JPH057368Y2 - - Google Patents
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- JPH057368Y2 JPH057368Y2 JP13727586U JP13727586U JPH057368Y2 JP H057368 Y2 JPH057368 Y2 JP H057368Y2 JP 13727586 U JP13727586 U JP 13727586U JP 13727586 U JP13727586 U JP 13727586U JP H057368 Y2 JPH057368 Y2 JP H057368Y2
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Landscapes
- Reinforcement Elements For Buildings (AREA)
Description
産業上の利用分野
本考案はアンボンド・フラツト・スラブに関
し、さらに詳細には、柱頭部周辺が剪断補強構造
とされたアンボンド・フラツト・スラブに関する
ものである。 従来の技術 柱の間に梁を架設することなく、床版を四隅の
柱で支持する形式の構造はフラツト・スラブ工法
として知られ、梁下高さの制限を受ける建築物、
特に柱間隔の大きな建築物に採用され、アンボン
ド形式またはボンド形式のプレストレス・ケーブ
ル(以下PC・ケーブルという)を配したプレス
トレス・コンクリート造とされる。この形式の構
造において、フラツト・スラブの柱支持部の構造
では剪断強度が検討されねばならず、その対象項
目にはスラブの版厚と、使用コンクリートの強度
と、コンクリート内の補強鉄筋との3項目に限ら
れている。このうち、版厚については柱で支持さ
れるスラブの厚さに比例して改善されるものであ
り、スラブ自体の重量も直接対応することになつ
て効果が少い。コンクリートの強度は通常180
Kg/cm2であり、調合設計によつて240Kg/cm2ない
し350Kg/cm2のものが得られ、それに比例した剪
断強度を持たすことができる。補強鉄筋にあつて
は使用鋼材の太さを大きくし、または配筋本数を
増やして鉄筋コンクリートとしての強度が得ら
れ、上記のようにプレストレスも有効に適用され
る。これらの事項はそれぞれに有効であり、剪断
に関するコンクリートの品質が向上させられる。 以上の剪断対策を総合して表にまとめ、その効
果を検討してみると下表のようになる。
し、さらに詳細には、柱頭部周辺が剪断補強構造
とされたアンボンド・フラツト・スラブに関する
ものである。 従来の技術 柱の間に梁を架設することなく、床版を四隅の
柱で支持する形式の構造はフラツト・スラブ工法
として知られ、梁下高さの制限を受ける建築物、
特に柱間隔の大きな建築物に採用され、アンボン
ド形式またはボンド形式のプレストレス・ケーブ
ル(以下PC・ケーブルという)を配したプレス
トレス・コンクリート造とされる。この形式の構
造において、フラツト・スラブの柱支持部の構造
では剪断強度が検討されねばならず、その対象項
目にはスラブの版厚と、使用コンクリートの強度
と、コンクリート内の補強鉄筋との3項目に限ら
れている。このうち、版厚については柱で支持さ
れるスラブの厚さに比例して改善されるものであ
り、スラブ自体の重量も直接対応することになつ
て効果が少い。コンクリートの強度は通常180
Kg/cm2であり、調合設計によつて240Kg/cm2ない
し350Kg/cm2のものが得られ、それに比例した剪
断強度を持たすことができる。補強鉄筋にあつて
は使用鋼材の太さを大きくし、または配筋本数を
増やして鉄筋コンクリートとしての強度が得ら
れ、上記のようにプレストレスも有効に適用され
る。これらの事項はそれぞれに有効であり、剪断
に関するコンクリートの品質が向上させられる。 以上の剪断対策を総合して表にまとめ、その効
果を検討してみると下表のようになる。
【表】
考案が解決しようとする問題点
上表から判るように、従来の剪断対策では品質
としての向上に対していずれも工費の上昇が避け
られない。版厚が大きくなるとコンクリート量が
増大し、重量の増加は架溝ひいては基礎工事にま
で直接影響し、工事量の増大で施工期間も延引す
る。コンクリート強度は主として使用セメント量
の影響であり、高強度のものほど品質管理が重要
であるが全般に他への影響が少く有効といつてよ
い。補強鋼材による方法では鋼材使用量の増大は
直接コストを上昇させ、配筋が交錯して施工性が
低下する。この場合とくに安全性について難点を
挙げたのは高所作業となる点と落下物の危害を考
慮したものである。また、鋼材による補強の一面
でPC・ケーブルを使用するプレストレス・コン
クリートのフラツト・スラブでは、薄い版厚の範
囲で大きな柱スパンに対処できるが、版厚の決定
要素は剪断対策であつて、フラツト・スラブの柱
頭部に補強のためのキヤピタル(支版)を設ける
ことが必至となり、フラツト・スラブの利点に対
して、柱頭部周辺の施工において、段部の形成や
角錐体の形成などは省略化に逆行する形となる。 問題点を解決するための手段 本考案は、アンボンド・フラツト・スラブの構
造に関するものであり、フラツト・スラブ工法に
よるときのフラツト・スラブの柱頭部の構造をと
くに剪断補強の面から検討した結果、効果的でし
かもコストの上昇に煩わされないフラツト・スラ
ブの柱頭部における新しい構造を開発したもので
ある。本考案において、アンボンド・フラツト・
スラブとは、アンボンド形式のプレストレス・ケ
ーブルを配したプレストレス・コンクリート造の
フラツト・スラブと定義される。本考案のフラツ
ト・スラブは、PC・ケーブルを使用するアンボ
ンド・フラツト・スラブを補強するために柱頭部
にキヤピタルを設ける従来の構造に替えて、アン
ボンド・フラツト・スラブの内部に配設された
PC・ケーブルの柱頭部周辺の部分に、その外周
に螺旋形の鉄筋を配置することによつて剪断補強
とし、その結果、キヤピタルを省略するものであ
る。そして、この螺旋状鉄筋は、スラブ厚内に所
定の強度上必要なかぶり厚さを保持しておさまる
直径で螺旋状に巻いた鋼材である。これを柱頭部
周辺に配されるPC・ケーブルの外周に装着して
配置し、コンクリート中に埋設することを特徴と
しており、補強鉄筋の増量に準じてはいるが、螺
旋の特性によつて配置が楽であり、併せて柱頭部
分の剪断補強となるとともに、この部分のコンク
リートに靱性をも加えるものになつている。 フラツト・スラブ内には縦横に交叉する複数本
のPC・ケーブルが配設され、これらのうち、或
るものはフラツト・スラブの柱頭部(柱の水平断
面に相当する、以下同様)を通過し、また、他の
ものは柱頭部を通過することなく柱頭部の側面を
通過している。これらのPC・ケーブルの外周に
配設される螺旋状鉄筋の配置範囲は、前者の
PC・ケーブルにおいては一端を柱の側面に部分
的に重ね合せ、その他端は柱頭部のスラブの剪断
補強に有効な周辺までとし、後者のPC・ケーブ
ルにおいては、フラツト・スラブの柱頭部周辺の
軸中心に相当する位置から柱頭部のスラブの剪断
補強に有効な両周辺までとする。 本考案では、このような構造とすることにより
柱頭部のスラブの剪断強度が増大せしめられたこ
とにより、キヤピタル(支版)を除いている。 実施例 本考案のフラツト・スラブの柱頭部の構造の実
施例を図面にもとづいて詳細に説明する。 第1図は柱1とフラツト・スラブ2との接続を
示し、1図は(透視)平面図(平面図では、
PC・ケーブルおよび螺旋状鉄筋は実際には表わ
れないので透視図として表わした。)。2図および
3図は1図で示された構造のそれぞれのA−A断
面図およびB−B断面図である。第2図は4本の
柱1とフラツト・スラブ2の全体を示し、1図は
平面図、2図は1図における構造のC−C断面図
である。第2図において、両方向の柱スパンは
8mであり、柱1の水平断面は55cm角である。 第1図の詳細では、フラツト・スラブ2の版厚
は25cmである。フラツト・スラブ2内にはプレス
トレス導入用のPC・ケーブルが縦横に配置して
ある。 PC・ケーブルには柱頭部の側面を通過する
PC・ケーブル41および柱頭部を通過するPC・
ケーブル42がある。これらのケーブル41,4
2はともにフラツト・スラブ2の柱頭部周辺では
フラツト・スラブ2の表層部に配置されて、
PC・ケーブルのライズすなわち配設高さが確保
され、フラツト・スラブの柱頭部周辺3を経由し
てフラツト・スラブの柱頭部から遠去かるに伴つ
てフラツト・スラブ2の下面近くに配置されてお
り、所要のプレストレスを導入する。PC・ケー
ブル同士の間隔は50cmに定めてあり、フラツト・
スラブの柱頭部周辺3にはPC・ケーブルが縦横
にそれぞれ5列づつ配置してある。 そして、PC・ケーブル41,42のフラツ
ト・スラブの柱頭部周辺3内に存在する部分には
その外周に螺旋状鉄筋51,52が配置されてい
る。この螺旋状鉄筋51,52は13mm径の異形鉄
筋を外径18cm、ピツチ15cmとなるように螺旋形に
巻いたものでその配置範囲は柱の側面を通過する
PC・ケーブル41の外周に配設される螺旋状鉄
筋51では3.6mである。一方、フラツト・スラ
ブの柱頭部を通過するPC・ケーブル42の外周
に配設された螺旋状鉄筋52の一端53は柱の側
面に部分的に重ね合わされており、他端は柱頭部
のスラブの剪断力を有効に補強する両周辺までの
1.5mの範囲である。それらの両端ではコンクリ
ート下面、上面にコンクリート被覆厚をとつて納
められている。 作 用 本考案のフラツト・スラブの柱頭部の構造の作
用をその施工方法と応力の解析によつて説明す
る。 螺旋状鉄筋51,52はPC・ケーブル41,
42のフラツト・スラブの柱頭部周辺3に存在す
る部分へ装着することによつて施工される。この
装着は螺旋状鉄筋51,52を予めケーブル4
1,42のそれぞれに挿通しておけばその移動だ
けで容易に行うことができる。また、円形の螺旋
に形成されたこの螺旋状鉄筋は、その一端をケー
ブル41,42に係着してその円形中心部に抱き
込み、全体を順次に回転させれば、ケーブル4
1,42のそれぞれの側方から装着することがで
き、いわゆる後付けによつても装着することがで
きる。そしてこの螺旋状鉄筋は、一般のスラブ筋
との関連においても、すべてその一端の係着と回
転によつて順次螺進させることによつて行えるも
のであり、平行する螺旋状鉄筋と円形が重なり合
うような配置でも、先行して装着された螺旋状鉄
筋と交差する場合にでも、同様に、回転と螺進の
みによつて所定の配置を行うことができる。こう
して第1図1のように、螺旋状鉄筋をPC・ケー
ブルごとにそのフラツト・スラブの柱頭部周辺3
に装着して配置することができる。 次の工程はコンクリートの打設であり、PC・
ケーブル41,42と螺旋状鉄筋51,52とは
スラブ・コンクリート中に埋設される。このとき
螺旋状鉄筋51,52内のコンクリートは、周囲
を拘束されていて極めて強固であり、PC・ケー
ブル41,42の定着効果を向上させ、同時にフ
ラツト・スラブの柱頭部および柱頭部周辺3のコ
ンクリートに靱性を与え、ひび割れの対策ともな
つている。 次にこの螺旋状鉄筋51,52が剪断補強筋と
して作用するときの応力をその断面について解析
してみる。まず異形鉄筋の有効コンクリート断面
に対する鉄筋比を求めると、 D−13の断面積、a1≒1.3×1.3×0.75≒1.27cm2螺
旋状鉄筋51,52の支配幅B、螺旋円形の傾斜
45°に対する有効支配高さxとすると、 鉄筋比Pw=2×a1/B×x≒2×1.27/18×15×100 =0.94% 鉄筋の剪断耐力QA=b×j×0.5wft×Pw b=18cm、j=実効せい18×√2/2cm≒13cm、 wft=2.000Kg/cm2、Pw=0.94%から QA=18×13×0.5×2000×0.0094=2199.6Kg ≒2.2トン 終局耐力 uQA=2.2×1.5=3.3トン 図のようにフラツト・スラブの柱頭部周辺にお
いて一方向あたり5本を使用すると、柱頭部での
耐力は3.3×5=16.5トン 柱まわりには、前記のような設計条件におい
て、計算機による応力解析の結果、柱の1面当り
では、終局剪断としてΣQu=49トンが生じてい
る。従つて、このうちの16.5トンを螺旋状鉄筋群
に負担させることができ、このときの減少率は
16.5/49×100=33.6となつて、30%以上の減少
ができる。しかも上記の解析中にはフラツト・ス
ラブの柱頭部においてキヤピタルの厚さの要素を
含んでいないから、本考案ではキヤピタルが省略
できる。 考案の効果 本考案のフラツト・スラブでは、PC・ケーブ
ルの外周に螺旋状鉄筋を配設するこによつて鋼材
による剪断対策が可能であり、この鋼材は市販品
として得られる螺旋状鉄筋をスラブ版厚に納めて
PC・ケーブルのフラツト・スラブの柱頭部周辺
内に存在する部分のみに配することで達成され、
用材費としても労務費としてもコストの上昇は微
小であり、安全性にも全く影響がない。従つて、
作用で示されたような剪断力の減少がはかられ、
PC・ケーブルを使用するフラツト・スラブ工法
において効果的で安価な剪断対策の品質向上が達
成される。中でも柱頭部にキヤピタルを設ける複
雑な構造を省略できることは建築物全般の構造に
も大きく寄与して改善の効果が著しい。
としての向上に対していずれも工費の上昇が避け
られない。版厚が大きくなるとコンクリート量が
増大し、重量の増加は架溝ひいては基礎工事にま
で直接影響し、工事量の増大で施工期間も延引す
る。コンクリート強度は主として使用セメント量
の影響であり、高強度のものほど品質管理が重要
であるが全般に他への影響が少く有効といつてよ
い。補強鋼材による方法では鋼材使用量の増大は
直接コストを上昇させ、配筋が交錯して施工性が
低下する。この場合とくに安全性について難点を
挙げたのは高所作業となる点と落下物の危害を考
慮したものである。また、鋼材による補強の一面
でPC・ケーブルを使用するプレストレス・コン
クリートのフラツト・スラブでは、薄い版厚の範
囲で大きな柱スパンに対処できるが、版厚の決定
要素は剪断対策であつて、フラツト・スラブの柱
頭部に補強のためのキヤピタル(支版)を設ける
ことが必至となり、フラツト・スラブの利点に対
して、柱頭部周辺の施工において、段部の形成や
角錐体の形成などは省略化に逆行する形となる。 問題点を解決するための手段 本考案は、アンボンド・フラツト・スラブの構
造に関するものであり、フラツト・スラブ工法に
よるときのフラツト・スラブの柱頭部の構造をと
くに剪断補強の面から検討した結果、効果的でし
かもコストの上昇に煩わされないフラツト・スラ
ブの柱頭部における新しい構造を開発したもので
ある。本考案において、アンボンド・フラツト・
スラブとは、アンボンド形式のプレストレス・ケ
ーブルを配したプレストレス・コンクリート造の
フラツト・スラブと定義される。本考案のフラツ
ト・スラブは、PC・ケーブルを使用するアンボ
ンド・フラツト・スラブを補強するために柱頭部
にキヤピタルを設ける従来の構造に替えて、アン
ボンド・フラツト・スラブの内部に配設された
PC・ケーブルの柱頭部周辺の部分に、その外周
に螺旋形の鉄筋を配置することによつて剪断補強
とし、その結果、キヤピタルを省略するものであ
る。そして、この螺旋状鉄筋は、スラブ厚内に所
定の強度上必要なかぶり厚さを保持しておさまる
直径で螺旋状に巻いた鋼材である。これを柱頭部
周辺に配されるPC・ケーブルの外周に装着して
配置し、コンクリート中に埋設することを特徴と
しており、補強鉄筋の増量に準じてはいるが、螺
旋の特性によつて配置が楽であり、併せて柱頭部
分の剪断補強となるとともに、この部分のコンク
リートに靱性をも加えるものになつている。 フラツト・スラブ内には縦横に交叉する複数本
のPC・ケーブルが配設され、これらのうち、或
るものはフラツト・スラブの柱頭部(柱の水平断
面に相当する、以下同様)を通過し、また、他の
ものは柱頭部を通過することなく柱頭部の側面を
通過している。これらのPC・ケーブルの外周に
配設される螺旋状鉄筋の配置範囲は、前者の
PC・ケーブルにおいては一端を柱の側面に部分
的に重ね合せ、その他端は柱頭部のスラブの剪断
補強に有効な周辺までとし、後者のPC・ケーブ
ルにおいては、フラツト・スラブの柱頭部周辺の
軸中心に相当する位置から柱頭部のスラブの剪断
補強に有効な両周辺までとする。 本考案では、このような構造とすることにより
柱頭部のスラブの剪断強度が増大せしめられたこ
とにより、キヤピタル(支版)を除いている。 実施例 本考案のフラツト・スラブの柱頭部の構造の実
施例を図面にもとづいて詳細に説明する。 第1図は柱1とフラツト・スラブ2との接続を
示し、1図は(透視)平面図(平面図では、
PC・ケーブルおよび螺旋状鉄筋は実際には表わ
れないので透視図として表わした。)。2図および
3図は1図で示された構造のそれぞれのA−A断
面図およびB−B断面図である。第2図は4本の
柱1とフラツト・スラブ2の全体を示し、1図は
平面図、2図は1図における構造のC−C断面図
である。第2図において、両方向の柱スパンは
8mであり、柱1の水平断面は55cm角である。 第1図の詳細では、フラツト・スラブ2の版厚
は25cmである。フラツト・スラブ2内にはプレス
トレス導入用のPC・ケーブルが縦横に配置して
ある。 PC・ケーブルには柱頭部の側面を通過する
PC・ケーブル41および柱頭部を通過するPC・
ケーブル42がある。これらのケーブル41,4
2はともにフラツト・スラブ2の柱頭部周辺では
フラツト・スラブ2の表層部に配置されて、
PC・ケーブルのライズすなわち配設高さが確保
され、フラツト・スラブの柱頭部周辺3を経由し
てフラツト・スラブの柱頭部から遠去かるに伴つ
てフラツト・スラブ2の下面近くに配置されてお
り、所要のプレストレスを導入する。PC・ケー
ブル同士の間隔は50cmに定めてあり、フラツト・
スラブの柱頭部周辺3にはPC・ケーブルが縦横
にそれぞれ5列づつ配置してある。 そして、PC・ケーブル41,42のフラツ
ト・スラブの柱頭部周辺3内に存在する部分には
その外周に螺旋状鉄筋51,52が配置されてい
る。この螺旋状鉄筋51,52は13mm径の異形鉄
筋を外径18cm、ピツチ15cmとなるように螺旋形に
巻いたものでその配置範囲は柱の側面を通過する
PC・ケーブル41の外周に配設される螺旋状鉄
筋51では3.6mである。一方、フラツト・スラ
ブの柱頭部を通過するPC・ケーブル42の外周
に配設された螺旋状鉄筋52の一端53は柱の側
面に部分的に重ね合わされており、他端は柱頭部
のスラブの剪断力を有効に補強する両周辺までの
1.5mの範囲である。それらの両端ではコンクリ
ート下面、上面にコンクリート被覆厚をとつて納
められている。 作 用 本考案のフラツト・スラブの柱頭部の構造の作
用をその施工方法と応力の解析によつて説明す
る。 螺旋状鉄筋51,52はPC・ケーブル41,
42のフラツト・スラブの柱頭部周辺3に存在す
る部分へ装着することによつて施工される。この
装着は螺旋状鉄筋51,52を予めケーブル4
1,42のそれぞれに挿通しておけばその移動だ
けで容易に行うことができる。また、円形の螺旋
に形成されたこの螺旋状鉄筋は、その一端をケー
ブル41,42に係着してその円形中心部に抱き
込み、全体を順次に回転させれば、ケーブル4
1,42のそれぞれの側方から装着することがで
き、いわゆる後付けによつても装着することがで
きる。そしてこの螺旋状鉄筋は、一般のスラブ筋
との関連においても、すべてその一端の係着と回
転によつて順次螺進させることによつて行えるも
のであり、平行する螺旋状鉄筋と円形が重なり合
うような配置でも、先行して装着された螺旋状鉄
筋と交差する場合にでも、同様に、回転と螺進の
みによつて所定の配置を行うことができる。こう
して第1図1のように、螺旋状鉄筋をPC・ケー
ブルごとにそのフラツト・スラブの柱頭部周辺3
に装着して配置することができる。 次の工程はコンクリートの打設であり、PC・
ケーブル41,42と螺旋状鉄筋51,52とは
スラブ・コンクリート中に埋設される。このとき
螺旋状鉄筋51,52内のコンクリートは、周囲
を拘束されていて極めて強固であり、PC・ケー
ブル41,42の定着効果を向上させ、同時にフ
ラツト・スラブの柱頭部および柱頭部周辺3のコ
ンクリートに靱性を与え、ひび割れの対策ともな
つている。 次にこの螺旋状鉄筋51,52が剪断補強筋と
して作用するときの応力をその断面について解析
してみる。まず異形鉄筋の有効コンクリート断面
に対する鉄筋比を求めると、 D−13の断面積、a1≒1.3×1.3×0.75≒1.27cm2螺
旋状鉄筋51,52の支配幅B、螺旋円形の傾斜
45°に対する有効支配高さxとすると、 鉄筋比Pw=2×a1/B×x≒2×1.27/18×15×100 =0.94% 鉄筋の剪断耐力QA=b×j×0.5wft×Pw b=18cm、j=実効せい18×√2/2cm≒13cm、 wft=2.000Kg/cm2、Pw=0.94%から QA=18×13×0.5×2000×0.0094=2199.6Kg ≒2.2トン 終局耐力 uQA=2.2×1.5=3.3トン 図のようにフラツト・スラブの柱頭部周辺にお
いて一方向あたり5本を使用すると、柱頭部での
耐力は3.3×5=16.5トン 柱まわりには、前記のような設計条件におい
て、計算機による応力解析の結果、柱の1面当り
では、終局剪断としてΣQu=49トンが生じてい
る。従つて、このうちの16.5トンを螺旋状鉄筋群
に負担させることができ、このときの減少率は
16.5/49×100=33.6となつて、30%以上の減少
ができる。しかも上記の解析中にはフラツト・ス
ラブの柱頭部においてキヤピタルの厚さの要素を
含んでいないから、本考案ではキヤピタルが省略
できる。 考案の効果 本考案のフラツト・スラブでは、PC・ケーブ
ルの外周に螺旋状鉄筋を配設するこによつて鋼材
による剪断対策が可能であり、この鋼材は市販品
として得られる螺旋状鉄筋をスラブ版厚に納めて
PC・ケーブルのフラツト・スラブの柱頭部周辺
内に存在する部分のみに配することで達成され、
用材費としても労務費としてもコストの上昇は微
小であり、安全性にも全く影響がない。従つて、
作用で示されたような剪断力の減少がはかられ、
PC・ケーブルを使用するフラツト・スラブ工法
において効果的で安価な剪断対策の品質向上が達
成される。中でも柱頭部にキヤピタルを設ける複
雑な構造を省略できることは建築物全般の構造に
も大きく寄与して改善の効果が著しい。
図面は本考案の螺旋状鉄筋が配設されたPC・
ケーブルを使用したフラツト・スラブの柱頭部の
構造を説明するものであり、第1図1はフラツ
ト・スラブの(透視)平面図、2および3はそれ
ぞれそのA−A断面図およびB−B断面図であ
り、第2図はフラツト・スラブの全体を示す全体
図で、1は平面図、2は1のC−C断面図を示
す。 1……柱、2……フラツト・スラブ、3……フ
ラツト・スラブの柱頭部周辺、41,42……
PC・ケーブル、51,52……螺旋状鉄筋、5
3……螺旋状鉄筋52の一端。
ケーブルを使用したフラツト・スラブの柱頭部の
構造を説明するものであり、第1図1はフラツ
ト・スラブの(透視)平面図、2および3はそれ
ぞれそのA−A断面図およびB−B断面図であ
り、第2図はフラツト・スラブの全体を示す全体
図で、1は平面図、2は1のC−C断面図を示
す。 1……柱、2……フラツト・スラブ、3……フ
ラツト・スラブの柱頭部周辺、41,42……
PC・ケーブル、51,52……螺旋状鉄筋、5
3……螺旋状鉄筋52の一端。
Claims (1)
- プレストレス・ケーブルが内部に配設されたア
ンボンド・フラツト・スラブにおいて、柱頭部周
辺のプレストレス・ケーブルに、該スラブの厚さ
に納まる直径に形成された螺旋状鉄筋が装着され
たことを特徴とするアンボンド・フラツト・スラ
ブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13727586U JPH057368Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13727586U JPH057368Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6344917U JPS6344917U (ja) | 1988-03-26 |
| JPH057368Y2 true JPH057368Y2 (ja) | 1993-02-24 |
Family
ID=31041177
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13727586U Expired - Lifetime JPH057368Y2 (ja) | 1986-09-09 | 1986-09-09 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH057368Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002242348A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-28 | Kurosawa Construction Co Ltd | プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 |
-
1986
- 1986-09-09 JP JP13727586U patent/JPH057368Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002242348A (ja) * | 2001-02-22 | 2002-08-28 | Kurosawa Construction Co Ltd | プレキャストコンクリート板、スラブおよびその構築方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6344917U (ja) | 1988-03-26 |
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