JPH0565039B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0565039B2 JPH0565039B2 JP20737185A JP20737185A JPH0565039B2 JP H0565039 B2 JPH0565039 B2 JP H0565039B2 JP 20737185 A JP20737185 A JP 20737185A JP 20737185 A JP20737185 A JP 20737185A JP H0565039 B2 JPH0565039 B2 JP H0565039B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solidified
- waste solvent
- parts
- pvc
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J3/00—Processes of treating or compounding macromolecular substances
- C08J3/02—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques
- C08J3/09—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids
- C08J3/091—Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques in organic liquids characterised by the chemical constitution of the organic liquid
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K11/00—Use of ingredients of unknown constitution, e.g. undefined reaction products
- C08K11/005—Waste materials, e.g. treated or untreated sewage sludge
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21F—PROTECTION AGAINST X-RADIATION, GAMMA RADIATION, CORPUSCULAR RADIATION OR PARTICLE BOMBARDMENT; TREATING RADIOACTIVELY CONTAMINATED MATERIAL; DECONTAMINATION ARRANGEMENTS THEREFOR
- G21F9/00—Treating radioactively contaminated material; Decontamination arrangements therefor
- G21F9/04—Treating liquids
- G21F9/06—Processing
- G21F9/16—Processing by fixation in stable solid media
- G21F9/167—Processing by fixation in stable solid media in polymeric matrix, e.g. resins, tars
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J2327/00—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers
- C08J2327/02—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
- C08J2327/04—Characterised by the use of homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen; Derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment containing chlorine atoms
- C08J2327/06—Homopolymers or copolymers of vinyl chloride
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
〈産業上の利用分野〉
この発明は、使用済核燃料再処理における溶媒
抽出法等で用いられた放射性廃溶媒、特にリン酸
トリブチルの如きリン酸系エステルを含む廃溶媒
