JPH0686638B2 - 加工性の優れた高強度Ti合金材及びその製造方法 - Google Patents
加工性の優れた高強度Ti合金材及びその製造方法Info
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- JPH0686638B2 JPH0686638B2 JP61130598A JP13059886A JPH0686638B2 JP H0686638 B2 JPH0686638 B2 JP H0686638B2 JP 61130598 A JP61130598 A JP 61130598A JP 13059886 A JP13059886 A JP 13059886A JP H0686638 B2 JPH0686638 B2 JP H0686638B2
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C14/00—Alloys based on titanium
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、殊に、高比強度および耐熱性(耐酸化性)
などが要求される航空機用部品の製造に用いるのに好適
であり、しかも、前記のような部品に容易に熱間および
冷間加工することができる高強度Ti合金材及びその製造
方法に関するものである。
などが要求される航空機用部品の製造に用いるのに好適
であり、しかも、前記のような部品に容易に熱間および
冷間加工することができる高強度Ti合金材及びその製造
方法に関するものである。
従来、強度、耐酸化性および熱間加工性の三特性が良好
でバランスが取れていることが要求される分野、例え
ば、航空機用ジェットエンジンには、Ti-6%Al-4%Vの
組成に代表されるα+β型Ti合金材、あるいは熱間加工
性は劣るが、Ti-8%Al-1%V-1%Moの組成を有し、組織
の大部分がα相であるα+β型、即ち準α型Ti合金材が
用いられていた。
でバランスが取れていることが要求される分野、例え
ば、航空機用ジェットエンジンには、Ti-6%Al-4%Vの
組成に代表されるα+β型Ti合金材、あるいは熱間加工
性は劣るが、Ti-8%Al-1%V-1%Moの組成を有し、組織
の大部分がα相であるα+β型、即ち準α型Ti合金材が
用いられていた。
なぜならば、α型Ti合金材は強度と熱間加工性が悪く、
又、β型Ti合金材は、耐酸化性が悪いからである。
又、β型Ti合金材は、耐酸化性が悪いからである。
そしてTi-6%Al-4%VやTi-8%Al-1%V-1%Moなどのα
+β型Ti合金材は、850℃以上、とりわけ前者について
は900℃以上、後者については950℃以上の温度で熱間加
工され、更に前者のTi合金材については、焼鈍後に950
℃以上の高温で溶体化処理され、500〜600℃の範囲内の
温度で時効処理されて製造されていた。なお、後者のTi
合金材は、時効硬化能が小さいために、時効処理はなさ
れない。
+β型Ti合金材は、850℃以上、とりわけ前者について
は900℃以上、後者については950℃以上の温度で熱間加
工され、更に前者のTi合金材については、焼鈍後に950
℃以上の高温で溶体化処理され、500〜600℃の範囲内の
温度で時効処理されて製造されていた。なお、後者のTi
合金材は、時効硬化能が小さいために、時効処理はなさ
れない。
しかしながら、前述したように、上記の従来のα+β型
Ti合金材は、その熱間加工温度が850℃以上と高いため
に、例えば恒温鍛造で最終製品の形状や寸法に近い鍛造
品を得ようとする場合には、耐熱性が高く、しかも最終
製品の形状に対応した複雑かつ滑らかな内面を有する高
価な金型が必要となる。
Ti合金材は、その熱間加工温度が850℃以上と高いため
に、例えば恒温鍛造で最終製品の形状や寸法に近い鍛造
品を得ようとする場合には、耐熱性が高く、しかも最終
製品の形状に対応した複雑かつ滑らかな内面を有する高
価な金型が必要となる。
又、これらの従来α+β型Ti合金材は、熱間加工温度だ
けでなく、溶体化処理温度も高いために、熱経済性が悪
く、かつスケールなどの発生も多い。
