JPH0571336B2 - - Google Patents
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- JPH0571336B2 JPH0571336B2 JP10969485A JP10969485A JPH0571336B2 JP H0571336 B2 JPH0571336 B2 JP H0571336B2 JP 10969485 A JP10969485 A JP 10969485A JP 10969485 A JP10969485 A JP 10969485A JP H0571336 B2 JPH0571336 B2 JP H0571336B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solidification
- molten steel
- solidified
- heat
- mold
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- Continuous Casting (AREA)
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、極厚スラブの鋳造に関し、詳しく
は、極厚スラブの底面と上面からの二方向凝固鋳
造に関する。 (従来の技術) 一般に、溶鋼を用いた極厚スラブの鋳造に際し
て、古くから行なわれている鋳塊を得た後に圧延
する造塊法と製造コストが安くしかも生産性の高
い等の理由から連続鋳造法が広く用いられている
ことはよく知られている。 しかし、これ等の鋳造法は、例えば造塊法では
鋳塊頭部に著しい成分偏析部と収縮孔が形成され
ることと鋳塊内部にも濃厚偏析帯が存在すること
等から歩留の低下と品質の高級化が阻害される。
一方、連続鋳造法においては、造塊法ほど極端で
はないが、同様に、鋳片の中芯部に濃厚成分偏析
を伴う欠点を持つている。従つて、従来よりこれ
等造塊法,あるいは連続鋳造法の問題点を解決し
て極厚スラブを直接に鋳造する方法が提案されて
いる。 例えば、特公昭53−19290号公報の如く、鋳型
の上面及び側面を保温して溶鋼を鋳型下面から凝
固させるいわゆる一方向凝固法あるいは、特公昭
59−178152号公報の如く、鋳込溶鋼の下部を凝固
せしめつつ、該溶鋼表面を保温して後に上面から
も凝固するいわゆる二方向凝固法が提案されてお
り、かなりの効果が得られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これ等の新らしい鋳造法におい
ても、例えば一方向凝固法においては最終凝固部
の上層に大きな成分偏析層が形成されまた上層部
になる程緩慢冷却に伴う粒子間偏析が大きくな
り、歩留,品質ともに十分とは言い難い。 この一方向凝固法の問題を解決する手段として
二方向凝固法が提案されており、該二方向凝固法
においては、鋳込溶鋼の上面からの冷却をおさえ
る事により上面凝固シエルの成長が遅れ上面シエ
ル強度が相対的に低くなり、このため凝固収縮に
追従した上面シエルの下降を生じ凝固収縮孔の形
成を抑止できる。しかし、溶鋼上面に保温剤を添
加して適宜時間溶融状態に保持できるような緩冷
却を行なうと散布の不均一化に合せ凝固過程で凝
固潜熱を発生するために上面全域にわたる均一な
冷却が行なえず部分的に一方向凝固を招き、凝固
時間の延長と内部偏析が増加し凝固表層もザク状
となる欠陥を生じる。また、保温剤を添加するこ
とにより該鋳片表層に、例えば300mm厚さのスラ
ブの場合で約20mmもの浸炭層が形成され、歩留の
大巾低下と鋳片品質を阻害する等の欠点を有して
いる。 (発明の目的) 本発明は、前述した如き従来法の欠点を解消す
るものであり、溶鋼を鋳造した際の鋳片表面に形
成される大きな成分偏析層,あるいは二方向凝固
の如き上面凝固殻の冷却不均一による形状不良,
凝固時間の延長等がなく、しかも保温に伴う浸炭
