JPH0570580B2 - - Google Patents
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- JPH0570580B2 JPH0570580B2 JP61280646A JP28064686A JPH0570580B2 JP H0570580 B2 JPH0570580 B2 JP H0570580B2 JP 61280646 A JP61280646 A JP 61280646A JP 28064686 A JP28064686 A JP 28064686A JP H0570580 B2 JPH0570580 B2 JP H0570580B2
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- reflectance
- thickness
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- Surface Treatment Of Glass (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
[産業上の利用分野]
本発明は高透過率を有する赤外反射物品に関す
るものである。 [従来の技術] 従来より、赤外反射物品として知られているも
のには、主に冷房負荷を軽減する目的で用いられ
るソーラーコントロールと呼ばれるタイプのもの
と、主に暖房負荷と軽減する目的で用いられるヒ
ートミラーと呼ばれるタイプのものがある。後者
に最低限必要とされる特性は可視域での高い透過
率と赤外域での十分高い反射率とであるが、近赤
外域での反射率を上げることができれば、同時に
ソーラーコントロールとしての働きも合わせ持つ
ことになり、より好ましい。 従来このタイプの熱線反射ガラスとしては (1) 金属の100Å程度の薄膜 (2) ドープされた酸化物半導体の膜 (3) 誘電体/金属/誘電体の3層構造 の3種類が知られていた。具体的には(1)としては
Au、Ag、Cuの薄膜などが用いられており、(2)と
してはSnO2、In2O3などの5000Å以上の膜が用い
られている。又(3)としてはAgを誘電体の膜でサ
ンドイツチした構成が特公昭47−6315に開示され
ている。 これらのうち(1)のタイプでは赤外域での反射率
を十分高くするためには金属膜の膜厚を大きくす
る必要があり、可視域での透過率が下がつてしま
うことが欠点となる。又(2)のタイプでは赤外域で
の反射率を十分高くするためには膜厚が5000Å以
上と大きくなる点と、近赤外域での反射率を上げ
られないなどの欠点がある。 これに対し(3)のタイプでは金属膜を挟んだ誘電
体膜が反射防止膜として作用するため、赤外域で
の十分高い反射率と可視域での高い透過率とを全
体として1000Å以下の膜厚で実現できるなどの利
点があり、広く用いられている。しかしこのタイ
プのものでも、可視域での高透過率を得るために
は中間の金属層の厚みはおよそ200Å以下、好ま
しくは150Å以下であることが必要であるため、
赤外域での反射率はせいぜい95%程度であり、故
に放射率は5%程度となる。又近赤外域の反射が
上がらず、太陽エネルギー反射率は25%程度以下
となつてしまう。更にあとで比較例として述べる
ように、分光反射特性は可視域でU字型となり、
反射色としては紫系統の色調しか出すことができ
ないため、色彩上のバリエーシヨンが限られてし
まい、意匠性の点からは大きな欠点となつてい
た。 以上をまとめると、従来の技術では (a) 可視域の高透過率と赤外域での十分高い反応
率を得るためには(3)のタイプが最も良いが、な
お不十分であり、更に (b) 反射色調が紫系統に限られる (c) 近赤外域での反射の立上がりが鈍い という欠点を有していたのである。 [発明の解決しようとする問題点] 本発明の目的は、従来技術の有していた前述の
欠点を解消し赤外域での非常に高い反射率と可視
域での十分高い透過率とを有し、かつ反射色がか
なりの自由度で変化させることができるような新
規な赤外反射物品を提供することにある。 又、本発明の別の目的は、赤外域での非常に高
い反射率と可視域での十分高い透過率とを有し、
かつ近赤外域で反射率が鋭い立ち上がりを示すよ
うな新規な赤外反射物品を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたも
のであり、透明基板と該基板上に形成された5層
コーテイングとからなり、該コーテイングは基板
側から透明酸化物の第1層、銀の第2層、透明酸
化物の第3層、銀の第4層、透明酸化物の第5層
から成り、該銀層の厚みが各々110Å以下であり、
可視光線透過率が70%以上であることを特徴とす
