JPH0571535U - ギヤ変速構造 - Google Patents

ギヤ変速構造

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JPH0571535U JP1151692U JP1151692U JPH0571535U JP H0571535 U JPH0571535 U JP H0571535U JP 1151692 U JP1151692 U JP 1151692U JP 1151692 U JP1151692 U JP 1151692U JP H0571535 U JPH0571535 U JP H0571535U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伝動ギヤをシフトフォークによりスライド操
作するギヤ変速構造において、回転する伝動ギヤ側の還
状溝と、この還状溝に係入される固定側のシフトフォー
クとの間での磨耗現象を抑える。 【構成】 軸芯方向に往復スライド自在に支持した伝動
軸24の外周面に円周方向に沿う還状溝24aを形成
し、還状溝24aに係入したシフトフォーク30により
伝動軸24をスライド操作可能に構成して、この伝動軸
24のスライド操作により伝動軸24に備えられた伝動
ギヤ11を、複数の伝動ギヤ9,27のうちの一つに択
一的に咬合操作する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、動力伝達用の伝動ギヤを軸芯方向にスライド操作して、複数の伝動 ギヤの一つに咬合させて変速操作を行うギヤ変速構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
前述のようなギヤ変速構造の一例が、実開昭58−108532号公報に開示 されている。この構造では、動力が伝動軸(前記公報の図2の6,9)から伝動 軸(前記公報の図2の7)に伝達されており、伝動軸(前記公報の図2の7)に スプライン構造にて一体回転自在で、且つスライド操作自在に外嵌された伝動ギ ヤを、伝動軸(前記公報の図2の9)側の伝動ギヤに咬合せることにより、変速 操作を行っている。 この構造において、伝動軸(前記公報の図2の7)側の伝動ギヤをスライド操 作する場合、伝動ギヤ(前記公報の図2のG3参照)のボス部の外周面に円周方 向に沿う還状溝を形成し、この還状溝内にシフトフォーク(前記公報の図2のB 2参照)の先端を係入して、このシフトフォークにより伝動ギヤをスライド操作 するように構成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述の構造では、変速用の伝動ギヤ及び伝動軸(前記公報の図2の7)は、動 力伝達により常時回転しているが、これに対しシフトフォークは回転しない。 従って、伝動ギヤの還状溝内において、シフトフォークの先端と伝動ギヤの還 状溝の内壁が常に擦れ合った状態となっているので、長期間に亘って使用すると シフトフォークの先端又は伝動ギヤの還状溝の内壁に磨耗が生じて、シフトフォ ークの先端と伝動ギヤの還状溝との間のガタつきに発展する場合がある。 本考案は、伝動ギヤをスライド操作して変速操作を行う場合において、前述の ような磨耗現象を抑えることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の特徴は以上のようなギヤ変速構造において、次のように構成すること にある。つまり、 軸芯方向に往復スライド自在に支持した伝動軸の外周面に円周方向に沿う還状 溝を形成し、還状溝に係入したシフトフォークにより伝動軸をスライド操作可能 に構成すると共に、伝動軸のスライド操作によりこの伝動軸に備えられた伝動ギ ヤを、複数の伝動ギヤのうちの一つに択一的に咬合操作可能に構成してある。
【0005】
【作用】