けでなく、溶体化処理温度も高いために、熱経済性が悪
く、かつスケールなどの発生も多い。
そこで本発明者等は、上述のような観点から、より低温
で熱間加工及び溶体化処理することができ、しかも時効
処理することもでき、かつこの時効処理により高強度を
確保できるTi合金材を開発すべく研究を行なった結果、 重量%で(以下%は重量%を示す)、 Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiが不可避不純物からなる組成
を有するTi合金は、比較的低温(例えば700℃)でα+
β組織を示し、しかもα相とβ相の容量比が1:1に近い
ものであるために従来条件よりも低い温度で容易に熱間
加工をすることができるばかりでなく従来条件よりも低
い温度で溶体化処理をすることもでき、さらにTi-Al-V-
Mo合金であるのにもかかわらず、Ti-8%Al-1%V-1%Mo
の従来Ti合金材と異なり時効処理することができ、しか
もその時効材処理後の強度はTi-6%Al-4%Vの従来Ti合
金の時効材と同等乃至それ以上の強度特性を有すること
を見い出した。
で熱間加工及び溶体化処理することができ、しかも時効
処理することもでき、かつこの時効処理により高強度を
確保できるTi合金材を開発すべく研究を行なった結果、 重量%で(以下%は重量%を示す)、 Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiが不可避不純物からなる組成
を有するTi合金は、比較的低温(例えば700℃)でα+
β組織を示し、しかもα相とβ相の容量比が1:1に近い
ものであるために従来条件よりも低い温度で容易に熱間
加工をすることができるばかりでなく従来条件よりも低
い温度で溶体化処理をすることもでき、さらにTi-Al-V-
Mo合金であるのにもかかわらず、Ti-8%Al-1%V-1%Mo
の従来Ti合金材と異なり時効処理することができ、しか
もその時効材処理後の強度はTi-6%Al-4%Vの従来Ti合
金の時効材と同等乃至それ以上の強度特性を有すること
を見い出した。
この発明は、上記知見に基いて発明されたものであり、 (1)Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiと不可避不純物からなる組成
を有する加工性の優れた高強度Ti合金材。
を有する加工性の優れた高強度Ti合金材。
並びに、 (2)Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiと不可避不純物からなる組成
を有するTi合金インゴットに対して、最終加工温度を60
0〜950℃の温度範囲内とする熱間加工を施した後、700
〜800℃の範囲内の温度において溶体化処理し、ついで3
00〜600℃の範囲内の温度で時効処理することからなる
加工性の優れた高強度Ti合金材の製造方法に特徴を有す
るものである。
を有するTi合金インゴットに対して、最終加工温度を60
0〜950℃の温度範囲内とする熱間加工を施した後、700
〜800℃の範囲内の温度において溶体化処理し、ついで3
00〜600℃の範囲内の温度で時効処理することからなる
加工性の優れた高強度Ti合金材の製造方法に特徴を有す
るものである。
つぎに、この発明のTi合金材の成分組成及び製造条件を
上記の通りに限定した理由を説明する。
上記の通りに限定した理由を説明する。
(I)成分組成 (a)Al Al成分にはα相を強化する作用があるが、その含有量が
2%未満ではα相の強度ひいてはTi合金材全体の強度を
所望の値に保持することができず、一方、その含有量が
5%を越えると、β変態点を低く抑えるためのβ安定化
元素であるV及びMoの含有量を多くしなければならなく
なり、その結果、Ti合金材の熱間加工性が劣化する(具
体的には、変形抵抗が増大し、鍛造の際に大きなプレス
が必要となる。)ので、その含有量を2〜5%と定め
た。
2%未満ではα相の強度ひいてはTi合金材全体の強度を
所望の値に保持することができず、一方、その含有量が
5%を越えると、β変態点を低く抑えるためのβ安定化
元素であるV及びMoの含有量を多くしなければならなく
なり、その結果、Ti合金材の熱間加工性が劣化する(具
