JPH0570789A - 冷凍機作動流体用組成物 - Google Patents

冷凍機作動流体用組成物

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JPH0570789A
JPH0570789A JP2661992A JP2661992A JPH0570789A JP H0570789 A JPH0570789 A JP H0570789A JP 2661992 A JP2661992 A JP 2661992A JP 2661992 A JP2661992 A JP 2661992A JP H0570789 A JPH0570789 A JP H0570789A
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JP
Japan
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weight
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acid
compound
ester
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Application number
JP2661992A
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English (en)
Inventor
Toshiya Hagiwara
敏也 萩原
Hideo Suzuki
秀夫 鈴木
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相溶性、潤滑性、熱安定性、電気絶縁性に優
れた冷凍機作動流体用組成物を提供する。 【構成】 一般式(I) 【化1】 (nは炭素数0〜20の整数)で示される脂肪族多価アルコ
ールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
とから得られるエステル、あるいは、上記エステルに、
該エステル 100重量部に対してトリアリールフォスフェ
ート及び/又はトリアリールフォスファイト0.1 〜5.0
重量部、ベンゾトリアゾール及び/又はベンゾトリアゾ
ール誘導体0.001 〜0.1 重量部、エポキシ基を有する化
合物0.05〜2.0 重量部、キレート能を有する金属不活性
剤0.001 〜2.0 重量部よりなる群から選ばれた少なくと
も1種以上を配合してなる冷凍機油と、1,1,1,2 −テト
ラフルオロエタンとを含有する冷凍機作動流体用組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機作動流体用組成
物に関し、更に詳しくは、電気冷蔵庫用等の圧縮式冷凍
機の作動流体用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
オゾン層保護のため冷蔵庫やカークーラーに使用されて
いるジクロロジフルオロメタン(CFC12)が使用規制
され、将来的には使用禁止されようとしている。そのた
め、このCFC12の代替品として、オゾン層を破壊する
ことのないハイドロフルオロカーボン、例えば 1,1,1,2
−テトラフルオロエタン(HFC134a) が開発されてい
る。
【0003】しかし、ハイドロフルオロカーボンはCF
C12に比べて極性が高いため、冷凍機油として従来より
一般に使用されているナフテン系鉱油やポリα−オレフ
ィン、アルキルベンゼン等の潤滑油を用いると、これら
の潤滑油とハイドロフルオロカーボンとの相溶性が悪
く、低温において二層分離を起こす。二層分離を起こす
と、オイル戻りが悪くなり、熱交換器としての凝縮器や
蒸発器の付近に厚い油膜が付着して伝熱を妨げ、また潤
滑不良や起動時の発泡の発生等の重要欠陥の原因とな
る。そのため、従来の冷凍機油はこれらの新しい冷媒雰
囲気下での冷凍機油として使用することができない。
【0004】また、潤滑性についてもCFC12において
は、それが一部分解して塩化水素を発生させ、この塩化
水素が摩擦面と反応して、塩化物皮膜を形成し潤滑性を
良好にするという効果があった。しかしながら、塩素原
子を含んでいないハイドロフルオロカーボンにはこのよ
うな効果が期待できないため、ハイドロフルオロカーボ
ンと共に使用する冷凍機油には従来のものより一層優れ
た潤滑性が求められる。
【0005】また、更にハイドロフルオロカーボンと共
に用いられる冷凍機油としては、ハイドロフルオロカー
ボン共存下での熱安定性の良いことが必要である。ま
た、この他、電気冷蔵庫の圧縮式冷凍機には、絶縁材や
エナメル線などのモータに用いられている有機材料が存
在するため、ハイドロフルオロカーボンと冷凍機油から
なる作動流体としては、これらの有機材料に悪影響を及
ぼさないことが必要であるし、電気絶縁性も良好である
ことが必要である。
【0006】ハイドロフルオロカーボン、例えばHFC
134aと共に用いることができる冷凍機油として、米国特
許第4755316 号明細書や、特開平1−198694号、特開平
1−256594号、特開平1−259093号、特開平1−259094
号、特開平1−259095号、特開平2−84491 号、特開平
2−102296号、特開平2−129294号、特開平2−132176
号、特開平2−132177号、特開平2−132178号、特開平
2−132179号、特開平2−173195号、特開平2−180986
号、特開平2−180987号、特開平2−182780号、特開平
2−242823号、特開平2−242888号、特開平2−258896
