JPH0563211B2 - - Google Patents

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JPH0563211B2
JPH0563211B2 JP20711690A JP20711690A JPH0563211B2 JP H0563211 B2 JPH0563211 B2 JP H0563211B2 JP 20711690 A JP20711690 A JP 20711690A JP 20711690 A JP20711690 A JP 20711690A JP H0563211 B2 JPH0563211 B2 JP H0563211B2
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JP
Japan
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membrane
polyolefin
flat
permeable membrane
type permeable
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JP20711690A
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Yukio Kyota
Masato Emi
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Publication of JPH0563211B2 publication Critical patent/JPH0563211B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、平膜型透過性膜に関するものであ
る。詳しく述べると、血漿濾過用等として有用な
平膜型透過性膜に関するものである。さらに詳し
く述べると病因性巨大分子を効率よく除去し、ア
ルブミンの回収率が大きく濾過速度が速く多量の
血漿を効率よく処理できる制御された孔径を有す
る平膜型透過性膜に関するものである。 先行技術 従来、血液を血球成分と血漿成分とに分離する
には種々の透過性膜が使用されてきた。例えば、
成分輸血用の血漿製剤の調製あるいは人工腎臓の
前処理、さらには血漿交換治療法において血漿分
離用透過性膜が使用されている。この血漿交換治
療法は、肝不全、重症筋無力症、慢性関節リウマ
チ等の自己免疫疾患に対して有効であることが認
められている。この血漿交換治療法を有効に行う
ためには、血液を血球と血漿成分とに分離し、つ
いで病源物質を含有する血漿を廃棄し、健康人の
血漿または血漿製剤を加える。しかしながら、血
漿製剤の確保あるいは感染副作用等の問題から、
分離した自己の血漿を浄化したのち、血球成分に
混合する方法が望ましく、そのための分離膜の開
発が望まれている。 このような血漿分離用膜としては、再生セルロ
ース膜、セルロースアセテート膜、ポリビニルア
ルコール膜、ポリスルホン膜、ポリメチルメタク
リレート膜等が知られている。しかしながら、こ
れらの高分子膜は、機械的強度、膜の孔径、血漿
処理能力等が不充分で人体に有用なアルブミンが
透過できなかつたり、またアルブミンは透過して
も同時に病因性巨大分子も透過してしまつたり、
あるいはすぐに膜が目詰りして、充分な量の病因
性巨大分子を除去できないものが多かつた。ここ
で言う病因性巨大分子とはアルブミンより分子量
が大である免疫グロブリンM(IgM,Mw約95
万)、低密度リポタンパク(LDL,Mw約120万〜
330万)、免疫複合体、リユウマチ因子等である。
この様な状況下で目的とする病因性巨大分子を除
去し残りの有用な血漿成分であるアルブミンを体
内に戻すには、所望の孔径および空孔率及び目詰
りしにくい膜構造を有し多量の血漿を浄化できる
分離膜が必要である。 このように、中分子量以上の血漿成分を除去す
るための分離用膜としては、少なくとも0.955
g/cm3の密度を有する高密度ポリエチレンよりな
り、周壁部に中空糸内壁面より外壁面へ貫通した
多数の微小空孔を有し、長さ方向に配向した多孔
質中空糸膜であつて、該中空糸膜の空孔率が30〜
90容量%の多孔質ポリエチレン中空糸膜が提案さ
れている(特開昭58−75555号)。しかしながら、
このような中空糸膜は、高配向結晶性未延伸中空
糸を冷延伸を行なつたのちに熱延伸することによ
りその微小空孔が機械的に形成され、しかも、そ
の微小空孔は内表面側より外表面側までほぼ真直
