JPH0566264U - 燃料噴射ノズル - Google Patents

燃料噴射ノズル

Info

Publication number
JPH0566264U
JPH0566264U JP1371192U JP1371192U JPH0566264U JP H0566264 U JPH0566264 U JP H0566264U JP 1371192 U JP1371192 U JP 1371192U JP 1371192 U JP1371192 U JP 1371192U JP H0566264 U JPH0566264 U JP H0566264U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
injection
group
fuel
injection holes
nozzle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1371192U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2583582Y2 (ja
Inventor
文嗣 吉津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Corp filed Critical Bosch Corp
Priority to JP1992013711U priority Critical patent/JP2583582Y2/ja
Publication of JPH0566264U publication Critical patent/JPH0566264U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2583582Y2 publication Critical patent/JP2583582Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジン負荷に応じてエンジンシリンダの軸線
に対する燃料の噴射角度を増大させることができ、これ
により燃料効率を高めるとともに炭化水素などの発生を
減少させることができる燃料噴射ノズルを提供する。 【構成】ノズル本体30に形成された複数の噴射孔は、
第1群の複数の噴射孔36と第2群の複数の噴射孔37
とを含んでいる。第1群の噴射孔と第2群の噴射孔は周
方向に交互に配置され、互いに離れている。第1群の噴
射孔は、エンジンシリンダの軸線に対してなす角度が第
2群の噴射孔に比べて小さい。第1群の噴射孔の内端は
弁座35に位置し、第2群の噴射孔の内端は第1群の噴
射孔の内端より軸方向に離れて先方に位置している。針
弁50の当接部55が弁座に着座した状態において、上
記第1群の噴射孔の内端はこの当接部の外周面に対峙し
ている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、燃料噴射ポンプから圧送されてきた燃料をエンジンの燃焼室に噴 射させる燃料噴射ノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料噴射ノズルは、例えば特開平1ー92569号公報に示されるように、下 端部が閉塞された中空の細長いノズル本体と、ノズル本体に収容された針弁とを 備えている。このノズル本体は、燃料溜まり室と、下端部内面に形成された先細 のテーパをなす弁座と、下端部に形成された複数の噴射孔を有している。これら 噴射孔の内端はノズル本体の弁座に位置している。他方、針弁は、上記燃料溜ま り室に臨む受圧部と、下端部に形成された先細コーン形状の当接部とを有してい る。上記針弁はスプリングの力により付勢され、その当接部が弁座に着座してい る。この着座状態において、噴射孔の内端は当接部の外周面でふさがれている。 燃料噴射ポンプから燃料溜まり室へ送られて来た燃料の圧力が受圧部に作用する ことにより、スプリングに抗して針弁がリフトし、当接部が弁座から離れる。そ の結果、上記噴射孔が開いて燃料がエンジン燃焼室へ噴射される。
【0003】 上述の燃料噴射ノズルでは、複数の噴射孔が、第1,第2の噴射孔に区別され る。ノズル本体の軸線方向に対して、第1噴射孔のなす角度が鋭角であり、第2 噴射孔は約直角である。この燃料噴射ノズルは、エンジンシリンダの軸線に対し て傾斜した状態でエンジンに取り付けられ、これによりすべての噴射孔がエンジ ンシリンダの軸線に対してほぼ等しい傾斜角度になる。