号、特開平2−269195号、特開平2−272097号、特開平
2−281098号等にポリエーテル化合物が開示されてい
る。
【0007】ポリエーテル化合物はナフテン系鉱油に比
べ極性が高いので、HFC134aとの低温での相溶性はた
しかに良好である。しかしながら、米国特許第4755316
号明細書に述べられているように、ポリエーテル化合物
は逆に温度が上昇すると二層分離を起こすという問題が
あり、冷凍機油として安心して使用することができな
い。
【0008】また、ポリエーテル化合物にはこの外にも
いくつかの問題がある。1つは、電気絶縁性が劣るとい
うことである。これは、非常に大きな問題であり、電気
冷蔵庫用冷凍機には用いることができない。もう1つの
問題は吸湿性の大きいことである。ポリエーテル化合物
中の水分のために、HFC134aの共存下での熱安定性を
悪くしたり、有機材料であるPETフィルム等を加水分
解させたりする。更に、潤滑性についても、ポリエーテ
ル化合物は十分良好であるとは言えず、従来のCFC12
−ナフテン系鉱油の系に比べ、HFC134aなどのハイド
ロフルオロカーボン系冷媒−ポリエーテル化合物の系は
劣っている。
【0009】一方、冷凍機の分野においてエステルをフ
ルオロメタンと共に使用する方法がいくつか提案されて
おり、例えば、特開昭56−131548号、特開昭56−133241
号、特開昭61−181895号、特開昭62−592 号各公報等に
開示されている。また、特開昭56−125494号、特開昭56
−125495号、特開昭61−62596 号各公報には、エステル
を他の潤滑油と混ぜて使用する例が述べられている。ま
た、エステルに添加剤を加えた使用例が、特開昭55−15
5093号、特開昭56−36570 号、特開昭56−125494号、特
開昭58−15592 号、特開昭58−103594号、特開昭61−17
1799号、特開昭62−292895号各公報に述べられている。
しかしながら、これらはいずれもジクロロジフルオロメ
タン(CFC12)やモノクロロジフルオロメタン(HC
FC22)系冷媒と共に用いられる系を対象としたもので
あり、ハイドロフルオロカーボン系冷媒についてはまっ
たく触れられていない。また、その目的もCFC12やH
CFC22雰囲気下での熱安定性の改善を目的としたもの
である。
【0010】その他、特開昭53−143609号と特開昭59−
164393号公報においては、フロン雰囲気下での熱安定性
の向上とともに、フロンとの相溶性についても述べられ
ているが、前者はCFC12に、後者はHCFC22に溶け
すぎないことを目的としており、ハイドロフルオロカー
ボン系冷媒との相溶性を向上させることについては何の
記述も見られない。
【0011】ハイドロフルオロカーボン、例えばHFC
134aとエステルを共に使用する方法は米国特許第485114
4 号と特開平2−158693号に述べられている。しかしな
がら、これらはいずれもポリエーテル化合物に一部エス
テルを混合したものをHFC134aと共に使用することを
述べたものであり、エステルを単独で使用することには
触れられていない。また、エステルを加える目的も述べ
られていない。
【0012】以上述べてきたように、従来技術におい
て、電気冷蔵庫用等の冷凍機に用いるハイドロフルオロ
カーボンと油とからなる組成物について、相溶性、潤滑
性、熱安定性、電気絶縁性等の性能を満足するものは全
く見い出されていないのが現状である。従って、本発明
の目的は、相溶性、潤滑性、熱安定性、電気絶縁性等の
性能に優れた電気冷蔵庫等に用いる冷凍機の作動流体用
組成物を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記目的を
達成するために鋭意研究を重ねた結果、ある種のエステ
ル化合物、及びエステル化合物にある種の添加剤を添加
したものが前記目的を達成し得ることを見い出し、本発
明を完成するに至った。
【0014】即ち本発明は、下記一般式(I)で示され
る脂肪族多価アルコールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂
肪族モノカルボン酸又はその誘導体とから得られるエス
テル、及びハイドロフルオロカーボンを含有する冷凍機
作動流体用組成物に係わるものであり、更に本発明は、
下記一般式(I)で示される脂肪族多価アルコールと炭
素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸又はその
誘導体とから得られるエステルに、該エステル100 重量
部に対してトリアリールフォスフェート及び/又はトリ
アリールフォスファイト 0.1〜5.0 重量部、ベンゾトリ
アゾール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体 0.001〜
0.1 重量部、エポキシ基を有する化合物0.05〜2.0 重量
部、キレート能を有する金属不活性剤0.001 〜2.0 重量
部よりなる群から選ばれた少なくとも1種以上を配合し
てなる冷凍機油、及びハイドロフルオロカーボンを含有
する冷凍機作動流体用組成物に係わるものである。ま
た、更に本発明は、下記一般式(I)で示される脂肪族
多価アルコールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノ
カルボン酸又はその誘導体とから得られるエステルに、
該エステル 100重量部に対して必須成分としてエポキシ
基を有する化合物を0.05〜2.0 重量部配合してなり、場
合により該エステル100 重量部に対してトリアリールフ
ォスフェート及び/又はトリアリールフォスファイト0.