の固化処理方法に関するものである。 〈従来の技術〉 原子炉の使用済核燃料を再処理して核分裂生成
物をウランやプルトニウムから分離除去する方法
としては、溶媒抽出法が最も広く用いられてい
る。この方法には一般にドデカンの如き炭化水素
で希釈されたリン酸トリブチル(以下、「TBP」
と略記する)が溶媒として使用されるが、使用済
のTBPを処理するに際しては、これが放射性廃
棄物であるため、その処理方法には十分な配慮が
必要となる。 TBPを含む放射性廃溶媒(以下、「TBP含有
廃溶媒」と略記する)の処理方法としては、この
廃溶媒を固化処理する方法が従来から試みられて
おり、例えば、TBPが塩化ビニル樹脂(以下、
「PVC」と略記する)を可塑化する性質を有して
いることに着目して、TBP含有廃溶媒と細片状
PVCとを混合してTBP含有廃溶媒を固化処理す
る方法が提案されている(特公昭53−32040号)。 また、本願と同一出願人により特許出願された
固化処理方法として、多官能性アクリル系または
メタクリル系単量体といつた熱硬化性可塑剤を含
有するPVCプラスチゾルをTBP含有廃溶媒と混
合、撹拌し、必要に応じて加熱処理して固化させ
る方法がある(特願昭59−30042号)。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら上述した従来方法は、いずれも必
ずしも満足すべきものではない。すなわち、細片
状PVCと撹拌混合する固化処理方法によれば、
TBPはPVCに吸収膨潤するだけなので流動性は
示さなくなるものの、軟らかいプデイング状の粘
度の固化体となるに過ぎない。これを撹拌後加熱
すれば固化体の硬度は向上するが、PVCは熱伝
導性が悪いため長時間の加熱が必要であり、しか
も固化体の径が大きくなると内部まで熱が伝わり
にくくなり、内部が表面より著しく硬度の低い固
化体しか得られない。廃溶媒中に含まれるドデカ
ン量が多くなるほどこの傾向が甚しい。 一方、PVCプラスチゾルと混合する固化処理
方法によれば、外観、機械的強度(硬度、圧縮強
度)、均質性といつた固化体物性において比較的
良好な固化体が得られるが、特に100とサイズ
の大きな固化体を得る場合には固化体物性に改良
の余地がある。すなわち、PVCプラスチゾルと
TBP含有廃溶媒との混合物を低温加熱固化処理
したときには、外観や均質性は良好であるが機械
的強度が若干低い。この理由は、PVCプラスチ
ゾル調製時に粘度調整剤としてパラフインの使用
が不可欠であり、このPVCプラスチゾルをTBP
含有廃溶媒と混合すると、廃溶媒中に含まれる一
定量のドデカンの他に粘度調整剤としてのパラフ
インが加算され、固化対象廃溶媒全量に占める炭
化水素総量(パラフイン+ドデカン)が増加する
ことになり、その結果得られる固化体の機械的強
度が低下するものと考えられる。また、機械的強
度を向上させるためにPVCプラスチゾルとTBP
含有廃溶媒との混合物を高温で長時間加熱固化処
理したときは、加熱停止後に固化体外周部で放熱
に伴うPVCの収縮に起因する固化体の収縮現象
が生じるのに対し、固化体内部では蓄熱された熱
量が放熱されないために残留熱応力が発生する
が、硬化後の熱硬化性可塑剤の抗応力を超える
と、固化体内部にクラツクが発生しやすいという
問題がある。 そこでこの発明は、上述したごとき従来技術に
おける欠点を解消し、低温加熱固化処理によつて
も外観、機械強度、均質性がいずれも良好で優れ
た物性の固化体を得ることができる放射性廃溶媒
の固化処理方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。 〈問題点を解決するための手段〉 この発明による放射性廃溶媒の固化処理方法
は、TBP含有廃溶媒に固化処理剤としてPVC粉
末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を添加し撹拌混合
したのち、この混合物を加熱して固化させること
を特徴とするものである。 この発明による固化処理の対象となる放射性廃
溶媒としては、放射性核種を含有したTBP等の
リン酸系エステルのほか、リン酸系エステルと脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化炭化水
素、鉱油、水等との混合物が挙げられる。 この発明において固化処理剤として用いる各成
分の使用割合は、PVC粉末100重量部に対し一般
的には弾性ポリマー2〜10重量部および吸湿剤5
〜25重量部である。 この発明で用いられるPVCとしては、塩化ビ
ニル単独重合体、塩化ビニルとこれと共重合可能
な単量体との共重合体、さらにはこられの混合物
等から選ぶことができる。 弾性ポリマーは引裂力に対する抗力を固化体に
