JPH0570210U - 吸引型播種機 - Google Patents

吸引型播種機

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JPH0570210U
JPH0570210U JP1166992U JP1166992U JPH0570210U JP H0570210 U JPH0570210 U JP H0570210U JP 1166992 U JP1166992 U JP 1166992U JP 1166992 U JP1166992 U JP 1166992U JP H0570210 U JPH0570210 U JP H0570210U
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健介 大前
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸引函2を播種位置から吸着位置へと転回さ
せるとき、吸引函2の回転方向を誤って、種子タンク2
3の開口部22fから種子が外部に落下排出されるのを
確実に防止できるようにする。 【構成】 トレイTを載置可能とした基体1と、吸引チ
ャンバー21及び複数の吸引播種口22aをもつ吸引函
2と、吸引函2を基体1に対し上下動可能で、かつ、吸
引播種口22aが下向きとなる播種位置と、上向きとな
る吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引
機5と、吸引機5を吸引チャンバー21に連通する吸引
通路50とを備える。吸引函2における吸引播種面22
bの一側に、該播種面22bに向かって開口し、播種位
置で開口部22fが上位となる種子タンク23を設ける
と共に、支持部材3と吸引函2との一方に、吸引函2の
播種位置から吸着位置への転回正方向に対し逆方向の回
転を規制するストッパー6を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は吸引型播種機、詳しくは、複数の吸引播種口をもつ吸引函を、前記吸 引播種口が上向きに指向する吸着位置に転回させた状態で、吸引機からの吸引力 により種子を前記吸引播種口に吸着し、この吸着後に前記吸引函を前記吸引播種 口が下向きに指向する播種位置に反転させて、この吸引播種口に吸着された種子 をトレイのポット部内に播種するようにした吸引型播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種吸引型播種機は、トレイを載置可能とした載置面をもつ基体と、 吸引チャンバー及び該チャンバーに開口する複数の吸引播種口をもった吸引函と を備え、この吸引函を支持部材を介して前記基体に対し上下動可能で、かつ、前 記吸引播種口が下向きに指向する播種位置と、上向きに指向する吸着位置とにわ たって360度転回可能に支持すると共に、吸引機を設けて、該吸引機を前記吸 引チャンバーに吸引通路を介して連通させている。また、前記吸引函の前記吸引 播種口が形成される吸引播種面の一側には、該播種面に向かって開口する開口部 をもつ種子タンクを設け、この種子タンクの開口部は、前記播種位置で上位とな り、前記吸着位置で下位となるように形成されている。
【0003】 そして、播種作業を行うときには、前記吸引函の全体を支持部材により前記基 体に対し上方側に移動させて、該基体の載置面にトレイを載置すると共に、前記 支持部材に対して前記吸引函を一方向に正回転させ、つまり、前記種子タンク内 に収容された種子が前記開口部から落下排出されることなく、該開口部が上方を 指向した状態で回転されるように、前記吸引函をその吸引播種口が上向きとなる 吸着位置へと転回させるのであり、このとき、該吸着位置においては前記種子タ ンクの開口部が下位側に位置されるため、この開口部から前記種子タンク内の種 子が前記吸引函の上向きとされた前記吸引播種面上に落下供給され、また、前記 吸引機による吸引力が吸引通路を介して前記吸引チャンバーに付与されることか ら、該吸引チャンバーの吸引作用で前記各吸引播種口にそれぞれ種子が吸着され る。