1〜5.0重量部、ベンゾトリアゾール及び/又はベンゾト
リアゾール誘導体 0.001〜0.1重量部、キレート能を有
する金属不活性剤0.001 〜2.0 重量部よりなる群から選
ばれた少なくとも1種以上を配合してなる冷凍機油、及
びハイドロフルオロカーボンを含有する冷凍機作動流体
用組成物に係わるものである。
【0015】
【化5】
【0016】(nは炭素数0〜20の整数)本発明に用いら
れるエステルのアルコール部分は前記一般式(I)に示
されるようなグリセリン及びその縮合物である。このア
ルコールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボ
ン酸とから得られるエステルは、このアルコールの縮合
度を変えることによって、所望の粘度グレードのエステ
ルを得ることができる。前記一般式(I)で示されるグ
リセリン及びその縮合物の縮合度の範囲nは0〜20であ
り、好ましくは0〜12、さらに好ましくは0〜6であ
る。縮合度が20を超えると、得られるエステルの粘度が
高くなりすぎる。一般式(I)で示されるグリセリンの
縮合物は、例えば、NaOH、ZnO 等のアルカリ触媒0.01〜
5重量%の存在下、グリセリンあるいはグリシドールを
100〜300℃で反応させて得られる。ただし、このような
方法に限定されるものではない。
【0017】本発明に用いられるエステルのカルボン酸
部分は炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
であり、具体的には、 2,2−ジメチルペンタン酸、2−
エチルペンタン酸、3−エチルペンタン酸、2−メチル
ヘキサン酸、3−メチルヘキサン酸、4−メチルヘキサ
ン酸、5−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサン酸、
3,5 −ジメチルヘキサン酸、 2,2−ジメチルヘキサン
酸、2−メチルヘプタン酸、3−メチルヘプタン酸、4
−メチルヘプタン酸、2−プロピルペンタン酸、2,2 −
ジメチルヘプタン酸、 3,5,5−トリメチルヘキサン酸、
2−メチルオクタン酸、2−エチルヘプタン酸、3−メ
チルオクタン酸等が挙げられ、好ましくは2−メチルヘ
キサン酸、2−エチルヘキサン酸、3,5 −ジメチルヘキ
サン酸、3,5,5 −トリメチルヘキサン酸である。炭素数
が9より大きいモノカルボン酸のエステルではハイドロ
フルオロカーボンとの相溶性が悪くなり、炭素数が7よ
り小さいモノカルボン酸のエステルでは、金属に対する
腐蝕性が大きくなる可能性があるので好ましくない。ま
た、耐加水分解性、金属に対する腐食性という点から、
直鎖モノカルボン酸のエステルよりも分岐鎖モノカルボ
ン酸のエステルが好ましく、また、ハイドロフルオロカ
ーボンとの相溶性の点からも分岐鎖モノカルボン酸のエ
ステルの方が優れている。例えば、HFC134aとの臨界
溶解温度がグリセリントリオクタネート:0℃以上に対
し、グリセリン2−エチルヘキサネート:−33℃と低
い。
【0018】また、熱安定性の面から不飽和モノカルボ
ン酸のエステルよりも飽和モノカルボン酸エステルの方
が好ましい。また、上記に示した4つの分岐鎖モノカル
ボン酸のエステルの中でも、HFC134aとの相溶性の点
では、下記のデータからわかるように、臨界溶解温度は
2−メチルヘキサン酸エステル> 3,5,5−トリメチルヘ
キサン酸エステル>2−エチルヘキサン酸エステル>
3,5−ジメチルヘキサン酸エステルの順であり、2−メ
チルヘキサン酸エステルが一番優れている。グリセリン
トリ2−メチルヘキサネート(HFC134aとの臨界溶解
温度:−55℃) 、グリセリントリ 3,5,5−トリメチルヘ
キサネート(HFC134aとの臨界溶解温度:−37℃) 、
グリセリントリ2−エチルヘキサネート(HFC134aと
の臨界溶解温度:−33℃) 、グリセリントリ 3,5−ジメ
チルヘキサネート(HFC134aとの臨界溶解温度:−25
℃) 。
【0019】また、耐加水分解性の点からは、カルボニ
ル基のα位に分岐鎖をもつ2−メチルヘキサン酸エステ
ル、2−エチルヘキサン酸エステルの方が、α位に分岐
鎖をもたない3,5 −ジメチルヘキサン酸エステル、3,5,
5 −トリメチルヘキサン酸エステルより優れている。し
たがって、ハイドロフルオロカーボンとの相溶性、耐加
水分解性を考えると2−メチルヘキサン酸エステルが最
も優れている。
【0020】前記アルコールと酸より得られるエステル
の粘度範囲は、40℃での動粘度が5cst 〜1000cst であ
り、好ましくは5cst 〜400cstであり、さらに好ましく
は5cst 〜100cstである。これらの粘度範囲のエステル
を得るには、2種以上のエステルを混合することによ
り、あるいは2種類以上の酸をアルコールと反応させる
ことにより、あるいは先に述べたように用いるアルコー
ルの縮合度を変えて酸と反応させることにより、望む粘
度グレードのエステルを得ることができる。
【0021】例えば、VG10 (40℃の粘度が10cst)のエ
ステルとしては、グリセリントリ(2−メチルヘキサネ
ート)が挙げられる。VG15のエステルとしては、グリ
セリントリ(2−エチルヘキサネート) が挙げられ、あ
るいはグリセリントリ(2−メチルヘキサネート)/ジ
グリセリンテトラ(2−メチルヘキサネート)を約50/
50重量比で混ぜることにより、あるいは、グリセリント
リ(2−メチルヘキサネート)/ジグリセリンテトラ
(3,5,5−トリメチルヘキサネート) を約80/20重量比で
混ぜることにより、あるいはグリセリントリ(2−メチ
ルヘキサネート)/グリセリントリ(3,5,5−トリメチル
ヘキサネート) を約55/45重量比で混合することによ
り、あるいは2−メチルヘキサン酸/3,5 −ジメチルヘ
キサン酸=約45/55重量比の混合カルボン酸とグリセリ
ンを反応させることにより、あるいは2−メチルヘキサ
ン酸/3,5,5 −トリメチルヘキサン酸=約55/45重量比
の混合カルボン酸とグリセリンを反応させることにより