体的には、変形抵抗が増大し、鍛造の際に大きなプレス
が必要となる。)ので、その含有量を2〜5%と定め
た。
(b)V V成分は、特にβ変態点を低く抑え、かつβ相安定化領
域を広げる作用を有する他、余りTi合金材の延性を害す
ることなくMoほどではないがβ相を強化する作用を有す
るが、その含有量が5%未満では、β変態点を低く抑え
ることができないばかりでなく、700℃付近でのα相と
β相との容量比をほぼ1:1にすることが不可能となり、
その結果、熱間加工温度や溶体化処理温度が従来条件と
余り変わらなくなり、一方、その含有量が12%を越える
と、Ti合金材の熱間加工性が劣化する(具体的には、変
形抵抗が増大し、鍛造の際に大きなプレスが必要とな
る。)ので、その含有量を5〜12%と定めた。
域を広げる作用を有する他、余りTi合金材の延性を害す
ることなくMoほどではないがβ相を強化する作用を有す
るが、その含有量が5%未満では、β変態点を低く抑え
ることができないばかりでなく、700℃付近でのα相と
β相との容量比をほぼ1:1にすることが不可能となり、
その結果、熱間加工温度や溶体化処理温度が従来条件と
余り変わらなくなり、一方、その含有量が12%を越える
と、Ti合金材の熱間加工性が劣化する(具体的には、変
形抵抗が増大し、鍛造の際に大きなプレスが必要とな
る。)ので、その含有量を5〜12%と定めた。
(c)Mo Mo成分は、特にβ相を強化する作用を有すると共に、β
変態点を低く抑え、かつβ相安定化領域を広げる作用を
有するが、その含有量が0.5%未満では、β相強化ひい
てはTi合金材全体を強化する効果が低く、一方、その含
有量が8%を越えると、Ti合金材の延性が低下するよう
になるので、その含有量を0.5〜8%と定めた。
変態点を低く抑え、かつβ相安定化領域を広げる作用を
有するが、その含有量が0.5%未満では、β相強化ひい
てはTi合金材全体を強化する効果が低く、一方、その含
有量が8%を越えると、Ti合金材の延性が低下するよう
になるので、その含有量を0.5〜8%と定めた。
(d)1.5×(V含有量)+(Mo含有量) Mo及びV成分は、前述したように、ともにβ相安定化元
素であるが、β安定化の能力に差異があり、V成分の方
がMoよりも1.5倍その能力が大きいため、1.5×(V含有
量)+(Mo含有量)の値が問題となり、この値が14%未
満のときはβ変態点の低下が不充分となり、熱間加工温
度や溶体化処理温度が従来条件と余り変わらなくなる
し、一方、前記の値が21%を越えるときはTi合金材の熱
間加工性を劣化させる(具体的には、変形抵抗が大きく
なりすぎ、鍛造の際に大きなプレスが必要となる。)の
で、14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%と
定めた。
素であるが、β安定化の能力に差異があり、V成分の方
がMoよりも1.5倍その能力が大きいため、1.5×(V含有
量)+(Mo含有量)の値が問題となり、この値が14%未
満のときはβ変態点の低下が不充分となり、熱間加工温
度や溶体化処理温度が従来条件と余り変わらなくなる
し、一方、前記の値が21%を越えるときはTi合金材の熱
間加工性を劣化させる(具体的には、変形抵抗が大きく
なりすぎ、鍛造の際に大きなプレスが必要となる。)の
で、14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%と
定めた。
(II)製造条件 (a)最終熱間加工温度 (I)で述べた成分組成を有するTi合金に対して、熱間
鍛造、熱間圧延、熱間押し出し等の熱間加工を行なう
が、その最終熱間加工温度が600℃未満では再結晶が難
しく変形抵抗が高くなり、一方、その温度が950℃を越
えると、結晶粒の粗大化が起こって望ましくないばかり
でなく、恒温鍛造の場合には高価な金型が必要となるこ
とから、最終熱間加工温度を600〜950℃に定めた。特
に、インゴット鍛造の場合のような鋳造組織を消す必要
がある場合には900℃近く、あるいはこれ以上の温度で
熱間加工を開始することが好ましく、又、仕上げ工程で
は、材料特性および熱間加工のし易さからは、650〜750
℃の範囲内の温度が好ましい。これは、この発明のTi合
金は650〜750℃の範囲内の温度で熱間加工に適するα相
とβ相の共存状態となる(即ち、α相とβ相の容量比が
1:1に近くなる)からである。
鍛造、熱間圧延、熱間押し出し等の熱間加工を行なう
が、その最終熱間加工温度が600℃未満では再結晶が難
しく変形抵抗が高くなり、一方、その温度が950℃を越
えると、結晶粒の粗大化が起こって望ましくないばかり
でなく、恒温鍛造の場合には高価な金型が必要となるこ
とから、最終熱間加工温度を600〜950℃に定めた。特
に、インゴット鍛造の場合のような鋳造組織を消す必要
がある場合には900℃近く、あるいはこれ以上の温度で
熱間加工を開始することが好ましく、又、仕上げ工程で
は、材料特性および熱間加工のし易さからは、650〜750
℃の範囲内の温度が好ましい。これは、この発明のTi合
金は650〜750℃の範囲内の温度で熱間加工に適するα相
とβ相の共存状態となる(即ち、α相とβ相の容量比が
1:1に近くなる)からである。
(b)焼鈍 この工程は必須の工程ではないが、後工程として冷間加
工を行なう場合に、必要に応じて行なわれる。焼鈍条件
は、650〜800℃の範囲内の温度で、0.5〜2時間行なう
ことが望ましい。
工を行なう場合に、必要に応じて行なわれる。焼鈍条件
は、650〜800℃の範囲内の温度で、0.5〜2時間行なう
ことが望ましい。
(c)溶体化処理温度 熱間加工されたTi合金材、あるいは熱間加工し、必要に
応じて焼鈍した後、冷間加工されたTi合金材には、次
に、溶体化処理が施されるが、その温度は、従来条件よ
りも低温の700〜800℃の範囲内の温度で行なう必要があ
る。これは、その温度が700℃未満ではα安定化元素で
あるAlがβ相中に充分に溶解せず、このため、この工程
後に時効処理を行なっても所望の強度を確保することが
できず、一方、その温度が800℃を越えると、β変態点
を越えるか、あるいはβ変態点近くになりすぎ、初析α
相の量が少くなりすぎるために、組織が不均一になると
いう理由に基づくものである。なお、溶体化処理時間は
材料が均一に加熱される時間で充分である。
応じて焼鈍した後、冷間加工されたTi合金材には、次
に、溶体化処理が施されるが、その温度は、従来条件よ
りも低温の700〜800℃の範囲内の温度で行なう必要があ
る。これは、その温度が700℃未満ではα安定化元素で
あるAlがβ相中に充分に溶解せず、このため、この工程
後に時効処理を行なっても所望の強度を確保することが
できず、一方、その温度が800℃を越えると、β変態点
を越えるか、あるいはβ変態点近くになりすぎ、初析α
相の量が少くなりすぎるために、組織が不均一になると
いう理由に基づくものである。なお、溶体化処理時間は
材料が均一に加熱される時間で充分である。
(d)時効処理温度 その温度が300℃未満では、拡散速度が遅いためにβ相
中の微小なα相の析出が起こらないことから、時効硬化
せず、一方、その温度が600℃を越えると、過時効とな
り強度が低下するようになることから、その温度を300
〜600℃に定めた。
中の微小なα相の析出が起こらないことから、時効硬化
せず、一方、その温度が600℃を越えると、過時効とな
り強度が低下するようになることから、その温度を300
〜600℃に定めた。
又、時効処理時間は、その温度によっても異なるが経済
性も考慮して0.5〜10時間が好ましい。
性も考慮して0.5〜10時間が好ましい。
なお、必要な場合は、焼鈍後あるいは、焼鈍しない場合
には溶体化処理後に、すなわち時効処理前に冷間加工を
行なってもよい。
には溶体化処理後に、すなわち時効処理前に冷間加工を
行なってもよい。
つぎに、この発明のTi合金材及びその製造法を実施例に
より具体的に説明する。
より具体的に説明する。
真空アーク溶解炉を用いた2段溶解により、それぞれ第
1表に示される成分組成をもったTi合金を溶製し、直
径:200mmφ×長さ:500mmの寸法をもったインゴットとし
た後、1000℃で熱間鍛造して、厚さ:50mm×巾:600mm×
長さ:500mmの寸法をもったスラブとし、ついで、このス
ラブに対して、それぞれ第1表に示される温度で最終熱
間圧延を施して厚さ:3mmの熱延板とし、この際、これら
の熱延板における熱間加工割れの有無を観察すると共
に、この熱延板の一部を用いて、600℃および700℃(高
温) における機械的性質、並びに700℃に2時間保持の条件
で焼鈍を施した後の機械的性質(常温)を測定し、さら
に残りの熱延板に対して、同じく第1表に示される条件
で溶体化処理(冷却はいずれも水冷)と時効処理(冷却
はいずれも空冷)を施すことによって本発明法1〜22お
よび従来法1,2を実施し、これによって本発明Ti合金材
1〜22および従来Ti合金材1,2をそれぞれ製造した。
1表に示される成分組成をもったTi合金を溶製し、直
径:200mmφ×長さ:500mmの寸法をもったインゴットとし
た後、1000℃で熱間鍛造して、厚さ:50mm×巾:600mm×
長さ:500mmの寸法をもったスラブとし、ついで、このス
ラブに対して、それぞれ第1表に示される温度で最終熱
間圧延を施して厚さ:3mmの熱延板とし、この際、これら
の熱延板における熱間加工割れの有無を観察すると共
に、この熱延板の一部を用いて、600℃および700℃(高
温) における機械的性質、並びに700℃に2時間保持の条件
で焼鈍を施した後の機械的性質(常温)を測定し、さら
に残りの熱延板に対して、同じく第1表に示される条件
で溶体化処理(冷却はいずれも水冷)と時効処理(冷却
はいずれも空冷)を施すことによって本発明法1〜22お
よび従来法1,2を実施し、これによって本発明Ti合金材
1〜22および従来Ti合金材1,2をそれぞれ製造した。
この結果得られた各種のTi合金材の機械的性質も測定
し、上記の熱間加工割れの有無、高温での機械的性質お
よび焼鈍後の機械的性質と共に、第2表に示した。
し、上記の熱間加工割れの有無、高温での機械的性質お
よび焼鈍後の機械的性質と共に、第2表に示した。
第2表に示される結果から明らかなように、本発明Ti合
金材1〜22は、いずれも600〜950℃という相対的に低温
での最終熱間加工でも割れの発生が皆無で、かつ時効処
理後の機械的性質が従来Ti合金材1,2と同等、あるいは
これ以上であるのに対して、従来Ti合金材1,2 は、相対的に高い温度での最終熱間加工を行なわなけれ
ば割れが発生するものであり、ちなみに720℃および880
℃の温度での最終熱間圧延ではすべてに割れが発生する
のを避けることができないものであった。
金材1〜22は、いずれも600〜950℃という相対的に低温
での最終熱間加工でも割れの発生が皆無で、かつ時効処
理後の機械的性質が従来Ti合金材1,2と同等、あるいは
これ以上であるのに対して、従来Ti合金材1,2 は、相対的に高い温度での最終熱間加工を行なわなけれ
ば割れが発生するものであり、ちなみに720℃および880
℃の温度での最終熱間圧延ではすべてに割れが発生する
のを避けることができないものであった。
又、第2表に示されるように、本発明Ti合金材1〜22
は、いずれも600℃の温度で200%前後の大きい伸びと約
20kg/mm2の低い引張強さ(変形抵抗)を示し、さらに70
0℃では500%前後の一段と大きい伸びと約5kg/mm2のよ
り一層低い引張強さを示し、これらの特性が望まれる恒
温鍛造などの加工を有利に行なうことができるのに対し
て、従来Ti合金材1,2においては、700℃でも100%以下
の低い伸びと22kg/mm2以上の高い引張強さ(変形抵抗)
を示し、恒温鍛造などの低温での熱間加工には不利であ
ることが明らかである。
は、いずれも600℃の温度で200%前後の大きい伸びと約
20kg/mm2の低い引張強さ(変形抵抗)を示し、さらに70
0℃では500%前後の一段と大きい伸びと約5kg/mm2のよ
り一層低い引張強さを示し、これらの特性が望まれる恒
温鍛造などの加工を有利に行なうことができるのに対し
て、従来Ti合金材1,2においては、700℃でも100%以下
の低い伸びと22kg/mm2以上の高い引張強さ(変形抵抗)
を示し、恒温鍛造などの低温での熱間加工には不利であ
ることが明らかである。
このように本発明Ti合金材は、従来Ti合金材に比して、
極めて低温での熱間加工が可能なので、比較的安価な型
を用いての型鍛造を行なうことができ、結晶粒の成長も
抑制されることから、平均粒径が1μm以下の微細組織
をもつようになるのである。又、熱間加工中に割れが生
じないので、仕上げのための切削加工を余り必要としな
い最終製品寸法に近い熱間加工材を形成することができ
ることから、必ずしも冷間加工を必要としないのであ
る。
極めて低温での熱間加工が可能なので、比較的安価な型
を用いての型鍛造を行なうことができ、結晶粒の成長も
抑制されることから、平均粒径が1μm以下の微細組織
をもつようになるのである。又、熱間加工中に割れが生
じないので、仕上げのための切削加工を余り必要としな
い最終製品寸法に近い熱間加工材を形成することができ
ることから、必ずしも冷間加工を必要としないのであ
る。
又、第2表に示される結果から明らかなように、本発明
Ti合金材は、焼鈍状態における引張強さおよび0.2%耐
力が時効処理後のそれに比して極めて低く、一方伸びが
大きい特性をもつので、極めて良好な冷間加工性を示
し、冷間加工による最終製品への加工を容易に行なうこ
とができる。
Ti合金材は、焼鈍状態における引張強さおよび0.2%耐
力が時効処理後のそれに比して極めて低く、一方伸びが
大きい特性をもつので、極めて良好な冷間加工性を示
し、冷間加工による最終製品への加工を容易に行なうこ
とができる。
さらに、本発明Ti合金材に対する溶体化処理も、上記実
施例に示されるように従来Ti合金材に比して近い温度で
行なうことができるのである。
施例に示されるように従来Ti合金材に比して近い温度で
行なうことができるのである。
Claims (2)
- 【請求項1】Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiと不可避不純物からなる組成
(以上、重量%)を有することを特徴とする加工性の優
れた高強度Ti合金材。 - 【請求項2】Al:2〜5%, V:5〜12%, Mo:0.5〜8%, を含有し、かつ、 14%≦1.5×(V含有量)+(Mo含有量)≦21%, の条件を満足し、残りがTiと不可避不純物からなる組成
(以上、重量%)を有するTi合金インゴットに対して、
最終加工温度を600〜950℃の温度範囲内とする熱間加工
を施した後、 700〜800℃の範囲内の温度において溶体化処理し、つい
で300〜600℃の範囲内の温度で時効処理することを特徴
とする加工性の優れた高強度Ti合金材の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60-139067 | 1985-06-27 | ||
| JP13906785 | 1985-06-27 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6289855A JPS6289855A (ja) | 1987-04-24 |
| JPH0686638B2 true JPH0686638B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=15236722
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61130598A Expired - Lifetime JPH0686638B2 (ja) | 1985-06-27 | 1986-06-05 | 加工性の優れた高強度Ti合金材及びその製造方法 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4889170A (ja) |
| JP (1) | JPH0686638B2 (ja) |
| DE (1) | DE3621671A1 (ja) |
| FR (1) | FR2584094B1 (ja) |
| GB (1) | GB2178758B (ja) |
Families Citing this family (37)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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