変速用の伝動ギヤは、回転する伝動軸の外側に外嵌されているので、そのボス 部の外径は伝動軸の外径よりも大きくなっている。従って、ボス部に設けられて いる還状溝において、その円周方向の速度は比較的高速である。 これに対して、本考案においては変速用の伝動ギヤを支持した伝動軸そのもの を、伝動ギヤと一体でスライド操作して変速操作を行う。この場合、伝動ギヤの ボス部よりも伝動軸の外周面の方がその外径が小さいので、シフトフォークが係 入される還状溝を伝動軸の外周面に設ければ、還状溝の部分での円周方向の速度 が従来構造よりも小さくなる。これにより、シフトフォークと還状溝の内壁が常 に擦れ合っていても、円周方向の速度が小さいことによって磨耗を抑えることが できる。
【0006】
【考案の効果】
以上のように、シフトフォークが係入される還状溝の円周方向の速度を抑えて シフトフォークと還状溝の内壁に生じる磨耗を抑えることができ、ガタつきの抑 制及び耐久性の向上を図ることができた。 又、伝動軸の左右に2個の伝動ギヤを取り付けて、この2個の伝動ギヤから動 力を2系統に並列的に分けて変速・伝達する場合、本考案のように伝動ギヤと伝 動軸を一体でスライド操作するように構成すると、2系統の変速が一度に行える ので構造的に有利である。従って、このような構造に対して、本考案(伝動軸の 外周面にシフトフォーク用の還状溝を設ける構成)が特に有効である。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図2は作業車の1つであるコンバインの走行系のミッションケース2内の構造 を示しており、エンジン(図示せず)からの動力がテンションクラッチを備えた ベルト伝動機構(図示せず)を介して、静油圧式無段変速装置Mの入力プーリー 16に伝達される。静油圧式無段変速装置Mの出力軸1からの動力は、第1伝動 軸14から出力プーリー15を介して刈取部(図示せず)に伝達されて行く。
【0008】 出力軸1からの動力は、第1ギヤ10を介して第2伝動軸21に伝達される。 この第2伝動軸21には第1高速ギヤ22が相対回転自在に外嵌され、シフトギ ヤ3がスプライン構造にてスライド操作自在に取り付けられている。第3伝動軸 24には低速ギヤ25、中速ギヤ8及び第2高速ギヤ23がスプライン構造にて 取り付けられ、第1及び第2高速ギヤ22,23が咬合している。これにより、 シフトギヤ3をスライド操作して第1高速ギヤ22、中速ギヤ8及び低速ギヤ2 5に咬合させることにより動力を高中低の3段に変速できるのであり、この動力 が中速ギヤ8に咬合する第1伝動ギヤ7に伝達される。
【0009】 第1伝動ギヤ7を支持する支持軸6には右及び左のサイドギヤ12が相対回転 自在に外嵌されて、左右の車軸5の入力ギヤ18が左右のサイドギヤ12に常時 咬合している。これにより、右又は左のサイドギヤ12と第1伝動ギヤ7との間 に咬合式の第1クラッチFCが構成されており、サイドギヤ12の凸状の咬合部 13を第1伝動ギヤ7に咬合させることによって、直進用の正転動力を左右のク ローラ式の走行装置4に伝達する。又、スプリング19はサイドギヤ12を第1 伝動ギヤ7側に付勢するものである。
【0010】 支持軸6の左右に一対の第2伝動ギヤ9が外嵌されて、第2伝動ギヤ9とサイ ドギヤ12との間に多板摩擦式の第2クラッチRCが設けられている。これに対 して図1及び図2に示すように、第3伝動軸24(本考案の伝動軸に相当)の両 端に第2ギヤ11(本考案の伝動ギヤに相当)が固定されており、軸受用の左右 一対のベアリング31の内側にスリーブ38が嵌め込まれて、この左右のスリー ブ38に第3伝動軸24が左右にスライド自在に支持されている。この場合、低 速ギヤ25や中速ギヤ8は第3伝動軸24にスプライン構造にて支持され、スリ ーブ26により位置決めされているので、第3伝動軸24のスライド操作を行っ ても低速ギヤ25や中速ギヤ8の位置は変わることはなく、第2伝動軸21から の動力が低速ギヤ25等により第3伝動軸24に正常に伝達される。
【0011】 図1に示すように、ミッションケース2内において紙面左右方向にスライド自 在にシフト軸29が支持されており、その先端にシフトフォーク30が固定され ている。これに対して、第3伝動軸24の紙面左端の外周面に円周方向に沿う還 状溝24aが形成されており、シフトフォーク30の先端がこの還状溝24aに 係入されている。そして、図2に示すように機体の操縦部に備えられた人為操作 型式の切換レバー32と、シフト軸29とが連係機構41により機械的に連動連 結されており、切換レバー32によりシフト軸29及びシフトフォーク30を介 して、第3伝動軸24を紙面左右にスライド操作する。