【0004】 以上のように、前記各吸引播種口に種子を吸着した後には、前記吸引函を前記 場合とは逆方向に回転させながら、前記各吸引播種口が下向きとなる前記播種位 置へと反転させるのであるが、この反転時に前記各吸引播種口に吸着されなかっ た種子が前記開口部から前記種子タンク内に戻され、また、前記吸引函が播種位 置に反転されたときには、前記種子タンクの開口部が上位側に位置されるため、 この種子タンクに戻された種子は前記開口部から落下したりすることなく、種子 タンク内に収容される。また、前記吸引函が吸着位置から播種位置へと反転され た後に、この吸引函が前記支持部材を介して前記トレイの上方位置にまで移動さ れ、前記吸引チャンバーを大気に開放することにより、前記各吸引播種口に吸着 された種子が前記トレイの各ポット部に播種されるのである。
【0005】 以上の播種作業は、1つのトレイへの播種が終了するごとに前記基体の載置面 にトレイを置き換え、これら各トレイに対し、前述したように、前記吸引函を支 持部材を介して上下方向に移動させ、かつ、前記吸引函を前記吸着位置と播種位 置とに交互に正逆方向回転させながら転回操作を繰り返すことにより行われるの である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、以上の吸引型播種機では、前記吸引函が前記支持部材に360度の 範囲にわたって任意方向に自由に転回可能に支持されているため、前記吸引函を 播種位置と吸引位置とに転回させるとき、その回転方向を誤ったりすると、次の ような問題が発生したのである。即ち、前記吸引函における吸引播種面の一側部 には、該播種面に向かって開口し、播種位置で上位となり、かつ、吸着位置で下 位となる開口部をもった前記種子タンクが設けられていることから、例えば前記 吸引函を播種位置から吸着位置へと転回させるとき、この吸引函の回転方向を誤 って逆方向に行ったりすると、前記種子タンクの開口部が下向き状態で回転され て、該開口部から前記種子タンク内の種子が外部に落下排出されてしまうのであ る。
【0007】 本考案の目的は、吸引函を播種位置から吸着位置へと転回させるとき、この吸 引函の回転方向を誤って、種子タンクの開口部から種子が外部に落下排出される のを確実に防止することができる吸引型播種機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本考案は、トレイTを載置可能とした載置面10 をもつ基体1と、吸引チャンバー21とこの吸引チャンバー21に開口する複数 の吸引播種口22aとをもつ吸引函2と、この吸引函2を前記基体1に対し上下 動可能で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向き に指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と、この吸 引機5を前記吸引チャンバー21に連通する吸引通路50とを備えた吸引型播種 機において、前記吸引函2における吸引播種面22bの一側に、該播種面22b に向かって開口し、播種位置で開口部が上位となる種子タンク23を設けると共 に、前記支持部材3と吸引函2との一方に、この吸引函2の播種位置から吸着位 置への転回正方向に対し逆方向の回転を規制するストッパー6を設けたものであ る。
【0009】
【作用】
以上の吸引型播種機においては、前記支持部材3と吸引函2との一方側に、該 吸引函2の播種位置から吸着位置への転回正方向に対し逆方向の回転を規制する ストッパー6が設けられているため、前記吸引函2を播種位置から吸着位置へと 転回させるとき、この吸引函2の回転方向を誤って逆方向に行ったりすることが 前記ストッパー6で確実に防止され、前記吸引函2の播種位置から吸着位置への 転回時には、前記種子タンク23の開口部23fを常に上向き状態となすことが でき、該開口部23fから前記種子タンク23内の種子が外部に落下排出された りするのを確実に防止できる。
【0010】
【実施例】