る高透過率を有する赤外反射物品を提供するもの
である。 本発明の透明基板としてはガラス、プラスチツ
ク等を使用することができる。本発明の透明酸化
物としてはTiO2、ZrO2、In2O3、SnO2、ZnO、
Ta2O5及びこれらの混合物などの屈折率の大きい
材料、例えばn=1.7〜2.5の屈折率を有する材料
が用いられる。 本発明の好ましい態様における各層の膜厚範囲
としては、使用する材料によつて若干の変化があ
るが、おおよそ次の通りである。 すなわち、第1層としては200〜600Å、第2層
としては60〜110Å、第3層としては400〜1200
Å、第4層としては60〜110Å、第5層としては
200〜600Åである。これらの膜厚範囲は、可視域
での高透過率を実現させるために設定されたもの
であり、膜厚がこの範囲を逸脱すると、干渉条件
からはずれ、反射防止効果が発揮されず、可視光
線透過率が低下してしまう。 特に銀層の膜厚は可視域での十分な透過率を確
保するためと膜厚調整による反射色調の可変範囲
を充分大きくとるために110Å以下である必要が
ある。すなわち、銀膜が厚くなると可視域での透
過率が減少すると共に低反射率の波長範囲が狭く
なり反射色調が紫系統になりやすいのである。一
方、膜厚を薄くしすぎると銀が島状態となつてし
まい、所期の特性が得られなくなるため、銀の膜
厚として約60Å以上であることが望ましい。 本発明の5層コーテイングは、真空蒸着法やス
パツタリング法又はイオンプレーテイング法によ
り容易に形成することができるが、これらの方法
に限定されるものではなく、他の手法、例えばデ
イツピング法、スプレー法等により形成してもよ
い。 又、本発明の5層コーテイングは付着力や耐久
性を向上させる等を目的により、その基板との界
面又は各層間の界面又は空気との界面においてそ
の光学的特性を変化させない程度の膜厚をもつた
境界層が挿入されていてもよい。 又、本発明の透明誘電体層は、第1層、第3
層、第5層と同じ材料から構成することが生産上
の観点からは望ましいが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、3つの層のうちのいずれか1
層と異なる材料により構成してもよいし、又、3
つの層を全て異なる材料により構成してもよい。 [作用] 本発明において、第2層と第4層の銀層は近赤
外域より長波長領域における反射率を上げる働き
をする。この意味では銀層は厚い程好ましいが、
可視域での透過率を上げるためには薄い方が良
い。 又、本発明において第1層、第3層及び第5層
の透明酸化物層は銀膜の可視域における反射防止
層として作用し、可視域の透過率を上昇させる働
きをする。 又、本発明において各層の膜厚を適当な範囲で
調整することにより、可視域での高透過率と近赤
外域〜赤外域における高反射率とを保持したま
た、反射色調を相当自由に変化させることができ
る。 以下、実施例に即して本発明をより詳細に述べ
ることにする。 [実施例] 実施例 1 ガラス基板を真空槽にセツトし、1×
10-6Torrまで排気した。次に酸素ガスを導入し、
圧力を1.7×10-3Torrとし、亜鉛ターゲツトを高
周波マグネトロンスパツタして、基板上に第1層
としてZnOの膜を形成した。このときの膜厚は約
400Åとなるようにした。次にアルゴン雰囲気で
1.4×10-3Torrの圧力で銀ターゲツトを高周波マ
グネトロンスパツタして、第2層としてAgの膜
を形成した。このときの膜圧は約100Åとなるよ
うにした。次いで、第1層と同じ条件でZnOの第
3層を約800Å形成した。次いで第2層と同じ条
件でAgの第4層を約100Å形成した。次いで第1
層と同じ条件でZnOの第5層を約400Å形成した。 こうして得られた試料の分光透過率及び分光反
射率を示したのが図2の21,22である。可視
域での高透過率と、近赤外域での反射の鋭い立ち
上がり及び可視中央部における反射の極大の存在
を示しており、反射色はグリーンであつた。又、
波長10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
るものである。 [従来の技術] 従来より、赤外反射物品として知られているも
のには、主に冷房負荷を軽減する目的で用いられ
るソーラーコントロールと呼ばれるタイプのもの
と、主に暖房負荷と軽減する目的で用いられるヒ
ートミラーと呼ばれるタイプのものがある。後者
に最低限必要とされる特性は可視域での高い透過
率と赤外域での十分高い反射率とであるが、近赤
外域での反射率を上げることができれば、同時に
ソーラーコントロールとしての働きも合わせ持つ
