JPH0573964A - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
- Publication number
- JPH0573964A JPH0573964A JP3245013A JP24501391A JPH0573964A JP H0573964 A JPH0573964 A JP H0573964A JP 3245013 A JP3245013 A JP 3245013A JP 24501391 A JP24501391 A JP 24501391A JP H0573964 A JPH0573964 A JP H0573964A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- pit
- depth
- light absorption
- phase difference
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 色素の塗り分けを行わずに製造しうる、RO
M領域を有する追記型CDを提供する。 【構成】 表面にプリピットおよび案内溝が形成された
基板1上に色素を主成分とする光吸収層2、反射層3お
よび保護層4を順次設けた層構成とする。プリピットの
断面プロファイルは略台形、案内溝の断面プロファイル
は略V字形とし、プリピット部および案内溝部の光学的
位相差がそれぞれ特定の範囲となるようにプリピットお
よび案内溝の深さ、並びに光吸収層2の反射層3との界
面におけるプリピット部および案内溝部の深さを制御す
る。
M領域を有する追記型CDを提供する。 【構成】 表面にプリピットおよび案内溝が形成された
基板1上に色素を主成分とする光吸収層2、反射層3お
よび保護層4を順次設けた層構成とする。プリピットの
断面プロファイルは略台形、案内溝の断面プロファイル
は略V字形とし、プリピット部および案内溝部の光学的
位相差がそれぞれ特定の範囲となるようにプリピットお
よび案内溝の深さ、並びに光吸収層2の反射層3との界
面におけるプリピット部および案内溝部の深さを制御す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ光により情報の記
録再生を行う光情報記録媒体に関する。
録再生を行う光情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、追記型CD(コンパクトディス
ク)の開発が活発化してきている。これは、従来のCD
と異なりユーザーが情報を記録することが可能でかつ記
録後の信号は従来のCDの規格を満足するため市販のC
Dプレーヤで再生可能であるという特徴をもつ。このよ
うなメディアを実現する方法の1つとして特開平2−4
2652号公報において基板上に色素をスピンコーティ
ングして光吸収層を設け、その背後に金属反射層を設け
ることが提案されている。更に、後の特開平2−132
656号公報に述べられているように光吸収層の複素屈
折率、膜厚を適当に選ぶことにより記録後の信号がCD
規格を満足するようになり、追記型CDが実現できる。
ク)の開発が活発化してきている。これは、従来のCD
と異なりユーザーが情報を記録することが可能でかつ記
録後の信号は従来のCDの規格を満足するため市販のC
Dプレーヤで再生可能であるという特徴をもつ。このよ
うなメディアを実現する方法の1つとして特開平2−4
2652号公報において基板上に色素をスピンコーティ
ングして光吸収層を設け、その背後に金属反射層を設け
ることが提案されている。更に、後の特開平2−132
656号公報に述べられているように光吸収層の複素屈
折率、膜厚を適当に選ぶことにより記録後の信号がCD
規格を満足するようになり、追記型CDが実現できる。
【0003】追記型CDの利用法の1つとしてメディア
の一部にあらかじめ情報ピットを形成してROM領域と
し、残りの部分を記録可能領域とする使い方が考えられ
る。ROM領域の形成方法には、次の2つが考えられ
る。 i)全面が記録可能領域であるメディアを用意し、メー
カーがROM領域に情報を記録してユーザーに提供す
る。 ii)ROM領域に相当する部分は基板成形の段階で従来
のCDと同じようにピットを形成しておき、残りの部分
を記録可能領域とする。
の一部にあらかじめ情報ピットを形成してROM領域と
し、残りの部分を記録可能領域とする使い方が考えられ
る。ROM領域の形成方法には、次の2つが考えられ
る。 i)全面が記録可能領域であるメディアを用意し、メー
カーがROM領域に情報を記録してユーザーに提供す
る。 ii)ROM領域に相当する部分は基板成形の段階で従来