【0012】 図1及び図2に示すように、ミッションケース2の左右に一対の第4伝動軸3 9が支持され、この第4伝動軸39に第3ギヤ27及び第4ギヤ28が固定され ており、左右の第4ギヤ28が第2伝動ギヤ9に各々咬合している。以上の構造 により、切換レバー32を超信地旋回位置に操作して第3伝動軸24を紙面左方 にスライド操作すると、第3伝動軸24の左右の第2ギヤ11が左右の第3ギヤ 27(本考案の複数の伝動ギヤに相当)に咬合する。
【0013】 これにより、第3伝動軸24の動力が第3ギヤ27、第4伝動軸39及び第4 ギヤ28を介して、逆転状態で左右の第2伝動ギヤ9に伝達される。従って、例 えば左のサイドギヤ12を第1伝動ギヤ7から離し操作し、左のサイドギヤ12 の押圧部17で第2クラッチRCを押圧入り操作すると、左の第2伝動ギヤ9の 逆転動力が左の走行装置4に伝達されて左に超信地旋回が行える。
【0014】 次に、切換レバー32を緩旋回位置に操作して第3伝動軸24を紙面右方にス ライド操作すると、第3伝動軸24の左右の第2ギヤ11が左右の第2伝動ギヤ 9(本考案の複数の伝動ギヤに相当)に直接咬合する。これにより、第3伝動軸 24から第1伝動ギヤ7に伝達される正転動力よりも低速の正転動力が、第3伝 動軸24から第2伝動ギヤ9に伝達されている。従って、例えば左のサイドギヤ 12を第1伝動ギヤ7から離し、左のサイドギヤ12の押圧部17で第2クラッ チRCを押圧入り操作すると、左の走行装置4が右の走行装置4よりも低速で正 転駆動されて、左右の走行装置4の速度差により機体は左に緩旋回して行くので ある。
【0015】 次に、左右のサイドギヤ12のスライド操作構造について説明する。図3及び 図2に示すように左右のサイドギヤ12のスライド操作用の操作アーム20と、 これを揺動操作する油圧シリンダ33が備えられている。この場合、油圧シリン ダ33にはこれを収縮側に付勢するスプリング(図示せず)が内装されており、 ポンプ34からの作動油が油圧シリンダ33に対する電磁操作式の制御弁35に 供給されている。そして、サイドギヤ12が第1伝動ギヤ7から離れ(第1クラ ッチFCの切り状態)、且つ、第2クラッチRCを押圧入り操作しない位置に動 くまで油圧シリンダ33が伸張すると、この油圧シリンダ33から作動油を抜い て油圧シリンダ33をその位置で停止させるドレン油路36が設けられており、 このドレン油路36に可変リリーフ弁37が設けられている。
【0016】 次に、制御弁35及び可変リリーフ弁37の操作について説明する。 図3及び図2に示す状態は、左右のサイドギヤ12が第1伝動ギヤ7に咬合し た直進状態である。この状態から例えば操作レバー40を左の第1旋回位置L1 に操作すると、制御弁35のみが切換操作されて、左側の油圧シリンダ33に作 動油が供給され、左のサイドギヤ12が紙面左方にスライドして第1伝動ギヤ7 より離れる(第1クラッチFCの切り状態)。この場合、可変リリーフ弁37が 全開状態にあるので、左のサイドギヤ12が第2クラッチRCを押圧する前の中 立停止位置で、ドレン油路36が開き可変リリーフ弁37から作動油が抜けて、 左のサイドギヤ12がこの中立停止位置で停止する。これが、左の走行装置4へ の伝動を断った状態であり、機体は緩やかに左に向きを変えて行く。
【0017】 そして、操作レバー40を左の第2旋回位置L2に操作すると可変リリーフ弁 37が絞り操作されて、油圧シリンダ33が前述の中立停止位置から伸張して左 の第2クラッチRCが完全に入り操作される。この場合、図2に示すように、切 換レバー32を超信地旋回位置に操作して、第3伝動軸24の左右の第2ギヤ1 1を第3ギヤ27に咬合させていれば、左の走行装置4が逆転駆動され超信地旋 回が行える。又、左の第1旋回位置L1と第2旋回位置L2との間で操作レバー 40を操作すると、前述の状態から作動油が油圧シリンダ33より抜かれて第2 クラッチRCへの押圧力が弱められる。これにより、第2クラッチRCが滑って 左の走行装置4の逆転速度を変更できるのである。
