JPH0572419B2 - - Google Patents
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- JPH0572419B2 JPH0572419B2 JP58203164A JP20316483A JPH0572419B2 JP H0572419 B2 JPH0572419 B2 JP H0572419B2 JP 58203164 A JP58203164 A JP 58203164A JP 20316483 A JP20316483 A JP 20316483A JP H0572419 B2 JPH0572419 B2 JP H0572419B2
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- Japan
- Prior art keywords
- weight
- parts
- acrylic
- resin
- particle size
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明は耐衝撃性、耐侯性及び耐吸水性に優
れ、且つ良好な艶消表面を有するフイルムに好適
な新規なアクリル系樹脂組成物及び該樹脂組成物
からなるフイルムに関する。 従来、プラスチツク材料の艶消方法としては
無機性充填剤の混練、架橋性高分子重合体粒子
の混練、表面処理剤の塗布、物理的又は化学
的表面処理、成形加工条件による艶消表面の付
与等が知られているが、アクリル系フイルム(通
常、厚さ200μ以下)の艶消については上記又
はによるものが大部分である。 しかるに、無機性充填剤として炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、シリカゲル等の微粒子を
混合した場合は耐衝撃性や引張強度等の物性低下
が著しく、更には吸水白化性が劣るという欠点が
ある。 一方、架橋性高分子重合体粒子の混練による場
合は加工条件による分散程度の調節が難かしく、
上品な艶消表面を得難いばかりでなく、ガラス転
移点(Tg)の高い架橋ポリマーであるがゆえに
低温での耐衝撃性に劣るという欠点を有する。 本発明者等はかかる実情に鑑み、上記欠点を克
服すべく鋭意研究した結果、本発明を完成させた
ものである。 即ち、本発明の第1は、アクリル系樹脂100重
量部に対し、アルキル基の炭素数1〜13のアクリ
ル酸アルキルエステル50〜100重量部、アルキル
基の炭素数1〜13のメタクリル酸アルキルエステ
ル0〜50重量部からなる非架橋性モノマー100重
量部と分子内に2個以上の二重結合を有する架橋
性モノマー0.25〜17重量部とからなる、ガラス転
移点が30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜10μの艶消
用架橋アクリル系共重合体5〜50重量部が均一に
混合分散されていることを特徴とする艶消アクリ
ル系樹脂組成物を、 本発明の第2は、アクリル系樹脂100重量部に
対し、アルキル基の炭素数1〜13のアクリル酸ア
ルキルエステル50〜100重量部、アルキル基の炭
素数1〜13のメタクリル酸アルキルエステル0〜
50重量部からなる非架橋性モノマー100重量部と
分子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モノ
マー0.25〜17重量部とからなる、ガラス転移点が
30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜10μの艶消用アク
リル系共重合体5〜50重量部を均一に混合分散し
た樹脂組成物を押出成形して得られる厚さ10〜
200μの艶消アクリル系フイルムを、 それぞれ内容とするものである。 本発明で用いられるアクリル系共重合体のアル
キル基の炭素数1〜13のアクリル酸アルキルエス
テルとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が含
まれ、50〜100重量部の範囲で用いられる。50重
量部未満ではガラス転移点が室温以上に高くな
り、低温での耐衝撃性の有利性が得られ難くな
る。 アルキル基の炭素数1〜13のメタクリル酸アル
キルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル等の
低級メタクリル酸エステルが含まれ、0〜50重量
部の範囲で用いられる。50重量部を越えるとガラ
ス転移点が室温以上に高くなり、低温での耐衝撃
性の有利性が得られ難くなる。 分子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モ