のCDと同じようにピットを形成しておき、残りの部分
を記録可能領域とする。
【0004】量産性を考えるとi)の方法の方が優れて
いる。前記特開平2−42652号公報においてもii)
の方法でROM領域を有するメディアを製造する方法が
述べられている。
いる。前記特開平2−42652号公報においてもii)
の方法でROM領域を有するメディアを製造する方法が
述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平2−
42652号公報においては、図2に示すようにROM
領域には光吸収層を設けず、記録可能領域にのみ光吸収
層(色素膜)を設けている。即ち、ROM領域と記録可能
領域の境界で“塗り分け”を行なう訳である。この方法
は次のような欠点を有している。
42652号公報においては、図2に示すようにROM
領域には光吸収層を設けず、記録可能領域にのみ光吸収
層(色素膜)を設けている。即ち、ROM領域と記録可能
領域の境界で“塗り分け”を行なう訳である。この方法
は次のような欠点を有している。
【0006】先ず、光吸収層の形成は通常スピンコーテ
ィングで行なうが、その場合上記境界に完全に一致させ
て塗り分けるのは事実上不可能である。そのため、RO
M領域の一部に色素が塗られてしまったり、記録可能領
域の一部に色素が塗られなかったりということが生じ、
これらの部分はメディア面上の使用不能領域となってし
まう。また、塗り分け部分の近傍は他の部分に比べ膜厚
が厚くなるため、反射率等がCD規格を満足せずやはり
使用不能領域となる。これら使用不能領域は塗布ばらつ
きを考慮するとかなりの面積となりメディアの記録容量
の低下につながる。
ィングで行なうが、その場合上記境界に完全に一致させ
て塗り分けるのは事実上不可能である。そのため、RO
M領域の一部に色素が塗られてしまったり、記録可能領
域の一部に色素が塗られなかったりということが生じ、
これらの部分はメディア面上の使用不能領域となってし
まう。また、塗り分け部分の近傍は他の部分に比べ膜厚
が厚くなるため、反射率等がCD規格を満足せずやはり
使用不能領域となる。これら使用不能領域は塗布ばらつ
きを考慮するとかなりの面積となりメディアの記録容量
の低下につながる。
【0007】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、“塗り分け”を行わずに製造しう
る、ROM領域を有する追記型CDを提供することを目
的とする。
てなされたもので、“塗り分け”を行わずに製造しう
る、ROM領域を有する追記型CDを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】特開平2−42
652号公報において前記の“塗り分け”を行なってい
るのは次のような理由によると推察される。即ち、通
常、ピットまたは溝の形成されている基板上にスピンコ
ーティングにより色素を塗布すると図3に示すようにピ
ットや溝が色素により埋まってしまうという現象が生ず
る。特にROM部の場合、予め形成されているピットは
従来のCDと同様なものであり、直接反射層を形成すれ
ばCD規格の信号が得られるが、色素を塗布してから反
射層を設けると実質的なピット形状が変わってしまいC
D規格の信号が得られなくなる。具体的には変調度が小
さくなってしまうためである。
652号公報において前記の“塗り分け”を行なってい
るのは次のような理由によると推察される。即ち、通
常、ピットまたは溝の形成されている基板上にスピンコ
ーティングにより色素を塗布すると図3に示すようにピ
ットや溝が色素により埋まってしまうという現象が生ず
る。特にROM部の場合、予め形成されているピットは
従来のCDと同様なものであり、直接反射層を形成すれ
ばCD規格の信号が得られるが、色素を塗布してから反
射層を設けると実質的なピット形状が変わってしまいC
D規格の信号が得られなくなる。具体的には変調度が小
さくなってしまうためである。
【0009】そこで本発明者は鋭意検討を重ねた結果、
ROM領域と記録可能領域を持つ光情報記録媒体におい
て、案内溝(以下グルーブと呼ぶ時もある)とプリピッ
ト(以下ピットと呼ぶ時もある)の断面プロファイルを
それぞれ特定形状とすると共に、ROM領域ではピット
部とピット外部、記録可能領域ではグルーブ部とランド
部の色素膜厚が適切に塗布制御されたものとすることに
より、ROM領域がOB(Orange Book)規格を満足する
信号特性を示し、かつ記録可能領域も同様にOB規格を
満足する信号特性を示すメディアとなることを見出し
た。