ことになり、より好ましい。 従来このタイプの熱線反射ガラスとしては (1) 金属の100Å程度の薄膜 (2) ドープされた酸化物半導体の膜 (3) 誘電体/金属/誘電体の3層構造 の3種類が知られていた。具体的には(1)としては
Au、Ag、Cuの薄膜などが用いられており、(2)と
してはSnO2、In2O3などの5000Å以上の膜が用い
られている。又(3)としてはAgを誘電体の膜でサ
ンドイツチした構成が特公昭47−6315に開示され
ている。 これらのうち(1)のタイプでは赤外域での反射率
を十分高くするためには金属膜の膜厚を大きくす
る必要があり、可視域での透過率が下がつてしま
うことが欠点となる。又(2)のタイプでは赤外域で
の反射率を十分高くするためには膜厚が5000Å以
上と大きくなる点と、近赤外域での反射率を上げ
られないなどの欠点がある。 これに対し(3)のタイプでは金属膜を挟んだ誘電
体膜が反射防止膜として作用するため、赤外域で
の十分高い反射率と可視域での高い透過率とを全
体として1000Å以下の膜厚で実現できるなどの利
点があり、広く用いられている。しかしこのタイ
プのものでも、可視域での高透過率を得るために
は中間の金属層の厚みはおよそ200Å以下、好ま
しくは150Å以下であることが必要であるため、
赤外域での反射率はせいぜい95%程度であり、故
に放射率は5%程度となる。又近赤外域の反射が
上がらず、太陽エネルギー反射率は25%程度以下
となつてしまう。更にあとで比較例として述べる
ように、分光反射特性は可視域でU字型となり、
反射色としては紫系統の色調しか出すことができ
ないため、色彩上のバリエーシヨンが限られてし
まい、意匠性の点からは大きな欠点となつてい
た。 以上をまとめると、従来の技術では (a) 可視域の高透過率と赤外域での十分高い反応
率を得るためには(3)のタイプが最も良いが、な
お不十分であり、更に (b) 反射色調が紫系統に限られる (c) 近赤外域での反射の立上がりが鈍い という欠点を有していたのである。 [発明の解決しようとする問題点] 本発明の目的は、従来技術の有していた前述の
欠点を解消し赤外域での非常に高い反射率と可視
域での十分高い透過率とを有し、かつ反射色がか
なりの自由度で変化させることができるような新
規な赤外反射物品を提供することにある。 又、本発明の別の目的は、赤外域での非常に高
い反射率と可視域での十分高い透過率とを有し、
かつ近赤外域で反射率が鋭い立ち上がりを示すよ
うな新規な赤外反射物品を提供することにある。 [問題点を解決するための手段] 本発明は前述の問題点を解決すべくなされたも
のであり、透明基板と該基板上に形成された5層
コーテイングとからなり、該コーテイングは基板
側から透明酸化物の第1層、銀の第2層、透明酸
化物の第3層、銀の第4層、透明酸化物の第5層
から成り、該銀層の厚みが各々110Å以下であり、
可視光線透過率が70%以上であることを特徴とす
る高透過率を有する赤外反射物品を提供するもの
である。 本発明の透明基板としてはガラス、プラスチツ
ク等を使用することができる。本発明の透明酸化
物としてはTiO2、ZrO2、In2O3、SnO2、ZnO、
Ta2O5及びこれらの混合物などの屈折率の大きい
材料、例えばn=1.7〜2.5の屈折率を有する材料
が用いられる。 本発明の好ましい態様における各層の膜厚範囲
としては、使用する材料によつて若干の変化があ
るが、おおよそ次の通りである。 すなわち、第1層としては200〜600Å、第2層
としては60〜110Å、第3層としては400〜1200
Å、第4層としては60〜110Å、第5層としては
200〜600Åである。これらの膜厚範囲は、可視域
での高透過率を実現させるために設定されたもの
であり、膜厚がこの範囲を逸脱すると、干渉条件
からはずれ、反射防止効果が発揮されず、可視光
線透過率が低下してしまう。 特に銀層の膜厚は可視域での十分な透過率を確
保するためと膜厚調整による反射色調の可変範囲
を充分大きくとるために110Å以下である必要が
ある。すなわち、銀膜が厚くなると可視域での透
過率が減少すると共に低反射率の波長範囲が狭く
なり反射色調が紫系統になりやすいのである。一
方、膜厚を薄くしすぎると銀が島状態となつてし
まい、所期の特性が得られなくなるため、銀の膜
厚として約60Å以上であることが望ましい。 本発明の5層コーテイングは、真空蒸着法やス
パツタリング法又はイオンプレーテイング法によ
り容易に形成することができるが、これらの方法
に限定されるものではなく、他の手法、例えばデ
イツピング法、スプレー法等により形成してもよ
い。 又、本発明の5層コーテイングは付着力や耐久
性を向上させる等を目的により、その基板との界
面又は各層間の界面又は空気との界面においてそ
の光学的特性を変化させない程度の膜厚をもつた
