪に付与し、常温或いは加
温下で頭髪を構成する蛋白質のシスチン結合を切断せし
め、次いで空気による自然酸化によるか或いは酸化剤に
よる酸化反応により、与えた形態・形状に沿うシスチン
結合の再編成を行はしめる事により形状・形態の固定を
行う方法が、所謂”パーマ(パーマネント)”なる通称
で知られる如く広く実施されて来た。一方毛製品の形状
・形態固定法としては、毛織物製品に対する折り目やプ
リーツ等の耐久性に優れたセット法に高い要求があるに
も拘らず、わずかに頭髪のパーマネントセット法と作用
・原理を同じくしたチオグリコール酸アンモンを作用せ
しめてセットを行う、1957年に出願された豪州特許
の、所謂”Si−Ro−Set”プロセスが知られるの
みで、実用化され広く用いられる方法が殆ど見受けられ
ない状態にある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の通り頭髪の理容
・美容に於ける整形パーマネントセットにチオグリコレ
ート(チオグリコール酸アンモン)を用いる方法は、永
年の歴史を持ち定着した優れたパーマネント法ではあ
る。然しながら本法には反応剤であるチオグリコレート
に固有の耐え難い著しい臭気と言う一大欠陥があり整形
パーマネントセット時に、凡そ理容・美容のイメージに
そぐわない著し悪臭が立ち籠め他に変わる有効な方法が
ないため、理容・美容のためには避け難い忍耐であると
観念し耐えて居るのが実状であった。更に、このチオグ
リコレートは頭髪や皮膚に吸着し容易に完全に除去でき
ず、セット後に於いても臭気を伴い長時間に渡り不快臭
から逃れられない事が希ではなかった。一方、毛製品の
パーマネントセット法として発明されたSi−R0−S
et法も、同様に作業環境に毒性の高いチオグリコレー
トの蒸気と悪臭をバラマキ、多量の製品の形状・形態セ
ット加工を行うには、縫製工場、整理仕上げ工場、クリ
ーニング工場などで作業環境の安全管理上採用し難い問
題点があり実用化が困難であった。そこで本発明に於い
ては斯かる問題点を解消し不快を伴はずに理容・美容の
パーマネントセットを受ける事を可能とし、又要求は高
いにも拘らず有効な手段がないため優れた性能を持つ毛
製品の唯一の欠陥として諦められ黙認されて来た形状・
形態のパーマネントセット性を不快な作業環境を伴わず
に毛製品に与え、毛製品に対する立体的成型性をも包含
した縫製性能の付与と、折り目、プリーツ等の耐久性に
優れたセット加工を可能とし、着用時のメインテナンス
フリー度を向上せしめた機能を毛製品に与える事に成功
した。
【0004】
【課題を解決するための手段】頭髪及び羊毛、カシミヤ
他獣毛よりなる繊維は、蛋白質にシスチンを包含しシス
チン結合が形態保持(記憶)性を付与するため、結晶化
度もさして高くなく引張り弾性率も高くなく、又吸湿性
が大きく吸湿により引張り弾性率他繊維物性を大きく変
化(低下)させるにも拘らず、これ等が欠陥とならず逆
に弾性回復率が高くしなやかで着心地が良く、湿気によ
りベトツカずシワにならないと言う極めて優秀な機能を
有する繊維である。但しその反面この特徴が、所定の形
状・形態を付与する所謂パーマネントセットを行い難く
させ、理容・美容に於ける髪型のセットや、毛製品への
立体的形状・形態の固定やプリーツ並びに折り目のセッ
ト困難とさせる欠点となって居た。頭髪及び羊毛、カシ
ミヤ他獣毛よりなる製品の形状・形態を付与固定する所
謂パーマネントセット法の実施するためのプリンシプル
は、蛋白質構成要素としてシスチンを包含するこれ等獣
毛(人毛)繊維のシスチン結合を所定の形状・形態付与
下に於いて可逆反応可能の形態のシステインに還元して
切断し、更に所定形状・形態に保持した状態下に於いて
酸化反応により、その形状・形態にそい再編成されたシ
スチン結合を復元し形成せしめる事により形態固定を行
