JPH0565383A - 塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH0565383A
JPH0565383A JP3223375A JP22337591A JPH0565383A JP H0565383 A JPH0565383 A JP H0565383A JP 3223375 A JP3223375 A JP 3223375A JP 22337591 A JP22337591 A JP 22337591A JP H0565383 A JPH0565383 A JP H0565383A
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JP
Japan
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vinyl chloride
weight
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chloride resin
crosslinkable
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JP3223375A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ito
雄一 伊藤
Katsuoki Kamimura
勝興 上村
Masafumi Yamanouchi
政文 山之内
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮永久歪と耐熱変形性が著しく改善されか
つ引張強さと耐摩耗性および加工性が良好な塩化ビニル
系樹脂組成物を得る。 【構成】 架橋性塩化ビニル系樹脂1〜100重量部と
塩化ビニル系樹脂99〜0重量部との合計100重量部
に対して、ポリオール化合物1〜100重量部と架橋剤
1〜100重量部を配合する塩化ビニル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮永久歪と耐熱変形
性が著しく改善されかつ引張強さと耐摩耗性および加工
性が良好な塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】軟質塩化ビニル樹脂は、それを成形する
ことによりゴムに似た感触を有し、加工性、物理的性質
並びに価格間のバランスが良い材料である。それゆえ、
自動車、機械、電気、医療、建築用等の資材として多
岐、広範な分野で使用されている。しかしながら、この
材料は加硫ゴムと比較した場合に圧縮永久歪が大きくま
た耐熱変形性が劣るなどの難点があり、使用に制限があ
った。
【0003】この様な欠点を改良するため従来、塩化ビ
ニル樹脂として高重合度のものを使用する手法や部分的
に架橋された塩化ビニル樹脂を使用する手法が知られて
いる。しかしこれらの方法では改善に限界があり、未だ
圧縮永久歪は高く、耐熱変形性も低く充分とはいえな
い。
【0004】また、部分的に架橋された塩化ビニル樹脂
に架橋されたゴム物質を混合する手法も知られている。
しかしながら、この方法はゴム成分の比率が大きい場合
には加硫ゴムと同等の圧縮永久歪を与えるものの、塩化
ビニル系成分が多くなると圧縮永久歪、耐熱変形性とも
に低下する。従って、加硫ゴムに匹敵する圧縮永久歪を
与えるにはゴム成分を多量に要し、コストアップは避け
られず、また塩化ビニル樹脂のすぐれた性質が損われ
る。
【0005】一方、塩化ビニル樹脂にポリイソシアネー
ト化合物を配合する手法が知られている。特開昭52−
32900号は、乳化重合法により得られた分子内に水
酸基またはカルボキシル基を有する塩化ビニル系重合体
に、架橋剤であるポリイソシアネートを配合することに
より、圧縮永久歪および耐熱変形性を改良する方法を開
示している。しかし、この方法は、塩化ビニル樹脂をポ
リイソシアネートで架橋することにより硬度が増し柔軟
性が低下する等の欠点を有し、さらにこの方法は、乳化
重合法にて得た重合体をコーター法で加工することはで
きても、より一般的な押出成形、射出成形等の高温で混
練を伴う加工法においては組成物全体を架橋させるため
に表面性の極めて劣る製品しか得られない。
【0006】特開平1−185313号および特開平1
−254725号は、ポリオール含有塩化ビニル系重合
体とポリイソシアネート化合物とをウレタン化反応して
得られるポリ塩化ビニル−ポリウレタン複合体を開示し
ている。しかし、この方法では、ポリ塩化ビニルとポリ
ウレタンが均質に分散もしくは一部鎖に結合されている
だけで、ポリ塩化ビニルとポリウレタンが共架橋構造を
形成していない。このため圧縮永久歪、耐熱変形性の向
上には効果を示さず、適した方法とは言えない。
【0007】さらに、特開昭58−83039号は、ポ
リ塩化ビニル樹脂にポリオール化合物およびポリイソシ
アネート化合物を含浸せしめ、該ポリ塩化ビニル中でポ
リウレタンを生成させる方法を開示している。しかし、
この方法は前記方法と同様に、ポリ塩化ビニルとポリウ
レタンが共架橋構造を形成していないため圧縮永久歪、
耐熱変形性の向上には効果を示さず、適した方法とは言
えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
した従来技術の欠点を解消し、圧縮永久歪、耐熱変形性
に著しく優れ、引張強さ、耐摩耗性および加工性の良好
な塩化ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は塩化ビニル
系樹脂の圧縮永久歪と耐熱変形性を改善するため鋭意検
討した結果、これらの性質は架橋性塩化ビニル系樹脂と
ポリオール化合物を架橋剤で架橋することにより著しく
改善されること、さらに引張強さと耐摩耗性並びに加工
性が良好となることを見出し、本発明を完成した。すな
わち、本発明は、架橋性塩化ビニル系樹脂にポリオール
化合物と架橋剤を配合してなることを特徴とする塩化ビ
ニル系樹脂組成物である。
【0010】本発明に用いられる架橋性塩化ビニル系樹
脂は、塩化ビニル単量体99.98〜50mol%と活
性水素を含有する不飽和単量体(以下、コモノマーと称
する。)0.02〜50mol%を懸濁重合法により共
重合して得た重合度300〜5000の塩化ビニル系樹
脂である。
【0011】コモノマーとしては、 (イ)カルボキシル基を含有する不飽和単量体、例えばア
クリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸等の不
飽和モノカルボン酸類、あるいはマレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸等の不飽和ジカルボン酸
類、およびモノメチルマレート、モノエチルマレート等
の不飽和ジカルボン酸のモノエステル類。
【0012】(ロ)水酸基を含有する不飽和単量体、例え
ばアクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシ
プロピル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル
酸ヒドロキシプロピル等のアクリル酸またはメタクリル
酸エステル類、ビニル−4−ヒドロキシブチルエーテル
等のビニルエーテル類、12−ヒドロキシステアリン酸
ビニル等のビニルエステル類、またはアリルアルコー
ル、o−アリルフェノール、グリセロールアリルエーテ
ル等のアリル類。
【0013】(ハ)アミノ基を含有する不飽和単量体、例
えばアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミド等を例示できる。
【0014】これらの架橋性塩化ビニル樹脂の平均重合
度は300〜5000、好ましくは1000〜4000
である。平均重合度が300未満では成形品の機械的性
質の低下があり、5000を超えると成形温度を上昇さ
せ加工性が容易でない。一方、コモノマーの含有量は
0.02〜50mol%、好ましくは0.1〜10%で
ある。0.02mol%未満では架橋性が不充分であ
り、50mol%を超えると塩化ビニル樹脂のすぐれた
物性が損われるので好ましくない。
【0015】本発明の架橋性塩化ビニル系樹脂を製造す
るに際し、塩化ビニル単量体、活性水素を有するコモノ
マー以外に通常の塩化ビニル共重合体に用いる不飽和単
量体を共重合成分として用いることが出来る。
【0016】かかる不飽和単量体としては、α−オレフ
ィン類、例えばエチレン、プロピレン、ブチレン等、ビ
ニルエステル類、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル等、ビニルエーテル類、例えば
ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニル
イソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等、不飽
和カルボン酸類、例えばアクリル酸、アクリル酸メチル
等、ビニリデン類、例えば塩化ビニリデン、フッ化ビニ
リデン等、ビニルアリール類、例えばスチレン、ビニル
トルエン、メトキシスチレン、ジビニルベンゼン、クロ
ルスチレン、ジクロルスチレン、α−ビニルナフタレン
等、不飽和ニトリル類、例えばアクリロニトリル等を例
示できる。
【0017】本発明では架橋性塩化ビニル系樹脂以外に
通常の塩化ビニル系樹脂を併用することが出来る。かか
る塩化ビニル系樹脂は、塩化ビニル単独重合体または塩
化ビニルと上記不飽和単量体の1種もしくは2種以上の
共重合体を単独または併用して用いることが出来る。該
塩化ビニル系樹脂を併用することにより加工性を向上す
ることが可能であるが、架橋性塩化ビニル系樹脂と該塩
化ビニル系樹脂の合計100重量部に対して、該塩化ビ
ニル系樹脂が99重量部を超えると本発明の効果、つま
り圧縮永久歪または耐熱変形性の改善効果が低下し好ま
しくない。本発明で用いる塩化ビニル系樹脂の製造方法
は、公知の塩化ビニル系樹脂の重合法、つまり懸濁重合
法、乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法等が適用でき
る。
【0018】次に、架橋性塩化ビニル系樹脂に配合する
ポリオール化合物は、その1分子当り平均2個以上の水
酸基を有する化合物が広く適する。
