JPH0563446B2 - - Google Patents

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JPH0563446B2
JPH0563446B2 JP20111186A JP20111186A JPH0563446B2 JP H0563446 B2 JPH0563446 B2 JP H0563446B2 JP 20111186 A JP20111186 A JP 20111186A JP 20111186 A JP20111186 A JP 20111186A JP H0563446 B2 JPH0563446 B2 JP H0563446B2
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JP
Japan
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chlorhexidine gluconate
emollient
ethanol
composition
disinfectant
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JP20111186A
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Koji Kihara
Taro Furuta
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Saraya Co Ltd
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Saraya Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、手指の消毒に好適な医療用の消毒用
組成物に関する。 (従来の技術) 病院のナース・ステーシヨン、病棟入口、ICU
入口などでは、従来から消毒用薬剤の水溶液を入
れた洗面器状容器(ベースン)が設置され、これ
に両手を浸漬して手指の消毒を行うベースン法が
採用されている。しかし最近、このベースン法に
ついて、薬剤濃度がある水準以下に低下する
と、ベースン自体が雑菌のプールと化する危険性
がある、同一薬剤の長期使用により耐性菌が出
現する、浸漬後に使用する手拭き用タオルなど
からの再汚染の可能性がある。など多くの問題が
指摘されている。そのため、適当な殺菌剤のエタ
ノール溶液など速乾性消毒液の検討がなされてい
る。 速乾性の消毒液としては、例えば、グルコン酸
クロルヘキシジンのエタノール溶液が挙げられ
る。この消毒液は、局方消毒用エタノール(76.9
〜81.4v/v%エタノール水溶液)にグルコン酸
クロルヘキシジンを0.1〜0.5w/v%の割合で添
加して調製される。この消毒液は速乾性であるう
え、含有されるエタノールおよびグルコン酸クロ
ルヘキシジンの殺菌作用が相加的に働くため、手
術時の皮膚の消毒や医療器具の緊急時の消毒用な
どに利用されている。しかし、溶剤のエタノール
が皮膚に接すると、ケラチンなどの皮膚構成蛋白
質を変性させる作用を有するため、皮膚荒れ(皮
膚障害)を誘発する。そのため、手指の消毒など
使用頻度の高い消毒液としては一般に使用されて
いない。 このような、エタノールを溶剤を主成分とする
消毒液に、皮膚を保護するエモリエント剤を添加
して皮膚障害を抑制することが考えられる。しか
し、グルコン酸クロルヘキシジンは各種共存物質
の存在によりその殺菌力が低下することが知られ
ている。えば、血清〔感染症学雑誌53,292
(1979)〕、多糖類〔ジヤーナル オブ ペリオド
ンタル リサーチ(J.Periodont.Res.)8、
Suppl.12,61(1973)〕、非イオン界面活性剤〔岡
山医誌、91,251(1979)〕、粉末ミルク、乾燥ウシ
血清、魚粉などの各種有機化合物〔ジヤーナル
オブ アプライド バクテリオロジー(J.Appl.