うものと考えられる。斯かる形状・形態のセット法は化
学結合的な形状記憶処理である故、編織物に適用された
際には編織物を構成する糸及び編み織り構成組織のズレ
変位によるセット効果の削減要素は避け難いが、合成繊
維編織物の熱可塑性を活用したセット効果に勝るとも劣
らぬセット効果の耐久性を有する優れたセット法であ
る。これ等頭髪及び毛製品の形状・形態固定処理は次記
の工程に従い実施できる。 被処理物を所定形状・形態に固定する(又は所定形状
・形態を付与する) 被処理物を所定形状・形態に保持したまま、所要濃度
・所要量のシスチン結合還元剤溶液の付与し、所定温度
で所定時間反応させる 項処理物を空中自然酸化或いは酸化剤溶液で処理し
所定形状・形態保持下でシスチン結合の再編成再結合さ
せる 必要なれば(温水)洗浄処理を行う[省略する事が多
い]従って斯かるパーマネントセットを実施するために
は、 出来得る限りシスチン結合のみを還元し、他を(染料
他)還元しない選択性が高く適度の還元性を有し マイルド(低温・低濃度)な条件で還元能を発揮する
還元剤で 無色・無臭で毛繊維及び皮膚など蛋白質を痛めないも
のであり、 水溶液他安定安全な溶媒に溶解した溶液として使用可
能な物であり、 出来得ればパーマネントセット処理後飛散して加工物
に残留しなくなるか、又は少なくとも残留試薬及び反応
残渣の存在が障害とならない還元剤を選定する事が必要
である。斯かる観点から選定され実用化されて居たのが
前記のチオグリコレートであると考えられ多年の使用実
績が示す通り、この還元剤は上記の必要条件の多くを満
足する物であり従来公知の物の内では最優秀と認められ
る物であるが、残念ながら先に指摘した如く著しい悪臭
を発する等の欠点があった。
【0005】そこで上記の必須要件を充たす還元剤を検
討し選定した結果水素化硼素化合物が全ての面で最適で
ある事を見出だし本発明を完成するに至ったのである。
即ち、 水素化硼素化合物は選択性が高く適度の還元性を有
し、他を(染料他)必要以上に還元せずにシスチン結合
を還元するのに適して居る。 低温・低濃度の緩やかな条件下でシスチン結合を還元
するに充分な還元力を有する。 (室温及び室温以下の温度に於いて)水、イソプロパ
ノール、ヂエチレングリコール、ヂオキサン等の安全で
安定な汎用溶媒に溶け、実用上支障のない安定な溶液を
与え容易に安全に処理を行い得る。 水溶液は無色無臭である。 頭髪及び毛製品のシスチン結合の還元反応を行うには
1〜5%濃度溶液で充分である。 シスチン結合を有する蛋白質の還元反応は室温下でも
進行し、30〜40℃に於いてかなりの速度で、100
℃に於いては極めて激しく進行する。(頭髪の成型セッ
トに於ける所謂コールドパーマネント処理が可能であ
る) 処理は低濃度溶液を小量用いて実施できるため処理剤
付着絶対量が少なく、被還元性物質(シスチン結合を有
する蛋白質)存在下では、水素化硼素化合物の反応活性
が高く、活性度の高い水素化硼素化合物の長時間にわた
る残存は殆どなく、主分解残渣も安全な硼酸ソーダーで
あるため安全で障害や残渣析出による白化もなく特に除
去処理を行はずともよいが、必要なれば水洗で容易に溶
解除去できる。又、若し未反応の水素化硼素化合物が心
配なれば温水で洗浄すれば、仮に残存して居ても分解除
去が容易に行える。。本発明で用いる水素化硼素化合物
は安定性の面から、水素化硼素ナトリウム、水素化硼素
ポタシュウム、水素化硼素リチュウムが好ましいが、そ
の内特に水素化硼素ナトリウム、水素化硼素ポタシュウ
ムが好ましい。水素化硼素リチュウムを使用する際には
安定性の面からヂエチレングリコール或いはイソプロパ
ノール溶液として使用する事が望ましい。
【0006】斯かる水素化硼素化合物による頭髪及び毛
製品のシスチン結合の還元反応は30〜40℃に於いて
もかなりの速度で進行するため、必要所要量の水素化硼
