JPH0565695A - 歯 車 - Google Patents
歯 車Info
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- JPH0565695A JPH0565695A JP3230498A JP23049891A JPH0565695A JP H0565695 A JPH0565695 A JP H0565695A JP 3230498 A JP3230498 A JP 3230498A JP 23049891 A JP23049891 A JP 23049891A JP H0565695 A JPH0565695 A JP H0565695A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低比重であり且つ耐焼付性に優れると共に、
耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れた歯車であって、自動
車用等の歯車として好適に使用し得てその軽量化を果し
得ると共に耐久性を向上し得る歯車を提供する。 【構成】 電気Ni−Pめっき層で被覆したアルミニウム
合金材よりなる歯車であって、前記Ni−Pめっき層をビ
ッカース硬度Hv:400 以上、厚み:10〜 200μm、P含
有量:0.5 〜7.0wt%にしたことを特徴とするもの。
耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れた歯車であって、自動
車用等の歯車として好適に使用し得てその軽量化を果し
得ると共に耐久性を向上し得る歯車を提供する。 【構成】 電気Ni−Pめっき層で被覆したアルミニウム
合金材よりなる歯車であって、前記Ni−Pめっき層をビ
ッカース硬度Hv:400 以上、厚み:10〜 200μm、P含
有量:0.5 〜7.0wt%にしたことを特徴とするもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車に関し、詳細に
は、電気Ni−Pめっき層で被覆したアルミニウム(Al)
合金材よりなる歯車に関する。
は、電気Ni−Pめっき層で被覆したアルミニウム(Al)
合金材よりなる歯車に関する。
【0002】
【従来の技術】歯車は動力を伝達する機械部品であり、
自転車、自動車及び航空機等に広く用いられている。歯
車は伝達能力が高く、耐摩耗性に優れると共に、ピッチ
ング、剥離、疲労亀裂等の生じないことが重要である。
自転車、自動車及び航空機等に広く用いられている。歯
車は伝達能力が高く、耐摩耗性に優れると共に、ピッチ
ング、剥離、疲労亀裂等の生じないことが重要である。
【0003】従来、かかる歯車としては、各種炭素鋼を
高周波焼入や火焔焼入等により表面硬度を高めたものが
使用されている。又、軽量化のためAl合金よりなる歯車
が使用されているが、該歯車は耐摩耗性が悪く、変速時
にチェーン材との接触により摩耗が発生し、破損やチェ
ーン離れ不良を起こす。そこで、現在ではこのAl合金製
歯車の摩耗対策として、アルマイト処理が施されている
が、充分ではない。
高周波焼入や火焔焼入等により表面硬度を高めたものが
使用されている。又、軽量化のためAl合金よりなる歯車
が使用されているが、該歯車は耐摩耗性が悪く、変速時
にチェーン材との接触により摩耗が発生し、破損やチェ
ーン離れ不良を起こす。そこで、現在ではこのAl合金製
歯車の摩耗対策として、アルマイト処理が施されている
が、充分ではない。
【0004】尚、上記Al合金としては、歯車として必要
な強度及び硬度を確保するために、2014、2017等の Al-
Cu系合金や、5083等の Al-Mg系合金が使用されている。
な強度及び硬度を確保するために、2014、2017等の Al-
Cu系合金や、5083等の Al-Mg系合金が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のAl合金歯車