Bacteriol.),54,243(1983)〕の存在により殺菌
力の低下することが報告されている。化粧品など
に用いられるエモリエント剤は、その多くが非イ
オン界面活性剤や高級アルコールであることか
ら、これを添加するとグルコン酸クロルヘキシジ
ンの殺菌力は低下すると考えらえる。このよう
に、充分な殺菌力を有しかつ皮膚障害をおこしに
くい速乾性の手指消毒用組成物は、得られていな
いのが現状である。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は、上記従来の問題点を解決するもので
ありその目的とするところは、充分な殺菌力を有
し速乾性であり、かつ使用頻度の高い場合にも皮
膚障害を起こしにくい手指消毒用組成物を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、グルコン酸
クロルヘキシジンエタノール溶液を主成分とし、
上記優8た性質を有する手指消毒用組成物を提供
することにある。 (問題点を解決するための手段および作用) 発明者らは、グルコン酸クロルヘキシジンの殺
菌力を低下させないエモリエント剤を検討中に、
グルコン酸クロルヘキシジンと共存させることに
より該グルコン酸クロルヘキシジンの殺菌力を向
上させるエモリエント剤を発見し、この発明を完
成させるに至つた。 本発明の手指消毒用組成物は、消毒用エタノー
ルと、グルコン酸クロルヘキシジンと、エモリエ
ント剤とを含有する手指消毒用組成物であつて、
該エモリエント剤が、アジピン酸ジイソプロピ
ル、アジピン酸ジイソブチル、高級脂肪酸ポリオ
キシエチレングリセリルおよびポリグリセリンで
なる群から選択される少なくとも一種であり、そ
のことにより上記目的が達成される。ここで、
「手指消毒用組成物」とは、手指の消毒に限らず
手術時の皮膚の消毒や医療器具の消毒をはじめ、
広く医療用に使用されうる消毒用組成物をさして
いう。 本発明の手指消毒用組成物に含有されるエモリ
エント剤のうち、高級脂肪酸ポリオキシエチレン
グリセリルについては、該分子を構成する脂肪酸
の炭素数が8〜18である。このような脂肪酸ポリ
オキシエチレングリセリルは、前記脂肪酸にグリ
セリン1分子が縮合し、さらにエチヱンオキシド
が1〜30個付加した化合物であり、下記式()
で示される: ここで、Rは炭素数7〜17のアルキル基、そし
てnは1〜30の整数である。 Rの炭素数の異なつた化合物が混合されていて
もよい。例えば、ラウリン酸を主成分とし、C8
〜18の脂肪酸を含有するヤシ油脂肪酸を用いる
と、Rの炭素数の異なる化合物()の混合物が
得られる。エモリエント剤のうちポリグリセリン
は2〜15個のグリセリンが脱水縮合した化合物で
あり、縮合グリセリンの個数が異なるポリグリセ
リンの2種以上が混合して用いられうる。 本発明組成物のエモリエント剤は、いずれも皮
膚の柔軟剤、皮脂成分補給剤として働き、エタノ
ール成分による皮膚刺激、皮膚荒れなどの皮膚障
害を抑制する。同時に、組成物中に含有されるグ
ルコン酸クロルヘキシジンの殺菌力を増強させる
働きをも有する。殺菌力増強の詳しい機作は充分
に解明されてはいないが、これらエモリエント剤
とグルコン酸クロルヘキシジンとの共奏効果によ
りグルコン酸クロルヘキシジンの菌細胞壁に対す
る作用が増強されるためと考えられる。これらエ
モリエント剤は、組成物中に0.1〜1.0wt/v%、
好ましくは0.2〜0.4wt/v%の割合で含有され
る。過少である上記効果が得られない。過剰であ
ると皮膚表面にエモリエント剤によるベタつきが
残る。 本発明組成物のグルコン酸クロルヘキシジンの
濃度は、通常のグルコン酸クロルヘキシジン−消
毒用エタノール組成物に準じ、約0.02〜0.5wt/
v%、好ましくは0.1〜0.5wt/v%である。消毒
用エタノールは、殺菌力を有するエタノール溶液
であればよく、通常、約50〜95v/v%のエタノ
ール水溶液が用いられる。例えば、局方消毒用エ
タノール(76.9〜81.4v/v%)が好適に用いら
れる。 本発明の手指消毒用組成物は、例えば、局方消
毒用エタノールなどの80v/v%前後のエタノー
ル水溶液に、グルコン酸クロルヘキシジンとエモ
リエント剤とを溶解させて得られる。この組成物
(消毒液)に手指を浸漬するとグルコン酸クロル
ヘキシジンおよびエタノールの双方の殺菌効果が
得られ、グルコン酸クロルヘキシジンの作用はエ