素化合物を使用した際には特に未反応物の除去作業は必
要とせず、そのまま放置しても空気中の酸素による自然
酸化により還元されたシスチン結合の酸化・再結合が進
行し、所定形状下に於けるシスチン結合の再編成再結合
が完結するが、余剰の水素化硼素化合物が付与されて居
る際には、次の何れかの処理で余剰処理剤の除去とシス
チン結合の再結合を完結する事が望ましい。即ち、 洗浄作業が実施可能の際は温水で水洗し温風で乾燥す
れば、余剰処理剤の除去とシスチン結合の再結合を完結
する事が出来る。 洗浄作業不可で高温(60〜100℃)処理可能の際
は高温処理する事により、余剰処理剤の分解とシスチン
結合の再結合を完結する事が出来る。 項の処理が何れも不可か或いは項の処理を行
いたくない場合は酸化剤の希薄溶液を噴霧する等の方法
で付与して、余剰処理剤の分解とシスチン結合の再結合
を完結する事が出来る。 ここで用いる酸化剤は過酸化水素の希薄溶液或いは過硫
酸塩の希薄溶液などが好適であるが、使用濃度を1%以
下の如くに希釈して使用する事が望ましい。
【0007】次に本発明による頭髪及び毛製品の形状・
形態固定処理の実施態様例を示す。即ち、 被処理物(頭髪及び毛製品)を所定の形状・形態に固
定し、所定濃度(1〜5%)の水素化硼素化合物溶液を
所定量付与し、所定温度下で(30〜40℃、高温程処
理時間を短縮できる)所定時間反応させ、余剰水素化硼
素化合物を水洗除去し、温風で乾燥し自然空気酸化する
か、或いは希薄酸化剤溶液を付与し酸化し処理を完結す
る。 被処理物(頭髪及び毛製品)を所定の形状・形態に固
定し、所定濃度(1〜5%)水素化硼素化合物溶液を所
定量付与し、所定温度下で(スティーミング或いは10
0〜140℃乾熱処理)所定時間反応させ、還元反応に
続き余剰水素化硼素化合物の分解及び酸化反応を進行さ
せ処理を完結する 項処理の最終工程にに酸化剤希薄溶液処理を加えた
処理を行う 項の処理に於ける形状固定と処理温度の供給を熱
プレスにて付与する方法(例・毛織物製品に水素化硼素
ナトリュウム水溶液を噴霧しスティームプレス機上に設
置し所定時間プレス下にスティーミングする)等であ
る。
【0008】本発明に於ける形状セット用処理剤水素化
硼素化合物は頭髪及び毛製品の繊維を痛めず、又染料等
も変退色させない選定された処理剤ではあるが、染色に
用いられる不特定多数の染料の中には、水素化硼素化合
物により還元され変色するものも含まれる可能性がある
ため、使用に際しては充分なチェックを行い変色の有無
を確認の上使用する必要がある。又、水素化硼素化合物
希薄溶液処理による皮膚及び毛根などに対する生化学的
影響の有無を充分なる試験にて確認する必要がある。
【0009】以下に本発明の具体的実施態様と効果を実
施例により示す。
【実施例1】水素化硼素ナトリュウム10グラムを10
℃の水200ccに溶解し水素化硼素ナトリュウムの5
%水溶液を作り、これに数滴の非イオン活性剤POE
(4)ラウレートを添加しパーマネントセット用処理液
を調整する。20cm(ヨコ)×60cm(タテ)の1
00%羊毛よりなる織物(サージ)3片を準備し長手方
向の両端を合わせて2つ折りにし、この試料の全面に先
に調整したセット用処理液を噴霧器を用い付着量2.5
cc/100cm2となる如く均等に噴霧する。この試
料を上部プレス板にスティーム噴射用細孔を多数備え、
又下部にキャンバスで覆われたクッションパッドを備え
且つ上部プレス板面より噴射されるスティームの排気用
細孔を多数備えたを下部プレス板を有する、スティーム
プレス機上にのせ2Kg/m2の圧力でプレスし飽和蒸
気を噴射し30秒間セット処理を行う。この処理試料3
片の内、一片はそのまま風乾し試料1−1とし、他の一
片を取出し100℃の熱風を30秒間吹き当て乾燥し試
料1−2とし、更に他の一片を取出し0.5%の過酸化