ノマーとしては、エチレングリコールジメタクリ
レート等のアルキレングリコールの不飽和カルボ
ン酸エステル、プロピレングリコールジアリルエ
ーテル等のアルキレングリコールの不飽和アルコ
ールエーテル、ジビニルベンゼン等の多価ビニル
ベンゼン、アリルメタクリレート、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のア
リル基含有架橋性モノマー等が挙げられ、前記非
架橋性モノマー100重量部当り0.25〜17重量部、
より好ましくは0.5〜10重量部の範囲で配合され
る。0.25重量部未満では充分な架橋重合体とはな
り得ず、艶消効果の発現が不充分となる。一方、
17重量部を越えて使用しても物性向上は期待でき
ない。 アクリル系共重合体の平均粒子径は0.3〜10μで
ある。0.3μ未満では艶消効果は充分でなく、一方
10μを越えると粗い艶消表面となり外観上好まし
くない。またTg(計算値)は30℃以下であり、30
℃を越えると、艶消用架橋アクリル系ポリマーは
室温でも固い成分として存在するので、フイルム
にしたときの引張強度や低温における耐衝撃性が
不足する。 本発明のアクリル系共重合体は界面活性剤の存
在下でモノマー類や重合開始剤を水に分散してな
る微細懸濁重合法によつて得ることができる。重
合開始剤としては通常の懸濁重合に使用されるも
のが用いられ、代表的なものとしてベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等の有
機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のア
ゾ化合物を挙げることができる。界面活性剤とし
てはオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリ
ウムの如き高級脂肪酸塩類、ロジン酸カリウム、
ロジン酸ナトリウムの如きロジン酸塩類、オクチ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムの如
き高級アルコール硫酸塩類、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムの如き高級アルキルアリール
ソルホン酸塩類、ジ−2−エチルヘキシルスルホ
コハク酸ナトリウムの如きジアルキルスルホコハ
ク酸塩類等の陰イオン界面活性剤と、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル等の非イオン界面活
性剤及びアルキル基の炭素数12〜18の高級アルコ
ール等の単独系又は併用系が挙げられる。 粒子径は前記の通り0.3〜10μに調整するが、該
粒子径はモノマー組成とのバランスにおいて界面
活性剤、重合開始剤の種類と量、水/モノマー比
率、撹拌条件等の組合せにより調整される。 尚、粒子径はコールター・エレクトロニクス社
(Coulter Electronics Inc.)製「コールカウンタ
ー」を使用し、累積曲線で50%になるところを平
均粒子径とする。 また、共重合体のTgが30℃以下にコントロー
ルされるが、該コントロールは主としてモノマー
組成によつて決定される。例えばメチルメタクリ
レートとブチルアクリレートの場合は前者を60部
以下、後者を40部以上にする必要がある。ターシ
ヤリ・ブチルメタクリレートと2−エチルヘキシ
ルアクリレートの場合は前者を50部以下、後者を
50部以上にする必要がある。しかして、上記範囲
内で且つ前記した本発明の各成分の割合となるよ
うに選択される。 前記の如くして得られた艶消用架橋アクリル系
重合体はアクリル系樹脂と均一混合される。 本発明で用いられるアクリル系樹脂としては、
平均粒子径0.2μ以下で、アクリル酸アルキルエス
テル50重量部以上を含む架橋構造を有する弾性体
成分20〜50重量%を核とし、メタクリル酸アルキ
ルエステルを50重量部以上含む非架橋構造を有す
る外殻樹脂層80〜50重量%からなるアクリル系樹
脂が好適である。 この場合の好ましい実施態様としては、艶消用
架橋アクリル系共重合体は溶液状態で保存され、
フイルムのベース樹脂となるアクリル系樹脂の重
合溶液と均一混合され、公知の凝固、乾燥を経て
粉体として取り出される。 本発明で使用されるアクリル系樹脂の重合溶液
としては、アクリル系フイルム原料として用いら
れるアクリル樹脂の乳化分散されたものを指し、
例えば平均粒径が0.2μ以下でアクリル酸アルキル
エステル50重量部以上を含む架橋構造を有する弾
性体成分20〜50重量%を核とし、メタクリル酸ア