は、Al合金よりなるので軽量であるが、その反面Al合金
特有の欠点が現出する。即ち、前記の如く耐摩耗性が悪
く、更に耐焼付性が悪いという問題点があり、実用する
にはその改善が必要である。そこで、上記Al合金の耐摩
耗性及び耐焼付性を改善すべく、Al合金の表面にアルマ
イト処理を施して硬質化することが試みられている。し
かし、このような方法ではAl合金の耐摩耗性を改善し得
ないこと、及び、耐表面疲労性が充分でないことが実験
により判明した。
は、Al合金よりなるので軽量であるが、その反面Al合金
特有の欠点が現出する。即ち、前記の如く耐摩耗性が悪
く、更に耐焼付性が悪いという問題点があり、実用する
にはその改善が必要である。そこで、上記Al合金の耐摩
耗性及び耐焼付性を改善すべく、Al合金の表面にアルマ
イト処理を施して硬質化することが試みられている。し
かし、このような方法ではAl合金の耐摩耗性を改善し得
ないこと、及び、耐表面疲労性が充分でないことが実験
により判明した。
【0006】本発明は、このような事情に着目してなさ
れたものであって、その目的は前記従来のAl合金歯車の
有する耐摩耗性の問題点を解消し、低比重であり且つ耐
焼付性に優れると共に、耐摩耗性及び耐表面疲労性に優
れた歯車を提供しようとするものである。
れたものであって、その目的は前記従来のAl合金歯車の
有する耐摩耗性の問題点を解消し、低比重であり且つ耐
焼付性に優れると共に、耐摩耗性及び耐表面疲労性に優
れた歯車を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る歯車は次のような構成としている。即
ち、請求項1記載の歯車は、電気Ni−Pめっき層で被覆
したアルミニウム合金材よりなる歯車であって、前記Ni
−Pめっき層をビッカース硬度Hv:400 以上、厚み:10
〜 200μm 、P含有量:0.5 〜7.0wt%にしたことを特徴
とする歯車である。
に本発明に係る歯車は次のような構成としている。即
ち、請求項1記載の歯車は、電気Ni−Pめっき層で被覆
したアルミニウム合金材よりなる歯車であって、前記Ni
−Pめっき層をビッカース硬度Hv:400 以上、厚み:10
〜 200μm 、P含有量:0.5 〜7.0wt%にしたことを特徴
とする歯車である。
【0008】請求項2記載の歯車は、前記Ni−Pめっき
層とアルミニウム合金材との間にアルマイト処理皮膜を
有する請求項1記載の歯車である。請求項3記載の歯車
は、前記Ni−Pめっき層とアルミニウム合金材との間に
ジンケート処理皮膜を有する請求項1記載の歯車であ
る。
層とアルミニウム合金材との間にアルマイト処理皮膜を
有する請求項1記載の歯車である。請求項3記載の歯車
は、前記Ni−Pめっき層とアルミニウム合金材との間に
ジンケート処理皮膜を有する請求項1記載の歯車であ
る。
【0009】
【作用】本発明に係る歯車は、前記の如く、電気Ni−P
めっき層で被覆したアルミニウム(Al)合金材よりなる
ので、当然に前記従来のAl合金歯車と同様に軽量である
と共に耐焼付性に優れている。又、Ni−Pめっき層によ
り保護されるため、耐食性も改善される。
めっき層で被覆したアルミニウム(Al)合金材よりなる
ので、当然に前記従来のAl合金歯車と同様に軽量である
と共に耐焼付性に優れている。又、Ni−Pめっき層によ
り保護されるため、耐食性も改善される。
【0010】更に、前記Ni−Pめっき層をHv(ビッカー
ス硬度):400以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:0.
5 〜7.0wt%にしているので、その耐摩耗性は極めて優れ
ている。これは種々実験した結果得られた下記知見に基
づくものである。
ス硬度):400以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:0.