付与し、加熱停止後の固化体収縮現象に伴うクラ
ツク発生を防止するとともに、併せて、それ自身
が有する吸油性によりTBP含有廃溶媒中のドデ
カンを吸収し、固化体内部の機械的強度低下の一
因となるドデカンをできるだけ低減せしめること
によつて、固化体の機械的強度を高め、同時に固
化体からのドデカンのブリードを防止する。かよ
うなドデカン吸収性を有する弾性ポリマーとして
は、ポリノルボーネン等の物質が知られており、
例えば「ノーソレツクス」(CdF Chimie社(フ
ランス)製商品名)が市販品として入手できる。 吸湿剤は、TBP含有廃溶媒中に混入している
水分を吸湿除去して、加熱固化処理時に水分の揮
発に起因する固化体内部の発泡現象を防止すると
ともに、吸湿に伴う発生水和反応熱により固化体
中心部の温度を上昇させ、固化体の機械的強度を
向上させるものである。吸湿剤としては、例えば
酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等が好ましく使用できる。 この発明を実施するに際しては、先ず上述した
PVC粉末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を放射性
廃溶媒と混合し、混合物をプラネタリーミキサ
ー、ニーダー、バタフライミキサー、ヘンシエル
ミキサー、デイゾルバー、リボンブレンダー、ス
テータスミキサー、撹拌ペラ等の慣用的装置で良
く撹拌混合する。 廃溶媒と固化処理剤との混合割合は、廃溶媒
100重量部に対して固化処理剤(PVC粉末、弾性
ポリマーおよび吸湿剤の合計量)80〜120重量部
の範囲が好ましい。 次いでこの混合物を容器外部から加熱し、一般
的には80〜100℃の温度で約7時間固化処理を施
すことによつて物性の優れた固化体を得ることが
できる。 〈実施例〉 以下に実施例および比較例を挙げてこの発明を
詳述する。なお「%」および「部」はいずれも重
量基準を表わす。 実施例 1 固化処理する廃溶媒とて、TBP85%、n−ド
デカン10%および水5%からなる非放射性模擬廃
溶媒を調製し、この廃溶媒50Kgを100ドラム缶
内に投入した。 次に廃溶媒に対する固化処理剤の混合比が46/5
4(重量比)となるように、固化処理剤を投入し
た。固化処理剤各成分の使用割合は下表に示した
通りとした。 なお、PVC粉末は「ゼオン43B」(日本ゼオン
(株)製)、弾性ポリマーは「ノーソレツクス」、およ
び吸湿剤は酸化カルシウム「CML#31」(近江化
学(株)製)を使用した。 次にドラム缶内の廃溶媒と固化処理剤をインド
ラムミキサーにより室温にて約1時間撹拌混合し
た。撹拌に伴い混合液の液温が約10℃上昇したも
のの、混合液の粘度は約250cpsと低かつた。 次にドラム缶内の混合液を低周波誘導加熱器に
より約80℃で約7時間加熱処理して固化体とし
た。なお、加熱後は加熱器フードを被せたまま約
16時間自然放冷させた。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度(JIS K−7215)を測定したところ40〜50とな
り、比較的均質な物性を示した。中心部の固化体
サンプルの圧縮強度(JIS K−7208)を測定した
ところ11.5Kg/cm2であつた。また、固化体表面や
内部にクラツク発生は認められなかつた。 実施例 2 固化処理剤のPVC粉末、吸湿剤および弾性ポ
リマーの使用割合を下表に示すようにし、廃溶
媒/固化処理剤の混合比を37/63とした以外は、
実施例1と同様にして固化処理を行なつた。な
お、約1時間撹拌、混合したときの混合液粘度は
約800cpsまで上昇した。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度は全体に均質で80〜85の硬度を示した。中心部
の固化体サンプルの圧縮強度は24.0Kg/cm2であつ
た。また、固化体表面に細かいクラツクが発生し
ていたが、内部にはクラツクの発生は認められな
かつた。 比較例 1 吸湿剤と弾性ポリマーを用いずにPVC粉末の
みを固化処理剤として用いた以外は、実施例1と
同様にして固化処理を行なつた。 得られた固化体表面のシヨアA硬度は25〜50を
示しているが、内部は殆んど0以下でありプデイ
ング状を呈していた。また、固化体表面および内
部に大きなクラツクが多数発生していた。 比較例 2 弾性ポリマーを用いずにPVC粉末と吸湿剤を
固化処理剤として用いた以外は、実施例1と同様
にして固化処理を行なつた。 得られた固化体の表面硬度はドラム周辺部で
55、ドラム中央部で10を示し、また固化体内部硬
度は中央部中心で30〜45、低部で0以下となりプ
デイング状を呈し、全体的に不均質な固化体とな
つた。また、固化体表面に大きなクラツクが発生