境界層が挿入されていてもよい。 又、本発明の透明誘電体層は、第1層、第3
層、第5層と同じ材料から構成することが生産上
の観点からは望ましいが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、3つの層のうちのいずれか1
層と異なる材料により構成してもよいし、又、3
つの層を全て異なる材料により構成してもよい。 [作用] 本発明において、第2層と第4層の銀層は近赤
外域より長波長領域における反射率を上げる働き
をする。この意味では銀層は厚い程好ましいが、
可視域での透過率を上げるためには薄い方が良
い。 又、本発明において第1層、第3層及び第5層
の透明酸化物層は銀膜の可視域における反射防止
層として作用し、可視域の透過率を上昇させる働
きをする。 又、本発明において各層の膜厚を適当な範囲で
調整することにより、可視域での高透過率と近赤
外域〜赤外域における高反射率とを保持したま
た、反射色調を相当自由に変化させることができ
る。 以下、実施例に即して本発明をより詳細に述べ
ることにする。 [実施例] 実施例 1 ガラス基板を真空槽にセツトし、1×
10-6Torrまで排気した。次に酸素ガスを導入し、
圧力を1.7×10-3Torrとし、亜鉛ターゲツトを高
周波マグネトロンスパツタして、基板上に第1層
としてZnOの膜を形成した。このときの膜厚は約
400Åとなるようにした。次にアルゴン雰囲気で
1.4×10-3Torrの圧力で銀ターゲツトを高周波マ
グネトロンスパツタして、第2層としてAgの膜
を形成した。このときの膜圧は約100Åとなるよ
うにした。次いで、第1層と同じ条件でZnOの第
3層を約800Å形成した。次いで第2層と同じ条
件でAgの第4層を約100Å形成した。次いで第1
層と同じ条件でZnOの第5層を約400Å形成した。 こうして得られた試料の分光透過率及び分光反
射率を示したのが図2の21,22である。可視
域での高透過率と、近赤外域での反射の鋭い立ち
上がり及び可視中央部における反射の極大の存在
を示しており、反射色はグリーンであつた。又、
波長10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
【表】
実施例 2
第3層の厚みを約650Åとした以外は実施例1
と同じ条件でガラス基板上へ5層コーテイングを
行なつた。得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域における反射率の鋭い立ち
上がり及び可視域における右上がりの反射特性を
示し、反射色はブロンズであつた。又、波長10μ
における反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
と同じ条件でガラス基板上へ5層コーテイングを
行なつた。得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域における反射率の鋭い立ち
上がり及び可視域における右上がりの反射特性を
示し、反射色はブロンズであつた。又、波長10μ
における反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
【表】
実施例 3
第3層の厚みを約950Åとした以外は実施例1
と同じ条件でガラス基板上へ5層コーテイングを
行なつた。得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域での反射率が鋭い立ち上が
り及び可視域における左上がりの反射特性を示
し、反射色はブルーグリーンであつた。又、波長
10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
と同じ条件でガラス基板上へ5層コーテイングを
行なつた。得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域での反射率が鋭い立ち上が
り及び可視域における左上がりの反射特性を示
し、反射色はブルーグリーンであつた。又、波長
10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
【表】
実施例 4
透明酸化物としてTiO2を用いた。実施例1と
同様にしてガラス基板を準備した後、まずチタン
ターゲツトを高周波マグネトロンスパツタして基
板上に第1層としてTiO2の膜を形成した。この
ときの膜厚は約350Åとなるようにした。次に実
施例1と同様にして第2層としてAgの膜を約100
Å形成した。次いで第1層と同じ条件でTiO2の
第3層を約700Å形成した。次いで第2層と同じ
条件でAgの第4層を約100Å形成した。次いで第
1層と同じ条件でTiO2の第5層を約350Å形成し