モリエント剤によつてさらに増強される。このエ
モリエント剤の働きにより皮膚荒れが抑制される
のはもちろんである。この消毒液は速乾性である
ため速やかに乾燥し、そのため、手拭き用タオル
などを使用する必要がなく、手拭き用タオルから
の再汚染の危険がない。乾燥後もグルコン酸クロ
ルヘキシジンとエモリエント剤とが皮膚表面に付
着しているため、充分な殺菌作用を有する。本発
明の組成物は、手指の消毒、医療用器具の消毒な
ど、医療用に広く使用されうる。 (実験例) 以下に本発明の実施例により説明する。 実験例 1 グルコン酸クロルヘキシジンの消毒用エタノー
ル溶液に可溶なエモリエント剤として、80v/v
%エタノール水溶液に溶解しうるエモリエント剤
13種(表1のNo.〜)を選び、これらがグルコ
ン酸クロルヘキシジンの殺菌力に与える影響を調
べた。 グルコン酸クロルヘキシジンを0.2wt/v%の
割合で含有する80v/v%エタノール水溶液に表
1に示すエモリエント剤No.〜を0.2wt/v%
の割合でそれぞれ添加し、13種類の試料溶液を調
製した。別にエモリエント剤の代わりに血清を
0.2wt/v%の割合で添加した試料溶液も調製し
た(No.)。 100mlのガラスビーカー内底面にガラス製円筒
管(直径25mm、高さ65mm)を固定し、その上端部
にクロマトグラフ用ロ紙(東洋ロ紙No.50)(20×
25mm)を載置した。ロ紙中央に試料溶液(前記試
料溶液のうちの一種)を50μ滴下し、ガラス製
の蓋(直径75mm)をし、2時間乾燥した。ロ紙中
央の試料液が乾燥した部分に黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)懸濁液(液体ブイヨ
ン培地で37℃16時間培養)20μを滴下し、蓋を
して10分間室温で放置した。このロ紙を滅菌ガラ
スビーズ(粒径3mm)20gおよび菌回収用液(50
ml)の入つたビンに入れ、45秒間激しく上下に振
りまぜ、菌を回収した。この菌回収液について混
釈培養により生菌数を測定した。上記菌回収用液
は、ココアミドエーテルサルフエートの0.3%水
溶液であり、該ココアミドエーテルサルフエート
は、菌回収の際に持ち込まれるグルコン酸クロル
ヘキシジンを不活性化させる働きを有する。実験
は、各エモリエント剤を含む試料溶液、血清を含
む試料溶液およびエモリエント剤を含まない対照
溶液について、それぞれ3回繰り返し行なつた。
試料溶液を滴下しない未処理ロ指についても実験
を行なつた。それぞれの菌回収液500μあたり
の生菌数を表1に、菌回収液1ml中の生菌数の対
数値の分散分析の結果を第1図に示す。
【表】
【表】 表1および第1図から、グルコン酸クロルヘキ
シジンの80v/v%エタノール水溶液に血清が添
加されると、グルコン酸クロルヘキシジンの殺菌
力は低下するが、上記13種類のエモリエント剤が
添加された場合は、殺菌力が低下しないことが明
らかである。さらに、第1図によれば、エモリエ
ント剤が加えられていない対照(R)の生菌数が2×
104であるのに対し、アジピン酸ジイソプロピル
(DIPA)を添加した場合、およびポリグリセリ
ン(PG)を添加した場合にはそれぞれ5×103、
ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル
(GC;エチレンオキシドの付加モル数7)を添加
した場合には2×103そしてアジピン酸ジイソプ
ロピル(DIBA)を添加した場合には7×102で
あることがわかる。このように、エモリエント剤
を加えない場合に比較し、GCまたはDIBAを添
加した場合には危険率P<0.01で有意差があり、
DIPAまたはPGを添加した場合にはP<0.05で有
意差がある。つまり、これらのエモリエント剤を
添加すると生菌数は1/10〜1/100に減少し、本発
明のエモリエント剤はグルコン酸クロルヘキシジ
ンの殺菌力を増強することが明らかである。 別にエモリエント剤を含有せず、グルコン酸ク
ロルヘキシジンを0.4wt/v%の割合で含有する
80v/v%エタノール水溶液について同様の実施
を行なつたところ、その殺菌力は、本発明のエモ
リエント剤を0.2wt/v%添加した上記実験例と
ほぼ同等であつた。 実施例 2 黄色ブドウ球菌の代わりに縁膿菌
(Pseudomonas aeruginosa)を用い、実験例1
に準じて操作し、生菌数の測定を行なつた。生菌
数の対数値の分散分析の結果を第2図に示す。第