【0004】 実開昭62ー87171号は、ノズル本体と針弁を備えた燃料噴射ノズルを開 示している。ノズル本体は、下端部内面に形成された先細テーパをなす弁座と、 この弁座より下方に形成された小室とを有している。ノズル本体の下端部には、 互いに傾きの異なる単一の第1噴射孔と複数の第2噴射孔が形成されている。燃 料噴射ノズルをやや斜めにエンジンに装着した状態において、第1噴射孔はほぼ 水平に延び、第2噴射孔は斜め下方に延びる。第1噴射孔の内端は上記弁座に開 口し、第2噴射孔の内端は小室の内周面に開口している。針弁は、先細コーン形 状の当接部と、この当接部の下端に形成されたスロットル部とを有している。当 接部が弁座に着座した状態で、スロットル部が上記小室に入り込んでいる。この 着座状態において、第1噴射孔の内端が当接部の外周面によってふさがれ、第2 噴射孔の内端がスロットル部の外周面によってふさがれている。針弁がリフトす る時、リフトが小さい最初の段階では当接部が弁座から離れるので第1噴射孔が 開き、第1噴射孔から点火プラグに向けて燃料が噴射される。この最初の段階で は、スロットル部が小室内に入り込んだままであるので、第2噴射孔は閉じられ ている。針弁がさらにリフトすると、スロットル部が小室から抜けるので、第2 噴射孔が開き第2噴射孔から燃料が噴射される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記特開平1ー92569号公報の燃料噴射ノズルでは、エンジンシリンダの 軸線に対する燃料噴射角度が負荷とは無関係に一定であるため、低負荷、高負荷 でそれぞれ要求される燃料噴射角度を得られない。詳述すると、負荷が小さく燃 料噴射量が少ない時には、燃焼室の壁面の温度が低いので、燃料噴射角度を小さ くして下向きに燃料を噴射することが要求される。燃料噴射角度が大きいと、ピ ストンの上昇に伴う気流により燃料がシリンダヘッドの内面(燃焼室の一部を構 成する)に付着し、燃料の気化が遅れ、炭化水素等の発生原因になるからである 。また、負荷が高い時には、燃料噴射角度を大きくすることが要求される。燃料 噴射角度が小さいと、燃料を十分に広い範囲で噴射させることができないからで ある。実際の燃料噴射角度を低負荷で要求される比較的小さい燃料噴射角度に近 付けると、高負荷での上記問題が顕著となる。これとは逆に高負荷で要求される 比較的大きい燃料噴射角度に近付けると、低負荷での問題が顕著となる。
【0006】 仮に、上記特開平1ー92569号の燃料噴射ノズルがエンジンシリンダの軸 線と平行に装着された場合でも、次の欠点がある。すなわち、第1,第2の噴射 孔の内端は、ノズル本体の軸線方向において同一位置にある。したがって、針弁 がリフトした時に、第1,第2噴射孔の内端の圧力が等しいので、燃料は針弁の リフト量の多少に拘わらず、すなわち負荷の大小に拘わらず、常に第1噴射孔か ら斜め下方に燃料が噴射されるとともに、第2噴射孔から横向きに燃料が噴射さ れ、負荷に応じて燃料噴射方向を変えることができない。特に、第2噴射孔から の燃料噴射方向が横向となるため、低負荷時に低い温度のシリンダヘッドの内面 に燃料が付着する問題がある。
【0007】 上記実開昭62ー87171号の燃料噴射ノズルでは、針弁のリフトが小さい 時に、第1噴射孔から横向きに噴射されるので、上記特開平1ー92569号の 燃料噴射ノズルと同様の問題がある。
【0008】 本考案の目的は、エンジン負荷すなわち燃料噴射量に応じて、エンジンシリン ダの軸心に対する燃料の噴射角度を増大させることができ、これにより燃焼効率 を高めるとともに炭化水素等の発生を減少させることができる燃料噴射ノズルを 提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の燃料噴射ノズルは、従来の燃料噴射ノズルと同様に次の基本的構成を 備えている。 (イ)先端部が閉塞された中空の細長いノズル本体。このノズル本体は、中間 位置に形成された燃料溜まり室と、先端部内面に形成された先細のテーパをなす 弁座と、先端部に形成され互いに周方向に離れた複数の噴射孔を有している。 (ロ)上記ノズル本体に収容された針弁。この針弁は、上記ノズル本体の燃料 溜まり室に対向して形成された受圧部と、この受圧部より先方に形成された先細 コーン形状の当接部とを有している。 (ハ)上記針弁を付勢してその当接部を弁座に着座させるスプリング手段。燃 料溜まり室の燃料圧力が受圧部に作用することに起因して、針弁はスプリング手 段に抗する力を受け、当接部が弁座から離れる。 燃料噴射ノズルは、その先端部がエンジンのシリンダに臨むようにしてシリン ダヘッドに装着される。本考案の燃料噴射ノズルは、さらに次の特徴を備えてい る。 上記複数の噴射孔は、第1群の複数の噴射孔と第2群の複数の噴射孔とを含ん でいる。第1群の噴射孔と第2群の噴射孔は周方向に交互に配置され、互いに離 れている。第1群の噴射孔は、エンジンシリンダの軸線に対してなす角度が第2 群の噴射孔に比べて小さい。第1群の噴射孔の内端は弁座に位置し、第2群の噴 射孔の内端は第1群の噴射孔の内端より軸方向に離れて先方に位置している。針 弁の当接部が弁座に着座した状態において、上記第1群の噴射孔の内端は上記当 接部の外周面に対峙する。
【0010】
【作用】
ノズル本体の弁座と針弁の当接部との間のクリアランスでの絞り効果により、 エンジン負荷に対応して噴射孔の選択が可能である。詳述すると、エンジン負荷 すなわち燃料噴射量が小さい時には第1群の噴射孔から燃料が噴射されるので、 エンジンシリンダの軸心に対する燃料噴射角度が小さく、シリンダヘッドへの燃 料付着を減少させることができる。エンジン負荷が大きい時には第2群の噴射孔 から燃料が噴射されるので、この燃料噴射角度が大きく、燃料を広く分布させる ことができる。しかも、第1,第2群の噴射孔とも周方向に複数形成されている ので、エンジンシリンダの周方向における燃料分布の偏りを小さくする。これに より燃焼効率を高めるとともに炭化水素等の発生を減少させることができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面を参照して説明する。図3に示すように、燃料噴射ノズル Nは上から下に向かって順に、細長いノズルホルダ10と、円盤形状のスペーサ 20と、細長いノズル本体30とを有している。ノズル本体30は、筒形状のリ テーナー40によってノズルホルダ10に支持されている。詳述すると、ノズル ホルダ10の下端部外周には雄ねじ11が形成されている。リテーナー40の上 端部内周には雌ねじ41が形成されており、下端部内周にはテーパをなす段42 が形成されている。ノズル本体30の中間部にはテーパをなす段38が形成され ている。そして、リテーナー40にノズル本体30を挿入した状態で、リテーナ ー40の雌ねじ41をノズルホルダ10の雄ねじ11に螺合させることにより、 ノズル本体30はノズルホルダ10と同軸をなしてノズルホルダ10に支持され る。この支持状態において、スペーサ20はノズルホルダ10の下面とノズル本 体30の上面に挟まれ、リテーナー40の段42がノズル本体30の段38に強 く当たっている。このように、ノズルホルダ10,スペーサ20,ノズル本体3 0,リテーナー40は、協働して一つのボデイを構成している。
【0012】 上記ノズル本体30は、細長い筒形状をなしており、下端部が閉塞されている 。ノズル本体30は、その上端から下端側へ向かって順に、ガイド孔31、燃料 溜まり室32、燃料通過孔33、先細のテーパ孔34を有している。燃料通過孔 33はガイド孔31より小径であり、両者は同軸をなしている。燃料溜まり室3 2は、ノズルホルダ10の上端面に形成された燃料入口18に、ノズル10の長 手方向に沿って形成された燃料通路19,スペーサ20に形成された燃料通路2 9,ノズル本体30の長手方向に延びる燃料通路39を介して、連なっている。 上記燃料入口18は、パイプを介して燃料噴射ポンプ(図示しない)に接続され ている。
【0013】 ノズル本体30には針弁50が収容されている。この針弁50は、上端から下 端に向かって順に、スライド部51と、受圧部52と、延長部53と、第1テー パ部54と,第2テーパ部55とを同軸に有している。延長部53はスライド部 51より小径であり、受圧部52はテーパをなしている。スライド部51は、上 記ノズル本体30のガイド孔31に軸方向スライド可能に収容されている。受圧 部52は、ノズル本体30の燃料溜まり室32に臨み、燃料溜まり室32の圧力 を受ける。延長部53はノズル本体30の燃料通過孔33に配置され、延長部5 3の外周面と燃料通過孔33の内周面との間の間隙が、燃料通路として提供され る。先細の第1テーパ部54および第2テーパ部55は、ノズル本体30のテー パ孔34に配置されている。