得られたものが挙げられる。VG22のエステルとして
は、グリセリントリ(3,5−ジメチルヘキサネート)、あ
るいはジグリセリンテトラ(2−メチルヘキサネート)
が挙げられ、あるいはグリセリントリ(2−エチルヘキ
サネート)/ジグリセリンテトラ(2−エチルヘキサネ
ート)を約70/30重量比で混ぜることにより、あるいは
グリセリントリ(2−メチルヘキサネート) /グリセリ
ントリ(3,5,5−トリメチルヘキサネート) を約30/70重
量比で混ぜることにより、あるいはグリセリントリ(2
−メチルヘキサネート) /ジグリセリンテトラ(3,5,5−
トリメチルヘキサネート) を約65/35重量比で混ぜるこ
とにより、あるいはグリセリントリ(2−エチルヘキサ
ネート) /ジグリセリンテトラ(3,5,5−トリメチルヘキ
サネート) を約80/20重量比で混ぜることにより、ある
いは2−メチルヘキサン酸/3,5,5 −トリメチルヘキサ
ン酸=約30/70重量比の混合カルボン酸とグリセリンを
反応させることにより得られるものが挙げられる。VG
32のエステルとしては、グリセリントリ( 3,5,5−トリ
メチルヘキサネート) 、あるいはトリグリセリンペンタ
(2−メチルヘキサネート) が挙げられ、あるいはグリ
セリントリ(2−メチルヘキサネート) /ジグリセリン
テトラ(3,5,5−トリメチルヘキサネート) を約45/55重
量比で混ぜることにより、あるいはグリセリントリ(2
−エチルヘキサネート)/ジグリセリンテトラ(3,5,5−
トリメチルヘキサネート) を約60/40重量比で混ぜるこ
とにより、あるいはジグリセリンテトラ(2−エチルヘ
キサネート) /ジグリセリンテトラ(3,5,5−トリメチル
ヘキサネート) を約75/25重量比で混ぜることにより、
あるいは2−メチルヘキサン酸/3,5,5 −トリメチルヘ
キサン酸=約75/25重量比の混合カルボン酸とジグリセ
リンを反応させることにより得られるものが挙げられ
る。VG56のエステルとしては、グリセリントリ(3,5,5
−トリメチルヘキサネート) /ジグリセリンテトラ(3,
5,5−トリメチルヘキサネート) を約40/60重量比で混
ぜることにより、あるいはジグリセリンテトラ(2−メ
チルヘキサネート) /ジグリセリンテトラ(3,5,5−トリ
メチルヘキサネート) を約30/70重量比で混ぜることに
より、あるいはグリセリントリ(2−メチルヘキサネー
ト) /ジグリセリンテトラ(3,5,5−トリメチルヘキサネ
ート) を約20/80重量比で混ぜることにより、あるいは
2−メチルヘキサン酸/3,5,5 −トリメチルヘキサン酸
=約30/70重量比の混合カルボン酸とジグリセリンを反
応させることにより得られるものが挙げられる。
【0022】本発明におけるエステルの構造は、酸が分
岐構造を有し、アルコールが第2水酸基を多くもってい
るため、加水分解安定性の極めて優れたものである。本
発明に用いられるエステルは、前記に述べたアルコール
1種以上と、前記に述べた飽和分岐鎖脂肪族モノカルボ
ン酸又はその低級アルキルエステル、酸無水物等の1種
以上とより、通常のエステル化反応やエステル交換反応
によって得ることができる。この際、得られるエステル
の酸価は低いほど好ましく、通常0.1mgKOH /g以下、
特に0.05 mgKOH/g以下が好ましい。酸価が0.1mgKOH/
gより大きいと金属に対する腐食性が大きくなる可能性
があるので好ましくない。
【0023】ハイドロフルオロカーボンと前記エステル
を含有する組成物からなる作動流体は、本発明の目的を
充分満足するものである。しかしながら、従来の作動流
体であるCFC12−鉱物油系に比べハイドロフルオロカ
ーボン−エステル系は、フロン、油とも極性が高くなり
水を含みやすい。冷凍機にはモレキュラーシーブによっ
て水を除去するドライヤーがつけられてはいるが、十分
除去できず残った水によりエステルが加水分解し、カル
ボン酸を生成する可能性がある。この生成したカルボン
酸が金属を腐食し、摩耗や銅メッキ発生を引き起こすこ
とが危惧される。
【0024】従って、組成物中の水、あるいは生成した
カルボン酸をトラップするためにエポキシ基を有する化
合物を添加したり、カルボン酸が金属を腐食しないよう
金属表面を保護するためにベンゾトリアゾール及び/又
はベンゾトリアゾール誘導体を添加したり、トリアリー
ルフォスフェート及び/又はトリアリールフォスファイ
トを添加したりすることが有効である。また、トリアリ
ールフォスフェート及び/又はトリアリールフォスファ
イトの添加は、潤滑性を向上させる効果もある。また、
熱安定性を向上させるために、キレート能を有する金属
不活性剤を添加することが有効である。したがって、上
記4種の添加剤のうち、少なくとも1種以上添加するこ
とが必要である。特に上記の4種の化合物のうち、エポ
キシ基を有する化合物を添加することが非常に好まし
い。
【0025】エポキシ基を有する化合物としては、フェ
ニルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、
2−エチルグリシジルエーテル、クレジルグリシジルエ
ーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテ
ル、1,6 −ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グ
リセリントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールテ
トラグリシジルエーテル等のグリシジルエーテル類や、
フタル酸ジグリシジルエステル、シクロヘキサンジカル
ボン酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジグリシジル
エステル等のグリシジルエステル類や、エポキシ化ステ
アリン酸メチル、エポキシ化ステアリン酸ブチル等のエ
ポキシ化脂肪酸モノエステル類や、エポキシ化大豆油、
エポキシ化アマニ油等のエポキシ化植物油類や、エポキ
シシクロオクタン、エポキシシクロヘプタン、後に述べ