していた。 比較例 3 PVC「ゼオン135J」(日本ゼオン(株)製)100部 PVC「ゼオン121」(日本ゼオン(株)製) 10部 吸湿剤(酸化カルシウム「CML#31」) 50部 弾性ポリマー「ノーソレツクス」 13部 熱硬化性可塑剤(アクリル酸エステル) 70部 減粘剤「W−212−J」(勝田化工(株)製) 5部 粘度調整剤(n−パラフイン) 13部 上記の成分をプラネタリーミキサー中で混合
し、真空脱泡することによつてPVCプラスチゾ
ルを調製した。 次に実施例1で用いた非放射性模擬廃溶媒と上
記PVCプラスチゾルとを、廃溶媒/PVCプラス
チゾルの混合比が40/60(重量比)となるように
100ドラム缶内に投入し、インドラムミキサー
により室温にて約40分間撹拌混合した。混合液の
液温は約15℃上昇したものの、混合液の粘度は約
40cpsと低かつた。 次にドラム缶内の混合液を低周波誘導加熱器に
より約80℃で約7時間加熱処理して固化体とし
た。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度を測定したところ、表面は5〜30、内部は10〜
15を示したが、低部は0〜3と軟らかく、全体的
に不均質な固化体となつた。また、固化体表面に
はクラツクはなかつたが、内部には大きなクラツ
クが発生していた。
抽出法等で用いられた放射性廃溶媒、特にリン酸
トリブチルの如きリン酸系エステルを含む廃溶媒
の固化処理方法に関するものである。 〈従来の技術〉 原子炉の使用済核燃料を再処理して核分裂生成
物をウランやプルトニウムから分離除去する方法
としては、溶媒抽出法が最も広く用いられてい
る。この方法には一般にドデカンの如き炭化水素
で希釈されたリン酸トリブチル(以下、「TBP」
と略記する)が溶媒として使用されるが、使用済
のTBPを処理するに際しては、これが放射性廃
棄物であるため、その処理方法には十分な配慮が
必要となる。 TBPを含む放射性廃溶媒(以下、「TBP含有
廃溶媒」と略記する)の処理方法としては、この
廃溶媒を固化処理する方法が従来から試みられて
おり、例えば、TBPが塩化ビニル樹脂(以下、
「PVC」と略記する)を可塑化する性質を有して
いることに着目して、TBP含有廃溶媒と細片状
PVCとを混合してTBP含有廃溶媒を固化処理す
る方法が提案されている(特公昭53−32040号)。 また、本願と同一出願人により特許出願された
固化処理方法として、多官能性アクリル系または
メタクリル系単量体といつた熱硬化性可塑剤を含
有するPVCプラスチゾルをTBP含有廃溶媒と混
合、撹拌し、必要に応じて加熱処理して固化させ
る方法がある(特願昭59−30042号)。 〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら上述した従来方法は、いずれも必
ずしも満足すべきものではない。すなわち、細片
状PVCと撹拌混合する固化処理方法によれば、
TBPはPVCに吸収膨潤するだけなので流動性は
示さなくなるものの、軟らかいプデイング状の粘
度の固化体となるに過ぎない。これを撹拌後加熱
すれば固化体の硬度は向上するが、PVCは熱伝
導性が悪いため長時間の加熱が必要であり、しか
も固化体の径が大きくなると内部まで熱が伝わり
にくくなり、内部が表面より著しく硬度の低い固
化体しか得られない。廃溶媒中に含まれるドデカ
ン量が多くなるほどこの傾向が甚しい。 一方、PVCプラスチゾルと混合する固化処理
方法によれば、外観、機械的強度(硬度、圧縮強
度)、均質性といつた固化体物性において比較的
良好な固化体が得られるが、特に100とサイズ
の大きな固化体を得る場合には固化体物性に改良
の余地がある。すなわち、PVCプラスチゾルと
TBP含有廃溶媒との混合物を低温加熱固化処理
したときには、外観や均質性は良好であるが機械
的強度が若干低い。この理由は、PVCプラスチ
ゾル調製時に粘度調整剤としてパラフインの使用
が不可欠であり、このPVCプラスチゾルをTBP
含有廃溶媒と混合すると、廃溶媒中に含まれる一
定量のドデカンの他に粘度調整剤としてのパラフ
インが加算され、固化対象廃溶媒全量に占める炭
化水素総量(パラフイン+ドデカン)が増加する
ことになり、その結果得られる固化体の機械的強
度が低下するものと考えられる。また、機械的強
度を向上させるためにPVCプラスチゾルとTBP
含有廃溶媒との混合物を高温で長時間加熱固化処
理したときは、加熱停止後に固化体外周部で放熱
に伴うPVCの収縮に起因する固化体の収縮現象
が生じるのに対し、固化体内部では蓄熱された熱
量が放熱されないために残留熱応力が発生する
が、硬化後の熱硬化性可塑剤の抗応力を超える
と、固化体内部にクラツクが発生しやすいという
問題がある。 そこでこの発明は、上述したごとき従来技術に
