JPH0570615B2 - - Google Patents
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- JPH0570615B2 JPH0570615B2 JP60040329A JP4032985A JPH0570615B2 JP H0570615 B2 JPH0570615 B2 JP H0570615B2 JP 60040329 A JP60040329 A JP 60040329A JP 4032985 A JP4032985 A JP 4032985A JP H0570615 B2 JPH0570615 B2 JP H0570615B2
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- water
- membrane
- pervaporation
- organic
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は有機液体を85重量%以上含有する水−
有機混合液体をパーベーパレーシヨン
(Pervaporation)によつて分離する方法に関す
るものである。 (従来の技術) 従来より水−有機混合液体を分離する方法とし
て蒸留法が知られている。しかしながら、蒸留法
で共沸混合物、沸点の接近した溶媒、異性体(オ
ルトとパラ、シスとトランス)などを分離するこ
とは極めて困難である。 例えば水−アルコール混合液体を蒸留で分離す
る場合には、該混合液体中のアルコール成分の比
揮発度を上げるために、混合液体にベンゼンなど
の溶剤を第三成分として添加し、塔頂から水−ア
ルコール−溶剤の三成分混合物を留出させ、塔底
から純アルコールを取り出す必要がある。しかし
ながら上記蒸留法は蒸留塔の塔頂から留出する三
成分混合物から第三成分を分離回収する装置と三
成分混合物を処理する大型の蒸留塔を設置する必
要があるため、装置が大型化するとともに、三成
分混合物の蒸留と第三成分の分離回収のために多
大の熱エネルギーを消費するという問題があつ
た。 近年前記蒸留法の問題点を解消するための種々
の分離技術が検討されている。中でも分離膜で区
割される二つの室の供給液側(一次側)に分離さ
れるべき水−有機混合液体を供給し、膜との親和
性の大きな成分を膜を介して透過液側(二次側)
に蒸気として優先的に透過させるパーベーパレー
シヨン法は、原理的には従来の過あるいは蒸留
等での分離の困難な近沸点混合物や共沸混合物を
分離できるため大巾な省エネルギー化が可能で、
かつ従来多段階を要していた分離・濃縮プロセス
を一段階あるいは数段階で行なうことができるた
め装置の大巾な小型化が可能な新しい分離技術と
して注目されている。 従来このようなパーベーパレーシヨン法により
水−有機混合液体を分離した実験例も種々報告さ
れている。例えば米国特許2953502号にはセルロ
ースアセテート膜を用いて水−メタノール混合液
体を分離した実験例、Journal of Membrane
Science vol1(1976)の271ページにはセルロース
アセテート膜を用いて水−エタノール混合液体を
分離した実験例、及びセロフアン膜を用いて水−
イソプロパノール混合液体を分離した実験例、
Journal of Applied Polymer Science vol26
(1981)の3223ページにはグラフト化ポリビニル
アルコール膜を用いて水−メタノール混合液体を
分離した実験例、米国特許第3726934号にはアク
リロニトリル重合体膜を用いてスチレン−ベンゼ
ン混合液からスチレンを分離した実験例などが報
告されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの膜を用いたパーベーパ
レーシヨンによる混合液体の分離方法は、実験室
規模の実施はまだしも、工業的規模の実施におい
ては、次のような問題があつた。すなわち、 (1) 混合液体が高分子膜を一回通過することによ
る分離の割合〔一般に膜透過後のA成分のB成
分に対する重量比を膜透過前のA成分のB成分
に対する重量比で除した値を分離係数aで表示
する。すなわち、 a=透過液中の(WA/WB)/被透過液中の(WA/WB) (式中WA及びWBは、それぞれA成分及びB
成分の重量を示す。)〕が小さいため、目的とす
る濃度まで分離または濃縮するためには、非常
に多数の膜を透過させなければならない。 (2) 高分子膜を透過する透過量〔一般に、単位膜
表面積及び単位時間当りの透過量、すなわちQ
(Kg/m2hr)で表示する〕が小さいため、膜表
面積を大きくする必要があるなどの問題があ
り、工業的規模での実施には程遠いものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らはこのような従来のパーベーパレー
シヨン法の問題点を解消し有機液体を85重量%以
上含有する水−有機混合液体を高い分離係数と大
きな透過速度でパーベーパレーシヨン分離する方
法を提供するため水との親和性の大きな再生セル
ロース膜、酢酸セルロース膜、ポリビニルアルコ
ール系膜、ポリアクリロニトリル膜などに着目
し、かかる分離膜を用いて実験を行つたところ、
従来有機液体を85重量%以上含有する水−有機混
合液体をパーベーパレーシヨン分離する際に分離
係数と透過速度が極めて小さくパーベーパレーシ
ヨン用の分離膜として不適当であるとされていた
再生セルロース膜が実際には水−有機液体混合物
中に溶解状態の特定の陽イオンと陰イオンを存在
させると有機液体の濃度が40〜80重量%の範囲で
は極めて高い分離係数が達成されること。及びか
かる高い分離係数が達成された膜に、該有機液体
と同一種類または異なつた種類の有機液体を85重
量%以上含有し、かつ上記陽イオンおよび陰イオ