ぐでかつほぼ同一孔径であるので、単位体積当り
の孔密度を高くすることができず、単位面積当り
の血漿処理量が少なく、かつアルブミン等の回収
率が低い。また、配向により破れ易く、かつオー
トクレーブ滅菌等の加熱による変形および収縮が
大きい。 また、中空糸膜の少なくとも一方の面に緻密層
を有し、内部に多孔質を有するビニルアルコール
系重合体からなる中空糸が提案されている(特開
昭58−155865号)。しかしながら、このような中
空糸膜は、ビニルアルコール系重合体の溶液を紡
糸することにより得られるものであり、単位体積
当りの孔密度を高くすることができず、単位面積
当りの血漿処理量が小さく、病因性巨大分子を多
量に除去できなかつたりアルブミン等の回収率が
低くなると言う欠点を有している。 さらに、結晶性ポリオレフイン、ポリアミド等
のような溶媒に対して難溶性で延伸性を有する重
合体と、該重合体に対して部分的に相溶性を有し
かつ溶媒に対して易溶性である化合物との混合物
をフイルム、シートまたは中空体に成形し、該成
形体を溶媒で処理し、乾燥後に1軸方向または2
軸方向に50〜1500%延伸してなる透過性膜が提案
されている(特公昭57−20970号)。しかしなが
ら、このような膜は、孔径を大きくするために延
伸されているので機械的強度が低く、耐久性が悪
いだけでなく、両表面および内部の孔構造がほぼ
均一であり、しかも重合体結晶が粗であるため
に、強度が低いにもかかわらず中分子量以上の成
分の分離が困難であるという欠点があつた。 発明の目的 したがつて、本発明の目的は新規な平膜型透過
性膜を提供するものである。本発明の他の目的
は、結晶濾過作用等として有用な平膜型透過性膜
を提供することにある。本発明のさらに他の目的
は、アルブミンの回収率が大きくかつ病因性巨大
分子を効率よく除去し多量の血漿を処理できる制
御された孔径を有する平膜型透過性膜を提供する
ことにある。 これらの諸目的は、膜厚が10〜500μmであり、
かつ融点が150℃以上でかつゲル化点が使用する
ポリオレフインの結晶開始温度以上の有機耐熱性
物質からなる有機結晶核形成剤を含有した平膜型
のポリオレフイン膜であつて、該膜の一方の面は
ポリオレフインの微粒子が密に結合した緻密層を
呈し、かつ内部及び他方の面は平均粒径0.02〜
1.0μmの独立微粒子の集合体層を呈して迷路状に
連通する微細な連通孔を形成し、両面が互いに連
通してなる平膜型透過性膜により達成される。 また、本発明は、前記膜の一方の面と前記他方
の面は、一方の面に向うにしたがつて、微粒子間
隙が小さい緻密な層を呈する異方性膜構造を有す
るものである平膜型透過性膜である。また、本発
明は、緻密層が膜厚全体の30%以下の部分である
平膜型透過性膜である。さらに、本発明は、該ポ
リオレフイン膜の空孔率が10〜60%である平膜型
透過性膜である。本発明は、緻密層の細孔がその
平均孔径が0.01〜5μmでる平膜型多孔性膜であ
る。また、本発明は、ポリオレフインがポリエチ
レン、ポリプロピレンおよびエチレン−プロピレ
ン共重合体よりなる群から選ばれた少なくとも1
種のものである平膜型透過性膜である。 発明の具体的構成 つぎに、図面を参照しながら本発明を具体的に
説明する。すなわち、第1図は、本発明による平
膜型透過性膜の断面を模式的に画いた図であり、
同図から明らかなように、膜厚Tが10〜500μm、
好ましくは20〜300μmである平膜型のポリオレ
フイン膜1である。この平膜1の一方の表面側に
はポリオレフインの微粒子が密に結合しかつ微細
な細孔を有する緻密層2が形成されており、この
細孔は平均直径は0.01〜2μm、好ましくは0.02〜
0.5μmである。また表面は平滑表面である。一
方、内部及び他方の面は平均粒径0.02〜1.0μmの
ポリオレフインの多数の独立した微粒子3が連続
した集合体層4を呈して迷路状に連通する微細な
連通孔5を形成して、両面が連通してなるもので
ある。しかして、前記緻密層厚7は膜厚全体の30
%以下、好ましくは0.1〜5%である。この緻密
層2は存在すれば厚さは薄い方が好ましい。また
前記緻密層2の反対側の表面は、内部面とほぼ同
じようにポリオレフインの微粒子が密に結合して
おり前記緻密層2に対して比較的大きな孔径(例
えば0.1〜5μm、好ましくは0.1〜2μm)を有する
細孔が形成されている。 このような平膜型透過性膜は、例えばつぎのよ
うにして調製される。すなわち、第2図に示すよ
うに、ポリオレフインと有機充填剤と有機結晶核
形成剤との配合物11を、ホツパー12から混練
機、例えば二軸型スクリユ式押出機13に供給し