水素水溶液を噴霧器を用い付着量5cc/100cm2
となる如く噴霧し風乾して試料1−3とする。次いでセ
ット効果を判定するため上記試料を沸騰水中に投入し1
分間煮沸し、セットした折り目(シワ)の変化する様子
を調査したが、何れの試料も全く折り目シワ状態に変化
を見せず鋭い折り目シワを完全に保持して居り充分なセ
ット能を有する事を示した。尚、処理品の走査電子顕微
鏡による観察結果は特に処理による損傷状態を示さず、
又試験布の処理前後の強伸度に於ける変化も見出だせず
処理による損傷が見受けられなかった。
【実施例2】実施例1と全く同様にして単に水素化硼素
んナトリュウムの濃度のみを2.5%に変更して形状固
定セット処理を行い、セット処理後風乾(試料番号2−
1)、セット処理後熱風乾燥(試料番号2−2)、セッ
ト処理後0.5%過酸化水素水溶液で噴霧処理(試料番
号2−3)した試料を作成し、沸騰水中1分間煮沸後の
折り目(シワ)の変化状態をを調査しセット能を評価し
たが、何れの試料も全く折り目シワ状態に変化を見せず
鋭い折り目シワを完全に保持して居り充分なセット能を
有する事を示した。
【実施例3】実施例2の形状固定セット処理に於いて、
スチームプレス時間を15秒(試料番号3−1)、45
秒(試料番号3−2)、60秒(試料番号3−3)と変
更してセット処理し、セット後風乾のみを行う試料を作
成し沸騰水に投じてセット能を評価したところ、試料番
号3−1の試料のみがやや折り目シワが不鮮明の様子を
示したが、他は実施例2の試料と同様全く折り目シワ状
態に変化を見せず鋭い折り目シワを完全に保持して居り
充分なセット能を有する事を示した。
【実施例4】20cm(ヨコ)×60cm(タテ)の1
00%羊毛よりなる織物(サージ)3片を準備し長手方
向の両端を合わせて2つ折りにし、先ずこの試料をステ
ィームプレス機にてプレス圧2Kg/m2、飽和蒸気噴
射30秒間のセット処理を施し予め折り目シワを付与
し、この試料に実施例2で使用した水素化硼素ナトリュ
ウム2.5%水溶液を噴霧器にて付着量2.5cc/1
00cm2になる如く均等に噴霧し、30℃の雰囲気下
で5分間(試料番号4−1)、15分間(試料番号4−
2)、30分間(試料番号4−3)保持し、次いで0.
5%過酸化水素水溶液中に浸漬し、更に30℃の微温湯
で洗浄し温風にて風乾し沸騰水に投じてセット能を評価
したところ、試料番号4−1の試料のみがやや折り目シ
ワが不鮮明の様子を示したが、他は実施例2の試料と同
様鋭い折り目シワを保持して居り充分なセット能を有す
る事を示した。
【実施例5】実施例2に於ける形状固定セット処理を、
スティームプレスにて行う変わりに処理液を噴霧した試
料をアイロン台の上に置き湿潤させたタオルで覆い、1
20℃のアイロンで30秒間アイロン掛けする事により
行った。この際はアイロン掛けにより処理試料は乾燥さ
れた状態となるためアイロン掛け後の処理は特に行はな
い。形状固定セット処理布のセット能評価結果は鋭い折
り目シワを保持して居る事を示し充分なセット能を有す
る事を示した。
【実施例1】〜
【実施例4】の試験結果は表1にまとめて表示した。
【実施例6】水素化硼素ナトリュウム6グラムを50c
cのヂエチレングリコールに溶解し10℃の水150c
cで希釈して3%の水素化硼素ナトリュウム溶液を調合
し、これに数滴のPOE(4)ラウレートを滴下しセッ
ト用処理液を調整した。捻れのない真直ぐな頭髪を50
本束ね、直径10mmφの木製棒に毛髪束が重ならない
様に隙間を空けず螺旋状に巻き付けた試料を準備した。
この試料を先に調整したセット用処理液に浸漬し直ぐに
引き揚げ、表面を同じくセット用処理液を含ませ湿潤し
たガーゼで覆い40℃の雰囲気下で5分間(試料番号5
−1)、10分間(試料番号5−2)、20分間(試料
番号5−3)、30分間(試料番号5−4)放置し反応