おける欠点を解消し、低温加熱固化処理によつて
も外観、機械強度、均質性がいずれも良好で優れ
た物性の固化体を得ることができる放射性廃溶媒
の固化処理方法を提供することを目的としてなさ
れたものである。 〈問題点を解決するための手段〉 この発明による放射性廃溶媒の固化処理方法
は、TBP含有廃溶媒に固化処理剤としてPVC粉
末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を添加し撹拌混合
したのち、この混合物を加熱して固化させること
を特徴とするものである。 この発明による固化処理の対象となる放射性廃
溶媒としては、放射性核種を含有したTBP等の
リン酸系エステルのほか、リン酸系エステルと脂
肪族炭化水素、芳香族炭化水素、塩素化炭化水
素、鉱油、水等との混合物が挙げられる。 この発明において固化処理剤として用いる各成
分の使用割合は、PVC粉末100重量部に対し一般
的には弾性ポリマー2〜10重量部および吸湿剤5
〜25重量部である。 この発明で用いられるPVCとしては、塩化ビ
ニル単独重合体、塩化ビニルとこれと共重合可能
な単量体との共重合体、さらにはこられの混合物
等から選ぶことができる。 弾性ポリマーは引裂力に対する抗力を固化体に
付与し、加熱停止後の固化体収縮現象に伴うクラ
ツク発生を防止するとともに、併せて、それ自身
が有する吸油性によりTBP含有廃溶媒中のドデ
カンを吸収し、固化体内部の機械的強度低下の一
因となるドデカンをできるだけ低減せしめること
によつて、固化体の機械的強度を高め、同時に固
化体からのドデカンのブリードを防止する。かよ
うなドデカン吸収性を有する弾性ポリマーとして
は、ポリノルボーネン等の物質が知られており、
例えば「ノーソレツクス」(CdF Chimie社(フ
ランス)製商品名)が市販品として入手できる。 吸湿剤は、TBP含有廃溶媒中に混入している
水分を吸湿除去して、加熱固化処理時に水分の揮
発に起因する固化体内部の発泡現象を防止すると
ともに、吸湿に伴う発生水和反応熱により固化体
中心部の温度を上昇させ、固化体の機械的強度を
向上させるものである。吸湿剤としては、例えば
酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化ナトリウ
ム、塩化カルシウム等が好ましく使用できる。 この発明を実施するに際しては、先ず上述した
PVC粉末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を放射性
廃溶媒と混合し、混合物をプラネタリーミキサ
ー、ニーダー、バタフライミキサー、ヘンシエル
ミキサー、デイゾルバー、リボンブレンダー、ス
テータスミキサー、撹拌ペラ等の慣用的装置で良
く撹拌混合する。 廃溶媒と固化処理剤との混合割合は、廃溶媒
100重量部に対して固化処理剤(PVC粉末、弾性
ポリマーおよび吸湿剤の合計量)80〜120重量部
の範囲が好ましい。 次いでこの混合物を容器外部から加熱し、一般
的には80〜100℃の温度で約7時間固化処理を施
すことによつて物性の優れた固化体を得ることが
できる。 〈実施例〉 以下に実施例および比較例を挙げてこの発明を
詳述する。なお「%」および「部」はいずれも重
量基準を表わす。 実施例 1 固化処理する廃溶媒とて、TBP85%、n−ド
デカン10%および水5%からなる非放射性模擬廃
溶媒を調製し、この廃溶媒50Kgを100ドラム缶
内に投入した。 次に廃溶媒に対する固化処理剤の混合比が46/5
4(重量比)となるように、固化処理剤を投入し
た。固化処理剤各成分の使用割合は下表に示した
通りとした。 なお、PVC粉末は「ゼオン43B」(日本ゼオン
(株)製)、弾性ポリマーは「ノーソレツクス」、およ
び吸湿剤は酸化カルシウム「CML#31」(近江化
学(株)製)を使用した。 次にドラム缶内の廃溶媒と固化処理剤をインド
ラムミキサーにより室温にて約1時間撹拌混合し
た。撹拌に伴い混合液の液温が約10℃上昇したも
のの、混合液の粘度は約250cpsと低かつた。 次にドラム缶内の混合液を低周波誘導加熱器に
より約80℃で約7時間加熱処理して固化体とし
た。なお、加熱後は加熱器フードを被せたまま約
16時間自然放冷させた。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度(JIS K−7215)を測定したところ40〜50とな
り、比較的均質な物性を示した。中心部の固化体
サンプルの圧縮強度(JIS K−7208)を測定した
ところ11.5Kg/cm2であつた。また、固化体表面や
内部にクラツク発生は認められなかつた。 実施例 2 固化処理剤のPVC粉末、吸湿剤および弾性ポ
リマーの使用割合を下表に示すようにし、廃溶