層の形成,内部偏析の増加等による歩留および品
質損害のない高品質極厚スラブの鋳造法を提供す
ることを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明の要旨は、鋳
込溶鋼を鋳型底面から凝固せしめつつ、鋳型上に
載置した冷媒を用いる抜熱蓋と該抜熱蓋と溶鋼上
面との空間部にガス流体を封入し、該溶鋼表面を
急冷し表層に凝固殻を形成せしめた後、該抜熱蓋
の冷媒を調整することによつて該凝固殻の緩冷を
行うことを特徴とした極厚スラブの二方向凝固鋳
造法である。 以下、本発明による高品質極厚スラブの鋳造法
について述べる。 本発明者等は、極厚スラブの鋳造に際して成分
の均一な且つ無収縮孔スラブを得るには該鋳込溶
鋼の表面を保温凝固せしめる従来の方法では困難
であるとの知見をもとに各種の実験を行なつた。
その結果、従来の常識とは全く逆の手段を用いる
ことによつて始めて成分が均一で無収縮孔の極厚
スラブの鋳造が可能であることを知見し得た。 即ち、本発明は、溶鋼を鋳型内に鋳込み、底面
を該鋳型底面(定盤)の放冷か,あるいは空気,
ガス,水等の冷媒を介して積極的な抜熱による冷
却のいずれかによつて凝固させつつ、該鋳型上面
に設置した抜熱蓋により該溶鋼の表面を冷却して
早期に上面凝固殻を形成する。この場合該鋳型空
〓部に例えばAr,N2等のガス流体を封入すると
非酸化性状態で輻射と該ガスの対流伝熱により抜
熱が進行する。この上面凝固殻は、凝固組成が表
層各部位,および底面ともに均質なものであり、
しかも表面形状も極めて平滑である。 而して、本発明は、鋳込溶鋼を底面から凝固せ
しめつつ、上面からも適宜厚み凝固させて後に、
前記の抜熱蓋内に供給する水,気体等の冷媒を減
少又は中断して該上面の凝固殻を鋳塊の内部熱を
主体として復熱(昇温)しつつ底面と上面から完
全に凝固させる。この極厚スラブ形状鋳塊の初期
に形成される上面の凝固殻に加えて進行凝固した
上面凝固殻を復熱することによつて、内部に形成
される溶鋼の収縮に応じて容易に該上面凝固殻が
追従下降するため、収縮孔が発生しない。この目
的と凝固組成の均一性から上方からの凝固厚は50
〜200mmとすることが必要である。 上面の凝固厚が50mmより少ないと鋳塊上面の冷
却不足によるザク状欠陥が表層部に発生するとと
もに凝固が一方向凝固に近似してこれに伴う内部
の成分偏析も増加する。また、凝固厚が200mmよ
り大きいと上面の凝固殻が厚くなつて内部熱等に
より復熱しても内部凝固に伴う該上面凝固殻の追
従下降が行なえず結果として収縮孔とその周辺に
成分偏析が発生する。 ここで上面の凝固厚は初期の上面凝固殻とこの
後上方からの凝固量を含めたいわゆる上方からの
全凝固量を示す。 また、ガス流体の吹付けによる初期に形成する
上面の凝固殻の厚みは、熱伝対等の埋込み測定結
果によると極厚スラブ形状鋳塊の厚み,長さX巾
等によつて若干異なるが、3mm〜50mmが好まし
い。これは前述した上面の全凝固量で述べた理由
による。 而して、本発明の前述の極厚スラブ形状の鋳込
溶鋼の凝固形態を現出するには、第2図に示す如
く、該鋳込溶鋼の上面からの抜熱は封入Arの対
流伝熱と輻射熱を抜熱蓋10により1.0×104
Kcal/m2hr〜8.0×104Kcal/m2hrが必要である。
なお、このときの上面凝固率(%)の例も第2図
に示した。図示した如く保温型(従来法),ある
いは密閉蓋(図示せず)では上面凝固殻の初期形
成と復熱再凝固の進行不良から初期の目的は達成
できない。 次に、本発明による極厚スラブの鋳造の詳細に
ついて述べる。 第1図は本発明による極厚スラブの鋳造法を示
す図面でその断面図を示す。 図において、1は例えば鋳鉄,鋳鋼,銅等から
なる定盤であり、単なる放熱か,あるいは必要に
応じて該定盤1の底部に溝(図示せず)を介して
空気,N2等の冷気ガス,水等の冷媒を通入する
か,もしくは底面への単なる吹付け等の手段によ
り冷却する。 該定盤1上に同一素材からなる所望のスラブ形