るエポキシシクロヘキシル基を有する化合物、エポキシ
シクロペンチル基を有する化合物等の脂環式エポキシ化
合物が挙げられる。
【0026】塩素原子を含むCFC12やHCFC22の系
では、フロンの分解により塩酸が発生するのでこれをト
ラップするために、フェニルグリシジルエーテル型エポ
キシ化合物やエポキシ化脂肪酸モノエステル、エポキシ
化植物油等のエポキシ化合物をナフテン油等の油に広く
添加している。特開昭57−63395 号公報に示されている
ようにエポキシシクロオクタンのようなエポキシシクロ
アルキル基を有する化合物をポリエーテル化合物に添加
して塩酸によるポリエーテル化合物の劣化を防いでいる
例もある。しかし、本発明のハイドロフルオロカーボン
と前記エステルの組成物で生じる酸は塩酸のような強酸
ではなく、主に炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカ
ルボン酸であるために、前記に示したような通常のエポ
キシ化合物ではあまり効果がなく、本発明においては、
脂環式エポキシ化合物、特にエポキシシクロヘキシル基
を有する化合物及び/又はエポキシシクロペンチル基を
有する化合物の添加が非常に好ましい。
【0027】本発明に用いられるエポキシシクロヘキシ
ル基を有する化合物、エポキシシクロペンチル基を有す
る化合物は、炭素数5〜40、好ましくは炭素数5〜25の
ものであり、具体的には、 1,2−エポキシシクロヘキサ
ン、 1,2−エポキシシクロペンタン、ビス(3,4−エポキ
シシクロヘキシルメチル)アジペート、ビス(3,4−エポ
キシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、
3,4−エポキシシクロヘキシルメチル− 3,4−エポキシ
シクロヘキサンカルボキシレート、エキソ−2,3 −エポ
キシノルボルナン、2−(7−オキサビシクロ〔4.1.0
〕ヘプト−3−イル)−スピロ(1,3−ジオキサン−5,
3'−〔7〕オキサビシクロ〔4.1.0 〕ヘプタン)、4−
エポキシエチル−1,2 −エポキシシクロヘキサン、4−
(1'−メチルエポキシエチル)−1,2 −エポキシ−2−
メチルシクロヘキサン等が挙げられる。本発明において
は、これらのエポキシシクロヘキシル基を有する化合物
を単独又は2種以上併用してもよく、また、エポキシシ
クロペンチル基を有する化合物を単独又は2種以上併用
してもよい。さらにエポキシシクロヘキシル基を有する
化合物とエポキシシクロペンチル基を有する化合物を併
用してもよい。その添加量は、本発明に用いるエステル
100重量部に対し、通常0.05〜2.0 重量部、好ましくは
0.1〜1.0 重量部である。また、場合により、これらの
エポキシシクロヘキシル基を有する化合物やエポキシシ
クロペンチル基を有する化合物とグリシジルエーテルの
ような他のエポキシ化合物を併用してもよい。
【0028】本発明に用いられるトリアリールフォスフ
ェートやトリアリールフォスファイトは、炭素数18〜70
のものであり、さらに好ましくは炭素数18〜50のもので
ある。具体的には、トリフェニルフォスフェート、トリ
クレジルフォスフェート、トリキシレニルフォスフェー
ト、クレジルジフェニルフォスフェート、キシレニルジ
フェニルフォスフェート、トリス(トリブロモフェニ
ル) フォスフェート、トリス(ジブロモフェニル) フォ
スフェート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フ
ォスフェート、トリノニルフェニルフォスフェート等の
トリアリールフォスフェートや、トリフェニルフォスフ
ァイト、トリクレジルフォスファイト、トリキシレニル
フォスファイト、クレジルジフェニルフォスファイト、
キシレニルジフェニルフォスファイト、トリス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)フォスファイト、トリノニルフ
ェニルフォスファイト、トリス(トリブロモフェニル)
フォスファイト、トリス(ジブロモフェニル) フォスフ
ァイト等のトリアリールフォスファイトが挙げられる。
トリアリールフォスフェート及び/又はトリアリールフ
ォスファイトの添加量は、本発明に用いるエステル 100
重量部に対し通常0.1〜5.0 重量部であり、好ましくは
0.2〜2.0 重量部である。
【0029】本発明に用いられるベンゾトリアゾール及
び/又はベンゾトリアゾール誘導体の添加量は、本発明
に用いるエステル 100重量部に対し、通常 0.001〜 0.1
重量部であり、好ましくは 0.003〜0.03重量部である。
また、本発明に用いられるベンゾトリアゾール、ベンゾ
トリアゾール誘導体は炭素数6〜50のものであり、好ま
しくは6〜30のものである。具体的には、ベンゾトリア
ゾール、5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール、1−
ジオクチルアミノメチルベンゾトリアゾール、1−ジオ
クチルアミノメチル−5−メチルベンゾトリアゾール、
2−(5'−メチル−2'−ヒドロキシフェニル) ベンゾト
リアゾール、2−〔2'−ヒドロキシ−3',5' −ビス
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル〕−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−(3',5'−ジ−t−ブチル−2'−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3'−t
−ブチル−5'−メチル−2'−ヒドロキシフェニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール、2−(3',5'−ジ−t−ブ
チル−2'−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(3',5'−ジ−t−アミル−2'−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(5'−t−ブ