【0014】 図1に良く示されているように、上記針弁50の第2テーパ部55のテーパ角 度は、テーパ孔34のテーパ角度に比べて極めて僅か(例えば10分程度)だけ 大きく、実質的に等しい。したがって、第2テーパ部55は、後述するスプリン グ60の力により、僅かに弾性変形した状態でテーパ孔34の内周面に面接触す ることができる。以下、第2テーパ部55を当接部と称する。第1テーパ部54 のテーパ角度は、当接部55およびテーパ孔34のテーパ角度より小さいので、 テーパ孔34の内周面に接することはない。上記当接部55のうち、第2テーパ 部54の境の部分はテーパ孔34の内周面に最も強く接触するので、メイン当接 部分55aとして提供され、これより下方の部分がサブ当接部分55bとして提 供される。また、テーパ孔34の内周面のうち、当接部55が当たる環状の部分 は弁座35として提供される。弁座35のうち、メイン当接部分55aが当接す る部分はメインシート部分35aとして提供され、サブ当接部分55bが面接触 する部分はサブシート部分35bとして提供される。
【0015】 図3に示すように、上記針弁50はスプリング60の力により下方に付勢され 、当接部55が弁座35に当接されている。このスプリング60は、ノズルホル ダ10の下端部に形成された収容孔15に収容され、ばね受け61および針弁5 0の上端に形成された突起58を介して、針弁50に作用する。
【0016】 次に、本考案の特徴部について特に図1,図2を参照して説明する。ノズル本 体30の下端部には、第1群の5つの噴射孔36(以下、第1噴射孔と称す)と 、第2群の5つの噴射孔37(以下、第2噴射孔と称す)が形成されている。第 1噴射孔36と第2噴射孔37は、周方向に交互に配置され、互いに離れている 。第1噴射孔36,37のぞれぞれは、ノズル本体30の軸線Xを含む仮想平面 に沿って延びている。ノズル本体30の軸線Xと第1噴射孔36とでなす角度Θ 1 は、軸線Xと第2噴射孔37とでなす角度Θ2より小さい。第1噴射孔36の内 端と第2噴射孔37の内端は、共に弁座35に位置し、ノズル本体30の軸線方 向に離れている。すなわち、第1噴射孔36の内端が第2噴射孔37の内端より 上方に位置している。すべての第1噴射孔36の内端はノズル本体30の軸線と 直交する仮想平面上に配置されており、同様に、すべての第2噴射孔37の内端 もノズル本体30の軸線と直交する他の仮想平面上に配置されている。また、す べての第1噴射孔36および第2噴射孔37の外端は、互いに周方向に離れてお り、ノズル本体30の軸線と直交する他の仮想平面上に配置されている。
【0017】 上記構成の燃料噴射ノズルNは、図4に示すようにしてエンジンEに装着され ている。この実施例では、燃料噴射ノズルNの軸線Xが、シリンダSおよびピス トンPの軸線と平行であり、図において右よりに偏心している。これに応じて、 図2に示すように、ノズル本体30の右側に位置する噴射孔36,37の間隔が 、左側に位置する噴射孔36,37の間隔より広くなっている。
【0018】 上記構成の燃料噴射ノズルNには、燃料噴射ポンプから燃料が間欠的に圧送さ れてくる。燃料圧送がない状態では、スプリング60の力で針弁50が下方に押 されるため、針弁50の当接部55は、弁座35に面接触状態で着座している。 この状態では、噴射孔36,37の内端が当接部55の外周面に対峙しており、 この外周面によって閉じられている。
【0019】 燃料噴射ポンプから燃料が圧送された時、燃料溜まり室32の圧力が上昇し、 この圧力が針弁50の受圧部52に作用するため、針弁50がリフトし、針弁5 0の当接部55が弁座35から離れる。この時、燃料溜まり室32から燃料通過 孔33を経た燃料が、噴射孔36,37のいずれかからエンジンEの燃焼室Cに 噴射される。燃料噴射方向は、当接部55の外周面と弁座35の内周面との間の クリアランスにおける絞り効果により変化する。以下、詳述する。