た。 こうして得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域での反射率の鋭い立ち上が
り及び可視中央部における反射の極大の存在を示
しており反射色はグリーンであつた。又、波長
10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
同様にしてガラス基板を準備した後、まずチタン
ターゲツトを高周波マグネトロンスパツタして基
板上に第1層としてTiO2の膜を形成した。この
ときの膜厚は約350Åとなるようにした。次に実
施例1と同様にして第2層としてAgの膜を約100
Å形成した。次いで第1層と同じ条件でTiO2の
第3層を約700Å形成した。次いで第2層と同じ
条件でAgの第4層を約100Å形成した。次いで第
1層と同じ条件でTiO2の第5層を約350Å形成し
た。 こうして得られた試料の分光曲線は可視域での
高い透過率と近赤外域での反射率の鋭い立ち上が
り及び可視中央部における反射の極大の存在を示
しており反射色はグリーンであつた。又、波長
10μにおける反射率は95%であつた。 特性を下にまとめた。
【表】
比較例 1
実施例1と同様にしてガラス基板を準備した
後、まず亜鉛ターゲツトを高周波マグネトロンス
パツタして基板上に第1層としてZnOの膜を約
400Å形成した。次に実施例1と同様にして、第
2層としてAgの膜を約100Å形成した。次いで第
1層と同じ条件で第3層としてZnOの膜を約400
Å形成した。 こうして得られた試料の分光透過率及び反射率
を示したのが図3の31,32である。 図2と比べると近赤外域での反射の立上がりが
鈍く、可視域での反射カーブがU字型を示してお
り、反射色は青紫であつた。又、波長10μにおけ
る反射率は85%であり、実施例1〜4に比べて劣
つていた。 特性を下にまとめた。
後、まず亜鉛ターゲツトを高周波マグネトロンス
パツタして基板上に第1層としてZnOの膜を約
400Å形成した。次に実施例1と同様にして、第
2層としてAgの膜を約100Å形成した。次いで第
1層と同じ条件で第3層としてZnOの膜を約400
Å形成した。 こうして得られた試料の分光透過率及び反射率
を示したのが図3の31,32である。 図2と比べると近赤外域での反射の立上がりが
鈍く、可視域での反射カーブがU字型を示してお
り、反射色は青紫であつた。又、波長10μにおけ
る反射率は85%であり、実施例1〜4に比べて劣
つていた。 特性を下にまとめた。
【表】
比較例 2
第2層の銀の厚みを約200Åとした以外は比較
例1と同じ条件でガラス基板上へ3層コーテイン
グを行なつた。得られた試料の分光透過率及び反
射率を示したのが図3の33,34である。図2
と比べると近赤外域での立上がりは同程度に鋭く
なつているが、可視域での透過率は下がり、反射
率が大きく上昇してしまつている。反射色は赤紫
であつた。 特性を下にまとめた。
例1と同じ条件でガラス基板上へ3層コーテイン
グを行なつた。得られた試料の分光透過率及び反
射率を示したのが図3の33,34である。図2
と比べると近赤外域での立上がりは同程度に鋭く
なつているが、可視域での透過率は下がり、反射
率が大きく上昇してしまつている。反射色は赤紫
であつた。 特性を下にまとめた。
【表】
[発明の効果]
以上の実施例及び比較例を通じて明らかになつ
たように、本発明によれば、十分高い可視光線透
過率と非常に高い赤外反射率及び近赤外域での反
射率の鋭い立上がりを有する赤外反射物品を得る
ことができる。 又、各層の膜厚を適当な範囲で調整することに
より、反射色調を相当自由に変化させることがで
き、意匠面でのメリツトが非常に大きいという特
長を持つている。 本発明の好ましい実施態様としては、5層コー
テイングの施された透明基板を単独に用いるばか
りでなく、本発明による透明プラスチツクフイル
ムをガラスに貼り付けて用いる他、複層窓の一部
として用いることもできるし、又、三重窓の一部
として使用することもできる。 このようにして本発明を用いることにより、十
分高い可視光線透過率と多彩な反射色調を有する
ヒートミラーを構成することができ、ビルや一般
住宅などにおける暖房負荷を効果的に軽減するこ
とができる。
たように、本発明によれば、十分高い可視光線透
過率と非常に高い赤外反射率及び近赤外域での反
射率の鋭い立上がりを有する赤外反射物品を得る
ことができる。 又、各層の膜厚を適当な範囲で調整することに
より、反射色調を相当自由に変化させることがで
き、意匠面でのメリツトが非常に大きいという特
長を持つている。 本発明の好ましい実施態様としては、5層コー
テイングの施された透明基板を単独に用いるばか
りでなく、本発明による透明プラスチツクフイル
