JPH0568482U - ミシンの内釜 - Google Patents

ミシンの内釜

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JPH0568482U
JPH0568482U JP1497192U JP1497192U JPH0568482U JP H0568482 U JPH0568482 U JP H0568482U JP 1497192 U JP1497192 U JP 1497192U JP 1497192 U JP1497192 U JP 1497192U JP H0568482 U JPH0568482 U JP H0568482U
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hook
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bobbin
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勇 田中
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株式会社勝見商会
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性が向上しかつ摩擦を小さくすることが
できて、縫い縮み、糸切れ、糸締りむらを効果的に防止
することができるミシンの内釜を提供する。 【構成】 内釜本体20a,21a,35と摺動部5,
25,35aとを摩擦係数の小さいプラスチックで構成
し、摩耗しやすい部分5a,5b,5c,25a,25
b,25cにセラミックピンのような耐摩耗性部材8,
28,39を装着して、内釜20,21の耐久性を向上
させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ミシンの内釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミシンの内釜は、家庭用ミシンの一部を除いて工業用ミシンにおいては 、耐久性の見地より鉄鋼を材料とし、削り出し・焼入・研削・磨き・硬質クロー ムメッキ等の工程を経て製作されていた。そして、ミシンの縫目形成においては 、外釜で捕捉した上糸を、上記内釜内に装備された下糸を潜した後、糸引き上げ 装置により、内釜と内釜回り止め部材との間をさらに通して引き上げられ、布中 で下糸と交差して縫目を完成するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ミシンの回転速度が上昇するに伴い、内釜は、外釜との摺動部の摩 擦により、外釜の回転方向と同方向の回転トルクが増大し、内釜は内釜回り止め 部材に押し付けられる力が発生する。この力は、上記上糸が内釜と内釜回り止め 部材の間を通り抜けるのを妨げることになり、上糸は内釜回り止め部材に押し付 けられた内釜を押し広げながら通過しなければならない。故に、上糸にはこの力 に抗するだけの張力を必要とし、縫い縮み、糸切れ、糸締りむらを生じることが ある。
【0004】 これを防止するため、従来より、上記摺動部の摩擦を減らす手段として内釜に 摩擦係数の小さいテフロンなどのコーティングが行われてきたが、その厚さに限 度があり、耐久性に欠けるといった問題があった。
【0005】 従って、本考案の目的は、上記問題を解決することにあって、耐久性が向上し かつ摩擦を小さくすることができて、縫い縮み、糸切れ、糸締りむらを効果的に 防止することができるミシンの内釜を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、内釜本体と摺動部とを摩擦係数の小さ いプラスチックで構成し、摩耗しやすい箇所に耐摩耗性部材を装着するように構 成する。
【0007】 すなわち、動摩擦係数が0.07〜0.2の範囲内のプラスチック製内釜本体 と、糸分け部を有しかつ動摩擦係数が0.07〜0.2の範囲内のプラスチック 製摺動部と、上記糸分け部に装着された耐摩耗性部材とを備えるように構成する 。
【0008】 上記構成においては、上記耐摩耗性部材はセラミックピンであるように構成す ることもできる。
【0009】 上記構成においては、上記耐摩耗性部材は、上記摺動部の所定箇所にも装着さ れるように構成することもできる。 また、上記構成においては、上記内釜本体に金属製釜軸が固定され、ボビンを この釜軸に係合させるとともにキャップでボビンを覆い、上記釜軸内に内蔵され た係止部材で上記キャップを介して上記ボビンを係止解除可能に上記内釜本体に 係止保持するように構成することもできる。
【0010】
【考案の効果】
上記構造によれば、内釜本体及び摺動部は摩擦係数の小さいプラスチックによ り構成されるため、ミシンの回転速度が上昇しても内釜回り止め部材に内釜が押 しつけられる力が僅少となり、縫い縮み・糸切れ・糸締りむらを効果的に解消す ることができる。また、摩耗しやすい部分、例えば摺動部の糸分け部に耐摩耗性 部材を装着するようにしたので、内釜の耐久性を大きく向上させることができる 。さらに、複雑な形状の内釜を鋼鉄より削り出し、その後、多工程の処理を要し た従来の内釜に比較し、本考案の内釜によれば生産性を大きく向上させることが できる。また、釜軸を金属製としかつ内釜本体を摩擦係数が小さいプラスチック 製より構成するようにすれば、内釜が高温状態となることが効果的に防止でき、 手袋無しでボビン交換が行えるとともに、内釜と外釜との間を無給油状態にする ことが可能となる。よって、従来のものでは、内釜と外釜とが金属製より構成さ れていたため両部材間に給油する必要があり、この給油量が多すぎるとボビンに 巻かれた糸に油が付着して製品の品質が劣化することがあったが、この実施例で は無給油状態とすることができ、糸に油が付着することを防止できる。