ルキルエステルを50重量部以上含む非架橋構造
(外殻樹脂層)80〜50重量%より成る重合体粒子
が水系に乳化分散されているものである。アクリ
ル系樹脂の重合溶液(固形分B)と艶消用架橋ア
クリル系共重合体溶液(固形分A)の固形分比
率、即ち(固形分B)/(固形分A)が2〜20に
なる様に混合される。該固形分比率が2未満とな
ると組成物の軟化点が低くなり過ぎ、20を越える
と良好な艶消効果が発現されない。 アクリル系樹脂と艶消用架橋アクリル系共重合
体との組成物は必要に応じて配合剤、例えば安定
剤、滑剤、加工助剤、耐衝撃助剤、充填剤、着色
剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等を含有するこ
とができる。 上記組成物はTダイ加工、インフレーシヨン加
工、カレンダー加工等公知の方法により艶消フイ
ルムとすることができる。該艶消フイルムは厚さ
10〜200μで、艶消の程度は60度光沢度で50以下
のものである。得られた艶消フイルムは他の透明
プラスチツク材料へのラミネート、壁紙や帆布、
鉄板等へのラミネートにより美麗な外観を付与す
ることが出来ると同時に、油折に抗する性質や吸
水による外観低下に抗する性質を併せ持つ製品を
提供することができる。 以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限されるも
のではない。 実施例1、比較例1〜3 (1) 艶消用架橋アクリル系共重合体の製造 撹拌機(H型ペラ)、還流冷却器、窒素ガス
導入口を備えたガラス製反応容器を水浴中にセ
ツトし、下記の反応物質を仕込んだ。 メチルメタクリレート 10重量部 ブチルアクリレート 90 アリルメタクリレート 2 2−2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル) 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1 高級アルコール 1 水 400 反応容器内を充分に窒素ガスで置換した後、
室温で上記反応物質を撹拌数800rpmで1時間
撹拌した。次いで撹拌数を200rpmにして60℃
に加熱して重合を開始した。3時間後に更に80
℃に昇温し、1時間重合して重合を完了した。
架橋アクリル系共重合体のTgは−44℃で平均
粒径は1μであつた。 (2) アクリル系樹脂の製造 撹拌機(H型ペラ)、還流冷却器、窒素ガス
導入口を備えたガラス製反応容器を水浴中にセ
ツトし、下記の反応物質を仕込んだ。 水 200重量部 ジアルキルスルホサクシネートナトリウム
0.8 高級アルコール 0.3 ブチルアクリレート 27 メチルメタクリレート 3 トリアリルイソシアヌレート 0.3 キユメンハイドロパーオキサイド 0.1 40℃に昇温撹拌してから少量の水に溶かした
ソデイウムホルムアルデヒドスルフオキシレー
ト0.1重量部を添加し、重合を開始した。転化
率が95%以上になつたことを確認した。得られ
たラテツクスの粒子径は1450Åであつた。 次いで水浴温度を80℃に昇温し、下記の混合
物を連続的に4時間かけて追加した。 メチルメタクリレート 59重量部 ブチルアクリレート 11 キユメンハイドロパーオキサイド 0.4 重合発熱が終り、転化率95%以上にあること
を確認した。このラテツクスの粒子径は1610Å
であつた。 このラテツクスの一部をCaCl2水溶液で塩折
し、80℃以上に加熱、脱水、乾燥して得られる
白色粉末はそのままでも各種成形材料になり得
るが、各種の添加物を配合することも可能であ
る。得られた白色粉末、及びこれにシリカと市
販有機艶消剤をそれぞれ配合した例を比較例1
〜3とした。 (3) 艶消用架橋アクリル系共重合体とアクリル系
樹脂との配合及びフイルム成形 上記(2)で得られたアクリル系樹脂の重合溶液
(固形分B)100部に対して、上記(1)で得られた
艶消用架橋アクリル系共重合体(固形分A)10
部となるように均一混合し、塩化カルシウム水
溶液を添化して凝固し、洗滌、乾燥して粉体を
得た。 該粉体を40mm径のスクリユーを有する押出機
を使つて押出しペレツト化した。得られたペレ
ツトを乾燥状態で40mm径スクリユーを有するイ
ンフレ押出機に投入し、50μ厚のフイルムを得
た。 (4) フイルムの物性 上記フイルムの吸水白化性、及び塩ビ鋼板を
210℃、2分加熱して該フイルムをゴムロール
にてラミネートしたものの光沢度及び耐衝撃性
を観察した。結果を第1表に示した。
れ、且つ良好な艶消表面を有するフイルムに好適
な新規なアクリル系樹脂組成物及び該樹脂組成物