図1〜図4は本考案にかかる吸引型播種機の一実施例を示しており、この播種 機の構成を概略的に説明すると、トレイTを載置可能とした載置面10をもつ基 体1と、吸引チャンバー21と該吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種 口22aとをもつ播種板22を備えた吸引函2と、この吸引函2を前記基体1に 対し上下動可能で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と 、上向きに指向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と 、この吸引機5と前記吸引チャンバー21とを連通する吸引通路50とを備えて いる。
【0011】 前記基体1は、図1で明らかなように、ポット苗を育苗するためのポット部P を縦横に複数列並べて形成したトレイTを載置可能とした載置面10を上面に備 えた箱体から成り、この載置面10の前方側に、前記吸引函2の前端部を受止め る前部受体11を設けると共に、前記載置面10の後方側には、前記トレイTを 載置面10の所定位置に案内する左右一対のガイドピン12,12と、後記する 吸引函2の後端部に設ける種子タンク23を受止める弾性ゴムから成る後部受体 13,13とをそれぞれ設けている。また、前記基体1には、その後壁1aの内 部側にブロワなどの吸引機5を内蔵すると共に、前記基体1の両側壁1b,1b には、排気口14,14と、該基体1の持運び時に使用する提手15,15を設 けている。また、同図において、16は前記吸引機5をオン・オフ操作するため の操作スイッチである。
【0012】 前記支持部材3は、図1〜図4で明らかなように、支持部本体30と、該支持 部本体30に上下揺動可能に支持される揺動部40とから構成され、前記支持部 本体30は、前記基体1の後壁1aから後上方に立上がる略L字形の中空状パイ プ31と、該パイプ31の上端に接続され、前方側に向かって延びる一対の対向 支持片33,33をもつエルボ管32とから成り、前記パイプ31の基部を前記 基体1の後壁1aに取付けると共に、前記パイプ31を前記後壁1aに形成する 貫通孔を介して前記吸引機5の吸引口に連通連結させている。また、前記エルボ 管32は、その一端が前記パイプ31に連通され、他端側には、前記支持片33 ,33の基部間に位置し、前方側に向かって延びる接続口部34を設け、前記支 持片33,33の先端部には、前記揺動部40を上下揺動可能に支持するための 支軸35,35をそれぞれ設けている。
【0013】 さらに、前記揺動部40は、前記支持片33,33の支軸35,35に上下揺 動可能に支持される断面コ字形の第1揺動体41と、該第1揺動体41の先端部 に着脱可能に連結され、内部に空気通路40aをもつ二股状の第2揺動体42と から構成されている。この第2揺動体42は、内部を中空とした平面コ字状の二 股部42aと、該二股部42aの幅方向中間部から後方に延びる円筒軸部42b とを備え、これら二股部42aと円筒軸部42bとを内部に空気通路40aが形 成されるように一体に連結形成したもので、前記二股部42aの各遊端部には、 前記空気通路40aに連通し、かつ、前記吸引函2の吸引チャンバー21に開口 する中空部43aをもつ筒状軸43,43を突設し、これら筒状軸43,43に 前記吸引函2を360度の範囲にわたって回転可能に支持する一方、前記円筒軸 部42bを前記第1揺動体41に着脱可能に嵌合させると共に、前記円筒軸部4 2bの後端側と前記エルボ管32の接続口部34とを蛇腹ホース等の可撓性ホー ス44により連通状に連結している。
【0014】 また、前記円筒軸部42bの後端側と前記可撓性ホース44とを連結するにあ たっては、図1に示したように、前記第1揺動体41の先端部に前記円筒軸部4 2bを回転自由に支持する支持筒41aを設けて、該支持筒41aに前記円筒状 部42bを回転自由に支持する一方、前記第1揺動体41の各側壁部と前記円筒 軸部42bの基部側外周に突設した鍔部42cとの間に、左右一対のばね45, 45を介装して、これら各ばね45,45により常時は前記二股部42aに設け る筒状軸43,43が前記載置面10に対し平行となるように付勢させ、作業時 に前記吸引函2に外部物体が当たったような場合に、前記第1揺動体41に対し 第2揺動体42を前記ばね45,45に抗して回動させることにより緩衝させた り、或いは、前記吸引函2の前記載置面10に対する角度を多少変更できるよう に構成している。