ROM領域と記録可能領域を持つ光情報記録媒体におい
て、案内溝(以下グルーブと呼ぶ時もある)とプリピッ
ト(以下ピットと呼ぶ時もある)の断面プロファイルを
それぞれ特定形状とすると共に、ROM領域ではピット
部とピット外部、記録可能領域ではグルーブ部とランド
部の色素膜厚が適切に塗布制御されたものとすることに
より、ROM領域がOB(Orange Book)規格を満足する
信号特性を示し、かつ記録可能領域も同様にOB規格を
満足する信号特性を示すメディアとなることを見出し
た。
【0010】即ち、本発明によれば、表面にプリピット
および/または案内溝があらかじめ形成されている透光
性基板上に直接または他の層を介して色素を主成分とす
る光吸収層が設けられ、さらに該光吸収層上に直接また
は他の層を介して金属膜からなる光反射層が設けられた
構成を有する光情報記録媒体において、前記プリピット
の断面プロファイルは略台形であり、かつ該プリピット
の深さをd1、光吸収層の反射層との界面におけるプリ
ピット部の深さをd2、基板の複素屈折率の実数部を
n1、光吸収層の複素屈折率の実数部をn2、再生光の波
長をλとした時の光学的位相差△S1=2{n1d1−n2
(d1−d2)}が、2.5λ/8<△S1<4λ/8な
る条件を満足し、前記案内溝の断面プロファイルは略V
字形であり、かつ該案内溝の深さをd1′、光吸収層の
反射層との界面における案内溝部の深さをd2′とした
時の光学的位相差△S2=2{n1d1′−n2(d1′−
d2′)}が、0.5λ/8<△S2<2.5λ/8なる
条件を満足することを特徴とする光情報記録媒体が提供
される。
および/または案内溝があらかじめ形成されている透光
性基板上に直接または他の層を介して色素を主成分とす
る光吸収層が設けられ、さらに該光吸収層上に直接また
は他の層を介して金属膜からなる光反射層が設けられた
構成を有する光情報記録媒体において、前記プリピット
の断面プロファイルは略台形であり、かつ該プリピット
の深さをd1、光吸収層の反射層との界面におけるプリ
ピット部の深さをd2、基板の複素屈折率の実数部を
n1、光吸収層の複素屈折率の実数部をn2、再生光の波
長をλとした時の光学的位相差△S1=2{n1d1−n2
(d1−d2)}が、2.5λ/8<△S1<4λ/8な
る条件を満足し、前記案内溝の断面プロファイルは略V
字形であり、かつ該案内溝の深さをd1′、光吸収層の
反射層との界面における案内溝部の深さをd2′とした
時の光学的位相差△S2=2{n1d1′−n2(d1′−
d2′)}が、0.5λ/8<△S2<2.5λ/8なる
条件を満足することを特徴とする光情報記録媒体が提供
される。
【0011】上記構成において、下記の条件を同時に満
足することが好ましい。 2.5λ/16<n1d1<6λ/16 0≦n2(d1−d2)≦λ/8 0.5λ/16<n1d1′<4.5λ/16 0≦n2(d1′−d2′)≦λ/8
足することが好ましい。 2.5λ/16<n1d1<6λ/16 0≦n2(d1−d2)≦λ/8 0.5λ/16<n1d1′<4.5λ/16 0≦n2(d1′−d2′)≦λ/8
【0012】以下、本発明の光情報記録媒体を図面に基
づき詳細に説明する。図1は本発明による一構成例の光
情報記録媒体の構成を示す断面図であり、(a)はピッ
ト部およびその近傍を示し、(b)はグルーブ部および
その近傍を示す。この光情報記録媒体は、基体1上に光
吸収層(色素層)2、反射層3および保護層4を順次積
層した層構成を有し、1つの媒体中にROM領域と記録
可能領域を併せて持つ。本発明においては、ROM領域
におけるピット部とピット外部の色素膜厚および記録可
能領域におけるグルーブ部とランド部の色素膜厚は以下
のようにして制御される。即ち、図1(a)に示すよう
に、基板1に形成されたピットの深さをd1、光吸収層
2の反射層3との界面におけるピット部分の深さを
d2、基板1の複素屈折率の実数部をn1、光吸収層2の
複素屈折率の実数部をn2、再生光の波長をλとした時
のピット部とピット外部の間の光学的位相差△S=2
{n1d1−n2(d1−d2)}と、図1(b)に示すよ
うに、基板1に形成されたグルーブの深さをd1′、光
吸収層2の反射層3との界面におけるグルーブ部の深さ
をd2′としたときのグルーブ部とランド部間の光学的
位相差△S2=2{n1d1′−n2(d1′−d2′)}と
が、次なる条件を満足するように色素膜厚が制御され
る。 2.5λ/8<△S1<4λ/8 0.5λ/8<△S2<2.5λ/8
づき詳細に説明する。図1は本発明による一構成例の光
情報記録媒体の構成を示す断面図であり、(a)はピッ
ト部およびその近傍を示し、(b)はグルーブ部および