て、該配合物を溶融混練し押出したのち、Tダイ
14に送り、平膜状に吐出させ、ついで冷却用ロ
ール15と接触させてこの溶融膜を冷却固化させ
る。さらに、必要により別の冷却ロール16およ
び送りロール17,18と接触させたのち、引張
ロール19,19で引張り、さらに巻取ロール2
0に捲取る。 このようにして冷却固化した平膜21は捲取ロ
ール20に捲取つたのち、所定の寸法に切断し、
ついで抽出液中に浸漬して前記有機充填剤を抽出
除去し、必要により乾燥を行うことにより平膜型
多孔質膜が得られる。また、このようにして得ら
れた平膜型多孔質膜は、熱処理を施すことにより
さらに寸法安定性の良好な平膜型透過性膜が得ら
れる。また、ロールに接触する面の形状は、ロー
ルの表面形状に依存する。よつてロール表面が平
滑であれば膜のロール接触面も平滑面となる。 本発明で原料として使用されるポリオレフイン
としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチ
レン−プロピレン共重合体等があるが、そのメル
トインデツクス(M.I.)が5〜70のものが好まし
く、特にM.I.が15〜65のものが好ましい。また、
前記ポリオレフインのうち、特にポリプロピレン
が最も好ましい。そして、ポリプロピレンにおい
ては、結晶化度の高いものが好ましい。結晶化度
は全重量に対する結晶部分の重量分率であり、X
線回折、赤外線吸収スペクトル、密度等で限定さ
れる。そして一般にビニル系高分子(−CH2
CHR)−oは置換基Rの配置に応じて規則性を有す
るアイソタクテイツクおよびシンジオタクテイツ
ク、また不規則性のアタクテイツクという3種の
立体構造を取り得、重合体においてアイソタクテ
イツクまたはシンジオタクテイツクの割合が高い
場合ほど結晶化が容易である。これはポリプロピ
レンにおいてもいえることであり、ポリプロピレ
ンの結晶化度はアイソタクテイツクの部分の割
合、すなわちタクテイシテイが高いものほど大き
くなる。本発明に使用されるポリプロピレンとし
ては、結晶化度とは別な指標としてタクテイシテ
イで表わすと、該タクテイシテイが97%以上であ
ることが好ましい。 有機充填剤としては、前記ポリオレフインの溶
融下で該ポリオレフインに均一に分散することが
できかつ後述するように抽出液に対して易溶性の
ものであることが必要である。このような充填剤
としては、流動パラフイン(数平均分子量100〜
2000)、α−オレフインオリゴマー[例えば、エ
チレンオリゴマー(数平均分子量100〜2000)、プ
ロピレンオリゴマー(数平均分子量100〜2000)、
エチレン−プロピレンコオリゴマー(数平均分子
量100〜2000)等]、パラフインワツクス(数平均
分子量200〜2500)、各種炭化水素等があり、好ま
しくは流動パラフインである。 ポリオレフインと前記有機充填剤との配合割合
は、ポリオレフイン100重量部に対して有機充填
剤が35〜300重量部、好ましくは50〜200重量部で
ある。すなわち、有機充填剤が35重量部未満では
充分なアルブミン透過能を有する多孔質の平膜が
得られず、一方300重量部を越えると、粘度が低
くなりすぎて平膜状への成形加工性が低下するか
らである。このような原料配合は、例えば二軸型
押出機等の押出機を用いて所定の組成の混合物を
溶融混練し、押出したのち、ペレツト化すること
いう前混練方法により原料を調製(設計)する。 本発明において原料中に配合される有機結晶核
成形剤としては、融点が150℃以上、好ましくは
200〜250℃でかつゲル化点が使用するポリオレフ
インの結晶化開始温度以上の有機耐熱性物質であ
る。すなわち、前述のように、150℃以上の融点
を持ち、溶融しても分解しない物質をいう。この
ような結晶核成形剤を配合する理由は、ポリオレ
フイン粒子の縮小化を図り混練されており、後に
抽出される有機充填剤により形成される孔の孔径
をコントロールすることにある。一例を挙げる
と、例えば1,3,2,4−ジベンジリデンソル
ビトール、1,3,2,4−ビス(p−メチルベ
ンジリデン)ソルビトール、1,3,2,4−
(p−エチルベンジリデン)ソルビトール等があ
る。 一般的に、結晶核形成剤は、成形される樹脂の
透明性向上に用られている。しかし、本発明で
は、上記有機結晶核形成剤を用いることにより、
膜に形成される孔の孔径がポリオレフイン粒子径
により規制されることがない程度までポリオレフ
イン粒子を縮小化させることにより混練され、後
に抽出される有機充填剤により形成される空隙を
目的に合致した孔径に制御できるのである。ポリ