からなるフイルムに関する。 従来、プラスチツク材料の艶消方法としては
無機性充填剤の混練、架橋性高分子重合体粒子
の混練、表面処理剤の塗布、物理的又は化学
的表面処理、成形加工条件による艶消表面の付
与等が知られているが、アクリル系フイルム(通
常、厚さ200μ以下)の艶消については上記又
はによるものが大部分である。 しかるに、無機性充填剤として炭酸カルシウ
ム、ケイ酸カルシウム、シリカゲル等の微粒子を
混合した場合は耐衝撃性や引張強度等の物性低下
が著しく、更には吸水白化性が劣るという欠点が
ある。 一方、架橋性高分子重合体粒子の混練による場
合は加工条件による分散程度の調節が難かしく、
上品な艶消表面を得難いばかりでなく、ガラス転
移点(Tg)の高い架橋ポリマーであるがゆえに
低温での耐衝撃性に劣るという欠点を有する。 本発明者等はかかる実情に鑑み、上記欠点を克
服すべく鋭意研究した結果、本発明を完成させた
ものである。 即ち、本発明の第1は、アクリル系樹脂100重
量部に対し、アルキル基の炭素数1〜13のアクリ
ル酸アルキルエステル50〜100重量部、アルキル
基の炭素数1〜13のメタクリル酸アルキルエステ
ル0〜50重量部からなる非架橋性モノマー100重
量部と分子内に2個以上の二重結合を有する架橋
性モノマー0.25〜17重量部とからなる、ガラス転
移点が30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜10μの艶消
用架橋アクリル系共重合体5〜50重量部が均一に
混合分散されていることを特徴とする艶消アクリ
ル系樹脂組成物を、 本発明の第2は、アクリル系樹脂100重量部に
対し、アルキル基の炭素数1〜13のアクリル酸ア
ルキルエステル50〜100重量部、アルキル基の炭
素数1〜13のメタクリル酸アルキルエステル0〜
50重量部からなる非架橋性モノマー100重量部と
分子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モノ
マー0.25〜17重量部とからなる、ガラス転移点が
30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜10μの艶消用アク
リル系共重合体5〜50重量部を均一に混合分散し
た樹脂組成物を押出成形して得られる厚さ10〜
200μの艶消アクリル系フイルムを、 それぞれ内容とするものである。 本発明で用いられるアクリル系共重合体のアル
キル基の炭素数1〜13のアクリル酸アルキルエス
テルとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸n
−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等が含
まれ、50〜100重量部の範囲で用いられる。50重
量部未満ではガラス転移点が室温以上に高くな
り、低温での耐衝撃性の有利性が得られ難くな
る。 アルキル基の炭素数1〜13のメタクリル酸アル
キルエステルとしては、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル等の
低級メタクリル酸エステルが含まれ、0〜50重量
部の範囲で用いられる。50重量部を越えるとガラ
ス転移点が室温以上に高くなり、低温での耐衝撃
性の有利性が得られ難くなる。 分子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モ
ノマーとしては、エチレングリコールジメタクリ
レート等のアルキレングリコールの不飽和カルボ
ン酸エステル、プロピレングリコールジアリルエ
ーテル等のアルキレングリコールの不飽和アルコ
ールエーテル、ジビニルベンゼン等の多価ビニル
ベンゼン、アリルメタクリレート、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のア
リル基含有架橋性モノマー等が挙げられ、前記非
架橋性モノマー100重量部当り0.25〜17重量部、
より好ましくは0.5〜10重量部の範囲で配合され
る。0.25重量部未満では充分な架橋重合体とはな
り得ず、艶消効果の発現が不充分となる。一方、
17重量部を越えて使用しても物性向上は期待でき
ない。 アクリル系共重合体の平均粒子径は0.3〜10μで
ある。0.3μ未満では艶消効果は充分でなく、一方
10μを越えると粗い艶消表面となり外観上好まし
くない。またTg(計算値)は30℃以下であり、30
℃を越えると、艶消用架橋アクリル系ポリマーは
室温でも固い成分として存在するので、フイルム
にしたときの引張強度や低温における耐衝撃性が