【0020】 エンジンEの負荷が小さく燃料噴射ポンプからの燃料圧送量が少ない時には、 針弁50のリフト量が小さい。この場合、当接部55の外周面と弁座35の内周 面との間のクリアランスが小さいので、燃料がこのクリアランスで滞り第1噴射 孔36から噴射される。換言すれば、このクリアランスでの絞り効果に起因した 圧力損失により、第1噴射孔36の内端が第2噴射孔37の内端の圧力より高い ので、第1噴射孔36が燃料噴射のために選択され、第2噴射孔37からの燃料 噴射は行われない。このため、燃料は図4の矢印Aで示すように、燃料噴射ノズ ルNの下端部から燃焼室Cへ、シリンダSの軸線と小さい角度をなして、斜め下 方に噴射される。したがって、ピストンPの上昇に伴う気流に起因して燃料がシ リンダヘッドHの面に付着することがなく、シリンダヘッドHの面の温度が低く ても燃料の気化を良好に行える。また、斜め下方に燃料を噴射することにより、 燃料を燃焼室の中心部近傍に集めることができ、燃料噴射量が少ないにも拘わら ず局所的には適性な燃料と空気の混合比を得ることができる。また、燃料噴射が 周方向に離れた複数の第1噴射孔36から噴射されるので、燃焼室C内での燃料 分布の著しい偏りも避けることができる。その結果、燃焼効率を高めることがで きるとともに、炭化水素の発生を抑制することができる。
【0021】 エンジンEの負荷が大きくなると、燃料噴射ポンプからの燃料圧送量が多くな り、針弁50のリフト量は増大する。この場合、まず針弁50のリフトの初期段 階では、当接部55の外周面と弁座35の内周面との間のクリアランスが小さい ので、上記と同様に第1噴射孔36から燃料が矢印Aで示すように斜め下方に噴 射される。さらに、針弁50が所定量以上リフトすると、上記クリアランスが増 大する。これにより、燃料がこのクリアランスを通過し、ノズル本体30の下端 部で滞る傾向になる。すると、このクリアランスでの燃料通過に伴うベンチュリ ー効果で、第1噴射孔36の内端の圧力が第2噴射孔37の内端の圧力より低く なる。この結果、燃料の噴射は第2噴射孔37からに切り換わり、図4に示すよ うにノズル本体30の下端部から矢印Bで示すように、シリンダSの軸線に対し て大きい角度で噴射が行われ、広く燃料を分布させることができる。燃料噴射が 周方向に離れた複数の第2噴射孔37から噴射されるので、燃焼室C内での燃料 分布の均質化を図ることができる。このように、燃料噴射量が多い時には燃料を 広く均等に分布させて空気との混合比を適性にすることができ、燃焼効率を高め ることができるとともに、スモーク等の発生を抑制できる。
【0022】 以下に示す実施例では、先行する実施例に対応する構成について、図中同番号 を付すことによりその詳細な説明を省略する。 図5に示す実施例において、ノズル本体30は、テーパ孔34と、テーパ孔3 4の内周面の一部により形成される弁座35と、第1噴射孔36と、第2噴射孔 37とを有している。他方、針弁50は、図示しないスライド部および受圧部と 、延長部53と、第1テーパ部54と、第2テーパ部55(当接部)と、第3テ ーパ部56とを有している。第1テーパ部54と、当接部55と、弁座35のテ ーパ角度の関係は、前述した実施例と同じである。第3テーパ部56のテーパ角 度は弁座35のテーパ角度よりはるかに大きい。この実施例では、第1噴射孔3 6の内端だけが弁座35に位置し、針弁50の着座状態において当接部55の外 周面によってふさがれている。第2噴射孔37の内端はテーパ孔34の内面の下 端部に開口しているが、弁座35から下方に離れている。針弁50の着座状態に おいて、第2噴射孔37は当接部55の外周面に閉塞されない。
【0023】 図6の実施例では、針弁50の当接部55のテーパ角度が、弁座35のテーパ 角度より若干大きく、当接部55のメイン当接部分55aだけが、弁座35のメ インシート部分35aに、線接触する。図6では両者のテーパ角度の差異を誇張 して示している。この実施例では、弁座35のサブシート部分35bと、当接部 55のサブ当接部分55bが非常にわずかではあるが離れている。第1噴射孔3 6の内端は、サブシート部分55bに位置し、針弁50の当接部55の外周面に よって完全にふさがれてはいない。
【0024】 本考案は上記の実施例に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲にお いて適宜変更可能である。燃料噴射ノズルがエンジンのシリンダの軸線に対して 傾斜して装着される場合には、第1噴射孔のノズル本体の軸線に対する傾斜角度 が互いに異なり、エンジンシリンダの軸線に対する傾斜角度が互いに等しい。同 様に、第2噴射孔のノズル本体の軸線に対する傾斜角度も互いに異なり、エンジ ンシリンダの軸線に対する傾斜角度が互いに等しい。また、第1噴射孔のエンジ ンシリンダの軸線に対する傾斜角度は、第2噴射孔のエンジンシリンダの軸線に 対する傾斜角度より小さい。この場合、各噴射孔の外端は、エンジンシリンダの 軸線と直交する仮想平面上に配置するのが好ましい。また、すべての第1噴射孔 の内端の位置はノズル本体の軸線と直交する面上に配置させるのが好ましく、同 様に、すべての第2噴射孔の内端の位置もノズル本体の軸線と直交する面上に配 置させるのが好ましい。