【0019】例えば、 (a)エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、1、2−プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1、4−ブチレングリコール、1、3−ブチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコ
ール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、ソルビトール等のポリオール。
【0020】(b)上記(a)に示すポリオールや、庶糖、
アコニット酸、 トリメリット酸、ヘミメリット酸、エ
チレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリ
アミン、トリエタノールアミン、ピロガロール、ジヒド
ロ安息香酸、ヒドロキシフタル酸、レゾルシン、ハイド
ロキノン、2、2−ビス(4’−ヒドロキシフェニル)
プロパン、4、4’−ジヒドロキシフェニルメタン、
1、2−プロパンジチオール等の分子中に活性水素を少
なくとも平均2個以上有する化合物の1種または2種以
上に、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシド、テトラヒドロフラン、スチレンオキシド等
の1種または2種以上を付加重合させて得られるポリエ
ーテルポリオール。
【0021】(c)上記(a)に示すポリオールの1種また
は2種以上とマロン酸、マレイン酸、コハク酸、アジピ
ン酸、酒石酸、ピメリン酸、セバシン酸、シュウ酸、フ
タル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、アコニ
ット酸、トリメリット酸、ヘミメリット酸等の分子中に
少なくとも2個のカルボキシル基を有する化合物の1種
または2種以上を重縮合させて得られるポリエステルポ
リオール。
【0022】(d)アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、イタコン酸、2−ヒドロキシメチルアクリレート、
2−ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシ
エチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート、アクリルアミド、N−メチロー
ルアクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド等の活性
水素を有するアクリル系単量体の1種または2種以上と
メチルアクリレート、エチルアクリレート、イソプロピ
ルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、イソプロピルメタクリレート、n−ブ
チルメタクリレート、n−ヘキシルメタクリレート、ラ
ウリルメタクリレート、スチレン、ビニルトルエン、酢
酸ビニル、アクリロニトリル等のビニル化合物の1種ま
たは2種以上を共重合させて得られるアクリルポリオー
ル。
【0023】(e)ポリブタジエン、水添ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン、水添ポリイソプレン、NBR、E
PR、EPDM、クロロプレン、クロロスルフォン化P
E、塩素化PE等のゴム物質の水酸基変成物を例示でき
る。
【0024】これらのポリオール化合物の配合量は、架
橋性塩化ビニル系樹脂および通常の塩化ビニル系樹脂の
合計100重量部に対して、1〜100重量部が好まし
い。1重量部より少ないと圧縮永久歪が低下するため好
ましくなく、100重量部を超えると加工性、生産性が
低下するため好ましくない。
【0025】ポリオール化合物とともに配合される架橋
剤は、配合状態にある架橋性塩化ビニル樹脂とポリオー
ル化合物に対し架橋作用を有するものが広く適用可能で
あるが、特にポリイソシアネート化合物が好ましい。こ
のポリイソシアネート化合物は通常ポリウレタン製造に
使用されているもので、例えば、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソ
シアネート、水添ジフェニルメタンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、水添トリレンジイソシア
ネート等の脂環式ジイソシアネート、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシレ
ンジイソシアネート、ナフタレン−1、5−ジイソシア
ネート等の芳香族ジイソシアネート等のポリイソシアネ
ート単量体、これらの重合体、またはこれらを用いたウ
レタンプレポリマーが挙げられる。
【0026】これらのポリイソシアネート化合物の配合
量は、架橋性塩化ビニル系樹脂および通常の塩化ビニル
系樹脂の合計100重量部に対して、1〜100重量部
が好ましい。1重量部より少ないと圧縮永久歪、耐熱変
形性の改善効果が低下するため好ましくなく、また10
0重量部を超えると加工性、生産性が低下するため好ま
しくない。
【0027】本発明の組成物はさらに可塑剤を含有する
こともできる。可塑剤の種類は特に限定されるものでは
なく、公知の可塑剤を使用することができる。例えばフ