【0011】
【実施例】
以下に、本考案にかかる実施例を図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
【0012】 まず、本実施例にかかる内釜20を説明する前に、外釜1と内釜2とを説明す る。図1は外釜1と内釜2と内釜回り止め部材3の組立図である。
【0013】 上記外釜1は機枠(図示しない)に装備された軸4により矢印の方向に回転す る。一方、上記内釜2は、その一部を点線で示す摺動部5を上記内釜2の外周面 に突設して、この摺動部5を介して上記外釜1に係合する。上記内釜2の上部の 凹部6には上記機枠に固定した上記内釜回り止め部材3の係合部3aを係合し、 上記内釜2が上記外釜1の回転に追従して回転するのを防止している。
【0014】 なお、上記内釜2の上部の凹部6と上記内釜回り止部材3の係合部3aとの間 には上糸が容易に通過するだけの隙間を有する。
【0015】 図2に上記内釜2の周囲を上糸7の輪が潜る状態を示す。上記内釜2の摺動部 5は上部で切れており、上記外釜1に捕捉された上記上糸7は、上記内釜2の摺 動部5の切端部(以下、「糸分け部」と記す)5aで上記内釜2の両側に分けら れ、上記外釜1の回転に伴い上記内釜2を一周した後、糸引き上げ装置(図示し ない)で引き上げられるようになっており、このことは周知である。
【0016】 上記従来の構造においては、上記内釜2の全体をプラスチックで製作した場合 、糸分け部5aが上記外釜1の摺動溝1aの嵌入時に衝撃を受け変形することが ある。又、上糸7との摩擦のため摩耗することもありえる。
【0017】 図3は、本考案の一実施例にかかる内釜20の一例を示す。上記従来の構造に おける欠点を除くため、上記内釜20の本体20a及び摺動部5は、鉄鋼より摩 擦係数が小さいプラスチック、すなわち、動摩擦係数が0.07〜0.2の範囲 内のプラスチックで一体的に成形する一方、糸分け部5aと摺動部5の要所5b ,5cすなわち摩耗しやすい箇所に耐摩耗性部材としてセラミックピン8,8, 8を装着している。上記プラスチックの例としては、樹脂メーカのアムコ社の商 品名「ポリロン」のNo.4275や三井東圧化学株式会社の商品番号JRF4 025などが好ましい。上記耐摩耗性部材としてはセラミックピン8の代わりに 焼入れ鋼や超硬合金などであってもよい。
【0018】 上記実施例によれば、内釜本体20a及び摺動部5は摩擦係数の小さいプラス チック成形により構成されるため、ミシンの回転速度が上昇しても内釜回り止め 部材3に内釜20が押しつけられる力が僅少となり、縫い縮み・糸切れ・糸締り むらを効果的に解消することができる。また、摩耗しやすい部分、例えば摺動部 5の糸分け部5aや要所5b,5cに耐摩耗性部材としてセラミックピン8を装 着するようにしたので、摺動部自体が摩耗することが効果的に防止され、内釜2 0の耐久性を大きく向上させることができる。また、従来、上記内釜の全体をプ ラスチックで製作した場合、糸分け部5aが上記外釜1の摺動溝1aの嵌入時に 衝撃を受け変形することがあったが、本実施例によれば、変形しやすい糸分け部 5aにセラミックピン8を装着しているため、糸分け部5aが変形することが効 果的に防止できる。さらに、複雑な形状の内釜を鋼鉄より削り出し、その後、多 工程の処理を要した従来の内釜に比較し、本実施例の内釜20によれば生産性を 大きく向上させることができる。
【0019】 なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、その他種々の態様で実 施できる。例えば、図3の内釜20の形状と、耐摩耗性部材としてのセラミック ピン8の形状及び摺動部5の要所5b,5cは一例であり、その他任意に設計変 更することができる。
【0020】 例えば、摺動部25を有する図4の様な内釜21に応用することもできる。す なわち、図4においては、上釜21の本体21aも上記上釜本体20aと同様な 材料で構成し、かつ、セラミックピン28を摺動部25の糸分け部25a、要所 25b,25cに装着している。この実施例においても先の実施例と同様な作用 効果を奏することができる。
【0021】 また、上記実施例では内釜本体20a,21aと摺動部5,25とを一体的に プラスチックで成形するようにしていたが、内釜本体と摺動部とを別々にプラス チックで製造して組み立るようにしてもよい。
【0022】 また、図5〜7に示すように、釜軸34を金属製とし、かつラッチ30、ラッ チ軸31、押しピン32、ラッチバネ33をその貫通穴34a内に内蔵するよう に構成するとともに、上記釜軸34を内釜本体35にねじ38によるねじ止めな どにより固定する。このようにすれば、内釜本体35をプラスチック製にするこ とができる。言い換えれば、釜軸34も内釜本体35と同様なプラスチックで構 成することが製造上好ましいが、釜軸34内に上記したラッチ30等を内蔵させ ることが構造強度上困難であるため、釜軸34のみを金属としたのである。これ により内釜全体として軽量化を図ることができる。また、金属により内釜本体を 構成していた従来のものでは、金属製の内釜と金属製の外釜とが摺動するとき摩 擦熱が発生して内釜が高温状態になってしまい、ボビン交換時に手袋が必要とな るといった問題があった。