ンを上記の濃度範囲で存在させた分離すべき水−
有機混合液体を供給してパーベーパレーシヨンす
ると該前処理で達成された高い分離係数が実質的
に維持され、最初から再生セルロース膜に有機液
体を85重量%以上含有する水−有機混合液体を供
給してパーベーパレーシヨン分離する場合にくら
べて極めて高い分離係数および場合によつては改
善された透過速度が達成されることを見出し本発
明に到達したものである。すなわち本発明は
Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+,Ce2+お
よびMg2+からなる群から選ばれた少くとも一種
類の陽イオンとSO4 2-,H2PO-,CH3COO-およ
びNO3 -からなる群から選ばれた少くとも一種類
の陰イオンが二相分離しない範囲内の濃度で含有
し、かつ有機液体の濃度が40〜80重量%の範囲で
ある水−有機液体混合物を再生セルロース膜の片
面に接触させ、該混合物中の有機液体の濃度を実
質的に上記範囲内に維持しつつパーベーパレーシ
ヨンする方法で該膜を前処理し、しかる後該前処
理時に該混合物を接触させた膜面に有機液体を85
重量%以上含有する分離されるべき水−有機混合
液体(ただし、該混合液体中の有機液体は上記前
処理時に膜面に供給される水−有機液体混合物中
の有機液体と同一でも異なつていてもよい)であ
る上記の陽イオンおよび陰イオンを上記の濃度範
囲で存在させたものを供給しつつパーベーパレー
シヨンすることを特徴とする水−有機混合液体の
分離方法である。 本発明に用いられる再生セルロース膜(ビスコ
ース法再生セルロース膜、銅安法再生セルロース
膜)は一般に非多孔質の均質スキンレス構造の膜
と称されるもので人工腎臓用として膜厚5〜25μ
(乾燥時)の膜が市販されている。本発明方法に
おいてはかかる市販の再生セルロース膜が便利に
使用される。中でも銅安法再生セルロース膜は極
めて高い分離係数が得られるため好ましく用いら
れる。これらの膜は公知の製造方法に準じて製造
することができる。例えば銅安法再生セルロース
膜の場合にはセルロースを銅アンモニア溶液に溶
解後、硫酸浴中で湿式凝固させることにより得る
ことができる。再生セルロース膜は通常平板状
(平膜形状)で用いられるが、その他円筒状ある
いは中空繊維状にして単位容積当りの膜面積を大
きくして用いることもある。 本発明方法は再生セルロース膜を用いて有機液
体を85重量%以上含有する水−有機混合液体をパ
ーベーパレーシヨン分離するに際し、分離すべき
水−有機混合液体中の有機液体と同一種類または
異なつた種類の有機液体を40〜80重量%含有し、
かつMn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+,
Ce2+およびMg2+からなる群から選ばれた少くと
も一種類の陽イオンとSO4 2-,H2PO4 -,CH3
COO-、およびNO3 -からなる群から選ばれた少
くとも一種類の陰イオンを水−有機液体混合物を
用いて該液体混合物中の有機液体の濃度を上記範
囲内に維持しつつ該膜をパーベーパレーシヨンに
よつて予め分離係数を顕著に向上させる(前処理
する)ことを必須要件とするものであつて、予め
分離係数を向上させた再生セルロース膜の膜面に
分離すべき水−有機混合液体を供給することによ
つて高い分離係数と透過速度を得ることができる
のである。前処理に用いる水−有機液体混合物の
有機液体が40重量%未満及び80重量%以上では分
離係数の向上は僅少であるか、または認められな
い。 これらの陽イオンおよび陰イオンをパーベーパ
レーシヨン前処理に用いられる水−有機液体混合
物中に存在させるためには、これらの陽イオンと
陰イオンからなる金属塩を該混合物中に添加溶解
させればよい。かかる金属塩としては、MnSO4,
FeSO4,CoSO4,NiSO4,CuSO4,BeSO4,
MgSO4,Mg(H2PO4)2,Mg(CH3COO)2,Mg
(NO3)2,などが用いられるが、なかでも、
MnSO4,Mn(H2PO4)2,CoSO4,Co(H2PO4)2
が好ましい。かかる金属塩を水−有機液体混合物
中に一種類添加してもよくまた複数種のものを添
加してもよい。また、水−有機液体混合物が予め
上記の金属塩が適当な濃度で存在する、例えば水
道水などが混入した液体混合物の場合には改めて
金属塩を添加する必要はない。なお、本発明にお
いては水−有機液体混合物中に上記の陽イオンと
陰イオンが存在しておればよく、上記のイオン以
外のイオンの混入を否定するものではない。 本発明において陽イオンおよび陰イオンの濃度
については水−有機液体混合物中の有機液体の種
類および陽イオン、陰イオンの種類によりそれぞ
れ好適な濃度が存在するので、イオン濃度は水−
有機液体混合物が二相分離しない範囲でそれぞれ
の系に応じて適宜選択される。例えば、水−エタ
ノール(重量比1:1)溶液では7×10-5〜5×
10-2mol/Kgの範囲内でイオンを存在させるのが
好ましい。 水−有機液体混合物に含まれる有機液体の濃度
を40〜80重量%の範囲内に維持する方法としては
所定の濃度を有する特定の金属塩を溶解状態で存
在せしめた前処理用の水−有機液体混合物をタン
ク内に準備し、該液体混合物を再生セルロース膜
を収容したパーベーパレーシヨン装置に供給し
て、膜を透過した成分と膜を透過しなかつた成分
を該タンク内に返送してタンク内の液体と混合さ
せ、該混合された液体をパーベーパレーシヨン装
置へ循環供給することにより装置へ供給される該
液体混合物の濃度を同一濃度に保持することがで
きる。 パーベーパレーシヨン前処理は再生セルロース
膜の分離係数が所定の値に向上するまで行う必要
がある。分離係数の経時変化は予め実験により確
認できるためパーベーパレーシヨン前処理の終了
を時間管理することができる。また経時的にサン