タル酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、脂肪族−塩
基酸エステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤、芳香族エステル系可塑剤、ヒドロキシ酸エステル系
可塑剤、リン酸エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑
剤等を例示できる。これらの可塑剤の配合量は、架橋性
塩化ビニル系樹脂および通常の塩化ビニル系樹脂の合計
100重量部に対して、0〜200重量部が好ましい。
200重量部を超えると加工性、生産性を低下させるた
め好ましくない。
【0028】さらに本発明の組成物はゴム物質を含有す
ることも出来る。ゴム物質の種類は特に限定されるもの
ではなく、公知のゴム物質を使用することが出来る。例
えば天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリロニト
リルブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレン
ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、クロロスルホン
化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、アクリルゴム、
エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、多硫化ゴム等を
例示でき、これらの未架橋物、部分架橋物、または完全
架橋物のいずれかを単独もしくは2種以上を併用して用
いることが出来る。
【0029】ゴム物質の配合量は、架橋性塩化ビニル系
樹脂および通常の塩化ビニル系樹脂の合計100重量部
に対して、0〜200重量部が好ましい。200重量部
を超えると加工性が低下するため、塩化ビニル樹脂のす
ぐれた性質が損われるため、またコストアップとなるた
め好ましくない。
【0030】また、本発明の組成物にあっては、必要に
応じて通常の塩化ビニル樹脂に使用される添加剤、例え
ば安定剤、加工助剤、滑剤、充填剤、顔料等を加えるこ
ともできる。
【0031】本発明組成物の調整は、各成分を通常のリ
ボンブレンダー、ヘンシェルミキサー等で混合し、次に
ミルロール、バンバリーミキサー、押出機等の機械にて
均一に混練することにより好適に行われる。
【0032】
【実施例】以下、実施例および比較例を用いて本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で実施した評
価方法は次の方法によった。
【0033】(1) 圧縮永久歪:JIS K−6301に
準拠し、熱処理温度および時間は70℃、22時間で実
施した。
【0034】(2) 加熱変形率:JIS K−6723に
準拠した。
【0035】(3) 引張強さ:JIS K−6301に準
拠し、試験片の形状はダンベル状3号形で実施した。
【0036】(4) プレス膜外観:プレス試験機にて作成
した試験片の表面平滑性を目視にて判定した。 判定;◎:表面平滑性に非常に優れる。 ○:表面平滑性に優れる。 ×:表面平滑性に劣る。
【0037】(5) 押出成形品外観:(株)日本製鋼所製
40mm単軸押出機にて作成した試験片の表面平滑性を
目視にて判定した。 判定;◎:表面平滑性に非常に優れる。 ○:表面平滑性に優れる。 ×:表面平滑性に劣る。
【0038】(6) 耐摩耗性:プレス試験機にて作成した
試験片の耐摩耗性をテーバー摩耗試験機を用いて評価し
た。試験条件は、摩耗輪H−22、荷重1000gf、試
験回数連続1000回で実施しており、試験後の摩耗状
態を目視にて判定した。 判定;◎:耐摩耗性に非常に優れる。 ○:耐摩耗性に優れる。 ×:耐摩耗性に劣る。
【0039】(実施例1)塩化ビニル単量体98.7m
ol%と2−ヒドロキシエチルアクリレート1.3mo
l%を63℃で懸濁重合することにより、重合度80
0、1分子当りの平均水酸基含有量10個の架橋性塩化
ビニル系共重合樹脂(以下、架橋性PVC−1と称す
る。)を得た。
【0040】ついでこの架橋性PVC−1 100重量部
に対し、分子量2800、水酸基価36.1mgKOH/gの
ポリエステルポリオールである3,3−ジメチロールヘ
プタン−アジピン酸重縮合物(以下、ポリオール化合物
−1 と称する。)4重量部、架橋剤としてNCO含有量
6.0%の無黄変型イソシアネートプレポリマー〔バー
ノックDN−955、大日本インキ化学工業(株)製〕
(以下、架橋剤と称する。)10重量部並びにDOP、
Ba−Zn系安定剤およびBa−Zn系キレーターのそ
れぞれ50重量部、2重量部および1重量部をビーカー
内にて混合した後、110℃に設定したロール試験機に
て溶融混練し組成物を得た。
【0041】この組成物を120℃に設定したプレス試
験機にて圧縮、ついで冷却して試験片を得、この試験片
について評価試験を行った。結果は他の実施例および比
較例とともに第1表に示した。
【0042】
【表1】
【0043】(実施例2)ポリオール化合物−1 4重
量部に代え、分子量8500、水酸基価11.9mgKOH/