その近傍を示す。この光情報記録媒体は、基体1上に光
吸収層(色素層)2、反射層3および保護層4を順次積
層した層構成を有し、1つの媒体中にROM領域と記録
可能領域を併せて持つ。本発明においては、ROM領域
におけるピット部とピット外部の色素膜厚および記録可
能領域におけるグルーブ部とランド部の色素膜厚は以下
のようにして制御される。即ち、図1(a)に示すよう
に、基板1に形成されたピットの深さをd1、光吸収層
2の反射層3との界面におけるピット部分の深さを
d2、基板1の複素屈折率の実数部をn1、光吸収層2の
複素屈折率の実数部をn2、再生光の波長をλとした時
のピット部とピット外部の間の光学的位相差△S=2
{n1d1−n2(d1−d2)}と、図1(b)に示すよ
うに、基板1に形成されたグルーブの深さをd1′、光
吸収層2の反射層3との界面におけるグルーブ部の深さ
をd2′としたときのグルーブ部とランド部間の光学的
位相差△S2=2{n1d1′−n2(d1′−d2′)}と
が、次なる条件を満足するように色素膜厚が制御され
る。 2.5λ/8<△S1<4λ/8 0.5λ/8<△S2<2.5λ/8
【0013】上記のように膜厚制御を行う理由を以下に
説明する。図4はピット部の溝形状とPush Pull Amplit
ude (PPA)(|I1−I2|/Itop)〔(I1−I2)はプ
シュプル信号の大きさ(P-P)、Itopは11T信号振幅の
最大値)および11T信号の変調度との関係をシミュレ
ーションと実験値より求めたグラフであり、ピット部に
おいてはAに示す範囲に△S1を制御するとOB規格を
ほぼ満たすことが分る(OB規格ではPPA=0.04
〜0.09、変調度>60.0%)。ここで基板1のピ
ット深さによる位相差分−2n1d1は、範囲Aの中に設
定されても良いし、Aの外に設定されても良い。Aの外
に設定された場合には、ピット部とピット外部の膜厚差
による位相差分−2n2(d1−d2)により全体の△S
がAの中に入るように塗布制御を行なう。一般にはピッ
ト部はピット外部よりも厚く塗布される為、膜厚差によ
る位相差はマイナスとなるので、図4においてAを含め
てそれより大きい方にピットによる位相差分は設定され
る。ピットによる位相差分を大きくとって、即ちピット
をかなり深くして、例えば2000〜3000Åにし
て、膜厚差による位相差分でAの中に入れることも可能
であるが、その場合は膜厚差のバラツキを小さく抑えな
いとAの範囲に入れることができない。ピット深さが3
000Åの場合、膜厚差は約1080Åとなり(n2=
2.7)、Aの範囲に入れるには±6%の膜厚差変動に
押えなくてはならない。又、記録可能領域も同時に塗布
し、グルーブ部とランド部の位相差も後述する範囲に入
れる必要があるので、膜厚差はなるべく小さいことが望
ましい。具体的には0≦n2(d1−d2)≦λ/8とす
ると好ましい結果が得られることを確めた。この時、d
1の値はAの範囲に入れる為に2.5λ/16<n1d1
<6λ/16を満足する必要がある。n2(d1−d2)
=0、即ち膜厚差が零、つまりピットの形状に沿って同
一膜厚に色素を塗布した場合にはd1の値はAの中心付
近に設定すれば良い。
説明する。図4はピット部の溝形状とPush Pull Amplit
ude (PPA)(|I1−I2|/Itop)〔(I1−I2)はプ
シュプル信号の大きさ(P-P)、Itopは11T信号振幅の
最大値)および11T信号の変調度との関係をシミュレ
ーションと実験値より求めたグラフであり、ピット部に
おいてはAに示す範囲に△S1を制御するとOB規格を
ほぼ満たすことが分る(OB規格ではPPA=0.04
〜0.09、変調度>60.0%)。ここで基板1のピ
ット深さによる位相差分−2n1d1は、範囲Aの中に設
定されても良いし、Aの外に設定されても良い。Aの外
に設定された場合には、ピット部とピット外部の膜厚差
による位相差分−2n2(d1−d2)により全体の△S
がAの中に入るように塗布制御を行なう。一般にはピッ
ト部はピット外部よりも厚く塗布される為、膜厚差によ
る位相差はマイナスとなるので、図4においてAを含め
てそれより大きい方にピットによる位相差分は設定され
る。ピットによる位相差分を大きくとって、即ちピット
をかなり深くして、例えば2000〜3000Åにし
て、膜厚差による位相差分でAの中に入れることも可能
であるが、その場合は膜厚差のバラツキを小さく抑えな
いとAの範囲に入れることができない。ピット深さが3
000Åの場合、膜厚差は約1080Åとなり(n2=
2.7)、Aの範囲に入れるには±6%の膜厚差変動に
押えなくてはならない。又、記録可能領域も同時に塗布