オレフインと前記有機結晶核形成剤との配合割合
は、ポリオレフイン100重量部に対して有機結晶
核成形剤が0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜1.0重
量部である。 このようにして調製された原料配合物をさらに
二軸押出機等の押出機を用いて、例えば160〜250
℃、好ましくは180〜230℃の温度で溶融して混練
し、Tダイから平膜状に吐出させ、この溶融吐出
物を落下させ、冷却ロールと接触させて冷却固化
させる。冷却ロールは、水,その他の冷却媒体を
循環することにより所定温度に保たれる。このと
きの冷却温度(冷却ロールの温度)は10〜100℃、
好ましくは30〜80℃である。すなわち、10℃未満
では冷却速度が速過ぎて相分離が充分進まずアル
ブミン透過能が低くなる。一方、100℃を越える
と、ポリオレフインの結晶化速度が遅くなりすぎ
て微粒子同志の固着、会合が促進され膜の開孔率
が低くなるばかりでなく微細連通孔が大きくなり
すぎて病因性巨大分子を除去できなくなつたり、
目詰りしやすい構造となるおそれがあるからであ
る。 抽出液としては、前記膜を構成するポリオレフ
インを溶解せず、かつ有機充填剤を溶解抽出し得
るものであればいずれも使用できる。一例を挙げ
ると、例えばメタノール、エタノール、プロパノ
ール類、ブタノール類、ヘキサノール類、オクタ
ノール類、ラウリルアルコール等のアルコール
類、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリ
フルオロエタン、トリクロロフルオロメタン、ジ
クロロフルオロメタン、1,1,2,2−テトラ
クロロ−1,2−ジフルオロエタン等のハロゲン
化炭化水素類等があり、これらのうち有機充填剤
に対する抽出能力の点からハロゲン化炭化水素類
が好ましく、特に人体に対する安全性の点が塩化
弗化炭化水素類が好ましい。 このようにして得られる平膜型透過性膜は、さ
らに必要により熱処理が施される。熱処理は、空
気、窒素、炭酸ガス等の雰囲気中で50〜160℃、
好ましくは70〜140℃の温度で1〜120分間、好ま
しくは2〜60分間行われる。この熱処理により前
記膜の構造安定化がなされ、寸法安定性が高くな
る。また、この熱処理前または熱処理時に延伸を
行つてもよい。 このようにして得られる平膜型透過性膜は、膜
厚が10〜500μm、好ましくは20〜300μmのシー
ト状物である。その構造は、倍率3000倍の走査型
電子顕微鏡写真(以下同様)である第3図(ロー
ル温度12℃)、第4図(ロール温度30℃)、第5図
(ロール温度40℃)、第6図(ロール温度50℃)お
よび第7図(ロール温度60℃)から明らかなよう
に、ロール接触側表面はポリオレフインの微粒子
が密に結合し、かつ微細な細孔を有する緻密層を
呈している。また、ロールと反対側の空気との接
触面は、第8図(ロール温度12℃)、第9図(ロ
ール温度30℃)、第10図(ロール温度40℃)、第
11図(ロール温度50℃)および第12図(ロー
ル温度60℃)から明らかなように、ポリオレフイ
ンの微粒子が密に結合してはいるが前記緻密層に
対して比較的大きな孔径を有する細孔が形成され
ている。さらに、内部は、第13図(ロール温度
12℃)、第14図(ロール温度30℃)、第15図
(ロール温度40℃)、第16図(ロール温度50℃)
および第17図(ロール温度60℃)から明らかな
ように、ポリオレフインの比較的大きな独立粒子
の集合体層を呈し、これらの独立粒子の間隙が迷
路状に連通する連通孔を形成している。そして、
有機結晶核形成剤を配合しないものについてのロ
ール接触面(ロール温度℃)第20図、断面は第
22図、空気接触面は第21図に示す連りであつ
た。 なお、このような異方性構造を有する膜が形成
されるのは以下の理由であると考える。 有機充填剤及び結晶核形成剤を混練したポリオ
レフインをシート状に押し出し、その押し出し物
は冷却ロールに接触させられる。よつてポリオレ
フインのシート状押し出し物の固化は、ロール接
触面からはじまる。そして、ロール接触面に比べ
内部及び非接触面は冷却が遅れるためその遅れ分
だけ膜中のポリオレフインと有機充填剤との相分
離が進行し、分散していた有機充填剤がある程度
収束する。このため膜のロール接触表面では孔が
小さく、膜内部および他方面側は孔が大きいとい
う特殊な構造を有する本発明の透過膜が形成され
るものと考えられる。さらに、ロール接触面で
は、ロールと接触する為に発生したポリオレフイ
ン粒子がつぶれるため上記接触面とそれ以外の部