状を有する鋳型2が載置されており、該鋳型2の
内面には保温枠3が例えば吊り止め,釘止め等の
手段で設けてある。この鋳型2の上部には鋳込溶
鋼4を酸化防止用(対流伝熱用)の例えばAr,
N2等のガス流体の圧力源(図示せず)に連通し
た供給管5と封入孔6が設けてある。 さらに該鋳型2の上面には、内部にジヤケツト
7又は冷却管(図示せず)等を介して例えば水,
油等の液体、もしくは空気,N2,Ar,CO2等の
ガス流体等の冷媒の供給管8と排出管9を連設し
た伝熱性の良好な例えば鉄,鋼,銅板等からなる
抜熱蓋10が設けてある。この抜熱蓋10は冷媒
の供給により前記の抜熱速度が得られるものであ
れば特に制約はない。 このように構成して後に、注湯口11から鋳型
2に溶鋼4を鋳込みArガス(常温)を封入する
とともに、抜熱蓋10の供給管8から冷媒として
水を通入して抜熱を行ない該溶鋼表面を冷却して
上面の凝固殻12を底面の凝固13と合せ形成す
る。この後抜熱蓋10に通入する冷媒を減少する
か,あるいは中断して緩冷化し前記の上面凝固殻
12を復熱する。この緩冷によつて溶鋼4は初期
の底面の凝固殻13と上面の凝固殻12の凝固殻
がさらに進行し上下方向からの凝固14を形成す
るがこの凝固14は溶鋼4の収縮を伴なう。しか
し、前記の上面凝固殻12の復熱(昇温)化によ
り、該収縮に容易に追従下降して収縮孔(図示せ
ず)の発生とその周辺偏析の発生を防止できる。 (実施例) 長さ3.7m×幅1.2m、厚み0.4mの極厚スラブを
鋳造した例について以下述べる。 鋳型2に1570℃の溶鋼を鋳込んだ。抜熱蓋10
は、鋳鉄製で厚みが200mmのもので内部に50mmφ
の水冷溝を上面と底面側に穿設し底面から上面に
各々循環するように設けたものと、全く同じ構造
で空気を2Kg/cm2で圧入した場合で実施した。他
の条件は表1に示す。
は、極厚スラブの底面と上面からの二方向凝固鋳
造に関する。 (従来の技術) 一般に、溶鋼を用いた極厚スラブの鋳造に際し
て、古くから行なわれている鋳塊を得た後に圧延
する造塊法と製造コストが安くしかも生産性の高
い等の理由から連続鋳造法が広く用いられている
ことはよく知られている。 しかし、これ等の鋳造法は、例えば造塊法では
鋳塊頭部に著しい成分偏析部と収縮孔が形成され
ることと鋳塊内部にも濃厚偏析帯が存在すること
等から歩留の低下と品質の高級化が阻害される。
一方、連続鋳造法においては、造塊法ほど極端で
はないが、同様に、鋳片の中芯部に濃厚成分偏析
を伴う欠点を持つている。従つて、従来よりこれ
等造塊法,あるいは連続鋳造法の問題点を解決し
て極厚スラブを直接に鋳造する方法が提案されて
いる。 例えば、特公昭53−19290号公報の如く、鋳型
の上面及び側面を保温して溶鋼を鋳型下面から凝
固させるいわゆる一方向凝固法あるいは、特公昭
59−178152号公報の如く、鋳込溶鋼の下部を凝固
せしめつつ、該溶鋼表面を保温して後に上面から
も凝固するいわゆる二方向凝固法が提案されてお
り、かなりの効果が得られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、これ等の新らしい鋳造法におい
ても、例えば一方向凝固法においては最終凝固部
の上層に大きな成分偏析層が形成されまた上層部
になる程緩慢冷却に伴う粒子間偏析が大きくな
り、歩留,品質ともに十分とは言い難い。 この一方向凝固法の問題を解決する手段として
二方向凝固法が提案されており、該二方向凝固法
においては、鋳込溶鋼の上面からの冷却をおさえ
る事により上面凝固シエルの成長が遅れ上面シエ
ル強度が相対的に低くなり、このため凝固収縮に
追従した上面シエルの下降を生じ凝固収縮孔の形
成を抑止できる。しかし、溶鋼上面に保温剤を添
加して適宜時間溶融状態に保持できるような緩冷
却を行なうと散布の不均一化に合せ凝固過程で凝
固潜熱を発生するために上面全域にわたる均一な
冷却が行なえず部分的に一方向凝固を招き、凝固
時間の延長と内部偏析が増加し凝固表層もザク状