不足する。 本発明のアクリル系共重合体は界面活性剤の存
在下でモノマー類や重合開始剤を水に分散してな
る微細懸濁重合法によつて得ることができる。重
合開始剤としては通常の懸濁重合に使用されるも
のが用いられ、代表的なものとしてベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等の有
機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のア
ゾ化合物を挙げることができる。界面活性剤とし
てはオレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリ
ウムの如き高級脂肪酸塩類、ロジン酸カリウム、
ロジン酸ナトリウムの如きロジン酸塩類、オクチ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムの如
き高級アルコール硫酸塩類、ドデシルベンゼンス
ルホン酸ナトリウムの如き高級アルキルアリール
ソルホン酸塩類、ジ−2−エチルヘキシルスルホ
コハク酸ナトリウムの如きジアルキルスルホコハ
ク酸塩類等の陰イオン界面活性剤と、ポリエチレ
ングリコール脂肪酸エステル等の非イオン界面活
性剤及びアルキル基の炭素数12〜18の高級アルコ
ール等の単独系又は併用系が挙げられる。 粒子径は前記の通り0.3〜10μに調整するが、該
粒子径はモノマー組成とのバランスにおいて界面
活性剤、重合開始剤の種類と量、水/モノマー比
率、撹拌条件等の組合せにより調整される。 尚、粒子径はコールター・エレクトロニクス社
(Coulter Electronics Inc.)製「コールカウンタ
ー」を使用し、累積曲線で50%になるところを平
均粒子径とする。 また、共重合体のTgが30℃以下にコントロー
ルされるが、該コントロールは主としてモノマー
組成によつて決定される。例えばメチルメタクリ
レートとブチルアクリレートの場合は前者を60部
以下、後者を40部以上にする必要がある。ターシ
ヤリ・ブチルメタクリレートと2−エチルヘキシ
ルアクリレートの場合は前者を50部以下、後者を
50部以上にする必要がある。しかして、上記範囲
内で且つ前記した本発明の各成分の割合となるよ
うに選択される。 前記の如くして得られた艶消用架橋アクリル系
重合体はアクリル系樹脂と均一混合される。 本発明で用いられるアクリル系樹脂としては、
平均粒子径0.2μ以下で、アクリル酸アルキルエス
テル50重量部以上を含む架橋構造を有する弾性体
成分20〜50重量%を核とし、メタクリル酸アルキ
ルエステルを50重量部以上含む非架橋構造を有す
る外殻樹脂層80〜50重量%からなるアクリル系樹
脂が好適である。 この場合の好ましい実施態様としては、艶消用
架橋アクリル系共重合体は溶液状態で保存され、
フイルムのベース樹脂となるアクリル系樹脂の重
合溶液と均一混合され、公知の凝固、乾燥を経て
粉体として取り出される。 本発明で使用されるアクリル系樹脂の重合溶液
としては、アクリル系フイルム原料として用いら
れるアクリル樹脂の乳化分散されたものを指し、
例えば平均粒径が0.2μ以下でアクリル酸アルキル
エステル50重量部以上を含む架橋構造を有する弾
性体成分20〜50重量%を核とし、メタクリル酸ア
ルキルエステルを50重量部以上含む非架橋構造
(外殻樹脂層)80〜50重量%より成る重合体粒子
が水系に乳化分散されているものである。アクリ
ル系樹脂の重合溶液(固形分B)と艶消用架橋ア
クリル系共重合体溶液(固形分A)の固形分比
率、即ち(固形分B)/(固形分A)が2〜20に
なる様に混合される。該固形分比率が2未満とな
ると組成物の軟化点が低くなり過ぎ、20を越える
と良好な艶消効果が発現されない。 アクリル系樹脂と艶消用架橋アクリル系共重合
体との組成物は必要に応じて配合剤、例えば安定
剤、滑剤、加工助剤、耐衝撃助剤、充填剤、着色
剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等を含有するこ
とができる。 上記組成物はTダイ加工、インフレーシヨン加
工、カレンダー加工等公知の方法により艶消フイ
ルムとすることができる。該艶消フイルムは厚さ
10〜200μで、艶消の程度は60度光沢度で50以下
のものである。得られた艶消フイルムは他の透明
プラスチツク材料へのラミネート、壁紙や帆布、
鉄板等へのラミネートにより美麗な外観を付与す
ることが出来ると同時に、油折に抗する性質や吸
水による外観低下に抗する性質を併せ持つ製品を
提供することができる。 以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて説明