gのポリエステルポリオールである3,3−ジメチロー
ルヘプタン−アジピン酸重縮合物(以下、ポリオール化
合物−2 と称する。)11重量部を用いる以外は実施例
1と同様にして組成物の調整、試験片の作成およびその
評価試験を行った。結果は第1表に示した。
【0044】(実施例3)ポリオール化合物−1 4重
量部に代え、水酸基価17.5mgKOH/gのアクリルポリ
オールであるアクリディック52−614〔大日本イン
キ化学工業(株)製〕(以下、ポリオール化合物−3と
称する。)10重量部を用いる以外は実施例1と同様に
して組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を
行った。結果は第1表に示した。
【0045】(実施例4)ポリオール化合物−1 4重
量部に代え、分子量3000、水酸基価36.1mgKOH/
gのポリエステルポリオールである3−メチル−1,5
−ペンタンジオール−アジピン酸重縮合物、クラポール
P−3010〔(株)クラレ製〕(以下、ポリオール化
合物−4 と称する。)80重量部、架橋剤60重量部を
用いて、DOPを用いないこと以外は実施例1と同様に
して組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を
行った。結果は第1表に示した。
【0046】(比較例1〜3)ポリオール化合物−1 と
架橋剤をともに用いないか(比較例1)、架橋剤のみを
用いないか(比較例2)またはポリオール化合物−1 の
みを用いないか(比較例3)以外は実施例1と同様にし
て組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を行
った。それらの結果は、実施例1〜4の結果とともに第
1表に示した。
【0047】(実施例5)塩化ビニル単量体99.5m
ol%と2−ヒドロキシエチルアクリレート0.5mo
l%を51℃で懸濁重合することにより、重合度130
0、1分子当りの平均水酸基含有量6個の架橋性塩化ビ
ニル系共重合樹脂(以下、架橋性PVC−2 と称す
る。)を得た。
【0048】ついでこの架橋性PVC−2 100重量
部に対し、ポリオール化合物−4 10重量部、架橋剤
10重量部並びにDOP、Ba−Zn系安定剤およびB
a−Zn系キレーターのそれぞれ70重量部、2重量部
および1重量部をヘンシェルミキサーにて混合した後、
140〜160℃に設定した異方向二軸押出機にて溶融
混練し組成物を得た。
【0049】この組成物をさらに、一方は170℃に設
定したロール試験機にて製膜した後、180℃に設定し
たプレス試験機にて圧縮、ついで冷却して試験片を得、
また他方は160〜180℃に設定した単軸押出機にて
押出成形を行い試験片を得た。この試験片について評価
試験を行った。結果は第2表に示した。
【0050】
【表2】
【0051】(実施例6)架橋性PVC−2に替え、塩
化ビニル単量体99.7mol%と2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート0.3mol%を51℃で懸濁重合する
ことにより、重合度1300、1分子当りの平均水酸基
含有量3個の架橋性塩化ビニル系共重合樹脂(以下、架
橋性PVC−3 と称する。)100重量部に、架橋剤7
重量部を用いる以外は実施例5と同様にして組成物の調
整、試験片の作成およびその評価試験を行った。結果は
第2表に示した。
【0052】(実施例7)架橋性PVC−2を50重量
部と重合度2500の塩化ビニル樹脂(以下、PVCと
称する。)50重量部の合計100重量部に対して、架
橋剤7重量部を用いる以外は実施例5と同様にして組成
物の調整、試験片の作成およびその評価試験を行った。
結果は第2表に示した。
【0053】(実施例8)架橋性PVC−2に替え、塩
化ビニル単量体98.5mol%と2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート1.5mol%を40℃で懸濁重合する
ことにより、重合度2500、1分子当りの平均水酸基
含有量34個の架橋性塩化ビニル系共重合樹脂(以下、
架橋性PVC−4 と称する。)70重量部とPVC30
重量部の合計100重量部に対して、ポリオール化合物
−4 15重量部、架橋剤18重量部を用いる以外は実
施例5と同様にして組成物の調整、試験片の作成および
その評価試験を行った。結果は第2表に示した。
【0054】(実施例9)架橋性PVC−2に替え、塩
化ビニル単量体85mol%と2−ヒドロキシエチルア
クリレート15mol%を63℃で懸濁重合することよ
り、重合度800、1分子当りの平均水酸基含有量12
0個の架橋性塩化ビニル系共重合樹脂(以下、架橋性P
VC−5 と称する。)30重量部とPVC70重量部の
合計100重量部を用いる以外は実施例5と同様にして
組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を行っ
た。結果は第2表に示した。
【0055】(比較例4)架橋性PVCを用いないで、
PVCを100重量部、架橋剤5重量部を用いる以外は
実施例5と同様にして組成物の調整、試験片の作成およ
びその評価試験を行った。結果は実施例5〜9の結果と