となる欠陥を生じる。また、保温剤を添加するこ
とにより該鋳片表層に、例えば300mm厚さのスラ
ブの場合で約20mmもの浸炭層が形成され、歩留の
大巾低下と鋳片品質を阻害する等の欠点を有して
いる。 (発明の目的) 本発明は、前述した如き従来法の欠点を解消す
るものであり、溶鋼を鋳造した際の鋳片表面に形
成される大きな成分偏析層,あるいは二方向凝固
の如き上面凝固殻の冷却不均一による形状不良,
凝固時間の延長等がなく、しかも保温に伴う浸炭
層の形成,内部偏析の増加等による歩留および品
質損害のない高品質極厚スラブの鋳造法を提供す
ることを目的とする。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するための本発明の要旨は、鋳
込溶鋼を鋳型底面から凝固せしめつつ、鋳型上に
載置した冷媒を用いる抜熱蓋と該抜熱蓋と溶鋼上
面との空間部にガス流体を封入し、該溶鋼表面を
急冷し表層に凝固殻を形成せしめた後、該抜熱蓋
の冷媒を調整することによつて該凝固殻の緩冷を
行うことを特徴とした極厚スラブの二方向凝固鋳
造法である。 以下、本発明による高品質極厚スラブの鋳造法
について述べる。 本発明者等は、極厚スラブの鋳造に際して成分
の均一な且つ無収縮孔スラブを得るには該鋳込溶
鋼の表面を保温凝固せしめる従来の方法では困難
であるとの知見をもとに各種の実験を行なつた。
その結果、従来の常識とは全く逆の手段を用いる
ことによつて始めて成分が均一で無収縮孔の極厚
スラブの鋳造が可能であることを知見し得た。 即ち、本発明は、溶鋼を鋳型内に鋳込み、底面
を該鋳型底面(定盤)の放冷か,あるいは空気,
ガス,水等の冷媒を介して積極的な抜熱による冷
却のいずれかによつて凝固させつつ、該鋳型上面
に設置した抜熱蓋により該溶鋼の表面を冷却して
早期に上面凝固殻を形成する。この場合該鋳型空
〓部に例えばAr,N2等のガス流体を封入すると
非酸化性状態で輻射と該ガスの対流伝熱により抜
熱が進行する。この上面凝固殻は、凝固組成が表
層各部位,および底面ともに均質なものであり、
しかも表面形状も極めて平滑である。 而して、本発明は、鋳込溶鋼を底面から凝固せ
しめつつ、上面からも適宜厚み凝固させて後に、
前記の抜熱蓋内に供給する水,気体等の冷媒を減
少又は中断して該上面の凝固殻を鋳塊の内部熱を
主体として復熱(昇温)しつつ底面と上面から完
全に凝固させる。この極厚スラブ形状鋳塊の初期
に形成される上面の凝固殻に加えて進行凝固した
上面凝固殻を復熱することによつて、内部に形成
される溶鋼の収縮に応じて容易に該上面凝固殻が
追従下降するため、収縮孔が発生しない。この目
的と凝固組成の均一性から上方からの凝固厚は50
〜200mmとすることが必要である。 上面の凝固厚が50mmより少ないと鋳塊上面の冷
却不足によるザク状欠陥が表層部に発生するとと
もに凝固が一方向凝固に近似してこれに伴う内部
の成分偏析も増加する。また、凝固厚が200mmよ
り大きいと上面の凝固殻が厚くなつて内部熱等に
より復熱しても内部凝固に伴う該上面凝固殻の追
従下降が行なえず結果として収縮孔とその周辺に
成分偏析が発生する。 ここで上面の凝固厚は初期の上面凝固殻とこの
後上方からの凝固量を含めたいわゆる上方からの
全凝固量を示す。 また、ガス流体の吹付けによる初期に形成する
上面の凝固殻の厚みは、熱伝対等の埋込み測定結
果によると極厚スラブ形状鋳塊の厚み,長さX巾
等によつて若干異なるが、3mm〜50mmが好まし
い。これは前述した上面の全凝固量で述べた理由
による。 而して、本発明の前述の極厚スラブ形状の鋳込
溶鋼の凝固形態を現出するには、第2図に示す如
く、該鋳込溶鋼の上面からの抜熱は封入Arの対
流伝熱と輻射熱を抜熱蓋10により1.0×104
Kcal/m2hr〜8.0×104Kcal/m2hrが必要である。
なお、このときの上面凝固率(%)の例も第2図
に示した。図示した如く保温型(従来法),ある
いは密閉蓋(図示せず)では上面凝固殻の初期形
成と復熱再凝固の進行不良から初期の目的は達成
できない。 次に、本発明による極厚スラブの鋳造の詳細に
ついて述べる。 第1図は本発明による極厚スラブの鋳造法を示
す図面でその断面図を示す。 図において、1は例えば鋳鉄,鋳鋼,銅等から
なる定盤であり、単なる放熱か,あるいは必要に
応じて該定盤1の底部に溝(図示せず)を介して
空気,N2等の冷気ガス,水等の冷媒を通入する
か,もしくは底面への単なる吹付け等の手段によ
り冷却する。 該定盤1上に同一素材からなる所望のスラブ形
状を有する鋳型2が載置されており、該鋳型2の
内面には保温枠3が例えば吊り止め,釘止め等の
手段で設けてある。この鋳型2の上部には鋳込溶
鋼4を酸化防止用(対流伝熱用)の例えばAr,
N2等のガス流体の圧力源(図示せず)に連通し
た供給管5と封入孔6が設けてある。 さらに該鋳型2の上面には、内部にジヤケツト
7又は冷却管(図示せず)等を介して例えば水,
油等の液体、もしくは空気,N2,Ar,CO2等の
ガス流体等の冷媒の供給管8と排出管9を連設し
た伝熱性の良好な例えば鉄,鋼,銅板等からなる
抜熱蓋10が設けてある。この抜熱蓋10は冷媒
の供給により前記の抜熱速度が得られるものであ
れば特に制約はない。 このように構成して後に、注湯口11から鋳型
2に溶鋼4を鋳込みArガス(常温)を封入する
とともに、抜熱蓋10の供給管8から冷媒として
水を通入して抜熱を行ない該溶鋼表面を冷却して
上面の凝固殻12を底面の凝固13と合せ形成す
る。この後抜熱蓋10に通入する冷媒を減少する
か,あるいは中断して緩冷化し前記の上面凝固殻
12を復熱する。この緩冷によつて溶鋼4は初期
の底面の凝固殻13と上面の凝固殻12の凝固殻
がさらに進行し上下方向からの凝固14を形成す
るがこの凝固14は溶鋼4の収縮を伴なう。しか
し、前記の上面凝固殻12の復熱(昇温)化によ
り、該収縮に容易に追従下降して収縮孔(図示せ
ず)の発生とその周辺偏析の発生を防止できる。 (実施例) 長さ3.7m×幅1.2m、厚み0.4mの極厚スラブを
鋳造した例について以下述べる。 鋳型2に1570℃の溶鋼を鋳込んだ。抜熱蓋10
は、鋳鉄製で厚みが200mmのもので内部に50mmφ
の水冷溝を上面と底面側に穿設し底面から上面に
各々循環するように設けたものと、全く同じ構造
で空気を2Kg/cm2で圧入した場合で実施した。他
の条件は表1に示す。
【表】
このようにして得られた極厚スラブを従来法と
比較して表2に示すが明らかに浸炭,表面形状に
起因した湯じわ,ザク状欠陥および収縮孔,成分
偏析等の点で本法が優れており、また良片歩留も
極めて高い。また、冷媒として空気を圧入した場
合も実施したが結果はほとんど同等のものが得ら
れた。特に本法は、Ar,N2等の封入ガスの節減
と溶鋼表面の酸化防止を容易に図れる等多くの利
点がある。
比較して表2に示すが明らかに浸炭,表面形状に
起因した湯じわ,ザク状欠陥および収縮孔,成分
偏析等の点で本法が優れており、また良片歩留も
極めて高い。また、冷媒として空気を圧入した場
合も実施したが結果はほとんど同等のものが得ら
れた。特に本法は、Ar,N2等の封入ガスの節減
と溶鋼表面の酸化防止を容易に図れる等多くの利
点がある。
【表】
(発明の効果)
以上述べた如く、本発明による鋳造法を用いる
ことにより、一方向凝固のような表層部の濃厚偏
析帯がなく、又二方向における保温に伴う浸炭層
等の組成不良部がなく、しかも鋳込から完全凝固
までの時間が短縮され、凝固速度の向上による粒
子間,および厚み方向の偏析帯の改善が図れる。
また、上面の凝固殻の形成が容易に図れることか
ら、表面形状が良好でこれに伴う欠陥がなく、鋳
造と凝固作業が簡単で品質阻害のない極厚スラブ
を、高歩留で、且つ安定に得ることが出来る等本
発明による鋳造法は極めて優れている。
ことにより、一方向凝固のような表層部の濃厚偏
析帯がなく、又二方向における保温に伴う浸炭層
等の組成不良部がなく、しかも鋳込から完全凝固