チル−2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾト
リアゾール、2−( 2'−ヒドロキシ−5'−t−オクチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2'−ヒドロキ
シ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタリミドメチ
ル)−5'−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール等が挙
げられ、好ましくはベンゾトリアゾール、5−メチル−
1H−ベンゾトリアゾール等である。
【0030】本発明に用いられる金属不活性剤の添加量
は、本発明に用いるエステル 100重量部に対し、通常
0.001〜2.0 重量部であり、好ましくは 0.003〜0.5 重
量部である。本発明に用いられる金属不活性剤はキレー
ト能を持つものが好ましく、炭素数が5〜50のものであ
り、好ましくは5〜20である。具体的には、N,N'−ジサ
リチリデン−1,2 −ジアミノエタン、N,N'−ジサリチリ
デン−1,2 −ジアミノプロパン、N −サリチリデン−N'
−ジメチル−1,2 −ジアミノエタン、N,N'−ジサリチリ
デンヒドラジン、N,N'−ビス(α,5−ジメチルサリチリ
デン)−1,2−ジアミノエタン、N,N'−ビス(α,5−ジ
メチルサリチリデン)−1,3 −プロパンジアミン、N,N'
−ビス(α,5−ジメチルサリチリデン)−1,6 −ヘキサ
ンジアミン、N,N'−ビス(α,5−ジメチルサリチリデ
ン)−1,10−デカンジアミン、N,N'−ビス(α,5−ジメ
チルサリチリデン)エチレンテトラアミン、サリチルア
ルドキシム、2−ヒドロキシ−5−メチルアセトフェノ
オキシム、アセチルアセトン、アセト酢酸エチル、アセ
ト酢酸2−エチルヘキシル、マロン酸ジメチル、マロン
酸ジエチル、マロン酸2−エチルヘキシル、アントラニ
ル酸、ニトニロ三酢酸、ジヒドロキシエチルグリシン、
ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノ二酢酸、エチレンジアミン、3−メルカプ
ト−1,2 −プロパンジオール、アリザリン、キニザニ
ン、メルカプトベンゾチアゾール等が挙げられ、好まし
くはN,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノエタン、N,
N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノプロパン、アセチ
ルアセトン、アセト酢酸エステル、アリザリン、キニザ
リン等である。
【0031】また、必要に応じて前記に示した以外の通
常使用される極圧剤、油性向上剤、消泡剤等の潤滑油添
加剤を添加することもできる。極圧剤、油性向上剤とし
て使用可能なものは、例えばジアルキルジチオリン酸亜
鉛、ジアリールジチオリン酸亜鉛などの亜鉛化合物や、
チオジプロピオン酸エステル、ジアルキルサルファイ
ド、ジベンジルサルファイド、ジアルキルポリサルファ
イド、アルキルメルカプタン、ジベンゾチオフェン、2,
2'−ジチオビス(ベンゾチアゾール)等の硫黄化合物、
トリアルキルフォスファイトやトリアルキルフォスフェ
ート等の燐化合物、塩素化パラフィン等の塩素化合物、
モリブデンジチオカーバメイト、モリブデンジチオフォ
スフェート、二硫化モリブデン等のモリブデン化合物、
パーフルオロアルキルポリエーテルや、三沸化塩化エチ
レン重合物、フッ化黒鉛などの沸素化合物、脂肪酸変性
シリコーンなどのケイ素化合物、グラファイト等であ
る。その添加量は本発明に用いるエステル100 重量部に
対し0.05〜10重量部である。
【0032】消泡剤として使用されるものは、ジメチル
ポリシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート
等のオルガノシリケート類等である。その添加量は本発
明に用いるエステル100 重量部に対し0.0005〜1重量部
である。また、有機錫化合物、ホウ素化合物等のフロン
冷媒を安定させる添加剤を加えてもよい。その添加量は
本発明に用いるエステル100 重量部に対し0.001 〜10重
量部である。
【0033】本発明の冷凍機作動流体用組成物は、ハイ
ドロフルオロカーボンと前記のような本発明に用いるエ
ステル又はエステルに添加剤を加えた油とを常法により
配合することにより容易に調製することができる。その
配合比率は、通常、ハイドロフルオロカーボン/油=5
/1〜1/10 (重量比) 、 好ましくは2/1〜1/5
(重量比) である。本発明に用いられるハイドロフルオ
ロカーボンとは、1,1,1,2 −テトラフルオロエタン(H
FC134a)、1,1,2,2 −テトラフルオロエタン(HFC
134)、1,1−ジフルオロエタン(HFC152a)、1,1,1
−トリフルオロエタン(HFC143a)、ペンタフルオロ
エタン(HFC125)、ジフルオロエタン(HFC32) 等
であり、特に1,1,1,2 −テトラフルオロエタンが好まし
い。
【0034】また、本発明の作動流体に用いる油の基油
は、本発明に用いるエステルに他のエステル、例えばヒ
ンダードエステル、コンプレックスエステル、ジエステ
ル等を混合したものを用いても良い。その際の混合重量
比はハイドロフルオロカーボンとの相溶性等の性能を損
なわない範囲ならいくらでも良く、一般的には本発明に
用いるエステル/他のエステルの重量比が 100/0〜5
/95、好ましくは100/0〜10/90、更に好ましくは 10
0/0〜30/70である。
【0035】
【発明の効果】本発明のハイドロフルオロカーボンとエ
ステル又はエステルに添加剤を加えた油とを含有する組
成物は相溶性、潤滑性、熱安定性、電気絶縁性に優れた
ものである。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0037】実施例1 1リットルの4つ口フラスコに撹拌機、温度計、窒素吹
