JPH0565576A - 高靱延性TiAl系金属間化合物 - Google Patents

高靱延性TiAl系金属間化合物

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JPH0565576A
JPH0565576A JP25028291A JP25028291A JPH0565576A JP H0565576 A JPH0565576 A JP H0565576A JP 25028291 A JP25028291 A JP 25028291A JP 25028291 A JP25028291 A JP 25028291A JP H0565576 A JPH0565576 A JP H0565576A
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JP
Japan
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phase
tial
intermetallic compound
eutectoid
pro
Prior art date
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Pending
Application number
JP25028291A
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English (en)
Inventor
Sakae Tsunashima
栄 綱島
Yoshinari Fujiwara
良也 藤原
Toshio Tokune
敏生 徳根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 靱延性の優れたTiAl系金属間化合物を提
供する。 【構成】 金属組織が、熱処理TiAl相γと初析Ti
Al相γ′とより構成される。TiAl系金属間化合物
の靱延性に悪影響を与える初析TiAl相γ′の体積分
率Vfを40%以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高靱延性TiAl系金属
間化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】TiAl系金属間化合物は、軽量で、且
つ優れた耐熱性を有するためエンジン部品等の構造材料
として着目されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
TiAl系金属間化合物は、常温延性が低いために加工
性が悪く、その上、製品化しても靱性が低いために実用
性が乏しい、といった問題がある。
【0004】本発明は、金属組織を改善することによっ
て靱延性を向上させた前記TiAl系金属間化合物を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属組織を、
熱処理TiAl相γと初析TiAl相γ′とより構成し
たTiAl系金属間化合物であって、前記初析TiAl
相γ′の体積分率Vfを40%以下に設定したことを特
徴とする。
【0006】本発明は、金属組織を、マトリックス相M
とそのマトリックス相Mに分散する初析TiAl相γ′
とより構成し、前記マトリックス相Mは熱処理TiAl
相γおよびTi3 Al相α2 を有するTiAl系金属間
化合物であって、前記金属組織全体における初析TiA
l相γ′の体積分率Vfを40%以下に設定し、また前
記マトリックス相MにおけるTi3 Al相α2 の体積分
率Vfを50%以下に設定したことを特徴とする。
【0007】
【実施例】図1は、TiAl系金属間化合物の金属組織
の一例を示す。
【0008】その金属組織は、マトリックス相Mとその
マトリックス相Mに分散する初析TiAl相γ′とより
構成される。マトリックス相Mは熱処理TiAl相γお
よびTi3 Al相α2 を有する。
【0009】初析TiAl相γ′は、溶融状態からの冷
却過程で析出するもので、Al濃度が熱処理TiAl相
γに比べて高い。この高Al濃度に起因して初析TiA
l相γ′は脆性を有し、TiAl系金属間化合物の靱延
性に悪影響を与える。
【0010】そこで、本発明は、金属組織全体における
初析TiAl相γ′の体積分率Vfを40%以下に設定
するものである。
【0011】またマトリックス相MにおけるTi3 Al
相α2 は、初析TiAl相γ′と相関してTiAl系金
属間化合物の靱延性に悪影響を与える。一方、熱処理T
iAl相γはTi濃度が初析TiAl相γ′に比べて高
く、したがって靱延性を有する。
【0012】そこで、本発明は、マトリックス相Mにお
けるTi3 Al相α2 の体積分率Vfを50%以下に設
定するものである。
【0013】このように、初析TiAl相γ′およびT
3 Al相α2 の両体積分率Vfを設定すると、TiA
l系金属間化合物の靱延性を向上させることができる。
ただし、初析TiAl相γ′の体積分率Vfが40%を
超え、またTi3 Al相α2 の体積分率Vfが50%を
超えると、TiAl系金属間化合物の靱延性が低下す
る。
【0014】前記のような金属組織は、Al含有量、第
3元素の添加量、熱処理条件等を適宜調整することによ
って得られる。
【0015】図2は、TiAl系金属間化合物の金属組
織の他例を示す。
【0016】その金属組織は、熱処理TiAl相γと初
析TiAl相γ′とより構成される。この場合、初析T
iAl相γ′の体積分率Vfは40%以下に設定され
る。
【0017】このように初析TiAl相γ′の体積分率
Vfを設定すると、TiAl系金属間化合物の靱延性を
向上させることができる。ただし、初析TiAl相γ′
の体積分率Vfが40%を超えると、TiAl系金属間
化合物の靱延性が低下する。
【0018】次に、TiAl系金属間化合物の具体例に
ついて説明する。
【0019】先ず、次のような方法によって各種TiA
l系金属間化合物を製造した。
【0020】純度99.7%のTi(スポンジチタン)