【0025】 燃料噴射ノズルは、ノズル本体の軸線に対する内端に位置およびエンジンシリ ンダの軸線に対する傾斜角度が互いに異なる3つ以上の群の噴射孔を備えたもの であってもよい。この場合、第1,第2,第3群の噴射孔が、この順で繰り返し ノズル本体の周方向に配置される。 また、同一群の噴射孔であっても、ノズル本体の軸線に対する内端の位置およ びエンジンシリンダの軸線に対する傾斜角度が互いに若干量異なっていてもよく 、他の群の噴射孔と区別できればよい。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、エンジン負荷すなわち燃料噴射量が小さ い時には第1群の噴射孔から燃料が噴射されるので、エンジンシリンダの軸心に 対する燃料噴射角度が小さく、シリンダヘッドへの燃料付着を減少させることが できる。エンジン負荷が大きい時には第2群の噴射孔から燃料が噴射されるので 、この燃料噴射角度が大きく、燃料を広く分布させることができる。しかも、第 1,第2群の噴射孔とも周方向に複数形成されているので、エンジンシリンダの 周方向における燃料分布の偏りを小さくする。これにより燃焼効率を高めるとと もに炭化水素等の発生を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる燃料噴射ノズルの下端部の拡大
断面図である。
【図2】同燃料噴射ノズルの底面図である。
【図3】本考案に係わる燃料噴射ノズルの縦断面図であ
る。
【図4】同燃料噴射ノズルをエンジンに装着した状態を
示す概略断面図である。
【図5】他の実施例を示す図1相当図である。
【図6】さらに他の実施例を示す図1相当図である。
【符号の説明】
N…燃料噴射ノズル E…エンジン P…ピストン S…シリンダ 30…ノズル本体 32…燃料溜まり室 35…弁座 36…第1群の噴射孔 37…第2群の噴射孔 50…針弁 52…受圧部 55…当接部 60…スプリング手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)先端部が閉塞された中空の細長いノ
    ズル本体。このノズル本体は、中間位置に形成された燃
    料溜まり室と、先端部内面に形成された先細のテーパを
    なす弁座と、先端部に形成され互いに周方向に離れた複
    数の噴射孔を有している。 (ロ)上記ノズル本体に収容された針弁。この針弁は、
    上記ノズル本体の燃料溜まり室に対向して形成された受
    圧部と、この受圧部より先方に形成された先細コーン形
    状の当接部とを有している。 (ハ)上記針弁を付勢してその当接部を弁座に着座させ
    るスプリング手段。燃料溜まり室の燃料圧力が受圧部に
    作用することに起因して、針弁はスプリング手段に抗す
    る力を受け、当接部が弁座から離れる。 上記(イ)〜(ハ)の構成を備え、先端部をエンジンの
    シリンダに臨ませるようにしてシリンダヘッドに装着さ
    れる燃料噴射ノズルにおいて、次のことを特徴とする燃
    料噴射ノズル。上記複数の噴射孔は、第1群の複数の噴
    射孔と第2群の複数の噴射孔とを含んでいる。第1群の
    噴射孔と第2群の噴射孔は周方向に交互に配置され、互
    いに離れている。第1群の噴射孔は、エンジンシリンダ
    の軸線に対してなす角度が第2群の噴射孔に比べて小さ
    い。第1群の噴射孔の内端は弁座に位置し、第2群の噴
    射孔の内端は第1群の噴射孔の内端より軸方向に離れて
    先方に位置している。針弁の当接部が弁座に着座した状
    態において、上記第1群の噴射孔の内端は上記当接部の
    外周面に対峙する。
JP1992013711U 1992-02-12 1992-02-12 燃料噴射ノズル Expired - Lifetime JP2583582Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992013711U JP2583582Y2 (ja) 1992-02-12 1992-02-12 燃料噴射ノズル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992013711U JP2583582Y2 (ja) 1992-02-12 1992-02-12 燃料噴射ノズル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566264U true JPH0566264U (ja) 1993-09-03