プリングして分離係数が所定の値になつたときに
パーベーパレーシヨン前処理を終了してもよい。
通常分離係数は経時的に向上して平衡に到達する
ため平衡に到達するまで例えば2時間〜8時間パ
ーベーパレーシヨン前処理することが好ましい。 本発明において分離すべき水−有機混合液体と
しては前処理で用いられる水−有機液体混合物中
の有機液体と同一種類あるいは異なる種類の有機
液体を含有する水−有機混合液体が用いられる。
通常前処理で用いられる水−有機液体混合物と同
一種類の有機液体を含有する水−有機混合液体を
用いることが分離すべき該混合液体に異種の有機
液体が不純物として含まれる恐れがないため好ま
しい。また上記長時間安定にパーベーパレーシヨ
ン分離するためには分離すべき水−有機混合液体
中にパーベーパレーシヨン前処理で用いられる特
定の金属塩を存在せしめる必要がある。該分離す
べき水−有機混合液体中に予め上述の金属塩が存
在している場合には該混合液体をそのままパーベ
ーパレーシヨン分離すればよい。該分離すべき水
−有機混合液体中に上述の金属塩が存在していな
い場合には金属塩を少量の蒸留水に溶かしてお
き、これを分離すべき水−有機混合液体に一定量
づつ加えればよい。 本発明のパーベーパレーシヨン前処理に用いら
れる水−有機液体混合物としては任意の割合で水
に均一に溶解する炭素数1〜4のアルコール(特
にエタノール)が有効である。 また本発明で分離すべき水−有機混合液体とし
ては水/メタノール、水/エタノール、水/n−
プロパノール、水/イソプロパノール、水/n−
ブタノール、水/イソブタノール、水/n−アミ
ルアルコール、水/n−ヘキサノール、水/2−
エチルヘキサノール、水/n−オクタノール、
水/エチレングリコール、水/1,3−プロパン
ジオール、水/1,4−ブタンジオール、水/
1,2−プロピレングリコール、水/グリセリン
などの水−アルコール系混合物;水/テトラハイ
ドロフラン、水/ジオキサン、水/メチルエチル
ケトン、水/アセトンなどの水−有機溶媒系など
をあげることができる。 (作用) 本発明によれば再生セルロース膜を上述のよう
に有機液体を40〜80重量%含有する水−有機液体
混合物を溶解状態の特定の金属塩の存在下でパー
ベーパレーシヨンによつて前処理して分離係数を
向上させ、しかる後有機液体を85重量%以上含有
する分離すべき水−有機混合液体を供給してパー
ベーパレーシヨンにより分離することにより実施
例に示すごとく最初から有機液体を85重量%以上
含有する水−有機混合液体をパーベーパレーシヨ
ンにより分離する場合にくらべて分離係数が著し
く向上するという効果が得られるが、かかる効果
は従来の知見からは全く予想しがたいことであ
る。 かかる効果を生ずる理由は明らかでないが、特
定のイオン存在下にパーベーパレーシヨンが行わ
れることにより、上述の陽イオンが再生セルロー
スに何らかの形で結合し、上述の陰イオンが対座
イオンとして存在するため、再生セルロース膜が
分離に適した立体配座をとることにあると推察さ
れる。 本発明に用いられるパーベーパレーシヨン装置
は特に限定されることなく従来公知の装置が用い
られ、パーベーパレーシヨン前処理およびパーベ
ーパレーシヨン分離においてはかかる装置を常法
の条件で運転して混合液体を分離することができ
る。パーベーパレーシヨンを行なうにあたり、供
給液側と透過液側の圧力差については大きければ
大きいほど効果的であるが、工業的に実施するに
は、0.5〜1気圧の圧力差を設けることが好適で
ある。また供給液側の圧力は大気圧あるいはその
近傍の圧力が好ましく、透過液側の圧力は透過成
分の蒸気圧以下の減圧に保つことが好ましい。透
過液側を減圧に保つ方法としては真空に引いて減
圧にするか、構成成分と反応しないガスを流して
低蒸気圧に保つなどの方法がある。分離温度は40
℃以上で、かつパーベーパレーシヨン前処理に用
いる水−有機液体混合物及び分離すべき水−有機
混合液体の共沸温度以下の温度が適当である。水
−有機混合液体の分離にあたり、膜を1回通過さ
せるだけでは、目的の濃度が得られない場合に
は、同様なパーベーパレーシヨン装置を連続に設
置して多数回通過させたり、蒸留と組み合せたり
して目的の濃度にまで濃縮分離することができ
る。 (発明の効果) 本発明によれば、従来の膜分離方法にくらべて
大きい透過速度を維持しつつ、顕著に高い分離係
数が達成される。このため分離システムのコンパ
クト化、処理能力の増大、低コスト化が図られ、
本発明は化学工業などの分離精製プロセスの短縮
化や省エネルギー化への膜分離方法の実用化に有
効であり、産業上の有用性が極めて大きいもので
ある。 (実施例) 実施例 1 膜厚12μのキユプロフアン膜(西独エンカ社
製:商品名150PM)を装着したパーベーパレー
シヨン装置(有効膜面積23.5cm2)を用いてエタノ
ール水溶液のパーベーパレーシヨン分離を行つた
結果を表−1に示す。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した濃度の異なる水−エタノール混合液体に硫酸
コバルトをその濃度が1.5×10-3mol/Kgとなるよ
うに溶解させたものをそれぞれ温度60℃で供給
し、常にエタノール濃度が一定に保持されるよう
に維持しつつ、透過液側を真空ポンプにて1mm
Hgに吸引した。膜を透過した透過成分のエタノ
ール濃度はガスクロマトグラフにて分析し、透過
した成分の量は透過成分を凝縮させて定量した。
6時間後の分離係数aと透過速度Q(Kg/m2h)
を測定した。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後、前処理に用いた下記濃度のエタノー
ル水溶液の代わりに、濃度95重量%で、かつ
Mg2+,Fe2+,SO4 2-,NO3 -などが混在している