【0015】 斯くして、前記パイプ31とエルボ管32との中空部と、前記可撓性ホース4 4、前記円筒軸部42bと二股部42aとの空気通路40a及び筒状軸43,4 3の中空部43aとにより、前記吸引機5から前記吸引函2内の吸引チャンバー 21に至る吸引通路50が形成されるのである。
【0016】 前記吸引函2は、図1〜図4で明らかなように、上壁20aと、該上壁20a から下方側に延びて互いに相対向される両側壁20b,20bと、前記上壁20 aの前後両側縁から前記各側壁20b,20bと連続状に延びる互いに対向する 前後壁20cとを備えた底部開放の函形本体20と、この函形本体20の開放側 に着脱可能に取着されるアルミニウム板から成る播種板22とから成り、これら 函型本体20と播種板22との間に前記吸引チャンバー21を形成すると共に、 前記播種板22には、前記吸引チャンバー21に開口する複数の吸引播種口22 aを穿設している。また、前記播種板22の中央部には、前記吸引チャンバー2 1側に凹入された吸引播種面22bを設け、この吸引播種面22bに前記各吸引 播種口22aを形成すると共に、前記吸引播種面22bの後部側には、後述する 種子タンク23を設けている。
【0017】 さらに、前記吸引函2は、その函形本体20の両側壁20b,20bにおいて 前記揺動部40の筒状軸43,43に転回可能に支持すると共に、前記函形本体 20の上壁20aには、前記側壁20b,20bの近くで、前記筒状軸43,4 3の内方側開口部近くに一対の大気開放孔24,24を形成し、該開放孔24, 24を閉鎖する操作部25aをもった閉鎖板25,25をヒンジ26,26を介 して揺動可能に支持する一方、該閉鎖板25,25をばね27,27により常時 は前記開放孔24,24を閉鎖するように付勢させ、前記閉鎖板25,25の持 上げ操作により前記開放孔24,24を開き、前記吸引チャンバー21を大気に 開放して、前記播種板22の吸引播種口22aに吸着した種子を解放して播種で きるように構成している。
【0018】 図1〜図4において、28,28は、前記吸引函2を上下揺動させるために吸 引函2の上壁20aにおける前記閉鎖板25,25の外側近くに設けた一対の握 り体であり、また、前記函形本体20の内部には、前記上壁20aに固定され、 前記播種板22と当接してこれら上壁20a及び吸引播種板22を補強する断面 コ字形の補強板29aと、該補強板29aの長さ方向中間部から該補強板29a と直交する方向に延び、上壁内面に固定されるL形補強板29b,29bとを設 けており、これら各補強板29a,29bにより吸引時における前記播種板22 や函形本体20が変形するのを防止し、かつ、前記吸引機5で吸引チャンバー2 1内を吸引するとき、前記断面コ字形の補強板29aによる整流作用で前記吸引 チャンバー21の内部全体に均一な吸引力を及ぼして、前記播種板22に設けた 各吸引播種口22aの全体にそれぞれ種子を確実かつ良好に吸着できるようにし ている。
【0019】 また、46,46は、前記第1揺動体41の後端部とパイプ31との間に介装 したスプリングで、前記吸引函2の上下揺動操作を軽くするためのバランス用ス プリングである。
【0020】 以上の実施例では、前記揺動部40を第1揺動体41と第2揺動体42とから 構成して、この第2揺動体42を第1揺動体41に対し回動可能に連結したが、 これら第1揺動体41と第2揺動体42とは一体に形成してもよい。また、前記 第2揺動体42は、以上説明したように、コ字形として前記吸引函2を両持状に 支持する他に、例えば前記第2揺動体42をL形状として、前記吸引函2を片持 状に支持する構成としてもよい。さらに、図1で示したように、前記トレイTは 収容箱T1内に、該収容箱T1から上方一部が突出するように収容保持されてい る。また、以上の実施例では、前記支持部材3を構成する各部材を中空部材によ り形成して、この支持部材3に前記吸引機5と吸引チャンバー21とを連通する 吸引通路50を形成するようにしたが、前記支持部材3を中空部材で形成するこ となく、前記吸引機5と吸引チャンバー21とを吸引専用ホースを介して直接連 通させるようにしてもよい。