JP2583582Y2 JP2583582Y2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=11840822

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992013711U Expired - Lifetime JP2583582Y2 (ja) 1992-02-12 1992-02-12 燃料噴射ノズル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2583582Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037921A (ja) * 1973-07-17 1975-04-09
JPH02161166A (ja) * 1988-12-12 1990-06-21 Diesel Kiki Co Ltd 燃料噴射ノズル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5037921A (ja) * 1973-07-17 1975-04-09
JPH02161166A (ja) * 1988-12-12 1990-06-21 Diesel Kiki Co Ltd 燃料噴射ノズル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2583582Y2 (ja) 1998-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5211340A (en) Fuel injector
EP1108885A3 (en) Direct injection fuel injector and internal combustion engine mounting the same
JP2003534495A (ja) 燃料噴射システム
JPS5950848B2 (ja) 副室付内燃機関の燃料噴射弁
JPH08226363A (ja) 燃料噴射ノズル
JPH0626416A (ja) 前噴射及び主噴射用の燃料噴射ノズル
US5199647A (en) Fuel injection nozzle
US7341205B2 (en) Fuel injection nozzle for DME fuel, and diesel engine including the fuel injection nozzle for DME fuel
JPH0566264U (ja) 燃料噴射ノズル
JP2000104646A (ja) 内燃機関用燃料噴射弁
EP0889225A1 (fr) Moteur à injection directe et allumage commandé
JPH0144789Y2 (ja)
FR2912184A1 (fr) Moteur a combustion interne a injection directe
US4288037A (en) Fuel injection valve
JP2556333Y2 (ja) 燃料噴射ノズル
JP2529774Y2 (ja) 燃料噴射ノズル
EP1191198A3 (en) Internal combustion center injection type engine and method for injecting fuel in an internal combustion center injection type engine
JP2566072Y2 (ja) 燃料噴射ノズル
JPH08277765A (ja) 燃料噴射ノズル
JPH08246979A (ja) ディーゼル機関の燃料供給装置
JP2991809B2 (ja) 燃料噴射ノズル
JPH09177638A (ja) 燃料噴射ノズル
JPH0430370Y2 (ja)
JPH0137181Y2 (ja)
JP2521057Y2 (ja) 燃料噴射ノズル