し、グルーブ部とランド部の位相差も後述する範囲に入
れる必要があるので、膜厚差はなるべく小さいことが望
ましい。具体的には0≦n2(d1−d2)≦λ/8とす
ると好ましい結果が得られることを確めた。この時、d
1の値はAの範囲に入れる為に2.5λ/16<n1d1
<6λ/16を満足する必要がある。n2(d1−d2)
=0、即ち膜厚差が零、つまりピットの形状に沿って同
一膜厚に色素を塗布した場合にはd1の値はAの中心付
近に設定すれば良い。
【0014】本発明におけるピットの断面プロファイル
は略台形であることが好ましい。この理由は、後述する
グルーブ部よりも深溝であり、レジスト膜厚でd1の設
定が可能であり、スタンパ製造が容易なことによる。
は略台形であることが好ましい。この理由は、後述する
グルーブ部よりも深溝であり、レジスト膜厚でd1の設
定が可能であり、スタンパ製造が容易なことによる。
【0015】次に記録可能領域のグルーブ形状とPPA
及びRtop(11T信号の最大値における反射率)との
関係を、シミュレーションと実験より求めたグラフを図
5に示す。PPAは未記録部の値であり、OB規格では
特に規定されていないが、Normalized Push Pull Ratio
(NPPR)の規格値より0.04〜0.11であることが望
ましい。グルーブの断面プロファイルは深溝であると、
Rtopが小さい為、前記ピットの深さより浅くする必要
があるので、スタンパ製造上、略V字形であることが好
ましい。規格値を満たすには、位相差は図5中のBの範
囲にある必要がある。グルーブ幅が狭い方がBの範囲は
拡がるがスタンパ製造上限界がある。膜厚差による位相
差は前記のピットの所で述べたのと同じ理由で、0≦n
2(d1′−d2′)≦λ/8であり、d1′の値はBの範
囲に入る為に0.5λ/16<n1d1′<4.5λ/1
6である必要がある。膜厚差は前記した理由で小さい方
が良く、膜厚差は零でも良いが、記録可能領域の場合、
グルーブ深さが大きい方が、記録後の11T信号パルス
の後部の歪みが小さいことから、膜厚差>0とし、その
位相差分だけグルーブの深さを大きくするのが望まし
い。
及びRtop(11T信号の最大値における反射率)との
関係を、シミュレーションと実験より求めたグラフを図
5に示す。PPAは未記録部の値であり、OB規格では
特に規定されていないが、Normalized Push Pull Ratio
(NPPR)の規格値より0.04〜0.11であることが望
ましい。グルーブの断面プロファイルは深溝であると、
Rtopが小さい為、前記ピットの深さより浅くする必要
があるので、スタンパ製造上、略V字形であることが好
ましい。規格値を満たすには、位相差は図5中のBの範
囲にある必要がある。グルーブ幅が狭い方がBの範囲は
拡がるがスタンパ製造上限界がある。膜厚差による位相
差は前記のピットの所で述べたのと同じ理由で、0≦n
2(d1′−d2′)≦λ/8であり、d1′の値はBの範
囲に入る為に0.5λ/16<n1d1′<4.5λ/1
6である必要がある。膜厚差は前記した理由で小さい方
が良く、膜厚差は零でも良いが、記録可能領域の場合、
グルーブ深さが大きい方が、記録後の11T信号パルス
の後部の歪みが小さいことから、膜厚差>0とし、その
位相差分だけグルーブの深さを大きくするのが望まし
い。
【0016】
【実施例】以下膜厚制御の具体的方法とその結果につい
て実施例にもとづいて説明する。 実施例1 基板としてφ120mmのポリカーボネート製のもので
あって、次のように情報ピットおよびグルーブが形成さ
れているものを用いた。即ち、この基板のφ46〜φ8
0mmの範囲にはEFM変調された情報ピットが有り、
このピットの形状は断面プロファイルが略台形であり、
ピット幅0.56μm、ピット深さ1077Åであり、
又、φ80〜φ116mmの範囲にはグルーブが有り、
このグルーブ形状は断面プロファイルが略V字形であ
り、グルーブ幅0.24μm、グルーブ深さ466Åで
あった。この基板を用いて下記の処方及び構成でメディ
アを作製した。
て実施例にもとづいて説明する。 実施例1 基板としてφ120mmのポリカーボネート製のもので
あって、次のように情報ピットおよびグルーブが形成さ
れているものを用いた。即ち、この基板のφ46〜φ8
0mmの範囲にはEFM変調された情報ピットが有り、
このピットの形状は断面プロファイルが略台形であり、
ピット幅0.56μm、ピット深さ1077Åであり、
又、φ80〜φ116mmの範囲にはグルーブが有り、
このグルーブ形状は断面プロファイルが略V字形であ
り、グルーブ幅0.24μm、グルーブ深さ466Åで