き込み管、及び冷却器付きの脱水管を取り付けた。グリ
セリン92g (1.0mol) と2−メチルヘキサン酸390 g
(3.0mol)を前記フラスコに取り、窒素気流下 240℃で10
時間エステル化反応を行いエステルAを得た。また、表
1に示すアルコール及びカルボン酸を用い、以下同様な
反応を行ってエステルB〜J及びエステルa,bを得
た。
【0038】エステルA〜J及びこれらのエステルの混
合により、表2に示すような本発明に用いる油1〜12を
得た。また、エステルa,b及び他の油種からなる比較
品に用いる油1〜7も表2に示す。
【0039】これらの本発明品に用いる油1〜12及び比
較品に用いる油1〜7の40℃及び100 ℃における動粘
度、並びに粘度指数(JIS K-2283) を測定した。また、
流動点(JIS K-2269)を測定した。その結果を表2に示
す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】また、各エステルに添加剤を添加して調整
した本発明品に用いる油13〜31の組成を表3に示す。表
中の数値はエステル 100重量部に対する添加剤の量(重
量部)を表わす。また、添加剤a〜nは下記に示す。
【0043】a:2−(7−オキサビシクロ〔4.1.0 〕
ヘプト−3−イル)−スピロ〔1,3 −ジオキサン−5,3'
−〔7〕オキサビシクロ〔4.1.0 〕ヘプタン) b:4−エポキシエチル−1,2 −エポキシシクロヘキサ
ン c:ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペ
ート d:1,2 −エポキシシクロペンタン e:フェニルグリシジルエーテル f:2−エチルヘキシルグリシジルエーテル g:トリクレジルフォスフェート h:トリキシレニルフォスフェート i:トリクレジルフォスファイト j:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファ
イト k:ベンゾトリアゾール l:5−メチル−1H−ベンゾトリアゾール m:N,N'−ジサリチリデン−1,2 −ジアミノエタン n:アセチルアセトン
【0044】
【表3】
【0045】実施例2 実施例1で得られた油(本発明品に用いる油1〜12、比
較品に用いる油1〜7)とそれぞれ 1,1,1,2−テトラフ
ルオロエタン(HFC134a)との組成物である本発明品
1〜12及び比較品1〜7の相溶性を調べるため、 1,1,
1,2−テトラフルオロエタンに対する各種試料濃度 10vo
l%における低温及び高温での二相分離温度を測定し
た。
【0046】尚、比較品において、低温二相分離温度が
0℃より高温のものについては高温分離温度の測定を省
略した。
【0047】結果を表4に示す。
【0048】
【表4】
【0049】表4から明らかなように、本発明品は直鎖
モノカルボン酸のエステルとHFC134aの組成物である
比較品1よりも相溶性が優れており、また、分岐鎖を持
つ炭素数の長いカルボン酸のエステルとHFC134aの組
成物である比較品2は相溶性が悪かった。また、従来の
油であるナフテン油やポリα−オレフィンとHFC134a
との組成物である比較品3、4も相溶性が悪かった。
【0050】実施例3 本発明品1〜12及び比較品1について、耐加水分解性を
調べるために以下に示す条件でシールドチューブテスト
を行なった。また、油にエポキシシクロペンチル基やエ
ポキシシクロヘキシル基を有する化合物を添加した油と
HFC134aとの組成物(本発明品13〜27) 、及びフェニ
ルグリシジルエーテルや2−エチルヘキシルグリシジル
エーテルを添加した油とHFC134aとの組成物(本発明
品30、31)についてもあわせて調べた。すなわち、ガラ
ス管に油10g、HFC134a5g取り、水を油に対して30
00ppm加え、触媒として鉄、銅、アルミを加えて封管し
た。 175℃で14日間試験した後、封管を開け、フロンを
除去した後の油の酸価を調べた。結果を表5に示す。
【0051】
【表5】
【0052】表5から明らかなように、本発明品1〜12
は、直鎖カルボン酸のエステルを用いた比較品1に比べ
著しく、耐加水分解性に優れている。また、本発明品の
中でも、2−メチルヘキサン酸や2−エチルヘキサン酸
のエステルを用いた組成物(本発明品1、2、3、6、
9)が特に優れている。また、エポキシシクロペンチル
基やエポキシシクロヘキシル基を有する化合物を添加し
た油を用いた組成物(本発明品13〜27) や、フェニルグ
リシジルエーテルや2−エチルヘキシルグリシジルエー
テルを添加した油を用いた組成物(本発明品30、31)は
酸価が著しく低く、カルボン酸生成防止に効果があっ
た。また、エポキシシクロペンチル基やエポキシシクロ
ヘキシル基を有する化合物の方がカルボン酸生成防止の
効果は大きい。
【0053】実施例4 本発明品1〜12及び比較品3〜7の耐摩耗性を調べるた
めに、Falex 試験を行なった。また、トリアリールフォ
スフェートあるいはトリアリールフォスファイトを添加
した油とHFC134aとの組成物(本発明品15、16、20、
21、23、24、28) の耐摩耗性もあわせて調べた。即ち、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン (HFC134a) を毎分
150ccずつ油に吹き込み、無負荷で10分間回転し、続い
て 200 lbで5分間予備回転した後、350lbで60分運転
し、運転後のVブロックとピンの摩耗量を調べた。結果
を表6に示す。
【0054】
【表6】
【0055】表6から明らかなように、本発明品は、従
来の油であるナフテン油やポリα−オレフィンとの組成
物(比較品3、4)やポリエーテル化合物との組成物
(比較品5〜7)よりも耐摩耗性が優れていた。また、
トリアリールフォスフェートあるいはトリアリールフォ
スファイトを添加したものは著しく耐摩耗性が向上して
いた。
【0056】実施例5 ベンゾトリアゾール又はベンゾトリアゾール誘導体を含