エタノール水溶液を温度60℃で供給してパーベー
パレーシヨン本処理を行ない2時間後のa,Qを
測定した。
有機混合液体をパーベーパレーシヨン
(Pervaporation)によつて分離する方法に関す
るものである。 (従来の技術) 従来より水−有機混合液体を分離する方法とし
て蒸留法が知られている。しかしながら、蒸留法
で共沸混合物、沸点の接近した溶媒、異性体(オ
ルトとパラ、シスとトランス)などを分離するこ
とは極めて困難である。 例えば水−アルコール混合液体を蒸留で分離す
る場合には、該混合液体中のアルコール成分の比
揮発度を上げるために、混合液体にベンゼンなど
の溶剤を第三成分として添加し、塔頂から水−ア
ルコール−溶剤の三成分混合物を留出させ、塔底
から純アルコールを取り出す必要がある。しかし
ながら上記蒸留法は蒸留塔の塔頂から留出する三
成分混合物から第三成分を分離回収する装置と三
成分混合物を処理する大型の蒸留塔を設置する必
要があるため、装置が大型化するとともに、三成
分混合物の蒸留と第三成分の分離回収のために多
大の熱エネルギーを消費するという問題があつ
た。 近年前記蒸留法の問題点を解消するための種々
の分離技術が検討されている。中でも分離膜で区
割される二つの室の供給液側(一次側)に分離さ
れるべき水−有機混合液体を供給し、膜との親和
性の大きな成分を膜を介して透過液側(二次側)
に蒸気として優先的に透過させるパーベーパレー
シヨン法は、原理的には従来の過あるいは蒸留
等での分離の困難な近沸点混合物や共沸混合物を
分離できるため大巾な省エネルギー化が可能で、
かつ従来多段階を要していた分離・濃縮プロセス
を一段階あるいは数段階で行なうことができるた
め装置の大巾な小型化が可能な新しい分離技術と
して注目されている。 従来このようなパーベーパレーシヨン法により
水−有機混合液体を分離した実験例も種々報告さ
れている。例えば米国特許2953502号にはセルロ
ースアセテート膜を用いて水−メタノール混合液
体を分離した実験例、Journal of Membrane
Science vol1(1976)の271ページにはセルロース
アセテート膜を用いて水−エタノール混合液体を
分離した実験例、及びセロフアン膜を用いて水−
イソプロパノール混合液体を分離した実験例、
Journal of Applied Polymer Science vol26
(1981)の3223ページにはグラフト化ポリビニル
アルコール膜を用いて水−メタノール混合液体を
分離した実験例、米国特許第3726934号にはアク
リロニトリル重合体膜を用いてスチレン−ベンゼ
ン混合液からスチレンを分離した実験例などが報
告されている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの膜を用いたパーベーパ
レーシヨンによる混合液体の分離方法は、実験室
規模の実施はまだしも、工業的規模の実施におい
ては、次のような問題があつた。すなわち、 (1) 混合液体が高分子膜を一回通過することによ
る分離の割合〔一般に膜透過後のA成分のB成
分に対する重量比を膜透過前のA成分のB成分
に対する重量比で除した値を分離係数aで表示
する。すなわち、 a=透過液中の(WA/WB)/被透過液中の(WA/WB) (式中WA及びWBは、それぞれA成分及びB
成分の重量を示す。)〕が小さいため、目的とす
る濃度まで分離または濃縮するためには、非常
に多数の膜を透過させなければならない。 (2) 高分子膜を透過する透過量〔一般に、単位膜
表面積及び単位時間当りの透過量、すなわちQ
(Kg/m2hr)で表示する〕が小さいため、膜表
面積を大きくする必要があるなどの問題があ
り、工業的規模での実施には程遠いものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 本発明者らはこのような従来のパーベーパレー
シヨン法の問題点を解消し有機液体を85重量%以
上含有する水−有機混合液体を高い分離係数と大
きな透過速度でパーベーパレーシヨン分離する方
法を提供するため水との親和性の大きな再生セル
ロース膜、酢酸セルロース膜、ポリビニルアルコ
ール系膜、ポリアクリロニトリル膜などに着目
し、かかる分離膜を用いて実験を行つたところ、
従来有機液体を85重量%以上含有する水−有機混
合液体をパーベーパレーシヨン分離する際に分離
係数と透過速度が極めて小さくパーベーパレーシ
ヨン用の分離膜として不適当であるとされていた
再生セルロース膜が実際には水−有機液体混合物
中に溶解状態の特定の陽イオンと陰イオンを存在
させると有機液体の濃度が40〜80重量%の範囲で
は極めて高い分離係数が達成されること。及びか
かる高い分離係数が達成された膜に、該有機液体
と同一種類または異なつた種類の有機液体を85重
量%以上含有し、かつ上記陽イオンおよび陰イオ
ンを上記の濃度範囲で存在させた分離すべき水−
有機混合液体を供給してパーベーパレーシヨンす
ると該前処理で達成された高い分離係数が実質的
に維持され、最初から再生セルロース膜に有機液
体を85重量%以上含有する水−有機混合液体を供
給してパーベーパレーシヨン分離する場合にくら
べて極めて高い分離係数および場合によつては改
善された透過速度が達成されることを見出し本発
明に到達したものである。すなわち本発明は
Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+,Ce2+お
よびMg2+からなる群から選ばれた少くとも一種
類の陽イオンとSO4 2-,H2PO-,CH3COO-およ
びNO3 -からなる群から選ばれた少くとも一種類
の陰イオンが二相分離しない範囲内の濃度で含有
し、かつ有機液体の濃度が40〜80重量%の範囲で
ある水−有機液体混合物を再生セルロース膜の片
面に接触させ、該混合物中の有機液体の濃度を実
質的に上記範囲内に維持しつつパーベーパレーシ
ヨンする方法で該膜を前処理し、しかる後該前処
理時に該混合物を接触させた膜面に有機液体を85
重量%以上含有する分離されるべき水−有機混合
液体(ただし、該混合液体中の有機液体は上記前
処理時に膜面に供給される水−有機液体混合物中
の有機液体と同一でも異なつていてもよい)であ
る上記の陽イオンおよび陰イオンを上記の濃度範
囲で存在させたものを供給しつつパーベーパレー
シヨンすることを特徴とする水−有機混合液体の
分離方法である。 本発明に用いられる再生セルロース膜(ビスコ
ース法再生セルロース膜、銅安法再生セルロース
膜)は一般に非多孔質の均質スキンレス構造の膜
と称されるもので人工腎臓用として膜厚5〜25μ
(乾燥時)の膜が市販されている。本発明方法に
おいてはかかる市販の再生セルロース膜が便利に
使用される。中でも銅安法再生セルロース膜は極
めて高い分離係数が得られるため好ましく用いら
れる。これらの膜は公知の製造方法に準じて製造
することができる。例えば銅安法再生セルロース
膜の場合にはセルロースを銅アンモニア溶液に溶
解後、硫酸浴中で湿式凝固させることにより得る
ことができる。再生セルロース膜は通常平板状
(平膜形状)で用いられるが、その他円筒状ある
いは中空繊維状にして単位容積当りの膜面積を大
きくして用いることもある。 本発明方法は再生セルロース膜を用いて有機液
体を85重量%以上含有する水−有機混合液体をパ
ーベーパレーシヨン分離するに際し、分離すべき
水−有機混合液体中の有機液体と同一種類または
異なつた種類の有機液体を40〜80重量%含有し、
かつMn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+,
Ce2+およびMg2+からなる群から選ばれた少くと
も一種類の陽イオンとSO4 2-,H2PO4 -,CH3
COO-、およびNO3 -からなる群から選ばれた少
くとも一種類の陰イオンを水−有機液体混合物を
用いて該液体混合物中の有機液体の濃度を上記範
囲内に維持しつつ該膜をパーベーパレーシヨンに
よつて予め分離係数を顕著に向上させる(前処理
する)ことを必須要件とするものであつて、予め
分離係数を向上させた再生セルロース膜の膜面に
分離すべき水−有機混合液体を供給することによ
つて高い分離係数と透過速度を得ることができる
のである。前処理に用いる水−有機液体混合物の
有機液体が40重量%未満及び80重量%以上では分
離係数の向上は僅少であるか、または認められな
い。 これらの陽イオンおよび陰イオンをパーベーパ
レーシヨン前処理に用いられる水−有機液体混合
物中に存在させるためには、これらの陽イオンと
陰イオンからなる金属塩を該混合物中に添加溶解
させればよい。かかる金属塩としては、MnSO4,
FeSO4,CoSO4,NiSO4,CuSO4,BeSO4,
MgSO4,Mg(H2PO4)2,Mg(CH3COO)2,Mg
(NO3)2,などが用いられるが、なかでも、
MnSO4,Mn(H2PO4)2,CoSO4,Co(H2PO4)2
が好ましい。かかる金属塩を水−有機液体混合物
中に一種類添加してもよくまた複数種のものを添
加してもよい。また、水−有機液体混合物が予め
上記の金属塩が適当な濃度で存在する、例えば水
道水などが混入した液体混合物の場合には改めて
金属塩を添加する必要はない。なお、本発明にお
いては水−有機液体混合物中に上記の陽イオンと
陰イオンが存在しておればよく、上記のイオン以
外のイオンの混入を否定するものではない。 本発明において陽イオンおよび陰イオンの濃度
については水−有機液体混合物中の有機液体の種
類および陽イオン、陰イオンの種類によりそれぞ
れ好適な濃度が存在するので、イオン濃度は水−
有機液体混合物が二相分離しない範囲でそれぞれ
の系に応じて適宜選択される。例えば、水−エタ
ノール(重量比1:1)溶液では7×10-5〜5×
10-2mol/Kgの範囲内でイオンを存在させるのが
好ましい。 水−有機液体混合物に含まれる有機液体の濃度
を40〜80重量%の範囲内に維持する方法としては
所定の濃度を有する特定の金属塩を溶解状態で存
在せしめた前処理用の水−有機液体混合物をタン
ク内に準備し、該液体混合物を再生セルロース膜
を収容したパーベーパレーシヨン装置に供給し
て、膜を透過した成分と膜を透過しなかつた成分
を該タンク内に返送してタンク内の液体と混合さ
せ、該混合された液体をパーベーパレーシヨン装
置へ循環供給することにより装置へ供給される該
液体混合物の濃度を同一濃度に保持することがで
きる。 パーベーパレーシヨン前処理は再生セルロース
膜の分離係数が所定の値に向上するまで行う必要
がある。分離係数の経時変化は予め実験により確
認できるためパーベーパレーシヨン前処理の終了
を時間管理することができる。また経時的にサン
プリングして分離係数が所定の値になつたときに
パーベーパレーシヨン前処理を終了してもよい。
通常分離係数は経時的に向上して平衡に到達する
ため平衡に到達するまで例えば2時間〜8時間パ
ーベーパレーシヨン前処理することが好ましい。 本発明において分離すべき水−有機混合液体と
しては前処理で用いられる水−有機液体混合物中
の有機液体と同一種類あるいは異なる種類の有機
液体を含有する水−有機混合液体が用いられる。
通常前処理で用いられる水−有機液体混合物と同
一種類の有機液体を含有する水−有機混合液体を
用いることが分離すべき該混合液体に異種の有機
液体が不純物として含まれる恐れがないため好ま
しい。また上記長時間安定にパーベーパレーシヨ
ン分離するためには分離すべき水−有機混合液体
中にパーベーパレーシヨン前処理で用いられる特
定の金属塩を存在せしめる必要がある。該分離す
べき水−有機混合液体中に予め上述の金属塩が存
在している場合には該混合液体をそのままパーベ
ーパレーシヨン分離すればよい。該分離すべき水
−有機混合液体中に上述の金属塩が存在していな
い場合には金属塩を少量の蒸留水に溶かしてお
き、これを分離すべき水−有機混合液体に一定量
づつ加えればよい。 本発明のパーベーパレーシヨン前処理に用いら
れる水−有機液体混合物としては任意の割合で水
に均一に溶解する炭素数1〜4のアルコール(特
にエタノール)が有効である。 また本発明で分離すべき水−有機混合液体とし
ては水/メタノール、水/エタノール、水/n−
プロパノール、水/イソプロパノール、水/n−
ブタノール、水/イソブタノール、水/n−アミ
ルアルコール、水/n−ヘキサノール、水/2−
エチルヘキサノール、水/n−オクタノール、
水/エチレングリコール、水/1,3−プロパン
ジオール、水/1,4−ブタンジオール、水/
1,2−プロピレングリコール、水/グリセリン
などの水−アルコール系混合物;水/テトラハイ
ドロフラン、水/ジオキサン、水/メチルエチル
ケトン、水/アセトンなどの水−有機溶媒系など
をあげることができる。 (作用) 本発明によれば再生セルロース膜を上述のよう
に有機液体を40〜80重量%含有する水−有機液体
混合物を溶解状態の特定の金属塩の存在下でパー
ベーパレーシヨンによつて前処理して分離係数を
向上させ、しかる後有機液体を85重量%以上含有
する分離すべき水−有機混合液体を供給してパー
ベーパレーシヨンにより分離することにより実施
例に示すごとく最初から有機液体を85重量%以上
含有する水−有機混合液体をパーベーパレーシヨ
ンにより分離する場合にくらべて分離係数が著し
く向上するという効果が得られるが、かかる効果
は従来の知見からは全く予想しがたいことであ
る。 かかる効果を生ずる理由は明らかでないが、特
定のイオン存在下にパーベーパレーシヨンが行わ
れることにより、上述の陽イオンが再生セルロー
スに何らかの形で結合し、上述の陰イオンが対座
イオンとして存在するため、再生セルロース膜が
分離に適した立体配座をとることにあると推察さ
れる。 本発明に用いられるパーベーパレーシヨン装置
は特に限定されることなく従来公知の装置が用い
られ、パーベーパレーシヨン前処理およびパーベ
ーパレーシヨン分離においてはかかる装置を常法
の条件で運転して混合液体を分離することができ
る。パーベーパレーシヨンを行なうにあたり、供
給液側と透過液側の圧力差については大きければ
大きいほど効果的であるが、工業的に実施するに
は、0.5〜1気圧の圧力差を設けることが好適で
ある。また供給液側の圧力は大気圧あるいはその
近傍の圧力が好ましく、透過液側の圧力は透過成
分の蒸気圧以下の減圧に保つことが好ましい。透
過液側を減圧に保つ方法としては真空に引いて減
圧にするか、構成成分と反応しないガスを流して
低蒸気圧に保つなどの方法がある。分離温度は40
℃以上で、かつパーベーパレーシヨン前処理に用
いる水−有機液体混合物及び分離すべき水−有機
混合液体の共沸温度以下の温度が適当である。水
−有機混合液体の分離にあたり、膜を1回通過さ
せるだけでは、目的の濃度が得られない場合に
は、同様なパーベーパレーシヨン装置を連続に設
置して多数回通過させたり、蒸留と組み合せたり
して目的の濃度にまで濃縮分離することができ
る。 (発明の効果) 本発明によれば、従来の膜分離方法にくらべて
大きい透過速度を維持しつつ、顕著に高い分離係
数が達成される。このため分離システムのコンパ
クト化、処理能力の増大、低コスト化が図られ、
本発明は化学工業などの分離精製プロセスの短縮
化や省エネルギー化への膜分離方法の実用化に有
効であり、産業上の有用性が極めて大きいもので
ある。 (実施例) 実施例 1 膜厚12μのキユプロフアン膜(西独エンカ社
製:商品名150PM)を装着したパーベーパレー
シヨン装置(有効膜面積23.5cm2)を用いてエタノ
ール水溶液のパーベーパレーシヨン分離を行つた
結果を表−1に示す。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した濃度の異なる水−エタノール混合液体に硫酸
コバルトをその濃度が1.5×10-3mol/Kgとなるよ
うに溶解させたものをそれぞれ温度60℃で供給
し、常にエタノール濃度が一定に保持されるよう
に維持しつつ、透過液側を真空ポンプにて1mm
Hgに吸引した。膜を透過した透過成分のエタノ
ール濃度はガスクロマトグラフにて分析し、透過
した成分の量は透過成分を凝縮させて定量した。
6時間後の分離係数aと透過速度Q(Kg/m2h)
を測定した。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後、前処理に用いた下記濃度のエタノー
ル水溶液の代わりに、濃度95重量%で、かつ
Mg2+,Fe2+,SO4 2-,NO3 -などが混在している
エタノール水溶液を温度60℃で供給してパーベー
パレーシヨン本処理を行ない2時間後のa,Qを
測定した。
【表】
比較例 3
実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、硫
酸コバルトを、その濃度が0.36×10-3mol/Kgと
なるように溶解せしめた水−エタノール混合液体
(エタノール濃度95重量%)を温度60℃で供給し
て実施例1と同様な操作を行つた。パーベーパレ
ーシヨンを開始して8時間後の分離係数は9.1、
透過速度は2.1Kg/m2hであつた。 実施例 4 実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装置してイ
ソプロパノール水溶液のパーベーパレーシヨン分
離を行つた。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した水−エタノール混合液体(エタノール濃度50