これに対して、この実施例では釜軸34を金属製とし かつ内釜本体35を摩擦係数が小さいプラスチック製より構成することにより、 内釜が高温状態となることが効果的に防止でき、手袋無しでボビン交換が行える とともに、内釜と外釜との間を無給油状態にすることが可能となる。よって、従 来のものでは、内釜と外釜とが金属製より構成されていたため両部材間に給油す る必要があり、この給油量が多すぎるとボビンに巻かれた糸に油が付着して製品 の品質が劣化することがあったが、この実施例では無給油状態とすることができ 、糸に油が付着することを防止できる。図5〜7において、図7に示すようにラ ッチ30が起立した状態で、ボビン36をキャップ37内に収納し、この状態で ボビン36を釜軸34に挿入するように内釜本体35とキャップ37とを係合さ せ後、ラッチ30を図7の矢印方向とは逆方向に倒すことによってボビン36が 釜軸34から抜け出すことを防止している(図6参照)。一方、ラッチ30を図 7の矢印の方向に起こしてキャップ37を取り除けば、ボビン36を釜軸34か ら円滑に取り出すことができる。内釜本体35も摺動部35aを有し、この内釜 本体35も上記内釜本体20aと同様な材料で構成するとともに、セラミックピ ン39を摺動部35aの糸分け部に装着して先の実施例と同様な効果を奏するよ うにしている。なお、この実施例では図6の状態ですなわち釜軸34の軸方向が 大略鉛直方向となる状態で使用されることを想定してセラミックピン39を配置 している。上記セラミックピン39の配置位置は上記糸分け部以外にも所望の箇 所に配置するようにしてもよい。なお、釜軸34をインサート成形により内釜本 体35に固定させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ミシンの内釜と外釜と内釜回り止め部材の組
み立て斜視図である。
【図2】 図1にかかる内釜と外釜と内釜回り止め部材
と上糸との関係を示す斜視図である。
【図3】 本考案の一実施例にかかるミシンの内釜の斜
視図である。
【図4】 本考案の他の実施例にかかるミシンの内釜の
斜視図である。
【図5】 本考案のさらに他の実施例にかかるミシンの
内釜の平面図である。
【図6】 図5のミシンの内釜の縦断面図である。
【図7】 図5のミシンの内釜の分解状態における縦断
面図である。
【符号の説明】
1…外釜、1a…摺動溝、2,20,21…内釜、3…
内釜回り止め部材、4…軸、5,25…摺動部、5a,
25a…糸分け部、5b,5c,25b,25c…要
所、7…上糸、8…セラミックピン、20a,21a…
内釜本体、30…ラッチ、31…ラッチ軸、32…押し
ピン、33…ラッチバネ、34…釜軸、35…内釜本
体、35a…摺動部、36…ボビン、37…キャップ、
38…ねじ、39…セラミックピン。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動摩擦係数が0.07〜0.2の範囲内
    のプラスチック製内釜本体(20a,21a,35)
    と、 糸分け部(5a,25a)を有しかつ動摩擦係数が0.
    07〜0.2の範囲内のプラスチック製摺動部(5,2
    5,35a)と、 上記糸分け部(5a,25,35a)に装着された耐摩
    耗性部材(8,28,39)とを備えるようにしたこと
    を特徴とするミシンの内釜。
  2. 【請求項2】 上記耐摩耗性部材(8,28,39)は
    セラミックピンである請求項1に記載のミシンの内釜。
  3. 【請求項3】 上記耐摩耗性部材(8,28,39)
    は、上記摺動部(5,25,35a)の所定箇所(5
    b,5c,25b,25c)にも装着されるようにした
    請求項1又は2に記載のミシンの内釜。
  4. 【請求項4】 上記内釜本体(35)に金属製釜軸(3
    4)が固定され、ボビン(36)をこの釜軸(34)に
    係合させるとともにキャップ(37)でボビン(36)
    を覆い、上記釜軸(34)内に内蔵された係止部材(3
    0)で上記キャップ(37)を介して上記ボビン(3
    6)を係止解除可能に上記内釜本体(35)に係止保持
    するようにした請求項1〜3のいずれかに記載のミシン
    の内釜。
JP1992014971U 1991-12-18 1992-03-21 ミシンの内釜 Expired - Lifetime JPH0722221Y2 (ja)

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JP3-104409 1991-12-18
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JPH0568482U true JPH0568482U (ja) 1993-09-17
JPH0722221Y2 JPH0722221Y2 (ja) 1995-05-24

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60261490A (ja) * 1984-06-07 1985-12-24 ジャガー株式会社 ミシンの釜及びその製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60261490A (ja) * 1984-06-07 1985-12-24 ジャガー株式会社 ミシンの釜及びその製造法

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JPH0722221Y2 (ja) 1995-05-24

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