するが、本発明はこれらにより何ら制限されるも
のではない。 実施例1、比較例1〜3 (1) 艶消用架橋アクリル系共重合体の製造 撹拌機(H型ペラ)、還流冷却器、窒素ガス
導入口を備えたガラス製反応容器を水浴中にセ
ツトし、下記の反応物質を仕込んだ。 メチルメタクリレート 10重量部 ブチルアクリレート 90 アリルメタクリレート 2 2−2′−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロ
ニトリル) 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 1 高級アルコール 1 水 400 反応容器内を充分に窒素ガスで置換した後、
室温で上記反応物質を撹拌数800rpmで1時間
撹拌した。次いで撹拌数を200rpmにして60℃
に加熱して重合を開始した。3時間後に更に80
℃に昇温し、1時間重合して重合を完了した。
架橋アクリル系共重合体のTgは−44℃で平均
粒径は1μであつた。 (2) アクリル系樹脂の製造 撹拌機(H型ペラ)、還流冷却器、窒素ガス
導入口を備えたガラス製反応容器を水浴中にセ
ツトし、下記の反応物質を仕込んだ。 水 200重量部 ジアルキルスルホサクシネートナトリウム
0.8 高級アルコール 0.3 ブチルアクリレート 27 メチルメタクリレート 3 トリアリルイソシアヌレート 0.3 キユメンハイドロパーオキサイド 0.1 40℃に昇温撹拌してから少量の水に溶かした
ソデイウムホルムアルデヒドスルフオキシレー
ト0.1重量部を添加し、重合を開始した。転化
率が95%以上になつたことを確認した。得られ
たラテツクスの粒子径は1450Åであつた。 次いで水浴温度を80℃に昇温し、下記の混合
物を連続的に4時間かけて追加した。 メチルメタクリレート 59重量部 ブチルアクリレート 11 キユメンハイドロパーオキサイド 0.4 重合発熱が終り、転化率95%以上にあること
を確認した。このラテツクスの粒子径は1610Å
であつた。 このラテツクスの一部をCaCl2水溶液で塩折
し、80℃以上に加熱、脱水、乾燥して得られる
白色粉末はそのままでも各種成形材料になり得
るが、各種の添加物を配合することも可能であ
る。得られた白色粉末、及びこれにシリカと市
販有機艶消剤をそれぞれ配合した例を比較例1
〜3とした。 (3) 艶消用架橋アクリル系共重合体とアクリル系
樹脂との配合及びフイルム成形 上記(2)で得られたアクリル系樹脂の重合溶液
(固形分B)100部に対して、上記(1)で得られた
艶消用架橋アクリル系共重合体(固形分A)10
部となるように均一混合し、塩化カルシウム水
溶液を添化して凝固し、洗滌、乾燥して粉体を
得た。 該粉体を40mm径のスクリユーを有する押出機
を使つて押出しペレツト化した。得られたペレ
ツトを乾燥状態で40mm径スクリユーを有するイ
ンフレ押出機に投入し、50μ厚のフイルムを得
た。 (4) フイルムの物性 上記フイルムの吸水白化性、及び塩ビ鋼板を
210℃、2分加熱して該フイルムをゴムロール
にてラミネートしたものの光沢度及び耐衝撃性
を観察した。結果を第1表に示した。
【表】
【表】
第1表から明らかな様に、本発明の架橋アク
リル系共重合体を配合したものは無機物を配合
した比較例2と同等の艶消効果を有し、ラミネ
ート品の物性は何も配合していない比較例1と
略同等であり、全体として極めて優れた艶消フ
イルムであつた。 実施例2〜5、比較例4〜5 (1) 艶消用架橋アクリル系共重合体の製造 架橋アクリル系共重合体を構成する単量体成
分を第2表に示す割合とした他は実施例1(1)と
同様の方法で、架橋アクリル系共重合体ラテツ
クスを得た。得られた架橋アクリル系共重合体
のTg及び平均粒径を第2表に示した。
リル系共重合体を配合したものは無機物を配合
した比較例2と同等の艶消効果を有し、ラミネ
ート品の物性は何も配合していない比較例1と
略同等であり、全体として極めて優れた艶消フ
イルムであつた。 実施例2〜5、比較例4〜5 (1) 艶消用架橋アクリル系共重合体の製造 架橋アクリル系共重合体を構成する単量体成
分を第2表に示す割合とした他は実施例1(1)と
同様の方法で、架橋アクリル系共重合体ラテツ
クスを得た。得られた架橋アクリル系共重合体
のTg及び平均粒径を第2表に示した。
【表】
(2)〜(4) アクリル系樹脂の製造、配合、フイルム
形成及び物性 実施例1(2)と同様にしてアクリル系樹脂を製
造し、同(3)と同様に配合し、同(4)と同様に物性
を観察した。結果を第3表に示した。
形成及び物性 実施例1(2)と同様にしてアクリル系樹脂を製