あった。この基板を用いて下記の処方及び構成でメディ
アを作製した。
【0017】2,2,3,3−テトラフロロプロパノー
ルに2−メトキシエタノールを5重量%加えた溶剤に、
下記式化1のシアニン色素を1.8重量%溶解して塗布
液とした。
ルに2−メトキシエタノールを5重量%加えた溶剤に、
下記式化1のシアニン色素を1.8重量%溶解して塗布
液とした。
【化1】
【0018】この塗布液を用いて上記基板のφ38mm
より外周側の全面にスピンコーティングにより光吸収層
を設けた。光吸収層の膜厚はランド部、ピットおよびグ
ルーブの底部ともに約1300Åとした。又、光吸収層
の複素屈折率の実数部は2.7であったが、膜厚差がな
いため、光学的位相差△S1,△S2は基板のピット深さ
及びグルーブ深さによってのみ決定され、ピット部で
3.49λ/8、グルーブで1.51λ/8であった。
これらの値は各々図4,5のA、Bの範囲に入ってい
る。
より外周側の全面にスピンコーティングにより光吸収層
を設けた。光吸収層の膜厚はランド部、ピットおよびグ
ルーブの底部ともに約1300Åとした。又、光吸収層
の複素屈折率の実数部は2.7であったが、膜厚差がな
いため、光学的位相差△S1,△S2は基板のピット深さ
及びグルーブ深さによってのみ決定され、ピット部で
3.49λ/8、グルーブで1.51λ/8であった。
これらの値は各々図4,5のA、Bの範囲に入ってい
る。
【0019】次に、光吸収層の上にAuを約800Åの
厚さに設けて反射層とし、更にその上に、紫外線硬化樹
脂からなる保護層を約3μmの厚さに設けて本発明によ
るメディアとした。
厚さに設けて反射層とし、更にその上に、紫外線硬化樹
脂からなる保護層を約3μmの厚さに設けて本発明によ
るメディアとした。
【0020】このメディアのφ80mmより外周側の記
録可能領域に波長782nmの半導体レーザ光により、
記録パワー6.5mW、線速1.3m/secの条件
で、CDフォーマット信号を記録した。ROM領域の再
生信号、記録可能領域に記録した信号の再生信号は下記
表1のようになった。
録可能領域に波長782nmの半導体レーザ光により、
記録パワー6.5mW、線速1.3m/secの条件
で、CDフォーマット信号を記録した。ROM領域の再
生信号、記録可能領域に記録した信号の再生信号は下記
表1のようになった。
【0021】
【表1】
【0022】表1において各値はOB規格を満足してお
り、ROM領域を有する追記型CDメディアを“塗り分
け”を行なわずに製造できることが確認された。
り、ROM領域を有する追記型CDメディアを“塗り分
け”を行なわずに製造できることが確認された。
【0023】実施例2 基板としてφ120mmのポリカーボネート製のもので
あって、次のように情報ピット及びグルーブが形成され
ているものを用いた。即ち、この基板のφ46〜φ80
mmの範囲にはEFM変調された情報ピットが有り、こ
のピットの形状は断面プロファイルが略台形であり、ピ
ット幅0.56μm、ピット深さ1150Åであり、
又、φ80〜φ116mmの範囲にはグループが有り、
このグルーブ形状は断面プロファイルが略V字形であ
り、グルーブ幅0.24μm、グルーブ深さ583Åで
あった。この基板を用いて下記の処方及び構成でメディ
アを作製した。
あって、次のように情報ピット及びグルーブが形成され
ているものを用いた。即ち、この基板のφ46〜φ80
mmの範囲にはEFM変調された情報ピットが有り、こ
のピットの形状は断面プロファイルが略台形であり、ピ
ット幅0.56μm、ピット深さ1150Åであり、
又、φ80〜φ116mmの範囲にはグループが有り、
このグルーブ形状は断面プロファイルが略V字形であ
り、グルーブ幅0.24μm、グルーブ深さ583Åで
あった。この基板を用いて下記の処方及び構成でメディ
アを作製した。
【0024】2,2,3,3−テトラフロロプロパノー
ルに2−メトキシエタノールを5重量%加えた溶剤に、
下記式化2のシアニン色素および下記式化3のアミニウ
ム色素をそれぞれ1.8重量%および0.36重量%の
割合で溶解して塗布溶液とした。
ルに2−メトキシエタノールを5重量%加えた溶剤に、
下記式化2のシアニン色素および下記式化3のアミニウ
ム色素をそれぞれ1.8重量%および0.36重量%の
割合で溶解して塗布溶液とした。
【0025】
【化2】
【化3】
【0026】この塗布溶液を用いて上記基板のφ38m
mより外周側の全面にスピンコーティングにより光吸収
層を設けた。光吸収層の厚さはROM領域においては、
ピット部で1280Å、ピット外部で1200Åであ
り、記録可能領域では、グルーブ底部で1320Å、ラ
ンド部で1200Åであった。又、光吸収層の複素屈折
率の実数部は2.6であった。ROM領域における膜厚
差による光学的位相差は2.6×(1280−120
0)×2=416Åであり、基板のピットによる光学的
位相差は1.58×1150×2=3634Åなので△
S1=3634Å−416Å=3218Å=3.3λ/
8となり、図4のAの範囲に入る。一方、記録可能領域
における膜厚差による光学的位相差は2.6×(132
0−1200)×2=624Åであり、グルーブのみに
よる光学的位相差は1.58×583×2=1842Å
であった。従って、△S2=1842Å−624Å=1
218Å=1.25λ/8となり、図5のBの範囲に入
る。次に光吸収層の上にAuを約800Åの厚さに設け
反射層とし、更にその上に紫外線硬化樹脂からなる保護
層を約3μmの厚さに設けて本発明によるメディアとし
た。
mより外周側の全面にスピンコーティングにより光吸収
層を設けた。光吸収層の厚さはROM領域においては、
ピット部で1280Å、ピット外部で1200Åであ
り、記録可能領域では、グルーブ底部で1320Å、ラ
ンド部で1200Åであった。又、光吸収層の複素屈折
率の実数部は2.6であった。ROM領域における膜厚
差による光学的位相差は2.6×(1280−120
0)×2=416Åであり、基板のピットによる光学的
位相差は1.58×1150×2=3634Åなので△
S1=3634Å−416Å=3218Å=3.3λ/
8となり、図4のAの範囲に入る。一方、記録可能領域
における膜厚差による光学的位相差は2.6×(132
0−1200)×2=624Åであり、グルーブのみに
よる光学的位相差は1.58×583×2=1842Å
であった。従って、△S2=1842Å−624Å=1
218Å=1.25λ/8となり、図5のBの範囲に入
る。次に光吸収層の上にAuを約800Åの厚さに設け
反射層とし、更にその上に紫外線硬化樹脂からなる保護
層を約3μmの厚さに設けて本発明によるメディアとし
た。
【0027】このメディアのφ80mmより外周側の記
録可能領域に波長782nmの半導体レーザ光により記
録パワー6.5mW、線速1.3m/secの条件でC
Dフォーマット信号を記録した。ROM領域の再生信
号、記録可能領域に記録した信号の再生信号は下記表2
のようになった。
録可能領域に波長782nmの半導体レーザ光により記
録パワー6.5mW、線速1.3m/secの条件でC
Dフォーマット信号を記録した。ROM領域の再生信
号、記録可能領域に記録した信号の再生信号は下記表2
のようになった。
【0028】
【表2】
【0029】実施例2のメディアでは、記録可能領域の
記録後の11T信号の歪みは、実施例1と比べると少な
く、殆んど生じなかった。また表2に示す各値はOB規
格を満足しており、ROM領域を有する追記型CDメデ
ィアを“塗り分け”を行なわずに製造できることが確認
された。
記録後の11T信号の歪みは、実施例1と比べると少な
く、殆んど生じなかった。また表2に示す各値はOB規
格を満足しており、ROM領域を有する追記型CDメデ
ィアを“塗り分け”を行なわずに製造できることが確認
された。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、基板のROM部におい
てはピット部とピット外部の光学的位相差を、又記録可
能領域においてはグルーブ部とランド部の光学的位相差
を請求項1に記載の値に設定したので、“塗り分け”を
行わない、ROM領域を有する追記型CDメディアを提
供することが可能となった。
てはピット部とピット外部の光学的位相差を、又記録可
能領域においてはグルーブ部とランド部の光学的位相差
を請求項1に記載の値に設定したので、“塗り分け”を
行わない、ROM領域を有する追記型CDメディアを提
供することが可能となった。
【0031】また、ROM部において、ピット部とピッ
ト外部の光吸収層膜厚差による光学的位相差と、ピット
自身による光学的位相差を、記録可能領域においてはグ
ルーブ部とランド部の光吸収層膜厚差による光学的位相
差と、グルーブ自身による光学的位相差を、各々請求項
2に記載の値に設定したので、請求項1に記載の光学的
位相差を設定仕易くなり、メディア製造が容易となる。
又、記録可能領域の膜厚差をある程度設けることによ
り、記録後の11T信号歪みを無くすることが可能とな
る。
ト外部の光吸収層膜厚差による光学的位相差と、ピット
自身による光学的位相差を、記録可能領域においてはグ
ルーブ部とランド部の光吸収層膜厚差による光学的位相
差と、グルーブ自身による光学的位相差を、各々請求項
2に記載の値に設定したので、請求項1に記載の光学的