【0021】 しかして、以上のような吸引型播種機において、前記吸引函2に設けた播種板 22の一側端部で前記吸引播種面22bから連続状に延びる傾斜壁22cに、前 記播種板22の幅方向に延び、かつ、該播種板22に対し外方側に起立される前 記種子タンク23を一体状に設けると共に、前記支持部材3と吸引函2との一方 側に、この吸引函2の播種位置から吸着位置への転回正方向に対し逆方向の回転 を規制するストッパー6を設けたのである。
【0022】 具体的に説明すると、前記種子タンク23は、図1,図2で明らかなように、 前壁23aと両側壁23b,23bと後壁23cと上壁23d及び底壁23eと で前記播種板22の幅方向に延びる概略断面矩形状とされ、前記上壁23cを前 記播種板22の傾斜壁22cに連続状に一体形成することにより、前記種子タン ク23を前記播種板22の一側端部に、該播種板22の端縁に対し外方側に突出 状態で一体に形成している。
【0023】 また、前記種子タンク23は、その前壁23aにおける前記播種板22の吸引 播種面22bとの対向側に、該吸引播種面22b側に向かって開口する開口部2 3fを形成して、図2に示したように、前記吸引函2の全体をその吸引播種口2 2aが上向きとなる吸着位置に転回させた状態で、前記播種板22の各吸引播種 口22aに種子を供給吸着させるときには、前記開口部23fを下方側に位置さ せて、該開口部23fから前記傾斜壁22cを介して前記吸引播種面22b上に 種子タンク23内の種子を落下供給させ、前記吸引チャンバー21の吸引力で前 記各吸引播種口22aに吸着させ、さらに、図1に示したように、これら各吸引 播種口22aへの種子の吸着後に、前記吸引函2の全体をその吸引播種口22a が下向きとなる播種位置に反転させるとき、前記各吸引播種口22aに吸着され なかった種子を前記開口部22fから種子タンク23内に戻し、そして、前記播 種位置において、前記各吸引播種口22aへの吸着種子を前記トレイTの各ポッ ト部Pに落下播種するときには、前記開口部23fを上方側に位置させることに より、前記種子タンク23内の収容種子が前記開口部23fから外部側に落下排 出されるのを防止するようにしている。
【0024】 さらに、前記ストッパー6は、図1,図2で示したように、前記第2揺動体4 2の二股部42aから突出される円筒軸部42bの近くで、前記吸引函2の正逆 回転時における回転軌跡上に、この吸引函2側に向けて突出状に取付けるのであ る。そして、前記トレイTへの播種作業を行うときには、前記吸引函2の全体を その吸引播種口22aが下向きに指向する図1の実線で示した播種位置から、同 図の仮想線で示したように、前記支持部材3を介して前記基体1に対し上方側に 移動させ、該基体1の載置面10にトレイTを載置すると共に、前記支持部材3 側の各筒状軸43を中心に前記吸引函2を、同図の矢印イ方向に正回転させ、つ まり、前記種子タンク23内に収容された種子が前記開口部22fから外部に落 下排出されることなく、この開口部22fを上方を指向させた状態に保持して、 前記吸引函2の全体をその吸引播種口22aが上向きとなる図2で示した吸着位 置へと転回させる。以上のように、前記吸引函2を播種位置から吸着位置へと転 回させる場合に、この吸引函2を誤って前記開口部22fからの種子の落下排出 を招く反矢印イ方向に回転させたとき、図1の仮想線で示したように、前記吸引 函2の一部例えば前記種子タンク23などに前記ストッパー6の先端側を当接さ せることにより、前記吸引函2を誤って反矢印イ方向に回転させるのを阻止する ようになすのである。
【0025】 また、前記吸引函2を図2の吸着位置から図1の播種位置へと転回させるとき 、前述した場合とは逆に、前記吸引函2の全体を矢印ロ方向に回転させ、つまり 、前記吸引函2の吸引播種面22bに供給されて前記各吸引播種口22aに吸着 されなかった種子が、前記函形本体20の種子タンク23との対向側から外部に 落下排出されたりすることなく、前記吸引播種面22b上の種子が前記開口部2 2fから種子タンク23内に確実に戻されるようにするのであって、図面に示し た実施例では、前記吸着位置でも前記吸引函2の底部が前記ストッパー6に当接 するようにしている。従って、前記吸引函2を吸着位置から排出位置へと転回さ せる場合に、この吸引函2を誤って前記吸引播種面22bからの種子の外部排出 を招く反矢印ロ方向に回転させたとき、図2で示したように、前記吸引函2の一 部例えば前記函形本体20の底部が前記ストッパー6の先端側に当接することに より、前記吸引函2を誤って反矢印ロ方向に回転させるのも阻止できるのである 。