媒/固化処理剤の混合比を37/63とした以外は、
実施例1と同様にして固化処理を行なつた。な
お、約1時間撹拌、混合したときの混合液粘度は
約800cpsまで上昇した。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度は全体に均質で80〜85の硬度を示した。中心部
の固化体サンプルの圧縮強度は24.0Kg/cm2であつ
た。また、固化体表面に細かいクラツクが発生し
ていたが、内部にはクラツクの発生は認められな
かつた。 比較例 1 吸湿剤と弾性ポリマーを用いずにPVC粉末の
みを固化処理剤として用いた以外は、実施例1と
同様にして固化処理を行なつた。 得られた固化体表面のシヨアA硬度は25〜50を
示しているが、内部は殆んど0以下でありプデイ
ング状を呈していた。また、固化体表面および内
部に大きなクラツクが多数発生していた。 比較例 2 弾性ポリマーを用いずにPVC粉末と吸湿剤を
固化処理剤として用いた以外は、実施例1と同様
にして固化処理を行なつた。 得られた固化体の表面硬度はドラム周辺部で
55、ドラム中央部で10を示し、また固化体内部硬
度は中央部中心で30〜45、低部で0以下となりプ
デイング状を呈し、全体的に不均質な固化体とな
つた。また、固化体表面に大きなクラツクが発生
していた。 比較例 3 PVC「ゼオン135J」(日本ゼオン(株)製)100部 PVC「ゼオン121」(日本ゼオン(株)製) 10部 吸湿剤(酸化カルシウム「CML#31」) 50部 弾性ポリマー「ノーソレツクス」 13部 熱硬化性可塑剤(アクリル酸エステル) 70部 減粘剤「W−212−J」(勝田化工(株)製) 5部 粘度調整剤(n−パラフイン) 13部 上記の成分をプラネタリーミキサー中で混合
し、真空脱泡することによつてPVCプラスチゾ
ルを調製した。 次に実施例1で用いた非放射性模擬廃溶媒と上
記PVCプラスチゾルとを、廃溶媒/PVCプラス
チゾルの混合比が40/60(重量比)となるように
100ドラム缶内に投入し、インドラムミキサー
により室温にて約40分間撹拌混合した。混合液の
液温は約15℃上昇したものの、混合液の粘度は約
40cpsと低かつた。 次にドラム缶内の混合液を低周波誘導加熱器に
より約80℃で約7時間加熱処理して固化体とし
た。 得られた固化体の表面および内部のシヨアA硬
度を測定したところ、表面は5〜30、内部は10〜
15を示したが、低部は0〜3と軟らかく、全体的
に不均質な固化体となつた。また、固化体表面に
はクラツクはなかつたが、内部には大きなクラツ
クが発生していた。
【表】
〈発明の効果〉
以上説明したように、この発明においては
PVC粉末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を固化処
理剤として用いたために、80℃程度の比較的低温
の加熱固化処理によつても外観、機械的強度、均
質性といつた物性がいずれも良好な固化体を得る
ことができるのである。 特にこの発明においてはドデカン吸収性を有す
る弾性ポリマーを使用したために、加熱停止後の
固化体内部に発生する熱応力に伴う引裂力に対す
る抗力を固化体に付与し、クラツクの発生を防止
することができ、さらには廃溶媒中に含まれるド
デカンに起因する固化体内部の機械的強度低下現
象を減少させ、固化体内部の機械的強度を向上さ
せるとともに、固化体からのブリードを防止し、
全体に均質な固化体を得ることができる。
PVC粉末、弾性ポリマーおよび吸湿剤を固化処
理剤として用いたために、80℃程度の比較的低温
の加熱固化処理によつても外観、機械的強度、均
質性といつた物性がいずれも良好な固化体を得る
ことができるのである。 特にこの発明においてはドデカン吸収性を有す
る弾性ポリマーを使用したために、加熱停止後の
固化体内部に発生する熱応力に伴う引裂力に対す
る抗力を固化体に付与し、クラツクの発生を防止
することができ、さらには廃溶媒中に含まれるド
デカンに起因する固化体内部の機械的強度低下現
象を減少させ、固化体内部の機械的強度を向上さ
せるとともに、固化体からのブリードを防止し、
全体に均質な固化体を得ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 リン酸系エステルを含有する放射性廃溶媒
に、固化処理剤として塩化ビニル樹脂粉末、弾性
ポリマーおよび吸湿剤を添加し撹拌混合したの
ち、この混合物を加熱して固化させることを特徴
とする放射性廃溶媒の固化処理方法。 2 前記固化処理剤各成分の使用割合は、塩化ビ
ニル樹脂粉末100重量部に対し、弾性ポリマー2
〜10重量部および吸湿剤5〜25重量部である特許