までの時間が短縮され、凝固速度の向上による粒
子間,および厚み方向の偏析帯の改善が図れる。
また、上面の凝固殻の形成が容易に図れることか
ら、表面形状が良好でこれに伴う欠陥がなく、鋳
造と凝固作業が簡単で品質阻害のない極厚スラブ
を、高歩留で、且つ安定に得ることが出来る等本
発明による鋳造法は極めて優れている。
第1図は、本発明による極厚スラブの鋳造法を
示す図面でその断面図を示し、第2図は、鋳込完
了後の上面からの凝固率と抜熱量を示す。第2図
中、従来法は保温強化した際の二方向凝固の抜熱
を示し、また、上面凝固率(%)は完全凝固時の
上面からの凝固率を示す。 1……定盤、2……鋳型、3……保温枠、4…
…溶鋼、5……供給管、6……吹込孔、7……ジ
ヤケツト、8……冷媒の供給管、9……排出管、
10……抜熱蓋、11……注湯口、12……上面
凝固殻(初期)、13……底面の凝固殻。
示す図面でその断面図を示し、第2図は、鋳込完
了後の上面からの凝固率と抜熱量を示す。第2図
中、従来法は保温強化した際の二方向凝固の抜熱
を示し、また、上面凝固率(%)は完全凝固時の
上面からの凝固率を示す。 1……定盤、2……鋳型、3……保温枠、4…
…溶鋼、5……供給管、6……吹込孔、7……ジ
ヤケツト、8……冷媒の供給管、9……排出管、
10……抜熱蓋、11……注湯口、12……上面
凝固殻(初期)、13……底面の凝固殻。
Claims (1)
- 1 鋳込溶鋼を鋳型底面から凝固させつつ、鋳型
上に載置した冷媒を用いる抜熱蓋と該抜熱蓋と溶
鋼上面との空間部にガス流体を封入し、該溶鋼表
面を急冷し表層に凝固殻を形成せしめた後、該抜
熱蓋の冷媒を調整することによつて該凝固殻の緩
冷を行うことを特徴とする極厚スラブの二方向凝
固鋳造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10969485A JPS61266152A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | 極厚スラブの二方向凝固鋳造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10969485A JPS61266152A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | 極厚スラブの二方向凝固鋳造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61266152A JPS61266152A (ja) | 1986-11-25 |
| JPH0571336B2 true JPH0571336B2 (ja) | 1993-10-07 |
Family
ID=14516828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10969485A Granted JPS61266152A (ja) | 1985-05-22 | 1985-05-22 | 極厚スラブの二方向凝固鋳造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61266152A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01122635A (ja) * | 1987-11-05 | 1989-05-15 | Nippon Steel Corp | 高品質極厚鋼板の製造法 |
-
1985
- 1985-05-22 JP JP10969485A patent/JPS61266152A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61266152A (ja) | 1986-11-25 |
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