【0026】 尚、以上の実施例では、前記第2揺動体42の二股部42aから突出される円 筒軸部42bの近くで、前記吸引函2の正逆回転時における回転軌跡上に、前記 ストッパー6を前記吸引函2側に向けて突出状に取付けたが、前記ストッパー6 は前記吸引函2側に取付け、該吸引函2を前述したように正逆何れかの方向に回 転させるとき、この吸引函2に設けた前記ストッパー6を前記第2揺動体42の 一部に当接させて、前記吸引函2を誤った方向に回転させるのを阻止するように してもよいのである。
【0027】 次に、以上の構成とされた吸引播種機の作用について説明する。先ず、播種作 業を行う場合には、前記操作スイッチ16をオン動作させて前記吸引機5を駆動 し、前記パイプ31、エルボ管32、可撓ホース44、円筒軸部42bと二股部 42aとの空気通路40a及び筒状軸43,43の中空部43aとで形成される 前記吸引通路50を介して前記吸引機5の吸引力を前記吸引チャンバー21に付 与することにより、前記播種板22の各吸引播種口22aに吸引作用を及ぼすの である。
【0028】 そして、前記吸引函2を、その吸引播種口22aが下向きとなる図1の実線で 示した播種位置から、同図の仮想線で示したように、前記揺動部40を介して前 記基体1に対し上方側に揺動させ、斯かる状態のもとで前記基体1の載置面10 の所定位置に前記トレイTをガイドピン11を介して載置する。
【0029】 次に、前記吸引函2を前記上方揺動位置で同図の矢印イ方向に回転させて、図 2に示すごとく前記播種板22が上面側を指向する吸着位置へと回転させる。す ると、前記播種板22に一体状に設けた前記種子タンク23の開口部23fが下 方側に位置されることから、該種子タンク23内の種子が前記開口部23fから 前記播種板22の傾斜壁22cを介して吸引播種面22bに落下供給され、前記 播種板22の各吸引播種口22aに付与される前記吸引チャンバー21の吸引作 用により、前記各吸引播種口22a近くに位置する種子が該各吸引播種口22a にそれぞれ吸着されるのである。
【0030】 また、以上のように、前記吸引函2を播種位置から吸着位置へと転回させる場 合に、この吸引函2を誤って前記開口部22fからの種子の落下排出を招く反矢 印イ方向に回転させたとき、前記第2揺動体42の二股部42aから突出される 円筒軸部42bの近くで、前記吸引函2の正逆回転時における回転軌跡上には、 前記ストッパー6が取付けられているため、該ストッパー6で前記吸引函2の反 矢印イ方向への回転が阻止されるのである。従って、前記吸引函2の播種位置か ら吸着位置への転回時には、前記吸引函2を矢印イ方向に確実に回転させること が可能となって、前記種子タンク23の開口部23fを常に上向き状態となすこ とができ、該開口部23fから前記種子タンク23内の種子が外部に落下排出さ れたりするのを確実に防止できる。
【0031】 さらに、以上のような吸着作業を終了した後には、前記吸引函2の全体を図2 の矢印ロ方向に転回させて、前記播種板22が下向きに指向する播種位置に位置 されるように反転させるのである。そして、斯かる吸引函2の反転により前記播 種板22には、前記各吸引播種口22aに吸引された種子のみが残り、これら各 吸引播種口22aで吸引されなかった種子は、前記播種板22の傾斜壁22cを 介して前記開口部23fより種子タンク23内に再び収容される。
【0032】 そして、以上のような吸着作業を終了して、前記吸引函2を図2の吸着位置か ら図1の播種位置へと転回させるとき、この吸引函2を誤って反矢印ロ方向に回 転させたときにも、前記ストッパー6で前記吸引函2の反矢印ロ方向への回転が 阻止されるのである。従って、前記吸引函2の吸引播種面22bに供給されて前 記各吸引播種口22aに吸着されなかった種子が、前記函形本体20の種子タン ク23との対向側から外部に落下排出されたりすることがなく、前記吸引播種面 22b上の種子を前記開口部22fから種子タンク23内に確実に戻すことがで きるのである。