ともに第2表に示した。
【0056】(実施例10)架橋性PVC−2 70重
量部とPVC30重量部の合計100重量部に対して、
DOP60重量部、ポリオール化合物−4 20重量
部、また架橋剤12重量部を用いる以外は実施例5と同
様にして組成物の調整、試験片の作成およびその評価試
験を行った。結果は第3表に示した。
【0057】
【表3】
【0058】(実施例11)架橋性PVC−2 50重
量部とPVC50重量部の合計100重量部に対して、
架橋剤11重量部を用いる以外は実施例10と同様にし
て組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を行
った。結果は第3表に示した。
【0059】(実施例12、13)架橋性PVC−2
30重量部とPVC70重量部の合計100重量部に対
して、架橋剤10重量部、さらに実施例12はDOP6
0重量部また実施例13はDOP150重量部を用い
て、それ以外は実施例10と同様にして組成物の調整、
試験片の作成およびその評価試験を行った。結果は第3
表に示した。
【0060】(実施例14、15)ゴム物質として部分
架橋タイプのNBR、パウダーニトリルラバーPN−C
−38〔日本合成ゴム(株)製〕(以下、NBRと称す
る。)を50重量部(実施例14)、150重量部(実
施例15)をさらに加える以外は実施例12と同様にし
て組成物の調整、試験片の作成およびその評価試験を行
った。結果は第3表に示した。
【0061】(比較例5)PVC100重量部に対し
て、DOP、Ba−Zn系安定剤およびBa−Zn系キ
レーターのそれぞれ60重量部、2重量部および1重量
部を、さらにNBR50重量部を配合して、実施例10
〜15と同様にして組成物の調整、試験片の作成および
その評価試験を行った。結果は実施例10〜15の結果
とともに第3表に示した。
【0062】
【発明の効果】表1、表2および表3から明らかなよう
に、実施例1〜15では圧縮永久歪の値がいずれも比較
例1〜5の場合より遥かに小さく優れていること、また
加熱変形率の値も同様に比較例1、2および4、5の場
合より小さく優れていることが知られる。
【0063】また、引張強さの値が、実施例1〜4では
比較例1、2の場合より、実施例5〜9では比較例4の
場合より、また実施例10〜12では比較例5よりも大
きく優れていることも知られる。実施例14、15は引
張強さの値が比較例5よりも劣るものの、これらの値は
実際の使用に支障ない。比較例3は加熱変形率および引
張強さに優れているものの、圧縮永久歪が実施例1〜1
5に比べ劣るのに加え、プレス膜外観では溶融ムラが生
じ、表面平滑性に劣ることが明かとなった。
【0064】なお加工性に関しても、プレス膜外観およ
び押出成形品外観より判定されるとおり、実施例1〜1
5は比較例3よりも遥かに優れていて、またPVC成分
が多い場合、例えば実施例7、11、12の場合、NB
Rを併用した場合、例えば実施例14、15の場合は通
常の塩化ビニル樹脂組成物、例えば比較例1、2と比較
して遜色がない。さらに耐摩耗性に関して言及すれば、
実施例1〜15は通常の塩化ビニル樹脂組成物、例えば
比較例1、2よりも優れていることが明かとなった。
【0065】以上説明したように、本発明の組成物は圧
縮永久歪、耐熱変形性、引張強さ、および耐摩耗性に優
れており、自動車、機械、電気、医療、建築用等の資材
として有用なものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架橋性塩化ビニル系樹脂1〜100重量
    部と塩化ビニル系樹脂99〜0重量部との合計100重
    量部に対して、ポリオール化合物1〜100重量部と架
    橋剤1〜100重量部を配合してなることを特徴とする
    塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 架橋性塩化ビニル系樹脂が、塩化ビニル
    単量体99.98〜50mol%と活性水素を有する不
    飽和単量体0.02〜50mol%との共重合物で、平
    均重合度が300〜5000である請求項1に記載の組
    成物。
  3. 【請求項3】 架橋剤がポリイソシアネート化合物であ
    る請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 可塑剤0〜200重量部を更に含有する
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 ゴム物質0〜200重量部を更に含有す
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0635530A1 (en) * 1993-07-21 1995-01-25 Chisso Corporation Vinyl chloride resin compositions, moulded products obtained therefrom, and methods of producing the compositions and molded products

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