5 〜7.0wt%にしているので、その耐摩耗性は極めて優れ
ている。これは種々実験した結果得られた下記知見に基
づくものである。
【0011】即ち、歯車は使用時に歯車同士が、或い
は、歯車と駆動用チェーン等とが、接触面圧:数10〜数
100kgf/mm2で接触し、離れることを繰り返すので、歯車
の表面はかかる面圧の変化による一種の疲労(表面疲
労)を受ける。従って、歯車の摩耗はかかる疲労が関与
した摩耗であって、摩耗と疲労との相乗効果により剥離
を伴いながら材料表面が減少する結果生じるものである
という知見が得られた。また変速時にチェーン材との接
触により削り取られるという現象も見られた。
は、歯車と駆動用チェーン等とが、接触面圧:数10〜数
100kgf/mm2で接触し、離れることを繰り返すので、歯車
の表面はかかる面圧の変化による一種の疲労(表面疲
労)を受ける。従って、歯車の摩耗はかかる疲労が関与
した摩耗であって、摩耗と疲労との相乗効果により剥離
を伴いながら材料表面が減少する結果生じるものである
という知見が得られた。また変速時にチェーン材との接
触により削り取られるという現象も見られた。
【0012】一般に材料の疲労特性と靱性とは密接な関
係があり、靱性を向上すると疲労強度が高まって耐疲労
性が向上するが、硬度を高め過ぎるとその反面靱性が低
下して耐疲労性が劣化する。又、通常の摩耗は材料の硬
度を高めると向上する。故に、歯車の耐摩耗性を向上す
るには、Al合金材表面のNi−Pめっき層の硬度を高める
だけでは良くなく、硬度及び靱性をバランス良く向上さ
せることが必要であって、Al合金材表面のNi−Pめっき
層を、Hv:400 以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:
0.5 〜7.0wt%にすると耐摩耗性を大幅に向上し得ること
が判った。又、耐表面疲労性も大幅に向上し得ることが
判った。
係があり、靱性を向上すると疲労強度が高まって耐疲労
性が向上するが、硬度を高め過ぎるとその反面靱性が低
下して耐疲労性が劣化する。又、通常の摩耗は材料の硬
度を高めると向上する。故に、歯車の耐摩耗性を向上す
るには、Al合金材表面のNi−Pめっき層の硬度を高める
だけでは良くなく、硬度及び靱性をバランス良く向上さ
せることが必要であって、Al合金材表面のNi−Pめっき
層を、Hv:400 以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:
0.5 〜7.0wt%にすると耐摩耗性を大幅に向上し得ること
が判った。又、耐表面疲労性も大幅に向上し得ることが
判った。
【0013】そこで、前記の如くNi−Pめっき層をHv:
400 以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:0.5 〜7.0w
t%にするようにした。故に、該Ni−Pめっき層により歯
車の耐摩耗性及び耐表面疲労性を極めて優れたものにし
得る。尚、上記の如く数値限定している理由は次の通り
である。Hv:400 未満では硬度が低過ぎて耐摩耗性が低
下し、耐摩耗性が不充分となる。厚みが10μm 未満では
めっき層自体の強度が弱くて歯車同士、或いは、歯車と
駆動用チェーン等の高接触面圧下での接触による疲労に
耐えることが難しくなり、 200μm 超では高価なNiの増
大による経済性の低下を招く他、めっき層の重量が増大
して歯車の軽量化を果たし難くなる。P含有量が0.5 wt
%未満ではめっき層の硬度が不充分となって耐摩耗性が
低下し、耐摩耗性が不充分となり、7.0wt%超ではめっき
層の靱性が不充分となって耐疲労性が劣化し、その結果
耐摩耗性が不充分となるからである。
400 以上、厚み:10〜 200μm 、P含有量:0.5 〜7.0w
t%にするようにした。故に、該Ni−Pめっき層により歯
車の耐摩耗性及び耐表面疲労性を極めて優れたものにし
得る。尚、上記の如く数値限定している理由は次の通り
である。Hv:400 未満では硬度が低過ぎて耐摩耗性が低
下し、耐摩耗性が不充分となる。厚みが10μm 未満では
めっき層自体の強度が弱くて歯車同士、或いは、歯車と
駆動用チェーン等の高接触面圧下での接触による疲労に
耐えることが難しくなり、 200μm 超では高価なNiの増
大による経済性の低下を招く他、めっき層の重量が増大
して歯車の軽量化を果たし難くなる。P含有量が0.5 wt
%未満ではめっき層の硬度が不充分となって耐摩耗性が
低下し、耐摩耗性が不充分となり、7.0wt%超ではめっき
層の靱性が不充分となって耐疲労性が劣化し、その結果
耐摩耗性が不充分となるからである。
【0014】以上の説明から明らかな如く、本発明に係
る歯車は、低比重であり且つ耐焼付性に優れると共に、
耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れたものであって、優れ