位相差を設定仕易くなり、メディア製造が容易となる。
又、記録可能領域の膜厚差をある程度設けることによ
り、記録後の11T信号歪みを無くすることが可能とな
る。
【図1】(a)および(b)はそれぞれ本発明による一
構成例の光情報記録媒体のピット部およびその近傍並び
にグルーブ部およびその近傍を示す断面図である。
構成例の光情報記録媒体のピット部およびその近傍並び
にグルーブ部およびその近傍を示す断面図である。
【図2】(a)および(b)はそれぞれROM領域には
光吸収層を設けず、記録可能領域にのみ光吸収層を設け
た従来の光記録媒体の平面図および断面図である。
光吸収層を設けず、記録可能領域にのみ光吸収層を設け
た従来の光記録媒体の平面図および断面図である。
【図3】ピットないしグルーブに埋まり現象が生じた様
子を示す断面図である。
子を示す断面図である。
【図4】ピットの溝形状とPPAおよび変調度との関係
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図5】グルーブの溝形状とPPAおよび変調度との関
係を示すグラフである。
係を示すグラフである。
1 基板 2 光吸収層(色素層) 3 反射層(金属膜) 4 保護層
Claims (2)
- 【請求項1】 表面にプリピットおよび/または案内溝
があらかじめ形成されている透光性基板上に直接または
他の層を介して色素を主成分とする光吸収層が設けら
れ、さらに該光吸収層上に直接または他の層を介して金
属膜からなる光反射層が設けられた構成を有する光情報
記録媒体において、 プリピットの断面プロファイルは略台形であり、かつ該
プリピットの深さをd1、光吸収層の反射層との界面に
おけるプリピット部の深さをd2、基板の複素屈折率の
実数部をn1、光吸収層の複素屈折率の実数部をn2、再
生光の波長をλとした時の光学的位相差△S1=2{n1
d1−n2(d1−d2)}が、2.5λ/8<△S1<4
λ/8なる条件を満足し、 前記案内溝の断面プロファイルは略V字形であり、かつ
該案内溝の深さをd1′、光吸収層の反射層との界面に
おける案内溝部の深さをd2′とした時の光学的位相差
△S2=2{n1d1′−n2(d1′−d2′)}が、0.
5λ/8<△S2<2.5λ/8なる条件を満足するこ
とを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項2】 下記の条件を同時に満足することを特徴
とする請求項1に記載の光情報記録媒体。 2.5λ/16<n1d1<6λ/16 0≦n2(d1−d2)≦λ/8 0.5λ/16≦n1d1′<4.5λ/16 0≦n2(d1′−d2′)≦λ/8
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3245013A JPH0573964A (ja) | 1991-07-12 | 1991-08-30 | 光情報記録媒体 |
| US07/881,857 US5316814A (en) | 1991-05-14 | 1992-05-12 | Optical information recording medium |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3-198894 | 1991-07-12 | ||
| JP19889491 | 1991-07-12 | ||
| JP3245013A JPH0573964A (ja) | 1991-07-12 | 1991-08-30 | 光情報記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0573964A true JPH0573964A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=26511235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3245013A Pending JPH0573964A (ja) | 1991-05-14 | 1991-08-30 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0573964A (ja) |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3245013A patent/JPH0573964A/ja active Pending
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