請求の範囲第1項記載の固化処理方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20737185A JPS6266198A (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 放射性廃溶媒の固化処理方法 |
| FR8612979A FR2591513B1 (fr) | 1985-09-19 | 1986-09-17 | Procede de solidification d'un solvant radioactif residuaire contenant un ester phosphorique |
| DE19863631794 DE3631794A1 (de) | 1985-09-19 | 1986-09-18 | Verfahren zur verfestigung von radioaktivem abfall-loesungsmittel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20737185A JPS6266198A (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 放射性廃溶媒の固化処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6266198A JPS6266198A (ja) | 1987-03-25 |
| JPH0565039B2 true JPH0565039B2 (ja) | 1993-09-16 |
Family
ID=16538615
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20737185A Granted JPS6266198A (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 放射性廃溶媒の固化処理方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6266198A (ja) |
| DE (1) | DE3631794A1 (ja) |
| FR (1) | FR2591513B1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB9217594D0 (en) * | 1992-08-19 | 1992-09-30 | Reads Plc | Process for the treatment of sludge |
| GB2477924A (en) * | 2010-02-17 | 2011-08-24 | Encapsuwaste Ltd | A method of encapsulating waste material |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2135328A1 (de) * | 1971-07-15 | 1973-02-01 | Kraftwerk Union Ag | Verfahren und einrichtung zur behandlung schaedlicher, insbesondere radioaktiver abfallstoffe |
| DE2330845C2 (de) * | 1973-06-16 | 1982-09-23 | Kernforschungszentrum Karlsruhe Gmbh, 7500 Karlsruhe | Verfahren zur Verfestigung von radioaktiv kontaminierten Phosphorsäureestern mit einem Polymeren |
| US4148745A (en) * | 1973-06-16 | 1979-04-10 | Gesellschaft Fur Kernforschung M.B.H. | Method of preparing phosphoric acid esters for non-polluting storage by incorporation in polyvinyl chloride |
| DE2363474C3 (de) * | 1973-12-20 | 1986-02-13 | Kernforschungszentrum Karlsruhe Gmbh, 7500 Karlsruhe | Verfahren zur Verfestigung von im wesentlichen organischen, radioative oder toxische Stoffe enthaltenden Abfallflüssigkeiten |
| CH654436A5 (fr) * | 1983-04-29 | 1986-02-14 | Syncrete Sa | Procede d'enrobage de dechets radioactifs. |
| JPS60173499A (ja) * | 1984-02-20 | 1985-09-06 | 動力炉・核燃料開発事業団 | 放射性廃溶媒の固化処理方法 |
-
1985
- 1985-09-19 JP JP20737185A patent/JPS6266198A/ja active Granted
-
1986
- 1986-09-17 FR FR8612979A patent/FR2591513B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 1986-09-18 DE DE19863631794 patent/DE3631794A1/de active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| DE3631794C2 (ja) | 1990-05-10 |
| FR2591513B1 (fr) | 1991-04-12 |
| JPS6266198A (ja) | 1987-03-25 |
| DE3631794A1 (de) | 1987-07-30 |
| FR2591513A1 (fr) | 1987-06-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4483789A (en) | Method for permanently storing radioactive ion exchanger resins | |
| JP2002529750A (ja) | 核抵抗セル及びその製造方法 | |
| GB2048554A (en) | Process for conditioning radioactive and/or toxic waste | |
| JPH0565039B2 (ja) | ||
| CN119060408A (zh) | 一种含硼氧化石墨烯以及柔性硅橡胶-含硼氧化石墨烯中子屏蔽材料及制备方法 | |
| JPH0260157B2 (ja) | ||
| JPS63150696A (ja) | 貯蔵を目的とした廃棄物含有ブロック及びその製造方法 | |
| JP3809045B2 (ja) | 沸騰水型原子力発電所から生じた低レベル放射性湿潤廃棄物の共固化方法 | |
| JPS6099150A (ja) | 希土類元素を含有する樹脂組成物およびその製造法 | |
| JP2804213B2 (ja) | 固体から液体までの固さを有する産業廃棄物を(メタ)アクリル樹脂中に封入する方法 | |
| JPS6253080B2 (ja) | ||
| JP2003066189A (ja) | 中性子遮蔽材用組成物、遮蔽材、容器 | |
| GB2101797A (en) | Treating radioactively contaminated ion-exchange resins | |
| JP3833294B2 (ja) | 放射性廃棄物の固型化方法 | |
| US4235737A (en) | Method for treating radioactive liquids | |
| JPS6356520B2 (ja) | ||
| CA1226380A (en) | Method of packaging radioactive waste | |
| JP3064059B2 (ja) | 透明放射線遮蔽材及びその製造方法 | |
| JPH05157892A (ja) | 放射線遮蔽材の回収方法 | |
| JPH05271466A (ja) | 透明放射線遮蔽材及びその製造方法 | |
| KR20140122726A (ko) | 방사성 세슘의 제거 방법, 방사성 세슘 제거용의 친수성 수지 조성물, 방사성 요오드·방사성 세슘의 제거 방법 및 방사성 요오드·방사성 세슘 제거용의 친수성 수지 조성물 | |
| JPS6132640B2 (ja) | ||
| JPH0228119B2 (ja) | Hoshaseihaiyobainokokashorihoho | |
| WO2000007195A1 (en) | Method for encapsulation and stabilization of hazardous and radioactive mixed wastes using polysiloxane | |
| JPS62180294A (ja) | 放射能に対する遮蔽体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |