JPH0570752A - アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート - Google Patents

アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート

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JPH0570752A
JPH0570752A JP4008287A JP828792A JPH0570752A JP H0570752 A JPH0570752 A JP H0570752A JP 4008287 A JP4008287 A JP 4008287A JP 828792 A JP828792 A JP 828792A JP H0570752 A JPH0570752 A JP H0570752A
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JP
Japan
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weight
parts
acrylic
sensitive adhesive
adhesive tape
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Application number
JP4008287A
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English (en)
Inventor
Masaru Nakayama
勝 中山
Yasuhiko Oyama
康彦 大山
Takamaro Kakehi
鷹麿 筧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高温での粘着性能が特に優れたアクリル系粘着
剤組成物および粘着テープ、ラベルまたはシートを提供
する。 【構成】n−ブチルアクリレート95重量%と、アクリ
ル酸5重量%からなり、重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比、すなわち、多分散度(Mw/
Mn)が2.5のアクリル系共重合体100重量部に、
架橋剤として、N,N´─ヘキサメチレン─1,6─ビ
ス(1─アジリジンカルボキシアミド)0.14重量部
を添加してアクリル系粘着剤組成物とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、高温での粘着性能が特に優れた
アクリル系粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもし
くはシートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系粘着剤は、粘着力、凝集力等
の粘着性能、耐候性、耐油性等に優れているため、粘着
テープ、ラベルもしくはシート用の粘着剤層を形成する
粘着剤として広く使用されている。
【0003】従来、アクリル系粘着剤としては、n−ブ
チルアクリレート、2─エチルヘキシルアクリレート等
のガラス転移点が比較的低く粘着性のポリマーを形成し
得る(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分と
し、これに、架橋点や分子間力を高め、凝集力を向上さ
せる成分として、アクリル酸、2─ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、アクリルアミド等の官能基を有
するモノマーや、ガラス転移点が比較的高いポリマーを
形成し得るハードモノマー成分として、スチレン、酢酸
ビニル等を、共重合した共重合体が使用されている。
【0004】例えば、溶剤型アクリル系粘着剤では、そ
の中のポリマーは、20万〜100万の重量平均分子量
〔ゲルパーミエーションクロマトグラフィ法のポリスチ
レン換算(GPC法St換算)〕であるものが一般的で
あるが、ラジカル重合により製造するのが一般的である
ので、数千から数百万の分子の集まりであって、その分
子量分布の広がりを示す指標としての多分散度(Mw/
Mn)がおよそ5以上のものが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のアク
リル系粘着剤は、温度の上昇とともに弾性率が低下し、
高温になればなる程、粘着テープ等の粘着剤層を形成す
る粘着剤が流れたり、基材の側方からはみ出したり、粘
着テープ等のはがれを引き起こしてしまうという問題点
がある。
【0006】しかして、耐熱性を得るために、さらにポ
リマーのガラス転移点を上昇させると、耐寒性と粘着性
が悪くなるので、それらのバランスの取れたところで設
計されることになるが、基本的に上記の問題点を解決す
るものではない。
【0007】本発明は、上記の如き従来の問題点を解消
し、常温における粘着性能は勿論のこと、耐寒性と耐熱
性の両方の性能に優れたアクリル系粘着剤組成物および
粘着テープ、ラベルまたはシートを提供することを目的
としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、一般式
【0009】
【化2】
【0010】(式中、R1 は水素またはメチル基、R2
は炭素数が2〜18のアルキル基)で表される1種以上
のモノマー70〜99.9重量%と、これらのモノマー
と共重合可能な他のモノマー0.1〜30重量%とを共
重合成分とするアクリル系共重合体を主成分とし、アク
リル系共重合体の、重量平均分子量(Mw)と数平均分
子量(Mn)との比、すなわち、多分散度(Mw/M
n)が4以下であるアクリル系粘着剤組成物である。
【0011】本願の請求項2の発明は、請求項1のアク
リル系粘着剤組成物を用いた粘着テープ、ラベルもしく
はシートである。本発明において使用されるアクリル系
共重合体を構成するモノマー成分としては、(a)一般
式
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R1 は水素またはメチル基、R2
は炭素数炭素数が2〜18のアルキル基)で表される1
種以上のモノマーと、(b)(a)のモノマーと共重合
可能な他のモノマーからなる。
【0014】(a)のモノマーとしては、例えば、n−
ブチル(メタ)アクリレート、2─エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレー
ト、イソノニル(メタ)アクリレート等の粘着性ポリマ
ーを形成し得るモノマーが好適に用いられ、エチル(メ
タ)アクリレートやメチル(メタ)アクリレート等のガ
ラス転移点を調節するポリマーを形成し得るモノマーも
必要に応じて用いられる。
【0015】(b)のモノマーとしては、例えば、(メ
タ)アクリル酸、2─ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、アクリルアミド等の、架橋剤と反応して凝集力
を向上させるポリマーを形成し得るモノマーが好適に用
いられ、酢酸ビニル、スチレン、N−ビニルピロリドン
等のガラス転移点の高いポリマーを形成し得るモノマー
や、逆にテトラヒドロフルフリルアクリレート、ポリエ
チレングリコールアクリレート等のガラス転移点の低い
ポリマーを形成し得るモノマーを用いることができる。
【0016】上記の(a)と(b)のモノマー成分から
なる共重合体は、ベンゾイルパーオキサイドやアゾビス
イソブチロニトリル等の重合開始剤を用いて、溶液重合
や塊状重合により、また、過硫酸アンモニウムや過硫酸
カリウム等の水溶性開始剤を用いて、乳化重合により製
造することができる。
【0017】上記の(a)と(b)のモノマー成分から
なる共重合体中の、各成分の含有割合は、(a)のモノ
マー成分が70〜99.9重量%であり、(b)のモノ
マー成分が0.1〜30重量%である必要がある。
【0018】共重合体中の、(b)のモノマー成分が
0.1重量%未満で且つ(a)のモノマーが99.9重
量%を越える場合には、共重合体を架橋剤と反応させて
凝集力を向上させる効果を期待することができず、逆
に、(b)のモノマーが30重量%を越え且つ(a)の
モノマーが70重量%未満の場合には、粘着性能が低下
してしまう。
【0019】得られたアクリル系共重合体の重量平均分
子量(Mw)は、50×104 以上であるのが好まし
く、60×104 以上であるのがより好ましい。共重合
体の重量平均分子量(Mw)が50×104 未満の場合
には、粘着性能が低下する傾向がある。
【0020】また、このアクリル系共重合体のガラス転
移点は、−25℃以上とされるのが好ましい。ガラス転
移点が−25℃未満の場合には、凝集性、耐熱性が低下
する傾向がある。
【0021】なお、ガラス転移温度(Tg)は、粘弾性
スペクトロメーターにより、重合体の動的粘弾性挙動を
周波数10Hzにて測定し、その貯蔵弾性率と損失弾性
率との比(tanδ)である損失正接曲線のピークを示
す温度で示す方法により測定した。
【0022】アクリル系粘着剤は、凝集力、耐熱性、耐
溶剤性等を高めるために、使用に際して架橋剤としての
多官能基を有する有機化合物または有機金属化合物と反
応させる(架橋させる)。このような架橋剤としては、
例えば、ポリイソシアネート、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂、アジリジン化合物、多価金属塩、金属キレート等
が用いられる。
【0023】その添加量は、アクリル系共重合体100
重量部に対して、0.001〜5重量部が好ましい。添
加量が0.001未満の場合には、共重合体を架橋させ
て、凝集力を向上させにくく、逆に、5重量部を越える
場合には、粘着性能が低下する傾向がある。
【0024】また、非極性物質への粘着力を向上させる
目的で粘着付与樹脂が添加される。このような樹脂とし
ては、例えば、ロジン系樹脂、キシレン系樹脂、フェノ
ール系樹脂、C9の石油系樹脂、C5/C9の共重合石
油系樹脂、クマロン─インデン系樹脂、テルペン系樹
脂、およびこれらの変性樹脂等が用いられる。さらに、
軟化点が100℃近辺のものを中心に60〜180℃程
度のものが用いられる。
【0025】その添加量は、アクリル系共重合体100
重量部に対して、1〜50重量部が好ましく、より好ま
しくは、3〜30重量部である。1重量部未満の場合に
は、非極性物質への粘着性能が低下する傾向があり、逆
に、50重量部を越える場合には、耐熱性が悪くなる傾
向がある。
【0026】その他、本発明のアクリル系粘着剤組成物
中には、炭酸カルシウム、酸化チタン等の増量剤や充填
剤等の通常用いられる充填剤を添加してもよい。このア
クリル系粘着剤組成物は、例えば、溶剤や水に溶解した
り分散した状態で、紙、織布、不織布、セロハン、各種
プラスチックフィルム、発泡シート、金属箔等の基材に
塗布し、これを加熱して乾燥させ、基材上に粘着剤層が
形成された粘着テープ、ラベルまたはシートを製造す
る。
【0027】
【作用】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、アクリル
系共重合体の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比、すなわち、多分散度(Mw/Mn)が
4以下であるので、高温における貯蔵弾性率、損失弾性
率の低下をおさえ、ともに高いレベルに保つことができ
る。すなわち、これは、高温での粘着剤の流れを防ぎ、
さらにはがれにくくなるという耐熱性の向上を意味し、
特に、多分散度(Mw/Mn)が4以下であるときその
効果が顕著に現れるのである。従って、粘着剤のガラス
転移点を上昇させずに、耐熱性を向上させることができ
るという点で耐寒性と耐熱性の両立を果たすことができ
る高性能の粘着剤組成物である。
【0028】上記粘着剤組成物に架橋剤としての官能基
を有する有機化合物または有機金属化合物が適量添加さ
れている場合には、共重合体が適度に架橋され、更に凝
集力、耐熱性が優れたものとなる。
【0029】また、粘着付与樹脂が適量添加されている
場合には、非極性物質への粘着性が優れたものとなる。
本願の請求項1の発明の粘着テープ、ラベルもしくはシ
ートは、上記のアクリル系粘着剤組成物を用いることに
より、耐寒性と耐熱性の両性能を有する高性能のもので
ある。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。実施例1 (1) アクリル系共重合体の重合 n−ブチルアクリレート95重量部と、アクリル酸5重
量部と、連鎖移動剤としてラウリルメルカプタン0.0
2重量部と、溶剤として酢酸エチル80重量部を、攪拌
機、還流冷却器、温度計、滴下ロートおよび窒素ガス導
入口を備えた五つ口フラスコに合計1kgとなるように
仕込み、攪拌溶解した後、窒素ガスで約30分間パージ
してモノマー溶液中に溶存する酸素を除去する。
【0031】その後、窒素ガスでフラスコ内の空気を置
換し攪拌しながら昇温し、これを70℃に保持して熱重
合開始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.05重量
部を3ccの酢酸エチルに溶解し、滴下ロートにより滴
下する。反応が開始し、そのままの温度で10時間反応
させ、アクリル系共重合体溶液を得た。
【0032】(2) アクリル系共重合体の分子量の測定 アクリル系共重合体の重量平均分子量(Mw)および数
平均分子量(Mn)の測定をGPC法St換算にて行っ
た。その結果を表1に示す。
【0033】なお、GPC法St換算による分子量の測
定方法は次のとおりである。ゲルパーミエーションクロ
マトグラフィにより、標準ポリスチレンを基準とし、テ
トラヒドロフランを溶離剤とし、検出は屈折計を用いて
測定した。
【0034】(3) アクリル系粘着テープの製造 上記のアクリル系共重合体溶液の固形分100重量部に
対して、架橋剤としてN,N´─ヘキサメチレン─1,
6─ビス(1─アジリジンカルボキシアミド)(相互薬
工社製:商品名「HDU」)0.14重量部を添加し、
得られた溶液を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルム上に乾燥後の厚さが25μmに
なるように塗布した後、110℃で3分間乾燥してアク
リル系粘着テープを製造した。
【0035】(4) 物性の測定 このアクリル系粘着テープより試験片を作成し、下記の
物性試験を行った。その結果を表1に示す。
【0036】 貯蔵弾性率 粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製)を使用
し、剪断荷重にて測定した。
【0037】 損失弾性率 粘弾性スペクトロメーター(岩本製作所社製)を使用
し、剪断荷重にて測定した。
【0038】 90°剥離保持力(80℃) 常温にて、SUS304板にテープを20mm幅で貼り
合わせ、80℃で20分間放置後、100gの荷重をか
けて、90°の方向に剥離させ、単位時間当たりの剥離
距離を測定した。
【0039】 90°剥離保持力(160℃) 測定温度を160℃としたこと以外は、90°剥離保持
力(80℃)の測定方法と同様である。
【0040】 SP粘着力 JIS Z0237に準じて、SUS304板にテープ
を20mm幅で貼り合わせ、23℃で20分間放置後の
180°剥離強度を測定した。引張速度は300mm/
minとした。
【0041】 低速剥離力 引張速度を2mm/minとしたこと以外は、SP粘着
力の測定方法と同様である。
【0042】 ボールタック J.Dow法に準じて測定し(20℃)、x/32イン
チで測定する。実施例2 配合組成として、n−ブチルアクリレート97重量部
と、アクリル酸3重量部と、連鎖移動剤としてのラウリ
ルメルカプタン0.05重量部とを用いたこと以外は、
実施例1と同様にして、アクリル系共重合体を得て、分
子量を測定した後、アクリル系粘着テープを製造し、物
性を測定した。その結果を表1に示す。
【0043】実施例3 配合組成として、n−ブチルアクリレート77重量部
と、エチルアクリレート20重量部と、アクリル酸3重
量部と、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプタン0.
03重量部を用いたこと以外は、実施例1と同様にし
て、アクリル系共重合体を得て、分子量を測定した後、
アクリル系粘着テープを製造し、物性を測定した。その
結果を表1に示す。
【0044】比較例1 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸5重量部と、溶剤としての酢酸エチル1
00重量部とを五つ口フラスコに合計1kg仕込み、実
施例1と同様にして70℃で反応を開始させた。この温
度で3時間の反応の後、反応系の温度を沸点(約85
℃)まで上昇させ、還流下で7時間反応して、アクリル
系共重合体を得た。このアクリル系共重合体の分子量を
測定した後、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測
定した。その結果を表1に示す。
【0045】比較例2 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n─ブチルアクリレート97重量部
と、アクリル酸3重量部と、溶剤としての酢酸エチル1
50重量部とを、五つ口フラスコに合計1kg仕込んだ
こと以外は、比較例1と同様にしてアクリル樹脂系共重
合体溶液を得た。このアクリル系共重合体の分子量を測
定した後、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測定
した。その結果を表1に示す。
【0046】比較例3 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート77重量部
と、エチルアクリレート20重量部と、アクリル酸3重
量部と、溶剤としての酢酸エチル120重量部とを五つ
口フラスコに合計1kg仕込んだこと以外は、比較例1
と同様にしてアクリル樹脂系共重合体を得た。このアク
リル系共重合体の分子量を測定した後、アクリル系粘着
テープを製造し、物性を測定した。その結果を表1に示
す。
【0047】
【表1】
【0048】表1から明らかな如く、本発明の実施例の
場合は、いずれも高温における貯蔵弾性率、損失弾性率
の低下をおさえ、ともに高レベルに保つことができ、ま
た、高温での剥離保持力および低速剥離力が優れてい
る。これに対して、比較例の場合は、いずれも高温にお
ける粘着性能が劣っている。実施例4 実施例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得
て、アクリル系共重合体の分子量を測定した後、アクリ
ル系共重合体溶液の固形分100重量部に対して、架橋
剤としてトリメチロールプロパン1モルとトリレンジイ
ソシアネート3モルの付加物(日本ポリウレタン社製:
商品名「コロネートL」)0.8重量部と、粘着付与樹
脂として特殊ロジンエステル(荒川化学社製:商品名
「スーパーエステルA─115」)20重量部とを添加
したこと以外は実施例1と同様にして、アクリル系粘着
テープを製造し、物性を測定した。その結果を表2に示
す。なお、90°剥離保持力(120℃)は、測定温度
を120℃としたこと以外は、90°剥離保持力(80
℃)と同様の測定方法で測定した。
【0049】実施例5 配合組成として、n−ブチルアクリレート93重量部
と、アクリル酸7重量部と、連鎖移動剤としてのラウリ
ルメルカプタン0.02重量部とを用いたこと以外は実
施例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得て、
アクリル系共重合体の分子量を測定した後、実施例4と
同様にして、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測
定した。その結果を表2に示す。
【0050】実施例6 配合組成として、n−ブチルアクリレート50重量部
と、2─エチルヘキシルアクリレート47重量部と、ア
クリル酸3重量部と、連鎖移動剤としてのラウリルメル
カプタン0.02重量部とを用いたこと以外は実施例1
と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得て、アクリ
ル系共重合体の分子量を測定した後、アクリル系共重合
体溶液の固形分100重量部に対して、架橋剤としてト
リメチロールプロパン1モルとトリレンジイソシアネー
ト3モルの付加物(日本ポリウレタン社製:商品名「コ
ロネートL」)0.8重量部と、粘着付与樹脂としてス
チレン系石油樹脂(三井石油化学社製:商品名「FTR
6100」)20重量部とを添加したこと以外は、実施
例1と同様にして、アクリル系粘着テープを製造し、物
性を測定した。その結果を表2に示す。
【0051】比較例4 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸5重量部と、溶剤としての酢酸エチル1
00重量部とを五つ口フラスコに合計1kg仕込み、実
施例1と同様にして70℃で反応を開始させた。この温
度で3時間の反応の後、反応系の温度を沸点(約85
℃)まで上昇させ、還流下で7時間反応して、アクリル
系共重合体溶液を得た。実施例1と同様にしてアクリル
系共重合体の分子量を測定した後、実施例4と同様にし
てアクリル系粘着テープを製造し、物性を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0052】比較例5 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n─ブチルアクリレート93重量部
と、アクリル酸7重量部と、溶剤としての酢酸エチル1
50重量部とを、五つ口フラスコに合計1kg仕込み、
比較例4と同様にしてアクリル樹脂系共重合体溶液を得
た。実施例1と同様にしてアクリル系共重合体の分子量
を測定した後、実施例4と同様にしてアクリル系粘着テ
ープを製造し、物性を測定した。その結果を表2に示
す。
【0053】比較例6 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート50重量部
と、2─エチルヘキシルアクリレート47重量部と、ア
クリル酸3重量部と、溶剤としての酢酸エチル120重
量部を五つ口フラスコに合計1kg仕込み、比較例4と
同様にしてアクリル系共重合体溶液を得た。実施例1と
同様にしてアクリル系共重合体の分子量を測定した後、
実施例6と同様にしてアクリル系粘着テープを製造し、
物性を測定した。その結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかな如く、本発明の実施例の
場合は、いずれも高温における貯蔵弾性率、損失弾性率
の低下をおさえ、ともに高レベルに保つことができ、ま
た、高温での剥離保持力が優れており、且つ低速剥離強
度が飛躍的に向上している。これに対して、比較例の場
合は、いずれも高温における粘着性能が劣っている。
【0056】実施例7 配合組成として、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、連鎖移動剤としてのラ
ウリルメルカプタン0.02重量部とを用いたこと以外
は実施例1と同様にしてアクリル系共重合体溶液を得
た。実施例1と同様にして、このアクリル系共重合体の
分子量を測定した後、アクリル系共重合体溶液の固形分
100重量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプ
ロパン1モルとトリレンジイソシアネート3モルの付加
物(日本ポリウレタン社製:商品名「コロネートL」)
0.8重量部を添加したこと以外は、実施例1と同様に
して、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0057】なお、剪断保持力(120℃)は、常温に
て、SUS板にテープを20mm幅で貼り合わせ、12
0℃で20分間放置後、1kgの荷重を剪断方向にかけ
て、単位時間あたりのずれる距離を測定した。
【0058】実施例8 配合組成として、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、連鎖移動剤としてのラ
ウリルメルカプタン0.05重量部とを用いたこと以外
は実施例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得
て、分子量を測定した後、実施例7と同様にして、アク
リル系粘着テープを製造し、物性を測定した。その結果
を表3に示す。
【0059】比較例7 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、溶剤としての酢酸エチ
ル120重量部とを五つ口フラスコに合計1kg仕込
み、実施例1と同様にして70℃で反応を開始させた。
この温度で3時間の反応の後、反応系の温度を沸点(約
85℃)まで上昇させ、還流下で7時間反応して、アク
リル系共重合体溶液を得た。実施例1と同様にしてアク
リル系共重合体の分子量を測定した後、実施例7と同様
にして、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】表3から明らかな如く、本発明の実施例の
場合は、いずれも高温における貯蔵弾性率、損失弾性率
の低下をおさえ、ともに高レベルに保つことができ、ま
た、高温での剥離保持力および剪断保持力が優れてい
る。これに対して、比較例の場合は、高温における粘着
性能が劣っている。
【0062】実施例9 配合組成として、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、連鎖移動剤としてのラ
ウリルメルカプタン0.02重量部とを用いたこと以外
は実施例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得
た。実施例1と同様にしてアクリル系共重合体の分子量
を測定した後、アクリル系共重合体溶液の固形分100
重量部に対して、架橋剤としてトリメチロールプロパン
1モルとトリレンジイソシアネート3モルの付加物(日
本ポリウレタン社製:商品名「コロネートL」)0.8
重量部と、粘着付与樹脂として特殊ロジンエステル(荒
川化学社製:商品名「スーパーエステルA─115」)
20重量部とを添加したこと以外は、実施例1と同様に
して、このアクリル系粘着テープを製造し、物性を測定
した。その結果を表4に示す。
【0063】なお、PE粘着力は、SUS板の代わり
に、清浄なポリエチレン板を用いたこと以外は、SP粘
着力と同様の測定方法により測定した。実施例10 配合組成として、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、連鎖移動剤としてのラ
ウリルメルカプタン0.02重量部とを用いたこと以外
は実施例1と同様にして、アクリル系共重合体溶液を得
て、分子量を測定した後、実施例9と同様にして、アク
リル系粘着テープを製造し、物性を測定した。その結果
を表4に示す。
【0064】比較例8 配合組成として、連鎖移動剤としてのラウリルメルカプ
タンを使用せず、n−ブチルアクリレート95重量部
と、アクリル酸4.8重量部と、2─ヒドロキシエチル
メタクリレート0.2重量部と、溶剤としての酢酸エチ
ル120重量部とを、五つ口フラスコに合計1kg仕込
み、実施例1と同様にして70℃で反応を開始させた。
この温度で3時間の反応の後、反応系の温度を沸点(約
85℃)まで上昇させ、還流下で7時間反応して、アク
リル系共重合体溶液を得た。実施例1と同様にしてアク
リル系共重合体の分子量を測定した後、実施例9と同様
にして、アクリル系粘着テープを製造し、物性を測定し
た。その結果を表4に示す。
【0065】
【表4】
【0066】表4から明らかな如く、本発明の実施例の
場合は、いずれも高温における貯蔵弾性率、損失弾性率
の低下をおさえ、ともに高レベルに保つことができ、ま
た、高温での剥離保持力および剪断保持力が優れてい
る。また、非極性物質への粘着性能が優れている。これ
に対して、比較例の場合は、高温における粘着性能が劣
っている。
【0067】
【効果】本発明のアクリル系粘着剤組成物は、上記の如
き構成とされているので、ポリマーのガラス転移点を上
昇させることなく、耐熱性を付与することができ、耐寒
性と耐熱性の両方の性能を備えた高性能の粘着剤として
設計することができる。
【0068】また、本発明のアクリル系粘着テープ、ラ
ベルまたはシートは、上記のアクリル系粘着剤組成物を
用いたものであるので、150℃以上の高温にも充分耐
えることができ、電気、電子分野で好適に使用すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数が2
    〜18のアルキル基)で表される1種以上のモノマー7
    0〜99.9重量%と、これらのモノマーと共重合可能
    な他のモノマー0.1〜30重量%とを共重合成分とす
    るアクリル系共重合体を主成分とし、アクリル系共重合
    体の、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
    との比、すなわち、多分散度(Mw/Mn)が4以下で
    あることを特徴とするアクリル系粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のアクリル系粘着剤組成物を用
    いたことを特徴とする粘着テープ、ラベルもしくはシー
    ト。
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