た耐久性の確保及び軽量化の要請に充分に応え得るよう
になる。
る歯車は、低比重であり且つ耐焼付性に優れると共に、
耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れたものであって、優れ
た耐久性の確保及び軽量化の要請に充分に応え得るよう
になる。
【0015】前記電気Ni−Pめっき層は、歯車のAl合金
材の全表面に被覆して設けてもよいし、歯車同士が接触
する部分、或いは歯車と駆動用チェーン等とが接触する
部分だけに設けてもよい。但し、より軽量化を図るに
は、耐摩耗性が問題となる必要最小限の部分だけに被覆
する方が有効であって望ましい。
材の全表面に被覆して設けてもよいし、歯車同士が接触
する部分、或いは歯車と駆動用チェーン等とが接触する
部分だけに設けてもよい。但し、より軽量化を図るに
は、耐摩耗性が問題となる必要最小限の部分だけに被覆
する方が有効であって望ましい。
【0016】前記Ni−Pめっき層とアルミニウム(Al)
合金材との間にアルマイト処理皮膜又はジンケート処理
皮膜を設けるようにすると、Ni−Pめっき層の密着性が
より一層向上する。これは、アルマイト処理皮膜及びジ
ンケート処理皮膜は多くのピンホールがあつて多孔質で
あるので、アンカー効果を有し、その効果によりNi−P
めっき層が強固に密着されて該めっき層の剥離が生じ難
くなるからである。
合金材との間にアルマイト処理皮膜又はジンケート処理
皮膜を設けるようにすると、Ni−Pめっき層の密着性が
より一層向上する。これは、アルマイト処理皮膜及びジ
ンケート処理皮膜は多くのピンホールがあつて多孔質で
あるので、アンカー効果を有し、その効果によりNi−P
めっき層が強固に密着されて該めっき層の剥離が生じ難
くなるからである。
【0017】又、Al合金材に直接Ni−Pめっきをする場
合は、下記のような問題が生じることがあり、その防止
対策としてもNi−Pめっき前にアルマイト処理皮膜又は
ジンケート処理皮膜を設けることは有効である。
合は、下記のような問題が生じることがあり、その防止
対策としてもNi−Pめっき前にアルマイト処理皮膜又は
ジンケート処理皮膜を設けることは有効である。
【0018】即ち、Al合金には通常、表面に酸化皮膜が
生成され易いこと、電気化学的に活性であって電解液に
侵され易いこと、電気めっき層にピンホールができ易い
こと、又、Al合金とめっき層との熱膨張差が大きくてめ
っき層の密着性が低下すること等の性質があり、そのた
め被覆材(めっき層形成材)の品質が低下することがあ
り、高度に品質を安定化させるのが難しいという問題が
ある。アルマイト処理皮膜又はジンケート処理皮膜を予
め設けることにより、このような問題は解決され、被覆
材の品質を高度に安定化させ得る。
生成され易いこと、電気化学的に活性であって電解液に
侵され易いこと、電気めっき層にピンホールができ易い
こと、又、Al合金とめっき層との熱膨張差が大きくてめ
っき層の密着性が低下すること等の性質があり、そのた
め被覆材(めっき層形成材)の品質が低下することがあ
り、高度に品質を安定化させるのが難しいという問題が
ある。アルマイト処理皮膜又はジンケート処理皮膜を予
め設けることにより、このような問題は解決され、被覆
材の品質を高度に安定化させ得る。
【0019】上記アルマイト処理皮膜を設けるに際し、
通電量は10〜500 クーロン/dm2 にするとよい。10クー
ロン/dm2 未満では密着性向上効果が小さく、500 クー
ロン/dm2 超では経済性の低下を招くからである。この
アルマイト処理は、Al合金を脱脂、水洗、表面活性化処
理をした後、燐酸又は硫酸浴を用いて行えばよい。
通電量は10〜500 クーロン/dm2 にするとよい。10クー
ロン/dm2 未満では密着性向上効果が小さく、500 クー
ロン/dm2 超では経済性の低下を招くからである。この
アルマイト処理は、Al合金を脱脂、水洗、表面活性化処
理をした後、燐酸又は硫酸浴を用いて行えばよい。
【0020】ジンケート処理皮膜を設けるに際しては、
その厚み(即ち付着量)は 0.1〜5g/dm2 にするとよ
い。 0.1g/dm2 未満では密着性向上効果が小さく、5
g/dm2 超では経済性の低下を招くからである。このと
きダブルジンケート処理をした方がよい。
その厚み(即ち付着量)は 0.1〜5g/dm2 にするとよ
い。 0.1g/dm2 未満では密着性向上効果が小さく、5
g/dm2 超では経済性の低下を招くからである。このと
きダブルジンケート処理をした方がよい。
【0021】
【実施例】Al合金材よりなる円筒状試験片を製作し、こ
れを脱脂、水洗し、更に化学エッチング、水洗、弗酸に
よる活性化処理した後、アルマイト処理又はジンケート
処理を行った。次いで、これに電気Ni−Pめっきを施し
てNi−Pめっき層を被覆せしめた。なお、このめっき
は、 NiSO4・6H20:200g/l、 NiCl2・6H20:50 g/l、H3
PO3:4〜40g/l、H3PO4:50g/l、H3BO3: 0.5〜3g/l、サ
ッカリン:0.1〜1.0 g/lの組成からなる浴温:60±5
℃、pH:1±0.5 のめっき浴を用い、該浴をエアー攪拌
し、電流密度を5〜30A/dm2 にして行った。
れを脱脂、水洗し、更に化学エッチング、水洗、弗酸に
よる活性化処理した後、アルマイト処理又はジンケート
処理を行った。次いで、これに電気Ni−Pめっきを施し
てNi−Pめっき層を被覆せしめた。なお、このめっき
は、 NiSO4・6H20:200g/l、 NiCl2・6H20:50 g/l、H3
PO3:4〜40g/l、H3PO4:50g/l、H3BO3: 0.5〜3g/l、サ
ッカリン:0.1〜1.0 g/lの組成からなる浴温:60±5
℃、pH:1±0.5 のめっき浴を用い、該浴をエアー攪拌
し、電流密度を5〜30A/dm2 にして行った。
【0022】上記のAl合金の組成(種類)、アルマイト
処理及びジンケート処理の条件、並びにNi−Pめっき層
のP含有量及び厚みを表1に示す如く変化させた。
処理及びジンケート処理の条件、並びにNi−Pめっき層
のP含有量及び厚みを表1に示す如く変化させた。
【0023】次に、上記Ni−Pめっき層被覆後のAl合金
材よりなる円筒状試験片について、表面層の硬さ測定及
び耐摩耗性試験を行った。そして耐摩耗性試験後の試験
片の表面状況を肉眼観察することにより、耐摩耗性を評
価した。
材よりなる円筒状試験片について、表面層の硬さ測定及
び耐摩耗性試験を行った。そして耐摩耗性試験後の試験
片の表面状況を肉眼観察することにより、耐摩耗性を評
価した。
【0024】
【表1】
【0025】上記硬さ測定及び耐摩耗性試験の結果を表
1に示す。表1において実験 No.1〜13のものは本発明
の実施例に係るものであり、一方、実験No.14 〜18のも
のは比較例に係るものである。いづれの場合もHv:400
以上であるが、比較例に係る実験No.14 〜15のものはP
量:8wt% 以上であって高いため、又、No.16 〜18のも
のはNi−Pめっき層を被覆していないため、耐摩耗性が
悪くて非常に劣っている。
1に示す。表1において実験 No.1〜13のものは本発明
の実施例に係るものであり、一方、実験No.14 〜18のも
のは比較例に係るものである。いづれの場合もHv:400
以上であるが、比較例に係る実験No.14 〜15のものはP
量:8wt% 以上であって高いため、又、No.16 〜18のも
のはNi−Pめっき層を被覆していないため、耐摩耗性が
悪くて非常に劣っている。
【0026】これらに対し、本発明の実施例に係る実験
No.1〜13のものは耐摩耗性に優れている。尚、基材の
Al合金とNi−Pめっき層との耐剥離性については、実験
No.1〜13のもの及び No.14〜15のものはいづれも優れ
て充分なものであった。
No.1〜13のものは耐摩耗性に優れている。尚、基材の
Al合金とNi−Pめっき層との耐剥離性については、実験
No.1〜13のもの及び No.14〜15のものはいづれも優れ
て充分なものであった。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る歯車は前述の如き構成を有
し作用をなすものであるので、低比重であり且つ耐焼付
性に優れると共に、耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れて
おり、そのため耐久性に優れた軽量な歯車として使用し
得る。従って、自転車、自動車及び航空機用等の歯車と
して好適に使用し得、その軽量化を果たし得ると共に、
耐久性を大幅に向上し得るようになるという効果を奏す
るものである。
し作用をなすものであるので、低比重であり且つ耐焼付
性に優れると共に、耐摩耗性及び耐表面疲労性に優れて
おり、そのため耐久性に優れた軽量な歯車として使用し
得る。従って、自転車、自動車及び航空機用等の歯車と
して好適に使用し得、その軽量化を果たし得ると共に、
耐久性を大幅に向上し得るようになるという効果を奏す
るものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 電気Ni−Pめっき層で被覆したアルミニ
ウム合金材よりなる歯車であって、前記Ni−Pめっき層
をビッカース硬度Hv:400 以上、厚み:10〜200μm 、
P含有量:0.5〜7.0wt%にしたことを特徴とする歯車。 - 【請求項2】 前記Ni−Pめっき層とアルミニウム合金
材との間にアルマイト処理皮膜を有する請求項1記載の
歯車。 - 【請求項3】 前記Ni−Pめっき層とアルミニウム合金
材との間にジンケート処理皮膜を有する請求項1記載の
歯車。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3230498A JPH0565695A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 歯 車 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3230498A JPH0565695A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 歯 車 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565695A true JPH0565695A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=16908716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3230498A Pending JPH0565695A (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 歯 車 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565695A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5992924A (en) * | 1996-04-10 | 1999-11-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Impact energy absorbing structure of vehicle body upper portion of an automobile |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS506534A (ja) * | 1973-05-22 | 1975-01-23 | ||
| JPS581087A (ja) * | 1981-06-24 | 1983-01-06 | Nisshin Steel Co Ltd | 歯車 |
| JPS59185794A (ja) * | 1983-04-07 | 1984-10-22 | Oosakafu | ワインダ−用ドラムの表面処理方法 |
| JPS648295A (en) * | 1987-06-27 | 1989-01-12 | Toyota Motor Corp | Combination sliding member |
| JPH01106909A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-24 | Toyota Motor Corp | アルミニウム合金製バルブリフタ |
| JPH01222091A (ja) * | 1988-03-01 | 1989-09-05 | Fujitsu Ltd | アルミ又はアルミ合金部材の導電被膜形成方法 |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP3230498A patent/JPH0565695A/ja active Pending
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS506534A (ja) * | 1973-05-22 | 1975-01-23 | ||
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| JPS59185794A (ja) * | 1983-04-07 | 1984-10-22 | Oosakafu | ワインダ−用ドラムの表面処理方法 |
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| JPH01106909A (ja) * | 1987-10-19 | 1989-04-24 | Toyota Motor Corp | アルミニウム合金製バルブリフタ |
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Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5992924A (en) * | 1996-04-10 | 1999-11-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Impact energy absorbing structure of vehicle body upper portion of an automobile |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19951114 |