造し、同(3)と同様に配合し、同(4)と同様に物性
を観察した。結果を第3表に示した。
【表】
【表】
比較例 6
実施例1(1)で用いた開始剤をラウロイルパーオ
キサイドに変更した以外は同様にして架橋アクリ
ル系共重合体を得た。得られた架橋アクリル系共
重合体のTgは−44℃で平均粒径は60μであつた。
これを400メツシユの篩を用いて区分して実施例
1(2)〜(4)に従い、塩ビラミネート品の60゜光沢を
測定した。結果を第6表に示した。 比較例 7 実施例1(1)で用いた界面活性剤を第5表の如く
変更した以外は同様にしてTgが−44℃、平均粒
径が0.2μの架橋アクリル系共重合体を得た。得ら
れた架橋アクリル系共重合体を実施例(2)〜(4)に従
い、塩ビラミネート品の60゜光沢を測定した。結
果を第6表に示した。
キサイドに変更した以外は同様にして架橋アクリ
ル系共重合体を得た。得られた架橋アクリル系共
重合体のTgは−44℃で平均粒径は60μであつた。
これを400メツシユの篩を用いて区分して実施例
1(2)〜(4)に従い、塩ビラミネート品の60゜光沢を
測定した。結果を第6表に示した。 比較例 7 実施例1(1)で用いた界面活性剤を第5表の如く
変更した以外は同様にしてTgが−44℃、平均粒
径が0.2μの架橋アクリル系共重合体を得た。得ら
れた架橋アクリル系共重合体を実施例(2)〜(4)に従
い、塩ビラミネート品の60゜光沢を測定した。結
果を第6表に示した。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 アクリル系樹脂の乳化分散液(固形分B)
と、アルキル基の炭素数1〜13のアクリル酸アル
キルエステル50〜100重量部、アルキル基の炭素
数1〜13のメタクリル酸アルキルエステル0〜50
重量部からなる非架橋性モノマー100重量部と分
子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モノマ
ー0.25〜17重量部を微細懸濁重合して得られた、
ガラス転移点が30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜
10μの艶消用架橋アクリル系共重合体水分散液
(固形分A)とが(B)/(A)=2〜20の範囲で均一に
混合分散されていることを特徴とする艶消アクリ
ル系樹脂水分散液。 2 アクリル系樹脂の乳化分散液が、平均粒径
0.2μ以下でアクリル酸アルキルエステル50重量部
以上を含む架橋構造を有する弾性体成分20〜50重
量%を核とし、メタクリル酸アルキルエステルを
50重量部以上含む非架橋構造を有する外殻樹脂層
80〜50重量%よりなる重合体粒子が水系に乳化分
散されたものである特許請求の範囲第1項記載の
樹脂水分散剤。 3 アクリル系樹脂の乳化分散液(固形分B)
と、アルキル基の炭素数1〜18のアクリル酸アル
キルエステル50〜100重量部、アルキル基の炭素
数1〜13のメタクリル酸アルキルエステル0〜50
重量部からなる非架橋性モノマー100重量部と分
子内に2個以上の二重結合を有する架橋性モノマ
ー0.25〜17重量部を微細懸濁重合して得られた、
ガラス転移点が30℃以下で且つ平均粒径が0.3〜
10μの艶消用アクリル系共重合水分散液(固形分
A)とが(B)/(A)=2〜20の範囲で均一に混合分散
した樹脂水分散液から分離した樹脂を成形して得
られる厚さ10〜200μの艶消アクリル系フイルム。 4 アクリル系樹脂の乳化分散液が、平均粒径
0.2μ以下でアクリル酸アルキルエステル50重量部
以上を含む架橋構造を有する弾性体成分20〜50重
量%を核とし、メタクリル酸アルキルエステルを
50重量部以上含む非架橋構造を有する外殻樹脂層
80〜50重量%よりなる重合体粒子が水系に乳化分
散されたものである特許請求の範囲第3項記載の
フイルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20316483A JPS6094413A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 艶消用架橋アクリル系共重合体,その製造方法,樹脂組成物及びそれからなるフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20316483A JPS6094413A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 艶消用架橋アクリル系共重合体,その製造方法,樹脂組成物及びそれからなるフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6094413A JPS6094413A (ja) | 1985-05-27 |