分で構造の差をより顕著にしているものと考えら
れる。 また、上述の通り押し出されたポリオレフイン
の固化は、ロール接触面からはじまる接触面から
遠いほど固化が遅れる。このため膜内部より膜の
ロール非接触面の方がより孔が大きくなつてい
る。よつて本発明の透過性膜は、ロール接触面か
ら非接触面方向に向うに従つて孔が大きくなるも
のと考えられる。 また、前記図面より明らかなように、冷却ロー
ル温度が低いと(急冷)、ロール側表面の開口率、
開孔径は小さくなり、孔形成は円形となる。冷却
ロール温度を50〜60℃と高くすると、開孔率が向
上し、孔も互いに連結した形態となる。すなわ
ち、冷却速度を速くした場合、表面構造において
流動パラフインは分散相となるが、冷却速度を遅
くすることで連続相へ近づけることができる。し
かしながら、冷却速度を遅くしすぎると相分離が
促進されてポリオレフイン分子間同志の会合のた
め、逆に孔数が減少することになる。流動パラフ
イン相が抽出後に細孔となることを考えると、流
動パラフイン相は連続相であることが望ましく、
また膜素材であるポリオレフインも強度の点から
連続相であることが好ましい。このように両者が
お互いに連続相として相分離される条件が必要で
あり。これは前記温度範囲内で可能である。 このようにして得られた透過膜の空孔率は10〜
60%、好ましくは30〜60%である。 なお、延伸法により製造された従来のポリオレ
フイン製平膜は、第18図に示す断面および第1
9図に示す表面から明らかなように粒子はなく、
延伸により形成された亀裂部により細孔が形成さ
れている。 また、本発明において、ロール表面が平滑であ
るものを用いれば、できる透過膜のロール接触面
側は平滑面を有するものが得られる。このような
平滑面に血漿等を流した場合、表面に凹凸がない
ため乱流が起きず均一な流れが形成され、また目
詰まりも少なく分画性、処理能力等の点で有利で
ある。 尚、本明細書における空孔率の定義及び測定方
法、平均粒子径及び平均孔径の測定方法は以下の
通りである。 1 空孔率の測定方法及び定義 平膜をエタノールに浸漬した後、水置換し含水
させ、含有時の重量:Wwetを測定する。乾燥時
の重量をWdry,ポリマーの密度をρg/mlとする
と空孔率は以下の式で算出される。 空孔率=空孔の体積/ポリマー部の体積+空孔の体積×
100[%]=(Wwet−Wdry)/Wdry/ρ+(Went−Wdry
)×100[%] 2 平均微粒子径の測定方法 走査型電子顕微鏡(日本電子製:JSM−50Aま
たはJSM−840)で倍率X10000またはX3000で微
粒子50個の直径を測定し平均を求めた。 3 平均孔径の測定方法 平均孔径:緻密層における孔の孔径は上記走査
型電子顕微鏡で倍率X10000(又はX20000)で100
個の孔径を測定し平均した。 つぎに、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。 実施例 1〜3 M.I.が23のポリプロピレン100重量部当り100重
量部の流動パラフイン(数平均分子量324)およ
び第1表に示す量の結晶核形成剤として1,3,
2,4−ジベンジリデンソルビトールであるから
なるイーシー化学社製商品名、EC−1または1,
3,2,4−ビス(p−メチルベンジリデン)ソ
ルビトールからなる新日本理化社製商品名ゲルオ
ールMDを仕込み、二軸型押出機(池貝鉄工株式
会社製PCM−30−25)により溶融混練し、押出
したのちペレツト化した。このペレツトを第2図
に示す装置を用いて二軸型押出機(池貝鉄工株式
会社製PCM−30−25)13を用いて150〜200℃
で溶融し、スリツト幅0.6mmのTダイ14より70
g/minの吐出量で空気中に吐出させるとともに
その下部に設けられた冷却ロール15表面の水と
接触させて、冷却固化させ、引張ロール19,1
9で引張つたのち、巻取ロール20で捲取つた。
捲取ロール20で捲取つたシート状物を定長に切
断したのち1,1,2−トリクロロ−1,2,2
−トリフルオロエタン(以下、フレオン113とい
う。)中に液温25℃で10分間2回浸漬して定長抽
出を行い、ついで130℃の空気中で2分間熱処理
を行い、50%エタノール水で親水化し、水洗後、
第1表に示す性質を有する平膜状透過性膜が得ら
れた。 比較例 1〜2 市販の延伸法によるポリプロピレン製平膜型透
過性膜及びポリテトラフルオロエチレン製平膜型
透過性膜について、実施例1と同様な試験を行つ
たところ、第1表の結果が得られた。
【表】 ール

比較例1 − − − 0 9.