【0033】 また、以上のように、前記吸引播種面22b上の種子を前記種子タンク23内 に戻した後には、前記吸引函2の全体を下方に揺動させて前記トレイTの真上位 置に移動させた状態で、先ず、前記吸引函2の前端部を前部受体11に支持し、 かつ、前記吸引函2の後部側に一体状に設けられた前記種子タンク23を後部受 体13,13の上部側に載置して支持させる。そして、前記吸引機5の操作スイ ッチ16をオフ動作して、この吸引機5による吸引を停止すると共に、前記閉鎖 板25,25を操作部25a,25aにより持ち上げて前記大気開放孔24,2 4を開放して、前記吸引チャンバー21内を大気に開放することにより、前記播 種板22の各吸引播種口22aに吸着された種子が前記トレイTの各ポット部P にそれぞれ播種されるのである。
【0034】
【考案の効果】
以上の説明したように、本考案では、トレイTを載置可能とした載置面10を もつ基体1と、吸引チャンバー21とこの吸引チャンバー21に開口する複数の 吸引播種口22aとをもつ吸引函2と、該吸引函2を前記基体1に対し上下動可 能で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播種位置と、上向きに指 向する吸着位置とに転回可能に支持する支持部材3と、吸引機5と、この吸引機 5を前記吸引チャンバー21に連通する吸引通路50とを備えた吸引型播種機に おいて、前記吸引函2における吸引播種面22bの一側に、該播種面22bに向 かって開口し、播種位置で開口部が上位となる種子タンク23を設けると共に、 前記支持部材3と吸引函2との一方に、この吸引函2の播種位置から吸着位置へ の転回正方向に対し逆方向の回転を規制するストッパー6を設けたから、前記吸 引函2を播種位置から吸着位置へと転回させるとき、この吸引函2の回転方向を 誤って逆方向に行ったりするのを前記ストッパー6で確実に防止でき、前記吸引 函2の播種位置から吸着位置への転回時には、前記種子タンク23の開口部を常 に上向き状態となすことができて、該開口部から前記種子タンク23内の種子が 外部に落下排出されたりするのを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる吸引型播種機の全体構造を示す
断面図であって、播種状態を示している。
【図2】同吸引型播種機の吸引函を示す断面図であっ
て、吸引播種口に種子を吸着させた状態を示している。
【図3】同吸引型播種機の平面図である。
【図4】同吸引型播種機の背面図である。
【符号の説明】
1 基体 10 載置面 2 吸引函 21 吸引チャンバー 22a 吸引播種口 22b 吸引播種面 3 支持部材 5 吸引機 6 ストッパー 50 吸引通路 T トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 吉田 清隆 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレイTを載置可能とした載置面10を
    もつ基体1と、吸引チャンバー21とこの吸引チャンバ
    ー21に開口する複数の吸引播種口22aとをもつ吸引
    函2と、この吸引函2を前記基体1に対し上下動可能
    で、かつ、前記吸引播種口22aが下向きに指向する播
    種位置と、上向きに指向する吸着位置とに転回可能に支
    持する支持部材3と、吸引機5と、この吸引機5を前記
    吸引チャンバー21に連通する吸引通路50とを備えた
    吸引型播種機であって、 前記吸引函2における吸引播種面22bの一側に、該播
    種面22bに向かって開口し、播種位置で開口部が上位
    となる種子タンク23を設けると共に、前記支持部材3
    と吸引函2との一方に、この吸引函2の播種位置から吸
    着位置への転回正方向に対し逆方向の回転を規制するス
    トッパー6を設けていることを特徴とする吸引型播種
    機。
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