2図から、これらエモリエント剤は、グルコン酸
クロルヘキシジンの縁膿菌に対する殺菌効果を低
下させないことが明らかである。特に本発明に用
いられるDIBAはグルコン酸クロルヘキシジンに
対する殺菌力を増強し(生菌数1×103)、エモリ
エント剤を加えない場合(生菌数4×103)に対
して危険率P<0.01で有意差が認められる。 実験例 3 黄色ブドウ球菌の代わりに霊菌(Serratia
marcescens)を用い、エモリエント剤としては
GCおよびDIBAを用いて実験例1に準じて操作
し生菌数の測定を行なつた。生菌数の対数値の分
散分析の結果を第3図に示す。第3図から、エモ
リエント剤が加えられていない対照(R)の生菌数が
5×103であるのに対して、GCを添加した場合に
は3×103DIBAを添加した場合には2×103と明
らかに低い値を示す。いずれの場合も危険率P<
0.01で有意差が認められ、本発明に用いられる
GCまたはDIBAはグルコン酸クロルヘキシジン
の霊菌に対する殺菌効果を増強することが明らか
である。 実験例 4 エモリエント剤を2種併用した場合の効果を調
べた。グルコン酸クロルヘキシジンを0.2wt/v
%の割合で含有する80v/v%エタノール水溶液
に、表2に示すようにGCを0〜0.4wt/v%、そ
してDIPAを0〜4wtv%の割合で添加し、16種類
の試料液を調製した。これを用い、実験例1に準
じて操作し、菌回収液500μあたりの生菌数の
測定を行つた。実験は2度繰り返して行なつた。
それぞれの結果を表2に示す。
【表】 表2からGCとDIPAとは、それぞれ各濃度範
囲において、相互に加性的にグルコン酸クロルヘ
キシジンの殺菌力を増強することが明らかであ
る。 実験例 5 GCを0.2wt/v%の割合で80v/v%エタノー
ル溶液に溶解させた。これを試料溶液とし、実験
例1に準じて操作し、菌回収液500μあたりの
黄色ブドウ球菌の生菌数を測定した。GCの代わ
りにDIBA,DIPAおよびPGについても同様の実
験を行なつた。 その結果を表3に示す。
【表】 表3から、エモリエント剤単独では殺菌効果が
全く認められないことがわかる。 (発明の効果) 本発明によれば、このように、充分な殺菌力を
有し速乾性であり、かつ使用頻度の高い場合にも
皮膚障害を起こしにくい手指消毒用組成物が得ら
れる。組成物に含有されるグルコン酸クロルヘキ
シジンの殺菌力は、組成物に配合される特定のエ
モリエント剤の働きにより強化されているため、
グルコン酸クロルヘキシジンが少量でも従来と同
等の効果が得られる。このような組成物は、病院
での手指の消毒、手術時の皮膚の消毒、医療用器
具の消毒など、医療用に広く用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、各種エモリエント剤共存下でのグル
コン酸クロルヘキシジンの殺菌力を黄色ブドウ球
菌を使用して測定した結果を示すグラフ、そして
第2図および第3図は縁膿菌および霊菌をそれぞ
れ使用して測定した結果を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 消毒用エタノールと、グルコン酸クロルヘキ
    シジンと、エモリエント剤とを含有する手指消毒
    用組成物であつて、 該エモリエント剤が、アジピン酸ジイソプロピ
    ル、アジピン酸ジイソブチル、高級脂肪酸ポリオ
    キシエチレングリセリルおよびポリグリセリンで
    なる群から選択される少なくとも一種である、 手指消毒用組成物。 2 前記高級脂肪酸ポリオキシエチレングリセリ
    ルを構成する高級脂肪酸の炭素数が8〜18で、該
    高級脂肪酸ポリオキシエチレングリセリル1分子
    中には付加エチレンオキシドが1〜30個の割合で
    存在する特許請求の範囲第1項に記載の組成物。 3 前記ポリグリセリンが、グリセリン2〜15個
    の縮合体である特許請求の範囲第1項に記載の組
    成物。 4 前記エモリエント剤が、0.1〜1.0重量%の割
    合で含有される特許請求の範囲第1項に記載の組
    成物。
JP20111186A 1986-08-26 1986-08-26 手指消毒用組成物 Granted JPS6357502A (ja)

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