重量%)に硫酸コバルトをその濃度が1.5×10-3
mol/Kgとなるように溶解させたものを温度60℃
で供給し、常にエタノール濃度が50重量%に保持
されるように維持しつつ、透過液側を真空ポンプ
にて1mmHgに吸引した。6時間後の分離係数は
146.8、透過速度は7.9Kg/m2hであつた。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後前処理に用いたエタノール水溶液の代
りにMg2+,Fe2+,SO4 2-,NO3 -などが混在した
イソプロパノール水溶液(イソプロパノール濃度
88重量%)を温度60℃で供給してパーベーパレー
シヨン本処理を行つた。2時間後の分離係数は
359.9、透過速度は1.61Kg/m2hであつた。 実施例 5 膜厚21μのセロフアン膜(UCC社製透析用チユ
ーブ)を装着した実施例1と同一のパーベーパレ
ーシヨン装置を用いてエタノール水溶液のパーベ
ーパレーシヨン分離を行つた。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した水−エタノール混合液体(エタノール濃度50
重量%)に表−1に示す各種の金属の硫酸塩をそ
の濃度が7×10-4mol/Kgとなるように溶解させ
たものをそれぞれ温度60℃で供給し、常にエタノ
ール濃度が50重量%に保持されるように維持しつ
つ、透過液側を真空ポンプにて1mmHgに吸引し
た。6時間後の分離係数は47.4、透過速度は4.08
Kg/m2hであつた。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後前処理に用いたエタノール水溶液の代
りにMg2+Fe2+SO4 2-NO3 -などが混在したエタノ
ール水溶液(エタノール濃度95重量%)を温度60
℃で供給してパーベーパレーシヨン本処理を行つ
た。2時間後の分離係数は483、透過速度は0.65
Kg/m2hであつた。 実施例 6 実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、60
℃に加熱された各種金属イオンを硫酸塩の形でそ
の濃度が7×10-4mol/Kgとなるように溶解状態
で存在せしめた水−エタノール混合液体(エタノ
ール濃度50重量%)を供給液側において、常にエ
タノール濃度が50重量%に保持されるように供給
し、透過液側を真空ポンプにて1mmHgに吸引し
た。膜を透過した透過成分のエタノール濃度はガ
スクロマトグラフにて分析し、透過した成分量は
凝縮させて定量した。6時間後の分離係数と透過
速度を表−2に示す。
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、硫
酸コバルトを、その濃度が0.36×10-3mol/Kgと
なるように溶解せしめた水−エタノール混合液体
(エタノール濃度95重量%)を温度60℃で供給し
て実施例1と同様な操作を行つた。パーベーパレ
ーシヨンを開始して8時間後の分離係数は9.1、
透過速度は2.1Kg/m2hであつた。 実施例 4 実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装置してイ
ソプロパノール水溶液のパーベーパレーシヨン分
離を行つた。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した水−エタノール混合液体(エタノール濃度50
重量%)に硫酸コバルトをその濃度が1.5×10-3
mol/Kgとなるように溶解させたものを温度60℃
で供給し、常にエタノール濃度が50重量%に保持
されるように維持しつつ、透過液側を真空ポンプ
にて1mmHgに吸引した。6時間後の分離係数は
146.8、透過速度は7.9Kg/m2hであつた。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後前処理に用いたエタノール水溶液の代
りにMg2+,Fe2+,SO4 2-,NO3 -などが混在した
イソプロパノール水溶液(イソプロパノール濃度
88重量%)を温度60℃で供給してパーベーパレー
シヨン本処理を行つた。2時間後の分離係数は
359.9、透過速度は1.61Kg/m2hであつた。 実施例 5 膜厚21μのセロフアン膜(UCC社製透析用チユ
ーブ)を装着した実施例1と同一のパーベーパレ
ーシヨン装置を用いてエタノール水溶液のパーベ
ーパレーシヨン分離を行つた。 (1) パーベーパレーシヨン前処理 イオン交換水と試薬特級のエタノールから調整
した水−エタノール混合液体(エタノール濃度50
重量%)に表−1に示す各種の金属の硫酸塩をそ
の濃度が7×10-4mol/Kgとなるように溶解させ
たものをそれぞれ温度60℃で供給し、常にエタノ
ール濃度が50重量%に保持されるように維持しつ
つ、透過液側を真空ポンプにて1mmHgに吸引し
た。6時間後の分離係数は47.4、透過速度は4.08
Kg/m2hであつた。 (2) パーベーパレーシヨン本処理 6時間後前処理に用いたエタノール水溶液の代
りにMg2+Fe2+SO4 2-NO3 -などが混在したエタノ
ール水溶液(エタノール濃度95重量%)を温度60
℃で供給してパーベーパレーシヨン本処理を行つ
た。2時間後の分離係数は483、透過速度は0.65
Kg/m2hであつた。 実施例 6 実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、60
℃に加熱された各種金属イオンを硫酸塩の形でそ
の濃度が7×10-4mol/Kgとなるように溶解状態
で存在せしめた水−エタノール混合液体(エタノ
ール濃度50重量%)を供給液側において、常にエ
タノール濃度が50重量%に保持されるように供給
し、透過液側を真空ポンプにて1mmHgに吸引し
た。膜を透過した透過成分のエタノール濃度はガ
スクロマトグラフにて分析し、透過した成分量は
凝縮させて定量した。6時間後の分離係数と透過
速度を表−2に示す。
【表】
【表】
比較例 4
実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、実
施例1で用いた以外の他の金属イオンを溶解状態
で存在せしめた60℃に加熱された水−エタノール
混合液体(エタノール濃度:50重量%)を供給し
て同様な操作を行つた。6時間後の分離係数と透
過速度を表3に示す。
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、実
施例1で用いた以外の他の金属イオンを溶解状態
で存在せしめた60℃に加熱された水−エタノール
混合液体(エタノール濃度:50重量%)を供給し
て同様な操作を行つた。6時間後の分離係数と透
過速度を表3に示す。
【表】
実施例 7
実施例1と同様にして表−4に示す各種陰イオ
ンを生成するマグネシユーム塩を、その濃度が7
×10-4mol/Kgとなるように溶解した各種の水−
エタノール混合液体(エタノール濃度50重量%)
をそれぞれ温度60℃で供給して実施例1と同様な
操作を行つた。パーベーパレーシヨンを開始して
6時間後の分離係数と透過速度を表−4に示す。
ンを生成するマグネシユーム塩を、その濃度が7
×10-4mol/Kgとなるように溶解した各種の水−
エタノール混合液体(エタノール濃度50重量%)
をそれぞれ温度60℃で供給して実施例1と同様な
操作を行つた。パーベーパレーシヨンを開始して
6時間後の分離係数と透過速度を表−4に示す。
【表】
比較例 5
実施例1で用いたのと同一のキユプロフアン膜
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、本
願発明では用いられない、表−5に示す陰イオン
のマグネシユーム塩を、その濃度が7×10-4
mol/Kgとなるように溶解せしめ、60℃に加熱さ
れた水−エタノール混合液体(エタノール濃度:
50重量%)を供給して実施例1と同様な操作を行
つた。パーベーパレーシヨンを開始して6時間後
の分離係数と透過速度を表−5に示す。
を同一のパーベーパレーシヨン装置に装着し、本
願発明では用いられない、表−5に示す陰イオン
のマグネシユーム塩を、その濃度が7×10-4
mol/Kgとなるように溶解せしめ、60℃に加熱さ
れた水−エタノール混合液体(エタノール濃度:
50重量%)を供給して実施例1と同様な操作を行
つた。パーベーパレーシヨンを開始して6時間後
の分離係数と透過速度を表−5に示す。
Claims (1)
- 1 Mn2+,Fe2+,Co2+,Ni2+,Cu2+,Zn2+,
Ce2+およびMg2+からなる群から選ばれた少くと
も一種類の陽イオンとSO4 2-,H2PO4 -,CH3
COO-およびNO3 -からなる群から選ばれた少く
とも一種類の陰イオンを二相分離しない範囲内の
濃度で含有し、かつ有機液体の濃度が40〜80重量
%の範囲である水−有機液体混合物を再生セルロ
ース膜の片面に接触させ、該混合物中の有機液体
の濃度を実質的に上記範囲内に維持しつつパーベ
ーパレーシヨンする方法で該膜を前処理し、しか
る後該前処理時に該混合物を接触させた膜面に有
機液体を85重量%以上含有する分離されるべき水
−有機混合液体(ただし、該混合液体中の有機液
体は上記前処理時に膜面に供給される水−有機液
体混合物中の有機液体と同一でも異なつていても
よい)である上記の陽イオンおよび陰イオンを上
記の濃度範囲で存在させたものを供給しつつパー
ベーパレーシヨンすることを特徴とする水−有機
混合液体の分離方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4032985A JPS61200927A (ja) | 1985-03-02 | 1985-03-02 | 水−有機混合液体の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4032985A JPS61200927A (ja) | 1985-03-02 | 1985-03-02 | 水−有機混合液体の分離方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61200927A JPS61200927A (ja) | 1986-09-05 |
| JPH0570615B2 true JPH0570615B2 (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12577570
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4032985A Granted JPS61200927A (ja) | 1985-03-02 | 1985-03-02 | 水−有機混合液体の分離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61200927A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5949041B2 (ja) * | 1977-08-19 | 1984-11-30 | 昭和電工株式会社 | 液体混合物の分離法 |
-
1985
- 1985-03-02 JP JP4032985A patent/JPS61200927A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61200927A (ja) | 1986-09-05 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |