JPH0573152B2 - - Google Patents
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- JPH0573152B2 JPH0573152B2 JP62192018A JP19201887A JPH0573152B2 JP H0573152 B2 JPH0573152 B2 JP H0573152B2 JP 62192018 A JP62192018 A JP 62192018A JP 19201887 A JP19201887 A JP 19201887A JP H0573152 B2 JPH0573152 B2 JP H0573152B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- reaction
- parts
- ink
- rosin
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- Expired - Lifetime
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- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は印刷インキ用樹脂およびその製造方法
に関する。 〔従来の技術〕 従来、印刷インキ用樹脂、ことにオフセツト印
刷インキ用樹脂としてロジン変性フエノール樹脂
が賞用されてきた。ところが近時、省力化、高速
印刷化の要請から印刷インキ用樹脂の高速印刷適
性が強く要求されるに至り、光沢、乾燥性、セツ
トはもとより、その他の要求性能も高速化してき
ている。 しかるに従来のロジン変性フエノール樹脂をビ
ヒクルとする印刷インキは、セツト(印刷された
直後にインキ中の低粘度成分、とくに溶剤が紙の
繊維のコート層へ吸収されインキの急激な増粘が
おこり、次々と積み重なつてくる印刷物の裏面に
色が移らなくなることをいい、セツトが良好なも
のとは印刷時からセツトに至るまでの経過時間が
短いものをいう)が不充分であつたり、ミスチン
グ(印刷機の運転により印刷インキが霧状になり
飛散する現象をいう)が生じやすいという欠点が
ある。 一般に、光沢と乾燥性・セツトとは相反する性
能であり両者のバランスをとることは困難である
ことが多いため、高速印刷下に光沢、乾燥性、セ
ツト、ミスチングなどの要求性能(以下、印刷適
性という)を同時に満足しうる印刷インキ用樹脂
の開発が要望されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、従来公知のロジン変性フエノー
ル樹脂では高速印刷時の印刷適性を満足しえない
という実状に鑑み、該欠点を解決しうる新規な印
刷インキ用樹脂を開発せんとしたのである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは前記問題点に鑑みてロジン変性フ
エノール樹脂の分子構造、物理定数などに着目
し、目的樹脂をうるための種々の製造方法につい
て鋭意検討を行なつた。その結果、特定のロジン
−フエノール反応物とホルムアルデヒドとを酸触
媒の存在下でいわゆるノボラツク反応せしめ、つ
いでこれをエステル化反応せしめてえられる特定
のフエノール変性ロジン樹脂が、本目的に合致す
る優れた印刷インキ用樹脂となりうることを見出
した。本発明はこの新しい知見に基づいて完成さ
れたものである。 すなわち、本発明はロジン類およびフエノー
ル類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめてえられ
た反応物とホルムアルデヒドとを酸触媒の存在下
で反応せしめてノボラツク体となし、ついで該ノ
ボラツク体をエステル化反応させてえられる反応
生成物からなる印刷インキ用樹脂ならびにロジ
ン類およびフエノール類を酸触媒の存在下で加熱
反応せしめてえられた反応物とホルムアルデヒド
とを酸触媒の存在下で反応せしめてノボラツク体
となし、ついでこれをエステル化反応させること
を特徴とする印刷インキ用樹脂の製造方法に関す
る。 〔作用および実施例〕 本発明は前記特定の中間体とホルムアルデヒド
とからノボラツク体を形成させ、さらに該ノボラ
ツク体を多価アルコールの存在下または不存在下
に高温に保持してエステル化せしめることにより
えられる。すなわち、従来の樹脂の分子構造とは
明確に異なる新規な樹脂構造を有する印刷インキ
用樹脂とその製法に関するものであり、該樹脂を
使用して初めて従来ロジン変性フエノール樹脂に
みられる問題点をことごとく解消した優れた高速
印刷適性を有する印刷インキを提供しうるもので
ある。 本発明における中間体は、ロジン類およびフエ
ノール類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめてえ
られた反応物である。ここに、ロジン類としては
たとえばガムロジン、ウツドロジン、トール油ロ
ジン、不均化ロジン、重合ロジンなどがあげられ
る。フエノール類としては、たとえば石炭酸、ク
レゾールなどが好適である。酸触媒としては、た
とえばパラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、硫酸、塩酸、三フツ化ホウ素、無水塩化ア
ルミニウムなどが好ましい。該中間体はつぎの方
法を採用して容易に製造しうる。すなわち、前記
ロジン類1モルに対してフエノール類1.5〜4モ
ルの割合で混合し、これを酸触媒の存在下に約
140〜180℃で4〜14時間反応させる。さらに反応
系内を最終温度が250〜300℃となるまで徐々に昇
温しながら未反応フエノール類を留去する。酸触
媒の使用量にはとくに制限はないが、通常はロジ
ン類に対して0.05〜0.2重量%とされる。該中間
体の構造はまだ不明確ではあるが、フエノール類
とロジン類がフリーデルクラフト反応してフエノ
ール類のパラ位の水素原子がロジン類により置換
されたものが主反応生成物であると考えられる。
該中間体は、酸価100〜110、水酸基価60〜90、軟
化点100〜120℃の範囲となるよう適宜上記の反応
条件を操作することによつてえられる。 ホルムアルデヒドは、前記中間体をノボラツク
型フエノール変性ロジン樹脂に誘導するための必
須成分である。ここにホルムアルデヒドとは、ホ
ルムアルデヒド供給物質を意味し、ホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒドを例示することがで
きる。 つぎに第1工程として、前記中間体とホルムア
ルデヒドとを所定量ずつ仕込み、酸触媒の存在下
に約100〜120℃で3〜6時間反応させることによ
りノボラツク体がえられる。なお、反応系内の樹
脂溶融粘度を低下させるために、適宜キシレン、
トルエンなどの溶媒を使用してもよい。該ノボラ
ツク体の酸価および分子量にはとくに限定はない
が、通常それぞれ80〜100、700〜1000とされる。
ホルムアルデヒドの使用量は中間体に対して通常
は3〜8重量%、なかんづく4〜7重量%とされ
る。ここでホルムアルデヒドの使用量が下限に満
たないばあいはえられる樹脂の分子量が低下し、
上限をこえるばあいは高分子量となり、ばあいに
よりゲル化するためいずれも好ましくない。 酸触媒の種類についてはとくに制限されず、通
常のノボラツク樹脂の製造に用いられる各種公知
のノボラツク化触媒を使用することができる。具
体的には前記中間体の製造で用いた各種をそのま
ま採用しうる。これら触媒の使用量は通常中間体
に対して通常は0.01〜5重量%とされる。 ついで前記ノボラツク体を本発明の印刷インキ
用樹脂となすための第2工程としてエステル化工
程に付する。ここでエステル化工程とは、ノボラ
ツク体に対して多価アルコールを使用しないばあ
いには、該ノボラツク体中に存在するロジンに由
来するカルボキシル基とフエノールに由来するフ
エノール性水酸基との相で生じる脱水反応をい
う。他方、ノボラツク体に対して多価アルコール
を使用するばあいには、上記脱水反応のみならず
ロジンに由来するカルボキシル基と多価アルコー
ルに由来するアルコール性水酸基との間での脱水
反応も進行する。上記エステル化反応は、以下の
ようにして実施される。すなわち、前記ノボラツ
ク体100重量部と多価アルコール0〜10重量部と
を酸触媒の存在下に約200〜270℃、5〜15時間攪
拌しながら所望の酸価、軟化点となるまでエステ
ル反応せしめる。前記したように多価アルコール
は本発明のエステル化工程においては任意成分と
して使用されるものであり、本発明においてはと
くに制限されず、各種公知のものを使用すること
ができる。かかる具体例としては、たとえばグリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ジエチレングリコール、ペンタエリス
リトールなどがあげられる。かかる多価アルコー
ルの使用量はえられる印刷インキ用樹脂の溶解性
と密接に関係するためある程度制限され、通常は
ノボラツク体に対して最大限10重量%、好ましく
は6重量%までとするのがよい。10重量%をこえ
るばあいには溶解性が低下するため好ましくな
い。なお、必要によりエステル化の助触媒として
トリフエニルフオスフアイト、トリフエニルフオ
スフエートを使用することもできる。 前記反応方法によつてえられる反応生成物は、
その酸価が通常は50以下、好ましくは40以下とさ
れる。酸価が50をこえるばあいには、印刷時に汚
れなどのトラブルを生じる傾向があるためであ
る。また樹脂の軟化点は、通常は160℃以上、好
ましくは170℃以上とされる。160℃未満のばあい
は乾燥性やセツトが顕著に低下するためである。
かくしてえられる反応生成物からなる本発明の印
刷インキ用樹脂の溶解性については、印刷インキ
製造時や印刷時の作業性を考慮すればインキ用溶
剤に対するトレランスが通常は2g/g以上であ
るのが好ましい。なお、トレランスとは、樹脂1
gを溶剤で溶解させたときに該溶解物が白濁する
までに要した使用溶剤量(g)をいう。 また前記のようにしてえられた印刷インキ用樹
脂には、ノボラツク化反応に基づくメチレン結合
とエステル化反応に基づくエステル結合が明確に
存在している。この事実はNMR、IRによる測定
結果から確認される。たとえばIRによれば1748
cm-1に該エステル結合の特性吸収が認められる。 こうしてえられた反応生成物たる本発明の印刷
インキ用樹脂は、通常の方法により各種公知の顔
料、石油系溶剤、乾性油、添加剤などを適宜配合
して練肉することにより印刷インキとすることが
できる。該インキは、とくにオフセツト印刷用に
賞用しうるほか、凸版印刷、グラビア印刷にも好
適に使用しうることができる。なお、前記インキ
調製の際には、ロジン変性フエノール樹脂などの
公知の印刷インキ用樹脂を適当量併用しうること
はもとよりである。 以下、参考例および実施例をあげて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限
定されないことはもとよりである。なお、以下
「部」とは重量部を示す。 参考例 1 攪拌機、リービツヒ冷却管および温度計を付し
たフラスコにガムロジン1000部、石炭酸1000部お
よび触媒としてパラトルエンスルホン酸0.7部を
仕込み、150〜170℃まで昇温した。同温度で5時
間反応を行ない、未反応石炭酸を留去させながら
さらに250〜260℃で昇温し、ロジン−フエノール
反応物(以下、中間体という)約1250部をえた。
該反応物の酸価は107、軟化点は110℃、水酸基価
は75であつた。 参考例 2 参考例1において、石炭酸の使用量を570部に
減少させ、また150〜170℃での反応時間を10〜13
時間に延長させたほかは同様の操作を行ない、酸
価105、軟化点120℃、水酸基価70の中間体約1200
部をえた。 実施例 1 攪拌機、リービツヒ冷却管および温度計を付し
たフラスコに、参考例1でえた中間体1000部、パ
ラホルムアルデヒド45部、パラトルエンスルホン
酸1.5部およびキシレン150部を仕込み、100〜110
℃まで昇温した。同温度で4時間ノボラツク化反
応を行なつた後、キシレンを留去しながら250〜