ムをガラスに貼り付けて用いる他、複層窓の一部
として用いることもできるし、又、三重窓の一部
として使用することもできる。 このようにして本発明を用いることにより、十
分高い可視光線透過率と多彩な反射色調を有する
ヒートミラーを構成することができ、ビルや一般
住宅などにおける暖房負荷を効果的に軽減するこ
とができる。
図1は、本発明の一実施例の断面を模式的に示
したものであり、10は透明基板、11,13,
15は透明酸化物膜、12,14は銀膜を示して
いる。 図2は実施例1の分光特性を示したものであ
り、21,22はそれぞれ実施例1の分光透過率
及び反射率を示す。 図3は比較例1、2の分光特性を示したもので
あり、31,32はそれぞれ比較例1の分光透過
率及び反射率を示し、33,34はそれぞれ比較
例2の分光透過率及び反射率を示している。 図4は比較例1の断面図を模式的に示したもの
であり、40は透明基板、41,43は透明誘電
体膜、42は銀膜を示している。
したものであり、10は透明基板、11,13,
15は透明酸化物膜、12,14は銀膜を示して
いる。 図2は実施例1の分光特性を示したものであ
り、21,22はそれぞれ実施例1の分光透過率
及び反射率を示す。 図3は比較例1、2の分光特性を示したもので
あり、31,32はそれぞれ比較例1の分光透過
率及び反射率を示し、33,34はそれぞれ比較
例2の分光透過率及び反射率を示している。 図4は比較例1の断面図を模式的に示したもの
であり、40は透明基板、41,43は透明誘電
体膜、42は銀膜を示している。
Claims (1)
- 1 透明基板上に基板側から順次透明酸化物の第
1層、銀の第2層、透明酸化物の第3層、銀の第
4層、透明酸化物の第5層から成る5層コーテイ
ングが設けられた赤外反射物品において、該銀層
の厚みが110Å以下であり、可視光線透過率が70
%以上であることを特徴とする高透過率を有する
赤外反射物品。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61280646A JPS63134232A (ja) | 1986-11-27 | 1986-11-27 | 高透過率を有する赤外反射物品 |
| US07/125,236 US4859532A (en) | 1986-11-27 | 1987-11-25 | Transparent laminated product |
| US07/377,953 US4996105A (en) | 1986-11-27 | 1989-07-11 | Transparent laminated product |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61280646A JPS63134232A (ja) | 1986-11-27 | 1986-11-27 | 高透過率を有する赤外反射物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63134232A JPS63134232A (ja) | 1988-06-06 |
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Family
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Cited By (2)
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-
1986
- 1986-11-27 JP JP61280646A patent/JPS63134232A/ja active Granted
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1108693A1 (en) | 1999-12-06 | 2001-06-20 | Nippon Sheet Glass Co., Ltd. | Heat shading glass, method for manufacturing the same, and heat shading laminated glass using the same |
| JP2012073623A (ja) * | 2010-03-02 | 2012-04-12 | Sony Corp | 光学体、窓材、建具および日射遮蔽装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63134232A (ja) | 1988-06-06 |
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