と、純度99.99%のAl(アルミニウムショット)
とを目標組成に秤量して素材を得た。この素材の組成
は、原子%で、Ti53Al47である。次いで素材を非消
耗アーク溶解炉を用いて、Ar雰囲気下で溶解すること
によりインゴットを得た。その後インゴットに、100
0〜1400℃、10〜72時間、真空中、の条件下で
熱処理を施して、TiAl系金属間化合物を得た。
【0021】図3(a)は、Ti53Al47(数値は原子
%)の組成を有するTiAl系金属間化合物の金属組織
を示す顕微鏡写真(500倍)であり、同図(b)は
(a)の要部概略図である。
【0022】この金属組織全体における初析TiAl相
γ′の体積分率Vfは20%、マトリックス相Mにおけ
るTi3 Al相α2 の体積分率Vfは10%である。
【0023】TiAl系金属間化合物の靱延性を調べる
ため、次のような常温曲げ試験を行った。
【0024】前記金属間化合物より、縦3mm、横4mm、
長さ37mmの試験片を製作し、その試験片について4点
曲げ試験(JIS R 1601)を行った。この試験
では、クロスヘッド速度を0.5mm/minに設定して、
試験片の伸び側に貼着されたストレインゲージによるひ
ずみと圧下荷重とを測定し、それら測定値より曲げ伸び
を求めた。
【0025】図4は、初析TiAl相γ′の体積分率V
fと曲げ伸びとの関係を示す。
【0026】図中、線aはTi3 Al相α2 の体積分率
Vfがゼロ、したがって金属組織が、図2に示すよう
に、熱処理TiAl相γと初析TiAl相γ′とより構
成される場合である。線bはTi3 Al相α2 のVfが
30%の場合に、線cは同Vfが50%の場合に、線d
は同Vfが60%の場合にそれぞれ該当する。したがっ
て線b〜dにおける金属組織は、図1,図3に示すよう
に熱処理TiAl相γと、初析TiAl相γ′と、Ti
3 Al相α2 とより構成される。
【0027】線aおよび線b,cから明らかなように、
Ti3 Al相α2 の体積分率Vf一定において、初析T
iAl相γ′の体積分率Vfが増加すると、TiAl系
金属間化合物の靱延性が低下するが、Ti3 Al相α2
の体積分率Vf50%以下(ゼロを含む)においては、
初析TiAl相γ′の体積分率Vfを40%以下に設定
することによって、TiAl系金属間化合物の靱延性を
向上させることができる。
【0028】線dの場合は、Ti3 Al相α2 の体積分
率Vfが50%を超えているので、初析TiAl相γ′
の体積分率Vfを40%以下に設定してもTiAl系金
属間化合物の靱延性を向上させることができない。
【0029】図5は、Ti3 Al相α2 の体積分率Vf
と曲げ伸びとの関係を示す。
【0030】図中、線fは初析TiAl相γ′の体積分
率Vfが10%の場合に、線gは同Vfが40%の場合
に、線hは同Vfが50%の場合にそれぞれ該当する。
【0031】線f,gから明らかなように、初析TiA
l相γ′の体積分率Vf一定において、Ti3 Al相α
2 の体積分率Vfが増加すると、TiAl系金属間化合
物の靱延性が低下するが、初析TiAl相γ′の体積分
率Vf40%以下においては、Ti3 Al相α2 の体積
分率Vfを50%以下(ゼロを含む)に設定することに
よって、TiAl系金属間化合物の靱延性を向上させる
ことができる。
【0032】線hから明らかなように、初析TiAl相
γ′の体積分率Vfが50%、またはそれを超えると、
Ti3 Al相α2 の体積分率Vfを変えてもTiAl系
金属間化合物の靱延性は変化せず、しかも低い値を示す
ことが判る。
【0033】なお、TiおよびAlの外に、必要に応じ
て第3元素が用いられる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、金属組織において、初
析TiAl相の体積分率Vfを前記のように特定する
か、または初析TiAl相およびTi3 Al相の体積分
率Vfを前記のように特定することによって、優れた靱
延性を有するTiAl系金属間化合物を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】TiAl系金属間化合物の金属組織の一例を示
す概略図である。
【図2】TiAl系金属間化合物の金属組織の他例を示
す概略図である。
【図3】(a)はTiAl系金属間化合物の金属組織の
一例を示す顕微鏡写真であり、(b)は(a)の要部概
略図である。
【図4】初析TiAl相γ′の体積分率Vfと曲げ伸び
との関係を示すグラフである。
【図5】Ti3 Al相α2 の体積分率Vfと曲げ伸びと
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
α2 Ti3 Al相 γ 熱処理TiAl相 γ′ 初析TiAl相 M マトリックス相

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属組織を、熱処理TiAl相γと初析
    TiAl相γ′とより構成したTiAl系金属間化合物
    であって、前記初析TiAl相γ′の体積分率Vfを4
    0%以下に設定したことを特徴とする高靱延性TiAl
    系金属間化合物。
  2. 【請求項2】 金属組織を、マトリックス相Mとそのマ
    トリックス相Mに分散する初析TiAl相γ′とより構
    成し、前記マトリックス相Mは熱処理TiAl相γおよ
    びTi3 Al相α2 を有するTiAl系金属間化合物で
    あって、前記金属組織全体における初析TiAl相γ′
    の体積分率Vfを40%以下に設定し、また前記マトリ
    ックス相MにおけるTi3 Al相α2 の体積分率Vfを
    50%以下に設定したことを特徴とする高靱延性TiA
    l系金属間化合物。
JP25028291A 1991-09-04 1991-09-04 高靱延性TiAl系金属間化合物 Pending JPH0565576A (ja)

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