んだ本発明品21〜26と含まない本発明品14〜18、20を用
いて、ベンゾトリアゾール及びベンゾトリアゾール誘導
体の銅メッキ防止効果について調べた。すなわち、ガラ
ス管に油10g、HFC134a5gを取り、2−メチルヘキ
サン酸銅塩を油に対して1%加え、触媒として鉄、銅、
アルミニウムを加えて封管した。 175℃で14日間試験し
た後、銅メッキ発生の有無を目視で確かめた。結果は表
7に示すように、ベンゾトリアゾール又はベンゾトリア
ゾール誘導体を加えることによって、銅メッキの発生を
防止することができた。
【0057】
【表7】
【0058】実施例6 本発明品1〜31の熱安定性を調べるためにシールドチュ
ーブ試験を行なった。すなわち、ガラス管に油10g、H
FC134a5gを取り、触媒として鉄、銅、アルミニウム
を加えて封管した。 175℃で14日間試験した後、HFC
134aと油の組成物の外観と析出物の有無を調べた。結果
を表8に示す。
【0059】
【表8】
【0060】表8から明らかなように、本発明品は、い
ずれも外観は良好で析出物も無く、熱安定性は良好であ
った。
【0061】実施例7 本発明品に用いる油1、2、4、6、8、10と、比較品
に用いる油5、6の電気絶縁性を調べるために25℃にお
ける体積抵抗率 (JIS C 2101) を測定した。結果を表9
に示す。
【0062】
【表9】
【0063】表9から明らかなように、本発明に係わる
エステルはポリエーテル化合物に比べ体積抵抗率が大き
く、電気絶縁性に優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133:44 137:02 129:18 129:50 133:16 129:24) C10N 30:06 30:08 40:30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (nは炭素数0〜20の整数)で示される脂肪族多価アルコ
    ールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
    又はその誘導体とから得られるエステル、及びハイドロ
    フルオロカーボンを含有する冷凍機作動流体用組成物。
  2. 【請求項2】 一般式(I) 【化2】 (nは炭素数0〜20の整数)で示される脂肪族多価アルコ
    ールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
    又はその誘導体とから得られるエステルに、該エステル
    100重量部に対してトリアリールフォスフェート及び/
    又はトリアリールフォスファイト 0.1〜5.0重量部、ベ
    ンゾトリアゾール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体
    0.001〜0.1重量部、エポキシ基を有する化合物0.05〜
    2.0 重量部、キレート能を有する金属不活性剤0.001 〜
    2.0 重量部よりなる群から選ばれた少なくとも1種以上
    を配合してなる冷凍機油、及びハイドロフルオロカーボ
    ンを含有する冷凍機作動流体用組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(I) 【化3】 (nは炭素数0〜20の整数)で示される脂肪族多価アルコ
    ールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
    又はその誘導体とから得られるエステルに、該エステル
    100重量部に対してエポキシ基を有する化合物0.05〜2.
    0 重量部を配合してなる冷凍機油、及びハイドロフルオ
    ロカーボンを含有する冷凍機作動流体用組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(I) 【化4】 (nは炭素数0〜20の整数)で示される脂肪族多価アルコ
    ールと炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカルボン酸
    又はその誘導体とから得られるエステルに、該エステル
    100重量部に対してエポキシ基を有する化合物0.05〜2.
    0 重量部と、トリアリールフォスフェート及び/又はト
    リアリールフォスファイト 0.1〜5.0 重量部、ベンゾト
    リアゾール及び/又はベンゾトリアゾール誘導体 0.001
    〜0.1 重量部、キレート能を有する金属不活性剤0.001
    〜2.0 重量部よりなる群から選ばれた少なくとも1種以
    上とを配合してなる冷凍機油、及びハイドロフルオロカ
    ーボンを含有する冷凍機作動流体用組成物。
  5. 【請求項5】 炭素数7〜9の飽和分岐鎖脂肪族モノカ
    ルボン酸が、2−メチルヘキサン酸、2−エチルヘキサ
    ン酸、 3,5−ジメチルヘキサン酸及び3,5,5−トリメチ
    ルヘキサン酸よりなる群から選ばれた少なくとも1種で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍機作動流体用
    組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ基を有する化合物が脂環式エポ
    キシ化合物である請求項2〜4のいずれかに記載の冷凍
    機作動流体用組成物。
  7. 【請求項7】 脂環式エポキシ化合物がエポキシシクロ
    ヘキシル基を有する化合物及び/又はエポキシシクロペ
    ンチル基を有する化合物である請求項6記載の冷凍機作
    動流体用組成物。
  8. 【請求項8】 ハイドロフルオロカーボンが 1,1,1,2−
    テトラフルオロエタンである請求項1〜4のいずれかに
    記載の冷凍機作動流体用組成物。
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