| JPH0572419B2 true JPH0572419B2 (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=16469501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20316483A Granted JPS6094413A (ja) | 1983-10-28 | 1983-10-28 | 艶消用架橋アクリル系共重合体,その製造方法,樹脂組成物及びそれからなるフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6094413A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6241209A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-23 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 共重合体の製造方法 |
| JPH0613583B2 (ja) * | 1985-09-09 | 1994-02-23 | 電気化学工業株式会社 | 共重合体の製造方法 |
| CA1281492C (en) * | 1985-10-23 | 1991-03-12 | Joseph Albert Antonelli | Crosslinked polymer microparticle |
| GB8925939D0 (en) * | 1989-11-16 | 1990-01-04 | Exxon Chemical Patents Inc | Cable coating compositions and cables made therefrom |
| US5753772A (en) * | 1997-07-17 | 1998-05-19 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Rubbery polymers with improved color stability |
| JP6686435B2 (ja) * | 2014-07-14 | 2020-04-22 | 三菱ケミカル株式会社 | 艶消し用熱可塑性樹脂組成物、フッ素系艶消しフィルム及びフッ素系艶消し積層フィルム |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS518154B2 (ja) * | 1971-09-10 | 1976-03-13 | ||
| JPS529226B2 (ja) * | 1973-03-02 | 1977-03-15 | ||
| JPS521958B2 (ja) * | 1973-08-15 | 1977-01-19 | ||
| JPS5688460A (en) * | 1979-11-26 | 1981-07-17 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Matte thermoplastic resin composition |
| JPS5714650A (en) * | 1980-07-01 | 1982-01-25 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | Matted thermoplastic resin composition |
| JPS5829856A (ja) * | 1981-08-13 | 1983-02-22 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 艶消し性熱可塑性樹脂組成物 |
| JPH0235784B2 (ja) * | 1982-10-28 | 1990-08-13 | Mitsubishi Rayon Co | Tsuyakeshiseinetsukasoseijushisoseibutsu |
-
1983
- 1983-10-28 JP JP20316483A patent/JPS6094413A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6094413A (ja) | 1985-05-27 |
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