260℃まで加熱昇温した。さらに同温度で8時間
エステル化反応を行ない、本発明の印刷インキ用
樹脂約950部をえた。このものの酸価は25、軟化
点は177℃であり、また該樹脂の石油系溶剤(日
本石油(株)製、商品名「日石5号ソルベント」)に
対するトレランスは25℃で5.7g/gであつた。 実施例 2 パラホルムアルデヒドの使用量を62部にかえた
ほかは実施例1と同様の操作を行ない、酸価19、
軟化点189℃の樹脂960部をえた。該樹脂の日石5
号ソルベントに対するトレランスは25℃で3.0
g/gであつた。 実施例 3 使用中間体の種類を参考例2でえられたものに
かえたほかは実施例1と同様の操作を行ない、酸
価22、軟化点175℃の樹脂950部をえた。該樹脂の
日石5号ソルベントに対するトレランスは25℃で
5.7g/gであつた。 実施例 4 ノボラツク化触媒としてパラトルエンスルホン
酸にかえてドデシルベンゼンスルホン酸4.5部を
使用した以外は実施例1と同様の操作を行ない、
酸価25、軟化点172℃の樹脂950部をえた。該樹脂
の日石5号ソルベントに対するトレランスは25℃
で8.3g/gであつた。 実施例 5 ノボラツク化反応は実施例1と同様にして行な
い、250〜260℃まで加熱昇温した後、グリセリン
50部を仕込み同温度で8時間エステル化反応を行
ない、酸価25、軟化点177℃の樹脂960部をえた。
該樹脂の日石5号ソルベントに対するトレランス
は25℃で2.5g/gであつた。 実施例1〜5でえられた本発明の印刷インキ用
樹脂と比較例として市販のロジン変性フエノール
樹脂(荒川化学工業(株)製、商品名「タマノル
354」、酸価18、軟化点170℃、日石5号ソルベン
トに対するトレランスは25℃で4.0g/g)とを
用いて以下の方法によりインキの調製を行ない、
それらのインキ性能を評価した。評価結果を第1
表に示す。 (インキの調製) 樹脂45部、アマニ油25部および日石5号ソルベ
ント30部を混合溶解してワニスをえた。このワニ
スを用いてつぎの配合割合で3本ロールにより練
肉してインキとした。 〔配合割合〕 カーミン6B(紅顔料) 20部 前記ワニス 65〜70部 日石5号ソルベント 4〜9部 耐摩擦向上剤(ワツクス系コンパウンド) 5部 インキ用ドライヤー 1部 上記配合に基づいてインキのタツク値が9±
0.5、フロー値が18±0.5となるよう適宜調製し
た。 (性能試験) 光沢:インキ0.4mlをRIテスター((株)明製作所製)
にてアート紙に展色した後、20℃、65%R.
H.にて24時間調湿し、60°−60°の反射率を光
沢計により測定した。 セツト:インキ0.4mlをRIテスター((株)明製作所
製)にてアート紙に展色した後、展色物を時
間ごとに分割し、RIテスターローラーを用
いて展色物から別のアート紙上へのインキの
付着度を観察し、インキが付着しなくなるま
での時間(分)を測定した。 ミスチング:インキ4mlをインコメーターにチヤ
ージし、400rpmで1分間、更に1200rpmで
3分間回転させ、ロール直下に置いた白色紙
上へのインキの飛散度合を観察した。
に関する。 〔従来の技術〕 従来、印刷インキ用樹脂、ことにオフセツト印
刷インキ用樹脂としてロジン変性フエノール樹脂
が賞用されてきた。ところが近時、省力化、高速
印刷化の要請から印刷インキ用樹脂の高速印刷適
性が強く要求されるに至り、光沢、乾燥性、セツ
トはもとより、その他の要求性能も高速化してき
ている。 しかるに従来のロジン変性フエノール樹脂をビ
ヒクルとする印刷インキは、セツト(印刷された
直後にインキ中の低粘度成分、とくに溶剤が紙の
繊維のコート層へ吸収されインキの急激な増粘が
おこり、次々と積み重なつてくる印刷物の裏面に
色が移らなくなることをいい、セツトが良好なも
のとは印刷時からセツトに至るまでの経過時間が
短いものをいう)が不充分であつたり、ミスチン
グ(印刷機の運転により印刷インキが霧状になり
飛散する現象をいう)が生じやすいという欠点が
ある。 一般に、光沢と乾燥性・セツトとは相反する性
能であり両者のバランスをとることは困難である
ことが多いため、高速印刷下に光沢、乾燥性、セ
ツト、ミスチングなどの要求性能(以下、印刷適
性という)を同時に満足しうる印刷インキ用樹脂
の開発が要望されている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、従来公知のロジン変性フエノー
ル樹脂では高速印刷時の印刷適性を満足しえない
という実状に鑑み、該欠点を解決しうる新規な印
刷インキ用樹脂を開発せんとしたのである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らは前記問題点に鑑みてロジン変性フ
エノール樹脂の分子構造、物理定数などに着目
し、目的樹脂をうるための種々の製造方法につい
て鋭意検討を行なつた。その結果、特定のロジン
−フエノール反応物とホルムアルデヒドとを酸触
媒の存在下でいわゆるノボラツク反応せしめ、つ
いでこれをエステル化反応せしめてえられる特定
のフエノール変性ロジン樹脂が、本目的に合致す
る優れた印刷インキ用樹脂となりうることを見出
した。本発明はこの新しい知見に基づいて完成さ
れたものである。 すなわち、本発明はロジン類およびフエノー
ル類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめてえられ
た反応物とホルムアルデヒドとを酸触媒の存在下
で反応せしめてノボラツク体となし、ついで該ノ
ボラツク体をエステル化反応させてえられる反応
生成物からなる印刷インキ用樹脂ならびにロジ
ン類およびフエノール類を酸触媒の存在下で加熱
反応せしめてえられた反応物とホルムアルデヒド
とを酸触媒の存在下で反応せしめてノボラツク体
となし、ついでこれをエステル化反応させること
を特徴とする印刷インキ用樹脂の製造方法に関す
る。 〔作用および実施例〕 本発明は前記特定の中間体とホルムアルデヒド
とからノボラツク体を形成させ、さらに該ノボラ
ツク体を多価アルコールの存在下または不存在下
に高温に保持してエステル化せしめることにより
えられる。すなわち、従来の樹脂の分子構造とは
明確に異なる新規な樹脂構造を有する印刷インキ
用樹脂とその製法に関するものであり、該樹脂を
使用して初めて従来ロジン変性フエノール樹脂に
みられる問題点をことごとく解消した優れた高速
印刷適性を有する印刷インキを提供しうるもので
ある。 本発明における中間体は、ロジン類およびフエ
ノール類を酸触媒の存在下で加熱反応せしめてえ
られた反応物である。ここに、ロジン類としては
たとえばガムロジン、ウツドロジン、トール油ロ
ジン、不均化ロジン、重合ロジンなどがあげられ
る。フエノール類としては、たとえば石炭酸、ク
レゾールなどが好適である。酸触媒としては、た
とえばパラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホ
ン酸、硫酸、塩酸、三フツ化ホウ素、無水塩化ア
ルミニウムなどが好ましい。該中間体はつぎの方
法を採用して容易に製造しうる。すなわち、前記
ロジン類1モルに対してフエノール類1.5〜4モ
ルの割合で混合し、これを酸触媒の存在下に約
140〜180℃で4〜14時間反応させる。さらに反応
系内を最終温度が250〜300℃となるまで徐々に昇
温しながら未反応フエノール類を留去する。酸触
媒の使用量にはとくに制限はないが、通常はロジ
ン類に対して0.05〜0.2重量%とされる。該中間
体の構造はまだ不明確ではあるが、フエノール類
とロジン類がフリーデルクラフト反応してフエノ
ール類のパラ位の水素原子がロジン類により置換
されたものが主反応生成物であると考えられる。
該中間体は、酸価100〜110、水酸基価60〜90、軟
化点100〜120℃の範囲となるよう適宜上記の反応
条件を操作することによつてえられる。 ホルムアルデヒドは、前記中間体をノボラツク
型フエノール変性ロジン樹脂に誘導するための必
須成分である。ここにホルムアルデヒドとは、ホ
ルムアルデヒド供給物質を意味し、ホルムアルデ
ヒド、パラホルムアルデヒドを例示することがで
きる。 つぎに第1工程として、前記中間体とホルムア
ルデヒドとを所定量ずつ仕込み、酸触媒の存在下
に約100〜120℃で3〜6時間反応させることによ
りノボラツク体がえられる。なお、反応系内の樹
脂溶融粘度を低下させるために、適宜キシレン、
トルエンなどの溶媒を使用してもよい。該ノボラ
ツク体の酸価および分子量にはとくに限定はない
が、通常それぞれ80〜100、700〜1000とされる。
ホルムアルデヒドの使用量は中間体に対して通常
は3〜8重量%、なかんづく4〜7重量%とされ
る。ここでホルムアルデヒドの使用量が下限に満
たないばあいはえられる樹脂の分子量が低下し、
上限をこえるばあいは高分子量となり、ばあいに
よりゲル化するためいずれも好ましくない。 酸触媒の種類についてはとくに制限されず、通
常のノボラツク樹脂の製造に用いられる各種公知
のノボラツク化触媒を使用することができる。具
体的には前記中間体の製造で用いた各種をそのま
ま採用しうる。これら触媒の使用量は通常中間体
に対して通常は0.01〜5重量%とされる。 ついで前記ノボラツク体を本発明の印刷インキ
用樹脂となすための第2工程としてエステル化工
程に付する。ここでエステル化工程とは、ノボラ
ツク体に対して多価アルコールを使用しないばあ
いには、該ノボラツク体中に存在するロジンに由
来するカルボキシル基とフエノールに由来するフ
エノール性水酸基との相で生じる脱水反応をい
う。他方、ノボラツク体に対して多価アルコール
を使用するばあいには、上記脱水反応のみならず
ロジンに由来するカルボキシル基と多価アルコー
ルに由来するアルコール性水酸基との間での脱水
反応も進行する。上記エステル化反応は、以下の
ようにして実施される。すなわち、前記ノボラツ
ク体100重量部と多価アルコール0〜10重量部と
を酸触媒の存在下に約200〜270℃、5〜15時間攪
拌しながら所望の酸価、軟化点となるまでエステ
ル反応せしめる。前記したように多価アルコール
は本発明のエステル化工程においては任意成分と
して使用されるものであり、本発明においてはと
くに制限されず、各種公知のものを使用すること
ができる。かかる具体例としては、たとえばグリ
セリン、トリメチロールエタン、トリメチロール
プロパン、ジエチレングリコール、ペンタエリス
リトールなどがあげられる。かかる多価アルコー
ルの使用量はえられる印刷インキ用樹脂の溶解性
と密接に関係するためある程度制限され、通常は
ノボラツク体に対して最大限10重量%、好ましく
は6重量%までとするのがよい。10重量%をこえ
るばあいには溶解性が低下するため好ましくな
い。なお、必要によりエステル化の助触媒として
トリフエニルフオスフアイト、トリフエニルフオ
スフエートを使用することもできる。 前記反応方法によつてえられる反応生成物は、
その酸価が通常は50以下、好ましくは40以下とさ
れる。酸価が50をこえるばあいには、印刷時に汚
れなどのトラブルを生じる傾向があるためであ
る。また樹脂の軟化点は、通常は160℃以上、好
ましくは170℃以上とされる。160℃未満のばあい
は乾燥性やセツトが顕著に低下するためである。
かくしてえられる反応生成物からなる本発明の印
刷インキ用樹脂の溶解性については、印刷インキ
製造時や印刷時の作業性を考慮すればインキ用溶
剤に対するトレランスが通常は2g/g以上であ
るのが好ましい。なお、トレランスとは、樹脂1
gを溶剤で溶解させたときに該溶解物が白濁する
までに要した使用溶剤量(g)をいう。 また前記のようにしてえられた印刷インキ用樹
脂には、ノボラツク化反応に基づくメチレン結合
とエステル化反応に基づくエステル結合が明確に
存在している。この事実はNMR、IRによる測定
結果から確認される。たとえばIRによれば1748
cm-1に該エステル結合の特性吸収が認められる。 こうしてえられた反応生成物たる本発明の印刷
インキ用樹脂は、通常の方法により各種公知の顔
料、石油系溶剤、乾性油、添加剤などを適宜配合
して練肉することにより印刷インキとすることが
できる。該インキは、とくにオフセツト印刷用に
賞用しうるほか、凸版印刷、グラビア印刷にも好
適に使用しうることができる。なお、前記インキ
調製の際には、ロジン変性フエノール樹脂などの
公知の印刷インキ用樹脂を適当量併用しうること
はもとよりである。 以下、参考例および実施例をあげて本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限
定されないことはもとよりである。なお、以下
「部」とは重量部を示す。 参考例 1 攪拌機、リービツヒ冷却管および温度計を付し
たフラスコにガムロジン1000部、石炭酸1000部お
よび触媒としてパラトルエンスルホン酸0.7部を
仕込み、150〜170℃まで昇温した。同温度で5時
間反応を行ない、未反応石炭酸を留去させながら
さらに250〜260℃で昇温し、ロジン−フエノール
反応物(以下、中間体という)約1250部をえた。
該反応物の酸価は107、軟化点は110℃、水酸基価
は75であつた。 参考例 2 参考例1において、石炭酸の使用量を570部に
減少させ、また150〜170℃での反応時間を10〜13
時間に延長させたほかは同様の操作を行ない、酸
価105、軟化点120℃、水酸基価70の中間体約1200
部をえた。 実施例 1 攪拌機、リービツヒ冷却管および温度計を付し
たフラスコに、参考例1でえた中間体1000部、パ
ラホルムアルデヒド45部、パラトルエンスルホン
酸1.5部およびキシレン150部を仕込み、100〜110
℃まで昇温した。同温度で4時間ノボラツク化反
応を行なつた後、キシレンを留去しながら250〜
260℃まで加熱昇温した。さらに同温度で8時間
エステル化反応を行ない、本発明の印刷インキ用
樹脂約950部をえた。このものの酸価は25、軟化
点は177℃であり、また該樹脂の石油系溶剤(日
本石油(株)製、商品名「日石5号ソルベント」)に
対するトレランスは25℃で5.7g/gであつた。 実施例 2 パラホルムアルデヒドの使用量を62部にかえた
ほかは実施例1と同様の操作を行ない、酸価19、
軟化点189℃の樹脂960部をえた。該樹脂の日石5
号ソルベントに対するトレランスは25℃で3.0
g/gであつた。 実施例 3 使用中間体の種類を参考例2でえられたものに
かえたほかは実施例1と同様の操作を行ない、酸
価22、軟化点175℃の樹脂950部をえた。該樹脂の
日石5号ソルベントに対するトレランスは25℃で
5.7g/gであつた。 実施例 4 ノボラツク化触媒としてパラトルエンスルホン
酸にかえてドデシルベンゼンスルホン酸4.5部を
使用した以外は実施例1と同様の操作を行ない、
酸価25、軟化点172℃の樹脂950部をえた。該樹脂
の日石5号ソルベントに対するトレランスは25℃
で8.3g/gであつた。 実施例 5 ノボラツク化反応は実施例1と同様にして行な
い、250〜260℃まで加熱昇温した後、グリセリン
50部を仕込み同温度で8時間エステル化反応を行
ない、酸価25、軟化点177℃の樹脂960部をえた。
該樹脂の日石5号ソルベントに対するトレランス
は25℃で2.5g/gであつた。 実施例1〜5でえられた本発明の印刷インキ用
樹脂と比較例として市販のロジン変性フエノール
樹脂(荒川化学工業(株)製、商品名「タマノル
354」、酸価18、軟化点170℃、日石5号ソルベン
トに対するトレランスは25℃で4.0g/g)とを
用いて以下の方法によりインキの調製を行ない、
それらのインキ性能を評価した。評価結果を第1
表に示す。 (インキの調製) 樹脂45部、アマニ油25部および日石5号ソルベ
ント30部を混合溶解してワニスをえた。このワニ
スを用いてつぎの配合割合で3本ロールにより練
肉してインキとした。 〔配合割合〕 カーミン6B(紅顔料) 20部 前記ワニス 65〜70部 日石5号ソルベント 4〜9部 耐摩擦向上剤(ワツクス系コンパウンド) 5部 インキ用ドライヤー 1部 上記配合に基づいてインキのタツク値が9±
0.5、フロー値が18±0.5となるよう適宜調製し
た。 (性能試験) 光沢:インキ0.4mlをRIテスター((株)明製作所製)
にてアート紙に展色した後、20℃、65%R.
H.にて24時間調湿し、60°−60°の反射率を光
沢計により測定した。 セツト:インキ0.4mlをRIテスター((株)明製作所
製)にてアート紙に展色した後、展色物を時
間ごとに分割し、RIテスターローラーを用
いて展色物から別のアート紙上へのインキの
付着度を観察し、インキが付着しなくなるま
での時間(分)を測定した。 ミスチング:インキ4mlをインコメーターにチヤ
ージし、400rpmで1分間、更に1200rpmで
3分間回転させ、ロール直下に置いた白色紙
上へのインキの飛散度合を観察した。
【表】
【表】
〔発明の効果〕
本発明の印刷インキ用樹脂は、従来公知のロジ
ン変性フエノール樹脂の欠点を顕著に改良したも
のである。すなわち、高速印刷下においても光
沢、セツト、ミスチングなどのインキ適性を充分
満足しうるものであり、省資源、高速印刷化など
の今日の要請に合致する印刷インキを提供するこ
とができる。
ン変性フエノール樹脂の欠点を顕著に改良したも
のである。すなわち、高速印刷下においても光
沢、セツト、ミスチングなどのインキ適性を充分
満足しうるものであり、省資源、高速印刷化など
の今日の要請に合致する印刷インキを提供するこ
とができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ロジン類およびフエノール類を酸触媒の存在
下で加熱反応せしめてえられた反応物とホルムア
ルデヒドとを酸触媒の存在下で反応せしめてノボ
ラツク体となし、ついで該ノボラツク体をエステ
ル化反応してえられる反応生成物からなる印刷イ
ンキ用樹脂。 2 前記ノボラツク体に対して10重量%をこえな
い範囲の多価アルコールを用いて前記ノボラツク
体をエステル反応させてなる特許請求の範囲第1
項記載の印刷インキ用樹脂。 3 ロジン類およびフエノール類を酸触媒の存在
下で加熱反応せしめてえられた反応物とホルムア
ルデヒドとを酸触媒の存在下で反応せしめてノボ
ラツク体となし、ついでこれをエステル化反応さ
せることを特徴とする印刷インキ用樹脂の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62192018A JPS6436668A (en) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | Polymer for printing ink and production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62192018A JPS6436668A (en) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | Polymer for printing ink and production thereof |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6436668A JPS6436668A (en) | 1989-02-07 |
| JPH0573152B2 true JPH0573152B2 (ja) | 1993-10-13 |
Family
ID=16284229
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62192018A Granted JPS6436668A (en) | 1987-07-30 | 1987-07-30 | Polymer for printing ink and production thereof |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6436668A (ja) |
-
1987
- 1987-07-30 JP JP62192018A patent/JPS6436668A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6436668A (en) | 1989-02-07 |
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