させ、そのままの状態で水洗し、次いで0.5%のか酸
化水素水溶液を噴霧し、1分間置いた後温湯で充分に洗
浄し温風で乾燥し毛髪束を巻き付けた心棒からはずし、
螺旋径を測定する事によりセット能を評価した。評価結
果は反応時間5分の試料番号5−1の試料のみが螺旋径
15〜20mmφとややセット能が低く処理時間が不足
して居る事を示したが、他は全て螺旋径10〜13mm
φで充分なセット能がある事を示した。
【比較例】
【実施例1】〜
【実施例5】に於ける形状固定セット効果と比較するた
めに、
【実施例1】に用いたと同一の試験布をスティームプレ
ス上に置き、1分間プレス処理を行い折り目シワをセッ
トした試料を調整し、セット効果を評価するため
【実施例1】と同様に沸騰水に投入したところ、瞬時に
折り目シワが消滅しセットの痕跡が完全に消え失せ耐久
性のあるセットが行はれて居ない事を示した。
【0010】
【発明の効果】本発明は羊毛、カシミヤ等獣毛よりなる
毛編織物ほか毛製品及び頭髪等のシスチン結合を有する
蛋白質繊維物質に、所定の形状・形態付与下に於いて水
素化硼素化合物溶液を付与し、一旦シスチン結合を切断
し次いで与えられた形状・形態に沿った状態下で、シス
チン結合を再編成・再結合せしめる事により化学結合的
に形態記憶処理を行い、これら毛製品及び頭髪の形状・
形態固定を行うものである故、そのセット効果の耐久性
は極めて優秀であり文字通りのパーマネントセットが行
い得る。そして本発明の形状・形態固定法は、被処理物
を所定形状に固定→水素化硼素化合物溶液噴霧→そのま
まの状態で短時間保持・反応→空気による自然酸化(補
助的に酸化剤希薄溶液噴霧も可)と言う簡単単純な工程
で、特別な処理設備を必要とせず(せいぜいスティーム
プレス機、アイロン又はドライヤー程度)清浄な環境下
で処理を行う事が出来る安易な加工法である。又、本発
明の形状・形態固定用処理剤である水素化硼素化合物
は、従来斯かる目的で使用されて来た反応試薬チオグリ
コレートと異なり我慢のならない悪臭を作業環境にバラ
マカズ、反応残渣もチオグチコレートの如く長期間に渡
り異臭を発する事なく、無害・無臭の化合物であり取り
扱い性に優れた環境汚染を伴わないパーマネントセット
法として安心して実施する事が出来る特徴を有する。
【表1】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛編織物他毛製品に所定形状・形態付与下
    に於いて水素化硼素化合物溶液を付与し反応せしめ、次
    いで自然酸化或いは酸化剤溶液にて酸化し形状・形態固
    定を行う事を特徴とするパーマネントセット方法
  2. 【請求項2】毛織物他毛製品に所定形状・形態を付与下
    に於いて水素化硼素ナトリュウム又は水素化硼素カリュ
    ウム溶液を付与し、湿熱或いは乾熱下でプレスし形状固
    定下で反応を促進し自然酸化或いは酸化剤溶液にて酸化
    し所定形状・形態を固定する事を特徴とする毛製品のパ
    ーマネントセット方法
  3. 【請求項3】請求項1に記載した方法により形状・形態
    固定された製品
  4. 【請求項4】請求項1記載の水素化硼素化合物よりなる
    毛編み織物他毛製品の形状・形態固定用処理剤
  5. 【請求項5】頭髪に水素化硼素化合物溶液を付与し、所
    定形状・形態を付与下に於いて常温或いは加温下で反応
    を推進せしめて作用せしめ、次いで空気による自然酸化
    或いは酸化剤溶液で処理して形状・形態固定する事を特
    徴としたパーマネントセット方法
  6. 【請求項6】請求項5記載の水素化硼素化合物よりなる
    頭髪形状・形態成型固定用処理剤
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