4 5.0 40 30 1.
9
比較例2 − − − 0 3.
3 0.46 20 80 7.2

前記方法において、ブルーデキストラン試験
は、つぎのようにして行なつた。すなわち、ブル
ーデキストラン200(フアルマシア社製、重量平均
分子量約2000000)の0.05重量%水溶液の透過率
および初期1時間の透過量(フラツクス)を0.3
Kg/cm2の圧力下で行なつた。空孔率Pは、次式で
求めた。 P=W−D/D/0.94+(W−D)×100(%) (ただし、式中、Wは含水重量であり、Dは絶
乾重量である。) 透水量は、膜面積1.38X10-3m2の膜に150mmHg
の圧力下で水を透過させ、一定量(5ml)透過し
た時の時間を測定する。 プラズマセパレータにおける2次フイルターと
しては、上記ブルーデキストラン試験における透
過率は0に近いほどよく、またそのフラツクスは
高いほどよい。また、ブルーデキストラン
Flux/水Fluxは高いほど膜が溶質による目詰り
が少ないことを示し高いことが好ましい。 そして、膜としての評価は上記要素および後述
する牛血漿による評価を総合して行われる。 実施例1および3および比較例1及び2で得ら
れた透過性膜を用いて膜面積100cm2(5X20cm)の
モジユールを作り、テルモ株式会社製プラズマセ
パレーター1stフイルターを用いて得られた牛血
漿(アルブミン5.1g/1、全たん白質9.4g/
1)をポンプを用いて0.2ml/minでエアチヤ
ンバを介して液温37℃の恒温槽に浸漬された前記
モジユールに供給し(血漿流速μ=280cm/
min)、濾液はポンプを用いて70ml/minでエ
アチヤンバに循環した。このようにして得られた
濾過物についてHPLC(カラム TSK−
G3000SW、流速1ml/min、溶媒0.3M−NaCl含
有0.1M So¨ren Buffer (PH7.0)検出280nm O.