【0018】 逆に、切換レバー32を緩旋回位置に操作して、第3伝動軸24の左右の第2 ギヤを第2伝動ギヤ9に直接咬合させていれば、操作レバー40を左の第2旋回 位置L2に操作した場合に、左の走行装置4が低速で正転駆動されて緩旋回が行 える。又、操作レバー40を左の第1及び第2旋回位置L1,L2の間に位置さ せると、前述と同様に第2クラッチRCが滑って左の走行装置4の低速の正転速 度を変更できる。 以上の操作は右の第1旋回位置R1及び第2旋回位置R2においても同様に行 われる。
【0019】 以上の図1及び図2に示す構造は、一方の走行装置4を低速で正転駆動する状 態と逆転駆動する状態の2状態に切り換える構成となっている。このミッション ケース2においては、このような2状態に切り換える型式に代えて、一方の走行 装置4に制動を掛けるサイドブレーキ42を装備する型式にも使用できるように なっており、次にこの構成について説明する。 図1及び図4に示すように、ミッションケース2の左右の側壁において支持軸 6の部分に開孔2aが設けられている。これにより、前述の2状態に切り換える 型式では図1に示すように、支持軸6、第2クラッチRC、第4伝動軸39及び シフト軸29を支持する支持ケース43を、ミッションケース2の左右の開孔2 aの部分に取り付けている。
【0020】 次にサイドブレーキ42を装備する型式の場合には図4に示すように、第3伝 動軸24を短くして第2ギヤ11を左右に取り付けず、この第3伝動軸24をス ライド操作しないように構成し、第3伝動軸24の左右の部分に蓋44を取り付 ける。図1及び図2に示すような、左右一対の第4伝動軸39は装備しない。そ して、ミッションケース2の左右の開孔2aに、サイドブレーキ42を一体形成 した支持ケース45を取り付けるのである。 この構造により、操作レバー40を右又は左の第2旋回位置R2,L2にまで 操作すると、サイドギヤ12の押圧部17がサイドブレーキ42を押圧して、一 方の走行装置4に制動が掛かる。そして、これが信地旋回状態である。
【0021】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為に符号を記す が、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第3伝動軸、第4伝動軸及び支持軸付近の縦断
正面図
【図2】ミッションケース内の伝動構造を示す概略図
【図3】サイドギヤ用の油圧シリンダ、制御弁、可変リ
リーフ弁等の油圧回路図
【図4】図1に示す型式からサイドブレーキを装備した
型式に変更した場合の第3伝動軸及び支持軸付近の縦断
正面図
【符号の説明】
9,27 伝動ギヤ 11 伝動軸に備えられた伝動ギヤ 24 伝動軸 24a 伝動軸の還状溝 30 シフトフォーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸芯方向に往復スライド自在に支持した
    伝動軸(24)の外周面に円周方向に沿う還状溝(24
    a)を形成し、前記還状溝(24a)に係入したシフト
    フォーク(30)により前記伝動軸(24)をスライド
    操作可能に構成すると共に、前記伝動軸(24)のスラ
    イド操作によりこの伝動軸(24)に備えられた伝動ギ
    ヤ(11)を、複数の伝動ギヤ(9),(27)のうち
    の一つに択一的に咬合操作可能に構成してあるギヤ変速
    構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01249529A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Iseki & Co Ltd 耕耘機の変速操作装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01249529A (ja) * 1988-03-30 1989-10-04 Iseki & Co Ltd 耕耘機の変速操作装置

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