D.)で定量したところ、第2表の結果が得られ
た。
【表】 実施例 4〜8 M.I.が30のポリプロピレン100重量部当り100重
量部及び150重量部、174重量部の流動パラフイン
(数平均分子量324)およびEC−1を0.5重量部仕
込み、実施例1と同様の方法て平膜状透過性膜が
得られた。実施例1と同様な試験を行なつた結果
は、第3表に示すとおりである。 また、実施例4〜8および比較例1,2の膜を
用いて実施例1と同様の方法で血牛漿試験を行な
つたところ、第4表の結果が得られた。 実施例 9 実施例4において、EC−1を0.4重量部仕込ん
だ以外は実施例4と同様な方法を用いて製膜し、
得られた平膜型透過膜についてブルーデキストラ
ン試験を行なつたところ、第5表の結果が得られ
た(第16図参照)。 比較例 3 実施例9においてEC−1を全く使用しなかつ
た以外は実施例9と同様な方法を用いて製膜して
得られた平膜型透過膜についてブルーデキストラ
ン試験を行なつたところ、第5表の結果が得られ
た(第22図参照)。なお、ブルーデキストラン
試験は、ブルーデキストラン200(フアルマシア社
製、重量平均分子量20万)の0.05重量%水溶液の
透過率および初期1時間の通過量(フラツクス)
を0.3Kg/cm2の圧力下で行なつた。使用したモジ
ユールとしては、O2交換能およびCO2交換能の測
定に用いたもので行なつた。
【表】
【表】
【表】 発明の具体的効果 以上述べたように、本発明は、膜厚が10〜
500μmであり、かつ融点が150℃以上でかつゲル
化点が使用するポリオレフインの結晶開始温度以
上の有機耐熱性物質からなる有機結晶核形成剤を
含有した平膜型のポリオレフイン膜であつて、該
膜の一方の面はポリオレフインの微粒子が密に結
合しかつ微細な細孔を有する緻密層を呈し、かつ
内部および他方の面は平均粒径0.02〜1.0μmの独
立粒子の集合体層を呈して迷路状に連通する微細
な連通孔を形成し、両面が連通してなる平膜型透
過性膜であるから、前記微細連通孔は膜厚方向に
直線的に貫通したものではなく、一方の表面から
内部を経て他方の表面に向つて前記微粒子間に形
成されかつ互いにつながつた多数の微小空孔であ
り、さらに、孔は緻密層以外では緻密層に較べて
大きくなつている。このため、血漿分離に使用し
た場合、病因性巨犬分子を効率よく除去し目詰り
が少なく、圧力損失が少なく、アルブミン回収率
も高く経時的に安定した優れた膜となる。したが
つて、血漿分離、特に血漿分離用二次フイルタと
して極めて有用である。 また、延伸法では40μm程度より厚い膜を作れ
ないのに対し、本発明ではより厚い膜を製造でき
るので、強度の向上、より広い表面積での使用が
可能となり、分離用フイルター、コーテイング基
材に有用な膜が形成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による平膜型透過性膜の模式的
断面図、第2図は本発明による平膜型透過性膜の
製造に使用される装置の概略断面図、第3〜17
図は本発明による平膜型透過性膜の組織を表わす
電子顕微鏡写真、第18〜19図は市販の多孔質
膜の組織を表わす電子顕微鏡写真であり、また第
20〜22図は結晶核形成剤を配合しない平膜型
透過性膜の組織を表わす電子顕微鏡写真である。 1……平膜型透過性膜、2……緻密層、3……
ポリオレフイン粒子、4……連続粒子集合体層、
5……連通孔、11……配合物、12……ホツパ
ー、13……押出機、14……Tダイ、15……
冷却ロール、19……引張ロール、20……捲取
ロール、21……平膜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 膜厚が10〜500μmであり、かつ融点が150℃
    以上でかつゲル化点が使用するポリオレフインの
    結晶開始温度以上の有機耐熱性物質からなる有機
    結晶核形成剤を含有した平膜型ポリオレフイン膜
    であつて、該膜の一方の面はポリオレフインの微
    粒子が密に結合し、かつ微細な細孔を有する緻密
    層を呈し、かつ内部及び他方の面は平均粒径0.02
    〜1.0μmの独立微粒子の連続した集合体層を呈し
    て迷路状に連通する微細な連通孔を形成し、両面
    が互いに連通してなる平膜型透過性膜。 2 前記膜の一方の面と前記他方の面は、一方の
    面に向うにしたがつて、微粒子間隙が小さい緻密
    な層を呈する異方性膜構造を有するものである特
    許請求の範囲第1項に記載の平膜型透過性膜。 3 緻密層は膜厚全体の30%以下の部分である特
    許請求の範囲第1項に記載の平膜型透過性膜。 4 該ポリオレフイン膜は空孔率が10〜60%であ
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
    一つに記載の平膜型透過性膜。 5 緻密層の細孔はその平均孔径が0.01〜5μmで
    ある特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    か一つに記載の平膜型透過性膜。 6 ポリオレフインがポリエチレン、ポリプロピ
    レンおよびエチレン−プロピレン共重合体よりな
    る群から選ばれた少なくとも1種のものである特
    許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか一つ
    に記載の平膜型透過性膜。 7 前記緻密層を呈する面は、平滑面である特許
    請求の範囲第1項ないし第6項のいずれか一つに
    記載の平膜型透過性膜。
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